魔王「……戦う前にちょっと聞いていいか?」(14)


勇者「なんだ?」

魔王「ワシも幾度となく勇者を名乗る人間と戦ってきたつもりだが」

魔王「おぬしの様な奴は初めてでな……」

勇者「そうか。 良かったな」

魔王「良いかどうかという話では無いと思うが……」

魔王「とりあえずまあ、一人でここへ来たのは凄いし、理由も何となく察しがつく」

魔王「その辺は我慢して置いておくが、一つだけもの凄く疑問に思ったのだ」

勇者「早く言え」

魔王「何で全裸なのだ?」

勇者「職業がニンジャだからだ」


魔王「……すまんが」

魔王「もうちょっと噛み砕いて説明してくれんか?」

勇者「ニンジャといえば全裸」

勇者「常識だろう?」

魔王「うーん……長いこと生きてるけど初めて聞く常識だなー」

勇者「納得したか?」

魔王「全然しとらんわ!」

勇者「こんな城に引きこもっているから常識が身につかんのだ」

魔王「いや確かに引きこもりだけど、ちょっとありえない常識だと思うぞ……」

魔王「全裸だと防御力最低だろう?」

魔王「攻撃されたら痛くないのか?」

勇者「職業がニンジャだと全裸でACがレベルと共に下がるから問題ない」

魔王「ウィズ方式のニンジャかい!!」


魔王「あのな、勇者よ」

勇者「なんだ」

魔王「この世界、一応普通に防御力換算なのよ」

魔王「ぶっちゃけドラ○エ方式なのよ」

魔王「わかる?」

勇者「知らんな」

魔王「…………」

魔王「ま、まあ……本人がそれでいいのなら、いいか」

魔王「しかし門番の部下達、全裸の……」

魔王「防御力最低の、たった一人の勇者に敗れたのか……」

魔王「よくよく考えたら凄い事なんだけど、素直に驚嘆したくないなぁ」


勇者「何をブツブツ言っている」

勇者「納得したのなら、さっさと始めよう」

魔王「お、おう……」

魔王「では……動くたびにけっこうな一物がブランブランして」

魔王「それがどうしても目に入って落ち着かんが」

魔王「始めるとしよう、最後の戦いを」

勇者「ドーモ、マオウ=サン」

勇者「ニンジャスレ○ヤーです」

魔王「ちょっと待て」

勇者「いちいち小うるさいな……なんだ?」

魔王「いやもう色々と突っ込みたい事が多すぎて、何からしていいのやら迷うのだが……」

魔王「その挨拶は何だ?」


勇者「戦う前に挨拶は欠かさないものだ。古事記にも書いてある」

魔王「うむ。言ってる事は割と正常だが」

魔王「ワシの聞きたかった答えではないな」

勇者「?」

魔王「いや、それニンジャはニンジャでも」

魔王「アメ○カ~ンなニンジャであろう?」

勇者「貴様……挨拶をないがしろと言うのか」

魔王「微塵も言っとらんわ!!」

勇者「さすがソ○カイヤの悪しきニンジャソ○ルを持つ」

勇者「ニンジャたちのリーダーだけの事はある」

魔王「もうやだこの勇者」

勇者「さあ、納得したのならハイクを読め」


魔王「と、とりあえず、さっさと終わらせたいから」

魔王「そっちの方式に従ってやるわ……」

勇者「ほう……」

魔王「ド、ドーモ、ユウシャ=サン」

魔王「マオウです」

勇者「うむ、見事な挨拶」

勇者「痛み入る」

魔王「なんだかなー……」

勇者「では、いいかげん始めよう」

魔王(もう早く寝たい……)

勇者「イヤー!」

魔王「ふんっ!」


勇者「くっ……!」

勇者「さすがマオウ=サン」

勇者「一筋縄ではいかないな」

魔王「出鼻はくじかれたが、なかなかの一撃」

魔王「色々と納得は出来んが、確かに強いな、勇者よ」

勇者「ならば、こちらもワザ○エの限りを尽くさねばならぬ……!」

魔王「ニンジャス○イヤーネタはいいから、さっさっと掛かって来い」

勇者「アメノムラクモ!」

     ドゴォッ!

魔王「アイエェェェェェッ!?」

勇者「からのウロボロス!エクスカリバー、ラグナロク!!」

     バキッ! シャキン! ズバァッ!

魔王「ちょっと待てぇぇぇぇ!!」


勇者「なんだ。 ハイクを思いついたか?」

魔王「違うわ!」

魔王「お前なんなの!?」

魔王「それスト○イダーの技だよね!?」

魔王「今の若い人達わからないよ!? たぶん!!」

勇者「言いたい事はそれだけか?」

魔王「」

勇者「魔王死すべし」

魔王「グワー!」

勇者「ワッショイ!」


魔王「サヨナラ!」



     魔王は爆散する直前……

     天○魔闘の構えを覚えときゃ良かった……

     と思った。



     おしまい!

ニンジャは最強。異論は認める。

藁藁ww乙wwww

混ぜるな危険

スレ立てたの絶対忍者だろ…
汚いなさすが忍者きたない


お前ハイスラでボコるわ…

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