P「事務所の本棚にバキが…」 (27)

P「怒らないから正直に言いなさい」

比奈「正直にって言われても」

由里子「何の話だかさっぱりだじぇ」

文香「…………」チョコン(正座)

杏「杏、ソファーにごろ寝しながら漫画読む仕事があるんだけどー」

P「その漫画が原因なんだよ!」

杏「?」

P「……うちの事務所にはな、当然小さい子もいる。いっぱいいる」

比奈「はい」

由里子「じぇ」

P「……ルームの本棚にグラップラー刃牙全巻を突っ込んだあほたれは誰ですか」

四人「…………」

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※書き忘れた。モバマスのSSです


P「俺の気持ちがわかるか!?仕事してたら『せんせぇ!コツカケやって!』だの『夜叉猿の気持ちになるですよ!プ・ロ・デュー・サー・ク・ン・コ・ン・ニ・チ・ワ』とかやられたときの気持ちが!誰だッ!白状しろ!」

比奈「いや、アタシ知らないっスよ!?」

由里子「そうやって人をすぐ疑うのは悪い癖だじぇ」

P「昨日事務所に来てて、かつバキを読みそうなのはお前ら四人だけなんだ」

比奈「いや、文香ちゃんは違うような気がするんスけど」

文香「…漫画も、人並みには嗜みます」

由里子「本当?好きな作品なに?」

文香「…蒼天航路」

P「シブいな…いやそうじゃなくて誰がやったんだ!」

杏「ダメだよそうやってイメージだけで決めつけるのはさ。もしかしたらかな子が案外好きかもしれないよ?」

『14キロの…砂糖水…』

『レッスンに侵され、極限まで衰弱し切ったアイドルの肉体は…甘い物を欲していた!』

トレーナー『復ッ活ッ!体脂肪復活ッッ!体脂肪復活ッッ!体脂肪復活ッッ!』

かな子『してェ…』

かな子『ダイエットしてェ~~~』


P「いやいやいや、ないないそれは無い」

比奈「というか、子供がバキ読むことのなにが悪いんでスか」

P「え」

文香「…その様に読む書を縛るのは、不幸しか招かないと私は思います」

由里子「やれ教育に悪いやれ頭が悪くなるとうるさい大人に、うるせぇクソボケって小さい頃思ったっしょ?」

P「うっ…」

杏「バカ殿の乳首を返せって思わなかった?」

P「お前いくつだよ」

比奈「とりあえず、みんな楽しんでるからいいじゃないでスか。面白い物は面白い物!教育なんて知りませんよ!」

文香「心の赴くままに楽しむのが一番ですよ…」

P「な、なんか丸め込まれた…結局犯人は誰なんだ…」

『後日』


杏「ねえ、なんでまた正座させられてるの?」

P「とぼけるな…またやらかしてくれたなお前ら…」

四人「?」

P「本棚にジョジョの奇妙な冒険全巻をぶち込んだタワケ者は誰だ!正直に言いなさい」

比奈「え、全巻!?」

由里子「何冊あるんだじぇ」

文香「文庫版を換算しなければ、現時点で120冊ですね…。岸辺露伴は動かないや死刑執行中脱獄進行中などを含めるともう少々…」

P「うん、本棚をいたく圧迫してるのもそうなんだけど、何より今度は実害が出てる!」

杏「実害?」

P「読んでたありすがなぁ!タルカスの雑巾しぼりシーンを見て泣いたんだぞ!」

由里子「あー、あそこかぁ」

比奈「確かに怖かったっスね」

P「呑気!?」

文香「そういうものですよ…。書というものは大なり小なり刺激を楽しむ物だと私は思います…」

P「刺激が強すぎるってんだよ」

杏「バキも似たようなもんじゃん。今さら言われても」

P「それはそれ、これはこれ!で、誰がやったんだ」

比奈「まーたアタシらがやったって決めつけるー」

文香「プロデューサーさんのこと、ちょっと嫌いになりました…」

P「」

杏「あ、ショック受けてる」

由里子「意外と智絵里ちゃんあたりが読んでるかもしれないじぇ」

智絵里『あの…その…私が時を止めました…。えっと…ス、スタープラチナですっ。えいっ(オラァ!』


P「…ケツの穴につららを突っ込まれたような気分だ」

杏「確かにミスマッチだね」

比奈「まあいいじゃないでスか。みんなそうやって大きくなっていくんです」

由里子「そういうことだじぇ」

文香「お気になさらず…」

P「また丸め込まれた…だから誰が犯人なんだよ…」

はぐれアイドル

『また後日』


比奈「また呼び出されました。今度は何があったんでスかね」

杏「杏は知ってるよ。さっきまでルームで漫画読んでたし」

由里子「羨ましいじぇ。早く読みに行きたい」

文香「♪」(ちょっと楽しい

P「えー、今度の不届き者はカイジを全シリーズ持ってきていました」

比奈「なんか男臭い漫画が好きなアイドルがいるみたいでスね」

P「そうなんだよ…わりと困ってる」

文香「…何かあったのですか?」

P「今日撮影が来るんだよ。アイドルの事務所拝見って名目の」

杏「え、初耳なんだけど」

P「自然な姿が撮りたいって先方の要求があってな、アイドルには伝えてないんだ…。バキとジョジョとカイジが全巻並んでる本棚を映されるのはかなり困る」

由里子「アイドルの自然体が撮りたいなら逃げも隠れもしなければいいじぇ。それが自然なんだから」

P「お前はあれだな、会社の飲み会で無礼講って言われたからって無駄にはしゃいで後日こんこんと説教されるタイプだな」

由里子「いや、知らんけど。というかやったことあるの?」

P「酔った勢いでな、常務に『にしても厚化粧ですねー!すっぴん見せてくださいよぉー!』ってビールかけちゃった」

杏「バカじゃん?」

文香「…私でも怒ると思います」

由里子「見せていい自然体見せちゃいけない自然体と同じで、すっぴんにも余所行きと封印されるべきおぞましいすっぴんがあるんだじぇ」

比奈「おお、珍しく女の子らしいこと言ってるっス」

由里子「どういう意味」

比奈「いや、別に。そんなことより、大丈夫だったんでスか?そんなことしちゃって」

P「大丈夫。土下座したから」

比奈「本当にすまないと思う気持ちでいっぱいならどこでも土下座ができるはずでスよ」

杏「あ、そういえばカイジの話だった」

文香「…案外、茜さんが嗜んでいるかもしれませんね」

ここ(本棚)にシマウマを入れよう

茜『元気があれば!肉焼き骨焦がす鉄板の上でも土下座ができるはずです!!!10秒経った!?諦めちゃいけません!!!もっといけるはずです!!!ボンバー!!!!!!』ジュウウウウ


P「…茜は鉄骨渡りも平気そうだなあ」

由里子「高いですねー!ボンバー!とか言いながらしれっと制覇しそうだじぇ。万が一落ちても地面に人型の穴が開くだけで済みそう」

比奈「ギャグマンガ時空だ」

杏「……なんか忘れているような」


スイマセーン!サツエイニウカガイマシター!


P「あっ、撮影だった!」

比奈「来ちゃいましたね」

杏「もう観念しなよ。この事務所のアイドルは男臭い漫画を好む変人アイドルの巣窟なんだよ」

由里子「まあ実際変人ばっかりだし今更だじぇ。元公安から神格持ちまで幅広いし」

P「だからって変人の要素を放置してもいいってわけじゃないんだよぉ!……って、あれ?文香は?」

文香「ここです」ヨイショ

P「うお、なにその風呂敷。でっか」

比奈「いかにもな文学少女がそんな大荷物背負ってると違和感すごいでスね」

由里子「…まさかそれ」

文香「はい…中に全部詰まっています。バキとジョジョとカイジ」フンス

杏「すごっ」

文香「書店の仕事は力がつくので…」

P「そ、そうか!よくやった!よくやったぞ文香ァ!」ナデナデナデナデナデナデ

文香「あう…///」プシュー

比奈「チョコラータとセッコみたい」

由里子「言うなじぇ」

『またまた後日』


P「……」ゴゴゴゴゴゴゴゴ

比奈「…なんか今日は怒りっぷりが半端じゃないっスね」

由里子「前回の撮影、うまくいったはずなんだけど。本棚の隅にバキSAGAが押し込まれてたこと以外は」

文香「見逃してしまいました」

杏「いやぁ、なんかそのことじゃないっぽいけど」

P「バキも、ジョジョも、カイジも、エグイ描写の中に少年漫画的なエンターテインメントが散りばめられている。だから子供に読ませても全然オーケーだと俺も思う」

比奈「お、わかってくれました」

P「だが、だがな?これは俺も名作だとは思うよ。でも心躍る系の名作じゃないよねただただ心蝕まれる系だよね。パチンコ屋の漫画コーナーに結構高い確率で置いてあるけど嫌がらせなのかなって思ったりね」

杏「何の話?」

由里子「というかパチンコやるんだ」

文香「…パチンコ…鬱系…まさか」

P「うん、闇金ウシジマくんを本棚に置いた奴は誰だ」

四人「…………」

これはアウト

P「今回は早めに回収したから最小限の被害で済んだ」

杏「最小限!?じゃあ誰か読んじゃったの!?」

P「巴が読んでた。なんか懐かしそうな顔したり爆笑したりしてた」

比奈「え、爆笑?」

由里子「視点の違いってやつだじぇ。本職の医者にとってブラックジャックがツッコミどころまみれなのと同じで。それでも手塚先生の偉大さは変わらないけど」

文香「……あまり深入りしない方がよさそうな話題ですね」

P「断じて広島弁が粋な建設業社長さんの一人娘です。いいね?」

比奈「アッハイ」

P「と、いうわけだ。今回ばかりは犯人がわかるまで逃がしてあげないぞ」

杏「…そもそもの話なんだけど、杏たちがやったって保証はどこにもないよね?」

文香「…やっぱりプロデューサーさんのこと、嫌いです」

P「」

比奈「アタシも嫌い」

由里子「嫌いだじぇ」

杏「ばーか」

P「」

文香「♪」(ちょっと楽しい

ガチャ

ちひろ「あ、こんなところにいたんですね。どうしたんですか?会議室に籠っちゃって」

P「あ、あぁ…ちひろさん、ちょっと尋問というかなんというか…」

ちひろ「へ?」

P「事務所に闇金ウシジマくん持ち込んだ奴がいるので、こいつらじゃないかなーって思いまして」

ちひろ「」

P「?」

ちひろ「あ、あぁ~!なんかよく知らないけどあんまり良くない漫画ってことは知ってますよ!いけませんね!これですね!私が責任もってしょぶ…」

P「ちょっと待て」ガシッ

ちひろ「あぅ、あぅ」バタバタ

P「あなたが、犯人、ですか?」ジー

杏「どうなのちっひ」

比奈「白状するっスちっひ」

由里子「ウシジマくん超似合うじぇちっひ」

文香「…ちっひ」

P「どうなんだ黄緑」

ちひろ「……ご、ごめんなさい」

プロデューサー説教中……


P「と、いうわけでウシジマくんの犯人はちひろさんでした」

杏「そっかー。ところでプロデューサー、杏たちに言うことあるよね」

P「うっ」

文香「…疑われちゃいました」シクシク

比奈「正座すると足が痺れるんでスよねー。ちょっと歩きたい気分だなー。ついでに甘い物食べたり」

由里子「焼肉って手もあるじぇ。疲れたから体力つけたい」

杏「でもなー。杏たちは漫画ばっかり買ってるからお金が無くてさー」

P「ご、ごめんなさい…奢らせてください…」

四人「わー♪」

ちひろ「あ、じゃあ私も…」

P「ダメ」

ちひろ「そ、即答…」

比奈「ほら、早く行くっスよ」

由里子「叙々苑で勘弁してあげるじぇ」

文香「よい書店を見つけたので、にもつも……一緒に選んでください…」

杏「デートみたいで嬉しいでしょプロデューサー?にしし」

P「明日からモヤシ生活だなぁ…」ブツブツ


ガチャ
バタン


ちひろ「……あーあ、プロデューサーさんのバカ…」

ちひろ「さて、仕事仕事」

コンコン
ガチャ


美優「あ、あの…」

ちひろ「美優さん?なにかご用ですか?」

美優「い、いえ…その…」


美優「持ってきた漫画がちょこちょこ巻が抜けていて…持っていませんか?バ、バキとジョジョとカイジなんですけど…」

ちひろ「えっ」


終わり

読んでいただきありがとうございます
刃牙はドッポちゃんと渋川先生の試合、ジョジョは四部、カイジは地下チンチロが好きです

どれも昔からのシリーズだし17歳オチかなと思ったら
いきなり全巻ドカンとぶち込むなんてあなたもギャグ時空の人間でしたか…

>>6
P「…ケツの穴につららを突っ込まれたような気分だ」
比奈「まあいいじゃないでスか。みんなそうやって(ケツの穴が)大きくなっていくんです」
由里子「そういうことだじぇ」

かと思った

モバつけろよ


ナナさんがベルセルク全巻持って来てて問い詰めたら連載開始からのファンでーとか言ってそう

なんかだいぶ前に同じようなSSを見たような記憶が…
気のせいか

モバ付けろゴミ

なんでもかんでも規制はアレだけど中学生以下に進んで読ませるようなもんじゃないよなあwwwwww

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