ナナリー「お兄様なのでしょ。私です、ナナリーです」 ルルーシュ「えっ?」 (16)

スザク「僕は大切な友達と掛け替えの無い女性を失った……。これ以上、誰も失わないためにも力を手に入れる。だからもう、日本人にゼロは必要ないんだ」

ルルーシュ「ふぅん、間接統治か。保護領を目指して?」

スザク「答えはこの人に……おっと…」

ガシャン

ルルーシュ「おいおい、気をつけろよ。今落としたので壊れたらどうするんだ?」

スザク「すまない……少し動揺してしまって…兎に角、この方と話してみればわかるはずだ…来週赴任される新総督だ……枢木です。はい、今、目の前に、はい……今、代わります」

ルルーシュ「困るんだけどなぁ、そんな偉い方なんかと……」

『もしもし、お兄様?』

ルルーシュ「…えっ?」


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ナナリー「お兄様なのでしょ?私です、ナナリーです。今度総督としてそちらに…」

ルルーシュ「……」

ナナリー「もしもし、聞こえていますか?」

ルルーシュ「あ、あの…どちら様でしょうか?」

ナナリー「…えっ」

スザク「…なっ!?(……どういうことだ!?ナナリーの声を聴いても無反応だなんて…まさか、記憶が戻って居ないのか?だとすると、あのゼロは一体…)」

ルルーシュ(くそっ、雑音が多すぎて何を言ってるのかさっぱりわからない電波状態が悪いのか…)

ルルーシュ「申し訳ありません。雑音が多くて聞き取りづらいのですが、どちら様でしょうか?」

スザク(よく聞こえなかっただけか…)

ナナリー「私です、ナナリーです!」

ルルーシュ「…なっ…」

スザク(今度は聞き取れたみたいだね。さぁ、ルルーシュ答えを出してもらおう)

ルルーシュ(…カバディ…だと?)

ルルーシュ(どういう事だ…スポーツの類でそんな競技があったとは聞いた事はあるが…)

ナナリー「…あの…お兄様ではないのですか?」

ルルーシュ(…鬼ごっこではない?……当たり前だろ!ニッポンで、カバディと連呼しながら追いかけまわす子供なんか見たことがないぞ。えぇーい!さっきからわけの分からない事をごちゃごちゃと…)

スザク「……(動揺している?)ルルーシュ、やはり、君は記憶が戻って…」

ルルーシュ「……くっ…スザク…」

ナナリー「!!…やはり、お兄様なのですね!私です、ナナリーです!来週、そちらに…」

ルルーシュ「…は、はぁ?……そうか、そういう事か……」

スザク「ん?」

ルルーシュ「…今度来る総督とやらが誰かは知らんが、一体、何が目的なんだ?」

スザク「ルルーシュ、何を言って…」

ルルーシュ「俺が運動が苦手だと知っておきながら、カバディをやそうとする意味だ!」

スザク「カ、カバディ!?ルルーシュ、君は何を言って…」

ナナリー「もしもし、ナナリーです、聞こえていますか」

ルルーシュ「では、どうして、さっきからこの電話の主はカバディを連呼しているんだ!?」

スザク「何を言ってるんだい…その電話の相手はナナ……」

ナナリー「もしもし、聞こえますか?ナナリーです!」

『し・・・・え…ます…?カバディです!』

スザク「本当だ、ルルーシュ。カバディって言ってる」

ルルーシュ「さっきから言っているだろう!」

スザク「…一体どういう意味なんだろう」

ルルーシュ「わからないから聞いているんだろ!この相手に電話したのはお前じゃないか、スザク!」

スザク「だけど……はっ、もしかしたらナナリーはスポーツで決着をつけろって言ってるんじゃないかな?」

ルルーシュ「スポーツでだと?」

スザク「うん。君はいつも正々堂々戦おうとせず、汚い手ばかり使ってくる。だから、ここはスポーツマンシップに則って戦うべきだって言っているんだ」

ルルーシュ「お前みたいな筋肉ばかと体力勝負で勝てるわけないだろ、スザァァク!」

スザク「筋肉馬鹿とは失礼な。君が極端になさすぎるんだよ。だけど、大人数でやる協議なら勝敗は分からない」

ルルーシュ「だから、カバディか…ブリタニアと黒の騎士団…どちらが正しいか試合で確かめるという訳だな…」

スザク「そういう事だね…君のやり方は間違っているとういう事をこの試合で分からせてあげるよ」

ルルーシュ「臨むところだ、スザク…で、戦いの日時はいつだ…」

スザク「おそらく、ナナリーがこのエリア11に着任する日、来週になると思う」

ルルーシュ「来週か、いいだろう…受けて立とう。我が覇道の前に立ちはだかるものは例えなんであろうと容赦はしない」

スザク「…望むところだ、ルルーシュ」

ルルーシュ「…あぁ。ところで、スザク。質問がある」

スザク「…奇遇だな。僕も君に聞きたいことがある」

ルル&スザク「「カバディって一体どういう競技なんだ?」」

ルルーシュ「……」

スザク「……」

……
スザク「ここは、ナナリーに種目を変えてもらえないか頼んでみたほうがいいかもしれない…」

ルルーシュ「あぁ。だが、ナナリーはカバディが見たい…ちょっと待て、さっきの電話の相手は…ナナリーだったのか?」

スザク「えっ?そうだけど、もしかして君、気づかなかったのかい?」

ルルーシュ「あんな、雑音だらけの電話で分かるかぁぁ!ナ、ナナリィィィィィィィ!」

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