梨子「壁が迫ってくる」(23)

ゴゴゴゴゴォ

梨子「ど、どうしよう…」

梨子「え?これって…いわゆる…」

梨子「壁ドン!」

梨子「壁に壁ドンなんて…なんて」

梨子「高難度にも程があるわよ」ハァハァ

梨子「…」ハァハ…

初投稿です。
短いです。

ゴゴゴゴゴォ

梨子「まって、まずは状況を整理しないと」

梨子「朝起きて」

梨子「食事して、お風呂入って」

梨子「朝練のために早めに家を出て」

梨子「千歌ちゃんから、ラインがあって」

千歌『今日は朝練なしになったから、部室に来ないでよ!絶対ダメだよ!』

梨子「って言われて、でも、もう学校の近くだったし、教室に行っとこうと思って、教室に入って」

梨子「自分の机の近くに来たら壁が迫ってきた」

梨子「以上!」

ゴゴゴゴゴォ

梨子「そうだ、写真撮っとこ…」カシャ

梨子「よし、壁ドンなうっと…」ポチポチ

梨子「いや、まだされてないし…」ポチポチ

梨子「…あ、扉が無くなってるわね」

梨子「壁が飲み込んだのかしら?」

梨子「?そう言えば…この壁っていつ止まるのかしら…」

ゴゴゴゴゴォ

梨子「…え?ま、まって、こ、このままじゃ私…」

潰 さ れ ち ゃ ん じ ゃ

梨子「っ」ゾクッ

梨子「い、いやっ…ど、どこかに出口は…」キョロキョロ

梨子「う、嘘…ま、窓なら…でもここ二階だし…」

梨子「そ、そうだ!携帯」ポチポチ

梨子「誰か助けて!千歌ちゃん!曜ちゃん!」ポチポチ

プツッ

梨子「あ、あれ?な、んで…」カチカチ

梨子「う、嘘!こ、こんな時に充電切れ?!」カチカチ

ゴゴゴゴゴォ

梨子「あ…も、もうダメ…みたい…」

梨子「窓があったことも壁に飲み込まれたし…」ペタン

梨子「ふふ…もう足も震えて立てないわね…」

梨子「千歌ちゃん、曜ちゃん…ありがとう…そして、こんな形で居なくなってごめんね…」ギュッ

ゴゴゴゴゴォ

梨子「もう壁がすぐそこだよ…」ガタガタ

梨子「…分かっていても、覚悟を決めても…」ガタガタ

梨子「怖いものはやっぱり…怖いなぁ…」ガタガタ

梨子「みんな…さよならっ」ギュッ

ゴゴゴゴゴォ

ゴゴゴォ

ゴォ

梨子「…?」

梨子「…あれ?か、壁が目の前で…」

バァーン!!

梨子「ひぃ!壁が…壊れて…」

千歌「ばばーん!千歌ちゃん登場ー!」

梨子「…え??」

バァーン!!

梨子「ひゃぁ!!」クルッ

曜「ヨーロソー!曜ちゃんも登場!」

梨子「え?え?」

千歌「どう?びっくりした?」

曜「ドッキリだよ!」フフン

千歌「いやぁ、梨子ちゃんにバレないように教室に来らすの大変だったんだよ」

曜「まぁ、梨子ちゃんが他に行きそうな、図書館にルビィちゃん達が…」

千歌「音楽室には果南ちゃん達に頼んであるからね」ドヤッ

梨子「…ふふ」

曜「?梨子ちゃん?」

梨子「あはははっ!」

千歌・曜「!?」

梨子「驚いたわぁ…この私が驚かされるなんて…」

千歌「り、梨子ちゃん?」

梨子「ふふ…許さない」

曜「っ!」ゾクッ

梨子「絶対許さナイ…」

梨子「この私を驚かせたこと…必ずコウカイされて あ ゲ る わ…」タッタッタッ

千歌「い、今の、り、梨子ちゃん…だったの?」ビクビク

曜「…分からない…でも、何だか普通じゃない感じ…」

「どうしたの?」

千歌・曜「え?」クルッ

梨子「おはよう、二人とも」ニコ

千歌「え、え?あれ?梨子ちゃん?」

曜「え?梨子ちゃんなら今、階段を上がって…」ユビサシ

梨子「?私ならこの階段を上がってきたじゃない」

千歌「でも、この階段を上がって…っ!」ゾクッ

曜「な、なんで…」ゾクッ

梨子「…え?え??」オロオロ

千歌「梨子ちゃんは上に上がって、下から来て…でも、上に上がって…梨子ちゃんが梨子ちゃんじゃなくて…」

曜「!!ち、千歌ちゃん落ち着いて!」

梨子「千歌ちゃん!」

鞠莉「チャオ~♪」テクテク

梨子「鞠莉さん!」

鞠莉「?どうしたの?三人とも?」

千歌「ま、鞠莉ちゃん、この階段、今梨子ちゃんとすれ違ったよね!そうだよね!」

鞠莉「…」

曜「ま、鞠莉ちゃん?」

鞠莉「千歌っち、梨子は今来たばっかりじゃない…すれ違ってないわ」

千歌「…」

曜「千歌ちゃん…」

梨子「千歌ちゃん…」ソッ

千歌「…ひぃ!?」ビクッ!!

梨子「!!」ビクッ

千歌「ごめんなさいごめんなさい梨子ちゃんごめんなさい」ブルブル

曜「ち、千歌ちゃん」ギュッ

梨子「…」

鞠莉「…」スッ

千歌「ごめんなさい、ごめんなさいっ」ギュッ

曜「千歌ちゃん…ねぇ、鞠莉ちゃん、なにか聞いて…」スッ

曜「…」

曜「…」トントン

千歌「…」フルフル

曜「…」トントントン

千歌「…」フルフル フルフル

曜「…」グイッ

千歌「?!よ、ちゃん…?」

曜「あれ」ユビサシ

千歌「?」

梨子「…」ニコニコ

鞠莉「…」ドッキリダイセイコウ!!

千歌「?」

ドッキリ 大 成 功!!

千歌「……」

千歌「え、えぇぇ!!嘘ぉ!」

鞠莉「sorry♪本当のことよ」

梨子「千歌ちゃんとっても驚いて…」フフ

千歌「2人とも酷い!」

梨子「先に仕掛けたのはそっちでしょ」フフ

曜「あ、あれ?なら、さっき上に行った梨子ちゃんは…?」

梨子「あ、あぁ、あれはよっちゃんよ?」

千歌・曜「え?」

梨子「よっちゃんから教えてもらったの…誰かさんが悪いこと企んでるみたいってね…」ニコニコ

千歌「あ、あはは」

曜「善子ちゃんの裏切りがあったなんて…」

鞠莉「ギルキスの絆はとっても硬いのよ♪」

梨子「そういうこと」

千歌「は、はぁ…ドッキリはもう懲り懲りだよ…」

曜「ほ、ほんとにね」アハハ

梨子「あ、そう言えば千歌ちゃん」

千歌「?」

梨子「私、まだ体験してないわよ?」

千歌「…はぇ?」

梨子「私にもやってくれるわよね…壁ドン」ニコニコ

曜「え?」

梨子「は?」マガオ

千歌「あ、はい…」

鞠莉「さてさて、私も教室に…」

ダイヤ「ま~り~さ~ん!!」ダダダダッ

鞠莉「ワォ♪私の事にも、壁が迫ってくるわ♪」ダッダッ

ダイヤ「誰が壁ですの!!待ちなさい!鞠莉さん!!」ダダダダッ

終わりこちゃん

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom