【モバマス】佐々木千枝「木漏れ日を集めて」 (7)

モバマスのSSです。

千枝ちゃんが中心のお話しですが、本人はほぼ、出てきません。

それでは、よろしくお願い致します。

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ちひろ「Pさん、お手紙届いてますよ。」

P「お、ありがとうございます。」ガサガサ

ちひろ「・・・それ、何ですか?」

P「この前のアニバーサリー・パーティーの写真ですよ。」

ちひろ「あ~。業務用のデジカメの他に、自分のを持ってきてましたね。」

ちひろ「今時、フィルムの一眼レフなんて使っている人、初めてみましたよ。」

P「どうも、デジカメよりこっちの方が僕にはしっくりくるんですよ。」

P「フィルムを巻く感触とか、枚数が限られていることとか。」

P「あと、現像の待ち時間も、結構好きですね。」

P「色合いも、個人的にはこっちの方が好きなんですよ。」

ちひろ「そんなもんですかね~。」

P「見ますか?結構いい感じに撮れてますよ。」

P「・・・・あ~。これは、ボツだな。惜しいけど・・・」

ちひろ「どれですか?・・・あら、千枝ちゃんったら。」

P「この時、確か・・・」

― ― - 回想 - - - 

ちひろ「はーい。タイマー10秒ですよ~。はい!」

全員「10、9、8・・・」チヒロサン、ハヤクー

千枝「ね、プロデューサーさん。」

P「ん?なんだ?」

全員「7、6、5・・・」イマ、NA・N・DO・KI?

千枝「ちょっと、しゃがんでください。」

P「こうか?」

全員「4、3、2・・・」マニアッター

千枝「はい。」

全員「1、0!」

Chu! パシャ!

P「え?」

― - - 回想終わり - - -

ちひろ「そんなことがあったんですか。」

P「凄く可愛らしい、ある意味、千枝らしい写真ですけど、ちょっと出せないですね。」

ちひろ「そうですね~。これはちょっと・・・」

ちひろ「それにしても、Pさんも大変ですね。」

P「??」

ちひろ「最低でも5年は待たないと、ダメですよ(笑)」

P「あ~。そういうことですか(笑)」

ちひろ「なんですか!余裕かましちゃって!」

P「あのですね、千枝は今11歳。恋を夢見る年頃なんですよ。」

P「そうやって、大人の階段を一歩ずつ登っていく。」

P「その過程を見守れるだけで、幸せですよ。」

ちひろ「そんなこと言って~。女の子の成長は早いんですからね。後悔しても知りませんよ。」

P「だからこそ、ですよ。」

P「千枝は人一倍、大人への憧れが強い。だけど、いつかは必ず大人になるんです。」

P「今は、二度と戻らない少女の時を思い切り楽しんで欲しいんです。」

P「大人になって振り向いた時に、眩い思い出でいっぱいの少女時代を過ごしてほしいんです。」

ちひろ「そうですね。」

P「それに、後悔させてくれるくらい、いい女になってくれること、期待してますよ(笑)」

ちひろ「はいはい。親バカごちそうさまです(笑)」

P「じゃあ、ちょっと喫煙室行ってきます。」

ちひろ「あれ?Pさん、タバコ吸いましたっけ?」

P「ごくたま~~に、ですけどね。それと、これを燃やしに。」

ちひろ「シュレッダーでいいじゃないですか。」

P「(笑)そう、ですね。」ガチャ

― - - - - その頃、藍子の部屋で - - - - -

藍子「あ・・・」

加蓮「ん?藍子、どうしたの?」

藍子「この前のアニバーサリーの写真を整理してたんだけど・・・」

加蓮「どれどれ・・・あ~。」

藍子「千枝ちゃん、なかなかやってくれますね~。」

加蓮「あの子は、真面目だけど結構進んでるからね~。」

藍子「どうしましょう、これ・・・」

加蓮「いいんじゃない。みんなに配って。みんな楽しそうだし、千枝ちゃんのだって、今更じゃん。」

藍子「そうですね。」

― - - 後日 - - - -

藍子「Pさん、これ、この前のアニバーサリーの写真です。ダビングしてみんなに配ってください。」

P「わざわざCDに入れてくれたのか。ありがとう。」

藍子「どういたしまして♪それと、Pさん。」

P「ん?」

藍子「女の子を泣かせちゃ、ダメですよ♪」

P「??」

藍子「では、お願いしますね。」

P「????」

こうして、さらに数日後、千枝の大胆な行動は、皆に知れ渡ってしまうのでした。

以上です。ありがとうございました。

イメージの元はH2Oの「思い出がいっぱい」でした。

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