狐「ダーリン♪」男「えっ!?」 (27)
男(金髪美人の女の子が抱きついてきた…)
狐「ダーリン♪ちゃんと待ったよ、ダーリンが二十歳になるの…だから褒めて♪」
男「君は誰?」
狐「え、12年前の約束忘れたの?」
男「12年前って言うと…俺はじいちゃん家で暮らしててあの村に人間の友達はいない!」
狐「」ピョコンッ←耳
男「え?」
狐「」ピョコンッ←尻尾
男「まさか…コンなのか?」
狐「そうだよ、コンだよ」
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男「でもアイツはオスだったはず…」
狐「メス……じゃ無くて女の子だよ」
男「でも約束なんかしたか?」
狐「大人になったら一緒に暮らそうって約束したよ」
男「そういや大きくなったら迎えに行くって約束したっけ」
狐「待てど暮らせど来ないから」
男「やって来たと」
狐「うん、でもダーリンが二十歳になるまでは迷惑かなって待ったんだよ」
男「押しかけるのは迷惑じゃ無いのかよ…」ボソッ
狐「何か言った?」
男「いえ別に」
狐「じゃあ後は籍を入れて雨で知らせるだけだね♪」
男「雨で知らせる?」
狐「狐はね、嫁入りの際晴れた日に雨を降らすことで神に知らせるんだよ」
男「“狐の嫁入り”…あれって本当だったのか……ちょっと待て、籍入れるって勝手に結婚させるなよ」
狐「ダーリンは私じゃ嫌?」
男「そういう問題じゃ無いって」
狐「じゃあどういう問題?」
男「俺は人間、じゃあお前は?」
狐「狐だよ、知ってるでしょ?」
男「人間と動物が結婚なんて聞いた事ないぞ」
狐「大丈夫、私の母親は人間だから」
男「えぇ!?……あ、そうだ俺大学あるんだ!だから結婚出来ない!以上」
狐「あ、待って……いっちゃった……ダーリンの馬鹿……」
〜翌日〜
男「はぁ〜アイツ諦めたかな…」
巫女「やぁ!男くん憑かれた顔してどうした?」
男「近所の神社の巫女さん、おはようございます」
巫女「わざわざ説明ご苦労様…で、疲れているなら相談にのるよ?」
男「いえ別に大した事じゃ…」
巫女「そうかい、まぁいつでもお姉さんが相談に乗るからね?」
男「本当に大丈夫なんで」
巫女「ところで急いでいるんじゃ無いの?」
男「あっ…それじゃ」
巫女「おかしいな……確かに獣の匂いがしたのに…気のせいかな?」
神主「仕事しろ」
巫女「はーい」
〜大学〜
男「おはよう」
女「あ……お、男くん………お、おはよう」
男「今日もよろしく」
女「う、うん(選択科目一緒…嬉しい///)」
__終了__
男「必修はないし、女さんも今日は授業科目無いよね?」
女「う、うん(もしかして…デート!?)」
男「奢るから一緒に食事でも…
<ドンッ>
ぐへっ」
狐「捕まえたよ、ダーリン」
女「お、男くん大丈夫……今なんていいました金髪美人の方」
狐「捕まえたよって」
女「そ、その後です」
狐「ダーリン…なんか不味い?」
女(ちょっと待って冷静に考えて見ましょうダーリンってあのダーリンなのもしかしてつきあっているのもしそうなら私の恋はどうなるの)←混乱中
狐「あ、そうだったダーリン……ダーリン?」
男「重いさっさと降りろ」
女「幼なじみ?」
男「そう、コイツは幼なじみのコンって言うんだよ…コイツ変わってて俺をダーリンって呼ぶけど付き合って無いから」
狐「」じぃ〜
女(見られてる見られてる見られてる見られてる見られてる見られてる見られてる見られてる見られてる見られて…ry)
狐(この人じゃ無い…ダーリンからした鬼の匂い…見つけて守るよ、ダーリン)
男「これから食事なんだが……お前も来る?」
狐「……やめとく」
男「ですよねー……え、やめるの?」
狐「うん、ちょっと用事が出来たから…」
男「ふーん…じゃ女さん行こうか?」
女「う、うん…」
〜映画館〜
女「映画を一緒にって事は…これデートだよね…頑張れ私」
男「おーい早く行こうよ」
女「ふぇっ!?す、すぐ行きます」
〜夜、レストラン〜
男「面白い映画だったでしょ?」
女「う、うん(めっちゃくちゃホラーだよ、途中意識飛ぶくらいホラーだったよ…とは言えない)」
男「顔青いけど本当に大丈夫」
女「うん、大丈夫(男くんと映画はやめとこう…ホラー映画で死ぬ)」
〜帰り道〜
女「知らなかったな…男くんの家が近所だったなんて」
男「俺も知らなかったよ」
巫女「やぁ男くん、彼女連れてデートかい?」
男「こんばんは、どうしたんですか…服ずいぶん汚れてますけど」
巫女「うん?まぁヤボヨーっやつだよ、しかしお姉さん嬉しいね…彼女連れて歩く君を見れるとはね…」
男「おちょくってます?」
巫女「さぁ?それより紹介してくれるかい?」
男「女さんは同じ大学の友達ですよ」
女「……(えぇ…)」
女(彼女の座は遠いよ…)テクテク
男「じゃ俺こっちだから」
女「(だいたいあれだけ明確なデートする友達がいますかっての)」テクテク
女「……あれ、男くんは?」
〜男の借りているマンション〜
男「いやはや楽し…ん、何か倒れて……コン!?」
狐「あ…おかえ…り」
男「どうした?なんでそんなボロボロなんだよ」
狐「なん…でも…ない」
男「とりあえず家に来い!治療してやるから」
〜男の借りている部屋〜
男「ちょっと染みるぞ」
狐「痛っ…」←狐状態
男「いったいなにがあったんだよ」
狐「大丈夫だから…本当に大丈夫」
男「誰かと戦ったのか?」
狐「えへへ…やっぱりわかる?流石ダーリン」
男「教えろ、なにがあった?」
狐「ねぇダーリンは鬼って知ってる?」
男「鬼?」
男「鬼ってあの角が生えてるアレか?」
狐「うん、その鬼を式神として使う女とね…」
男「……とりあえずしばらくは家から出るなよ」
狐「うん…」
男「あと傷が癒えるまでその姿でいろ」
狐「……うん、わかった」
〜翌日〜
狐「……この体じゃカラスに襲われるからな…暇だなぁ」
狐「……あ、そうだ♪」
狐「んしょっと毛を抜いて…“妖身”」
※妖身とは妖術による分身の事である※
狐「じゃあれをよろしく」←狐状態
分身狐「りょーかい」←人間状態(子供)
〜大学食堂〜
男「はぁ…なんでこんな日に限って1日全部入っているかな…」
男「……大丈夫だよな」
??「だーりん♪」
男「コン……ん?ちっさいなお前」
分身狐「うん、ようしん…まぁぶんしんだよ」
男「で何しに来た?」
分身狐「あのね…」
〜女さんの部屋〜
女「うぅ…眠い」
少女「おはようございます、ロード」
女「お、おはよう」
少女「いい加減に馴れてください、私は貴女が“つくった”んですから」
女「う、うん…ごめんね」
少女「それで意中の殿方とはどうなのですか、ロード」
女「だめっぽいかな…」
少女「……」
女「…」
少女「本日の朝食はベーコンエッグと…」
女(話題変えたよ)
〜朝食終了〜
少女「さて今日は負の感情を集めていただけますか」
女「うん、講義ないんだしいいよ」
少女「さすがは偉大なる錬金術師様<マイ•ロード>です」
女「……」
私のおじいちゃんは錬金術師でした
椅子とか机とかぱぁって作って
そんなおじいちゃんが残した書物に彼女…ホムンクルスの作り方が記してあった
今年の4月に大学に入学する時に1人暮らしのサポートにと“つくって”少女と名付けた…
まだ馴れない…どう見ても人間でも実際は魂のある人形
一応書類上では私の妹になっています…
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