提督「鹿島、君に手ほどきを頼みたい」 (11)

鹿島「て、提督さん!?あ、あの手ほどきって、き、急に何を言い出すんですか」(アタフタ)

提督「……先週、ケッコンカッコカリしたばかりで、こんな事を言い出して申し訳ないが……」

鹿島(私たちケッコンしたんだから当然のこと事よね。提督さんもやっとその気になったのね///)

提督「……俺にも…海軍軍人としての…」

鹿島「提督さん!」

提督「うおっ」

鹿島「そういう事なら早く言ってくれればよかったのに…。鹿島ならいつでもお相手いたしますよ♪」

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提督「そ、そうか…」

鹿島「はいっ♪じゃあ、こ、今夜……お待ちしますね///」

提督「あ、あぁ…」

鹿島(そうと決まれば早く準備しなきゃ///と、とりあえず体をきれいにして…それから…)

提督「……ありがとう、鹿島…そして、すまない…」

PRRR

提督「もしもし?交換?あぁ、そうだ。人事局長を頼む…あぁ、そうだ」

コンコン

鳳翔「失礼します。提督、お茶をお持ち…」

提督「…はいっ。そうです…よろしくお願いします。はいっ、では……鳳翔、すまなかったな」

鳳翔「いえっ、確認せずに入ってしまった。私も悪いですから…」

提督「……鳳翔、俺は決めたよ」

鳳翔「……そうですか。決断なされたんですね…」

提督「……あぁ、鎮守府に着任して早3年、遅かれ早かれ今年が頃合いだと思っていた……」

鳳翔「頃合いだなんて…そんなこと言わないで下さい。鹿島さんはじめ、提督を慕っている娘たちが可哀想ではありませんか!」

提督「…確かに、君たちにはすまないと思っている。だが、長く付き合うほど情が移る……それは指揮官として苦渋の決断を下すときに大きな弊害となって立ちはだかる…それに、そんな仲間との別れほど辛いものはない…あの日のようにな」

鳳翔「……あの日から10年ですか」




提督「…10年か…未だに昨日の事のように思い出す…10年…10年か…くそっ!」

鳳翔「提督、落ち着いてください」

提督「…すまん。だが、この10年で何が変わった?何も変わらなかったよ…俺は一体何をやっていたんだろうな」

鳳翔「提督は今まで私たちの提督として立派にやってこられたじゃありませんか」

提督「…そんな褒められるようなことじゃないよ。命令を出すのは俺だが、実際に戦うのは君達が君たちの意思で戦って来たんだ。鎮守府という安全地帯で命令を出すだけの俺なんかより立派だよ」

鳳翔「…だから、現場に…艦艇勤務に戻ると言うのですか?」

提督「……」

鳳翔「…安全な後方にいるのが嫌だから、死に場所がほしいからですか?…別れがつらいと言っておきながら自分だけは、死に場所を求めるなんて…卑怯じゃありませんか?」

提督「…確かに海軍軍人として海で死ねるなら本望かもしれないが…別に、海に出たからって確実に死ぬと決まったわけじゃない」

鳳翔「なら、どうしてですか?」

提督「……」

提督「…命令だからな。軍隊では上官の命令は…」

鳳翔「…命令?この間は要請されたとおっしゃていませんでしたか?」

提督「……」

鳳翔「…提督?」

提督「…確かに命令ではない…だがここで断るわけにもいかないんだろ。ここで下手に断りをしたら俺のメンツにかかわる…」

鳳翔「…呆れました。そんなつまらない事のために……別れがつらいとか…建前だったんですね。所詮はご自分の保身のことしか考えていらっしゃならなかったんですね…そんな事のために鹿島さんの…気持ちを」

提督「……もう決まった事だ…。この件は以上だ…職務に戻れ」

鳳翔「……失礼します…」

バタン

提督「……」

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