~アーネンエルベ店内~
ひびき「~♪」
千鍵「…なんだよひびき、やけに楽しそうだな」
ひびき「えへへ…だって今日は新しいアルバイトの人が来てくれるんだよ!どんな人だろうなぁ…」
千鍵「あー…なんかランサーの奴が言ってたな。バイト先の知り合いとかなんとか…ん?」
「…えーと、クー・フーリンさんの話ではここで合ってるはずですが」
ひびき「おお、噂をすれば!はーい、こっちですよー!」
マシュ「あ、はい!…本日お世話になります、マシュ・キリエライトです!よろしくお願いします!」
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ひびき「はーい!私はここでバイトしてます、日比乃ひびきでーす!」
千鍵「あー、同じく桂木千鍵だ。よろしくな」
マシュ「はい。日比乃さん、桂木さん、今日はよろしくお願いします」ペコリ
ひびき「ひびきでいいよ!そしてこっちはチカちゃんで!」
千鍵「やめい。…まあ年も同じくらいだと思うし、私も千鍵って呼んでくれ」
マシュ「…はい、それではひびきさんに千鍵さんと。私の事はマシュとお呼びください」
ひびき「おお…礼儀正しくて良い子だね、チカちゃん!」
千鍵「そうだな…ランサーの知り合いっつーから、もっとこう…変なヤツかと」
マシュ「…そういえば、お二人だけでしょうか?ほかの方は…」
千鍵「あー…店長は知り合いの所にいってるし、ランサーは…何か遅れるって連絡があったな」
マシュ「…確かに、『ちょいと用事があるから先行っててくれ』と言われていましたね」
ひびき「うん!だから今日はランサーさんが来るまで3人で頑張ろ…」
『ふっふっふ…お二人とも、だーれか忘れておりませんか?』
マシュ「…?どこからか声が…」
千鍵「げ…アイツ、いつの間に…」
ケータイ『はーい皆様おはこんばんちは!今日も元気にスマホでソシャゲやってますか!廃課金ですかそうですか!』
ケータイ『ざっけんなコラー!まだガラケーだってあと100年は闘える!やらせはせん、やらせはせんぞー!』
マシュ「な…け、携帯電話が喋ってます!?」
ひびき「あ、ケータイさんも来てたんだね!」
ケータイ『やぁひびきさん!そしてはじめまして謎の桃色ガール!いいね、キミなかなかの素材だよ…ちょっと1枚、パシャっとな』パシャッ
千鍵「撮ってんじゃねーよ」ベキッ
ケータイ『あべしっ!?』
マシュ「な…何かの魔術礼装でしょうか…」
千鍵「あー、マシュもそっち系の人か?悪いけど、魔術とかてんで分からないからその話はパスで…あと、この変態ケータイは無視してくれ」
ケータイ『酷いわグリーン!いきなり近付いてヒンジをへし折るなんて!いつもの事すぎて慣れましたけど!』
マシュ「さ、再生した…?もはや理解が追い付きません…」
ひびき「不思議だよねー…あ、もうこんな時間!マシュさんにお仕事の内容とか教えとかないと!」
マシュ「あ、はい!是非教えてください!」
千鍵「あー、ひびきは厨房の方な。私は接客と片付け教えるから」
ケータイ『…あれ、さっそく孤独?』
―――
千鍵「…ま、こんな感じかな。分からない事があったらいつでも聞いてくれ」
マシュ「はい…!」メモメモ
ひびき「でも、練習したら結構手際良かったよね!マシュさんは他にバイトの経験とかあるの?」
マシュ「いいえ、アルバイトは初めてです…同じ職場の方々に、厨房の方のお手伝いをさせてもらった事はありますが」
千鍵「…え、職場?もしかしてマシュって、もう社会人だったり…?」
マシュ「あ、いえ!まだ見習い程度といいますか…その、あらかじめ入る事が決まっていたといいますか…」
ひびき「ほ、ほぇぇ…凄いなぁ、私たちなんてあんまり将来の事考えたこともなかったのに…」
千鍵「んー…つまり、ここにバイトしに来たのはそこで働くための下準備って感じか?」
マシュ「いえ、そうではなく…クー、ではなくランサーさんでしたね。彼から『社会勉強だと思って手を貸してくれ』と言われまして…」
マシュ「…私自身、あまり外の世界を知らなくて。だから、初めてのアルバイトで、今日が来るのがとても楽しみだったんです」
ひびき「(…なんか、色々事情がありそうだね、チカちゃん)」
千鍵「(ま、あんまり首突っ込むのも野暮だしな…)…それじゃあ新人に楽しくバイトしてもらうために私らも頑張りますか!」
ひびき「おー!頑張ろー!」
ケータイ『ガンバレー!ガンバレー!』
千鍵「お前は黙ってろ」バキッ
―――
マシュ「…あの、これでよろしいですか?」
ひびき「うん!うちの制服、とっても似合ってるよマシュさん!」
千鍵「予備の分がサイズぴったりだったか、良かった良かった」
ケータイ『ふむ…やはりマシュさんの戦闘力はお二人を軽く上回っておりますなぁ…主に胸囲なd』●REC
千鍵「ほらケータイ、お前はこっちだ」
ケータイ『アーッ!やめて!私を店の角の柱に縛り付けて…乱暴する気でしょう!エロ同人みた…ちょっと待って液晶に釘はやりすぎぃぃィィ!?』
マシュ「あの…あれは止めなくても?」
ひびき「もううちの日課だしねぇ…さ、そろそろお客さん来る時間だから接客お願いしていい?」
マシュ「はい!お任せください、全力でやり遂げます…!」
―――
ケータイ『さて、皆さまお待ちかねの安価のお時間でございます』
ケータイ『ご存知の通り、ここアーネンエルベは不思議な喫茶店…訪ねてくるお客様はどの時間、平行世界から来るか分かりません』
ケータイ『SN時空、Zero時空、プリヤ時空、メルブラ時空…好きなType-Moonキャラを書き込んでください』
ケータイ『ただし、いくつか注意点とお願いを…』
※安価先が無効な場合、安価↓か再安価となります
※>>1が把握できていない型月作品、キャラについては知ってる範囲で頑張りますが最悪スルーがあります(主にまほよ、PC版月姫、蒼銀、Apo、スタママ)
※人数制限は1レス3人程度でお願いします(カルデア団体様とか店に入らないしね!)
※基本ギャグ寄りなので、シリアス寄りな人はキャラ崩壊するかも…
※ランサーの兄貴とFGO主人公(ぐだ男)に関しては登場のタイミングがありますので、安価↓とします
ケータイ『まあ、とりあえず好きなキャラを書き込んでくれれば>>1がなんとかするよ!』
ケータイ『それでは最初のお客様、安価↓1~2でどうぞ!』
マシュ「はい、いらっしゃいま…」
剣スロット「…あ」
千鍵「ん…?どうした、知り合いか?」
マシュ「…いいえ、さぁお客様、こちらへどうぞ」
剣スロット「あ、ああ…」
マシュ「…なんでここに来たんですか?もしかして追い掛けてきた、なんて言わないですよね…?」コソコソ
剣スロット「い、いや…」
1:ただの偶然だったんだ
2:マシュの事が心配で…
↓1
1
>>14
剣スロット「いや、本当に偶然なんだ。クエストの帰りに精霊が呼び掛けてくるので来てみれば、まさかキミが働いているとは…」
マシュ「…嘘ではないみたいですね。それでは注文をどうぞ、お客さま」
剣スロット「あ、コーヒーを。いや、しかし…」
マシュ「…何ですか?」
剣スロット「…その制服、似合っているなと…」
マシュ「…誉めたって安くはなりませんからね、ランスロットさん」
剣スロット「…うまいな、このコーヒーは君が?」ズズ…
ひびき「はーい!…あの、もしかしてマシュさんの職場の方だったりしますか?」
剣スロット「…まあ、そういう所だな。彼女から何か?」
ひびき「いえいえ、厨房にきた時、少し淹れ方を工夫してと言われたので…好みの味を知ってるくらいの仲ならもしかして、って」
剣スロット「そうか…あ、お代わりを貰えるかな?」
ひびき「分かりました!少々お待ちくださーい!」
剣スロット「…暖かく、雰囲気の良い店だ。これは他の円卓には教えられんな…」
―――
マシュ「はい、いらっしゃいませ…って、ダビデさん!?」
ダビデ「おや…?やあマシュちゃん!奇遇だね、こんな所で会うなんて…まさに運命的じゃないかい?」ガシッ
マシュ「いえ、あの…」
千鍵「はーい、とりあえず席にどうぞお客さま」ズイッ
千鍵「(…大丈夫か?もしかして、こいつも知り合い?)」コソコソ
マシュ「え、えぇ…」
ダビデ「おや、なかなか気の強そうな娘だね…ふむ、少し胸は物足りないが他の素材は良い…0,5アビシャグと言った所かな?」
千鍵「なあ、ぶん殴っていい?」
マシュ「すみません、むしろ余計に喜ばせるだけだと…」
『…』
マシュ「…ん?ダビデさん、その人形は…」
ダビデ「ああ、これ?ソロモンが僕の所に送ってきた端末だけど?」
マシュ「え、ソロ…って…」
ソロモンくん『……』ゴゴゴ…
マシュ「…ダビデさん!?これ何か凄いオーラを、というか本当に魔術王本人から!?」
ダビデ「はは、大丈夫!本人と違って大した事は出来ないよ!最悪、カルデアが滅びるくらいかな?」
マシュ「十分大事ですよ!?」
ランスロット「マシュ…!嫌な気配がしたと思ったら、なんだこれは…!」
マシュ「ランスロットさん…!というか、ダビデさんは何でそんな物を持ってきたんですか!」
ダビデ「何かボクに話があるらしくてね?それで自室で話すのもつまらないから、適当な店に行くことになったのさ」
ソロモンくん『…そろそろ話してもよいか?まったく、相も変わらずだな、我が父よ』
マシュ「…!この声、確かに…!」
ダビデ「ああ、だってこれがボクだからね。変わるわけがない。――さあ、ソロモン、我が息子よ。今日は何を話に来たんだい?」
ソロモンくん『勿論、貴様に言いたい事があるからだ…>>21についてなのだが』
ネロ祭の難易度
ちょっと休憩します
エリちゃん大勝利!希望のハロウィンにレディ・ゴー!
ところで、ソロモンくんは何処で躓いたかを判定します
↓1コンマ一桁判定
1~3:フィナーレ(修正前)
4~6:フィナーレ(修正後)
7~0:全力闘技全部
誰かと思ったらお悩み相談の人?
>>26
イエス
休憩してたらお仕事の電話が入る、休ませろよぉ…
一段落したら再開
メンテ復旧の目処が立つまで、少し再開します
ソロモンくん『…此度のあのイベント、目玉である全力闘技なのだが…』
ランスロット「…は?」
マシュ「…それは、ネロ陛下が開催したネロ祭りのことでしょうか?」
ソロモンくん『そうだ。というか何だあの最終競技、高難度にも程があるだろう』
ダビデ「あー、確かにウチのマスターも苦戦したって言ってたなぁ。いくら令呪切っても勝てないって」
ランスロット「まあ、流石のローマ皇帝もやりすぎと思ったのか、すぐにシミュレーターの難易度を下げたようだが…」
マシュ「今回のイベントと魔術王に何の関係が…」
ソロモンくん『…まあ、貴様らは知らんだろうな。今回の難易度修正、その事の顛末を…』
~ソロモンの玉座~
ソロモン「…カ、ハッ…!!」バタッ
「ねぇ、いい加減にしてよモロンソくん…何アレ、ちゃんとテストプレイしたの?」ガシッ
「あんなのクリアできるの絶対一握りだよ?もっと微課金者に優しい仕様にしろよ」グググ…
ソロモン「グ、離せ…!というか私それ関係な…」
「というか期間中に邪ンヌピックアップってなんだよ、こちとらネロ礼装求めて何回回したと思ってんだよ」グググ…
「いいな、さっさと難易度修正して詫び石を配れ、さもないと七章配信前にここで…」
「ぶ ち 殺 す ぞ ♪(cv:島崎信長の裏声)」
ソロモンくん『…という訳で、あの皇帝の脳内に魔力イメージを送り、難易度を修正させたわけだ』
剣スロット「…あの騒動の裏にそんな事情が…」
マシュ「なんでしょう…見た目は人形なのにその時の恐怖感がこちらにハッキリと伝わってきます」
ダビデ「うんうん、キミが子供の時、寝てる時の粗相がバレた時と同じ声だね」
ソロモンくん『お前らはアレの怖さを知らんから言えるんだっ!!そっちのマスターがどれだけマシな事か…』
ソロモンくん『…という訳で、次からはもうあんな未調整な難易度は二度と出さないように。守るのなら聖杯あげるから…』シュン
マシュ「…消えてしまいました」
ダビデ「言いたい事言ったから帰ったんだね…まったく、どれだけ自分勝手なのやら」
ダビデ「いやー、良かった良かった。万が一カルデアを吹き飛ばされたら敵わないと思って場所を移したけど、心配はいらなかったね」
マシュ「あ…ダビデさんはマスター達を心配したからここに…」
剣スロット「とはいえ、下手するとここも吹っ飛んでいたのだ…出来るなら、もう少しだけ場所を選んでほしかったが」
ひびき「はーい!アーネンエルベ特製中華まん、お持ちしましたー!」
ダビデ「もぐもぐ…うん、美味しかった!それじゃあ、お勘定はそこのお堅そうな騎士にお願い。あ、あとキミをテイクアウトで…」
ひびき「ほえ?」
剣スロット「待てぇ!なぜ私が払う事に…というかキミ、一口ずつしか食べてないじゃないか!我が王がみたら憤慨カリバーだぞ…!」
ダビデ「ハハ、それじゃあねレディーたち!」ダッ
剣スロット「あ、逃げた!?…くそ、君たち!代金はここに置いておく、釣りと領収書はマシュに渡しておいてくれ!」
剣スロット「それじゃあマシュ、バイト頑張りなさい…そこのスケコマシ、待て…!」ダッ
ひびき「…行っちゃった。でも良い人たちだったね、マシュさん!」
マシュ「…はい、とても困った人たちです」クスッ
千鍵「…ところで、さっき喋る人形みたいなのがいたけど、あれお前の仲間?」
ケータイさん「ふっざけんな!あんなのと同列にされてたまるかっ!!」プンプン
千鍵「え、マジギレ!?」
ケータイさん「(あの爺さん…!ヤバイのがこっちに来るときは連絡入れろって言っただろうに!ここが潰れたらどーすんだ!)」
―――
ひびき「よっ…と!」カチャッ
千鍵「わ…コラ、ひびき!なんで皿をそんな積み上げてんだ!洗うからこっちよこせ…!」
マシュ「…ああ、もしかしてひびきさん、後片付けなどは…」
ケータイさん「しかし芸術的ですねー。1枚でもバランスを崩せば崩壊しますよ、アレ」
ひびき「えっへん!」ドヤッ
千鍵「誉めてねーよ!というか早く洗い物なんとかしろー…!」
次のお客さまを安価↓1~2
「まあ、ここがパパとお母様がよく通ってた喫茶店なのね!」
マシュ「あ、いらっしゃいませ…子供?」
「こら、未那?お父さんを置いていったら駄目でしょう」
未那「あ、ごめんなさいお母様!でも、とっても楽しみだったの!」
マシュ「(ああ、お母さんが…あ、れ?)」
「いいよ、僕は大丈夫だから…あれ?式、どうかした?」
マシュ「…式、さん…!?」
式「…あら、どこかでお会いしましたか、店員さん?」
―――
ひびき「え、式さんって…あの?」コソッ
マシュ「あ、お二人もご存知だったんですね…」コソッ
千鍵「いやいや…アイツまだ高校生くらいだったぞ?流石に違うだろ…」コソッ
ひびき「うーん…でも、確かに似てるねー…親戚とか?」
マシュ「…どちらかというと、セイバーの時の式さんに似た雰囲気でしょうか…」
式「…ふふ、隠れんぼの途中で申し訳ないけど、注文いいかしら?」
マシュ「あ、はい!只今…!」
千鍵「げ、バレてた…確かに、この勘の良さはアイツっぽいけどな」
短いですが、ここまで
ママ式とか書いた事無いからドキドキしますね、ええ
―――
式「あら、貴女の知り合いに似ていたの?」
マシュ「ええ、というかほぼ同一人物のように感じてしまって…」
式「ふふ、嬉しいけどそんなに若い年じゃないわ、私。でも…このお店なら、不思議な出会いもあり得るかもしれないわね」
未那「ねぇパパ!私、パパと同じものが食べたいわ!」
幹也「ああ、それじゃ…すみません。これを二つと、紅茶を…」
マシュ「はい、オレンジとヒマワリのミックスパイですね!少々お待ちください…」
―――
千鍵「うーん…ま、確かにここは変な店だな、客も店自体も」
ひびき「地下に大きな洞窟があったり、平行世界?からお客さまが来たりとかね!」
マシュ「そうですか…しかし、それほどの異常があるのになぜカルデアは何も感知しないのでしょう」
ケータイさん「さ、さーて何でしょうね!いやー分かりませんワタクシ只の携帯電話ですから!?」アセアセ
千鍵「…ま、あたしらに聞かれても何にも知らないからな、この話は止め止め!こんな話してたら、まーた妙なもんに絡まれそうだ…」
↓1コンマ判定
奇数:ヘンな ナマモノが わるだくみ している!
偶数:「こんちわー!アニキいるかにゃー?」
「こんちわー!」
千鍵「あ、客が来た…って、なぁっ!?」
マシュ「え、どうしました千鍵さん…はい?」
「むむ、どうやら新顔のようにゃ?ま、いいや。アニキはいますかにゃ?」
マシュ「な…なんでしょう、この生物…いえ、もはや生物なのでしょうか?」
千鍵「あー…どっかで見た気がするな、このちんちくりん」
「だーれがちんちくりんにゃ、このグリーン!アタシを誰と心得るにゃ!」
ネコアルク「この店の名誉バイト長、ネコアルク様とはアタシのことにゃ!よーく覚えておくように!」
千鍵「…お前が?バイト長?どこの猫集会の話だよ」
ネコアルク「うぐ、疑いの眼差し…確かにしばらく振りだからにゃー、知らないのも無理はない。無礼は猫缶1つで手を打つにゃ」
マシュ「あの、もしかしてアニキというのはクー・フーリンさんの事でしょうか?それでしたら、まだこちらに来ていないようですが…」
ネコアルク「にゃんと!ぐぬぬ、せっかく近くに寄ったので顔を出したのに…」ピコーン
ネコアルク「そうにゃ!それならアニキが来るまでアタシも店を手伝うにゃ!それじゃ、早速着替えてくるわ!」ダダダッ‼
マシュ「あ…更衣室の方へ駆け込んで行きましたね…」
千鍵「まーた面倒な事になっちまったなぁ…」
―――
ネコアルク「お待たせにゃ!」バーン!
千鍵「げ、まじでエプロン着てやがる…」
マシュ「でも、なかなか凝った制服ですね…このアップリケも可愛いです」
ネコアルク「お客さん、良いところに気がつくにゃ!これ、アタシの最初のお客さんがお礼に作ってくれたのよー」
ひびき「はい、注文の料理できましたー!…あれ、ネコさんどうしたの?」
ネコアルク「お、ナイスタイミングにゃ。これ、あっちのテーブルまで持ってっとくから」テクテク
ひびき「あ、お願いしまーす!」
千鍵「わ、馬鹿ひびき!あんな奴を客の前に出したらヤバいだろ…!」
幹也「あ、来たみたいだ…って、キミは…?」
式「…」スッ
ネコアルク「バイトのネコアルクです。ささ、ご注文の品ですにゃー」
幹也「そ、そうなんだ…いや、昔キミみたいな生物と熱く語り合った気がしたんだけど…」
ネコアルク「おや、同族がお世話になりましたかにゃ?…ところで、そちらは娘さんですか?」
未那「あ…はい、そうですけど…」
ネコアルク「やはりにゃー…いや、お父様と似てますからそうかなー、と」
未那「…!」ピコーン
未那「ほ、本当ですか!私とパパ、お似合いです!?」
ネコアルク「ええ、(黒一色な服装のセンスとか)とっても」
未那「わぁ…ありがとうネコさん!私、いつもお母様似としか言われなくて…!」ブンブン
ネコアルク「アッハッハ、喜んでくれて何よりだにゃー。あと、そろそろ手がもげますがギブしてよろしい?」
幹也「こら未那、あんまり暴れちゃ駄目だよ…さ、食べようよ式」
式「(…とりあえず、妙な物じゃないみたいね。『殺し』とく必要はないかしら)」スッ
式「ええ、それじゃあ頂こうかしら」
ネコアルク「(あ、殺気消えた。あの奥さんマジコエー…睨まれた時死ぬかと思ったにゃ)」
―――
ネコアルク「~~♪」
千鍵「…おい、あのネコ他の客とも仲良くし出したぞ…なに、あのコミュ力?」
ひびき「なんだかお店の雰囲気がポカポカしてる…凄いね、あのネコさん!」
マシュ「ええ…あの場に溶け込むトークスキルは是非とも見習わせてもらいたいですね…」
ケータイさん『馬鹿な…ネコアルク先輩がまともに仕事だと…!?て、天地開闢の前触れですか!?』
ネコアルク「おーい、お客さんアイスの追加注文らしいにゃ!」
ひびき「わわっ、分かりましたー!」
千鍵「くそっ、色々ツッコミたいのに手際良すぎだぞアイツ…!」
マシュ「とりあえず、今は注文を捌いていきましょう――!」
――
マシュ「ありがとうございましたー!…ふぅ、とりあえず一段落ですね」
千鍵「だな…けど、これから一番忙しい時間帯に入るから準備しておけよ」
ひびき「そうだねー、ティータイムになるともっと人が集まるから頑張らないと!あ、厨房片付けなきゃ!」
千鍵「待て、それは私がやるから!アンタは食材の買い出し!」
ネコアルク「…うむうむ、なかなか見所のある新人たちだにゃー…お?」
ランサー「っとと…いやー悪い!遅くなった!」
マシュ「あ…ランサーさん!」
千鍵「おせーよランサー!いったい何処で『アニキィィ!!』うおわっ!?」
ネコアルク「会いたかったにゃー!」ガシッ‼
ランサー「うおっ、足に何か…あ?このちんちくりんな顔は…お前、ネコアルクじゃねぇか!」
ネコアルク「そうにゃー!不詳ネコアルク、修行中に顔を見せに立ち寄ったにゃー!」
ランサー「ハハ、元気そうだなオイ!」グリグリ
千鍵「あ、本当に知り合いだったんだ…結局半信半疑だったが」
ひびき「二人とも仲良しだねー、チカちゃん!」
―――
ランサー「ま、そんなこんなでコイツを引き取ったわけだ」
ひびき「記憶喪失…大変だったんだね、ネコさん」
ネコアルク「その節はご迷惑をかけたにゃー…だが、その一件でアニキと知り合えたのは本当に幸運だったにゃー!」
マシュ「ネコアルクさんにとってランサーさんは、本当に恩人なのですね…」
千鍵「はいはい、そいつとの馴れ初めとかどうでもいいから…ランサー、その紙袋はなんだよ?」
ランサー「…お、気づいたか?」ニヤリ
ランサー「そこまで言われちゃ仕方ねぇ…ほらよ、これに着替えな」ガサッ
マシュ「これは…洋服?いえ、ですが制服なら既に…」
ケータイさん『ふむ?どれどれ…!?あ、アニキ!これはいったい!?』
千鍵「な…な、な、な…!!」
ひびき「…あ、これって…」
ネコアルク「うむ、どこからどう見てもメイド服ですにゃー、しかもミニの」
千鍵「ふ…ふっざけんなぁぁぁー!!」
千鍵「なーんでまたこんな格好しなきゃなんないんだよ!セクハラかこのオヤジ!!」
ランサー「えー、いいじゃねーか別に。だいたい、前も着たことあるだろーが、お前ら」
千鍵「あれはルヴィアの所に対抗する必要があったからだろうがッ!何の意味もなく着る必要ねーよ!」
ランサー「うるせぇなぁ…というか着る意味ならあるぞ?てか着なきゃ詐欺になっちまう」
マシュ「…詐欺?あの、それはいったい…」
ランサー「そりゃまあ、今日はそういうイベントってビラ撒きしてきたからな!逃げ道は無いぜ?」
千鍵「よ、余計な事を…!!」
本日はここまでです
いろいろ多忙でイベント周回できない!つらい!
更新も時間を見つけてになりますので、少々お待ちください
それでは、次回のお客様を安価
↓1~3まで
Ⅱ世の事件簿、最新刊をやっとこさ読み終わったのですが、さすがの面白さでした
というかオルガマリーちゃんがあの魔眼の名前出した時点で>>1は無事死亡しました、続きはよ
ちなみに今回のネコアルクはBすけさんの『アーネンエルベの日常』に出てくる奴です
色々と素晴らしいから、みんな買おう!(ダイマ)
ランサー「ほーら、早くしねーと客が押し掛けてくるぜ?さっさと着替えな!」
千鍵「ぐ、ぐぐ…!」
ひびき「ねぇチカちゃん、こうなったら着ちゃうしかないと思うよ?大丈夫、この前もとっても似合ってたから!」
マシュ「…はい、私もどれだけ力添えできるか分かりませんが、精一杯協力させてもらいます!」
千鍵「…ええい、分かったよもう!覚えてろランサー、この借りは絶対いつか返すからな…!」
ケータイさん『ささ、レディの皆様。どうぞ更衣室へ…』スーッ
千鍵「てめぇも一緒に入ろうとすんなぁ!」
ケータイさん『へぶっ!?』ベキッ
―――
マシュ「あ、あの…これでよろしいですか?」
ランサー「ほうほう…流石ヴラドの旦那だ、サイズぴったりじゃねえか」
マシュ「あ、この衣装はヴラドさんが作ってくれたのですね」
ケータイさん『これは…定番の黒いメイド服をベースに、綺麗に編み込まれたフリル、そして胸囲の戦闘力を誇示するかのようなリボン…!』
ケータイさん『ま…まさしくボクが夢見たメイドさん!ああ、抱き締めて…銀河の果てまでー!』ピョーン!
千鍵「うん、お前もう黙ってろ」ゲシッ
ケータイさん『目の前に脚がっ!?』
ひびき「はーい、こっちも着替え終わりましたー!」
ネコアルク「ねえアニキー、なんであちしには着替えが無いのさー?」
ランサー「あん?そりゃ、突然帰ってくるとは思ってなかったからな…ま、今日は我慢してくれや」
ひびき「…あれ?外の様子が…わ!チカちゃん見て見て!」
千鍵「ん?…げ、もう外に列が出来てやがる…」
ランサー「ああ、準備中の札立てといたからな…さ、行くぜお前さん達。これからが本番だ!」
マシュ「…分かりました。マシュ・キリエライト、全力で頑張ります!」
―――
エルメロイⅡ世「…すまないな、グレイ。私個人の旅行に付き合わせてしまって」
グレイ「いえ、拙のことはお構い無く。それより…目的の物は?」
エルメロイⅡ世「ああ、無事確保できた…『アドミラブル大戦略外伝~十年の時を越えた計略~』を、まさかあの町で買えるとは思っていなかったがな」
エルメロイⅡ世「マーサさんの所に挨拶に行った帰り、得意先の店から中古品を買い取ったという連絡が入った時は驚いたよ…わりと古い店なのだが、たまにはこんな幸運もあるのだな」
グレイ「嬉しそうですね、師匠…師匠?」
エルメロイⅡ世「あの店は…グレイ、少し休憩していこう」
グレイ「あ…はい、分かりました」
――――
千鍵「いらっしゃいませ、2名様ですか?」
グレイ「…随分人が多いですね、師匠」
千鍵「はは、色々と事情がありまして…一番奥の席なら、ご案内できますが」
エルメロイⅡ世「ああ、そこでいい…行こうか」
千鍵「…あー、客がどんどん詰め掛けてきやがる。ちくしょう、ランサーの奴め…」
マシュ「あの…大丈夫ですか、千鍵さん?」
千鍵「あー、大丈夫大丈夫。私、さっきのお客から注文取ってくるわ」
マシュ「あ、お願いします!…しかし、まさに戦場ですね。まさか喫茶店のバイトがこんなにも過酷なものだったとは…」
>>1です、とりあえずの生存報告です
年末まで出張が続きそうなので、申し訳ありませんがもう少しお待ちください…
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