【安価】妖魔勇者 (348)

魔王「ぐはぁっ!!」ハァハァ

勇者「どうやら俺の勝ちみたいだな」

魔王「あぁ...いずれ我が身は朽ちて無くなるだろう...」

魔王「だが貴様はこの世界から消えて貰うッ!!」バシュウン


魔王は最後の力を振り絞り、禁術である時空転送魔法を発動した


勇者「くそっ!まだそんな力が...!」

魔王「ふん...これが正真正銘最後の力だ...」サァァッ


魔王は灰となって消えた

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1509231914

勇者は妖魔しかいない世界に転送されてしまいました!
安価で目的を見つけたりしながら生き延びましょう!


~民家~

勇者「...んぅ」ムクッ

「あっ、起きましたか」

勇者「君は...?」

下1>>民家に住んでいた者の性別
下2>>民家に住んでいた者の性格
(種族は下2>>のコンマでランダムに決定されます)

被ったら安価下で

安価下

安価が被っていても種族は>>2のコンマで決定されます


その青年は、ぼやけて見えた。

...しかしそれはぼやけているのではなく、彼が雲の精だからだろう


雲精「いやぁびっくりしたよ。見知らぬ誰かが道端に倒れてたんだからね」

勇者「...そうか、俺は本当に...」

雲精「ところで、君は何のモンスター?妖精?もしかして妖怪?」

勇者「いや、俺は人間だ」

雲精「...聞いた事のない種族だ」

勇者「別世界から来たんだ。多分ね」

雲精「そりゃまた」

勇者「しかし助かった。何か恩返しをさせてくれないか?」

雲精「いや、恩返しだなんて...あっ」

勇者「何でも言ってくれ」

雲精「じゃあ頼み事、するよ?」

下2>>頼み事

雲精「最近ここらにドラゴンが出るようになってね」

勇者「退治すればいいのか?」

雲精「うん。でも強いから...」

勇者「一応俺は人間最強の個体だぞ」

雲精「へぇ、じゃあ頑張ってね」

勇者「何処に居るんだ?」

雲精「外は平原だから遠くに神殿が見えると思うんだけど、そこを占拠してる」

勇者「よし、じゃあ行ってくる!」バタン

~神殿~

勇者「思っていたより近いな」

ドラゴン「グロロロ...貴様何者だ?」

勇者「一時的にドラゴンスレイヤーやってる」

ドラゴン「貴様も我に楯突くか!塵にしてやる!」ボウゥ


ドラゴンのブレス


勇者「...温い!」ズシャ

ドラゴン「」


ドラゴンを倒した!!

~民家~

勇者「帰って来たぞ」

雲精「早いね」

勇者「あれ弱いわ。うん」

雲精「それで、これからどうしたいの?」

勇者「考えて無かったな...うーん」

下1、2>>これからの目的

勇者「まぁできれば元の世界に帰りたいな」

勇者「駄目だったらこの世界に定住するし、嫁も探す」

雲精「まぁ、帰りたいんだったら魔法でどうにかしてもらえばいいよ」

雲精「ここから南に真っ直ぐ進むと魔法使いの家がある」

勇者「何から何までありがとな!じゃあ行ってくる!」バタン

~魔法使いの家~

勇者「ここか...」

勇者「...」コンコン

「はーい」

勇者「幸い、魔法使いは居る様だな...」

下1>>魔法使いの性別
下2>>魔法使いの性格
(種族は下2>>のコンマでランダムに決定されます)

「ど、どうぞお入り下さい」

勇者「お邪魔します」カチャ


中に居たのは、透き通るように白い肌。

そして白い尻尾をぷらんと垂らした女性だった


勇者「いきなり悪いけど、君は何の種族なの?」

白虎「白虎です...」

勇者「えぇ!?それに白虎って四足歩行じゃ...」

白虎「あ、貴方もしかして別世界から来たんですか?」

勇者「あぁ、そうなんだ」

白虎「じゃあ貴方は何の種族なんですか?」

勇者「人間」

白虎「ええっ、人間界から来たんですか...ほぇー...」

白虎「凄い離れた時空なのに...一体どうやって...?」

勇者「魔王って奴に魔法で飛ばされたんだ」

白虎「魔王...凄まじい名前ですね」

勇者「それで俺は元の世界に帰るため、君の元を訪れたという訳だ」

白虎「となれば...時空転送魔法が必要になります」

白虎「今開発中ですが...必要なアイテムが足りません」

勇者「一体何のアイテムが必要なんだ?」

下2>>必要な物

このスレは終わらせないのか?

【安価】男「ウホッ!いい>>3...」
【安価】男「ウホッ!いい>>3...」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1508070246/)

>>29就寝前のノリで書き始めた奴だ...今見ると死にたい


白虎「勇者の心臓です」

勇者「...」

白虎「...ど、どうかされましたか?」

勇者「俺勇者なんだけど」

白虎「えー...」

勇者「ここでアンデッドみたいになりたくないからなぁ」

勇者「大体なんで勇者の心臓が必要なんだよ」

白虎「勇者って定期的に生まれるらしいんですよ」

勇者「やたらこっちの世界に詳しいな」

白虎「...」

勇者「おい、大丈夫か?」

白虎「...その事に関しては詮索しないでいただけると助かります」

勇者「分かった、続きを」

白虎「その時代を越えて存在する神の同一な力に鍵があると私は見ています」

勇者「ふぅん...それは厄介だな、他に方法は?」

下2>>時空を越える方法

白虎「この世界には何処かに時空を移動出来る門があるという伝説があって」

白虎「それを探してみては如何でしょうか」

勇者「成る程...何か手掛かりは?」

白虎「いえ、特に何も無いです。ですから、旅をしていただくべきかと」

勇者「分かった。ご協力感謝する」バタン

~近隣の村~

勇者「また旅かぁ...」

勇者「過度な期待も、憎むべき相手もいない分気が楽だな」

勇者「ゆっくり聞き込みでもして情報を...」

「見ない顔だね」

勇者「住人さんですか」

下1>>住人の性別
下2>>住人の性別
(種族は下2>>のコンマでランダムに決定されます)

下2>>は住人の性格です

安価下

『それ』は勇者の後ろに居た

しかし、振り返っても勇者は『それ』を知覚するのに数秒を要した

そう、それは『影』なのだ


シャドー「おーい、豆が鳩鉄砲食らったみたいな顔してるよ!?」

勇者「逆だ逆。何だお前」

シャドー「いや、ここらで見ないから反射的に」

勇者「そりゃそうだろうな」

シャドー「まさか、お前...」

勇者「?」

シャドー「僕と同じ知覚されにくい種族なのか!?」

勇者「...違う。別世界から来たんだ」

シャドー「ええっ!?何それ怖い!」

シャドー「じゃあ君は何て言う種族なの?」

勇者「人間」

シャドー「やっぱ知らんなぁ」

勇者「そうか...」

勇者「じゃあ、通ると別世界へ行ける門については?」

シャドー「知らんなぁ」

勇者(...こいつ多分馬鹿だな)

勇者(そろそろ日暮れだ。宿を探さなくては)

勇者「...ん?」


ここで勇者は気付く

『異世界の通貨が使える訳がない』という事実に


勇者「や...やべぇ」

勇者「俺は腹を決めたぞ...」


どうするともなく勇者は路上で寝始めた

~翌朝~

勇者「んんっ...」ノビー

勇者「草がふかふかなお陰で意外と良く寝れたな」

勇者「...そういや、飯食って無いな」

勇者「そろそろ通貨を入手せねば...」

下2>>どうやってお金を手に入れる?

コンマの種族テーブル公開した方がいいかな?

結構適当に60過ぎたあたりから適当に調べて作った
00:死神
01:スライム02:鴉03:狼
04:ロボット05:ドラゴン06:ゴーレム
07:蛙08:幽霊09:ゾンビ
10:スケルトン11:蜘蛛12:蠍
13:悪魔14:サキュバス15:犬
16:狐17:狸18:和入道
19:人魚20:雪女21:牛鬼
22:獅子23:九尾24:大蛇
25:猫又26:鷹27:樹
28:本29:天狗30:吸血鬼
31:朱雀32:青龍33:玄武
34:白虎35:麒麟36:煙々羅
37:阿修羅38:鬼39:カメレオン
40:チーター41:ジャバウォック42:天使
43:堕天使44:ダークマター45:シルフ
46:サラマンダー47:ウンディーネ48:ノーム
49:エイリアン50:妖精

51:河童52:メデューサ53:蝶
54:兎55:影56:漠
57:魔獣58:石像59:雲
60:プリン61:茸62:ハーピー
63:コボルト64:ミイラ65:ガーゴイル
66:アルラウネ67:カーヴァンクル68:インプ
69:エイトグ70:ガーゴイル71:カンピオン
72:クーシー73:スレイプニル74:デュラハン
75:ドワーフ76ニクス(ニクシー)77:パック
78:ヒポグリフ79:プーカ80:ファフニール
81:フェニックス82:フェンリル83:ペガサス
84:ホムンクルス85:ユニコーン86:レプラコーン
87:クァール88:スフィンクス89:ホビット
90:リッチ91:ケルベロス92:セイレーン
93:座敷童94:グリフォン95:雨女
96:スナガ97:メアラ98:エルフ
99:ダークエルフ

~昼過ぎ~

勇者「いやぁ、働いた働いた」

勇者「まさにモンスター級にハードな仕事だったぜ...」

勇者「でもまぁ、結構儲かったし...」

勇者「よし、次の村に向かうか」

~屋敷村~

勇者「...あそこ行くか」


その村には、大きな屋敷があった


勇者(今度こそ情報が手に入ると良いが)

勇者「...」チリリーン


勇者は呼び鈴を鳴らした

下1>>屋敷の主人の性別
下2>>屋敷の主人の性格
(種族は下2>>のコンマでランダムに決定されます)

73:スレイプニル→73:オーディン


勇者「やぁ、こんにちは」

スレイプニル「俺はお前の事など知らぬが」

勇者「まあ、別世界から来たからな」

スレイプニル「...ほう、面白い」

勇者「通ると別世界へ行ける門というのを知らないか?」

下1>>スレイプニルの持っている情報

勇者(妙にがっちりした奴だな...)

スレイプニル「夜に開かれるらしい」

スレイプニル「知覚されにくいからな」

勇者「へぇ、有難い」

スレイプニル「あぁ...とっとと去れよ」

勇者「なんでだ?」

スレイプニル「試してみるか?」ニヤッ


薄気味悪い笑顔だ


勇者「いや、いい。じゃあな」

~町~

勇者「くそっ...もう日が暮れてきた...」

勇者「宿を探すか」

~宿~

勇者(ここで金は節約すべきだ...ならば)

勇者&???「一番安い部屋で!」

勇者「ん?」

「...?」

宿主「じ、じゃあ相部屋で折半します?」

勇者&???「是非」

下1>>相部屋者の性別
下2>>相部屋者の性格
(種族は下2>>のコンマでランダムに決定されます)

~部屋~

勇者「どうも」

獅子「どうもっ」

獅子「私よく虎に間違えられるけどライオンなんだ!」

勇者「へぇー」

獅子「君は何者?」

勇者「異世界から来た人間っていう種族さ」

獅子「強いの?」

勇者「まちまちだけど多分人間の中では俺が一番強い」

獅子「へぇーっ!!かっこいいーっ!!」

勇者「そりゃどうも」

勇者「あ、そうだ風呂入ろう」

獅子「お先にどうぞ」

勇者「覗くなよ?」

獅子「この世界では普通なのに...」

勇者「...本当?」

獅子「嘘に決まってんじゃん」ケタケタ

勇者「デスヨネー」パタン

勇者「風呂上がったぞー」

獅子「行きまーす」

獅子「...覗いてもいいよ?」

勇者「冗談がうまいな」

獅子(私ってそんなに魅力ないかな...)

獅子「ちょっと本気だったり...してね」

勇者「ん?早くしないと風邪ひくぞ」

獅子「は、はーい!」パタン

勇者「?」

獅子「あー、お腹減った。飯食ってくる」

勇者「いってら」

勇者「...」

勇者(俺は食べなくて良いかな...)

勇者「さて寝るか...ん?」


しかしこの勇者、少し抜けている

ここにきてようやくベッドが一つしか無いことに気付いたのだから


勇者「ま、床でもいいかね」ゴロン


二日目にしてベッドの無い生活に慣れた勇者、迷いは無かった

~翌朝~

勇者はベッドで目を覚ました

今度は異変に気付くのに殆ど時間を要しなかった


勇者「...!?」


自分は床で寝た筈だ。勇者が恐る恐る隣を見やると...

...獅子が眠っていた


勇者(こ、これは如何した物か...)

よりによって壁側に寝かされているのだからたちが悪い


勇者(少々過激な悪戯だな獅子さんよぉ...)

勇者(暫くじっとしているか...)

勇者「...」

勇者(意識するな意識するな意識するな意識するな意識するな)

勇者(...あ、ちょっと良い匂いした)

獅子「ふあぁぁ...」ムクッ

勇者「やっと起きたか」

獅子「...」バタッ

勇者「おい待てまた寝ようとすんな」

獅子「ちぇー」

勇者「じゃあ俺は出発する。ちゃんと金は払っとくからな」

獅子「寂しくなるなぁ」

勇者「お前が惚れっぽいだけだ。楽しかったぜ」バタン

~町~

勇者「そこそこ賑わってるな。情報を集められそうだ」

下1、2>>集まった情報

勇者「...つまり、そいつの所に行けば良いんだな?」

勇者「ありがとう」

勇者「...」

勇者(どうやらこの町に例の門があるようだ)

勇者(そこには門の番人が居て、そいつの許可を取れば通って良いらしい)

勇者(そしてもう一つ)

勇者(何故か魔王の残留思念が暴れているらしい)

勇者(今度こそ止めを差してやらねば)

勇者(とりあえず元の世界に帰ってから考えるとしよう)

~夜・門の前~

勇者「...」

勇者「番人、門を通る許可をくれ」

「断る」

勇者「何...?」

下1>>門番の性別、そして勇者が通行出来ない理由
下2>>門番の性格
(種族は下2>>のコンマでランダムに決定されます)

そこに居たのは、重々しいオーラを纏う男だ

蛇の様な尻尾も覗かせている


勇者「玄武か」

玄武「すげぇ、当てられた」

勇者「ていうか、なんで通らせてくれないの?」

玄武「知らない人と立ち話したいから」

勇者「...本気で言ってる?」

玄武「マジだよ」

勇者「えぇ...」

そこに居たのは、重々しいオーラを纏う男だ

蛇の様な尻尾も覗かせている


勇者「玄武か」

玄武「すげぇ、当てられた」

勇者「ていうか、なんで通らせてくれないの?」

玄武「知らない人と立ち話したいから」

勇者「...本気で言ってる?」

玄武「マジだよ」

勇者「えぇ...」

二重すいません


勇者「じゃあ話をすれば通してくれるんだな?」

玄武「うん」

勇者「昔々、あるところに...」

玄武「なめてんのか」

勇者「ほんの冗談さ」

勇者「そうだな...じゃあ」


勇者と玄武は喋り明かした

~夜明け~

玄武「そろそろ朝だ、通るが良い」

勇者「ああ、じゃあな!」

玄武「やたら速いな」

勇者「元々の目的がこれだからな!」ビシュウウ

下1>>時空移動は成功したか

ボゴオオオオオン!!!


玄武は驚愕した

入って行った筈の勇者が吹き飛びながら出てきたからだ

そしてそのまま岩に衝突...

この門が町外れに無かったらかなりの被害が出ていたであろう


勇者「あ痛ってぇ!!」

勇者「すげぇ勢いで押し戻されたんだけど」

玄武「お前なんで生きてんの...?」

勇者「じゃあ俺は旅を続けるよ...」

玄武「おう、頑張れよ」


そのとき、耳をつんざくような咆哮が聞こえた


魔王「ミツケタ」

玄武「!?なんだあいつ」

勇者「俺をこっちの世界に飛ばした奴!」

勇者「だが、貴様から来てくれるとはありがたい」

魔王「コロス」

勇者「思念体の貴様など恐るるに足らん!」

勇者「ふん!」ズバッ

魔王「ア」ガギン

勇者「ぜりゃ!」プォン

魔王「ゲゲ」ギィン

魔王「ァァァァァァ---ォォオオオオ!!!」ズゴッ

勇者「んぐ!?」バキッ


勇者は吹っ飛ばされる


魔王「シヲ...シヲモッテ」

勇者「...」

勇者「...てめぇ...」

魔王「ケケケ」

勇者「るっせェーんだよォ!!」バリバリバリ


勇者は雷を照射する


魔王「ガッ」ビリッ

勇者「一々一々一々よォ!こっちの神経を逆撫でしやがって!」ガスガスガス


顔面を掴んで降り下ろし地面に当てる行為を繰り返す


勇者「手前が死んで償えド畜生!!」ビュイン


魔王は細切れになった


玄武「こわい」

勇者「ふぅ」

勇者「嗚呼、スッキリした。お前も気を付けろよな」

玄武「お、おう」

勇者「じゃあなー」

~道中~

勇者「...」

「そこの方」

勇者「...ん?」

「下を向いて浮かない顔をしていたのでつい声をかけてしまいました」

下1>>通りすがりの妖魔の性別
下2>>通りすがりの妖魔の性格
(種族は下2>>のコンマで決まります)

結論から言うと勇者は彼女の正体を量りかねた

彼女はダークマターなので当然と言える


勇者「ああ...時空移動について何か知らないか?」

ダークマター「時空漂流者の方ですか?」

勇者「いや、強力な魔法ですっとばされた」

ダークマター「ご生憎ですが私は情報を持っていません」

ダークマター「しかし、ここを道なりに行くとさらに大きな町に出ます」

ダークマター「そこにはこの世界最大の図書館がありますので、調べてみては?」

勇者「成る程。ご協力感謝する」

ダークマター「いえいえ、当然の事をしたまでです」

~大町~

勇者「流石にでかいな...」

勇者「お、あそこが図書館か」

~図書館~

勇者「...成る程。こりゃあでかいな」


この世界最大と言うだけあって、見て回るのには相当の時間がかかりそうだ

下1、2>>時空移動に関する情報

時空を移動する...この行為は禁術に指定された魔法を用いて行われる

しかし禁術である一方、世界はその技術を保有し続けている

極東の村にその者等はいるだろう。


勇者(時空魔法は禁術なのか...)

勇者(いよいよあの白虎が只者ではないな)

勇者(その他にも近代歴史の本には時空を超えこの町に来訪する者もいるとあった)

勇者(時空漂流者というのはこの事だろうか?)

勇者(まぁ何にせよ時空移動は禁術。王の類に許可を取る必要があるだろう)

帰らなくても幸福はここに____

勇者(...いや、確かに皆いい奴だ。少々平和ボケが過ぎる位に)

勇者(しかし、しかし、しかし...)

勇者(いや、やはり帰ろう)

~城~

勇者「幸いな事にあそこが王立図書館だった」

勇者「衛兵さん?」

衛兵「...何だ」

勇者「王様に会わせてくれますかね」

衛兵「...ふーむ」

>>1王様に会える?

間違えた下1>>だ

安価下

衛兵「ま、良いだろう通してやる」

勇者「感謝する」

~王の間~

勇者「王様」

「...一体何の様だ?」

勇者「時空移動魔法でここへ飛ばされたのですが...」

勇者「帰りたいので時空移動魔法の使用許可を下さいませんか」

「あぁ...」

下1>>王様の性別と返答
下2>>王様の性格
(種族は下2>>のコンマで決まります)

勇者は一瞬、彼は既に死んでいるのでは無いか、と思った

しかし、その特質性のある聖なるオーラは...

彼が『天使』であることを物語っていた


天使「しかし禁術である以上、おいそれと権限を寄越す訳にはいかん」

勇者「見返りや対価...」

天使「左様だ」

勇者(うーむ...特に良いもん持ってないしな...)

~町~

勇者「お宝でも探すかなぁ」

勇者「それは明日考えよう...うん」ゴソッ

勇者「...あ、やべぇ」


勇者、宿賃が尽きる


勇者「...野宿安定」ドサッ


勇者は既に路上で高品質の睡眠が摂れるまでになっていた


「...」ニコ

下1>>勇者に忍び寄る者の性別・目的
下2>勇者に忍び寄る者の性格
(種族は下2>>のコンマで決まります)

勇者は再びベッドで目覚めた

次からは人目の無い所で野宿しよう...そう思った


勇者「...」ノビー

「...」チラッ


なんか凄いちらちら見られてる。何アイツ。

...一目見ただけでは何のモンスターか分からない


勇者「君、何者?」

「え、ふぇっ?」

勇者「いや、怯えなくていいよ。むしろ感謝している」

輪入道「わ、私は輪入道...です」

勇者(成る程、妖怪の類か...)

勇者「ここは君の家だな?何故俺なんかを家に」

輪入道「あの...万能な感じがしたので」

勇者「...いや、そうでもないが」

輪入道「この際そんな事は関係無いです」

勇者「さいですか」

輪入道「私には目的があります」

勇者「成る程。つまり...」

輪入道「そうです、助けて下さい」

勇者「でも目的って何?」

下1>>輪入道の目的とは

輪入道「強い♂の魔力を分けてもらう事です」

勇者「なんだそんな事か」

輪入道「え、いいんですか」

勇者「ああいいよ。ちょっと手を出してくれ」

輪入道「はい」スッ

勇者「行くぞ」ガシッ

勇者「はっ!!!」ジジジジ

輪入道「お、おおおお、おお」バリバリ

勇者「...ふぅ。如何だろう」

輪入道「はい、みなぎってきました」

輪入道「これで私は...」

勇者「泊めてくれてありがと!じゃあなー!」バタン

輪入道「あっ...」

~城下町~

勇者「よくよく考えればここって城下だよなぁ」

勇者「宝の情報ねぇ...」

勇者(...)

勇者(そういえば、俺が帰ったらなにがあるだろう)

勇者(親は居ないし、仲間も居ない)

勇者(...どうせ退屈な人生だ)

勇者(あれ、なんか涙出てきたかも)

勇者「どうしようかなぁ」

下1>>勇者は本当に元居た世界に帰るか

平日だし安価近くてもいい...よね

勇者「俺は...ここで暮らそう」

勇者「意味の無い事をする程愚かじゃないし」

勇者「二回失敗して一回挫折してんだ。運命だね」

勇者「戻れないなら嫁探しって宣言したは良いがな...」

勇者「そんな簡単に見つかる訳無いし...」

勇者「何か他の目的を決めながらにするか」

勇者はバイトをした


勇者「財布が暖まったぞ」

勇者「何処へ行こうか...」

勇者「ま、いく宛も無く旅でもするかね」

下1>>何かイベント

~道中~

勇者「...ん?」

「...」


妖魔がそこに倒れていた

すかさず脈を計る


勇者「生きてるな...よし」

勇者「次の村までしょっていくかな」ショイ

下1>>妖魔の性別
下2>>妖魔の性格
(種族は下2>>のコンマで決まります)

~村・宿~

勇者「まぁ流石に野宿する訳にもいかんし...」


勇者はこの男から尻尾が出ている事に気付く

見た感じ結構モフモフしているようだ


狐「...く...」パチ

勇者「あっ、起きた」

狐「お主は...一体...?」

勇者「無理するなよ、偶然通りかかっただけだ」

狐「申し訳ないが、腹が減って動けん...」

勇者「...よし、少し待ってろ」バタン

~数分後~

勇者「すまん!」

勇者「村だから店開いてねぇわ動物いねぇわで時間食っちまった!」

勇者「お前、裕福な生活してるタイプか?」

狐「...いや、そうでは...」

勇者「じゃあすまんがこれで我慢してくれ!」


勇者は狐の口の中に食べられる野草を詰め込んだ


狐「むっ...むぐ...」モキュモキュ

勇者「だ、大丈夫か?」

狐「う...うむ」ムクッ

勇者「いや、妙なモン食わしてごめんよ」

狐「あ、謝らなくて良い!儂はこの命あっただけで幸いじゃ」

勇者「そうかー...」

狐「この恩はいつか返そう。では!」バタン


狐は去って行った


勇者「あいつ野草しか食ってないけど大丈夫かな」

~翌日・道中~

勇者「...おや?」


遠くに魔法使いの家が見える


勇者「そうか、もうここまで戻って来ていたのか」

勇者「折角だから挨拶していくかね」

~魔法使いの家~

勇者「邪魔するぞ」

白虎「ひっ!?」

白虎「な、なななな、何故ここに...!」

勇者「そんな驚かなくたって良いじゃないか」

勇者「俺は人間界に帰るのを諦めた」

白虎「!!!」

勇者「ま、嫁でも探してゆっくり隠居するさ」

勇者「この世界で全ての使命を終えたからな」

白虎「...」

勇者「?おいどうした」

下1>>白虎の発言

白虎「ごめんなさい、実はこの世界に貴方が来たのは偶然ではなく私が来るよう誘導したんです」

勇者「えぇ!?どうやって!?」

白虎「不確定的存在を呼び寄せるアンテナを張っていたんです。貴方をここに呼ぶために」

勇者「そうか...ともかくそのせいで魔王の残留思念までもがここに来ていたぞ」

白虎「そうですか...それは迷惑をかけました」

勇者「いや、元の世界で暴れられたらもっと被害は甚大だった。どちらかと言えばラッキーだ」

勇者「というか、なんで俺を?」

下1>>勇者を呼び寄せた理由

白虎「封印されてしまった弟を助けて欲しいんです」

勇者「...おい」

白虎「はっ、はいぃ」

勇者「何故それを最初に言わない!」

白虎「だって、やっぱり悪いから...」

勇者「家族を思う心が悪い訳あるか!とっとと封印を解くぞ!」

白虎「うっ、ありがとうございます...」グスッ

勇者「一体何処に、そしてどのように封印されてるんだ?」

白虎「そ、それは...」

下1>>封印された場所
下2>>封印を解く方法

白虎「この家の裏に...」

勇者「意外と近くにあるもんだな」

白虎「四つの魔石を集めれば封印は解ける」

勇者「良いだろう、集めてみようじゃないか」

白虎「わ、私も着いていくよ」

勇者「...いや、そうしてくれないとノーヒントなんですけど」

白虎「...えへへ」

勇者「...」

白虎「目的地ですか?」

勇者「そうなる」

白虎「えーと...」

下2>>一つ目の魔石の存在する場所

白虎「入ったら二度と出てこれない洞窟っていうのがあるんですよ」

勇者「えっ何それは」

白虎「ここから北にずっと進むとあるんですけど」

勇者「じゃあ行くかな」

白虎「ナビゲート...頑張ります」

勇者(真っ直ぐなのにナビは必要なのだろうか)

~数時間後~

白虎「や、あの...」

勇者「どうかしたか?」

白虎「体力がもう、無いです...」

勇者「どれくらい?」

白虎「控えめに言って限界」

勇者「...そーだな」ヒョイ

白虎「うぇ」


勇者は白虎をおんぶした


勇者「あ、嫌だったら別に」

白虎「いや、お願い」

勇者「あいよー」

~村・宿~

白虎「凄い疲れた~...寝ていい?」

勇者「...別にいいけど、殆ど俺がおんぶしてただけだろう」

白虎「いや、少しでも軽く感じて貰えるように気使ったし」

白虎「それに男におんぶされるなんて初めてなんですよ」

勇者「嘘じゃないけど本心じゃないだろ」

白虎「運動不足ですみません...」ドサッ


白虎は眠りこけてしまった


勇者「...少し、散歩するかな」

~川辺~

勇者「♪~♪~」

「?」

勇者(暗くてよく見えない...)

勇者「ん、どうもお恥ずかしい姿を見せたな」

下1>>川辺に居た者の性別
下2>>川辺に居た者の性格
(種族は下2>>のコンマで決まります)

暗くてシルエットしか確認出来ない

しかしその特有の羽はハーピーのそれだと一目で分かる

声も中性的であり、性別の見分けがつかない


ハーピー「ふふ。私はいいと思うがね」

勇者「その日の自分をリセットする為にしているんだ」

勇者「『終焉』と『再生』がテーマの曲だからな」

ハーピー「君からはとても強い力を感じるよ」

ハーピー「...それなのに、とても繊細な事をする物だ、と思ったのさ」ザプ


ハーピーは足を川に浸ける


勇者「少々訳アリ...って所かな」

ハーピー「何処から来て」

勇者「何処へ行くのか」

ハーピー「元来興味は無いが」

勇者「その境遇、まるで...」

ハーピー・勇者「俺/私達のようである」

ハーピー「くくっ」

勇者「...君も相当変わり者だな」

ハーピー「異世界の住人のセリフかい?」

勇者「...そりゃどうも」

勇者「しかし君の正体...まさか」


ビュウウッ!!ザザザ...

一際強い夜風が吹き、水面は乱れる

そして、そこにハーピーは居なかった


勇者「...もしかしたら、全部俺の幻想?」

~翌日~

白虎「今日も頑張って行こう」

勇者「筋肉痛になってないか?」

白虎「そこで止めたら成長出来ない...と思う」

勇者「そう、ま、そーか」


勇者は一つ余計に思考を完結させる


白虎「つかぬことをお聞きしますが...」

勇者「はい」

白虎「昨日、何処で寝ましたか?」

勇者「宿で」

白虎「そういうんじゃないです。分かりますよね?」

勇者「床。自己完結した責任だからな」

白虎「ずるいと思います」

勇者「...そうかもな」

~道中~

白虎「貴方は、勇者なんですよね」

勇者「ああ、不思議な事にな」

白虎「不思議かどうかじゃなくて、貴方は力を持っていますか?」

勇者「魔王を倒せる程度には」

白虎「では、知恵は?」

勇者「比べる相手が殆ど居ないし、作ろうとしなかった」

白虎「優しさについては?」

勇者「流石に自己評価出来ないが、俺は卑怯な奴だよ」

白虎「何故ですか」

勇者「恩を受けているからだ。勇者というのは己を省みずに無尽蔵な優しさを振り撒く者」

勇者「義務、というか通例ではないのか?」

白虎「理解出来ません」

勇者「そうか」

~村~

勇者「そろそろ目的地に近くなってきたのではないか」

白虎「あ、はい。あと少しですね」

勇者「ところでこの村では今日は祭りのようだ」

白虎「私は遠慮します。苦手なので」

勇者「今日は弱音を吐かなかったな...さぞ辛かったろう」

白虎「早く寝ろって事ですね」

勇者「い、いや、そうではなくて」

白虎「ちょっとからかっただけですよ」

勇者「なるほど。俺は祭りを見に行ってくる」

下2>>村で行われている祭りはどんな祭り?

勇者「おっ、収穫祭か」

勇者「少し野菜でも買うかな...あっ」


勇者の所持金は無い


勇者「宿代で溶かしちまった...!」

勇者「明日から野宿になる。アイツの為に毛皮でも剥ぎ取ってくるかな」


勇者は付近の山に入って行った

~翌日~

勇者「おはよう」

白虎「おはようございます」

勇者「...本当に何処か他人行儀な奴だな」

白虎「すみません」

勇者「気にするなよ。不安もあるだろうが」

白虎「入ったら二度と出てこれない洞窟に行くというのにですか?」

勇者「不可能は無い。魔王と戦闘して、お前が居てここに辿り着く」

勇者「俺一人では何もないが、良かれ悪かれ周りの力は重要だ」

勇者「それこそ、不可能が可能になったと言うべきだろう」

~洞窟~

勇者「...意外と普通の洞窟の様に感じるが」

白虎(洞窟に普通と言えるのが普通ではない)

勇者「とにかく、油断せずに進んで行こう」

下2>>洞窟でのハプニング

勇者「...あっさり見つかるもんだな」

白虎「いや、結構険しかったですよ」

勇者「別に誰かが殺しに来てる訳でもあるまい」

白虎「そ...そんな物騒な話」

勇者「実際、この世界平和だからな」

勇者「さあ帰ろ__」


ズドドドドドドド!!!


白虎「ひいっ!?」

勇者「あちゃー、落盤ですか」

白虎「...大丈夫ですか?」

勇者「ああ、これ使えない?」


勇者はさっき見つけた魔石を見せた


白虎「使え無いです」

勇者「しょうがない。持ち込みマジックアイテムを使おう」

白虎「私だって魔法使いです。この程度自分でどうにかしてみせます」

勇者「期待」

白虎「そいっ!!」

下2>>白虎の使った魔法の効果

~魔法使いの家~

白虎「ふふん」ピシュン

勇者「おっと」ピシュン


勇者と白虎は家に瞬間移動した


白虎「どうですか、これが私の力です」ドヤ


いつもは自信なさげな白虎の貴重なドヤ顔


勇者「ああ、ちょっとびびった。専門家はやっぱ違うな」

勇者「さて、一つ目の魔石を手に入れた所で」

白虎「...?」

勇者「二つ目のありかを教えて貰いましょう」

白虎「ああ」

勇者「ちょっと察し悪いとこあるよな」

白虎「す、すみません...」

下1>>二つ目の魔石のありか

白虎「とある海の神殿です」

勇者「海底神殿的な?」

白虎「海面に入り口はあるんですが、そこから下に続いています」

勇者「へぇ」

白虎「行ったことあるのでいつでも魔法で行けますが...」

勇者「が?」

白虎「もう疲れました。休ませて下さい」

勇者「そうか」

白虎「...あ」

勇者「はい」

白虎「自分の部屋に男の人を入れるのは初めてです」

勇者「嫌なら俺は外で____」

白虎「それだけは駄目です。それは正義じゃなくて只の自己犠牲です」

勇者「...女性が苦手というか、分からないんだ」

白虎「にしても怯えすぎです。極端な話、貴方がこの家を占拠しても私は文句を言いません」

勇者「ベッドはいくつある?」

白虎「ダブルがあるとでも?」

勇者「申し訳ない。となると___」

白虎「今注意したばっかですよ。遠慮しないで下さい」

~白虎の部屋~

勇者「へぇー、こんなんなってるんだ」


不要品の無さそうなシンプルな部屋だ


白虎「あんましじろじろ見られると恥ずかしいです...///」

勇者「そんな物か」

白虎「はい」

~翌日、神殿~

勇者「気疲れしてしまった」

白虎「そんなに疲れました?」

勇者「いつ辛辣に扱われるか、いつ飽きられるか...」

白虎「その尋常じゃない女性への恐怖はなんですか」

勇者「自衛本能。未知=恐怖なのだ」

白虎「貴方に、教えてあげましょうか?」

勇者「...!」

勇者「そ、そうか。じゃあ行こうか」

下1、2>>探索中のトラブル

出てくる魔物が全て可愛い女の子タイプという奇跡

勇者「...お、宝箱」

白虎「怖い...」

勇者「そうだな、確かに...」

勇者(手持ちの金が無い→野宿するしかない→嫌われる→叩かれる→精神が死ぬ→色々あって禿げる)

勇者「やるしかない」

白虎「だ、大丈夫ですか?」

勇者「俺の頭髪がかかってるんだ、退くわけには...」ガチャ

ミミック「へろー」

勇者「うわああああっ!!!」

宝箱の中から女の子が姿を現した


ミミック「いいぞ!恐怖におののきながら死を...」

勇者「ちいさなメダルでもいいから寄越せ!」バコッ

ミミック「ぐふぅ」ドサッ

白虎「あわわわわわ...」

勇者「どうした?」

白虎「私達は包囲されています!」


勇者が周りを見ると、可愛い女の子...の魔物が!

勇者「これがエロゲって奴か」

白虎「でも、勇者さんなら勝てる筈」

カニ「ふんっ!」ブオン

イカ「えいっ!」シュルン

勇者「はっ!」ガシ

カニ「...」クネクネ

イカ「...」クネクネ


身をよじって服を脱ぎ出す


勇者「ななな...お前ら、何を...ぐっ!!!」

クラゲ「隙あり...」ドスッ

勇者「うぐ...」ドサッ

白虎「あ...あぁ...」

タコ「まぁ、貴方は見逃してあげてもいいわ」

白虎「く...」

白虎(動け、動いて私の体!)


無情にも、勇者は魔物達によって奥地に連れ去られてしまった

白虎「...」

~?~

勇者「くっ!」


勇者は錠で繋がれ、身動きが出来ない



人魚「貴方が勇者?.」

勇者「ああ、そうだ」

人魚「その錠、外したいでしょう?」

勇者「...ああ」

人魚「良いでしょう!しかし条件があります」

下2>>錠を外す為の条件

人魚「最近ここいらによそ者がやってきましてね」

勇者「...」

人魚「そいつを追い出してくれるならいいですよ」

勇者(俺が逃げたとしても捕まえられる自信があるようだ)

勇者(『よそ者』には勝てないのに)

人魚「そいつは神殿の深部に居ます、さあ行け!」ポワ

勇者「分かったよ」ピシュン

~神殿~

勇者「ほっ」ピシュン

白虎「あっ...」

勇者「良かった、ここに居たのか」

白虎「ごめんなさい」

勇者「...どういう事だ?」

白虎「私のせいで貴方が連れ去られてしまった」

勇者「ここに帰ってこれたんだから気にするな」

白虎「貴方が連れ去られる時、私は何もしてあげられなかった...」

勇者「特になんかする必要は無い。今回は俺のミスだからな」

勇者「お前はただ俺に守られてれば良いんだよ」

白虎「そ...そんな強引な...」

~神殿・深部~

勇者「...俺の事嫌いになったか?」

白虎「なるわけがないです」

勇者「そうか、良かった」

白虎「それにしても何だか荘厳な雰囲気ですね」

勇者「そうだな。そういえば、人魚によそ者を追い出してくれって頼まれてたな」

白虎「さっき連れ去られた時ですか?」

勇者「おう」

「それはもしかして私の事かな?」

勇者「!?」

>>196の効果で性別は固定です
下1>>よそ者の性格
(種族も下1>>のコンマで決まります)

勇者は、彼女の正体を察するのに殆ど時間を要しなかった

魂に不純物の混ざっている感じ、そして黒い翼

見紛う事無き堕天使である


堕天使「まぁ、どうせ奴らの差し金だろうね」

勇者「ビンゴ」

堕天使「でも、ここをどく気はないよ」

勇者「何故?」

堕天使「天使に足元をすくわれない位置だから」

勇者(狂暴...というか、見境無く豪快に行きそうだな)

勇者「あぁめんどくさい。浄化すんぞ」

堕天使「...出来んの?」

勇者「そりゃあまあ」

勇者「お前を天使にしてやる事も出来るが...」ピシュゥン!

堕天使「ぐっ!」ジジジ...

勇者「こうやって触れなくても灰にしてやれる...翼で良かったな」

堕天使「わ...私は...!」

下2>>天使から堕天使になった理由

堕天使「...クソ!しゃらくせぇ!!」ドビュウン


堕天使は突進する


勇者「ぐっ!?」ズゴッ

勇者「決意だな?何を考えている」

堕天使「あぁ悲愴だとも!!」ズドドドド

勇者「お前に何があった!...しゃーねぇ、切り札その壱!」ビビビビ


その瞬間堕天使が膜のような物に覆われ、身動きがとれなくなる


堕天使「ふざけんな!私を止めるつもりか!?」

勇者「これの持続は1分しか持たん、お前の過去を言え!」

勇者「情状酌量の余地があるかもしれないだろう!!」

堕天使「んだと閻魔の真似事か!?」

堕天使(でもこいつ...あいつに似ている)


堕天使は困惑した。

その態度や行動がかつての大天使に似ているのだから


堕天使「...分かったよ。話せば良いんだろう?」

勇者「おう。頼むぞ」

堕天使「私は昔天使だった頃に大天使と恋に落ちた」

堕天使「勇気を出して想いを伝えたら、大天使はそれに応じた。結婚の約束もお釣りにな」

堕天使「だがあるときそいつは...その大天使は私の友達に寝取られた」

堕天使「私は死のうとした。でも死ねなかった」

堕天使「大天使が私を引き止めたからさ」

堕天使「結局、仕事も天使であることもサボって失意のままに暮らしてたんだ」

堕天使「...気付いたらこの有り様さ。惨めなもんだろう」

堕天使「自分が闘う理由も、憎しみなのか、欲求なのか、使命なのか、殺して欲しいのかも分からない」


もう、膜のような物は消えていた

勇者「...成る程、良く分かった」

勇者「お前は何も悪くない。しかも世界にお前の場所も無い」

堕天使「そうさ。だから私はここで死___」

勇者「お前が俺とくればいい話だろう。俺は天使じゃないし、差別もしない」

勇者「あと多分お前より強い」

堕天使「な、何故だ!」

勇者(そういえば、確かに俺はこいつを可哀想だと思った。だが何故連れていこうとする?)

勇者「答えは簡単。俺が勇者だからだ!!」

堕天使「勇者?勇者ってあの?」

勇者「多分な」

下2>>堕天使は勇者について行くか

堕天使「いよし!!着いていってやる!」

勇者「決まりだな」

堕天使「そういや、こんなのが落ちてたぞ」


堕天使はそう言って魔石を取り出す


白虎「あっ、それは...」

堕天使「...誰?」

勇者「こいつの為に今魔石を集めてるんだ」

白虎「ずっと物陰に隠れてました」

堕天使「へぇ、面白そう」

勇者「そして今見せてくれたそれが魔石」

白虎「じゃあ帰ろうか」

堕天使「おう!」

ピシュン

~魔法使いの家~

勇者「ふー」

白虎「疲れましたね」

堕天使「隠れてただけでしょ」

白虎「バレた」

勇者「俺もちょっと疲れた」

堕天使「私もね」

白虎「そういえば最近お風呂入ってないなぁ」

堕天使「神殿の力で綺麗になってるからお風呂は必要ないよ」

勇者「なにそれ便利」

白虎「じゃあ寝ますか」

勇者「おう」

堕天使「えっ」

勇者「ほらこれが普通の反応だよ。やっぱり俺は別で寝るべきなんだ」

白虎「え、いや、その」

堕天使「わわ、私は一緒でもいいと思うよ!?」

勇者「...とりあえず落ち着け」

白虎「とりかく、今まで通りで良いですから」

勇者「分かった」

~翌日~

勇者(...馬鹿な)

勇者(外側で寝た筈なのに、何故俺が二人に挟まれているんだ?)

白虎「...」スースー

堕天使「...」クークー

勇者(目が冴えて二度寝出来ないし、かといって二人を起こす訳にもいかない)

勇者(...考え事でもするか)

~しばらくして~

白虎「ふぁー...」ムクッ

勇者「...」

白虎「...」チラッ

白虎「...」スヤァ

勇者「おい」グイッ


勇者は尻尾を引っ張る


白虎「んはぁ!」

白虎「な、なにするんですか」

勇者「尻尾をこう、ぐいっと」

白虎「良いですか?私達の尻尾は___」

下2>>尻尾は____
1.弱点
2.性感帯
3.自由安価

白虎「ふぅ、ふぅ...」

勇者「おい、大丈夫か?」

白虎「性感帯...なんです」ゴニョゴニョ

勇者「...え?性感帯?もっとはっきり言ってくれ」

白虎「聞こえてるじゃないですかこのアホ!」ポカポカ

勇者「一体いつからそんな暴力的になったんだ?」ガーーーード

白虎「むすっ」

~さらにしばらく後~

堕天使「んく...」ムクッ

堕天使「ふぅ...」

堕天使「...」スヤァ

勇者「おい」ビビ

堕天使「ふぐぅ!」バリバリ

堕天使「朝っぱらからいきなり聖なるオーラを流し込まないでよ!?」

勇者「うっせ。どいつもこいつも二度寝しようとしやがって」

勇者「さて、三つ目の魔石探し」

堕天使「いくつ集めればいいの?」

勇者「四つ」

堕天使「よし、私がいれば余裕ね」

白虎「それでは...三つ目の魔石のありか、発表します」

勇者「どぞ」

下2>>三つ目の魔石のありか

白虎「ここから南の孤島です」

勇者「行くぞ」

堕天使「おー!」

勇者「その前に一つ」

白虎・堕天使「?」

勇者「俺手持ちの金無いから」

白虎「へぇ...」

堕天使「ヒモか」

勇者「ひでぇ」

堕天使「かくいう私も所持金0」

勇者「つまり白虎の所持金にかかっている...!」

白虎「ええっ、私ですか!?」

下1>>白虎の所持金

白虎「勇者の世界単位でなおしたら10万円位」

勇者「おお!」

堕天使「それって多いの?」

勇者「相当な大金だ」

白虎(...そうかなぁ?)

~道中~

白虎「そう言えば」

勇者「どうした?」

白虎「勇者の移動魔法ってどんなものなの?」

堕天使「この人魔法も使えるの?」

勇者「一応、な。マジックアイテムに頼る事も多いが」

勇者「俺の移動魔法は天井にぶち当たるから野外じゃないと使えない」

堕天使「なにソレ。飛んでんの?」

勇者「そうだな。それに近い」

白虎「お笑いみたいな魔法ですね」

勇者「しょうがないだろう。専門じゃないし」

~町~

勇者「おおっ、そこそこ賑わいがあるな」

白虎「人多いの苦手なんですけど」

堕天使「天使が居そうで怖い」

勇者「もう宿探せよ」

勇者「俺はちょっと行きたい場所があるから」

白虎「え、はい」

下2>>勇者の行きたい場所

~仕事斡旋所~

勇者「こんにちは」

主人「お客さん、初めてだね?」

勇者「ああ、難易度は何でも良いからサクッと行ける仕事ない?」

主人「しかし、無闇な事をして君を死なせる訳にもいかない」

勇者「まいったな、実力を示せるモンを持っちゃいねぇや!」ハハハ

勇者「...この体以外な?」ギロリ

主人「ふむ、良いだろう。紹介してやる」

下1>>紹介された仕事

主人「まぁなんて事はない。只の酒場の用心棒だ」

勇者「おk。じゃあ行ってくる」

主人「気の早い奴だ...報酬はそっちで出るからなー!!」

~酒場~

勇者「用心棒です」

酒屋「おう、待ってたぜ」

勇者「どんな事をすれば良いですか?」

酒屋「そこに椅子を用意したから、取りあえず座っとけ」

酒屋「面倒事があったら、対応してくれよ」

勇者「承知しています」

下2>>酒場で起きた揉め事やトラブル

勇者「...なんだ」

勇者(思っていたより平和な酒場じゃないか)

勇者「これならトラブルなんて...」


ズドゴオオン!!!


覆面「おらぁ!!」


覆面をした妖魔がドアを蹴破って現れた


勇者「全ッ然そんな事なかった!」

覆面「俺達は盗賊団だ!金目の物を寄越しな!!」

勇者「待ちな!俺はこの店で雇われた用心棒!貴様等を成敗する!」

覆面「妙な野郎だ!行くぞお前ら!」


覆面の集団が現れた

勇者「これ怪我人出せないタイプの奴だ」

勇者「オールストップ」ピシン


盗賊団の時間が停止する


有象無象「ざわ...ざわ...ざわわ...」

勇者「...サトウキビ畑は放って置くとして」ヒョイ


勇者は盗賊達を担ぎあげる

そのまま店から出て、突き当たりの水路まで行く

その水路はそこそこ広い


勇者「メイルシュトロム」ジャアアアア


水嵩が増し、流れが早くなる


勇者「ほい」ポイッ


勇者が水路に盗賊達を投げ込み、盗賊達は流されて行った


勇者「...魔法耐性0かあいつら」

~終業時間~

酒屋「いやぁありがとう。助かったよ」

勇者「いえ、こちらこそ」

酒屋「うちで働いて欲しいくらいだよ全く」

勇者「光栄ですよ。では失礼します」

~宿~

勇者「くそっ、部屋番確認すりゃ良かった」

勇者「風呂入って寝よう」

~入浴~

勇者「風呂は久し振りだな」

勇者「...」


ベッドには白虎と堕天使が寝ている


勇者(俺は...俺はどうすべきだ!?)

勇者(ええいままよ)


勇者はベッドで寝た。勿論両手に花状態である


勇者(もう少し自分に自信を持っても良いんだよな)

勇者(お休みなさい)

~翌日~

白虎「ん~~~っ」ノビー

白虎「あ、珍しい。勇者が寝てる」

堕天使「ふぉっ」ガバッ

堕天使「...」クイクイ


堕天使はこっちへ来いのサインを出す

白虎はベッドの外から回り込んで堕天使の元へと行く


堕天使「ねぇ、白虎ちゃん___」

堕天使「悪戯、してみない?」

白虎は賛成した

しかし落書きしようにも道具がない。攻撃しようにも力がない。

最終的にたどり着いた答えが『匂いを嗅ぐ』という物である


勇者「...」スースー

白虎「...」クンクン

白虎「駄目です。体から異臭はしません」ヒソヒソ

堕天使「...」スンスン

白虎「だ、駄目ですよ、そんなに顔近づけたら」ヒソヒソ

堕天使「...そうね」ヒソッ

白虎「...足からも異臭はしません」ヒソヒソ

白虎・堕天使「...」ハスハス

白虎「駄目です」ヒソヒソ

堕天使「股間からもいい匂いだなんて」ヒソヒソ

~道中~

白虎「そう言えば、昨日は結局何してたんですか?」

勇者「酒場で用心棒してた」

堕天使「優しいね」

勇者「あくまでお金の為さ」

勇者「...ん?誰か居るぞ」

下1>>通りすがりの妖魔の性別
下2>>通りすがりの妖魔の性格
(種族は下2>>のコンマで決まります)

アルラウネ「...」

勇者「...」

白虎「...」

堕天使「...」


※男性型のアルラウネは凄く珍しい。

しかし、知識を持っているのが白虎だけであり、その当人が人見知りである

また、彼は寡黙であるため、このような珍妙な空間が織り成される


アルラウネ(やたらこっちを見てくるな)

勇者(まさに花形。しかし何なんだ...?)

白虎(うわぁ。珍しい)

堕天使(モンスターってのは面妖なもんですねぇ...)

~村~

勇者「今日は結構歩いたな」

白虎「そうですね。この分ですと、明日には着きます」

堕天使「楽しみだね」

勇者「暑い所とか平気なのか?」

白虎「私はキツイです。はい」

堕天使「私は得意かな。泳ぎも好きだし」

勇者「おお」

~宿~

勇者「宿賃を払わせてくれ」

白虎「いやです」

勇者「えぇー...」

堕天使「ヒモのなんと楽な事か」グデーン

勇者「...はぁ」グデーン

白虎「私もです」グデーン


全員ベッドで脱力している


勇者「俺もうこのまま寝るわ...」

堕天使「あ”ー、私も」

下2>>今晩勇者の見る夢の内容

~勇者の夢の中~

勇者「...く、ここは...?」

白虎「あ、起きた...」

堕天使「ん、おお、勇者」

勇者「どうかしたのか?」

白虎「あの、勇者さん」

堕天使「私達から、とても大切な話があるの」

勇者(また厄介事かな)


そして彼女らは言い放つ


白虎・堕天使「私と結婚して下さい!」

勇者「...え?俺なんかで良いの?」

白虎「う、うん」

堕天使「勇者さんがいいな」

勇者(やばいやばい。これは色々とやばい。語彙も表現も糞もないわ)

勇者(だが、ここで腹を決めねばどちらも...)

勇者「分かった。俺は_________」

~翌日~

勇者「...?夢か」

勇者(何とも滑稽な物だ)


いつもと違う体制だったせいか、勇者はベッドから脱出できた


白虎(今日の作戦!)

堕天使(寝たふり!!)

勇者「...そうだな。いつもの、可愛い二人だ」

白虎(...!?///)

堕天使(/////)ボフッ

勇者「おや、変な音が...絨毯を強く踏みすぎたか?」

~南の孤島に程近い海岸~

勇者「うわ、潮の流れ速すぎだろ」

白虎「ど、どうしましょう」

堕天使「飛んで行けるけれど誰かを載せられないし」

勇者「島は見えてるから...」ギューッ


勇者は強く眼を瞑り、念じる

勇者は真っ直ぐ光の筋を残して飛んで行った

そしてすぐに空から戻ってきた。


勇者「今度は全員運ぶ!俺に捕まれ!」

白虎「えい」ガシッ

堕天使「ほい」ガシッ

勇者「行くぞ!」ピシュン

勇者「到着。ブリンクは便利だね」

白虎「結構大きい島だね」

堕天使「探索には時間がかかりそう」

勇者「...しょうがない。手分けして探すぞ」

白虎「頑張ります」

堕天使「行くぞー!!」ダダダダ

下2>>魔石を見つけたのは誰か

堕天使「...おっ、このキラキラした石は...」

堕天使「魔石じゃーん!」

堕天使「...あ、勇者と白虎」


ここでは全員バラバラに行動している為、勇者達との合流を目指そう!


堕天使「うん、空から探そうかな」バササッ

下1、2>>空から見えた物

堕天使「...おお、宝箱」

堕天使「と、なんだアレは?大きな卵だな」

堕天使「あれほど目立つ物の近くには誰かいるかも知れないね」

堕天使「それ以外特に目立つ物もないかな」

堕天使「とりあえず、降りたってみることとしよう」

~宝箱~

堕天使「やっぱり、宝箱だよねぇ」

堕天使「どっからどう見ても宝箱だよねぇ」

堕天使「でも罠だったら怖いなー」

堕天使「でも興味あるなー」

堕天使(態々こんな孤島の宝箱にトラップを仕込む...?)

堕天使「よし、開けよう。いざ開封!」ガチャ

下2>>宝箱の中身

堕天使「うわっ!?」


そこには、黄金のドクロが入っていた


堕天使「質の悪い悪戯だね!?」

堕天使「まぁ、持って帰るけどさ...」

~謎の大きな卵~

堕天使「...中に一体何が?」

堕天使「これだけ目立つ物体だし、中に誰かいると思ったんだけど」

堕天使「んん?」


堕天使はある二つの物を発見した

一つは洞窟

そして、そこに続く二人の足跡である


堕天使「足跡の大きさや形を見る限り、勇者の方が先に入ったみたいね」

堕天使「よし、合流するぞ」

下2>>洞窟内の状況

勇者「~~~ッ!!」

白虎「ぁ...///」


勇者が白虎に覆い被さっている


堕天使「...!」スタスタ

堕天使「ご、ごゆっくり!」ダッ


堕天使は華麗に反転し、洞窟から脱出した


勇者「あ、おい!これは誤解だ!戻ってこーい!」

白虎「え、誤解なんですか?」

勇者「暗いせいでちょっとこけただけだよ」

~洞窟外~

堕天使「...な、なんですかあれは...」

堕天使「まさか、そういう関係だったの?」


ここで堕天使は異変に気づく

そこにある大きな卵。少し割れているではないか


堕天使「...」チラッ


堕天使はひびから卵の中身を覗き込んだ

下2>>卵の中身

そこに見えたのはまさに怪鳥と言うべきか、巨大な鳥だった

特にパワーを感じなかった事から、恐らくロック鳥だろう


堕天使「原始種...!」


この世界のモンスターはみな人妖である。

しかし、古来より生息する一部のモンスターはその限りではなくモンスターの原形をとどめている

それらを『原始種』と呼ぶ

これらのモンスターは高純度なエネルギーを持つが、知能が皆無に等しいモンスターも多い

今回も、知性を持たない鳥頭のようだ。

堕天使「ま、放っておくのが吉よね」

勇者「おーい!堕天使!さっきのは___」

堕天使「随分お楽しみになられていたよーで」

勇者「ごっ、誤解だ!足元が悪かったんだ」

白虎(そこまで否定されると傷付きますよ)

堕天使「まぁ、そういう事にしといてやる。ほらこれ」


堕天使は魔石を差し出す

勇者「魔石だ!」

白虎「おお!」

勇者「これで三つ目の魔石だ」

堕天使「と、いうことは...」

白虎「次が最後よ」

勇者「とにかく、帰って休もう」

~魔法使いの家~

勇者「帰ってきたぞ」ピシュン

白虎「ふふふ」ピシュン

堕天使「便利なもんだ」ピシュン

勇者「さて、もう寝るか」

白虎「お風呂に入らないんですか?」

勇者「なんか気が乗らないんだよなぁ...ウオッシュ!!」サザーン


勇者の体は洗浄された


堕天使「不潔では、ないけど、うん...まぁいいや」

下2>>今晩白虎の見る夢の内容

~夢の中~

白虎「そーれっ」ジャンガジャンガジヤン

白虎「はい!」

その他諸々「ソーレッソーレッソーレッ」

白虎「ッハッハッハッハッ」

その他諸々「ソーォッ!ソーヤァ!」

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~翌日~

白虎「な...なんという夢を...!」

勇者「ん?もう起きてたのか」

白虎「あ、はい」

堕天使「私は起きたぞ!」

勇者「これで全員起きたな!」

勇者「さて恒例の」

堕天使「といってもラストですけど」

白虎「魔石の位置情報ですね」

勇者「ドゥルルルルルルルルルルル」

堕天使「何そのドラムロール」フフ

白虎「ええっと...」

下2>>最後の魔石のありか

白虎「聖なる森です」

勇者「おお、どこにあるんだ?」

白虎「北西に少し進むとあるみたいです」

堕天使「そういえば、四つ集めた後はどうするんだい?」

勇者「...特に考えてないな」

勇者「さあ、出発しよう」

~道中~

白虎「...聖なる森にはガーディアンがいるらしいです」

勇者「ガーディアン?」

堕天使「私みたいなのじゃなくて?」

白虎「それは分かりません」

勇者「みんな戦闘できるし、問題ないだろう」

~町~

勇者「結構大きな町だな」

堕天使「おお、賑わってるわ」

白虎「折角ですし、どこか行きましょうか」

勇者「それはいいな」

堕天使「私もこういう体験あまりしたことないし、楽しみ!」

下2>>どこへ行く?

勇者「...お、あれ見ろよ」


勇者の指差す方角にはサーカス小屋が


堕天使「何アレ」

勇者「ありゃあサーカス小屋だな。面白い芸が見れる」

白虎「話には聞いた事があるけど行った事はないです」

堕天使「私も興味があるなぁ、行ってみようよ」

勇者「おう」

~サーカス観賞後~

勇者「ふー」

堕天使「いやぁ、面白かったね!」

白虎「そうですね。確かに様々な娯楽が詰まっていたような気がします。ただ...」

堕天使「ただ?」

白虎「ピエロがわざと転げる意味が分かりません」

勇者「少し分かるよ、その気持ち」

堕天使「ええーっ!滑稽で面白いじゃん!」

勇者「流石堕天使。娯楽を骨の髄までしゃぶりつくすな」

堕天使「それは誉めているの?」

勇者「誉めてる誉めてる。うん」

堕天使「わざとらしいなぁ」

~宿~

勇者「風呂出たぞ」

堕天使「勇者ってさ」

勇者「?」

堕天使「風呂覗こうとか思わないの?」

白虎「思わないでしょう」

勇者「ま、そうだな。何と言っても俺は卑屈だからな」

白虎「自分で言ってて悲しくないですか?」

勇者「慣れだよ慣れ」

堕天使「つまり覗かざるを得ない状況に持って行くのを繰り返せばこの男は覗く」

勇者「お前は何を言っているんだ」

白虎「一理ある」

勇者「断固としてない」

堕天使「じゃあホモか」

勇者「違う」

白虎「いくらなんでも奥手過ぎません?」

勇者「この二人に下手に手出ししたら殺されそう」

白虎・堕天使「えっ」

勇者「えっ」

勇者「...もういい、とっとと寝よう」

白虎「そうしましょう」

堕天使「このパーティ、やたら就寝が早い気がする」

下2>>今晩堕天使の見る夢の内容

~夢の中~

勇者「何だと!?俺が堕天使にふさわしい男だ!」

大天使「ふざけるな!私は真の愛を取り戻したのだ!」

堕天使(やっべぇ微妙に似てて分かりづらい)

堕天使(今すぐあげたい、嬉しい悲鳴)

勇者「なぁ堕天使」

堕天使「は、はいぃ!」

勇者「君にふさわしいのは___」

大天使「どっちだと思う?」

堕天使「いや、そんな事言われても私が困るっていうか、その...」

勇者「すまない」

大天使「君を困らせてしまったようだ」

堕天使「そ、そう。とりあえず一旦落ち着いて」

勇者「そう、だな」

大天使「あぁ」

~翌日~

堕天使「う、うーん...えへへ...はっ!」カッ

勇者「うおあっ!?」


堕天使の顔の目の前に勇者の顔がある


堕天使「うわっ!な、なんで...まだ夢?」

勇者「ちっ、違う!お前が異様に締まりのない顔をしているから近くで見ていただけだ」

堕天使「何一つ違わない!」

勇者「...え?」

~聖なる森~

勇者「ここか」

白虎「はい、ここに魔石があります」

堕天使「でもガーディアンが居るんでしょ?」

白虎「そうです」

「魔石を取りに?」

下1>>ガーディアンの性別
下2>>ガーディアンの性格
(種族は下2>>のコンマで決まります)

勇者「そんなとこだ」

鴉「ガーディアンの任に基づき、貴様等を撃退する!」

勇者「どんな事情があろうとも?」

鴉「その通りだ」

勇者「殊勝な心がけだ。だがこちらも容赦無しだぞ!」

鴉「ふん!」シュインシュイン


鴉の姿が多くに見える


勇者「影分身か...」

鴉?「食らえ!」

勇者「それが分身だってのは読めてる」スカッ

鴉?「くっ...だが」スッ


二体目が襲いかかる


勇者「ふん」ブンッ


勇者はそれに攻撃を仕掛けるが、それは影分身だった


鴉「甘い!」ズオッ

勇者「そっちがだよ」ガシッ


本物の鴉が現れて攻撃を繰り出すも、あっさり掴まれてしまう


鴉2「ふ、油断したな!」ヒュン

勇者「いや、読みきれて良かった」ガシッ


さらに、影分身ではなく『分裂』したもう一体の鴉が攻撃するも、勇者はそこまで想定していた


鴉「馬鹿な...」

勇者「やはり頭脳は上等だな鴉よ!」ズゴ


二体を同時に地面に叩きつける

分裂した鴉が一体に戻る

鴉「私はガーディアン...ここで諦める権利はない...私はガーディアンだから...」

勇者「そうか、楽にしてやる。昏睡魔法」フォン

鴉「くっ...この...程度で...」フラッ

勇者「おいおい、まだ意識があるのか?」

鴉「当然。私は...ここの魔石を...」

勇者「はぁ、お前さん、少々堅物過ぎやしないか?」

鴉「何とでも言うがいい」

勇者「...個人的に禁呪の魔法を使うが、いいか?」

鴉「勝負の世界で情けをかけられるのは御免だ。好きにしろ」

勇者「いいか、これはお前の為だ...夢見魔法」ピロン

鴉「う...!く...」ドサッ

白虎「凄い...」

堕天使「マジでやっちゃった...」

白虎「というかあの魔法、一体何?」

勇者「脳波に影響を与えて様々な効果を及ぼす魔法さ」

勇者「出来るだけ使いたく無かったんだがな...でもあいつが可哀想になってな。見ろよあれ」クイッ


勇者が先程まで闘っていた鴉は幸せそうな顔で眠っている

寝言はよく聞き取れないが、不穏な匂いがする


鴉「んふ...えへへ...あ、そんな...あひぃ...」スースー

堕天使「あー、これは万物を駄目にするね」

勇者「だろう?それにこんな奴がいるとは思ってなかった」

勇者「あとさっき奴の懐から抜き取った。ほれ」スッ


勇者は四つ目の魔石を取り出した


白虎「つ、ついに...全種揃ったね」

堕天使「ええ、早く弟さんを救ってあげましょう」

~魔法使いの家の裏~

白虎「四石に宿りし神よ!哀れなる者を救いたまえ!」


カッ______

溢れんばかりの光を大気が増幅するかの如く。


白虎弟「...ここは?」

勇者「...どうやら成功したようだ」

堕天使「あ~^浄化される~」

白虎弟「あ、お姉ちゃん...助けてくれたの?」

白虎「うん!でもね...」

白虎「あの人達のお陰だよ!」

白虎弟「あのお兄さんとお姉さん?」

白虎「うん!」

~その後~

勇者「ふぅ」

白虎「ようやく、終わりましたね」

勇者「どうやらその様だ」

堕天使「どう?これから何するか決まった?」

白虎弟「え、もうどっか行っちゃうんですか?」

勇者「...そうだな。もしかしたら違うかも」

下3>>勇者は何をしたいか(ラスト安価)

(一応ラスト安価ですが、これに付随するイベントや安価は行われるかもしれません
また、期間を要する行為であれば打ちきり漫画風に終わります)

勇者「これからは、気ままに人助けでもするさ」

白虎「そうですか」

勇者「またここにも寄ると思うよ」

堕天使「私も付いて行く!」

勇者「是非を聞けよ。まぁいいけど」

白虎弟「お姉ちゃんにも友達が出来たんだね」

白虎「えぇ、そうね」




勇者「じゃあ、また会う日まで!!!」

~完~

それでは、長々と安価に付き合って頂き、ありがとうございました!!
...もんむすっていいよね

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