果南「善子ちゃんがハグしてくれない」 (11)
私の悩み。それは後輩の津島善子ちゃんという、優しくて、すごく可愛い後輩。私はこの子ともっと仲良くなりたいのに、その善子ちゃんが最近わざと私を避けてる気がします……。
果南「ねぇ善子ちゃん、ハグしよ! ……あっ」
善子「……!」
仲良くなりたい人には私から積極的にハグしています。この方法でほとんどの人と仲良くなれるのに、善子ちゃんは恥ずかしいのか、私とハグするのを嫌がって行ってしまいます……。
果南「善子ちゃんともっと仲良くなりたいなぁ……」
たまに、他の人にもハグを避けられることがあってもそこまで傷つかないのに、なんで善子ちゃんに避けられるとこんなに辛いんだろう…。というかなんで私こんなに善子ちゃんのことを考えてるんだろう……?
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私には悩みがあるの。実は、果南さんが私とハグしたいらしいんだけど、私、急にドキドキして、どうしても果南さんから逃げちゃうの。絶対果南さん傷ついてるだろうなぁ……って思うけど、やっぱり避けちゃう。
善子「どうしようルビィ。私、果南さんとハグしたいのにドキドキしちゃって、まともにハグ出来ない……」
ルビィ「ドキドキするの?」
善子「うん……」
ルビィ「それは多分、恋じゃないかなぁ?」
善子「こっこここここここ恋ぃぃ??」
花丸「善子ちゃん驚きすぎずら。図星ずらね!」
そっか!ドキドキ……。
って、えぇぇっ!?恋!?恋って、私、果南さんが好きってこと?いやいや、まさかそんな訳!だってねぇ!いや、そうなのかも……。ていうかルビィ、よくそんなこと軽く言えたわね!
果南「うぅ…善子ちゃんがハグしてくれない……。またスルーされたぁ……」
ダイヤ「どうしたんですの? 他の人にもハグスルーされることあるではありませんか!」
果南「なぜか、善子ちゃんにスルーされたときだけ異常に辛いの……」
ダイヤ「もうこれは確実ですわね。鞠莉さん」
鞠莉「えぇ! シャイニーしてるわね!」
果南「鞠莉! もったいぶらないで教えてぇ!」
鞠莉「そうだ、善子ちゃんにバレないように、後ろからhughugしてみては?」
ダイヤ「それですわ! しっかり抱きつくのですよ?」
果南「えっ、そんなことしたら善子ちゃんびっくりしちゃうじゃん!」
ダイヤ「ものは試しと言いますわ!」
鞠莉「失敗したらまた私たちのとこに来ればいいじゃない!次の作戦考えるわよ〜!」
果南「またまたぁ……。それが出来れば苦労しないよ……」
ダイヤ「……あぁ、もうっ! こんっの、ヘタレぇ! んもぉぉぉ! イライラしますわぁ!」
ちょっとダイヤ落ち着いて!そんなのできる訳ないじゃん!鞠莉とダイヤはそういうことを軽〜く言えちゃうんだから!だって相手は善子ちゃんだよ!?
でも、ダイヤの剣幕におされて私は口を滑らせてしまいました。
果南「あっ! ダイヤ言ったな! こうなったらやってやるよぉ……!」
その場のノリで言っちゃった。はぁーあ。やるしかないかぁ……。こんなところでヘタレてはいられない!
おや、あれは……。善子ちゃん!どうしよう。言われたことやるべきかな。う〜、ドキドキする!でも、普段のドキドキと何か違う気がする……。
よし決めた!もうやる!そ〜っと、後ろから、バレないように……。
ぎゅ〜〜〜〜っっ!!
善子「ひゃぁっ!? 誰ょ……って、ええええっっ!?」
果南「逃がさないよっ!ずっと私のこと避けて!ものすごく辛かったんだから!……って、あれ?善子ちゃん?顔真っ赤だよ!?どうしたの!?」
善子「……っ、ぐすっ……うぅぅ……」
果南「あぁっ! ごめんね!? 急にやったからビックリしちゃったよね?」
善子「うぅん、違うの…… 私、気づいちゃったの。果南さんのこと、ぐすっ、すっ、好きみたい……」
果南「そうなの? じゃあ、なんで避けてたの? 私のこと嫌いな訳じゃないんでしょ?」
善子「私、ルビィちゃんに聞いたら、恋かもって言われて、それで、果南さんに会ったら、やっぱりドキドキして、確信に変わって……」
果南「恋って、えぇっ!? 好きってそっちの意味!?」
最初は、ダイヤと善子ちゃんが協力した逆ドッキリかと思いました。でも善子ちゃんの目を見ると、本気そのものでした。善子ちゃん、私のことが好き!?だから、ドキドキして、私とハグ出来なかったのね!突然好きなんて言われたから、私ものすごくビックリしました。
果南「そう、だったんだ…… うぅぅ……私、勘違いして、善子ちゃんに嫌われたと思ってた……。私バ果南だ! どんかなんだぁっ!」
善子「私も、緊張しちゃって、ずっと好きって言えなくって果南さんのこと避けちゃってた!」
果南「じゃあ、改めて、ハグ、しよぅ!」
善子「うぅぅあああん! やっと言えた! 果南さん大好き!」
果南「私も好きだよ! 善子ちゃぁぁんっ!」
善子「えっ、果南さん私のこと……」
果南「だから、私善子ちゃんにハグ避けられたの、1番辛かった。善子ちゃん見ると胸がドキドキして……」
私、今気付いたよ。ハグ避けられたのが善子ちゃんのときだけ他の人より辛かった理由。こういうことね!私、善子ちゃんのことが、好き。
善子「えっ!? そ、そんな!私、知らなくて……」
果南「善子ちゃん! 好きだよ! もちろん恋愛の意味でね!」
善子「うわあぁぁぁぁんっっ!!」
それから、私達はハグしながら顔が真っ赤になるまで泣き続けました。お互いに告白し合えてよかった!
ルビィ「あっ、お姉ちゃぁ! 善子ちゃんどう?」
ダイヤ「ルビィ! あれは大成功ですわね!」
鞠莉「まさか善子も果南のこと好きだったとはねぇ……!見てて心がシャイニーな気分になるわ!」
ダイヤ「2人とも末永くお幸せに、ですわね!」
ルビィ「だね!」
あれから、私たちは付き合い始めました。最近は2人で手を繋いで洋服屋さんやゲームセンターとかに遊びに行ってます。私は善子ちゃんと一緒にいる時間が1番幸せで、1番楽しいです♪
おわり。かなよし仲良し。
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