【安価】赤い通り魔から逃げろ【レッドマン】 (41)

赤い

赤い

赤い男

遥か銀河の赤い星からやって来たと言われる彼は

今日もどこからともなく現れて君を地の果てまで狙うだろう

君は偶然にも彼の目に止まり追われることとなる

理由は彼に聞いてみなければ分からない

聞いたところで理解はできない

今はとにかく逃げよう 彼は地の果てまで君を追いかける


↓1【君は誰?(ウルトラ作品に出て来る星人・怪獣)】

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1506348479

ゼットン「僕はゼットン。今日も対ウルトラマンの勉強終えて家へ帰るところなんだ」ピポポポポポポ

ゼットン星人「お、ゼットンお前も帰りか」

ゼットン「あっ、ゼットン星人先生」ピポポポポポポ

ゼットン「この人はゼットン星人先生。僕らゼットンを立派な怪獣にする為、勉強を教えてくれる先生なんだ」ピポポポポポポ

ゼットン星人「寄り道はダメだぞ。最近は通り魔が出るらしいし」

ゼットン「はぁい」ピポポポポポポ

ぐー

ゼットン「あ、お腹なっちゃった」ピポポポポポポ

ゼットン星人「そうだ、ゼットン。このまま先生とラーメン屋にでも行かないか?」

ゼットン「えっ、でも寄り道はダメだって。それに夕飯前だよお」ピポポポポポポ

ゼットン星人「なぁに、大人の私が付いているから大丈夫さ。同級生とお母さんには内緒だぞ」

ゼットン「そうだね! やったあラーメンだぁ!」ピポポポポポポ




レッドマン「……」ジッ

ブースカ「ラーメンお待ち!」

ゼットン「わぁい!」ピポポポポポポ

ゼットン星人「熱いから気を付けて食べるんだぞ」

ゼットン「はあい!」ピポポポポポポ


レッドマン「……」ジッ


ゼットン「ねえ先生。向こうの席の人、何で何も頼まないでこっち見てるんだろう」ピポポポポポポ

ゼットン星人「しっ、見ちゃダメだ」

ゼットン星人(あいつラーメン屋に入る前からこっちを見ていたぞ)

ゼットン「先生、ラーメンおいしいね」ピポポポポポポ

ゼットン星人「ああ、そうだな」

ブースカ「ありがとうございましたー」

ゼットン「ふう、おいしかったあ。ありがとうございます、先生」ピポポポポポポ

ゼットン星人「ゼットン、帰りは先生が送って行ってやろう」

ゼットン「もう! 僕、子供じゃないよお」ピポポポポポポ

ゼットン星人「いいや、まだまだ子供だ。それに大人としてこれは当然のことだ」

ゼットン「そっかあ。じゃあお言葉に甘えて」ピポポポポポポ

ゼットン星人「お言葉に甘えてなんてどこでそんな言葉覚えたんだ?」

ゼットン「僕だって大人だもーん」ピポポポポポポ

ゼットン星人「ははは、こいつめ。早く大きくなれよ、ゼットン」

ゼットン星人「……」


レッドマン「……」ジッ


ゼットン星人(一緒にラーメン屋を出て来やがった。なんだこいつは)

ゼットン星人「もう夜も遅い急いで帰ろう。お母さんも心配してる」

ゼットン「はあい」ピポポポポポポ

レッドマン「……」ザッザッ


ゼットン星人「……」

ゼットン「先生?」ピポポポポポポ

ゼットン星人「前見て歩くんだ、ゼットン」

ゼットン「?」


レッドマン「……」ザッザッ


ゼットン「先生? なんか怖いよお」

ゼットン星人「大丈夫だ。今はとにかく家へ帰ろう」

ゼットン星人(あいつ、追いかけてくるぞ……どういうつもりだ?)

ゼットン星人「ゼットン、最近太って来たんじゃないか?」

ゼットン「え? そうかな?」ピポポポポポポ

ゼットン星人「少し走らないか?」

ゼットン「うん、いいけど」ピポポポポポポ

ゼットン星人(ゼットンはまだ後ろの男に気付いてない。不安がらせてはいけない。ここはこうするしか)

ゼットン星人「よし! じゃあ行くぞ! よーい……」

ゼットン星人「どん!」ダッ

ゼットン「待ってよお」ピポポポポポポ



レッドマン「……」ダッ

ゼットン「先生早いよお」ピポポポポポポ

ゼットン星人「ははは、先生は昔ケムール人に並ぶくらい足が速かったんだぞお」タッタッ

ゼットン星人(よし、これで奴を撒いたはず――)


レッドマン「……」タッタッ


ゼットン星人(何故だ! 何故まだ付いてくる!?)


レッドマン「……」タッタッ


ゼットン星人(早い! しかも距離を詰めてきている)

ゼットン星人「!」

ゼットン星人(まさかあの殺意に満ちた目。巷で話題のあの通り魔じゃ――)

ゼットン「先生?」ピポポポポポポ

ゼットン星人「ゼットン! 振り向いちゃダメだ!」

ゼットン「あ――」



レッドマン「……」タッタッ

ゼットン「何……あれ――」ピポポポポポポ

ゼットン星人「ゼットン! 気にするな! 走り続けるんだ!」


レッドマン「……」タッタッ


ゼットン「ひっ。こ、こわいよお」ピポポポポポポ

ゼットン星人「ダメだ、ゼットン! 足を止めるんじゃない!」

ゼットン「あっ」ゴロンッ

ゼットン星人「ああッ! ゼットン!」


レッドマン「……」


ゼットン星人(完全に追いつかれてしまった……)

ゼットン星人(しかし、まさかあいつも子供にまでは手をかけまい――)

ゼットン星人(きっと、きっと大丈――)


レッドマン「……」

レッドマン「……」



レッドマン「レッドファイッ」

ゼットン星人「逃げろゼットン! 俺を気にせず先に逃げるんだ!」

ゼットン「先生!? そんなことはできないよ!」ピポポポポポポ

ゼットン星人「いいから早く逃げるんだ!」

ゼットン星人「来い! レッドマン! 未熟な怪獣より戦闘経験の多い私の方がお前にとっても良いだろう!」


レッドマン「……」


ゼットン星人「ゼットン!」

ゼットン「う、うん!」ピポポポポポポ

ゼットン「先生、僕逃げるよ……!」ピポポポポポポ

ゼットン星人「それでいい! 逃げるんだ!」

ゼットン「うわああああああ」ピポポポポポポ

ゼットン星人「よし、ゼットンは逃がせた」

ゼットン星人(懐に護身用の光線銃があってよかった。相手は丸腰、こいつ撃てば――)


レッドマン「レッドナイフッ」


グサァッ


ゼットン星人「なあッ!」


レッドマン「……」(無言のメッタ刺し)


グサッ グサッ ググッ


ゼットン星人「あ、あああ」

ゼットン星人「ここで……負けてはゼットン星人の名が廃る!」

ゼットン星人「一矢報いてから――」


レッドマン「レッドキックッ」


ゼットン星人「がああッ」


レッドマン「……」(無言のマウントポジション)

レッドマン「……」(無言の打撃)


ゼットン星人「ぁ……」


レッドマン「……」(無言でレッドナイフを取る)

ブスゥッ


ゼットン星人「ぐ……あ、かふっ」

ゼットン星人「ぜ、ゼットン……」

ゼットン星人「ゼットーーン!!」

グシャアッ

ゼットン星人「」ガクッ

レッドマン「……」

レッドマン「……」(無言の死亡確認)

レッドマン「……」

レッドマン「……」(無言で立ち去る)

ゼットン「はぁ、はぁ、はぁ……」ピポポポポポポ

ゼットン「先生、先生……」ピポポポポポポ

ゼットン「早く逃げなくちゃ。ううん早く誰かにこの事を知らせないと!」ピポポポポポポ

ゼットン「誰か!」ピポポポポポポ

ゼットン(周りのおうちの人が出てきてくれるかもしれない! 叫ばなきゃ!)ピポポポポポポ

ゼットン「すいません! 助けて! 誰か!」ピポポポポポポ

ゼットン「誰か助けて!」ピポポポポポポ

ゼットン「先生が! 先生が!」ピポポポポポポ

ポンポン


ゼットン「良かった誰か居た! 助けてください! 先生が! 先生が赤い男に襲われて!」ピポポポポポポ


レッドマン「……」


ゼットン「」


レッドマン「……」

レッドマン「レッドファイッ」


ゼットン「あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」ヒュンヒュンヒュン

↓1【コンマ下一桁判定:レッドマンのしつこさ】

ゼットン「逃げなきゃ……」ピポポポポポポ

レッドマン「……」タッタッ

ゼットン「あ、道が二つに分かれているぞ! どうしよう」ピポポポポポポ

ゼットン(右は路地裏、左は人気がある場所)

ゼットン「どっちが安全かな?」

1右

2左

↓1

正解!

ガヤガヤ

ゼットン「良かった! 人がいっぱいいる!」

ゼットン「交番に入ろう! おまわりさーん!」ピポポポポポポ

スラン星人「どうしたんだい坊や」

ゼットン「あのね――」


スラン星人「赤い男が……ああ、分かった。上の方にも連絡しておこう」

ゼットン「良かったあ」ピポポポポポポ

スラン星人「先生はきっと大丈夫だよ」

ゼットン「そ、そうだね!」

ゼットン「ああ、安心したらトイレ行きたくなっちゃった」

スラン星人「行っておいで。この奥にある」

ゼットン「ありがとうお巡りさん!」ピポポポポポポ

スラン星人「まさかあのレッドマンがここにまでやって来るとは」

スラン星人「こんな恐ろしいことが」ガタガタ

スラン星人「いや、ダメだ。怖がっているところ子供に見せてはならない」

スラン星人「私は市民を守るお巡りさんなんだからな」

コンコン

スラン星人「はーい」

ガチャ

スラン星人「どうかされましたk――」

レッドマン「……」

スラン星人「あ、ああ――」

レッドマン「……」

レッドマン「レッドファイッ」

スラン星人「連続通り魔レッド星人レッドマン! き、貴様は私がここで確保する!」

スラン星人「食らえ分身殺法!」

スラン星人1「数でなら!」

スラン星人2「こちらの有利だ!」

レッドマン「……」

(無言の分身)

レッドマン1「……」

レッドマン2「……」

スラン星人「「ま、まさか」」

レッドマン「「レッドパンチッ」」

ウワアアアアアア

ジャー

ゼットン「ああスッキリしたあ」ピポポポポポポ

ゼットン「でもよかったあ、助けてくれる人が居て」ピポポポポポポ

ゼットン「これで先生もきっと――」

コンコン

ゼットン「入ってまあす」

コンコン コンコン

ゼットン「お巡りさんかなあ。僕入ってますよー」

ドン! ドンドンドンドン!

ゼットン「うわっ!」ピポポポポポポ

ドンドンドンドンドンドンドン!

ゼットン「こ、こわいよお」ピポポポポポポ

ゼットン「ちょっと、のぞき穴から覗いてみようかな……」

ゼットン「あっ!!」


(のぞき穴をのぞき込む無言のレッドマン)


ゼットン「え? え……? え?」ピポポポポポポ

ゼットン(いる……)

ゼットン(どうしよう)

ゼットン(お巡りさんは何を――)

ドンドンドンドンドンドンドン!

ゼットン「ひっ」

1トイレから出る

2トイレに留まる

3壁を破壊して外へ出る

↓1

正解!

ゼットン「そうだ! 僕にはメテオ火球があるんだ!」ピポポポポポポ

ゼットン「壁を溶かして外へ逃げよう!」ピポポポポポポ

ゼットン「はぁっ!」

ブシュウウウ

ゼットン「よし! ここから逃げよう!」ピポポポポポポ

ゼットン「お巡りさんごめんなさい!」ピポポポポポポ

ゼットン「もうさすがに追いかけてこないよね?」ピポポポポポポ

ゼットン「お巡りさん大丈夫かなあ」ピポポポポポポ

ゼットン「早く家に着きたいけど――」

ゼットン「家まで距離があるなあ」ピポポポポポポ

ゼットン「出来るだけ早く家に帰るには……」

1サメクジラタクシーを拾って帰る

2友だちのパワードゼットンに電話する

3回り道をする

4交番に戻る

↓2

ゼットン「パワードゼットンに電話してどうするか相談してみよう」ピポポポポポポ

ゼットン「もしもし?」ピポポポポポポ

パワードゼットン『どうした? 声が震えてるぞ』

ゼットン「それがね――」


パワードゼットン『おいおい、それやべぇんじゃねーの!?』

ゼットン「うん……」ピポポポポポポ

ゼットン「ねえパワードゼットン、怖いからテレビ通話してもいいかな。不安なんだ。人の顔見ながら話さないと怖くて」ピポポポポポポ

パワードゼットン『いいぞ』

ピッ

ゼットン「もしもし……こっちの顔見えてる?」ピポポポポポポ

パワードゼットン『……』

ゼットン「パワードゼットン?」ピポポポポポポ

パワードゼットン『おい……ゼットン』

ゼットン「なに?」ピポポポポポポ



パワードゼットン『お前の後ろに居る奴……誰だ……?』



ゼットン「え?」



レッドマン「……」



レッドマン「レッドファイッ」

GAME OVER

続けますか?(残機0 次回より2連続正解で残機1ずつ増えます)

1はい

2いいえ

↓2

レッドスリープッ

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