木村夏樹「ロックなつきちゼロ?」 (45)
前回のSS
多田李衣菜「ロックりーなX?」
多田李衣菜「ロックりーなX?」 - SSまとめ速報
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これは遥か未来の物語・・・
アイドルが機械化され人々に長らく笑顔を与えていた・・・
だがそれを統括するΣPのイレギュラー化により終焉を迎えた
その未曽有の危機に立ち上がったのが1人のアイドルレプリロイド、多田李衣菜
彼女の活躍でΣは倒され平和が戻った
これは、それからさらに数百年後の物語・・・
~とある遺跡~
ありす「ハァ・・・ハァ・・・」タタタ・・・
ありす「やっと追手を撒いたようですね・・・」
ありす「何はともあれやっと最深部まで来ました・・・」
ありす「情報が正しければ・・・ここにいるはずです」
ありす「もう1人の・・・英雄が」
~遺跡最深部~
ありす「あ、ありました・・・」
夏樹「・・・・・」
ありす「これが・・・伝説の英雄の1人・・・木村夏樹」
ありす「まだ生きてるんでしょうか・・・」
ありす「とりあえずコールドスリープの解除を・・・」
ドカーン!
ありす「!?」ビク
ゴーレム「ガガガ・・・」
ありす「くっ・・・追手が・・・」
ありす「ここまで・・・ですか」
??「なつきち・・・起きて」
夏樹「・・・ん?」パチ
夏樹「アタシは・・・誰だ?」
夏樹「それとこの声・・・どこか懐かしい・・・」
??「いいからまず、目の前の子を・・・」
夏樹「え?」
ゴーレム「・・・・・」
ありす「・・・・・」
夏樹「おい」
ありす「え!?」
夏樹「騒がしいから起きちまったよ、あいつ倒せばいいのか?」
ありす「伝説の英雄・・・夏樹・・さん?」
夏樹「夏樹・・・それがアタシの名か」
ありす「もしかして・・・記憶が・・・」
夏樹「とりあえず、何か武器は・・・」
ありす「あ、じゃあこの銃使ってください」スッ
夏樹「よし、任せとけ!」チャキッ
夏樹「オラァ!」パンパン
ゴーレム「・・・・・」コンコン
夏樹「おい、効いてねーぞ」
ありす「意外と硬いですね」
夏樹「そんなこと言ってる場合じゃ・・・」
コツン
夏樹「?」
??「なつきち!これ使って!」
夏樹「これは・・・」ヴォン
ありす「伝説の剣・・・ゼットセイバー・・・」
??「それを使って、未来を切り開くんだ!」
夏樹「誰だかわかんねーけど、サンキューな!」ダッ
夏樹「でやああああああ!!!!!」ブン
ズバアアアアアアアアアアアアン!!!!!
ゴーレム「ガガ・・・」バチバチ
ドカアアアアアアアアアアアアアアン!!!!!
夏樹「ふぅ・・・やったぜ」
ありす「一撃で・・・これが英雄の力・・・」
夏樹「で?」チラ
ありす「え?」
夏樹「お前は誰だ?アタシを目覚めさせてどうしようってんだ?」
ありす「申し遅れました、私はレジスタンスに所属する科学者、橘ありすです」
夏樹「レジスタンス?誰かと戦ってんのか?」
ありす「はい、よろしければあなたにも手伝ってもらいたいのですが・・・」
夏樹「いいぜ、お前は信用できそうだし、戦ってりゃそのうち記憶も戻るかもしれねぇ」
ありす「ありがとうございます、それでは本部へ案内しましょう」
~レジスタンス本部~
アカルイミライヲー
ありす「ただいま戻りました」
未央「あ、お帰りありすちゃん」
ありす「・・・タチバナです」
未央「相変わらずだなぁ、ってそっちの人は?」
夏樹「・・・・・」
ありす「以前話したでしょうが・・・復活した英雄の夏樹さんです」
未央「ああそっか・・・へぇ、あなたが・・・」
夏樹「らしいぜ、よく覚えてねーけど」
未央「じゃあ改めて・・・ようこそ、レジスタンス本部へ」
未央「本田未央、一応司令官やってまーす!」
夏樹「そっか、よろしくな」
未央「よろしく~いや~英雄の夏樹さんがいれば百人力だよ~」
夏樹「そりゃどーも、で、おたくらは誰とたたかってんの?」
未央「おっと、そっから説明しないとダメか」
夏樹「ああ、頼む」
未央「私達の敵は、イレギュラー狩りと称して皆を弾圧する新政府ネオ・シンデレラ」
未央「そしてそこの統率者、多田李衣菜」
夏樹「多田・・・李衣菜・・・」
夏樹(何だ、どこか懐かしい響きが・・・)
未央「どうしたの?」
夏樹「いや何でもない・・・そいつが敵のボスなんだな?」
未央「うん、今まで何体もの罪のないロボットを処分してきた冷酷な極悪人だよ!」
ありす「・・・・・」
未央「まぁとりあえず明日から手伝ってもらうとして、今日はゆっくり休んでよ」
夏樹「ああ、助かる」
未央「ありすちゃん、部屋まで案内してあげて」
ありす「・・・タチバナです、ではこちらへ」
夏樹「わかった」
ありす「ではこの部屋を使ってください」
夏樹「おう、ありがとな、えっと・・・タチバナ?」
ありす「どういたしまして・・・でも、あなたさえよろしければ・・・」
夏樹「?」
ありす「ありすって呼んでも・・・いいですよ?」
夏樹「いいのか?」
ありす「ど、どうせ明日から危険なミッションをお願いするんですからそのくらいは許してあげるということですよ///」
夏樹「ああそう・・・それじゃおやすみ、ありす」
ありす「はい、おやすみなさい」
バタン
ありす「本当に・・・申し訳ないですからね・・・」
~翌日、司令室~
夏樹「ういーっす」
ありす「あ、夏樹さん、おはようございます、よく眠れましたか?」
夏樹「おう、ところで司令官殿は?」
ありす「今作戦会議中です、何でもネオ・シンデレラに対する最大の作戦とかで・・」
夏樹「へぇ・・・」
ありす「あ、でも夏樹さんにお願いするミッションは受け取ってありますよ」
夏樹「お、どれどれ・・・」
【ミッション1】
【エネルゲン保管庫を奪還せよ!】
ありす「エネルゲン水晶は我々の大事なエネルギー源です」
ありす「その保管庫が敵に奪われてしまったので奪還して欲しいのです」
夏樹「了解、じゃあ早速・・・」
ありす「あ、待ってください、その前に整備が終わった武器をお返ししますね」スッ
夏樹「お、何か色々増えてるな」
ありす「ゼットセイバーを解析して作ってみたんですよ」
夏樹「すげーな」
ありす「これがシールドブーメラン、これがトリプルロッドにチェーンロッド、リコイルロッドにゼロナックル・・・」
夏樹「ふむふむ・・・」
ありす「それで使い方ですが・・・」
夏樹「あーいいよいいよそういうのは、実際に使って確かめるから」
ありす「そうですか、それと・・・」
夏樹「まだ何かあんのかよ」
フワフワ
ありす「この子も連れて行ってください」
??「よ、よろしく・・・」
夏樹「なんだこのちっこくてフワフワしたの?」
ありす「これこそが私の研究の集大成、サイバーエルフです!」
夏樹「サイバーエルフ?」
ありす「まぁわかりやすくいえば意思のある電子生命体ですね、あなたの戦いをサポートしてくれます」
夏樹「そうなのか・・・お前すごいんだな」
??「・・・・・」コク
夏樹「それで、こいつの名前は?」
ありす「私は雪美と名付けましたが、お好きなように呼んでください」
夏樹「じゃあそれでいいよ、よろしくな、雪美」
雪美「よろしくね・・・」ニコ
ちひろ「話は終わりましたか、それでは早速現場に急行してください」
夏樹「!」
ちひろ「あ、申し遅れました、私はオペレーターを務めさせていただいている千川ちひろと申します」
夏樹「なぁアンタ・・・昔アタシと会った事ないか?」
ちひろ「さぁ・・・存じませんね、私と同じ姿をしたオペレーターロボは昔から何体もおりますし」
夏樹「そうか・・・」
ちひろ「それでは現場に転送します・・・転送!」ポチ
夏樹「じゃあ行ってくるぜ!」
フッ
ありす「作戦の成功を・・・祈ります」
~エネルゲン倉庫~
夏樹「ここか・・・」
雪美「し、静か・・・だね」
夏樹「ああ、だが・・・」スッ
ガキィン!
雪美「!?」
夏樹「敵さんのお出ましのようだぜ」
??「ほう、わたくしの気配を察知するとは、やりますね」
夏樹「お前はだれだ?」
??「フッフッフ・・・わたくしこそ李衣菜様に仕えるネオ・シンデレラ四天王の1人・・・」
??「隠将、浜口あやめです!ニンッ!」
夏樹「四天王・・・幹部ってことか」
あやめ「え?以前も出てた?大人の事情って奴です!」
夏樹「まぁ何でもいいや、この場所は返してもらうぜ」
あやめ「そうはいきません、わたくしとて李衣菜様からここを任されている身・・・」
あやめ「この兵糧攻め作戦を成功させるのです!」
夏樹「それなら力づくでやらせてもらう!」ダッ
あやめ「望む所です!」ダッ
あやめ「忍法・・・インビジブルダッシュ!」フッ
夏樹「な、消え・・・」
あやめ「だぁっ!」ズバァン!
夏樹「がっ・・・」グラッ
雪美「だ、大丈夫・・・?」
夏樹「ああ・・・でもあの消えるダッシュをなんとかしねーとな」
あやめ「休んでる暇はありませんよ!十字手裏剣!」ブンッ
夏樹「おおっと」ヒョイ
あやめ「フフン」ニヤ
夏樹「?」
ギュルルルルルル・・・
雪美「後ろ!」
夏樹「え?うわっと!」ヒョイ
あやめ「チッ」
夏樹「あぶねえあぶねえ・・・ありがとな」
雪美「う、うん///」
あやめ「やりますね・・・でも!」フッ
夏樹「また消え・・・」
あやめ「ハッ!」ザシュッ
夏樹「ぐっ・・・」
あやめ「いくらやっても無駄ですよ!」
夏樹「・・・それはどうかな?」グイッ
あやめ「えっ・・・きゃっ!」グラッ
あやめ「これは・・・足に何か巻き付いてる・・・」
夏樹「チェーンロッド・・・さっき斬られた時に巻き付けたのが上手くいったな」
夏樹「これでいくら消えても無駄だ!」
あやめ「くっ・・・かくなる上は・・・」ガシッ
夏樹「え・・・」
あやめ「李衣菜様の為・・・この命差し出します!」ピピピ・・・
ドカアアアアアアアアアアアアアアン!!!!!
シュウウウウウウウウ・・・
あやめ「」ドサッ
夏樹「ふぅ・・・まさか自爆してくるとは」
雪美「ま、間に合ってよかった・・・」
夏樹「ああ、お前がアタシの防御力をあげてくれたおかげだな!」
雪美「えへへ・・・」
夏樹「じゃあ敵も倒したし帰・・・」
ピピピ・・
夏樹「お、通信か?」
ちひろ『大変なことが判明しました』
夏樹「何だよ」
ちひろ「その倉庫に爆弾が仕掛けられているので排除してください」
夏樹「あの野郎・・・」
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