美嘉「もう無理我慢できない好き大好き」 (44)

【カリスマギャル】

(事務所)

コンコン...ガチャ!

美嘉「おはようございまーす。あ。本当にアナタここの部門の人だったんだね」

P「おはよう。疑ってたのかい?」

美嘉「んー、なんか業界人っぽい雰囲気じゃなかったし」

P「なんだと。俺からほとばしる業界人オーラに気が付かなかったのか」

美嘉「気付かなかったなー。もしかしたら…小さすぎたのかな♪」

P「ひどいじゃないか」

美嘉「あはは、冗談だって。でも、優しそうな人だなーとは思ったよ」

P「プロデューサーとしては複雑な感想だ」

美嘉「いいじゃん。親しみやすいって意味でさ」

P「ま、何でもいいよ。来てくれたことが本当に嬉しい。キミならトップアイドルになれる」

美嘉「もちろん♪ やるからにはトップを取るよ! ギャルだからって絶対舐められたくないもん★」

P「さすがカリスマ」

美嘉「ふっふっふ! プロデューサーのことも小悪魔的な魅力でユーワクしちゃおっかな★」

P「できるものならやってみたまえ」

美嘉「任しといてよ」

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【自主レッスン】

美嘉「…ふっ! ほっ! ここで…ターン!」

キュッ...キュッ...キュッ...!!

美嘉「最後に…静止!」

キュッ...!!
ヨロッ...

美嘉「わっ…まーたここで体勢崩れちゃったよ」

美嘉「よし…今のところもっかいやろ」

スタスタ...

P「お疲れ様、美嘉」

美嘉「お疲れ様。プロデューサー見てたんだ?」

P「うん。ドリンク持ってきたよ」スッ

美嘉「へー、気がきくじゃん。ありがとね★」

P「もっと褒めろ」

美嘉「いや、立場逆だし。プロデューサーならアイドルを褒めてよ」

P「冗談だよ」

美嘉「あはは。ムカつくなー♪」

P「レッスンの後に毎回自主練してるみたいだけど身体は大丈夫なのかい?」

美嘉「うん、平気。それより教わったことを忘れちゃった時の方が怖いもん。アタシ。もうプロだし、こういうトコで舐められなくないんだ」

P「カッコいいな」

美嘉「へへへ、アタシに惚れてもいーよ★」

P「はいはい。ただ、プロなら体調管理にも気を使おうな」

ポイッ

美嘉「うぷっ…もー、タオルは顔に投げないでよー」

P「汗を拭きなさいな」

美嘉「はーい」

P「美嘉」

美嘉「うん?」

P「美嘉が毎日頑張ってる姿。ちゃんと見てるからな」

美嘉「…ありがと」

【宣材撮影】

オツカレサマデシタ-

P「お疲れ様。一瞬で終わったな」

美嘉「まー、モデルやってたしね。撮影は慣れてるから」

P「堂に入ってたよ」

美嘉「熟練者ってカンジっしょ★ それよりどうだった?」

P「ん? 撮影なら言うことないレベルだけど…」

美嘉「いや、そーじゃなくて。アタシの写真とか見てどう思ったかって話」

P「ああ、可愛かったし、カッコいいよ」

美嘉「ありきたり~★」

P「まるで女神のようです」

美嘉「はい。アウト。お世辞が露骨すぎだよね♪」

P「バレたかー」

美嘉「あはは」

P「でも、本当にいい写真だよ」

美嘉「うん」

P「この上目遣いの写真が好きだな」

美嘉「お、それを選ぶなんていいセンスしてるじゃん。これねー、アタシが1番気を使ったやつでね♪」

キャッキャ♪

【クレープ】

テクテクテク...

P「お。クレープ屋」

美嘉「…」ピクリ

P「食べてく?」

美嘉「…」ジュルリ

美嘉「はっ! た、食べないっ!」

P「体重制限中なの?」

美嘉「うっ」

P「いま。何キロ?」

美嘉「聞くなーっ!」

バシバシ!!

P「痛い痛い」

【初ライブ】

(控え室)

美嘉「あー…ぜんっぜん歌えなかったな」ダラ-

P「そうだな」

美嘉「レッスンで教わったこと、緊張して何一つ出来なかったし、顔こわばってたし、楽しくなかったしね」

美嘉「ホント…もう嫌になったよ」

P「…」

P「やめる?」

美嘉「まさか」

P「何に嫌になったの?」

美嘉「自分に」

P「…」

美嘉「あのさ、プロデューサー。今度は絶対同じことはしないよ。来てくれた人に楽しんでもらいたいし、アタシも楽しみたいもん」

P「うん」

美嘉「だから…見ててよ。ここからリスタートしてみせるからさ★」

【ゲームセンター】

ジャ-ジャララ-♪
ジャカジャ-♪

美嘉「ここのゲーセン。来るの久しぶりだなー」

P「『ワニワニパニック』はあるのかな」

美嘉「いや、そういうのはもう『寂れた温泉旅館』にしかないから」

P「なんだと。かつてワニワニパニックの鬼と呼ばれた俺の力を自慢できないじゃないか」

美嘉「いや、あっても別に見たくないから」

P「辛辣だなぁ」

美嘉「あ、それよりほら。プリクラ撮ろうよ★」

P「いいよ」

美嘉「プロデューサーの顔。デコりまくってあげるからね~♪」

P「イケメンに仕上げておくれ」

美嘉「…はーい♪」ニヤリ

(しばらくして)

P「俺の顔が原型をとどめていない!?」

美嘉「あははは★」ケタケタ

【妹】

(事務所)

美嘉「プロデューサー。この前撮ったプリクラ。知り合いに見せたらめっちゃウケよかったよ★」

P「いや、原型とどめてなくて『ギャル男』になってたじゃないか」

美嘉「あはは。見比べてみると笑えるなー♪」ケタケタ

P「ぐぅ。イケメンにしてもらいたかった」

美嘉「残念でした~★」

タッタッタッ...バタ-ン!!

莉嘉「頼もー!」

P「ん?」

美嘉「え?」

莉嘉「どこだ! お姉ちゃんをたぶらかしたガングロのチャラ男は!」キョロキョロ

美嘉「ちょ、り、莉嘉!?」

P「お姉ちゃんって。妹さん?」

美嘉「う、うん。そうだけど…アンタなんでここに来てるわけ!?」

莉嘉「お姉ちゃんがこの前、ヤバそーな男とのプリクラなんか見せるからでしょ! 心配になってきたんだよ!」

美嘉「急にきたら失礼でしょうが!」ガ-ッ!!

莉嘉「それよりギャル男はどこなの!」

P「こんにちは。ギャル男です」

莉嘉「はぁ!? ギャル男はもっと黒くて…って…ん?」

ビミョウニノコルオモカゲ

莉嘉「…黒くないよ?」

P「プリクラの盛り盛りメイクだよ」

莉嘉「…」

P「美嘉のプロデューサーです。初めまして」

莉嘉「は、初めまして…お姉ちゃんから時々、話を聞いてます…」

美嘉「莉嘉」

莉嘉「は、はい」

美嘉「わかってるよね?」ゴゴゴゴ

莉嘉「ごめんなさいぃぃぃぃ!!」

【続・妹】

P「というわけでスカウトしました」

莉嘉「お姉ちゃん! アタシもこれからは一緒だよー☆」

美嘉「マジでいいの? プロデューサー?」

P「いいよ。素質あるし」

莉嘉「もっちろん! お姉ちゃんの妹だもん☆」

P「可愛い。可愛い」

莉嘉「むっ! 可愛いだけじゃなくてカッコいいんだから!」

P「はいはい」

莉嘉「むぅー! 甘く見てるプロデューサーにはシール貼り攻撃だー☆」

ペタペタペタ!!

P「あ、こら。やめろ」

莉嘉「大丈夫♪ すぐ剥がせるタイプだから☆」

P「そういう問題じゃない。タブレットに貼るんじゃない」

莉嘉「えへへ♪」

P「うおらぁ! やめろぉ!」

ワシャワシャワシャ!!

莉嘉「きゃー♪ チカーン♪」

P「はっはっは。観念せい!」

美嘉「…」ムッ

【昼寝】

P「ZZZ…」

カチャ

美嘉「プロデューサー。今度のライブのことなんだけど…って寝てる?」

P「Zzz...」

美嘉「…起きて、ないよね?」

P「Zzz…」

美嘉「…」

スッ...カシャカシャ...!

美嘉「…えへへ…撮っちゃった///」

美嘉「(はっ! べ、別に!? これは後でからかうためだし!?)」

美嘉「…」ジッ

P「Zzz…」

美嘉「…タオルかけといてあげよ」

美嘉「(…起きないかな。プロデューサーと話したいな)」シュ-ン

【罰ゲーム】

(事務所)

美嘉「…」

奏「…」

美嘉「…」

スッ

美嘉「…あっ! ババだ!」

奏「次は私の番。こっちかしら」

スッ

美嘉「あ」

奏「ふふふ。あがりね」

ポ-イ

奏「はい。ババ抜きは美嘉の負け」

フレデリカ「美嘉ちゃん罰ゲームだね~♪」

周子「弱いなー」

美嘉「いや、ババ抜きに弱いとかないから」

志希「罰ゲームはね。志希ちゃんの被験者になるか、くじ引きかのどっちかだよ♪」

美嘉「実質一択でしょ、それ。引くしかないじゃないの」

志希「えー」

周子「まあまあ。ほな、美嘉ちゃんに引いてもらおうかな♪」

フレデリカ「フゥー♪」

美嘉「うえー…やだなー」

ガサゴソ...ヒョオ

美嘉「えっとなになに? 『プロデューサーに1分間抱きつーーー』」

美嘉「」

4人「「「「あらまあ♪」」」」

【実行】

美嘉「ぷ、プロデューサー」

P「はい?」

美嘉「あのさ。さっきまでババ抜きしててアタシが負けちゃったんだよね」

P「へー、残念だったな」

美嘉「だからさ別に好意があるとか好きとか関係なしにルールだからするんだからね? 別にプロデューサーに抱きつきたいから抱きつくとかそういうんじゃないから嫌じゃないけどそうじゃないから」

P「ん?」

スタスタ...ムギュ-

P「…」

美嘉「いやこれは何でもないからやらなきゃいけないからやってるだけだから問題ないでしょうん気にしないでプロデューサー1分で終わるからすぐだから一瞬だから」

P「美嘉。顔が真っ赤だぞ」

美嘉「…」

モソモソ...ムギュ-

P「顔を埋めて隠しやがった」

美嘉「(あああああああああっっっ!!!)」

P「…」

ムギュ-

美嘉「!」ボンッ!!

美嘉「」キュ-

奏「あら、抱き返されてノビちゃったみたいね♪」

周子「激写、激写♪」カシャカシャ

【ハロウィン】

美嘉「トリックオアトリート♪ お菓子をくれなきゃイタズラしちゃうぞー★」

P「あいにくお菓子を持ち合わせていないんだ」

美嘉「え?」

P「ごめん。杏とかな子に全部取られた」

美嘉「な、ならイタズラを…!」

P「…」

美嘉「…」エ-ト

P「どんなイタズラでも甘んじて受け入れよう」

美嘉「ど、どんなイタズラも!?」

美嘉「…」エ-トエ-ト

P「…」

美嘉「…え、えーと、じゃあ…ほ、ほっぺに…」

P「何をするんだ?」

美嘉「キ」

美嘉「…」

P「?」

美嘉「…す、スタンプを押します…」

スッ...ペタッ

P「イタズラが可愛いなー」

美嘉「…うっさい。何も思い浮かばなかっただけだし///」

ペタペタペタペタ

P「押しすぎだろ」

【勉強】

美嘉「あーん、もうわっかんないっ!」ダ-ン

P「うるさいよ。美嘉」

美嘉「この課題。全然わからないんだもん」

P「教えてあげるよ。こっちおいで」

美嘉「えー…プロデューサー教えられるの?」

P「任せろ」

(1時間後)

美嘉「さすがプロデューサー!」キラキラ

P「まだ2問解けただけじゃん…」

美嘉「あと8問…このペースだと日が暮れる…」

P「どっかで腰を据えてやるか。特別レッスンだな」

美嘉「と、特別!?」ビクッ

P「いや、勉強しかしないからね?」

美嘉「あぅ。わ、わかってるし! 何も期待なんかしてないし!」ソワソワ

【こたつ】

(事務所)

ガチャッ

美嘉「うー、寒い寒い」

P「おはよう美嘉」

美嘉「おはよう、プロデューサー。あっ! こたつ。もう出したんだー!」

P「いとぬくし」

美嘉「いーねー♪ アタシも入ろっと★」

スッ...モソモソ...

美嘉「あったか~♪」

P「短パンだと脚火傷しない?」

美嘉「しないって。てゆーか、もしかしてプロデューサー。アタシの脚見てたの? やらし~★」

P「見てた」

美嘉「はぁっ!?」

P「寒そうだなーって」

美嘉「…」

ゲシゲシ

P「痛い痛い。蹴るんじゃない」

美嘉「ふんっ」ム-

【お弁当】

美嘉「ん。プロデューサー、約束通りお弁当作ってきてあげたよ」

P「ありがとう」

美嘉「へへへ♪ アタシ特性の愛情弁当なんだから、残したらタダじゃおかないかんね★」

P「愛情が込められてるの?」

美嘉「…い、いや!? いまのはえっと、言葉のアヤっていうか、なんていうか…」

P「…」

美嘉「…ち、ちょっとは…こもってるかな」

P「へー」

美嘉「あー! もうっ! うっさい! 黙って食べてよ!」プンスカ

P「ごめん。嬉しくてつい」

美嘉「…なら許す」

P「あとで一緒に食べようか」

美嘉「うん★」

【連絡】

美嘉「…」

ポチポチポチ...ピッ!

《ごめん。明日の仕事は付いて行けなくなった。タクシー手配するから美嘉1人で向かってくれ》

美嘉「…はぁ」

ゴロン 

美嘉「1人かー」

莉嘉「どしたの。お姉ちゃん?」

美嘉「明日の仕事、アタシ1人で行かなきゃいけないんだってさ」

莉嘉「Pくんは?」

美嘉「他の仕事。プロデューサーも忙しいしね」

莉嘉「寂しいね。Pくんいないと」

美嘉「そうだねー」

美嘉「…」

莉嘉「…」ニマニマ

美嘉「はっ! さ、寂しいとかじゃないし!」

莉嘉「むふふ☆」

美嘉「あー、美嘉! その笑い方はナイよ! 可愛くない!!」

莉嘉「むふふふふ☆」ニマニマ

美嘉「もぉぉぉっ!!」ガ-ッ!!

【練習】

美嘉「すき焼き食べよう★」

美嘉「隙あり!」カッ!!

美嘉「スキルを磨いて一流になるよ!」

美嘉「ススキが色づいてきたねー」

美嘉「…」

美嘉「す、すすす、す…」

美嘉「…」

美嘉「隙間時間を大切に…///」

美嘉「…言えないなぁ」ハァ

莉嘉「お姉ちゃん鏡に向かって何してるの?」

美嘉「うわぁぁぁぁぁぁ!!」ビクッ!!

【こどもたち】

タッタッタッ...キャッキャ♪

美嘉「こら、薫ちゃん。事務所で走っちゃダメでしょ?」

薫「はーい。ごめんなさーい」

美嘉「わかればよし★」

ナデナデ

薫「えへへ♪」

P「…」

(その後)

P「美嘉って子供の相手上手だよね」

美嘉「まあね。昔から莉嘉の相手してるし、歳下の子のお世話とか慣れてるんだ」

P「おー」パチパチ

美嘉「ふふふ。カリスマお姉さんと呼びなさい★」

P「保母さんとか向いてそうだなー」

美嘉「いいね。でも、こんなセクシーで派手だと男の子たちを悩殺しちゃうかなー♪」

P「あ、それは困りそう。目のやりどころとか。接し方とか」

美嘉「でしょ★」

P「それでもお母さんになった時とか頼りになりそうだなぁ」

美嘉「お、お母さん!?」

P「うん?」

美嘉「ま、まままだそういうのは気が早いっていうか…なんていうか…」ソワソワ

P「なんで動揺してるんだ…」

【旅館】

(旅館・夜)

美嘉「(眠れない)」パチクリ

美嘉「(隣の部屋にはプロデューサーがいる。そしてアタシたちは2人きり)」

美嘉「(これってチャンスなんじゃない!? ヤバいよ!)」ドキドキドキ

美嘉「(も、もしかしたらプロデューサーも意識して起きてるかも…!)」

美嘉「(そういえば…昼間かなり肌見せしてたから興奮して…あ、アタシのことを襲っちゃうことも考えてるかも…///)」

美嘉「(待って! そ、そんなにいきなり迫られたらアタシ…心の準備とかできてないし! は、恥ずかしすぎてされるがままになっちゃうし!)」

美嘉「(あわわわわ! プロデューサーって結構変態っぽいし、変なプレイとか激しいのとかされちゃうの!? いやいやいや! ちょ、変なことばっかり考えちゃうよー!)」

美嘉「(うわぁぁぁぁぁぁん)」ドキドキドキドキ

(次の日)

P「よく寝たなー」

美嘉「…アタシ。なんであんな馬鹿みたいなこと考えてたんだろ」

P「眠れなかったのか?」

美嘉「…アタシ。枕が変わると眠れなくなるタイプだから」

P「そっか」

美嘉「うん。気づいてよばか」

P「何か言った?」

美嘉「ううん? 別に?」

【ラブソング】

裕子「ラブソングってあるじゃないですか」

美嘉「うん」

裕子「美嘉さんの持ち歌はラブソングじゃないですか」

美嘉「そうだね」

裕子「美嘉さんはどんな気持ちで歌っているんですか!?」カッ

美嘉「え、ええと…」

裕子「私はまだラブソングを歌ったことがありませんが、いつか歌うときのために参考にしたいんです! 教えてください!」

美嘉「…えーっと…す、好きな人のことを想いながら…かな?」

裕子「いるんですか!?」

美嘉「あぅ」

裕子「さ、流石です…お相手はどなたなんですか…?」

美嘉「あぅあぅ」

ガチャ

P「ユッコいるかー?」

裕子「はいっ!」

美嘉「(た、助かった)」

P「これ新曲。軽く目を通しておいて」

裕子「ありがとうございます。これはラブソングですか?」

P「うん?」

裕子「私はラブソングが歌いたいんです!」

P「…」

P「ユッコ。人には役割というものがあるんだ」

裕子「はい?」

P「これはみんなを明るくする曲だ。全力で歌っておくれ。キミにしかできない仕事なんだ」

裕子「わかりました。任せてください!」

P「うむ」

裕子「あれ? ところで美嘉さん」

美嘉「ユッコちゃん。応援してるよ★」

裕子「ありがとうございます。ところで」

美嘉「ユッコちゃん。スプーン曲げ教えてくれる?」

裕子「…もちろんです!」パァァァ!!

【寒い日】

ヒュ-

美嘉「急に寒くなってきたね」

P「だな」

美嘉「(昨日は暑かったのに。気温差ありすぎ)」

美嘉「…」ブルッ

P「…」

スッ

美嘉「え? 何?」

P「コート貸すよ。寒いだろ?」

美嘉「…」

P「あ、ダサくなるから嫌か?」

美嘉「…ううん。プロデューサー」

P「うん?」

美嘉「ありがとう。すごくあったかいよ★」ニッコリ

P「そっか。よかった」

美嘉「へへへ…///」ニマニマ

【不機嫌な日】

美嘉「…」ム-

P「何か悩んでるのか? 美嘉?」

美嘉「…別に。ただヤなことが続いてちょっと気分がザラついてるだけ」

P「なるほど」

美嘉「…」ム-

P「…」

P「美嘉」

美嘉「…なに?」

P「ペンギンの真似やりまーす!」

美嘉「ん?」

P「クェ-クェ-クェ-!!」

ヨチヨチヨチ

P「ピヨ-!!」

ヨチヨチヨチ

P「…終わりです」

美嘉「…」

P「…細かすぎるモノマネなら生き残れたかな?」

美嘉「出だしで落としてるよ」

P「…そっか」シュ-ン

【積極的】

ペラッ...ペラッ...(雑誌読み中)

美嘉「ふむ…気になる彼には積極的に、ね」

美嘉「…積極的?」

《美嘉の積極的イメージ》

留美「責任取りなさいよね」

美優「あの…あなただけですから…」

まゆ「うふふふふ♪」

凛「ここに判子押すだけでいいよ」

美嘉「…」

美嘉「普通にがんばろ」

パタン

【お姫様抱っこ】

周子「お姫様抱っこって、憧れない?」

美嘉「そりゃ憧れるけど…周子ちゃんが言うのってなんか意外だなー」

周子「そうかな?」

美嘉「うん。キャッキャしてないでさらっと大人っぽく恋愛をする。みたいなイメージ★」

周子「ほほう。さすがあたし。大人のイメージかなのか」キラ-ン

美嘉「イメージだけだよ?」

周子「ひどいなぁ」

周子「ところでもしだけど。プロデューサーがお姫様抱っこしてくれるって話になったらしてもらう?」

美嘉「えっ!?」

周子「あたしはしてもらいたいけどなー」

美嘉「…」

美嘉「あ、アタシもせっかくの機会だったら…してもらいたい、かな」

周子「だってさ。プロデューサー」

美嘉「え?」

P「任せろ」

美嘉「い、いつからいたの!?」

P「10秒くらい前に来たんだけど」

周子「ゴー♪」

美嘉「待ってぇぇぇ!! いきなりは恥ずいからぁぁぁぁぁぁ!!」

イヤァァァ!!

【海】

美嘉「てなわけ。周子ちゃんったら意地悪だよねー」

奏「あら、周子なりの親切だったんじゃない♪」

美嘉「し、親切って何よ」

奏「さあね♪」

美嘉「もー…意味深だなー」

奏「それよりいいの?」

美嘉「え?」

奏「そのままで」

美嘉「…」

美嘉「そりゃ進展したいけどさ」

奏「え?」

美嘉「ん?」

奏「私が言ったのは肩にかけてるカーディガンのことよ。ずり落ちてて落ちそうになってるもの」

美嘉「」

【ホームパーティ】

莉嘉「ねー、お姉ちゃん! 今日ね、Pくんが家に来るよー☆」

美嘉「へー」

美嘉「…」

美嘉「はぁっ!?」

莉嘉「パーティだよ、パーティ♪」

美嘉「そ、そんなの聞いてないんだけど!」

莉嘉「ナイショだったからねー♪」

ピンポ-ン

莉嘉「あ、きた」

美嘉「早いっ! ちょ、ちょ、ちょ! か、完全にダラけてる格好なんだけど…ヤバイって…!」

莉嘉「どうぞー☆」

カチャ

美嘉「待っ」

フレデリカ「ぼーん♪」

志希「じゅるにちはー♪」

莉嘉「いらっしゃーい♪」

美嘉「…は?」

フレデリカ「どうも。プロデューサーです」キリッ

志希「どうも。プロデューサーのプロデューサーです」キリッ

美嘉「…」

莉嘉「2人にパーティの手伝いをしてもらうの☆ Pくんは2時間後に来るよ☆」

美嘉「あ…はい」

志希「この新薬。ケーキとスープどっちに入れようか?」ウキウキ

フレデリカ「んー、フレちゃん的にはケーキの中心にいるサンタさんに塗るのがいいと思うなー♪」ウキウキ

志希「青紫色に変色しちゃうよ~♪」

フレデリカ「わぉ。ブラックサンタさんだね♪」

美嘉「そこの2人。ストップ」

【新年】

美嘉「プロデューサー。あけおめー★」

P「あけましておめでとう。美嘉」

美嘉「今年も良い年になるといいね★」

P「去年と変わらず平穏無事に過ごせたらいいな」

美嘉「去年と変わらず、ね…」

P「どした?」

美嘉「ううん。なんでもないよ。ほら、おみくじ引こーよ★」ニコッ

P「…」

【仕事帰り】

(帰り道)

テクテクテク...

美嘉「(仕事終わり2人きり…気になる彼から愛の告白…)」

美嘉「(なんて、映画みたいなことあるわけないよね)」ハァ

美嘉「(さすがにこういう状況では期待しなくなったなー)」

P「撮影長引いたな」

美嘉「帰り。遅くなっちゃったね」

P「だな」

美嘉「でも、明日休みだし。疲れてても夜更かししちゃうんだろうな」

P「あるあるだな」

美嘉「だよねー」

P「…」

P「美嘉」

美嘉「うん?」

P「今からうちこない?」

美嘉「うちって?」

P「俺の家」

美嘉「何か渡したいものでもあるわけ?」

P「用事とかないけど」

美嘉「…」

P「美嘉に来て欲しいです。泊まりで」

美嘉「…エ-ト」

美嘉「...こ、これってそういうアレ?」

P「これはそういうアレ」

美嘉「…あー」

P「返事は?」

美嘉「…よ、喜んで///」

P「美嘉」

美嘉「は、はい」

P「好きだよ」

美嘉「…アタシも大好き」

美嘉「…えへへ///」

ギュ-

終わり

以上です
お読みいただきありがとうございました

恒常美嘉もそろそろ来るんですかねー

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