……
…
プロデューサー「それではごゆっくり」
バタン
朋「ちょっ、ちょっとプロデューサー!開けてっ!ここ開けてっ!!」ドンドン
ガシッ
ディレクター「ほらほら、そんなところでドアを叩いてないで、僕達と楽しみましょう」ポンポン
朋「ひっ……!」
AD「じゃあ、ちょっとベッドまでご招待を……くっくっくっ」
朋「や……いやっ!!離してっ!」ジタバタ
AD「ほら……おとなしくしな」ガチャリ
朋(手錠!?)
(う……動けない)
ディレクター「さぁ、誰も来ませんよ。ゆっくり楽しみましょうか」スルッ
朋「あ……ああ……」ガクガク
AD「可愛い服ですね。でも……今から不要になりますよ」カチャカチャ
朋(せっかく……せっかくプロデューサーとお出かけするからって、お気に入りを出したのに…こんな……)
ディレクター「さぁ、楽しもうか」グイッ
朋「い……いやぁぁぁぁぁ!!!」
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ラッキーアイテムが不幸をもたらす?そんなモバマスSSです
こちら、独自の設定がありますので、よろしくお願いいたします
…………
……
…
「……かーっと」
「はーい、Ok出ましたー」
「よし、シーン62まで終了。あとはクライマックスだけだね」
「次の撮影は17時からになりまーす。朋ちゃんもそれまで休憩どうぞー」
朋「は、はーい」イソイソ
オツカレー オツカレサマー
朋「ふぅー」
モバP(以下P)「お疲れ、朋。どうだ?慣れないとはいえドラマの撮影は」
朋「これぐらいは……といいたいけど、さすがに緊張したよぉ」ポキポキ
P「おいおい、菜々さんじゃないんだから、そんなに体を鳴らすなよ……まぁ、乱暴される役だから仕方がないか…な」
朋「この後は姉役が待ってるし、少し休んでくるね」シュルシュル
P「ツイテからポニテに変えるだけで、印象が変わるのを見つけた監督さんに感謝だな」
朋「さすがに私にフリフリは似合わないけどねっ。とりあえずいつもの青い鳥さんを……」
P「ははっ……それでも乱暴されて自[ピーーー]る妹と、復讐を企てた姉の二役は大変だろうに、成長したなぁ」シミジミ
朋「…乱暴されて自殺か……あの子を思い出すよ」
P「…唯ちゃん……だったな……」
朋「んじゃ、ちょっと局内を回ってくるねー」テクテク
P「迷子になるなよー」
ポトッ
…………
……
ワイワイガヤガヤ
朋「あれっ?どこかで聞いた声?」
周子「盆栽は和の心っと……ここを」チョキッ
芳乃「周子殿ー、お見事でしてー」チョン
周子「芳乃ちゃんもすごいと思うよ……でも」チラリ
夕美「あぁー!私に枝なんて切れないよぉ!植物だって生きてるんだよぉ!」ウワァァァン
輝子「フヒヒ……マイフレンズを投入すれば立派な……フフフ…………ヒァーハッハッ!!キノコの里の完成さぁぁぁぁ!!!」
智絵里「(BGM 剣・魂・一・擲)……我が名は緒方智絵里、国父倭の赤子にして、皇軍の兵士なり」
「勇戦奮闘でもって必ずや皇国の不朽を勝ち取らん‘虎徹’秋水一閃!チェストォォォォ!!」ザクッ!スパァァァァン!!
「……えへ、台ごと切っちゃいました」
朋「緒方ァァァァ!!!」
夕美「まってちがう」
智絵里「あれっ?朋さん?」
朋「ふーん、失われた和の心。それをアイドルに再発見させる番組かぁ」
智絵里「はいっ、みんなで練習中ですっ」
芳乃「……本番は大丈夫なのでしてー?」
周子「諦めるのも決め手の一つだよ」コンコーン
芳乃「してー、朋殿は迷子か何かでしてー?」
夕美「こんなに広いのに大変だね。あ、アメあげるよ。ハッカ味だけど」
朋「二人ともアタシのこと嫌い?」
輝子「フヒ……そのフリフリの衣裳は、私には目に毒だ」
智絵里「朋ちゃん(11歳)ですね」
朋「やっぱりみんなして嫌いでしょ」イジイジ
智絵里「へぇー、ドラマのお仕事ですか」
芳乃「辱めを受けた女子が自ら……何かどこかで聞いた話でしてー」
夕美「……唯ちゃんですか」
輝子「……フヒ?唯さんなら昨日、千枝ちゃんと仕事していたぞ?」
朋「あはは、もう気にしなくてもいいってばぁ」
「本番5分前ー」
智絵里「あ、そろそろですね」
朋「じゃあ、空いてるとこで見学してるね」
輝子「フヒヒ……見られると興奮するな」
芳乃「それではー」
朋「さてと……あれ?鳥さん……私のフォーチュンアイテムの青い鳥さんは?」アタフタ
――テレビ局
司会「お待たせしましたぁ!第72回芸能人盆栽コンテストは、依田芳乃さんで推定720万円の盆栽でしたぁー!」
?「くっ」
パチパチパチ
芳乃「ほー」
周子「やったね、芳乃ちゃん」
芳乃「お褒めいただきありがたく思いましてー」
周子「アタシなんて10万よ。……まぁ、あとの三人に比べればマシかもしれないかもね」
輝子「やっぱりマツタケでもダメだったか……」
推定3万……実質マツタケ価格分
夕美「だって、植物はみーんな友達なんだからぁ!」
推定1000円……原価のみ
智絵里「えへへ……テーブルも切っちゃいました」
-3万……勢い込み過ぎてテーブルごと真っ二つ
朋「……もう、智絵里ちゃんは反省しなさい」
智絵里「はーい」
周子「で、朋さんの方こそ大丈夫?何か顔色が悪いよ」
朋「へーき、へーき」ズルッ
「おっとっと……!!」
グイッ……
ガシャーン!
智絵里「あーっ!推定、どこかの千早さんの胸の大きさと同じ数字の金額の盆栽がぁ!」
周子「765プロに喧嘩を売るのは止めようね」
朋「ああ゛っ……」
芳乃「朋殿ー、怪我はありませんかー?」
朋「ごめんねぇ、ごめんねぇ……痛っ」
智絵里「ほらっ、朋さんはあちらの撮影の最中なんですから、怪我をしてはダメです!片付けは私達でやりますよ」
朋「でも……」
芳乃「心配無用でしてー。それより朋殿の方がー」
周子「顔色も悪いし、大丈夫なん?」
朋「へ、へーきだからっ。なら、お言葉に甘えて休んでるね」タッタッタッ
輝子「フヒ……かなり無理してる」
芳乃「智絵里殿ー」スッ
智絵里「……わかったよ」ザッ
夕美「えっ?何、何?」アセアセ
周子「どうやら、悪い気に当てられたみたいだね」コンコーン
朋(どーしたんだろ?やっぱり、あの青い鳥がいないせいなのかな?)
(急いで探さないと)
タッタッタッ
?「チクショウ、アノオンナメ。マタオレヲオイテキボリニシヤガッナ」
…………
……
みら「みー、みー!」
ぴてぃ「もー!」
ぷちみずき「?」
つ【青い鳥】ゴゴゴゴゴ
みな「わ……わほ」ガタガタ
このみちゃん「」チーン
かな「か……カナ~」ブルブル
タッタッタッ
春日未来「はぁはぁ、やーっと見つけた……あれ?何この青い鳥は?」
せりちょ「あえー」ダメダメ
未来「ダメ?何かあるの?」
最上静香「こーら、未来。そんな綿が出た縫いぐるみなんて拾って」
未来「だってぷち達が……」
静香「だってじゃないの!ほら」
ヒュー
未来「照明が…危ないっ!」ダキッ
静香「えっ!」
ガコッ パリーン
未来「あうっ!」ガクッ
静香「未来っ!大丈夫?未来っ!!」
…………
……
メディック!ドコカノドウミャクヲキッテイル!
ココヲタノム!
ドウミャクヲキッテイマスガ、マダハヘンハヌイテマセン
ヨシ、タダシイハンダンダ。ココデショチシヨウ!
朋「ん?どうかしたのかな?」
テテテッ
みら「みー!みー!」
朋「ん?765プロさんとこのぷちどる?んー、どうしたのかな?」
みら「みー!!」グイッ
朋「ちょ、ちょっと!」
未来「静香ちゃん……無事だったんだ……」ダラダラ
静香「未来!喋っちゃダメ!!」
未来「ごめんね……静香ちゃん……」ガクッ
静香「未来?……嘘でしょ、返事をして……お願いだからぁ」ボロポロ
ぴてぃ「ぴー……」
みら「みー、みー」
朋「えっ……何…事故か何かあったかな??」
ピーポーピーポー
朋「一体どうしたんだろう……」
ズウゥゥゥゥン
朋「あっ、私の青い鳥……えっ、何か違う……」
「……(はっ!)赤黒い!?なんで!?……さっきの事故……まさか!!」
みら「みー!」
朋「まさか……まさか……だよね」
れーか「ぷっぷか」フルフル
つばしゃ「めぇ」フルフル
朋「え……やっぱり、この鳥の仕業なの……?」
?「オマエガシアワセバカリネガウカラダ。コノチハソノダイショウダ」
かな「ガナ゛~」ビクッ
朋「ひっ……!しゃ、喋った!?」ビクビクッ
?「アオイトリ?シアワセヲヨブ?モウタクサンダ!キボウヲオシツブシテヤル!!」
朋「そんな……じゃあ、さっきのは……」
?「オマエダ!オマエガダ!コノフコウガニアウアウオンナメ!」
朋「そ、そんな……わ…たし……」
ガタガタ
しほ「っ!」
せりちょ「ん~」クイックイッ
朋「わ……たし……がふこ……う」ハイライトオフ
ヒューン
みな「わほ!!」バッ
朋「えっ……」
ガコーン
みな「っ!」バタリ
朋「ちょ……だ、大丈夫なの?!」
みな「……わほ」グッタリ
?「コレモミナオマエノフコウガマネイタケッカダ。シアワセ?ウンキ?ソレスラニゲルノハ、オマエガツネニヒトニタヨルコトシカシナイセイダ」
朋「っ!!」
朋「そ……んな……私が自分で……不幸を……」ハイライトオフ
グラグラ
グォー
朋「ワ……た…し」
ガッシャーン!
?「ソウダ。ジブンガマネイタフコウデ、ジブンヲメッスレバイイ」
ゴゴゴゴゴ
?「ナニ?」
ビオラン○「キシャアアアア!」シュルシュル
?「ナニ!」ヒュッ
「あなたの心に武者振り示す花言葉。でも悪用は現行犯よっ!」キラッ
?「ダレダ!」
夕美「花言葉ポリス、リラックスユーミン参上!私、その程度の不幸にはめげないからねっ」バーン
「そしてー」フヨフヨ
「皆を幸せに導く務め。崇拝され、困り人に力を貸し幸せをもたらす力でとなる。それがあいどるというものー」
芳乃「依田は芳乃がその身を依り代としてー、ただいま見参でしてー」バーン
「……我が名は智絵里、緒方智絵里。緒方の血を受け継ぐ」ゴゴゴ
シャキーン
智絵里「悪を断つ剣なりっ!」
朋「み……んな?」ハイライトオン
夕美「もうっ、危なかったんだから。ありがとうね、ビ○ランテ」ナデナデ
ビオ○ンテ「キシャアアアア」
芳乃「朋殿ー、そなたの幸せとはいかようなものでしてー?」
朋「私?私の幸せは……」
夕美「にこっ」
智絵里「えへへ」
芳乃「でしてー」
輝子「い、一般人は後ろから応援する……フヒ」
朋「みんなでキラキラ輝く、トップアイドルを目指すことかな。あと……みんなが幸せなら私も幸せだよ」
四人(にっこり)
朋「そうだね。……うん。ラッキーアイテムが無いぐらいでめげるなんて私ってばどうかしていたよ」
今更ですがシアター組ぷちどるの説明(元ネタは桃京武戯夜の同人誌より)
みら=春日未来のぷちどる
ぴてぃ=最上静香のぷちどる
せりちょ=箱崎星梨花のぷちどる
しほ=北沢志保のぷち(ry
かな=矢吹可奈の(ry
ぷちみずき=真壁瑞希(ry
みな=佐竹美奈(ry
れーか=北上麗(ry
つばしゃ=伊吹(ry
このみちゃん=馬(ry
あとは、もこもこ(周防桃子)とうみみ(高坂海美)にいくいく(中谷育)が登場予定
?「クッ……ヒキョウナ、サンニンガカリトハ」
芳乃「……そなたも寂しかったのでしてー?」
?「ナ、ナニ……」
夕美「見えるよ。お花達を通して教えてくれる……大事にされていたのに、最近よく忘れられたり、落とされたりして悲しい顔が」
朋「ふゅーふゅーふゅーっ」クチブエ
智絵里「口笛ができてませんねっ」
芳乃「……そして悪い気に当てられたのでしてー?」
?「……」
朋「そ、そうなの?」
青い鳥「ヘタな出来だったが、生まれた時はいろいろ可愛がってもらった。どこそこへ、いつも一緒に連れて行ってもらったり、仲間に見せびらかせられたりもした」
「正直、めんどくさいとは思ったが、こいつの喜ぶ顔を見ていると、こちらの気分も晴れるものだ」
朋「……えへへ」
青い鳥「……だが、最近は仲間と組んでいろいろやっているうちに、忙しいだろうか構われなくなった。しかも、悪いことがあって落ち込むたびに、何かのせいにする。占いだったりカードだったり……オレだったり」
「調べる人間が違えば占いの結果も、必要とすべき行動も異なる。そんな単純なことに気がつけずいるのは見ていてもどかしかった」
「ラッキーカラー?ラッキーアイテム?そんなものをすべて持ち歩けばマイナス効果だって生まれるのだよ!!」
朋「…………」
青い鳥「うんざりだった。所詮はオレは彼女のオモチャだったんだと……そんな毎日に嫌気がさしていたオレに話し掛けてきた……彼女自身の」
?「おしゃべりが過ぎたようだな」
朋「だっ、誰!?」
?「私はお前だ」
芳乃「っ!! 周子殿っ!」
周子「Ziユニゾンっ!ファイアーフォックス、ナインテールっ!!」ツナコーン
「その心のみ……いただく」ガブッ
?「がふっ!……待ち構えていたのか」
周子「フゴフゴ…この味は……やっぱり朋ちゃんの心だったんだね」
?「ううぉぉ……」シュウ
朋「消えた!?どういうこと?私、周子ちゃんに食べられて大丈夫なの?」
夕美「どうどう」
周子「じゃあ、智絵里ちゃん後よろしくー」
智絵里「はいっ。……‘虎徹’虚空斬波っ!!」ザシュ
朋「って、周子ちゃんごと切るの?!」
芳乃「まぁ、混乱するのは無理もないかとー」
…………
……
朋「私が、唯ちゃんを思い出してアンニュイになっていた時の……」
芳乃「あれは、そういった心を糧としているのでしてー」
周子「だから、人が人である限り、出ては消えてで永久にいなくならないの……」コンコーン
智絵里「で、人に害を与えたりするようなら、排除して駆逐するのが私たちの役目なんですっ」
「私は、周子さんがキツネさんに精神を奪われる前に、追い返す役割ですけど」
夕美「ホントは私は違うんだけどね……」
輝子「フヒ……い、今更……」
朋「そういえばこの子……青い鳥はどうなるの?」
芳乃「浄解させるのが一番でしてー」
朋「……それって消しちゃうってこと?」
青い鳥「何を躊躇う。人を傷つけたラッキーアイテム等、この世に存在してはならない。消し去るのは当然だ」
朋「待って、待って。あなたはそれでいいの?もっとやりたいこととか……」
青い鳥「オレにもプライドがある。創造主に生み出されても、生存理由……役目が適わない以上、致し方がない。……まぁ、次に会える時は、もっと優秀なラッキーアイテムになってくるさ」
朋「そう……なんだ。グスッ。……わかった、芳乃ちゃん。よろしくお願いします」
芳乃「任されましてー」
朋「で、でもっ」
青い鳥「なんだ?……早くしろ」
朋「キミのこと、絶対に忘れないからっ!」
青い鳥「ふんっ……幸せを運ぶ青い鳥が、最後に幸せをもらうとはな。……ではわずわせてしまって心苦しいが、介錯を頼む」
芳乃「はいー」
……病院
未来「……あれ?(パチクリ)私……」キョロキョロ
ぴてぃ「ぴ?……ぴーぴー!」
せりちょ「あえー」
なた「だべー」
もこもこ「もっ、もっ!」トコトコ
未来「あれ?どこへいくの?」
タッタッタッタッ
バタンッ
静香「未来っ!!」
未来「あ、静香ちゃん。無事だっ」
静香「……未来、未来!未来!未来!」ギュュュュ
未来「く、苦しいよ、静香ちゃん」
みら「みー、みー!」
静香「よ゛がっだ……グスッ…本当によかった……」グスグス
バタン
望月杏奈「び、病院では静かに……」
青羽美咲「あぁ、よかったです。未来ちゃんが無事に目を覚まして」ナントォー
北沢志保「静香なんて心配しすぎて、ずっと横にいて看護士さんに注意されていたんだから」
静香「そ、それは……未来が心配で……」
うみみ「よしよし」ナデナデ
静香「ううっ……」
箱崎星梨花「でも、未来さんが本当に無事でよかったです」
未来「えっと……私どうなったの?」
志保「三日間目を覚まさなくてみんな心配したのよ」
杏奈「で、でも、もう大丈夫……」
せりちょ「あえー」ウキウキ
美咲「検査もあるだろうけど。傷も治っているし、一安心かな?」
ワイワイガヤガヤ
みな「わほ?」
智絵里「しーっ、よそ様の団欒は邪魔しちゃダメなんですよっ」
芳乃「ほー、無事でよかったのでしてー」
輝子「じゃ、じゃあここはリア充達に任せて、私たちは帰る……?」
朋「あ、そこのぷちちゃん達、お見舞い品を頼めるかな?」
いくいく「わー」
夕美「お花もお願いねっ」
まつりん「ほー」
みら「みー、みー」
静香「あら?お花に茸に牛乳が……しかも及川印の?未来のお見舞い品かしら?」
未来「あーっ!じゃあ、飲んでもいいよねっ!!」ガバッ
みら「み゛ー」
美咲「ダメですよ。まだ起きたばかりなんですから」
未来「えー」フマン
静香「もうっ、未来ったら」
アハハハ
…………
……
朋「あの子は、あんた達に殺されるために、こんな…こんな所に入ったわけじゃなかったのよ!」ジャキ
「おっと、お嬢さん。そんなものを我々に向けるなんて危ないなぁ」
「理緒さん!止めるんだ!こんな……利己主義な連中にあなたまで巻き込まれることはないっ!」
「ははっ、この青年のいう通りだ。さぁ、銃を渡したまえ」
朋「う……うるさいっ!女ってのは魔物だから!優しい姉も妹の為なら……ううっ」
「いい事を教えてあげよう。まぁ、脚色されたお話を吹き込まれたのでしょうから、本当のことを教えてあげます」
「あなたの妹さん……唯さんでしたか。あの子が命を絶ったのは薬のせいじゃない。まぁ合法ドラッグなんですがね」
「お前たち……まさか……」
「そう、あの政治家のボンボンのツテでね、面白い遊びがあるから女を連れて来いと言われましてね」
「まぁ、もう少し頑張れば、飼われたのに……なんと勿体ない」
朋「そんな……そんな……」
「理緒さん……ともかく、その銃を」
「『では、その銃を下に置いて……』
『いや、俺のビジネスはここからさ』
ジャキ
『何ぃ!』
PAPAM! PAPAM!
『がはっ!』」
海「改めて見ると朋も出世したもんね、こんなハードなドラマに二役で出るなんて」カタカタカタカタ
雪菜「そうねぇ、こないだまでお笑い第一線だったのに、大物女優さんの仲間入りですか」
朋「うわー、二人ともひどいんじゃない!?」チクチクチク
海「まぁ、うちらの長女がドラマに出演した記念にっと。ほらっ」ポイッ
朋「おっと、さすがは海ちゃん。綿が出ていないし綺麗な仕上がり。私たちのオカン……もといお姉ちゃん扱いだけはあるよ」
海「誰がオカンだ!本来ならなぁ……まぁ朋は裁縫が下手だから、長女が頑張らないとなっ」ニヤリ
雪菜「やっぱり朋ちゃんは末っ子というわけですね」クスクス
朋「もー、雪菜ちゃんまでそう言う?……でもありがと、改めて青い鳥を作ってくれて……」
海「……いいかい、朋」
朋「ん?」
海「その新しく作った青い鳥が、仮に幸せを運ばなくてもウチを怨むんじゃないぞ」
朋「うん……大丈夫。この子は」
朋「もう幸せは運んでもらっているから……ねっ」
海「……んっ」
雪菜「うん」
…………
……
『ここはあの世というやつか?』
?『違いますよ。再び命を吹き込まれるべき魂を導くところですよ』
『再び?なら願いが……いや希望先があるが』
?『ふふっ、わかってますよ。さっき海さんが依り代を作っていたところですよ』
『すまない……いや、感謝する』
?『じゃあ、よろしいですね』
『あぁ』
クラリス『では、再び朋さんの元へ……』
『青い鳥としての使命を果たさんとす』
……事務所
杏「で、それが二代目の青い鳥ねぇ」
朋「今度こそ落とさないようにしないとね」
比奈「それにしても、やっぱり海さんは手先が器用っスね」
由里子「千枝ちゃんや鈴帆ちゃんとはまた違うベクトルのうまさだじぇ」
杏「亜子なら『これを量産してグッズ化すればナンボになるやろ?』って言いそう」
比奈「違いないっス」
朋「あはは」
ガチャ
奈緒「おーっす、そろそろ時間だしアニメが……おや、朋さん。さっきプロデューサーが探していたよ」
朋「本当?じゃあね」
バタバタバタ
比奈「あれ?……鳥さんを忘れていったっスよ!」
青い鳥「……またか。まったくしょうがないヤツだな」
杏「……あ、これもしゃべるんだ」
青い鳥「ん?縫いぐるみが喋って変に思わないのか?」
由里子「鬼に悪魔に般若にキツネにタヌキにサンタに神様に宇宙人(?)がいるような事務所だじぇ」
奈緒「今更だね。……で、追い掛けないの?」
青い鳥「あぁ、では」
パタパタパタ
杏「それでよく飛べるねぇ」
比奈「スピンデイジーっスか?」
奈緒「テスラドライブかもな」
…………
『放置しておけはそのうち解決する。余計なことはするな』
『事実関係がわかる前にとりあえず707潜の艦長に謝罪させておけ』
『殺されても殺さないのが九条の理念ですから、これを守れば平和です』
『所詮はあの潜水艦は我々の管轄ではない』
「まぁ、東京で安全な空気を吸ってる連中の言いそうなことよ」
「戦時国際法すら理解できず、シビリアンコントロールを掃き違えている人達ばかりですから仕方がありません」
「とはいえ」フリカエリ
「わざわざ退役した『くらま』を徴用改造し、退役自衛官を金で釣って707号の支援に出させるぐらいだからな」
「正確にはPKN艦隊への参加になりますが……」
「……あんな烏合の衆に何ができると。まぁよい。2000までに出港準備と夕飯を済ませるよう各員に通達」
「はっ」
戦後、独立して以来有事体制が成されたことのない日本
再び政治的社会的情勢が機能するまでには時間がかかると考えた防衛省は、秘匿特殊部隊の投入に引き続き、退役護衛艦を徴用しそれをもっての国連軍参加を決定した
再び護衛艦「くらま」の航海が始まる
次回、『アユマリン707R Mission:01 第五話「笑顔のファシズム」』
……
奈緒「夕方のアニメにしては濃い内容だなぁ」
杏「まぁ、理由付けにはちょうどいいんじゃない?」
比奈「うーん、多少作画が悪くなっているっスね」
由里子「……息子が戦闘機パイロットの艦長と、奥さんを最近亡くした副長か……わくわくするじぇ」
三人(やっぱり腐的発想だったよ!)
朋「あーっ!青い鳥をまた忘れてきたー!」
P「何を言ってるんだ?隣にいるだろう」
青い鳥「はぁい」
朋「ホントだ……あれれ?」
芳乃「……気がつかないのも無理はないのでしてー」
輝子「フヒ……乃々ちゃんもびっくりする素早さでいつのまにか隣に……」
夕美「でもまた会えてよかったねっ」
智絵里「悪さをしたら、今度こそ剣の錆にするからねっ」
周子「はいはい。あ、おたべどうぞ」コンコーン
ハーイ、イタダキマース
アハハハハ
(o・▽・o)&(●・▽・●)おわりだよー
元ネタはデレステの朋のあれです
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