男「ニート1年生」 (316)

どんなもの、どんなことにもいいところわるいところがかならずあるものだ。
客観であれ主観であれ、観測してそれに対する所見を整え、ラベルを貼り、評価する。
いいもの、わるいもの、うら、おもて。
…当たり前なことだがそれら全てを内包する現実、というラベルを貼られた目の前の景色の一部から目を背け、自分の都合のいい世界に閉じ籠るなど大衆的にはナンセンスで非生産的な咎められるべき行為であろう。
同調圧力や倫理観からくる被害妄想でしかないかもしれないが今の自分はそう思っている。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1504986540

「深夜テンションからかどうにも空回りするだけの青臭い思考にとらわれているな」

平静ぶって声を出したが、これまたくさいセリフだなんて思いながら時計を確認し
「そろそろ時間だが」
ベッドの上でそんなことを呟き、布団を被り耳をすます。

少し後に下階から足音、そしてそれが階段を上ってくる、それは自分のいる部屋の前を通り過ぎ奥へ向かっていく。
カチャカチャと音がした後、更に布のすれる音、そしてまたカチャカチャ。
再び足音が近づき、それが階段を降りていく。
足音が靴音に変わり玄関のドアが開く、それは外へ出てドアを閉め鍵をする。
砂利の音がした後に電子音、何かが開き勢いよくバタンと閉まる、電子音。
一際大きな砂利の音、その後にそれを伴い、音源は遠退いていく。

「今日は居ない日か…ゆっくりできるな」
自分はかなりホッとして、ダルそうに布団から這い出てベッドから降りる、足取りがおかしいが床にガラクタやゴミが散らかっているためだ、特に身体に異常があったりするわけではない。

7時15分
それ…もとい父親が出勤するため家を出る時間で、自分にとっては審判の時でもある。
この時間に起きて家を出るならその日のうちはそれが帰ってくることはない。
それは公務員で基本夜勤なのだ。

「というわけで明日の9時ごろまではのびのびできるわけだがニートなので特にすることがないんだよな」
一応自己紹介でもしようか
今春めでたく高校を卒業したが何に対してもやる気が起きずバイトとかも続かず近頃はゴロゴロしているだけのグズデブニートだ
家族は2年前に親が離婚し妹弟は母親について出ていったので父親と二人暮らしだ
父親はだいたい勤めか休みの日も出かけているので基本的に家に居ない

とりあえず今日は天気もいいし布団でも干すか。
布団を持ってベランダに向かい、バサバサと音を立て埃などを落とす。
カバーとかを外して洗濯機にぶちこみ回し、中身はテキトウに干す。
先ほどまでそれの居城だったリビングでだらだらしながら、洗濯が終わるのを待つ。

いつもならこのまま家事をしたりしなかったりでだらだらするだけなんだが、何だか今日は特別な日な気がする。
…突然美少女が転がり込んできたりしないだろうかと空想したりする。
が、やめだ。
他人と関わる事自体ろくなことではないし面倒だ。
…なら突然秘めたる力が目覚めたり。
特に何も変わらないだろうな。
そもそも自分は極力外に出たくないし今の生活にそこまで苦労しているわけでもないのだ。
…謎の外敵が人類に攻撃を仕掛けてきたり。
論外だな。
破滅願望があるわけでもないし。

グダグダ語りはしたけど特に何も思い付かないし。
どのような突拍子もないものでもかまいませんのでこのグズめに指向性をお与えください神様仏様安価様~なんて。
アホか、アホだな、ずっと。
ほぼ癖と化した深いため息をつき、床にゴロンと横になった。

そのとき不思議なことが起こったり
>>10

妙に外が騒がしい

すまんなんかWi-fi切れてたわ再安価
>>14

血だまり

非日常に対する憧れから敏感になっていた時期もあり、ことあるごとに違和感を抱きモニタを覗いたりしていたこともあったが大抵はいつもと変わらぬ景色が映し出されるだけだった。
…まれにリードなしで駆け回るどこかの飼い犬が映し出されたりすることもあったが日常の範囲内であった。
だが今映し出されている光景は明らかに常軌を逸していた。
どう見ても大抵の生き物であれば死に至るような量の血のたまりができているのにかかわらず遺体などが見当たらず、その地点以外に血痕などが見当たらないのだ。

一度は血かどうか疑ったが、あそこまで新鮮な本能に対する警告色を疑う方がおかしいだろう…
思考がうまくまとまらず恐怖から今すぐここから逃げ出したいという考えに囚われる。

「逃げるたってどうすりゃいんだよ自分デブだし引きこもりだしニートだし体力の無さにはかなり自信があるぞくっそしにたくねぇ」
取り乱し震え動けない。

もはや騒がしかったのがなんだったのかすらどうでもよく、身を守るためにソファの下でうずくまる。

震えうずくまる豚救いの手が?

>>19

なんか10センチだけ浮ける能力と
なんか時速30キロくらいで浮いたまま移動できる能力と
130円とそうめんを手に入れる

うおなんで毎回ドジるんだ俺ェ!
再安価
>>23

血の手形

うあまたかなんか調子悪いみたいだし諦めて運命を受け入れるしかないか
IDちゃうけど>>1です多分これ以上は変わらないのでゆるしてくだちい
再安価
>>26

そうめんの束を無地でチャック付きのビニール袋に入れてマッキーで「命の糸」と書きなぐる夢を見た。
そうめんと130円今考えてる展開だと全く使えそうにないんだよな…

登場人物はもうすぐ増えるよ!
世界観が微妙に落ち着かないよ!
今日夕方に更新予定!

よし書くゾー

???「あ、あの、報告、です?人形実体を、観測しました」

???「目標か?」

???「え、えと、どうやら違う、みたいなんですが、若干粒子反応があるので」

???「…別の暴走体か?」

???「おー?スコア伸ばすチャンスかー?」

???「翼-A、私語は慎め、作戦行動中だ」

???「っせーよ軍人気取りのガキが、そもそもこんな寄せ集めの底辺分隊で堅苦しく取り繕う意味なんてあるかよ、バカが」

???「軍人気取りではない軍人だ自覚を持て、そもそも3つしか違わない、確かにガキかもしれないが18の貴様の言えたことではない、意味が無いわけないだろうそんなだから貴様は万年底辺なのだ、このまえのテストだって俺のh」

???「そこまで、険悪な空気を振りまくなバカ翼-Aにアホ隊長、新入り二人も戸惑っているぞ?眼の報告も最後までしっかり聞いてやれ」

???「…ケッ!」

???「…すまない眼、報告を続けてくれ」

???「あ、は、はい、反応は安定しているので、暴走体ではない、みたいです?野良、民間人だと思われます」

???「んだよ大した点数になんねーじゃねーか」

???「わかった、翼-A、爪-A降りるぞ、眼は滞空して警戒及び対象の観測報告、新入り…翼-B、爪-Bも滞空して警戒、眼からの情報を元に野良の登録情報を参照して対象の特定を」

???「はいはいわかりましたよ」

???「了解」

???「は、はい!」

???「わかりましたー」

???「りょ、了解」

どうも、めでたく転移ものの主人公になったデブニートこと男です。
今はえーと、スーパーで見つけた130円のパンをくってます。
消費期限3日前だけどまあ大丈夫だよね。
お腹すいてるからね。
飲み物欲しくなるね。
「あ、これ税抜き価格だ」

…どうせ廃棄処分だしセーフセーフ!てかこうなってみると細かい倫理とかどうでもよく感じない?よし食い荒らsドォン
「ひぃ!調子にのってすいませんでしたぁ!」
外からなにか落ちてきたような音、確認するために窓ガラスから外を見てみる。

うおお、なんかカッチョイイ人形ロボが3機立ってる。
メインカラーは明るいブルーに差し色のイエロー、シルバーのフレームが美しい。
パーツは全体的に丸こい感じで腰と脛に大型のスラスター?がついていて上半身に比べ下半身はそこそこマッシブ。
だいたい6~7mくらいの大きさで、武装らしきものは3機とも違う。
両肩に追加スラスター、背に大型の両刃剣を懸架している機体。
背に大型のスラスター、両肩に砲のようなものを装備している機体。
背に棒状の柄のついた、あれも剣のようだ、鞘の付いたそれを2つ懸架し、両肩に追加スラスター、更にそのスラスターに砲身の2つ付いた銃のようなものを装備している機体、リーダー機なのか角がついている。
あ、コクピット開いて人が出てきた。

ヘルメットを被りパイロットスーツに身を包んだ三人組がこちらに向かってくる、二人は男性、一人は女性のようだ、てか先頭歩いてるリーダー機(仮)から出てきた人チビすぎない?どゆこと?
ともかくぱいすーもかっこいいなおい、装甲部多くてそこまで体のラインはでていないのは少し残nいやまあ、創作物にエロスーツが多いだけで実際はそうはいかんよな、うん。
てかまっすぐこっち向かってくるな、絶対ばれてるわこれ。
どうしよう。
>>59

そうめんを好きな物質に変える能力が備わっていることに気付く

その時男の頭に激痛が走る!
「っ、これは?!」
痛みに眉をひそめ、目をギュッと瞑る。
男の脳内に謎のビジョンが流れこんでくる。
白衣を着た男性が何かを語っている。
手の届く範囲?どんなものにでも変えられる?そうめん美味しい?干渉ってなんだよ?
というか、コイツは!!
「なんとなく、理解した、これは恐らくこちらの世界の自分の記憶」
この世界で俺はあらゆるものをそうめんに変えることのできる技術を作り出してしまった、そうめんが好き過ぎて。
そして反対にそうめんをどんなものにでも変えられる技術も発見してしまったんだ。
そしてその方法が今の自分には手に取るようにわかる。

…いやそれはともかくもう直ぐ近くまできてる三人組にどう対応するか考えなきゃだろ。
まあできることが増えるのはいいことなんだけどさ。

とりあえず自首しよう、やっぱりレジを通さずに売り物に手を出したのがいかんかったんやな、金も足りないし。

自分覚悟決めたで。

空になったパンの袋とそうめんを握りしめ、駆け出す、スーパーから出てパイスー三人組に向かって駆ける、このまま華麗にスライディング土下座&謝罪をキメる!
「すいませんでs」
足がもつれ大きくバランスを崩し前方に倒れる。
「あ」
どうにか頭部は腕で守ったが勢いそのままに一回転、背中を強く地面に打ち付ける。
「お゛う゛っ゛」

や ら か し た
というかうまく決まってもやらかしには変わらんだろ。
しっかりしろ自分、なんだよスライディング土下座て。

てかこれよく考えてみたら現地人とほファーストコンタクトじゃないか早まったな。

???「…所属と階級を名乗れ?」
若い男の声、所属と階級?ぜんぜんわからん。
???「いやそうじゃないだろ隊長」
落ち着きのある女性の声、やっぱりあの小さいひとリーダーだったか。
隊長「…すまない、あまりに突拍子もない行動に少し取り乱した、とりあえず起き上がってくれ」
差しのべられる手をとり、起き上がる。

男「あー、えと、いろいろすいません」

隊長「…こちらに走ってくるときもすいません、といいかけていたが、なんだ、口癖なのか?」

男「いや、そういうわけではないんですけど」

隊長「ま、いいだろう、ところで名前を聞かせてもらえないか」

男「あ、はい、男です」

隊長「男か、ところでどうしてこんなところに?2週間前の避難誘導には従わなかったのか?」

男「え、避難誘導?ちょっとわからないです」

隊長「…?」

???「あぁ?わからないだ?なに言ってんだテメェ、とぼけてんのか?」

???「翼-A、威圧するな」

翼-A「…(舌打ち)」

隊長「すまない、眼から報告だ、爪-A、聴取を任せる」

爪-A「わかった」
隊長が下がって行く。
爪-A「えー、それなら、ここ数日なにをしていたか聞いても?」

男「(いきなり別の世界から来ましたとかは言えんよな、わからないていで話そう)あ、はい」

男「ええと、5日前は自宅でぐーたらしていて、4日前も同上、3日前はここに買い物にきて、2日前自宅でぐーたら、昨日も自宅でぐーたら、今日朝起きてみるとなんか静か過ぎるなと思って外見てみると人が一人も居ないななんて思ってたら、なんか様子が変な知り合いに襲われてここまで逃げてきました、日付はさっきスーパーの中にあった電子時計で確認したので体内時計が狂ってるとかはないと思います、2週間前なんて特に何もありませんでしたよ?」

翼-A「ぐーたらしすぎだろプーかよwそれ以前にコイツ言ってることメチャクチャだぜww」

爪-A「おい」

翼-A「一月前謎の外敵による攻撃でこの国の都心は蒸発、首都機能は完全に停止、事態を予見していた米政府によって早期に建て直され二週間前には関東中部の住民のほとんどを退避させたがそりゃもうとんでもない騒ぎだったんだよ、因みにそのアメリカも三週間前には主要都市がほとんど蒸発してた事が明らかになってまさに世紀末よ、まさか本当に知らないわけないだろ、あ?」

全部思いつきで滅茶苦茶に書きなぐってるせいで大惨事だぜ!
考え直した方がいいかこのまま突っ走るか
とりあえず寝る
ツッコミ待ってます!
ツッコミ待ってます!

特にツッコミもないと言うことはこのまま走って問題ないな!ひと少ないしな!好き勝手できるのは楽しいしな!よし再開だ!

説明乙、大変なことになっとるのな。
男「え、蒸発って、東京が?」

翼-A「まじで知らねえのか、変な爆発みたいなのが起きて新宿を中心に半径15kmは更地になったんだよ」

爪-A「常識的に考えればそんな爆発が起きれば熱量と爆風でもっと甚大な被害が出るはずだったが、どういうわけかそういった余波は発生しなかった、目の前で爆発を目撃して生き残ったものも少なくない、だが変わりにやって来たのが」

男「謎の外敵、ですか」

爪-A「そういうことだ、まあ、だいたいこんな理由でここらは危険地帯なんだ」

翼-A「んで、こんなとこに残ってんのはだいたい火事場泥とか独り身だったとかの理由で逃げ遅れたアホだけだ」

男「そういった人を探して助け出したりするのがあなた達の役割りというわけですか」

爪-A「あー、いや、私たちの部隊の役割はそうじゃなくて、まあなんだ、うん、軍事機密だ」

男「ほー」

爪-A「まあ発見した以上、放っておくわけにもいかないから保護することになるだろうな」

男「あ、ありがとうございます」

一方その頃近辺
こちらに迫る影が…

1 件の外敵
2 女幼

>>69

2

隊長「聴取は終わったか」
隊長さんが戻ってきた。
爪-A「いいや、どういうわけか現状を把握できていないようだったので世間話をしていた、そっちは?」

隊長「…はぁ、不明者、野良、どちらを当たっても特定できなかったが、とある要人と同姓同名だったので上に掛け合ったら、各種データを要求されたので送り付けた、「丁重に保護し即時帰還せよ」だそうだ」
え?要人?
翼-A「はあ?なんじゃそりゃ?」
聞きたいのはこっちだ。
爪-A「これは面倒事かな(ため息)」

男「え、どうするんです?」

隊長「あなたには爪-Bの機体の補助コックピットに乗ってもらう、少し窮屈だろうが安全は保証するので御勘弁を」
ん?新しい名前だ、と戸惑っていると、もう一機ゆっくりとロボが降りてくる、爪-Aさんの乗っていた機体と同じ武装をしている。
男「はい、わかりましt」
言い切る前に隊長が口を挟む、ロボも降下をやめ、上昇する。
隊長「すまない予定変更だ、走れ、早く」
隊長が停止しているロボの方に駆け出す。
男「え、あ、はい」
急なことで戸惑ったが駆け出す。
翼-A「おい!今の今までぜんぜん遭遇しなかったろ!なんでここでなんだよ!タイミング悪すぎだろ!おい!」

爪-A「翼-A言いたいことはわかるが愚痴ってもどうにもならん、隊長!男は私の機体に乗せるということでいいんだな!?」

隊長「ああ、頼んだ」
どうやら緊急事態のようだ。

男視点にこだわりすぎるとところどころ描写が不自由に!いやこれが実力ってだけだな素人だもの!勘弁を!

台詞と台詞の間は一行開けた方が読みやすい

>>72アドバイスありがとう!
寝ようと思ってたけどなんか冴えてきたしかこう!書きなぐるおるるぁ!

爪-A機コクピット内

ザ、ロボもののコクピットな感じでスイッチ類は少なくスマートな印象

爪-A「アナログ操作での確認項目なんて覚えてないよ、システム起動、しっかり訓練受けとくべきだったかー…ま、割りと簡単なオートマで助かったな」

何やら不穏な台詞が聞こえたがきのせいだろう、きれいなおねーさんとあいのりとかやくどくだなー。

爪-A「眼、シールドの展開を頼む」

モニタ越しに見える景色に透明な膜のようなものが展開されていく。

爪-A「今の戦力じゃ勝ち目はないだろう、援軍か外敵の出現を待つことになるな、能力の使えない機体ではアイツは振り切れない」

何か制限かかってるのかな?
というか能力て

爪-A「きたな、しっかり守ってくれよ?」

どうやら敵さんが現れたようだ。
モニタに写し出される。
そこにうつっていたのは女の子…
って女幼じゃねーか。

なんかめっちゃビュンビュン動き回りながら前に居る隊長機と翼-A機に光弾みたいなの撃ちまくってるぞ、やっぱ能力者だったのね。

てか攻撃受けてる二人の機体もなかなかの変態機動だな、中身大丈夫かよ。

戦闘は膠着状態に陥っていた。

こちらの部隊6機は全員無事で前方で食い止めてる隊長と翼-Aはたびたび被弾しているが大したダメージは負っていないように見える。
後方4機は盾がしっかり仕事をしているのでノーダメージだ。

女幼は的が小さい上にすばしっこいのでこちらの攻撃が当たらない。

翼-A機の大剣は言わずもがな、隊長機の二刀流と肩武装の銃撃も当たらず、時々爪-Bの機体が右肩に装備した砲から援護射撃を行うがそれも当たる気配がない、左肩の砲はなんかチャージしてる。

ところで後方残り3機は何してるかと言うと。
翼-Aの機体と同じ武装の機体が前方で待機しているが、万一突破された場合の為だろう。
武装らしい武装を装備しておらず、肩と背に追加スラスター、各部に水晶玉みたいなユニットが付けられてる機体が直ぐ横で待機してる、コイツはよくわからん。
そして自分と爪-Aさんが乗ってる機体は攻撃には参加せず待機、てか何もしてない、にーーと。
…爪-Aさんに失礼だな、うん。

とりあえずここまで!
今日は更新できないかも!
ネル!

ちょっと更新!
書き溜めみたいなことやろうとしたけど驚くほど書けなかった!
なぜだ!

爪-A「ところで先程から一言も喋らないがどうかしたか?」

男「あ、いや、分からないこと多すぎるし、聞きたいこともたくさんあるんですが、こんな時にお喋りはどうかと思って、急に動いた時に舌噛んだりしても嫌ですし」

爪-A「賢明だな」

でも女幼と遭遇してたことくらいは言っておいた方がよかったよな?
完全にタイミングを逃した。

爪-A「ようやくお出ましだな」

機体が少し傾き、カメラが少し前自分達の居た…スーパーあたりをとらえ、モニタに写し出す。

男「?」

そこには、一帯を敷き詰めんばかりの大小様々な異形が蠢いていた。

男「ひっ」

さっきまで自分の居た場所に、よく知る自分の日常の一部に、得体の知れない化け物が、明らかに異質で醜悪な怪物が、邪悪な佇まいのそれらが徒党を組んで屯していたのだ。

今までに目撃した非常識すら越える、異常な存在感を漂わせるそれらに怖気を感じ吐気すら催す。

爪-A「…いつ見ても気持ちの悪い奴らだ」

状況は進展する。

天を衝くがごとき轟音と共に、極光が女幼を包み、そのまま地表に叩き付ける。

爪-A「離脱する、動くぞ」

衝撃の連続に愕然としている自分の意識を引き戻すように声が響く。

声をかけられたことに気付き、咄嗟に返事をしようと口を開く。
が、機体が機動し勢いで頭ががくんと揺れ、思い切り舌を噛む。

男「~っ!」

いってえ!いってえよ!あああああ!

暫く悶絶して状況を確認できなかった。

詳しく敵の描写をしていないことに気付く
ところで避難先とか拠点とかぜんぜん考えてないんだけどどないしよか?
あと敵の名前決まってない
詳細も決まってない
前途多難である
アイデア募集中!
ツッコミも募集中!
感想も(ry

思い付いたら先を書きます!
がんばってはしるのでみすてないでください!
ダッシュ!ダッシュ!

規模が大きくなりすぎた気がする
あんまり登場人物とか増やすと収拾つかなくなるぞ

>>83
ほんともっともなツッコミありがとうございます…

もの書くのも初めてみたいなもんで勝手もわからないのに妄想を炸裂させてるのでどんどん収集がつかなくなっていっています…

でも完結するまでは書きますので!

追加の登場人物今考えてるのは一人だけ、だけど物語の展開も全然考えてないから急に増えたりもするかも…
キャラクター動かすのは苦手だから増えないようにはするけどね!

更…新!

それから数分が経過。

爪-A「はー…」

緊張が解けたようで大きく息をつく。

爪-A「あれは追ってきていない、危機は脱したようだな」

男「あの女の人は大丈夫なんですか?それにあの変な生き物」

爪-A「ああ…あの女は大丈夫だろう、倒せるんだったらこちらも逃げ腰で戦闘などしないさ、噂に聞く程では無かったが十分な化け物だった」

それから、とつぶやき。

爪-A「あの化け物共が件の外敵だ、現代兵器は一切通用せず、今のところ対抗できるのは私達のような能力者だけだ、能力を使用した生身での戦闘もできないわけではないが能力者の存在は貴重なので、こういったロボットに乗って戦闘力や生存力を上げているわけだ」

男「ほー」

この人たちも能力者だったのね、そう考えれば前線組の超機動も頷けるか。

爪-A「まあ、詳しい話は戻れば聞けるだろう」

男「あ、はい」

会話は終了したようだ、何か淡白かなと思ったけど舌も痛いしまぁいいか。

それから更に数十分ほど航行すると、向こう側から固定翼の輸送機らしきものがあらわれる。

爪-A「迎えにだな」

近くの大型ショッピングモールの駐車場に着陸、停止し、後部ハッチを開く。

こちらの機体達も降下し、ゆっくり着地。
歩行して輸送機に入っていく。

機体をハンガーに固定して、コックピットのハッチを開ける。

「ああ!やっぱ疲れるなあ!おい!」

「今日は早めに切り上げられただろう、能力を使っていれば消耗もしないはずだが」

「そ、それでも、その、やっぱり戦場っていうか、そ、そういうとこにいると、気疲れもありますし」

「隊長さん!翼-Aさん!動き凄かったです!尊敬しちゃいます!」

「射撃は、けっこう自信あったんだけど…全然当たらなかったな…(ブツブツ」

他の搭乗者は既に降りているようだ。

爪-A「ほら、どうした?降りるぞ」

男「あ、はい!」

まず世界観とかジャンルとか決めた方がいいと思う。
ある程度の物語の方向性決めないと成り立たなくなるかと。
個人的にはやり直してもいいと思うが、頑張ってくれ。
あと>>1ならsageはつけなくていいかな

うん。世界観が固まってないのにいきなり複数キャラが出て来て
キャラの特徴が全く掴めない。アニメを途中からワンシーンだけ見てる感じ

>>91
>>92
ツッコミ、アドバイス、感想ありがとう!

世界観はなんかコロコロ変わるように見えたりするかもすると思うけど全くその通りです、最初は何かグダグダ書いて何か恥ずかしくなって
そのあと>>25までは男をテキトウに追い詰めて殺して終わりにしようと思ってたけど安価が予想してたのと違って
そこから妄想が爆発していって現状って感じ
なので少なくとも三回くらい揺らいでる
フォローするとすればもうすぐ説明できるキャラを出すので世界観は固まると思う、きっと、たぶん

ジャンルはどうなるんだろうこういうの異世界能力ロボバトルのその他いろいろな闇鍋って感じかな?よくわからない

いきなり複数キャラが出てきて
どうにか世界観説明に繋げようと焦った結果ごちゃごちゃしてましたね、すみません…

キャラの特徴がつかめない アニメを途中からワンシーンだけ見てる感じ
これは男視点なんでそううつるのも仕方ないというか男が進んで干渉しないできない状況が続いたせいもあるかも

歩みは遅いけど頑張っていきますので!

あと昼頃更新予定!
説明まで書く!
書きたい

爪-Aさんに促され機体から降り、集まっている隊員達の方へ向かう。

男「あの、隊長さん、でいいのかな、とりあえず護送ありがとうございます」

隊長「ああ、当然の務めを果たしたまでだ」

隊長「…そういえば、私としたことが、まだしっかり名乗っていなかったな、面目ない」

コホンと咳払いをして

隊長「日本人類防衛軍第6遊撃隊隊長近接火力、離脱支援担当且つ隊長、隊長だ」

爪-A「私達もした方がいいかな?」

隊長「当然だ」

爪-A「えー、同じく遊撃隊、航空火力支援担当の爪-Aだ」

翼-A「はいはいえっとぉ?同じく遊撃隊の近接火力と離脱支援担当の翼-Aですよっと」

??? → 眼「お、同じく、遊撃隊、か、観測および防御行動支援担当?の、眼です」

??? → 爪-B「同じく遊撃隊、航空火力支援担当、爪-Bです」

??? → 翼-B「同じく遊撃隊の、近接火力で離脱支援を担当の、翼-Bといいます!」

…自分人の名前覚えるの苦手なんだよな、とりあえず印象をまとめてみるか。

隊長
自分より背の小さい男で童顔、そんな容姿のせいか無理して硬い言葉の言い方をしているように感じたりする。

爪-A
落ち着いた女性といった印象、美人さん、茶髪。

翼-A
おっかないお兄さん的な印象、カツアゲとかしてない?失礼だね、うん、金髪、怖い。


落着きがなくおどおどしている感じの女の子、パッツンメガネ!

爪-B
近寄りがたい雰囲気を放つメガネのお兄さん、以上。

翼-B
活発そうな女の子、以上。

こんな感じか。

男「えと自分は…グンマー帝国出身、男です、あー、その、ニートです」

翼-A「グンマーwwwそしてニートww」

翼-B「群馬の俗称ですね!」

爪-B「…っふふ」

意外にも受けたようだ、残り3人は首をかしげているが。

自己紹介が終わったくらいに奥、ハッチが後ろだったから機首の方か、の扉からから年配のおばさんが出てきてこちらに声をかける。

おばさん「温かいお味噌汁用意したから早く席に着きなさい!それとみんな、今日はお疲れ様」

その声に隊員達は返事をして、扉の方へ向かう。

翼-B「あの人は民間協力のおばさんっていう人だよ、優しくて味噌汁が美味しいよ!」

隊長「昔教師をしていたとか、ともかく席につかなければな、行こう」

男「あ、はい!」

なんか「あ、はい!」多くない?そうでもない?
牛歩
突然ふえる登場人物
ようやくできたキャラ紹介(内容か薄いのはやはり考えてないから)
遅刻
このスレの明日はどっちだ!

夜に気が向けば更新する!しゅばば!

あ、はい(最初からずっと見てるよ完結にむけて頑張ってね応援しています)

>>98
あ、はい(嬉しい!けどちょっと恥ずかしい!応援ありがとう!)

見直してみたら誤字多いなと思ったので次からは気をつけようと思った(小並感)

更新する!る!



扉の向こうは横に広い空間が広がっていて、座り心地のよさそうな座席が…というか飛行機の座席そのものじゃないかあれ、3つ横に並んだものが4列、それが通路を挟んで3セット、計36席の座席が並べられている。
翼-Aが座席を回転させて6つの席が向き合うような形にし、座る。
そこに他の隊員が座っていく。
…自分は通路を挟んだ隣の席に座った。

おばさんがトレイの上に紙コップをのせて運んでくる、中身は味噌汁のようだ。
それを一人一人手渡していく。
自分の方にも微笑みながら手渡してくれた。

暖かい。

男「いただきます」

少しすする。
薄めだが、なんだか懐かしいような、落ち着く味。
身体が芯から暖まっていく感じ。

男「…美味しい」

朝からパンしか食べていなかったのですぐに飲み干す。

おばさん「そんなに嬉しそうに飲んでもらえると嬉しいねぇ、でもお代わりはないからね、そんなに飲むとしょっぱいだろう、お茶をもってくるよ」

飲むところを見られていたようだ、なんだか少し恥ずかしいな。

それから他の隊員達の話、爪-Aさんは最近はゲーセンも行けないだとか翼-Aさんはカノジョがウザイだとか、そんな当たり障りのない話をしながら過ごした。

それからしばらくして輸送機が着陸するとのアナウンスが入りシートベルトの確認などを行い、待つ。

男「ところでどこに着くんですか?」

隊長「ああ、そういえばいっていなかったな、愛知の基地だ、旧JRセントラルタワーズといった方がわかりやすいか?」

男「ほー」

やっぱり浅知恵で馬鹿やってるから不安になってきたぞ!
いろいろガバガバなんで遠慮なく突っ込んでくれてえんやで!
どんなにボロボロになっても完結はさせるんで!
それじゃ寝る!

更新~

輸送機は着陸し道を走りながら減速していき止まった…んだと思う、窓がついてないから外の様子はわからない。

隊長達がシートベルトを外して席から立ち、機首側に歩いていくので自分もついていく。

横端のドアが開き通路が覗く、搭乗橋のようだ。
それを進んでいく。

広間に出ると黒服のいかついオッサンが二人待ち構えていた、こわっ。

隊長「男の迎えのようだな」

男「え?じゃあ、隊長さんたちは?」

隊長「私達はここまでだ、事後報告などやることもある」

ここでお別れかー、少し仲良くなれたと思ったけど残念かな。

男「ここまでありがとうございます」

隊長は首肯くと黒服と言葉を交わし、立ち去って行く。
他の隊員もそれに続く。

翼-A「そんじゃ、またなー」

翼-B「ばいばーい!(大きく手を振りながら)」

眼「お、お元気で?」

別れの言葉に軽く手を振り答える。

黒服A「それではいきましょう」

男「は、はい」

そういえば自分の扱いってどうなるんだろ、全然考えてなかったけど黒服で不安になってきたぞ。

黒服のオッサン二人についてしばらく歩いた後、エレベーターに乗り、降りていく。
…随分長く降りるな、と思うとエレベーターがとまる。
ドアが開き黒服オッサンが降りて行くので自分も続く。

またかなり歩き、通路突き当たりのドアの前まで来ると

黒服B「では」

そう言うと去っていく、え、なんの説明も無して、どゆことなのー。
混乱しているとドアが開き

???「今手が離せないから入ってきてくれー」
と部屋の奥から声が聞こえる。
…なんか聞き覚えがある声のようなそうでもないような。

男「わかりました、失礼しまーす」

返事をして部屋の中に入って行く。
部屋の中はアパートの一室のような普通な感じの部屋で、奥に男が机に向かってなにやら作業している。

???「よしっ、失礼!遅かったから時間を潰していたんだ、とりあえず初めましてかな?」

立ちあがりこちらに向き合った男の顔は。

???「本当に同じ顔をしてるんだね!やっぱりちょっとふくよかだけど」

肉付きは控え目だが、確かに自分と同じ顔をしていた。

とりあえずここまで、眠いので起きたら更新する、すかぴー。

さあ執筆だ


???「えーと、固まってないでその辺にでも座ろうか?」

男「あ、すいません」

促され低い机の近くに腰を降ろす。

???「けっこう長話になるんだけど大丈夫?」

男「はい、特に目的もないので」

???「それは良かった」

座布団を手渡される。

???「飲み物は麦茶でいいかな、お菓子は…カキピーしかないか」

男「あ、はい」

コップと麦茶の入った容器、柿の種2つを机に置き、麦茶をコップに注ぐ。

???「どぞー」

コップと柿の種をこちら側に置く。

男「ありがとうございます」

??? → 男?「それじゃあ自己紹介、僕は世界で初めて能力者に覚醒し、能力者研究の第一人者でもある、男だ」

男「えっと、ニート1年生の男です」

男?「同じ顔で同じ名前、これは驚きだよね!」

男?はわざとらしくそう言った後

男?「…君には謝罪しなければならない、たぶんだけど君がこっちの世界に来てしまったのは僕が原因なんだ」

男「へ?」

男?「僕が暇すぎて唐突に思いついた方法で平行世界に接触~なんてしてしまったせいなんだ、今のところ元に戻してあげられる方法はない」

男「あー、そうなんですか」

男?「…その反応だと元居た世界にはあんまり執着は無かったのかな?」

男「まあ、はい」

男?「それは良かった、いやよくないか、こんなとこよりは平和だっただろうし」

男「そうですね、でもやりたいこともないので辛いもんでしたし」

やるべきこともなくなっていったりね。

男?「なかなか贅沢なことを言うね、まあいいや」

男?「いきなり放り出されて右も左もわからないだろうからこの僕が今の状況についてレクチャーしよう!」

男「おお」

説明回ktkr

異男「まず表側の動きから」

男「おねがいします」

異男「1ヶ月前に謎の外敵の攻撃により東京は壊滅、外敵の侵攻が始まる、その外敵は通常兵器では損壊を与えることが出来ず、神出鬼没、対抗策もなく、日本はボロボロになっていった」

異男「だがすぐに米政府から応援が駆けつけ、外敵の進行を食い止める、能力者の登場だ、能力の使用中は外敵と同じく通常兵器が通用せず、消耗も無く戦うことができ、外敵の出現を感知し、打ち倒すことができる、まるでマンガかアニメのような存在、絶望の縁にあったこの国を救い出した希望である、適性のあるものに召集がかかり、戦線に投入されていった」

異男「それから後に大規模な奪還作戦が決行される、これは2週間前だったかな?総勢500人程の能力者が集められ1週間もの間戦い続け、ついに爆心地にたどり着いたが、そこには何も無かった、撤退を余儀なくされ、多数の犠牲者を出したこの作戦は失敗に終わった、外敵は大きく数を減らしはしたが、未だに出現が確認されている」

異男「ここからは裏側…というか僕が知る限りの秘匿されてたりする動きについて」

男「…」

異男「4年前に僕は世界初の能力者として覚醒、いろいろ戸惑ったんだけどとりあえず能力についてしらべてみることにしたんだ、人気のないところで能力を使っていろいろ試していたりしたんだけど、何故か特定されて当時ただの中学生だった僕は海外留学扱いでアメリカの研究機関に飛ばされたんだ」

男「いきなり衝撃の展開なんだが」

異男「そうだよね、僕もびっくりだった、そこから非人道的な研究の実験動物に…なんてことはなく、手厚く歓迎され特に不自由もなく快適な生活をおくることになった、身体を調べられたり能力について質問されたりはしたけどね、能力についてはわからないことだらけだったらしい、能力を発動すると浮翌遊した状態になり、そこから様々な超定現象を引き起こすことが可能になるんだけど、発動中は使用者の存在を肉眼以外で観測するのが何故か不可能になるし、その状態で物に触れようものなら触れられた物質は消失してしまったり」

異男「能力を使っていない状態になるとなんら異常の無い普通の人間に戻るし、そこから研究はあんまり進展せず、だらだらと3年くらいの時間が過ぎていったんだ」

だるくなってきたので続きはよる更新サババ

つづーき

異男「三年の間に能力についてわかったことは、能力使用中は自由に身体を動かせないこと、引き起こせる超定現象は自分の身体に関することでなければイメージがあればだいたい何でもできること、能力使用中は不可視のバリアのようなものによって身を包まれていること、それによって計器などの計測が阻まれていること」

異男「それからこれは実験中に直感的に思ったことなんだけど使いすぎると不味い物だということ、これを報告したせいであまり研究が進まなかったていうのもあるかな」

異男「研究も滞ってきたし3年ぶりに研究施設から出て日本に帰ってきたんだけど、なにか嫌な感覚がしたんだよね、東京から出て群馬に向かってる間にそれは遠ざかっていったから多分東京に何かあるんだなって思ったからその事をついてきた研究員さんに伝えたんだ」

異男「大きな嫌な感覚に気をとられて気付かなかったけど、周りにも小さいけど妙なものを感じたんで、車での移動中に気を配ってみると、それは僕と同年代くらいの人から感じられていたんだ、家までのそこそこの距離の間に数十人くらいはそう言う人がいたので、その事も伝えた」

異男「ひさびさに実家に帰ってきたわけだけど数日でアメリカの研究施設に戻った、僕ならわかると思うけどあの家あんまり好きじゃないから」

男「まあ、そうだな」

異男「戻ってからはかなり研究が進展したんだ、研究所の保有する能力者が増えたから、理由は簡単、僕の感じた妙なものは能力者の適性で、在宅中にそれを感じた人にちょっかいだしたせいで、その人も能力者として覚醒したから」

異男「能力者は能力者の適性を感じとったり、それを活性化させることができるということが新たに判明したわけ、ずっと研究所にこもってたからわからなかったことだね、まあいろいろ危ないから出したくなかったというのはよくわかるけど」

異男「割りとたくさん適性の持ち主はいたんだけど性格に難があるようでは危ないということもあって厳選された30人が研究所に集められたんだ」

異男「それでも1人が調子に乗って問題を起こしたりしたんだけどそれはまた別のお話として」

異男「適性があるのはだいたい12~21歳の人だったが、これについては全くなにもわかっていない」

異男「能力についてはだいぶ研究が進んで能力には個人差があることもわかった、特に差が大きかったのは、能力使用中の機動力、超定現象の起こせる範囲、バリアの強さ、この3つだ」

男「能力ものだったら基本できることとか違った方がよくね?駄作か」

異男「何をいっているんだお前は、いや僕か、できることとか違ったら更に管理大変でしょうが!」

異男「それ以外にもバリアとバリアを接触させ続けると弱い方のバリアが消えて、バリアが消えると発動中の能力は解除されたり、集中すればバリアの強度を変えることができたり、バリアを射出したりできることも明らかになった」

男「バリアばっかだな、てかバリアを射出ってなんだよ」

異男「静かに聞いてくれよ!とにかくできること起きてることについてはそこそこわかってきたけど相変わらず原理とか能力発動中の能力者の状態とかは全然わからないから再び研究は頓挫する」

男「まただよ」

異男「…お前長話で飽きてきてるだろ、一旦休憩しよう、僕は喉が乾いた」

男「あ、はい」

説明クッソ長いんだけどなにこれ
誰だよこんなクソみたいな設定考えたの
チクソウ疲れたから今日はここまで、気が向けば直ぐに続き書く
明日はクソが呼んでるので更新できないかも、モウナニモカモガクソ

眠れんので少し更新

男「ところで能力に個人差あるっていってたけど異男はどれくらいのスペックなん?」

なんか砕けた感じの物言いになってきたけど自分なら遠慮いらないかなと思ってのこと、異男も特に気にした様子もなく

異男「それ聞いちゃうか…そりゃもうドン底さハッキリ言って僕最弱なんだよね、機動適性も干渉適性も下の下、かろうじて整波適性が普通くらいなんでバリアだけはまとも、観測適性も低い、人類初の能力者が聞いてあきれるよね…」

異男「ただまあ生き残ってる研究機関関係者が少ないんでそこそこ重要なポストに収まってはいるんだけど」

男「お、おう…」

異男「…ここらで閑話休題として続きを話していこうか」

異男「えと…2度目の研究頓挫からだったね、これはけっこう最近なんだ、3ヶ月前くらい、このころは僕の能力者としてのスペックの低さも浮き彫りになってきていてたから東京の観測員として活動してたんだ、他の能力者も言及したから無視できない何かが確実にあるはずだということでね」

異男「そろそろ確実にヤバイと思って、できるだけ住民の避難をと進言したんだけど聞き入れてはもらえずついにその日がやってくるわけよ」

男「…謎の爆発と外敵の侵攻」

異男「その通り、爆発って言っても音や熱などの余波が無い光球がいきなり広がった感じだったんだけどそれに巻き込まれ消失した跡とかを見た人とかが爆発だとか言い出したのが始まりで実際何だったのかは未だに全くなにもわかっていない、僕は怖くて逃げてたし」

異男「そして外敵の侵攻だよ、能力者と同じようなバリアを展開しているため攻撃が通じないそれは爆心地を中心に出現し人々を蹂躙虐殺していった、死体が残らないとか生き物の死に方じゃないよね」

さあかきかきだ



男「死体残らないってどういうことだよ」

異男「さっきも言ったけど外敵は能力者と同じようなバリアをはってるから触れられたら触れた部分が消失すんだけど、一度唾つけられたらどこまでも追いかけてくるんで触ったら確実にアウトなんよね」

男「触れた個体を倒したら?」

異男「無理、別の奴がくる、能力者を護衛につけても無理、最悪内側から食い破られたとかの報告もある、一度でも外敵に触れたらそのままエサになって消えることをおすすめする、外敵の特性による二次災害も怖いからね」

異男「外敵については大きさは小型の動物からちょっとしたビル程のものまでさまざま、飛ぶ個体もいる、姿形もさまざま、どういう原理か一度現れた地点になら何度でも出現する、バリアのせいで能力者以外では手も足もでない、バリアの出力は能力者と比べるとかなり劣るが、いかんせん数が多いので能力者でも少ない人数で戦えば危ない、攻撃手段はバリアを伴った接触のみ、それから能力を使っていると近くにいる外敵は引き寄せられるように集まってくる」

異男「」



途中書き込み失礼

異男「外敵については大きさは小型の動物からちょっとしたビル程のものまでさまざま、飛ぶ個体もいる、というか基本的に浮いてる、姿形もさまざま、どういう原理か一度現れた地点になら何度でも出現する、バリアのせいで能力者以外では手も足もでない、バリアの出力は能力者と比べるとかなり劣るが、いかんせん数が多いので能力者でも少ない人数で戦えば危ない、攻撃手段はバリアを伴った接触のみ、それから能力を使っていると近くにいる外敵は引き寄せられるように集まってくる」

異男「また脱線したね、ともかくそんな感じで都心やられて日本は大混乱だったんだけど、一応警戒してただけあって研究機関が能力者6人と軍とかも引き連れて米政府からの救援として日本に駆け付けたんだ、本当の目的はもちろん外敵や爆発などの情報独占だったんだろうけどさ」

異男「軍じゃどうにもなんないけど」

また途中書き込みすてすまたウッカリが過ぎるな

異男「軍じゃどうにもなんないけど能力者なら対抗できることは直ぐに判明してどうにか侵攻を防ごうと能力者6人は戦ったが多勢に無勢、どれだけ倒してもキリがない、外敵との接触でバリアも減衰していってもはやこれまでと思ったところに異変が起こる」

異男「1人の能力者のバリアが可視化する程に増強され、実験で測定されていた移動速度をゆうに超える速さで宙を駆けながら次々に外敵を葬っていったんだ」

男「よくある覚醒展開キター」

異男「…そうだったら良かったんだけどね、確かに戦況は一転したが、その能力者は制御不能のまま外敵の大群に突っ込んで過半数を倒したが最後は何の変哲もない中型の外敵にあっさり消された」

異男「暴走した能力者が引き付けてる間に回復した残りの5人が周辺の外敵を倒しどうにか撤退した、能力者1人を失ったことはかなりの失態だったが、ここまでで東京はもちろん埼玉神奈川のほぼ全域山梨千葉の3割まで侵攻されていた日本からするとそれを食い止めた能力者はまさに救世主であり、市民から褒め称えられ賞賛された、米政府は能力者の人気にあやかり瞬く間に人々をまとめ上げ、人類防衛軍を組織したり能力者の適性がある若者を次々に徴兵し能力者として覚醒させたりした」

異男「日本に来ていた研究機関関係者は反発していたがどさくさに紛れて消されていた」

男「それで関係者はお前しか、って能力者の残り5人はどうしたよ?」

異男「4人はそれらのゴタゴタの間に行方不明、1人は軍の幹部になって指揮をとってる」

異男「続けるぞ、面倒な枷も無くなり、無制限に異次元的な戦闘力を持つ兵士を調達できるようになったアメリカだったが、避難指示や奪還部隊の編成などを行っている間に主要都市が同時に攻撃を受けて壊滅的打撃を受ける、この攻撃がアメリカを恐れた他の国からのものだったか、外敵からのものだったか、もしくは研究機関の反乱だったか、それはわからないがともかくアメリカは体制を保つことができなくなり崩壊する」

男「なんだこの世界、目茶苦茶じゃないか」

異男「僕もそう思う」

異男「ちなみに救援は外敵の侵攻開始から3日後、同時攻撃を受けたのは今から4週間くらい前で崩壊判明が3週間前だね、アメリカ崩壊は正式に発表はされてないけど、一応指揮とってることになってるから下手なことは言えないしね、でも民間のネットワークで割りと早く判明してしまった感じかな、国が機能しないから規制もできないし」

異男「他の国でも外敵が出現したとかの情報もあったけど確かなことは全くわからない、外がどうなってるかも全然わからない、日本から出た人達は戻ってこないし、目の前にある脅威をどうにかしないといけないからね」

異男「それから奪還作戦が決行される前に関東中部の人の避難が終わり、新しく能力者となった若者達で侵攻を食い止めるために戦闘を行ったりもしたが、関東は6割強、中部は3割弱が侵攻を許してしまった」

男「どうにか対抗してるのに外敵の侵攻速度ヤバすぎない?」

異男「とにかく数が多かったり、出てきたところからはまた出てこられるとかの特性もあって押さえきれなかったんだ、てか接触しておいて逃げ回った一般人もいたしそのせいってのもあるかもね」

無い頭搾って書きなぐってるけどわけわからなくなってきた件
なんか矛盾しまくってたりするかも
ツッコミとかください!不安です!失踪はしませんけど!
とりあえず寝ます!サラダバー!

絶望的過ぎてもう人類滅びるしかないんじゃね
どう風呂敷畳むのか気になる

>>127
後で説明入るけど奪還作戦でかなりの数倒せたり男救出した時のロボとかのおかげで日本は割と大丈夫
外は少なくとも24人は能力者いるけど絶望的かな…あんまり考えてないけど
結末はとりあえず考えてあるけどちょっと納得いかない感じになるかもと思っている…ぐぐぐ…
ともかくレスありがとう!

うっかりして昨日書けなかったから今日中に説明回をおわらせてしまおう!
おわれたらいいな



異男「次に奪還作戦なんだが指揮をとってたアメリカが崩壊して現場もかなり混乱してたので先送りにされる予定だったんだ、その時に僕が今すぐにでも作戦を行った方がいいと進言し、どうにか決行を遅らせることはまぬがれたんだ」

男「あれ?そう言えばお前はこれまでどこにいたんだ?」

異男「爆発や侵攻が起きた時から逃げ回ってたんだけど乗り物も運転できないし僕の能力使用中の移動力が歩行より遅いのもあって、必死に走って逃げてたんだ、能力のおかげで食料は自分で作れたりするから餓えはしなかったね」

異男「それから多分1週間くらい後に、だいたい若者が能力者として徴兵され始めたあたりだったね、僕は救助されたけど、研究機関の最初の能力者ということでしばらく監禁されてたんだ、戦闘力も低かったし戦線に出ることは無かった、いろいろあって研究機関の本部とも連絡とれなくなったからほぼ唯一の行き残りである僕は能力についての研究チームの監督役をすることになって、研究機関での経験をいかして成果を上げたので、そこそこの地位や発言力をてにいれたんだ」

男「生き残りなら軍に残った能力者もいなかったっけ?」

異男「彼女、えと女幹部さんのことね、実験体が30人に増えた時からはあまり研究内容を知らされてなかったらしくて、僕と違って能力について詳しいことを知らなかったんだって、軍もわけのわからないものを使うのは不安だったからそこそこ詳しい僕が研究監督を任されたんだ」

男「異世界の自分がやっぱりけっこうすごい人な件」

異男「もっと誉めてくれても構わないよ!ふふん!」

異男「話を戻すけど奪還作戦に向けて適性のある若者を召集しまくって訓練や講習で能力者のなんたるかを叩き込み、500人程の若者が奪還部隊に編成された、そして奪還作戦が決行される、さっきも言ったけど2週間前のことだね」

異男「作戦は拍子抜けな程上手く進行していく、もともと外敵と能力者にはかなり戦闘力に差があったから頭数を揃えられたことでかなり優位に立てた、ここまでは順調だったんだ」

男「…なにが起こったんです?」

異男「反乱、というか逃亡かな?訓練も厳しかったし少し前までは平凡な学生だった人の方が多かった、人類を脅かす敵より強力な力を手に入れたことに気付き、しかも前線もそんなに苦戦しているわけでもなかった、ならわざわざ縛られる必用もない、と考えたのかはわからないけど、作戦開始から2日目の夜中に200人くらい逃げ出したんだ」

男「あかん、調子のっとる、てか大杉」

異男「そう、敵前逃亡が想定されていなかったわけではないんだけどなんか思ったより多くて、どうすることもできず、そのままとりにがしてしまったんだ、なんでも最初の戦闘以来行方不明の能力者4人が手引きして計画されていたとか」

異男「残りの300人でも進行スピードは落ちたが、もともと余裕があった分作戦に大きな支障はなく、4日目の昼、東京までたどり着いた」

男「おー、なんか感動」

異男「爆心地なだけに外敵のとの戦闘も激さを増し、数十人の死者、暴走者を出しながらもそのクレーターに到達、だがそこにはなにもなかった、いや正確には水溜まりができていたが爆発は東京湾も巻き込んでいたので異常ではなかった、何故かそのクレーターの中に外敵は寄ろうとせず、出現も確認されなかった」

男「謎は増すばかりということですねわかります」

異男「観測適性の高い能力者が地面のしたを調べたりしてみても怪しいものはなかったらしいので、とりあえずクレーター周辺や内側の水とか土を持ち帰ることにして、部隊は撤退、3日後に帰投が完了した」

異男「多数の死者行方不明者が出たことになってはいるがその内の過半数は逃亡者で実際に死亡、というか消されたところが確認されたのは18人で暴走者は7人程度だった」

異男「…決して少なくない犠牲だけど、この作戦の早期決行を促した立場としてはやっぱり安心してしまったんだ、この程度の犠牲で済んだって」

男「…」

異男「奪還部隊の行軍で外敵はかなり数を減らした、外敵の能力に引き寄せられる特性もありほぼ絶え間なく戦闘が行われたが、その分成果は確実なものだった」

異男「外敵の侵攻はかなり勢いを落とし、侵攻された土地の見渡せばそこらじゅうにひしめいていた異形の影はほとんど見えなくなった」

異男「だが見えないだけで侵攻された地域に奴らはまだ息づいている、能力を使えばノコノコ出てくるし、普通の人間でも近づけば確実に襲われるだろう」

男「なんか鳥肌たってきた、自分よく無事でいられたな」

異男「群馬だったね、あのあたりは目茶苦茶強い暴走者が一人うろついてるからたぶん外敵もそっちに集中してたんじゃないかな?というか遭遇したって聞いたけどどうだった?」

男「どうだったって言ってもなんか凄い速かったなーとかあとは知り合いに顔が似てたかなとしか」

異男「元の世界では似た顔の知り合いがいたのか?」

男「え、小学校の頃から同級生だったと思うけどこっちでは接点無いのか?てかその暴走者の名前は?」

異男「えーと、女幼と聞いているけど?」

男「名前も同じだ、本当に知り合いじゃないの?」

異男「知り合いではないね、思ったよりズレがあるんだろう」

男「そういうものか」

せ、説明が終わらないお…
あと一息なんだけどどうしてだろう
妄想を爆発させていいかげんに思い付いた設定を文字に起こすのがだんだん恥ずかしくなってきたお
と、とりあえず寝るお
フトンシュバー

交信

異男「まあともかく外敵の脅威はかなり小さくなったということ、どちらかというと能力者以上の圧倒的な戦闘力を誇る暴走者や、逃亡した能力者達が立ち上げた組織、ここでは野良って呼称されてる、この二つの方が厄介みたいだね」

異男「暴走者は外敵も能力者も見境なく動くものには襲いかかる、くそ強いから半端な戦力では太刀打ちできない、数で押そうにも多対1ではよほど上手く指揮をとれないと確実に混乱して死傷者がでる、奪還作戦後の抗議の声も大きく新たに犠牲者を出すわけにもいかない、というか暴走者も人間だからね」

異男「野良については最近の話だし僕は門外漢だからちょっとよくわからないんだけど、軍とかなり揉めてるみたいだね」

異男「あと話してないことは何かあったかな…」

男「ロボの事とかあとはここ1週間の話とかあれば」

異男「ロボ?…ああ!まだ新兵器の事を話してなかったね!ここ1週間の話にも繋がるよ」

異男「端的に言えば外敵の死骸を材料に作った能力者専用兵器さ、僕がノリで案をだしたらあっさり通った、奪還作戦中で上層部が忙しかったのと、僕がそれなりに成果を上げていたというのもあったり、開発も悪ノリして、能力者のおかげで試作機がかなり早く完成してしまった、いろいろ好き勝手やったせいで後に偉いさんに大目玉食らって僕は謹慎中という感じ」

男「…人形ロボとかアホかって感じ?」

異男「まあ、だいたいそう」

異男「まず材料の外敵の死骸についてなんだけど外見は個体によって大小さまざまで形体も同様、共通する点は体毛が全体的に薄く白いことや皮膚の色がピンク寄りなこと、傷をつければ血っぽいものはでたりする、それからバリアが張られているわけでもないのに様々な計器の計測が阻まれる、意味不明な事に物差しとかではかろうとしても無理、わけわからん」

男「は?どゆこと?」

異男「専門家とかは量子がどうとか観測問題がどうとか、研究監督って言っても研究機関にあった資料におんぶにだっこな上にこれといった専門知識があるわけじゃない、ただちょっと長く能力者やってるだけの僕には全くわからなくてちょっと説明できないかな」

男「いやそんな専門的な事話されてもわかんないと思うし要点だけでいいかな、あと別にこっちの自分も天才とかっていうわけでは無いのか、ちょっと安心?したような」

異男「そりゃそうさ、僕はただ単に最初に能力者になっただけの一般人だし別に勉強だって得意なわけではなかった、今じゃそれなりに持ち上げられてはいるけど実際はただの案山子さ」

異男「何だかよく脱線するね、外敵の死骸については、キモい、何か全然わからん、触媒にすると何か能力者の能力を増強できる、って感じ」

男「パワーアップアイテムキター!」

異男「増強できるって言っても中型外敵の死骸1つで移動速度とか差の分かりやすい能力の性能が2%増すくらい、死骸そのまま置いておくにしてもかさばるから適当な能力使ってブロック状に縮めて保管してた」

男「あれ?それってバリアで消えたりしないの?」

異男「あ、説明してなかったね能力発動時に衣類+α程度なら能力者と一緒にバリアを纏えるんだけど、それ以上は基本的に消失してしまう、バリアに触れた物と同じようにね」

異男「だけど外敵の死骸はそれに含まれないみたいで消失しないんだ、いや発動時に手元にあればね、バリア展開中に触れたら普通にきえるよ」

異男「というわけで外敵の死骸を使って強化装備を作ろうって案も他の所でもなくはなかったんだけど、能力者ってだけでもはっきり言って今の人類ではもて余すレベルの力なのにそれをさらに強くしようとかどう考えても正気じゃないからね、当然許可は降りず倉庫行きだったということ」

異男「だがそこに作戦中の逃亡者ということもあって、もしもの場合差をつけられるように動いておくべきという考えがあったのか開発の許可が降りたんだよ、先見性のある上司が多くて助かったよね」

男「あれ?さっきあっさり案が通ったって言ってなかった?」

異男「いやー、恥ずかしながら外敵の死骸の特性について知ったのは本当にそのすぐ前くらいでね、僕は能力者や研究機関あたりのことにかかりきりだったからさ」

男「そ、そうなんだ」

異男「そういうわけで、新兵器開発がスタートしたんだけどさっき話した通り僕は兵器とかにも詳しいわけではないからね、戦闘機とか戦車とかは何て言うか使い捨て的なイメージもあったから、特に深く考えもせずに人型メカの案を推したわけよ」

異男「ただその案は割と好評で新規格の兵器にしておけば多少兵器に詳しい能力者でも個人で運用し続けるのは難しいだろう、整備性が悪い方が悪用の危険も少いだろうとか、相手も能力者だからできること多い方がいいよねとか、バリアのおかげで空中分解とか考えなくていいし何よりロマンだよねということであっさりと新兵器は人型メカに決まってしまったということ」

男「開発の人達ノリよすぎない?」

異男「こんな前線で研究開発する人達が正気なわけがなかったよ…僕も進行が早すぎてドン引きした」

何だか取り返しがつかなくなってきてる気がしてきたけど別にいいよね!いまさらだよね!
あっさり殺してクソSSとして完結するつもりだったのにどうしてこうなった!てか今も読みにくかったりわかりずらかったり進行遅かったりで充分クソだけど!
内容には自信があります!てかそう自分に言い聞かせないと続かねえよこんな恥ずかしいの!
ヤンノカオラァ!
ッシャオラァ!
寝る!

4円

昨日かけなかったぶんがんばるぞい
ところで人型兵器とか外敵とか名前考えなくてもいいよねSSだしなによりめんどくさいし!!?
>>143 4円蟻10!



異男「能力増強とバリアを纏える特性は加工して失われることはないということ、バリア展開時に接触しバリアを纏わせるとたぶん質量に応じて能力増強の割合が上がることなどは自前にわかっていたのでめちゃくちゃでかいのを作ろうと思ったんだけど」

男「だけど?」

異男「とりあえず簡易的な機構の人型ロボを普通の材料で作ってからキューブ状に変えてあった外敵の死骸を大量に使用し能力で更に変質させロボを拡大コピーしていく、能力はイメージできればなんでもできるっていってもだいたいの構造がわかってないと生み出すことも変質させることもできないから、それに外敵の死骸は曖昧な採寸しかできないし、そんなこんなで約30メートルくらいの簡易ロボが完成して能力者が触れた状態で能力を使用、起動させたんだけど、どうやら能力者のバリア内が今の地球の環境と比べるといろんな力が弱いけど似たような環境になっているようで、たぶん重力とか気圧とかそういうの、動き出してみたらあっけなく自壊、バリアを纏ってると能力者から放れても約1秒はバリアが持続することもあってちょっとした惨事になった」

男「それで無理なく運用できそうなのが7メートルくらいまでということがわかったと?」

異男「そういう感じ」

異男「何度かの実験を経て兵器の大きさも定まり、試作機が完成する、開発開始から僅か6日、奪還作戦失敗から2日後という短期間で完成したそれの性能は能力者が搭乗し能力を使用することで機動力は約2倍、適正が高いものなら下手な戦闘機より速く、バリアも増強され、暴走者に迫るレベルの出力を発揮、干渉範囲観測範囲も2倍近く広がる、燃料は能力者が供給できるから継戦能力も高いというとんでもないものになった」

異男「…同じ量を触媒に使えば同等の性能は得られる、能力者が浮翌遊できてもバリア内だと能力は使えないし筋力に限界があるから、飛べるものである必要はあったけど、まじめに航空機とかをベースに作れば良かったんじゃと思った時にはすでに手遅れで、謎の武装などが施されだ人型機動兵器の試作機がついに偉いさんに方に露見し、開発陣を焚き付けた僕はみっちり反省文を書かされることになった」

異男「あとその開発の人達は試作機、大量の始末書反省文との激闘の末に倒れた、おかしい人達をなくした」

男「アホすぎる」

異男「開発設計もほとんど燃え尽きて使い物にならなかったから新しく開発を行う訳にもいかず、とりあえず試作機を危険地帯の外敵狩りに持ち出してみたところ、たった1機でありながら圧倒的な戦闘力をもって外敵を殲滅していったという、暴走者に遭遇するという緊急事態が発生したがどうにか斥けることにも成功、新兵器の初陣は上々であったとさ」

異男「ここまでが僕の知っている限りの現状だね、初陣はだいたい4日前だけどそこからはあまり詳しくは知らないという感じ、謹慎中だったし」

異男「研究機関の資料をまとめるくらいしかやることもなくて退屈しのぎに能力で空気とかいじりまわしてたら何故か別の世界を観測して、アカンこれと思ってあわてて能力の発動を止めたんだ、詳しい理由は不明だけど君を巻き込んでしまった、そしてこの状況てこと」

男「かなり長かった、とりあえず説明乙、意図して呼び込んだりしたわけじゃないのか…ならこのそうめんと130え…あ、スーパーに置いてきたんだった、そうめんしかもってねぇ!」

異男「…なんか苦労してるみたいだね」

異男「さて、僕も今はやることないから長々話させてもらったけど、これからどうする?もとの世界に戻るためにがんばるかい?それともこの世界の人類のために戦ってくれるかい?」

男「いや別に話を聞く限り自分なんかがなにをしても事態は変わりそうにないし、もとの世界にどうしても戻りたいわけでもないんで…先のこととか全然思い付かないなー」

異男「それもそうだね、能力者の人手もたりているし、素人が手を出せるところなんて無いことは僕も実感してる」

男「微妙に違うけど、まあ、世知辛いな」

異男「うん、世知辛いね」

異男「ともかく先のことは少しでも考えておくといいよ、特に思い付かないなら資料整理とか手伝ってもらえるとうれしいかな」

男「うーん、そうだなぁ…」

ちょっとは考えてみるか。
そうだな、ここまでの話で一番気になったのは…

1 女幼など暴走者について
2 能力について
3 外敵について
4 逃亡した能力者について
5 その他

>>149-154

多かったもの
明日夜まで人がいなかったら自分で踏もう
埋まったら続き書きます!

だっ、だれもいねぇ…
とりあえず連投してコンマ1桁でも参考にするか…

てい

とりゃ

とても…むなしいです…

うぇーい

こんなもんか

1が3つ
3が2つ
2が1つで
1 女幼など暴走者についてに決定
がんばろう

異男の仕事?を小一時間ほど手伝いながら考えてみた。
やっぱり違う世界っていっても女幼の事は心配だな…ちょっと聞いてみるか。

男「ところで暴走者ってもとに戻す方法ってあるのか?」

異男「ん?唐突だね、ああ、あの暴走者、いや女幼と知り合いといっていたし心配しているのかな?」

男「うん、そこまで仲が良かったわけではないけど知った顔が大変なことになってると聞くとやっぱりどうにかしてあげたいかなって思って」

異男「うーん、暴走者についてはあまり多くの事はわかってないんだ、なんたって事例がこれまで8人しかないからね、1人は状況が悪くてあっけなく死んでしまったけど基本的にめちゃクソ強くて、もとの人の意識は残っているのか不明で制御は効かない、暴走する条件もハッキリしない、仮説はいくつかあるけどね」

男「仮説?」

異男「うん、能力、能力者についての考察とかも話す必要があるからちょっと長くなるけど聞くかな?」

男「あー、うん、まあ聞いてみようかな」

異男「よしわかった!じゃあ今の作業が一区切りついたら休憩がてらまただらだら話すとしようか」

作業にも一区切りつき、ふたたび低い机、ちゃぶ台近くの座布団に腰を下ろす。

異男「じゃあまず考察なんだけど、能力をたくさん使用すると身体の中のなにかがごっそり減ったような感じがして能力の発動が上手く行えなくなるんだ、おそらく身体の中のエネルギーのようなものを使って能力を発動していてそれが足りないから能力の発動が行えないんだろう」

男「ゲームとかのMPみたいな感じ?」

異男「そうそう、でもその感覚は数分すれば消えるし能力も普通に使えるようになるんだ、なぜだと思う?」

男「うーん、大気中からMPを取り込むーみたいに自分の中とは別の場所にストックしてあるエネルギーを引き出して供給してるとか?」

異男「そう、その考えが多いね、僕もそう思うし」

異男「それでそのストックしてあるエネルギーって元はバリアによって消滅したものなんじゃないか?っていう考察があるんだ」

男「ほー」

異男「そういうわけでまず1つがエネルギーがストックを超過すると暴走するんだっていう仮説、暴走するのは個人だけだからストックも個人個人に存在すると考えられているね」

男「それだったら能力使いまくってエネルギー消費しきれば暴走は止まるんじゃ?」

異男「うん、そういう考えもあってストックを使いきる実験も行われていたんだけど、5日間ずっとどれだけ能力を使用しても回復までの時間は落ちないから不毛だってことで中止になったんだ」

ツッコミ待ち定期
そして就寝

バリアうんぬんがよくわからなかった(粉みかん)
4円

>>160 ツッコミ&4円蟻!
書いてる方もわからなくなってきたからまとめるぜ!

能力者
なんかとんでもない能力が使える
12~21歳までの若者だけ適性がある

能力
拾った安価を爆発した妄想によって改変したもの
能力者が使うよくわからん人知を超越した現象
感覚的に使用できる
浮遊、バリア、超常現象(物質生成)、超感覚的知覚など

浮遊
能力を発動するとバリア内で能力者が浮く
それだけ

バリア
能力を発動すると能力者が纏うように展開する
謎、書いてる方もわからん、設定過多
基本不可視
触れたものをなんかめっちゃ消す、吸収してる?
触れた物全部消えるから中身の状態が不明
何故か肉眼なら中身が確認できる
カメラ越しとかは無理
物質消してるなら光とかも消えるはずなのに
中は普通とは微妙に違う法則が働いてる模様
中身を能力者から離しても約1秒バリアが持続
これを利用してバリアを打ち出す事もできる
バリア同士接触続けると弱いバリアが消える
強い方もちょっぴり減衰する
意識すればバリアの一部を強くできるらしい
外敵も使える
バリアが消えると他の発動中の能力は強制終了

超常現象(物質生成)
火とか出せる
てかイメージのはっきりしたものなら出せる
万能
バリアには効きましぇーん

超感覚的知覚
能力者から一定の範囲までの状況が感覚的にわかる
ただ普通の考え方では上手く情報をさばけない
なので基本的に意味不明
少し才能が必要

その他

機動適性
能力発動中の移動能力から算出
個人差がそこそこ大きい

干渉適性
上記の物質生成を行える範囲から算出
これも個人差がそこそこ大きい

整波適性
バリアの強さから算出
個人差はあまりない

観測適性
上記の超感覚的知覚の処理能力から算出
個人差がもっとも大きい

外敵
無限湧きする人類の敵
めっちゃいる
バリアつえー
けど能力者の方がつえー
あたまはよくない
ドロップ品がパワーアップアイテム
だけどまともに効果を得ようとするとかさばる
侵攻の目的も理由もいっさいわかってない
謎、てか考えてない

暴走者
安価で拾った女幼登場時よく考えずに妙な描写をしてしまったせいで現れた新たなる驚異
めっちゃ強くて狂暴なことしかわかってない
ところでなんで最初遭遇した時男逃げ切れたの?
わかんないや

研究機関
ノリで出た
なんか胡散臭くない?
そうでもないか

人類防衛軍
そんなものは知らん
てきとーいってるだけ
全然考えてない

野良
逃亡した能力者達が立ち上げた組織
こっちも全然考えてないや
どうしよっか

人型機動兵器
なんか出したくなったから出した
それだけ
開発は死ぬ


先のことを考えるのが苦手なニート
なんかだらだら語ってたよくわかんないやつ
モデルが自分という、めっちゃキモい
惨殺して終わりにするつもりだった

女幼
全ての元凶
こいつのせいでなんかよくわからない羞恥プレイを強行させられている
許さん、ころす
逆恨みの八つ当たりである
これといったことを特に考えてない
どうしよっかなー

第6遊撃隊のみなさん
なんか急に出てきて世界観を引っ掻き回した
どーすんだよこれー
反省
同じく全然考えてない

異男
なんだこいつは
話長いんだよ

おばさん
癒し

なんかほとんど私怨になってた反省
続き書いていこうか!



異男「2つ目の仮説はかなり単純で強い精神的な負荷が原因という考え」

男「ありがちなあれですね」

異男「…そうだね、暴走者のほとんどがプレッシャーとかに強い人ではなかったそうだしこれも有力なんだ」

異男「でも感情的になることで能力が増強したりはしないから、極限まで追い詰められながら防衛規制とかが上手く働かず、能力が感覚的に使えることも相まって暴走しているとかなんとかって聞いたね」

男「へー」

異男「能力が増強されたりほぼ無尽蔵に使えたりする理由については無意識的にかけてるリミッターが外れてるからじゃね?とかいい加減な考察しかなかった」

異男「それで3つ目が2つを合わせた仮説」

異男「一定以上ストックがエネルギーで負荷などをかけられた状態で更に精神的負荷が引き金となって決壊する」

男「あー、それっぽい感じ」

異男「まあどれも根拠らしい根拠はないんだよね、ストックとかが本当にあるのはわからないし、人の精神みたいな形而上のものはまだわからないことの方が多いだろうし」

男「どっちにしても今すぐどうにかできそうな手段はやっぱり無いか」

異男「うん、力になれそうになくてすまないね」

男「もっと長くなるかと思ったけど割りと簡潔にすんだ件」

異男「そこそこ理解して合いの手をいれてくれたおかげだね」

異男「それで」

誤送スマソ

男「もっと長くなるかと思ったけど割りと簡潔にすんだ件」

異男「そこそこ理解して合いの手をいれてくれたおかげだね」

異男「それでこれからどうするかはかんがえついたかい?」

男「やりたいことも特に無いしとりあえずは女幼をどうにか助けてあげられないかなって」

最初に遭遇した時の挙動がさっき聞いた話と若干差異があるのも気になるし。

異男「ふむ、僕の立場があれば暴走者対策研究の方にも口を出せないこともないから回してあげることも出来るけど?」

男「いや自分研究とかは向いてないと思うし、役立たずの素人がきても困るだけなんじゃないかな」

異男「まあそうだよね、なら後はそうだな…能力者適性あるし、軍に登録申請出してみる?適性が高ければそこそこ融通の効く所だし」

男「それがいいのかな?」

というわけで能力者として登録され、後日適性検査を受けることになった。

???「…またですか」

ただ深い闇の中に声がこだまする

???「1度は見逃しますが次はないと言ったはずなのに」

???「愚か」

???「でも次も…きっと」

ははは!くっせえ!なんも考えてないのに!
もう引き返せんな!
覚悟決めて!よし死のう!
書ききって死のう!
いまでも恥ずかしくて死にそうだが!
さあ出勤だ!

解説パート長すぎてダレたけど初めてにしては頑張ってるよ
ただ、男がこれから先出来ることあるのかなーって感じだけど

>>172
感想ありがとう!
そう頑張ってはいるんです
内容はともかく!内容はともかく!
最後までがんばるよ!

男なー、いまんとこただダメなだけの人だかんなー
このダメな奴のまま世界を救わせるくらいの気概で書くよ!たぶん!

undefined

なんぞundefinedて

改行多すぎるとそうなる

男は何も出来ないで元の世界に帰ってくるほろ苦ビターエンドもありじゃない

話をしよう
これは自分が小さい頃、そうだな保育園とかに入る前、2歳くらいの物心すらつく前のころだ
その時期は過度なまでの食育の時代でね、母親によると近所の人にそれを吹き込まれて、食事に野菜とかを増やしたそうだ
それに飽きたのか自分はサラダを食べないことがあって、両親とも初子だったからこういう時にどうしたらいいかわからなかったようで、いつ聞いても言い訳にしか聞こえないが、どちらが先に手を出したかはわからないが、口を開けさせてそれをスプーンごと突っ込んだんだ
この時の感覚はずっと覚えている
生臭く酸い不快なそれが口いっぱいに広がり、たまらず吐き出し、親は突然の反抗に苛立ったのかスプーンをさらに押し込んだ
口内から喉までがスプーンの金属味に犯され、たまらず嘔吐した
今思い出すとこんな内容だが、実際は異物を無理矢理ねじ込まれたから吐き出しただけだったかもしれない
けどそれ以降進んでサラダに手をつけることはなかったし、それを見て親は必ず無理矢理食べさせていた、暴力を振るうこともあったね
物心ついたころには野菜やそれを連想させるものを見ただけで吐き気を催すようになっていた

幼稚園ではまともに給食は食べられず毎回決まって一口も手をつけず残していた
いつも給食室の職員に謝りに行かせられていた
他にも無理矢理食べさせようとする教員やそれを見てからかう同級生
それら全てがだいたい小学校卒業まで続いた
ところで歯のコンクールみたいなのはいつも優賞をもらっていたが食事そのものが少ないんだから当然だったし何もうれしくなかった

食事そのものを嫌い憎みガリガリに痩せ細っていたよ

どうにか改善したのは中学のころだ
半年の間はこれまでと変わらず一口も給食に手をつけなかったけど、事態を重く受け止めてくれた担任によって弁当の持参が許可されたんだ
といっても問題なく食べられるものがかなり限られていたから最初はみそ汁と白米だけ持っていった
けどなんだろうな、初めて不自由なく昼飯を食べられたからかみそ汁と白米だけの弁当がただただ美味しかったんだ
それからは食べられるものも少し増えて昼飯を食べるようになったからっていうのもあって順調に肥えていきましたとさ

今でも野菜その他もろもろにトラウマは残ってるから視界に入れるのも苦痛だけどね

ところでなんでこんな話をしたかというと

信じられないことに目の前の同じ顔をした同じ名前の男がサラダを食っていたんだ

何食わぬ顔で、いや食ってるけど
さも当然のような顔をして、いや人間がサラダを食べるのはべつに異常じゃないけど

とにかく目の前の光景に吐き気がこみあげてきた

異男「どうしたの?顔色悪いね」

男「…ぇ、お前平気なのかよ」

吐き気をこらえて質問してみた
今は作業を大方終わらせ夕飯の時間だ

異男「?なにが?」

男「あ、うん気分悪いからそこで横になってるわ」

なんだよこれ思ったよりずれがある程度の話じゃないぞ!
てか食べ物関係のトラウマ無しであの家嫌いってどういうことだよ!嫌いの理由の4割はこれだぞ!
…残り6割もあるじゃないか、別に何もおかしくないな
ともかくこっちの自分は信用できんな(偏見)
でもコイツ頼らないとなにもできんジレンマ、ぐぬぬ…
今はうずくまって目と鼻を塞ぐことしかできん、てか寝よう今日はちょっといろいろありすぎたしつかれたしたしたし
ヒキニートにはきつい1日だったなうん

男「あー眠いしねますわ」

異男「さっきも話したけど隣の空き部屋使えるから布団とか勝手に持っていって使うといいよ」

前言撤回やっぱいい奴だわ

男「何から何まで感謝してもしきれない泣いた」

異男「我ながら情緒の安定しない奴だな…ともかくゆっくり休みな」

今日はつかれたんでここまで

>>176
教えてくれてありがとう!

うーむそれもいいかもしれないけどそれだけだと投げ出したみたいになりそうだからなー
上手くまとめられなかったら考えてみるね!

ともかく部屋のドアの前に到着。
布団を脇に抱え直して空いた方の手でドアノブをひねり開ける。
部屋のなかに入りスリッパを脱ごうとしたところで電気が点いていることに気付いた。

男「ん?なんで電気ついてるんだ?人感センサー式?」

その答えはすぐに判明することになる

部屋に入り少し先の左側のドア、異男の部屋と同じ配置ならおそらく浴室だろう、そのドアが開き、右肩にタオルを掛けた全裸の女子が…これなんてエロゲ?

背は小さく、幼さを残したその顔は風呂上がりのためか上気していて、僅かに艶を残す髪は肩にかかるくらいの長さ…セミロングというんだろうか、胸は決して大きくないが確かな膨らみが…
いや、のんきに視姦している場合ではない、非常にまずい状況である、あ、目があった

???「えっ…?」

場の空気が凍りつく。

…こうなってしまったら先手必勝である、速やかに謝罪し、撤退しよう。

男「すすすみません!部屋ま間違えました!しつします、じゃなくて失礼します!」
結局若干間違えてないか?まあともかくこのまま脱出だ!

???「あ、えっ」

あちらもかける言葉に困っているようだ、制止されても聞かんが!聞いたら敗けだ!早く逃げるぞ!

異男の部屋に無事逃げ込むことに成功した。

異男「部屋わかんなかった?言い方が悪かったかな?隣っていうか向かいの部屋だよ」

おせーよ!いや、でもわざわざ騒ぎを大きくすることもあるまい、あっちがだまっててくれたらそれですむかもしれないし。

男「あぁ、うんわかった」

はぁ…後でしっかり謝ったりしたほうがいいだろうか、どっと疲れたので速やかに部屋まで布団を運びさっさと眠りにつこう。

おそよーございます男です。
思ったよりだいぶ疲れてたのか起きたときにはお昼前でした!

まあ適性検査までまだ時間もあるし先ずは…
お隣さんに挨拶とか?
一番端の方だから向かいに異男の部屋と隣は…

男「ん?ここは空き部屋なのか」

となるとその向かいの…昨晩粗相してしまったこともできるだけ早く謝るべきだし、訪ねてみるか。

男「…インターホン押してみても出ないな、鍵もしっかりかかっておられる」

出掛けてるのかな、いやそう言えばこのフロアの住人てそこそこ偉い人って話だったしやっぱり忙しいのか?

男「異男に話を聞いて…ってこっちも留守かい」

詳しくない場所うろうろするのは不安だし、部屋に戻ろう。
腹へったしな、異男からもらった食糧が冷蔵庫に入ってたはずだからなんか食いながら待つか。




暇である

昼飯をすませたら備え付けのテレビでもみながら時間を潰すかと思ってたけど放送してる局が少くて番組表を見てみるとスカスカ、しかも再放送とかが多い。

今やってる番組にもあまり興味を引かれるものもないんだよね、こういう時こそニュース番組とか欲しいのに。

やることないなほんと…

男「能力とか使ってみるか?」

使えそうな感覚はあるんだけどやっぱりなんとなく気後れというかそういうのがあってなかなか使おうって気になれないんだけど。

男「検査もあるしどうせすぐに使うことになるんだから練習くらいはしておくか?」

…よし、やろう、ひまだし。


いろいろ試してみたんだけどなんだろう。
感想だけ言うとなんというかあっけない感じ?

使うぞって覚悟きめて強く念じてみたら簡単に発動できました。

だいたいは異男の話の通り。
浮く感覚とかになにか感じたりするかなと考えてたけど自分の中では不自然な感じはなかった、感慨みたいなのはあったけど。
体の動きは微妙に不自由な感じがするようなしないような?

物質生成は…イメージがはっきりしてても複雑な物だと構造とかを把握してないと中身の伴わないハリボテみたいなのができるだけのようだ、火とか水とかは簡単に出せた、生成する場所は自由だけど操ったりはできないみたい。
雷とかなら避雷針みたいなのを一緒に生成すれば操れたりするかな?
近くにあるものをコピーするのは思ったより簡単にできた。

超感覚的知覚
ぼんやりだけどまわりのものについてなにがなんだかわかる
わかる!わかるぞ!
いや上手く説明できないけどなんだろうこれ、ともかくわかる。
あとなんか変な感じがまわりにいくつもある、異男の言ってた能力者適性どうのってこれなんじゃないかな?
きっと上にも能力者が住んでるんだろう、300人くらいいるらしいし。
能力解除しても範囲は狭まるけどそこそこ知覚できる、正直鬱陶しい。
と思ったらこれONOFFできるみたい、べんりー。

そしていろいろ気になるバリアなんだけど、見えないからよくわからないなー。
そんで能力発動したまま生成に失敗したハリボテに触れてみたんだけど、思ったよりヤバイですねこれ。
特に凝ったエフェクトみたいなのもなくただ消えてくのよ。
さすがにびびったわ。
あと断面はなんか黒くなってる、めっちゃ黒い、ベンタブラックかよ。
能力解除して断面触ってみたらその黒が消えて普通の断面が出てきた、カスとかそういうのはでなかった。
バリアなぞい。

ところでなんか変な感じの一つがこっちに向かってくるんだけど何事?
なんか怖いわ。
あ、鍵かけてなかったな。

気付いた時には既に玄関は開け放たれ、怒声がとともに人影が飛び込んできた。

???「寮での能力使用はご法度じゃボケがあああああ!!!」

水玉模様のパジャマのような格好の寝癖の酷い女が鬼の形相でこちらに向かってくる。
ちびりそう。
面食らって棒立ちになっている間に距離を詰められ、頭頂部に激痛が走る。

男「んがっ!」

ゲンコツ、いたいなり。

???「新入りみたいだからゲンコツで許すがルールはしっかり守れよ、ってお前男か?ならしっかり反省文も、てか急に太ってどうした?」

なんで名前知っとるねん、いや異男の方か。
ややこしくなる前に誤解を解かないと。

男「いやすいません別人です、名前も顔も同じですけど」

???「はぁ?なんだそれ?」

言い出したはいいけどどう弁解したものか…てか頭いたい…

今日はここまで!
なんか亀更新でしかも二日くらい更新できなかったり救いようがないな!
ほんともうしわけない!

上手く説明できる話が浮かばずうんうん唸っていると
???「ああ、別人なのはわかったから説明はいいよ」

男「え?」

???「ともかく能力使っていいのは演習場か所定の勤務先だけだから気をつけてくれ、次はない、それじゃあ私は昼寝に戻る」

引き留める間も無くふぁあと欠伸をもらしながら出ていってしまった。
管理人的な人だったんだろうか?
能力使うのは決まった場所じゃないとアウトなのね、まあ危ないし。

…結局やることがないな。
テレビでも見るか

男「適性検査の時間だおらぁ!」
!?
異男「なっ・・」

異男「…ああうん、使えるなら近づけばわかるよね」

やることないから迎えを待ち構えていたのだ。
変な感じが近づけばわかるし。
まあどれがだれだか判別はつかないから異男じゃなかったらどうしようと思っていたけどね。

男「別にドアを蹴破ったりしてはいないぞ!けっこう丈夫そうなやつだしな!」

異男「何をいっているんだお前は、適性の検査および測定の準備もできたからさっさと済ませに行こうか」

男「うーし、がんばるぞー」

異男「なんだか楽しそうだね」

男「そりゃね、いろいろ不安も多いけどやっぱり憧れますよ、中二の夢よ超能力とか異世界転移とか」

男「まあ本人からするとたまったもんじゃないなと1日目は思いましたね、はい」

異男「こういうの実際現実で起こってみると本当に面倒だよね…」

男「こっちの自分は最初の能力者とかいう主役級な設定あるのに能力弱くて裏方みたいだし、やっぱり現実なんてろくなもんじゃねえな!」

護送してくれた隊長達の反応見る限り基本的に最初の能力者と研究機関関係者云々は伏せられてるみたいだし。

異男「…これはディスられているのか?現実がろくなものではないというのは同意だね」

男「ところで検査ってどんなのやるの?創作だと機械とかにぶちこまれるイメージ多いけどそういうわけにはいかないよな」

異男「そうだね、そういう機器は反応しないから体力測定みたいな感じなんだ、能力使用中の一定距離間の移動までの時間を測ったり物質生成の最大距離を測ったりね」

異男「難しいこともないから、とりあえずは指示に従ってくれれば大丈夫」

男「確かに簡単そうだ」

廊下を進みエレベーターに乗り、異男が1のボタンを押す、数秒の間の後ドアが閉じ個室が上昇をはじめる。

異男「ところで能力者感知できるなら能力使えるみたいだけど、どの時点から使えたの?」

男「こっち来てからすぐ使えるみたいだったけど初めて使ったのはついさっき、女の人が部屋に殴り込んできて怒られたよ」

異男「やっぱ接触の時点で覚醒させちゃってたか、てかここで使ったんかい、まあ注意しておかなかった僕にも責任があるか…女の人はたぶん管理人さんだね」

男「なんで能力使ったのバレたんだろ?」

異男「観測適性高ければわかるみたいだね、まあ管理人さんの居る階で良かったよ」

男「他の階だとなんかヤバイの?」

異男「んー、管理人さんが動くのめんどくさがれば、報告されて警備担当の能力者の人に取り押さえられるんじゃない?」

男「ひぇ」

異男「野良とかのこともあってピリピリしてるみたいだからね」

男「き、気を付けます」

上昇が止まり、ドアが開くと…
不機嫌そうな顔をした白衣を着た青年が立っていた。

異男「あ、助手くん、わざわざこんなところで待ってくれなくてもいいのに」

助手「同じ顔が二つ、しかも監督とか頭痛がします、監督の方は部屋にもどってて下さい、そのままずっと出てこなくていいです」

男「なんかめっちゃ辛辣なんだけどお前なんかしたの?」

異男「あー、昨日説明した通りいろいろしてるけど?」

男「いやそういうのじゃなくて」

助手「無駄話はいいんで早く帰ってください、帰れ」

助手さんに手を引かれてエレベーターから降ろされる。
助手さんがボタンを押したのかドアが閉まりはじめている。

異男「あ、じゃあよろしくねー」

ドアが閉まり、声の元が降りていく。

男「あれ?あいつが付き添ってくれる流れじゃなかった?」

助手「謹慎中ですからね、私が引き継ぐことになったんですよ、話してなかったんですねあのアホ監督」

助手「というわけであなたの送迎案内を任されました助手ですよろしくおねがいします」

男「え、あ、はいよろしくおねがいします」

というかさっきまでいた建物すごいな、でかすぎて下から見上げるんじゃ全く全貌が把握できん。
なんてとこだっけ?昨日聞いてた気がしたけど。
それからグラウンドの端のフェンスの向こう側に途切れた線路が見える。

助手「先ずは移動能力測定からですかねぼーっとしてないで準備してください」

男「は、はい!」

全力で移動したり物質生成したりいろいろやりながら体力測定のシートみたいなプリントの空白を埋めていく。

えっと、自分の点数は…
十点満点中
機動適性が4点
干渉適性が5点
観測適性が3点
最大保有エネルギー量が4点
という感じ
平均は
機動適性6点
干渉適性6点
観測適性1点
最大保有エネルギー量5点
のようだ。

…平均より弱い模様。

男「あれ?整波適性の項目まるまる残ってるけどこれは?」

助手「何回目かの合同測定の時のシートですからね、その項目は他に測定の人などが居ないと埋められません」

男「そっか、バリア関係の項目か、てか自分あんまり強くないみたいだ…」

助手「観測適性は大抵の人は0点なので3点もあるのは優秀だと思います」

男「え、マジで」

書きたいものがハッキリしないけど意味不明なアイデアはポンポン浮かぶので今のところそれに向かってチマチマ書いてる感じです

収拾、つくかな、つくといいなぁ…

助手「1点以上出せた方は200人ちょっとくらいですしその中でも3点以上となると50人いるかどうかなんですよね」

男「お、これは転移もの主役に相応しい希少能力的なあれだな、絶対そうだ」

助手「…普通よりかなり高いのは確かですけどこれが高いと他のどれかの点数が極端に低いということが多いんです、今のところは…平均よりは低いですけどそういうところも無いですしかなり珍しい型だと思いますよ」

男「おー、やったぜ」

観測適性1点じゃない?

男「ん?これここまでの流れからしてバリア弱いパターンでがっかり的な展開なんじゃ」

助手「それも決して無いと言えませんが整波適性は差があまりないので大丈夫だと思いますよ」

男「おお、とすると」

自ステは
機動適性4点
干渉適性5点
観測適性3点
最大保有エネルギー量4点

整波適性の平均は5点だから
整波適性5点くらい
という感じか

>>206
あれなんか間違えたかな

はかどりそうな気がしてきたのでもう少しかくぜよー

勘違いだった。平均の所見てたわ
続けてくれ

男「こんな感じのステータスだと何ができるんだろ?」

助手「機動適性が少し低いですがバランスは悪くないので大抵の事はできそうですね、外敵との戦闘はもちろん各避難所の物資支援や拠点での研究開発などのサポート、外敵や野良に対しての警戒、高い観測適性はどれにでも重宝しますよ」

男「お、おう、出来ること多いな……あ、じゃあアレ乗れる?」

戦闘メカに乗って戦ったりってやっぱり憧れるよねと、今は演習が終わったのか地に脚をつけ並んで沈黙している人型機動兵器を指差す。

助手「…乗って動かすだけなら多少訓練を受ければ能力者なら誰でもできますけど試作兵器ですからね、数十機は作られてたり謎のバリエーションが存在したりしますけど…軍の方にコネ…信用されていないと難しいかもしれませんね」

男「簡単には使わせてもらえないか」

助手「そうですね」

助手「ではやることも終わったので戻りましょう」

機器の片付けを済ませ、再び案内されエレベーターの前まで戻り。

助手「お疲れ様でした、シートはしっかり提出しておきますので、整波適性の測定についてはまた後日となると思います」

男「わかりましたお疲れ様です」

助手「はい、それでは」

男「今日はありがとうございました」

助手さんは軽く頭を下げるとスタスタ歩いて去っていった。

おねむなのでここまで

>>209
よかったー

読んでツッコミいれけくれるのは嬉しいので気になったらバシバシください
思い付きて書いてるので最初の方は特に粗いですし
書き終わった後とか修正したりするかな
書き終わるかコレ…

男「能力者以外にも若い人割りといるのかな?変な感じしなかったから能力者ではないみたいだし」

あと異男の方が嫌われてるっぽい理由はきけなかったな。

男「たぶん部屋に居るだろうし、たずねてみるか」

エレベーターに乗って16階まで降りる。
一人だからか今までより長く降りているような感じがした。

よく考えてみたらエレベーター乗ったのまだ3回目じゃんアホか自分。
ちくわ大明神(いろいろ反芻しすぎて記憶があいまいになっている反省はしている)
誰だ今の。

ともかく到着B16、そういやなんで地階なんだろうな。

男「自室に戻っても何もなくて暇だし異男の部屋行くか」

廊下を突き当たりまで歩いていく。

あと十数歩で異男の部屋のドアの前というところで自分は歩みを止めることになる。

なぜか?

…昨日間違えて入ってしまった部屋のドアが開き、少女が出てきたのだ、昨日風呂あがりを目撃してしまった子で間違いない。

小柄で幼い顔立ちながら冷たい目で静かにこちらを見据えている。

思わず後ずさってしまった。

何かしら声をかけるべきなんだろうがかける言葉は思いつかない、威圧感すら感じる眼力に身が竦んで しまう。

冷や汗が浮かぶような緊張の果て、少女が口を開く。

少女「少しお話しがあるのですがお時間いただけますか?」

…意にそぐわない返答をしたら確実に殺られる、そう確信した。

男「」

男「はい、だいじょうぶです」

少女「よかった、では立ち話も何ですしどうぞあがってください」

男「は、はい」

女の子の部屋に招かれるとかいう裏山イベントだよ!やったね!

んなわけねぇだろ!
目は据わってるし挙動もなんか微妙にかたくて不気味なんすよこの美少女!昨日のこともあって全面的にこっちが悪いし冷や汗だらだらなんじゃないかな自分!

少女「どうぞお掛けになってください」

男「あ、はい」

すでにリビングまで通されて、椅子を引いて座るように促されている、座った。

少女も椅子に座る、机越しに向かい合う形。

そして沈黙
話を切り出す様子もなくこちらを凝視している。

いやなぜ黙る、話があるんじゃなかったの
てかそのジト目どうにかなりませんか怖いっす。

少女「…………」

男「……」

……いつまで黙っているつもりなんだろうか
いやそれは自分もか
沈黙と凝視に堪えきれずに何度か視線をそらしたりしたがリアクションは無かった。

いったいなんなんだこの妙な状況は
ともかく何か言わないことには始まらない
何か、何か考えるんだ。

「昨日はお騒がせしてすいません、話ってそれについてでしょうか」
とりあえずはこれでいこうか。
よし言うぞ

男「昨じ

少女「昨日は本当にお部屋を間違われただけなのでしょうか」

がーんだな…出鼻をくじかれた

男「それ

少女「この階の住人であるなら能力者のはずですから留守や開き部屋ならともかく人がいる場合に間違われるのは無理があると思います」

応答を聞こうともせず少女は続ける

男「……」

少女「……何か目的があったのではないでしょうか」

あれ、これは何か盛大に誤解されているのでは。

みとる

少女「男さんと同じ容姿なのも気になったので調べさせていただきました」

いや普通に本人に聞けばええやん。

少女「名前や生年月日、出身地は男さんと同じで昨日危険区域で保護され、詳しい検査などもされずに能力者として登録されてこの階に部屋を与えられている」
少女「それより前の事も全く書いてありませんでしたし、ハッキリ言って怪しいなんてレベルじゃ無いです」

あーうん、そうだね。

少女「疑いたくはなかったですがやっぱり男さんも何か企んでますよね」
少女「やっぱりあの裏切りものどもと繋がってるんでしょうか」

口調と表情がどんどん険しくなっていく
なんかよくわかんないけど勝手にヒートアップしてらっしゃる

会話成立しなそうだからどうにか落ち着いてもらいたいんだけど自分には打つ手無さそうなんだよな……

だ、誰か助けてくれ……


その願いに応えるかのようにドアをノックする音、続いて声が届く。

異男「少女さーん、男だけども男くん居るー?」

名乗りの後に同じ名前の人間が居るか聞くのって文面でも実際聴いてもなかなか間抜けな感じがするな……
いや、ともかく助かりそうだ。

男「我が半身よ!ここにいるぞ」

異男「お、よかった……ってなんかキャラおかしくない?」
異男「まぁいいや、失礼させて貰うよ」

部屋の主の返事を待たずにあがりこむ
部屋の主……少女さんはというとムッとした表情で口をつぐんでいる。

最近寒くていろいろな気力が奪われていくのでとてもつらい
書きこみもサボり多くなってしまった

>>221
ありがとう、ありがとう……
見てくれてる人居るってだけではげみになります

どうにかペース持ちなおすためにがんばるそゎ

あくしろよ

異男「少女さん人部屋に招くなんて珍しいね、人見知り激し

異男「……えー、どういう状況?」

男「変な状況」

異男「うんそれは見ればわかるかな」

男女が机越しに向かい合う形で座っている
デートか何かみたいなシチュエーションだが和やかな雰囲気はなく、飲み物やお菓子が用意されていたりもしない。
別れ話かな?

異男「あー……はいはい、少女さん緊張するのはいいけど表情もうちょっとどうにかならないかな?」

男「え、緊張してんのこれ?」

異男「うん何て言うか、かなりシャイな子だから」

>>226
ひえ、お許しを……

基本1日1レスちまちま亀進行なんでゆるしてくぁさい
サボりは反省してますんで何卒何卒

異男「話も聞いてるしいろいろ考えてるんだけど態度に表すのが苦手みたいで会話は得意じゃないんだ、多目にみてやって」

男「あー、うん何となくわかった」

異男「応答の間隔はちょっと長いけど聞いてあげよう、ほら、しゃべり出す……」

ちょっとデリカシーに欠けるもの言いなんじゃ

少女「ぅ……」

男「う?」

少女「……裏切りもの」

若干涙目になっているような気がするんですが

異男「……」

男「泣かした」

異男「えっ」

男「説明してくれるのはありがたいけど、こういうなんというかお喋りがすぎるとこも助手さんに邪険に扱われる理由なんじゃ?」

異男「そ、そんなことは……いや心当たりがけっこうあるな、すごく刺さる」

男「とにかく絵面とか不味いから責任とって慰めてほら早く」
知りあいではあるようだしこのままいろいろ擦り付けて脱出するのがいいだろうなうん

少女「……(グスグス)」

異男「悪かったよ、心無い言動にも反省しているから」つハンカチ

男「じゃあ自分は居てもしょうがないし失礼させてもらおうかな」

異男「なんか話してたみたいだけどいいの?」

男「いや、落ち着いたらまた改めてってことにしようかなーなんて」

男「でもまた変な状況になってもな……なんかメッセージやり取りできる端末みたいなのとかないかな?」

異男「ああ!そうだった、これを渡すのを忘れてたから探してたんだ、はい」

そう言って側面にボタンが1つ携帯電話にしては画面の大きい、あーうんぶっちゃけスマホだ、それを差し出してきた。

男「おー、スマホ?貰っちゃっていいの?」

異男「無いといろいろ不便だからね、使い方は大丈夫?」

男「多分大丈夫、センキュセンキュ」

スマホを受け取り部屋をあとにする

何にもなくて退屈だったしありがたい
アプリゲームみたいなのとかあるだろうか
…いや職務用の支給品みたいなものだろうけど暇だからさ
てかネットとかって生きてるんだろうか?

自室に戻りさっそく電源をいれる

男「えーと、ID入力?いやしらんがな説明書とか……」

お、一緒に渡してくれた箱にあった

男「ん?まだなんか入ってる」

メモが入っていた英数の文字列

男「これがIDかな……ポチポチっと…………お、開いた」



スマホ「はじめに」

男「うおっ……なんかはじまったぞ」

スマホ「外敵の脅威と勢力は未知数であり、この戦いがいつ終わるか、そもそも勝つことができるのか、それは誰にもわからない」

てかこの声異男じゃねーか

スマホ「だから、ここに集ってくれた君たちには感謝している、例え本意でなくとも、例え不純な動機であっても、共に人の世の為にここに居てくれる事に」

これはガイダンス的なやつかな?

スマホ「私たちの力は人の想像の及ぶ万能に限りなく近いものである」

まあかなりチートだよね

スマホ「これといった制限もなく簡単に自分以外のものを変えてしまえるし、なんの苦労も無しに独りで生きていく事すら可能だ」

強ニートですねわかります

スマホ「そんな力を持った個人達がこうして1つにまとまり、組織的に活動することができるのは奇跡と言っていいだろう」

あんた一時期独り逃げ延びてたしね

スマホ「重ねて感謝を、そしてようこそ、人類防衛軍へ」

面白い
見てるよ

>>236
ありがとうございます!

しばらく更新しなくてすいません
そのなんというか実生活が安定しないので……

ともかく頑張って続けていきたいです!

男「へーなんかいいなこういうの、お、終わった」

男「えっとパスワード設定……ああはい」

端末の初期設定なんかをぱぱっと済ませ、スマホの機能を確認していく

計算器や辞書、カメラなどはあるようだ

男「通話とかブラウザみたいなのは見当たらないが……お?」

これはメッセージアプリかな?
登録されてるのは……自分の名前が二つ

ああ、片方は異男だ、もう一方は自分でプロフィールが開いた、所属とかさっき計った能力の点数とかが載ってる

男「配属先未定て……」

説明書によるとこれが基本的な連絡用のアプリらしい

登録されてる人どうしでメッセージのやりとりや通話などが行えるようだ

男「いまのところ自分は異男だけしか登録されてないけど」

IDを入力すれば他の人も登録できるみたい

所属をタップするとそこに属している人どうしでメッセージをやりとりできるようだ
説明書にはグループチャットみたいな画面がうつしだされている

男「…………配属先未定(1)」



男「これ登録されてる他の人の所属だけじゃなくて能力の点数も見れるのか、えーと……」

男(異男)

能力研究開発部 監督

機動適性1
干渉適性2
観測適性0
整波適性4
最大保有E量2

男「……なんかすげー悲惨なんだけど」

自称最弱は伊達ではないようだ

あとはここの本部のインフォメーションには最近のお知らせとかも載ってるんだけど

男「なんかTwitterとかでたまに見るノリの軽い企業アカウントみたいだな……」

ここ数日はあの人型メカや遊撃隊に関するお知らせが多いみたいだ

男「ここらへんは異男に聞いたし……とりあえず暴走者の事が気になるし……奪還作戦の時とかの情報ないかな?」

少し遡ってみるとすぐに見つかった、2週間前から1週間前くらいまでは奪還作戦時の状況などが記されているが

男「書いてる人が違うのかずいぶん堅苦しくて読みにくいな……」

書いててこんがらがってきたので時系列みたいなの

4年前
異男目覚める(能力に)
なぜかばれてそのまま海外の研究所へ

1年前
理由はよくわからないが異男帰国
やばい気配を感じたり他人も目覚めさせたりして研究所に戻る
新しく能力者が30人追加
能力研究が捗る
異男低スペック発覚

3ヶ月前
能力研究手詰まり
異男やばい気配の見張りを任される

1ヶ月前
首都壊滅
外敵あらわる
異男逃げ出す

数日後に救援で海外から能力者6人と軍隊
能力者外敵と交戦、1人死亡

それからすぐ
能力の適性持ってる人が集められる
研究所の人達反対するが闇に葬られる
人類防衛軍
能力者増員
奪還部隊の編成
異男発見拘束

4週間前
救援で来た能力者の生きのこり4人行方不明
1人は軍に残って頑張る
異男能力についてのアドバイザーとして起用される

海外も壊滅

3週間前
発覚と混乱
民間人の避難だいたい終わり
関東半分以上中部のそこそこが外敵に侵攻される

2週間前
奪還作戦開始
能力者500人動員

奪還作戦2日目
200人逃げる

奪還作戦4日目
爆心地到達
しかし新たな発見は無く撤退

新兵器の開発が始まる

奪還作戦7日目
作戦失敗
帰投完了

1週間前
奪還作戦失敗
18人死亡
7人暴走→行方不明
200人逃亡
外敵の数が大きく減り侵攻が弱まる

2日後謎の人型機動兵器が完成する

5日前
新兵器初陣、圧倒的な性能を示す

1日前
男あらわる

苦労して読みといてみたが

男「出来事については昨日聞いた異男の話とあんまり変わらないな……」

作戦に参加した人の名簿とか外敵との交戦記録とか大逃亡とかも載ってるけど暴走者については何も書かれていなかった

男「行方不明者のリストに女幼の名前はあるけど」

行方不明者は7人で異男の言ってた暴走者の人数と一致する

男「てか逃亡者の安否って確認できてるのか、行方不明と分けて書かれてるし」

逃亡者は206人で同じく名前がリストにまとめられている

男「んー……欲しい情報も無いし他のとこ見てみるか」

他には遠征や避難所に物資を届けたなどの活動報告や、相談用のアカウントや目安箱的なアカウントの紹介とIDが載っていたり

男「特にめぼしい話も無いなー」

しばらくだらだらと記事を流し読みしていると

けたたましい警報音と共に端末が震え出す

男「うわっなんだっ!?」

画面には非常事態と大きく表示されており、下側に部隊毎に通知内容に従って行動するようにという指示が出ている

男「え、部隊毎って、自分どうすれば」

一応自分の所属である配属先未定を開いてみるが、当然なんの通知も無い

男「……ほんとどうすればいいんだ」

呆然としていると勢いよく玄関からノックの音か響く

男「はい!ちょっとまって!」

スマホをポケットに入れて玄関の扉まで急ぎ足で向かい開ける

男「あ、異男、自分どうすればいいかな…………って、そのてさげいっぱいのガラクタはいったい?」

異男「急ぎの用なんでちょっとついてきてくれ」

男「お、おう」

男「さっきなんか警報みたいなのあって通知に従って行動しろとかあったけど」

異男「ああ、僕は待機だってさ」

男「え、出歩いていいの?」

異男「さあ?どこで待機とは言われてないし」

男「それは屁理屈なんじゃ」

異男「ところで男はどんな通知だった?」

男「いや、自分はなかったけど」

異男「それはよかった」

男「てかどこに向かってんの?」

異男「どっちかって言うと今は人探しかな」

異男「あ、いたいた、おーい管理人さん!」

管理人「ん?男か、それと男」

異男「やっぱ同じ名前だとややこしいね、あとで何か考えておくかな…………」

管理人「何の用?私もちょっと急いでんだけど」

異男「倉庫の鍵貸してくれない?」

管理人「……お前なぁ、よく舌の根も乾かない内に」

異男「いいじゃない、彼らのように見逃してくれたって」

異男「それに今回は何かしでかす準備があるわけじゃない」

管理人「それはよーくわかってるけどさ…………はぁ……お前本当クソヤロウだよな……」

管理人「ほらよ、壁に掛けてあるから勝手に持っていきな」

異男「どうもどうも」

管理人さんは鍵を渡すとスタスタと去っていった

男「……倉庫ってなんの?てかやっぱり他にもなんかやってたのか?」

異男「あー……話してないことは割りとあるね、まあ時間があれば話すよ」

異男「倉庫の方は……あ、これもってエレベータキープしといて、すぐ戻るから」

ガラクタの入った手さげ袋を手渡すと駆けていった

男「あ、おいちょっ」

男「いってしまった……」

てかこのガラクタなんだよ
少し中身を覗いてみると

男「あれ……これって昨日手伝った奴だよな」

何の部品かわからないが昨日少しした作業の中で弄った機器や、金属製やプラスチック製のさまざまなパーツが詰められていた

男「聞いてなかったけどなんなんだろうこれ、てかけっこう重っ」

男「…………こっちは全然人通らないな」

この階の通路はH型になっているようでエレベータは向かい側の通路が見える位置にある

あっち側はエレベータに乗る通路を横切るなど少しは人通りがあるがこちらは自分たちと管理人さん以外に人は通っていない

男「隣もそうだったしこっち側って空き部屋ばっかなのか?」

そんな事を考えながら4人組が向かい側の通路のエレベータに乗るのを眺めていると
右手側のすぐ近くの部屋のドアが開き、その部屋の住人らしき人物が現れる

きりりとしたまなざしに長くさらりとした髪が美しい女性だ
こちらに向かってくる

???「失礼いそいでいるので」

男「あ、すいません」

自分がよびだしておいたエレベータに乗って行ってしまった

男「……思わずガン見していた」

かなり美人だったな

男「あ、エレベーター」

隣の奴キープしとこ
てか異男まだかよ

異男「なかなか見つからなくて」

男「急ぎの用ってつれだしておいて待たせるとはこれいかに」

異男「ごめんごめん、じゃあいこうか」

男「そういえば聞いてなかったけどいったい今どういう事態なの?」

異男「ああ、なんか暴走者がこっちに向かって来てるらしいんだ」

男「え?それって女幼?」

異男「いや、詳しいことはわからないんで返信待ち」

男「えーと……自分が連れ出された理由は?」

異男「もしもの時何もできないのってもどかしいだろう?」

男「まあそうなのかな」

異男「それに何かできたかもしれないって後で悔やみたく無いしね」

男「…………」

異男「さてここからは誰かに見つかると不味いかもしれないから遠回りになるよ」

B2階でエレベータから降りる

男「でも能力者の人いたらすぐバレるんじゃない?」

異男「こういう事態の時ならこっち側のフロアにはそんなに居ないんじゃないかな、今向かってる所には重要な施設とか機材とかはないし」

異男「もし居たとしても男の観測適性高いし接触は避けられると思う」

男「えーと、自分より高い人が居たら先に見つかるんじゃ?」

異男「3点以上となると希少だからほとんど出払ってるだろうね」

異男「まあそんなにびくびくしなくて大丈夫だよ」

男「ああ、うん」

異男「それじゃ頼むね」

男っょぃ。
そして素麺、君の事は忘れない

それなりに人通りもありお喋りの余裕は無く、二人組の能力者が走って来たりなどハプニングもあったがようやく目的地までたどり着いたようだ

男「なんか凄く疲れたしかなりの時間スネーク的なことしてた気がした」

異男「出てから40分もしてないけど疲れたし時間が長く感じたのは同感だ……思ったより遠回りきついね…………」

男「能力使って壁とか壊して直してとかしながら移動するのがはやかったんじゃね?」

異男「一応見逃してもらってるって立場だからね?それに管理人さんの観測適性チートクラスだから下手なことしない方がいいと思うな…………」

異男「とにもかくにも目的地、特別倉庫に到着だ」

男「特別倉庫?」

異男「そういえば話せてなかったね」

異男「ここは外敵の死骸を保管してるとこだよ」

男「mjd?」

異男「まじまじ」

異男「といっても変質させて一定の大きさにしてあるから原形全く残ってないけどね」

男「…………それでなんでこんなとこに?まさかあの、あれ作るとかじゃないよね?」

異男「今までの話から考えると1つしかないよね!」

異男「もちろんあの人型機動兵器です!」

男「(唖然)」

異男「試作された原形機は解体されてるし、現存する機体は死骸で出来てるから能力使ってもコピーできないし」

異男「ただ僕には設計図と開発者とのツテ、そしてたっぷりの暇があったからこれはやるしかと思ってね、こつこつ準備してたんだ」

男「それってもしかしてこれといった理由無かったんじゃ」

異男「うん、始めた理由は暇だったからってだけだね」

男「アホだー!」

>>253
わりとっょぃ
そうめんは昼飯になったのだ……男の昼飯にな…………(そうめん死亡ルートに入っていた)

書きたいこと書いてるときはそこそこはやくかけるけどそれでも遅筆
……ガンバルゾーガンバルゾー(就寝)

男「てか誰がのるんだよ」

異男「(男指差し)」

男「デスヨネー」

異男「僕だと適性の低さもあって上昇値もたかがしれてるからね、わかりきったことだろ?」

男「っていっても動かしかたとか全然わかんないけど」

異男「それもそうだろうね、でも組みたてまで時間があるから隣の倉庫にあるシュミレータ使って感覚だけでも確認しといて」

男「なんでシュミレータなんかあるんだよ……」

異男「数値を入れれば動作が確認できる開発試験用のシュミレータだったんだけど一部の人に人気が高くてね、最近複製されて訓練用という名目で大量に配備されたんだ、それの余り」

男「お、おう……」

異男「お、どうやら続報のようだ」

異男「こっちに向かってる暴走者は女幼さんで間違いないようだ、それから……これは」

男「なんかあったの?」

異男「暴走者が来るなら予想できたことだけど外敵も引き連れてるみたいだ、ただ数が予想外に多い」

男「それってけっこうヤバい?」

異男「うん、かなり」

異男「周辺基地の部隊は安全を優先して突撃などはせず誘導するなりで散らして勢力を削いでいるようだけど」

男「奪還の時みたいに大勢で戦えないの?」

異男「あれは大勢の味方が一部に固まっての戦闘だったのと戦闘によって敵の勢力を味方以下にとどめることができる状況だったから犠牲が少なく済んだんだ、今回とはちょっと状況が違う、きびしいだろうね…………」

異男「せめて他の基地にも新兵器の配備ができていたらどうにかならないことも無かっただろうけど」

男「まさか、逃げるのか?」

異男「いや、そういう訳にもいかない」

異男「暴走者の行動の理由がわからない……いやこれは隠してもしょうがないな」

男「な、なんだよ」

異男「僕はこの事態の原因をほぼ断定している」

男「え?それじゃあ早くそれを伝え」

異男「男、君だよ」

思い付きで書いてたらまた大変なことになってない?
全文細かいこと考えずに書いてたり考えてても浅知恵すぎてやっぱ不安

運が悪いと明日、へたしたら明後日の午後まで書けないかも
ねるねるねるね

男「は?」

異男「…………」

異男「暴走者の目的は君、なんだろう……恐らく」

男「…………」

男「……なぜさっきはかなり強気にビシッと言ったのにちょっと弱気になる」

異男「うーん……少し真面目な話に入るから気を引き締めてもらおうと思ったんだけど、やっぱ柄じゃないなーと、ね?」

男「いや、ね?って言われても」

男「というか原因とか目的とかなら実際に交戦した部隊の人達の方が可能性高いと思うんだけど」

異男「それはそのー、確かに普通ならそう考えられるだろうけど、そうだとしたら割りと簡単に解決しちゃうだろうしここまでいろいろやった意味がなーとかそれにせっかくのチャンスなのに何もしないという安全な選択肢が出ちゃうのも(ボソボソ)」

男「……お前が言うんならそれなりの根拠があるんだろ?ハッキリ言えばいいじゃん」

異男「…………うん、そうだね、じゃあ大事な話だからしっかり聞いてくれ」

男「おう」

異男「君について、わからない事は多く、君の存在を知る人はみな疑問と疑惑を感じるだろう、僕もそうだった」

男「?」

異男「なぜ登録などの手続きがほとんど僕を介して行われたのか、ここに来てからの施設の案内や人の紹介が少ないのか」

異男「理由は簡単、君は疑われていたからだ」

男「…………」

異男「直近に野良などの出来事もあったから基本的にはそれについての関連がね」

異男「僕は研究機関のことで心当たりかあったから君の事を任せてもらうように頼んで場合によっては自分でケリをつける気でいたんだけど」

異男「どうやら不思議な事にそのどちらも杞憂だった」

異男「最初の会話と第6遊撃隊の証言から、あの状況で無事に居られた事が不思議な程、今のこの世界の事情についての知識の欠如は明らかだった」

異男「能力の測定結果を見て僕は確信した、君は本当に巻き込まれただけだったんだと」

男「じゃあそっちのせいで自分がここに来たってのはやっぱり」

異男「すまない、とっさに思いついた嘘だよ、こっちも若干混乱しててね、おざなりな説明だったろ?」

男「そっかー……」

異男「そういうわけで君については本当にわからない事が多い、君を保護してから突然暴走者と会敵したとも聞いたし、能力が外敵を引き寄せるように君にもそういうものがあるのかもしれない」

異男「5日前の新兵器の試験で退けた暴走者が追撃してきたというのは聞いていないし何よりあちらからここまでっていうのはかなり距離がある」

異男「だから何かあるとしたら君かなーと思うんだけど」

男「……自分も実は言ってなかった事があるんだけど」

異男「ん?」

男「保護される前に女幼に遭遇してたんだー、なんて」

異男「……それ本当?」

男「うん、怖くて走って逃げたけど」

異男「……よく逃がしてくれたね」

異男「…………というか本当に暴走者の目的君なんじゃ」

男「あー、そうかも」

男「もしかしてもっと早く言った方が良かった?」

異男「いや、絶妙なタイミングだ、他の誰かに暴走者と遭遇していた事を話したか?」

男「話してない」

異男「セーフセーフ、それならそうだな…………」

異男「それではここからは作戦の説明をさせてもらおう」

男「お、まってました!」

異男「暴走者はかなりのスピードでこちらに向かっているがその特性故に頻繁に外敵とかちあう、そのため到達まではそこそこ時間がある」

男「それってどれくらい?」

異男「たぶん最速で3時間くらい」

男「そんなにないじゃん……」

異男「僕は到達1時間前までにこれを完成させる、君はそれまでに操作にある程度馴れる」

異男「準備ができたらおそらく到達1時間前までに正面からぶつけられるであろう第6遊撃隊を含む部隊と合流し、対象を撃退する」

異男「ざっと説明するとこんな感じだ」

男「はいはい質問、自分が原因なら自分だけ逃げてしまえばいいのでは?」

異男「さっき話したけど君にはいろいろ疑惑があるから逃がしたりしたら君の件を預かっている僕の立場が無い、なので逃げないでほしいなー」

男「ご、ごめん、じゃあ1時間前までに第6遊撃隊がぶつけられるってのはどういう?」

異男「ここの人達わりと臆病だからギリギリまで子供を犠牲にするとかはしないと思う、この事態の原因の候補である第6遊撃隊すらいきなりぶつけるようなことはしないだろう」

異男「だけどここまで侵攻されるというのはまずいだろうから結局は出撃させるだろう、意味がないと知らずに」

男「もしかして勝てない?」

異男「だろうね、だから結構危機的な状況なんだ」

異男「そこで暴走者の本来の目標であるだろう君が鍵になるんだ」

男「あれこれ遠回しに死んでこいって言われてない?」

異男「ソンナコトナイヨー」

異男「まあ実際さっきの話聞くまではそういう事になるかなと思って申し訳ないかなと考えてたけど」

男「おい」

異男「大丈夫なんじゃないかな?」

男「んな殺生な」

異男「さあ時間も無いし準備だ!組み終わったら呼ぶからしっかりやってくれよ!」

異男「そして運が良ければ女幼さんも救おう!おー!」

男「…………あぁもうっ!自分が原因かもしれないし、やるだけやってやみるよ」

そして自分はシミュレータ漬けの2時間が始まった

のだが

男「これがシミュレータ……なんかゲーセンとかにおいてありそうな奴だな」

男「えっとパラメーター入力?ああ、適性の数値入れればいいのか」

男「戦闘シミュレーションと動作テスト…………まずは動作テストで」

男「通常モードと戦闘モード?とりあえず通常モードでいいのかな?」

男「………なんか操作複雑過ぎない?」

男「歩いてみるか、んおっ…………めっちゃ揺れたぞ、大丈夫かこれ?」

男「あー!倒れるあっ」

男「走行とかどうなってしまうん?…………あ゛あ゛っ゛びっ゛ゆ゛っ゛れ゛っ゛う゛」

男「また倒れっ!うぐっぅ……」

男「思ってたよりかなりきつい件」

男「ふんっふんっ……ようやくまともに走れるようになったな」

男「飛行は簡単かと思ったら推力がかなりきつい、視界もぐるんぐるんするしきもちわる……うぷ……」

男「えっこんなん戦闘モードとかどうなってしまうん……?(震え)」←ここまでで1時間経過



男「あれ?戦闘モード操作簡単そう」

男「は?歩行走行無し?……あ、能力発動中は浮くのか」

男「なんか推力ゆるくない?」

男「これもしかして通常モードいらないんじゃ」

男「あ、もう少しで2時間」

男「」

男「やべぇ!移動方法しかおぼえてねぇ!」

異男「組みたて終わったから出てきて!」

男「わかった!でも移動方法くらいしかおぼえられなかった!めっちゃ不安!」

異男「通常モードからやってたか、まあうまく行けば無駄にはならないだろうから」

シミュレータから出て異男の後に続くと件の人型メカが組み上げられていて、付近に人の頭くらいの大きさの四角いブロックが並べられていた

男「てかこのメカてさげの許容量こえてない?」

3メートルくらいあるんじゃ?

異男「一人じゃ無理だし駆動部とかの複雑なのは別から持ってきてもらって組みたてしたからね」

男「それもそうか、んでこの大量のブロックは?」

異男「これが外敵の死骸、を保管用に能力で加工したものだね」

異男「もう出撃したらしいから、手早く複製よろしくね」

男「自分がやるのね、能力使って大丈夫?」

異男「OK」

集中してメカの辺りの空間を把握
少し情報量が多いけど…………

よし切り取れた

後はえーと、ブロックの方に張り付けていくイメージで
集中、集中…………

よしできた

男「ふー、よっと」

異男「やっぱり観測適性あるとこういうのもスムーズでいいね」
横倒しの状態の、隣のメカより数倍の大きさのメカを見て呟い。

男「それでえっと乗ればいいかな?」

異男「ああ、起き上がって通常動作の確認といきたいところだけど」

異男「時間も無いし起動してすぐに戦闘モードに切り替えて能力準備姿勢に移行して能力発動って流れ」

男「シミュレータでもやったしたぶん大丈夫」

異男「それから能力発動後はこれの電源入れて」
無線機のようなものを手渡してきた

男「これは無線機でいいのかな?」

異男「うん、その後の指示はこれで伝えるから」

男「わかった、えーと、それじゃあ」

メカの胸部にある搭乗口を開いてコックピットにのりこんだ

システムを起動、チェックをスキップし、戦闘モードに、各部のスラスターを起動、能力準備姿勢へ移行

男「そんでこのまま能力を発動と」



何かが広がっていくような、服に袖を通す時のような、能力発動の感覚

その感覚をこれまでよりも深く、長く感じる

その感覚の先にある広がり?行き止まり?とにかくそれを感じる

それをしっかりと、掴む、広げる

それはなんでもできてしまいそうな万能感、解放感



男「うん、動けるみたいだ、シミュレータの時より」

男「無線機のスイッチをいれるんだったっけ」

無線機(異男)「………………テステス聴こえるかな?」

男「聴こえてるよ」

無線機「操作の感覚は大丈夫?」

男「だいたいシミュレータ通りだけど、それより自由に動かせそう」

無線機「問題ないみたいだね」

無線機「それじゃあこのまま天井ぶち破って外に出て」

男「」

無線機「そうしないと出れないからね」

男「うんわかった」

無線機「出たね、はいそういうわけで少女さん合流お願い」

無線機(少女)「……了解」

男「少女さん?」

無線機「よく考えてみたら僕には戦線までいく手段ないし、この状況だとたぶんあと数十分すればお叱りがくるだろうから引き継ぎを少女さんにたのんだんだ」

男「少女さんもメカ乗ってるの?」

無線機「いや?生身だよ、だが聞いて驚け、少女さんの機動適性は7だ」

男「それなら少女さんもメカ用意した方がよかったんじゃない?」

無線機「僕も途中までそう思ってたんだけど素材の在庫が足らなくてね、それに足りてても引っ張り出して並べるには時間もなかったからさ」

無線機「それじゃあ手筈通りよろしく、ガス欠には気をつけてね」

無線機「…………よろしくお願いします」

男「……よろしく」

無線機「……こっち、追い付ける人は居ないけどもうばれてるから急いで、それから迎撃部隊との合流はたぶん接敵までには間に合わない」

男「わかった、急ごう」

少女さんのナビゲーションにしたがって飛び出す



現実感が薄く未知が広がり続けるこの状況に自分は、かなりふわふわとした気持ちでいた

隊長「作戦領域に到達、目標αの反応は?」

眼「えっと……目標α反応無し、想定ルート通り進行中、です」

隊長「……作戦通り第2第3チームは散開、目標β群の陽動に当たってくれ」

他チームリーダー「「了解」」

隊長「我々第1チームは目標αがポイントを通過次第攻撃を開始する」

翼-A「……貧乏クジなんてレベルじゃねぇよな、まったく」

翼-B「……そっすねー」

隊長「…………」

爪-A「どうした隊長?いつもなら可愛げも無い注意を飛ばしていく所だろう?」

隊長「こんな状況じゃなければそうしていた所だな」

隊長「どうせ無事には帰れないんだ最後く

爪-B「縁起でもないこといわないでください、そんなに弱気になられても困ります」

爪-B「だいたい昨日は1機戦闘不能でも足止めできてたじゃないですか」

翼-A「今なら6機万全な状態だから勝てるって?アホか」

爪-B「あ、アホって!」

翼-A「どう考えてもあんときのは手抜きだっただろ、なあ隊長?」

隊長「……そうだな」

爪-B「……は?」

眼「えと、今の進行速度からも、その可能性は高い……と思います」

爪-A「確かに簡単には行かない相手だろうがそこまで悲観的になるものなのか?」

翼-B「噂じゃいきなり一帯を消し飛ばしたとかも聞いてましたが、一見ちょっと強いかな程度な気がしましたけど?」

翼-A「実際やりあってなきゃわかんねーだろうな」

隊長「……ああ、翼-Aの言う通り勝てる相手じゃない」

爪-B「それは本当なら報告すべきなんじゃ」

隊長「この迎撃作戦は恐らくそれをわかった上で私達があれに当てられるのだろう」

翼-A「つまり半分くらい死んでこいって言われてるようなもんなんだよ」

おつおつ

爪-B「そんな……」

翼-B「え、今回そんな酷い話だったんですか?」

隊長「…………」

爪-A「仮にあれに勝てたとして、引き連れて来た外敵も簡単に処理できる量ではない、か……」

眼「あ、あの確かにあんまりいい状況では、ないですけど、しっかり他の手も考えられてるはずです……たぶん」

翼-A「あの化けもんに勝った上でこんだけの大群もどうにかするような手が?」

翼-A「ありえねぇだろそんなもん」

隊長「……けど逃げ出すわけにもいかない、外敵の侵攻を許せばそれだけ安全地帯も減っていく」

隊長「例えその場しのぎでも、俺達は戦うしかない」

翼-A「本当じょうだんじゃねえよ……」

爪-A「…………」

眼「っ!目標αポイントに接近!」

隊長「……戦闘準備」

>>280
おつあり!

こんだけごちゃごちゃして結局下手なラノベみたいな感じになってきた!
なんかなろうでやれとか言われそうだけどたぶん書けないからここで最後までやりとげるよ!
……たぶん

異男「あてが外れなければいいけど……」

異男「それにしても通信も能力行使中だとこちらも使ってる状態じゃなきゃ通じないってのは不便だね」

異男「さて後片付けでもしましょうかね」

???「後片付けは大事だが、それ以前に緊急時の指示には従っていただきたいものだ」

異男「あれ、女幹部さん?戻ってたんだ」

女幹部「つい数時間前な、まったく、あちこち飛び回ってようやくゆっくりできるかと思ったらこれだ」

異男「災難だね、それで結果はどうだったかな?」

女幹部「終わればわかる」

女幹部「それにしてもこれは……お前にしては行動的だな」

異男「ははは、……あんまり余裕ないと思ってたからね、余計なことしちゃったかな?」

女幹部「戦力としてなら余計などありはしないだろうが……覚悟しておけよ?こうも好きにやられると流石に擁護しきれんからな」

異男「はい肝に命じておきます女幹部殿」

女幹部「……乗って行ったのは件のドッペルゲンガーか?」

異男「それも知ってたんだ」

女幹部「ああ、部屋の前で見掛けた時は驚いたよ」

異男「そりゃそうだろうね」

女幹部「見張りか何かはつけたんだろうな?」

異男「一応少女さんを」

女幹部「…………これまた微妙なチョイスだな」

異男「他に頼れる人が居なくてね」

女幹部「こんな奴以外に顔見知りが居ないあの子も不憫だな」

異男「そう言われるとかなり心が痛いな、ははは……」

隊長「翼-A下がれ!それ以上は持たないだろ!」

翼-A「わかってらあ!おい爪-A!メガネはダメか!?」

爪-A「爪-Bは無理だ!こちらも動けん!」

翼-B「隊長さんこれやっぱりキツいですよ……!!あっ!?」

眼「あ、翼-Bさん!わ、私、前に出ます!」

隊長「翼-A!翼-Bのカバーに行け!」

翼-A「クソッ!わぁったよ!おい大丈夫か!」

隊長「(できる限り一人づつで対応することで確かに時間は稼げているが、こちらの消耗が激しい)」

隊長「(既に爪-Bが戦闘不能でそのカバーに入った爪-Aも周囲に沸いた外敵の対応に追われている)」

隊長「(恐らく翼-Bもダメだろう、このままでは共倒れも時間の問題だ)」

隊長「(残った4機であれの足止めをした方が時間も稼げるが、二人を見捨てることなどできるはずもない)」

隊長「(あちらはこれだけ外敵や能力者とぶつかっても怯む様子など無くピンピンしている)」

隊長「(撃破が不可能であろうことは明らかで我々は足止めに徹することしかできないでいた)」

翼-A「爪-A!爪-Bこっちまで引っ張って足止め行け!二人であれの相手は無茶だ!」

爪-A「さっきも言ったがこちらは外敵を退けるのに精一杯だ!くそ!救援か何か無いのか?!」

眼「よ、陽動隊の人達には伝えましたけど!私達でこれじゃ、他の隊の人に耐えられる人なんて居なっ、きゃあ!」

隊長「ぐっ!おいっ!気を抜くな!錯乱援護しっかりやれっ!」

隊長「お前まで落とされたら本当にもたないんだよっ!」

眼「うぅっ……なんでこんな……!」

眼「!な、何か来ます!」

翼-A「あ?!おい!そっちにクレーター前で遭遇したでかい奴が見えるぞ!」

爪-A「タワー型の外敵!常時なら厄介だが上手く誘導して囮に使えば……!」

眼「あ……あぁ……………」

爪-A「どうした眼?」

眼「た、隊長……隊長さんが……………」

翼-A「……おい、うそだろ……隊長!チビ隊長!返事しろよ!」

眼「……う、もうやだ……やだよ…………」

爪-A「留まるな!せめて離脱し」

爪-A「!!眼!避けろ!」

眼「っ!」

眼「……あ、あれ?痛くない……?」

眼「へ?この機体、だ、誰?」

爪-A「……救援?」

翼-A「おい油断すんな!暴走者どうした!」

眼「!!あれ?止まってる?」

「「は?」」

男「なんかでかいのが振りかぶってて眼さんの機体が危なそうだったから全力で突っ込んだんだけど」

男「ぶっとばされると思ったら逆にでかいのが弾けとんだ件」

男「つか断面グロっ、おえぇ…………」

男「女幼は……なんかこっち見たまま動かないみたい」

男「おーい誰か応答して?」

男「…………少女さん何かシカトされてるんだけど自分なんかしちゃったかな」

無線機「…………もってくるの間違えたかも」

男「あ、つながってない感じか」

男「えっと、どうすればいいんだっけ?」

無線機「…………さっき言った通り、暴走者を上手く誘導しながら離脱」

男「隊長さん達ピンチっぽいしどうにかした方がいいんじゃないの?」

無線機「…………勝手にすればいい、バリアは減衰してると思うから気をつけて」

男「わかった、ありがとう」

自分の機体の武装はハンドガンみたいなのと直剣だ

ハンドガンは使用者にもよるけど小型の外敵に対してなら一撃でしとめることが可能な程度の威力があるらしい
何か光波なんたらかんたら形成射出?というやつですさまじい弾速でバリアを打ち出せるとのこと

直剣は中型~超大型向けの武装で思いきり敵に切りつけて使う、のではなくこちらも光波でバリアを打ち出す
そのままぶつけたりしたらこっちのバリアが減衰しちゃうから当たり前か
射程が短いので結局近接武器だがそのぶん威力は高い……らしい
敵の輪郭に添わせるように刀身をかすめるのがみそとのこと

男「隊長さんの機体だけはぐれて停止してるみたいだから早く助けないと」

男「…………助けるってもどうすればいいんだ?」

無線機「……手が空いた人が離脱させると思うからあなたは外敵の迎撃」

男「あ、うん、わかった」

さっきのバカでかい柱みたいなのに比べるとずいぶん小さいクラゲのような外敵が数十体、隊長機に向かって来ている

急いで隊長機の近くまで移動

とりあえず外敵を寄せ付けないようにしとけばいいらしいので隊長機を背にクラゲ外敵達と対峙する

男「射撃とか全然経験無いけど、どうなるかな」

ハンドガンを構え、外敵を標準を合わせる。

射撃も素人で標的もかなり離れているはず
だがその動作はスムーズで、なぜだか外す気がしなかった。

標準が合う、ここだ、と思ったタイミングでトリガーを押し込む

打ち出された光弾がクラゲ外敵に吸い込まれるように飛んで行き、消し飛ばす

男「よし!」

無線機「……1体で喜んでる場合じゃない」

男「わ、わかってる!」

同じように標準を合わせてトリガー、2体、3体と次々に撃破していく

男「狙った通り当たるから気持ちいいな」

無線機「……暢気に狙い撃ってても敵は待たないよ、弾に限りがあるわけでもない」

男「で、でも

無線機「左からも来てる、狙いは甘くてもいいから兎に角撃って」

男「まじかっ、わ、わかった!」

左側を見るとクラゲ外敵の集団が向かってきていた、既に正面の一団より近くに到達している

男「くっ!」

咄嗟に左側に狙いを向け、光弾を乱射する

男「来るな来るなっ!!」

当たらない弾もあるが、先程よりも早いペースでクラゲ外敵を撃ち抜いていく

無線機「……そこそこの大きさのが来てる、ブレードを使った接近戦も視野に入れて行動して」

射撃を続けながら見回し、それを見つける
真っ直ぐ向かっていきているそれは、こちらの機体より一回り大きな芋虫のような姿の外敵だ、数は6体

男「でかい芋虫!?きもちわるっ!!」

自分より大きな芋虫が正面から迫って来る絵面に嫌悪感を抱きながらも、一先ずクラゲ外敵を片付ける

男「よし、これで終わり!次はイモムシ!」

とりあえずクラゲの時と同じように標準を合わせ、トリガー

光弾は真っ直ぐイモムシ外敵に向かうが

男「効いてない?」

着弾した部位の像が歪みを見せたがイモムシは怯まず向かってきている

もしかしてブレードじゃないとダメージ通らないのか?

無線機「……効かないわけじゃない、バリアは減衰するから何発か当てれば倒せる」

男「よ、良かった」

気を取り直して射撃を再開
真っ直ぐ向かってきているので狙いを動かさず連射する

カッカッカッカッカッカッ

6発目の光弾が命中するとイモムシの輪郭が大きく歪み、7発目の光弾がその巨体を貫く

男「お?」

進行を止め、落下を始めるイモムシ

そのまま地面にぐちゃりと嫌な音をたてて着地し、自重に耐えきれないのか力なく潰れていく

男「……倒した?」

地面に接触してるからバリアは消えてるみたいだけど

無線機「…………そうだね、まだ残ってる次早く」

男「お、おう」

まるごと消し飛ばさないと死骸ガッツリ残るのか……
コイツらに未知の細菌とかウィルスみたいなの持ち込まれてたら確実に積むんじゃないか

男「まあ今はそんなこと考えてる場合じゃないな」

2体目のイモムシに標準を合わせ、射撃を再開する

2体目は5発目にバリアが破れた、外敵も種類や個体ごとにバリアの強さに差があるのだろう

3体目に射線を向けるが

男「あちらから近付かれる前に残りの撃ち落とすのは無理だな」

実際どれくらい近付けたら不味いのかはわからないが、クラゲの時よりこちら側まで接近を許す訳にはいかないだろう

男「ブレード……距離つめる必要があるよな」

あまり近寄りたくないのだが

無線機「……わかってるなら早くして」

男「…………」

左腕にブレードを構え、真っ直ぐイモムシに向かい飛び出す

数秒で接近し、正面から両断する形でブレードを振り降ろす

男「っらえ!!」

ブレードからの光波、文字通り一閃

……加えてバリア減衰の余波でモニターの景色が大きく歪む

男「!?見えねぇ!」

無線機「下がれあほ!!」

男「は?っ!」

衝撃と何かが削り取られるような感覚

よろめき、後退る

男「ぅぐっ」

攻撃されたようだ

無線機「正面からいくやつがあるか!!」

カッとなって斬り込んだのは迂闊だった、今は反省している

周囲を確認すると正面のイモムシは地に伏し沈黙、残りの3体はこちらに頭を向け、口器をモゴモゴと蠢かせている

とてもキモい

男「……一旦さがろう」

後退し距離をとり、様子を見る

イモムシは口器から何かを弾き飛ばしてきたが狙いが全くあっていないし弾速も微妙、奥の1体が放った何かはそもそも飛距離も足りていなかった

さっきの衝撃はこれに当たったのか……我ながら情けない

イモムシの注意は自機に向いているので隊長機側への進行の足は止まっている

こちらに比べ、イモムシの機動力は劣っている
背後に回ってハンドガンを繰り返せば安全に撃破できるだろう

だが防衛対象を孤立させておくのは不安を感じる

ブレードで手早く片付けるべきだろう

男「今度こそ!!」

左から弧を描くように回り込み、簡単に背後をとる

モニター端に捉えた一番手前の奴をすれ違いざまにブレードで一撫

一閃

光波と余波による視界の阻害はモニター端のみ

男「よしっ!やれる!!」

そのまま次のイモムシに接近、こちらを向く為に無防備な横腹を晒している

高度を落とし、下側を通り抜けざまにブレード光波

次で最後だ



勢いを落とさず距離をつめる

男「終わりだぁあ!!」

横薙ぎにブレード光波を叩きつける

男「……どうだ?」

3体とも手応え…………バリアが減衰する余波での歪みがあったしたぶん倒せたと思うが

少し後退して状況を確認する

男「……やれるもんだな」

3体とも潰れていて動く様子はない

男「それにしても近接すると光波と余波でモニター見えなくなるとかこれ欠陥兵器なのでは……?」


男「……まあイモムシ倒したし隊長機の方まで下がろう」


無線機「……ひやひやさせないで」

男「う、いや、それはほぼ素人な自分をこんなとこまで送り出した異男に言ってくれ」

男「……敵まだ来る?」

無線機「……まだくると思うけど今のところはきてない」

無線機「…………陽動にあたってたひとたちが救援にくるし、後ろのももうすぐ離脱する」

言われて確認すると隊長機のハッチは開いてすぐ近くで眼さんの機体が上昇していく

無線機「……あとは暴走者をどうにかすればおわり」

男「……どうにかって、どうすれば?」

無線機「………………(ため息)」

男「や、その、ほんとノープラン過ぎて申し訳ない……」

男「とりあえず近づいてみるかな」

相変わらずこちらを眺めてぼうっとしている女幼に向かって移動する

無線機「……今はおとなしいみたいだけどなに考えてるかわからないから慎重に」

更新が不定期ですんません

今後も書き込んだり書き込まなかったりしますけど一月以上放置はないようにします

カタツムリ進行ですけどきっと書き遂げてみせます!

真正面まで移動、女幼はかわらず自分の方を見つめている

ひとまず意志疎通をはかるためにハッチを開く

男「えっと、聞こえてるかな?」

女幼「……………………」(ジー)

男「ここだと危ないから移動しよう」

女幼「……………………」

聞いてるのかこれ?

身ぶり手振りなどでコミュニケーションを図ろうとするもこれといった反応は無く、こちらをじっと見つめるだけ

……無理やり連れて行こうにもバリアで触れないし

思い付く限りさっきのイモムシみたくチクチクバリアを削り剥がしてから連れ帰るってのが一番手っ取り早いと思うんだけど

男「いや、無理だな」

隊長達6人で歯が立たなかった相手に自分1人で挑むなんてのはあまりに無謀だ

男「うーん……」

無線機「……なにボケッとしてるんですか?」

男「女幼反応してくれないしどうやって移動させようかと」

無線機「……?離れればついてくるんじゃないの、こんなところまで追いかけてきたんだし」

男「あ、」

それもそうか

目的が自分なのはここに着いて急に動きが止まったらしいことと視線が常にこちらを向いてることから間違いないし

ちょっとあれだな、初めての戦闘で敵を倒せて興奮してたのもあって倒すことしか浮かばなかった

男「ちょっと落ち着こうな自分」

クールダウンクールダウンはい落ち着いた

男「えっと、離脱する?」

無線機「……了解、出る前に指定された回収ポイントまで案内する」

男「よ、よろしく」

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2018年09月10日 (月) 22:38:03   ID: J-LRWCQl

このスレの作者なのですが見ての通りスマホからの書き込みなので続きを書くことができなくなってしまいました
そのうち最初から書き直してどこかに上げる予定です

もしこのコメントを見付けて貰えればオススメの投稿サイト等を教えてください

モチベーションはあったりなかったりしますが頑張ります

2 :  SS好きの774さん   2018年10月02日 (火) 23:23:34   ID: Bs2xYPcR

https://ncode.syosetu.com/n7680fa/1/

投稿しました

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom