芳乃「【まくどなるど】の虜になりましてー」 (58)

・筆者のマック店内での記憶が数年前で止まっているため、現在の店内とは違いがある場合がございます

・誤字脱字がありましたらすみません

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【初めてのまっく】

~事務所~

芳乃(おやー、もうこのような時間でー)

芳乃(日も暮れてきましたし、そろそろ帰るといたしましょうー)スクッ

ガチャ

加蓮「じゃあ帰る支度して行こうか」
莉嘉「アタシお腹ペコペコだよ~」

芳乃「お二人とも、お帰りなさいませー」

加蓮「あ、芳乃ちゃん。お疲れー」

莉嘉「今帰り?」

芳乃「はいー。日も暮れてきましたのでー」

加蓮「ホント日が暮れるのが早くなったよね。これからどんどん寒くなっていくのか~・・・・やだな~」

芳乃「ですが楽しき行事も沢山ありますゆえー」

加蓮「そうだね! 温泉行ったり、スキーしたり・・・今年はどんなことしようかなぁ」

莉嘉「うぅ~・・・ねぇねぇ! 早くマック行こうよ~! お腹空いたー!」

加蓮「あ、ごめーん」アハハ・・・

芳乃「まっくー・・・?」

加蓮「これから莉嘉ちゃんと一緒にマック行くんだ。 あ、そうだ! 良かったら芳乃ちゃんも一緒に来ない?」

莉嘉「いいね! いこいこー☆」

芳乃「・・・」

芳乃「その【まっく】とはどのような物なのでしょうかー?」

莉嘉「芳乃ちゃんマック知らないの!?」

芳乃「そういったものには疎いゆえー」

加蓮「そう言えばコンビニも最近知ったって言ってたもんね」

莉嘉「マックはハンバーガーを食べる所で・・・あ、ハンバーガー自体知らないかな?」

芳乃「食べる、ということはお食事処ということでしょうかー?」

加蓮「まぁ、そんな感じかな?・・・で、どうかな?」

芳乃「では、お言葉に甘えましてー」

―――――――――――――――――――
―――――――――――――
――――――――

~マック~

店員「いらっしゃいませー!」


芳乃「ここがまっくですかー・・・」キョロキョロ

莉嘉「アタシはダブルチーズバーガーのセットにしよー」

加蓮「そんなに食べれるの~?」

莉嘉「お腹空いてるし大丈夫だよ!」

加蓮「ホント~?・・・じゃあ私はチーズバーガーのセットにしとこうかな?」

芳乃「?」

加蓮「あ、ごめんね。マックは先に会計を済ませないといけないから食べたいものを今選ばないといけないんだ」

芳乃「なるほどー。では選びましょうー」

芳乃「・・・」キョロキョロ

芳乃「むー?・・・御品書きはどちらにー?」キョロキョロ

莉嘉「一応レジ横の壁とレジの上にメニュー表があるんだけど・・・」

芳乃「びっぐまっくせっと・・・はっぴーせっと・・・むー????」

莉嘉「マックのメニューって写真とかないからちょっと分かりづらいんだよね」

加蓮「携帯でメニュー表出してみようか」ポチポチ

加蓮「こんな感じなんだけど」

芳乃「・・・むぅー」プシュー

加蓮「今回は私と同じ物にしておこうか」アハハ・・・

――――――――――――――――
―――――――――――
――――――

莉嘉「―――で、お姉ちゃんがさー」

加蓮「あはは、美嘉ったら~」

芳乃「・・・」

芳乃(これが、はんばーがー・・・)パクッ

芳乃「・・・」モグモグ

芳乃「!」

莉嘉「芳乃ちゃん、人生初のハンバーガーだね☆」

加蓮「どうかな? 芳乃ちゃんにはこういうの合わなかったり・・・」

芳乃「・・・」ゴクン

芳乃「こんなにも美味たる物があったとはー!」パァー!

莉嘉「気に入ってくれたみたいだよ!」

加蓮「良かった~」


【まっくの遊具は恐ろしい場所】


モバP(以下、P)「本当にマックでいいのか?」

芳乃「はいー」

P「俺に遠慮しなくてもいいんだぞ? せっかく県外に来てるんだから、どこか有名な店とか」

芳乃「遠慮などはしておりませぬー。わたくしの希望でございましてー」

P「そっか、ならいいんだけどさ」

店員「いらっしゃいませー!」

P「芳乃は何食う?」

芳乃「ふぃれおふぃっしゅを食べてみたいと思っておりましてー」

P「了解。じゃあ会計してくるから芳乃はちょっと待っててくれ」

芳乃「よろしくお願い致しますー」

店員「ご注文承ります!」
P「えっと、フィレオフィッシュのセットと――――」


芳乃「・・・」

ガチャ

子供「わーい!」タッタッタッタ
子供「待ってよー」タッタッタッタ

コロコロコロ・・・コツン

芳乃「?」

芳乃「ぼーる・・・?」チラッ

<キャッキャ!
<ワー! ワー!

芳乃「あの遊具の物でしょうかー?」

芳乃「戻しに行きましょうー」テクテク

ガチャ・・・

ワーワー! キャーキャー!

芳乃「とても賑やかな場所でしてー」


子供A「あ、女が来たー!」
子供B「ここは俺達の秘密基地だぞ! 女は出ていけー!」
子供C「そーだそーだ!」

芳乃「このぼーるを戻しに来ただけなのですがー」

子供A「嘘つけ! よーし、コイツ埋めようぜ!」

子供B「みんなでボールをかけろー!」

ドババババババ!!!!

子供C「どんどんかけろー!」

芳乃「あわわわー・・・」


P「お待たせ・・・ってあれ、芳乃?」

P「あいつどこ行ったんだ?」キョロキョロ

<ソナター

P「?」

<ニガスナ!
<モットカケロー!


<オタスケヲー

P「芳乃!?」



【遊び心は良いことばかりでなく】

~マック~

店員「いらっしゃいませー!」

芳乃「今てれびでやっておりまするー、へーほんほへほはいを頂きたくー」

店員「・・・」

店員(はぁ。また冷やかしかよ)

店員「はい! ベーコンポテトパイをお一つですね!」

芳乃「むー?」

芳乃「わたくしはへーほんほへほはいを頂きたいのですがー」

店員(なんだこの娘・・・ふざけてるのか?)

芳乃「?」キョトン

店員(あれ、もしかして本気で言ってる?)

店員(マジかよ・・・)

芳乃「もしー?」

店員「あ、申し訳ございません! えっと・・・」

店員「っ・・・///」

店員「ヘーホンホヘホハイをお一つですね!?///」

クスクス・・・ クスクス・・・

店員(恥ずかしー!///)

芳乃「はいー」チラッ

【ヘーホンホヘホハイ (ベーコンポテトパイ)】

芳乃「?」

芳乃(二つ名前がありますがー、これは別の味の物ということなのでしょうかー?)

芳乃「申し分ありませんがー、こちらのべーこんぽてとぱいも頂きたくー」

店員「え?・・・ではヘーホンホヘホハイをお二つで?」

芳乃「いえー? へーほんほへほはい と べーこんぽてとぱい を一つずつ頂きたくー」

店員(えぇ・・・)

店員「あの、お客様? ヘーホンホヘホハイはベーコンポテトパイの事でして・・・」

芳乃「むー? なぜ同じ商品に二つの名がー?」

店員「・・・」

店員(説明しないとダメなのか?)

芳乃「?」キョトン

店員(ダメだろうな)ハァ

店員「それはですね・・・熱々のベーコンポテトパイを食べながら『ベーコンポテトパイ』と言いますと『へーほんほへほはい』と言ってしまうという遊び心が商品名となっておりまして―――」

芳乃「口の中にあっても言えるような気もー・・・」

店員(それは俺も感じてたけども!)

クスクス・・・

店員「っ!/// と、とにかく! ヘーホンホヘホハイはベーコンポテトパイの事なんです!///」

芳乃「なるほどー」

―――――――――――――――――
――――――――――――
―――――――

未央「あれ? よしのんがいるよ!」

李衣菜「本当だ。最近マックによく来てるらしいねー」

未央「よーしのん! 何食べてるの~?」

芳乃「?」クルッ



芳乃「へーほんほへほはい、へひへー」ホフッ、ホフッ

【まっくの虜】

― 朝 ―

~事務所~

芳乃「朝に食べるまっくも格別な物でしてー」モグモグ


P「・・・」

― 昼 ―

芳乃「~♪」モグモグ

早苗「あ! またマックなんか食べてー」

芳乃「この味には抗えぬゆえー」

早苗「そんな毎日食べてたらすぐに太っちゃうわよ~?」

芳乃「!」ピクッ

早苗「あら? その反応はもしかして・・・」

芳乃「れっすんも沢山しておりますので心配ないかとー」

早苗「でもね、それじゃ追いつかなくなってくるのよ。年を取ると特に、ね・・・」

早苗「・・・」

早苗「晩酌減らさなきゃ」ハァ…



加蓮「・・・」

― 数時間後 ―

かな子「芳乃ちゃん何食べてるの?」

芳乃「新商品の【しなもんめるつ】でしてー」モグモグ

かな子「美味しそうだね~」

芳乃「よろしければお一ついかがでしょうかー」

かな子「え、いいの!?」



P「・・・」
加蓮「・・・」

加蓮「ちょっとマズくない・・・?」

P「最近までコンビニもないような場所に住んでいたらしいからな・・・こういうのにハマるのも分からなくはないんだが」

加蓮「さすがに食べすぎでしょ! 今日なんて一日中食べてるよ!?」

P「しっかり者に見えて案外抜けてる部分があるんだよなぁ」



かな子「おいし~♪」モグモグ

芳乃「~♪」モグモグ

P「芳乃」

芳乃「そなたもお一ついかがでしてー?」

P「いや俺は大丈夫だ。それより芳乃、最近マックに行きすぎじゃないか?」

芳乃「そのようなことはー・・・」

P「あるよ。いつもハンバーガーとかポテトばっか食べているじゃないか」

P「トレーナーさんから聞いたが、最近レッスンの量を増やしてるそうだな?」

芳乃「!」

P「大方想像はつく、食べた分そこで消費しようとしてるんだろ?」

芳乃「・・・」

P「こんなこと続けてたらいつか倒れるぞ? 食べるなとは言わないがもう少し節度を持ってだな―――」

芳乃「そろそろれっすんの時間になりますゆえー、行って参りますー」テクテクテクー

P「おい! 話はまだ終わってないぞ!・・・逃げられたか」

加蓮「あんな急ぎ足の芳乃ちゃん初めて見た・・・」

P「こりゃ完全にマックに支配されてるな」

【何事も適度に】

~医務室~

芳乃「けほっ、けほっ・・・」

加蓮「大丈夫?」

P「37.6℃か」

悠貴「レッスン中もフラフラしてて元気がなかったので・・・」

芳乃「れっすん中に申し訳ございませんー」ケホッ

悠貴「そんな! 気にしないで下さいっ!」

P「偏った食生活に、過度なレッスン。そりゃそうなるさ」

加蓮「やっぱ私が勧めたりなんかしたから・・・」

芳乃「か、加蓮さんは悪くありませんー・・・」ケホッケホッ

P「あぁ、芳乃の言う通りだ。高校生にもなってそれくらいの体調管理ができなくてどうする」

芳乃「はいー・・・」シュン

芳乃「けほっ、けほっ・・・」

P「・・・」

P「まぁ、なってしまったものは仕方がない。これから気を付けていけばいい」

芳乃「はいー・・・」

P「さて、じゃあコンビニで身体に優しそうなものでも買ってくるかなー。芳乃は何か食べたいものとかあるか?」

芳乃「けほっ・・・で、でしたらこれをー」ガサガサ・・・スッ

P「何だこれ、チラシか・・・?」



【マックココア 30%OFF】



芳乃「とても暖かく体に優しい物かとー・・・けほっ」

P「」ペチーン!

芳乃「あうっ・・・」


終り

― おまけ ―



【すまいる】

~マック~

芳乃「久方ぶりにやって参りましてー」

―――――――――――――――――――――――――――――
P『マックに行くのは構わないが節度を持つように!』

P『もし、また同じようなことで体調を崩したりしたら・・・分かってるだろうな~?』ゴゴゴゴ・・・
――――――――――――――――――――――――――――――

芳乃「あの方にお叱りを受けてしまいますゆえー、ほどほどにー」

「スマイルくださーい」

芳乃「?」

男子「スマイル一つお願いしまーす」ニヤニヤ

店員「あはは・・・」



芳乃「すまいるー・・・?」



店員(ったく、面倒くせぇ)

店員(何がスマイルだよ、お前は俺のスマイル貰って嬉しいのかっつーの)

店員(はぁ・・・)


芳乃「・・・」


店員「ん? あ、お次でお待ちのお客様・・・・あっ」

店員(げっ! ポテトパイの娘!?)

店員(なんか嫌な予感がする・・・)

店員「ご、ご注文はお決まりでしょうか・・・?」

芳乃「あっぷるぱいとちきんなげっとをー・・・それとー」

店員「?」

芳乃「こちらの【すまいる】というものは無料なのですかー?」

店員(やっぱ来たー)

芳乃「でしたらこちらもお一つ頂きたくー」

店員「あはは・・・」

店員(普通なら流すところだけど、この娘の場合本気で言ってるからなぁ・・・)

芳乃「?」

店員(・・・はぁ、今日はついてないわ。もうこうなりゃヤケだ)

店員「こちらがスマイルになりまーす!」ニコッ

芳乃「!」

芳乃「なるほどー、【すまいる】は商品ではなく接客の心構えのことなのですねー」

店員「アップルパイとチキンナゲット、二点でお会計は―――」

芳乃「それではわたくしもあいどるとしてー、貴方様に笑顔をお届けいたしましょうー」

店員「はい?」チラッ

芳乃「すまいるー♪」ニコー!

店員「!?///」キューン

――――――――――――――――――――
―――――――――――――
――――――――

芳乃「~♪」テクテク

店員「ありがとうございましたー」ポーッ・・・

先輩店員「連続して面倒くさいのに捕まったみたいだな。ああいう冷やかしは軽く流しときゃいいのに、お前もお人好しだな~」

店員「先輩・・・」

店員「スマイルって素晴らしいですね」

先輩店員「はぁ?」


以上になります!
最後までご視聴ありがとうございました!

こちら前作になります。暇な時にでも読んで頂けたら嬉しいです

モバP「お菓子忘れたらイタズラされた」
モバP「お菓子忘れたらイタズラされた」 - SSまとめ速報
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