【ガルパン】菊代「私も子供を産もうかなと」 しほ「え?」 (82)

しほ「貴方、結婚を考えている相手がいるの?」

菊代「? いえ、そのような相手はおりませんが……」

しほ「……ん?」

菊代「ですから、そのような相手はおりませんと申し上げました。というか、彼氏すらいませんよ」

しほ「……あぁ、そう。ならまずは良い相手を見つけないとね」

菊代「まぁ、そうですねぇ」

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しほ「道のりは長いわね」

菊代「そうですねぇ……」


 …………。


 ……カナカナカナ……


 ……………カナカナカナカナ……


菊代「あら、ひぐらしが。夏も終わりなのですねぇ……なんだか物悲しい……」

しほ「菊代、見ての通り、私は事務仕事で忙しい」

菊代「家元ともなられると、お仕事が大変でございますね」

しほ「だから、仕事の邪魔をしないでほしいのだけれど」

菊代「ですが私……今日はオフなので」

しほ「だったら、どこかへ出かけでもしてくればいいでしょう」

菊代「はい。ですからこうして参りました。家元の、しほさんのお部屋へ──遊びに」

しほ「………………ねぇ、いったい何なの」

菊代「ですからまぁ、子供がほしいなぁと……ふと思ったしだいでして」

しほ「『ふと』思うようなことではないわね」

菊代「でも、こんなものじゃないですか? 家元ともなると多少事情は違うのかもしれませんが」

しほ「……。」

菊代「まぁそれで──私のこの欲求について、しほさんは、どう思うかな、と」

しほ「? なぜ私の意見を?」

菊代「なぜって……いやいや……しほさん……常夫さんと結婚する時に私にこういったじゃないですか。『貴方にも一緒に西住の家に骨をうずめてほしい。申し訳ないけど貴方はできれば結婚とかせずずっと私の側で私を助けてほ」

しほ「菊代ーっ」

菊代「ひゃぁ、突然に大声を出さないでくださいませ」

しほ「あなたこそ、声が大きい、大きいわ」

菊代「申し訳ありません。ですがご安心を。今この家には私達二人しかおりませんから」

しほ「……とにかく、やめなさい、わかったから」

菊代「こほん。ともあれ、かつてそのようなやり取りがあったわけですし、その結果として私は今こうしてこの家に未婚のまま努めているわけですし」

しほ「……私には、貴方の人生について、諸々の責任がある。もちろん理解をしているわ。そんな事はいまさら言われなくても──」

菊代「おやまぁ何をおっしゃいます。この家に骨をうずめると決断をしたのは、誰でもないこの私ですよ。しほさんにいったい何の責任があるっていうんです」

しほ「……。ねぇ、菊代、もう許してちょうだい。貴方が私に何を伝えたいのかが、私にはさっぱり分からないわ」

菊代「だから、言ってるじゃないですか。今日はせっかくの休日ですから、しほさんとおしゃべりをしにきたんですよ。」

しほ「………………。」

菊代「………………。」

しほ「……ハァ……」


 ぱたん


菊代「あら、書類整理はおしまいですか」

しほ「違う、ただの休憩」

菊代「なるほど休憩は大切ですからね。ではお茶をお持ちしょうか」

しほ「そうね。ああ、冷蔵庫にとら屋の羊羹がある」

菊代「はい、ただいまお持ちいたします~」



 トタタタタタタタ……



 ──────。


 もぐもぐもぐ。

菊代「はぁ、美味しいですねぇ、羊羹」

しほ「それで、菊代あなた、本当に子供が欲しいの?」

期待

はよ

菊代「……。」

 もぐもぐもぐ。

しほ「菊代」

菊代「……。」

しほ「ちょっと、ちゃんと返事をなさ──」

しほ「……あ、……。」

菊代「……。」


 もぐもぐもぐ。

しほ「……。」

菊代「……。」

 
 もぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐ。


菊代「羊羹……美味しぃです……」

しほ「菊代、私の羊羹も半分上げるから、気のすむで食べなさい」

菊代「うぅ、ありがとうございます、家元……」

菊代「あぁ、甘くてとっても美味しいです……」

しほ「菊代、私の羊羹も半分上げるから、気のすむで食べなさい」

菊代「ありがとうございます、家元」

しほ「『しほ』でいい」

菊代「しほさぁん」


 もぐもぐもぐもぐもぐ

 ────。

>>14について下記の三行は重複ミスです。>>13の文章が正式です。すみません。

---------------------------------------------------------
菊代「あぁ、甘くてとっても美味しいです……」

しほ「菊代、私の羊羹も半分上げるから、気のすむで食べなさい」

菊代「ありがとうございます、家元」
---------------------------------------------------------

菊代「はぁぁ~……おかげ様で少しだけ、幸せな気持ちが帰ってきました……」

しほ「……あなたって昔から──」

しほ「──何かしらフラストレーションがたまると、わたしに対して、妙な言動をとりはじめる」

菊代「うぅ、申し訳ありません」

しほ「私が甘い物を与えないと、いつまでだってぐずり続けるのだから。けれど──随分久しぶりの事だったから、気付くのが遅れた。悪かったわね。

菊代「いえ、こちらこそ申し訳ありません……。いい歳だというのに、こんな、子供みたいな」

しほ「まぁけれど──おかげでなんだか、懐かしくて、可笑しな気持ちに少しだけなれたわ」

菊代「恥ずかしいったらないです」


しほ「ただ……菊代? 貴方、それだけ心持ちを崩したということは──子どもの事、真剣になやんでいるのかしら」

菊代「……。」


 …………もぐもぐもぐもぐもぐもぐ。


しほ「……羊羹、お代わりが欲しければ切ってくるけれど」

菊代「い、いえ、そういうわけには……」

菊代「……うー……。」

しほ「……。」

千代に見えて間違えてスレ開いた

しほ「それとも、赤ちゃんがほしいというのも、『おかしな言動』の一つ?」

菊代「あぅ……いえその、それについては、その……結構、本当に、考えてしまっていますね」

しほ「そうですか」

菊代「……。」

しほ「にしても、急ね」

菊代「え?」

しほ「子供願望があるようなイメージ、貴方にはあまりなかったものだから」

しほ「……。……あるいは……」

菊代「?」

しほ「私に気を使っていた? 『できれば結婚をしないでほしい』と──過去に私がそう口にしていたから?」

菊代「──いえ、そうではありませんよ。そんな風には捉えないでください」

しほ「では──私はどうとらえればいいの?」

>>19
千代の出産にしほが絡んでるっていうの──ええね!!!!!!

まぁ間違いついでに最後まで付き合ってくださいや
そない長くハなりまへん

常夫さんから種を貰えばいい

西住流ならiPSの一つや二つ余裕やろ

しかしながら、菊代さんが既婚で
まほみほと同年代の男児(進路が工業校で整備士志望とか)でもいたら
面倒なことこの上ないんだよなぁ

>>25
それならむしろ好都合なんじゃね?
婿候補としてガッチリ育成教育していきそう。

菊代「実は私……みほお嬢様がいなくなってしまって以来、なんだかとても寂しくて」

しほ「……待ちなさい菊代。教育云々の批判を言いたいのなら──私は耳をかすつもりはありません。相手が貴方であったとしても口出しは許さないわ」

菊代「申し訳ありません。今のは冗談です。……半分程度」

しほ「……。」

菊代「誤解させるような事を言ってしまって申し訳ありません。しほさんを批判しようというのではないんです。ただ……お嬢様はお二人ともご立派に成長されましたし、しほさんも今や戦車道の歴史に名を刻む大人物になられました。……なんだか私、肩の荷が下りすぎてしまった気がして。」

しほ「……?」

菊代「近頃何か、日々の生活に張り合いがないというか……つまるところですね、私は──しほさんに、叱ってもらいにきたのです」

しほ「というと」

菊代「私は自分で決断して、自分の意志でこの家に入りました。それなのに──今、ちょっぴり、物足りなさを感じている。そんな自分に、腹が立ちます」

しほ「……ふむ」

菊代「日々の生活に余力があるのならば、この家をよりよくあるにはどうするかそれのみを考えるべきです、それが私のお役目。それなのに私は今──『子どもでも作ってみようか』だなんて、個人的な考えにうつつをぬかしてしまっています」

菊代「まったく西住家の家政婦失格なんです。つまり私は……しほさんに……叱られにきたんです。ふぬけているこの私を、いさめて頂こうと……」

しほ「……。」

菊代「ぶしつけなお願いをして申し訳ありません。もしもこんな私をまだ必要としていただけるのなら、私のお尻を──叩いていただけませんか。しほさん──いえ、家元。どうか、私のこのだらしのないお尻を、ぶって、引き締めてください……。」

しほ「……。」

しほ「……。」

しほ「……。」

しほ「……………………………………。」

おやおや何か話の方向が  はよ

お?ケツの話か?

しほ「わたしは──」



 ──とん、とん

まほ『お母様、今、よろしいですか』



しほ「……ッ!?」

菊代「!!??」

しほ「……~~っ?」(どういう事なの菊代、先ほど貴方はこの家には私達しかいないといったでしょう!っていう感じの目線)

菊代「……~~っ」(申し訳ありません。いつのまにかご帰宅されていたようで……!っていう感じの仕草)

しほ「…………。」(まったくもう……っていう感じの無言のため息)



しほ「……まほ、いま菊代と打ち合わせをしています。だから後になさい」

まほ『そうでしたか。邪魔をしてすみません。では、あとにします』



 ……とた、とた、とた……

しほ「……。」

菊代「……。」


菊代「……も、申し訳ありません。普段なら、お嬢様がご帰宅された気配は絶対に見逃さないのに……やはり私は今……緊張感に欠けているようです……」

しほ「……そのようね」

菊代「どうかお叱りを、賜りたいです」

しほ「………………。」

しほ「……菊代。」

菊代「……はい……」


しほ「……。」


しほ「貴方、お休みはいつまで?」

菊代「え? お休みは明後日まで、ですが……」

しほ「明日明後日、ね。……。」

菊代「……?」

しほ「私の予定は──」


 ぺらぺらぺら(スケジュール帖めくりーの)


しほ「……なんとかなるわね」

菊代「え?」

 
 ぱたん(スケジュール帖閉じーの)


菊代「?? あの、家元……?」

しほ「菊代」

菊代「は、はい?」

しほ「明日──一緒に湯布院へ行きましょう。なんとか今日のうちに仕事を片付けるわ」

菊代「へ!? 湯布院って……大分の? 温泉の……?」

しほ「そうよ。学生のころ、何度か一緒に貧乏旅行をしにいったわね。明日……二人で一泊、してきましょう」

菊代「! えーっ、嬉しい……」

しほ「何とか宿の予約をとって頂戴。高めの所なら、何とかなるでしょう。それと荷造りも二人分、任せるわ」

菊代「は、はいっ、かしこまりました!」

菊代「わーっ、やったーっ…………って……」

菊代「……あの、お叱りの件は……」

菊代さんかわいいやったー

温泉宿で一晩じっくりオシオキですか……

しほ「どうせお尻を叩くのなら、若い子のお尻がいいわ」

菊代「え、いや……」


菊代「……。」

菊代「……あぁ、しまったなぁ……」


しほ「……何が?」

菊代「しほさんならこうするかもって、予想できた事なのに……やっぱり私は、気が抜けてるんだなぁ……」

しほ「……。」

菊代「……あのね、しほさん」

しほ「何?」

菊代「そういう優しさを、この半分だけでも構いませんから、みほお嬢様にも──」

しほ「菊代」

菊代「っ……さしでがましかったです?」

しほ「いいからさっさと旅行の準備をしてらっしゃい」

菊代「はぁい」

 と、と、と、と、と



 ──────────。

 ~湯布院・貸し切り露天風呂・PM6:30~



 ちゃぷ、ちゃぷ……



菊代「ああ~~~……気持ちいい~……」

しほ「……そうね、これは……たまらないわね……」

菊代「こんな所に連れてきてもらえるのなら──これからはちょくちょくお叱りをおねだりしてみましょうかねぇ……」

しほ「次回は本当にぶってあげるわよ」

菊代「ひぃ怖い」

菊代「子供がほしいので常夫さん貸してください」
みたいなギャグSSかと思いきや

しほ「……。と、言うか──」

菊代「?」

しほ「私にはあの時……貴方の方こそ、私のお尻をぶちに来ていたような気がした」

菊代「へ……? ……へぇ~、……なるほどぉ……うふふふ……そういう風に受けとめてくれたんですねぇ、しほさんは。うふふふ」

しほ「……何です、その気持ちのわるい笑い方は」

菊代「いやいや、今のお話しを聞いて、誘ってもらえたことがより一層嬉しくなってしまいましたので……うふふふ」

しほ「……。貴方が満足しているのなら、それで結構です」

菊代「えぇ、えぇ、とっても満足していますとも。うふふー」

しほ「……もう……。」


 ────ちゃぷ、ちゃぷ……

菊代「ですが、いやはやしかし本当に──」

しほ「?」

菊代「しほさんは、ボディラインがくずれませんねぇ。綺麗だなぁ」

しほ「……別に、そんなことは──……と、貴方に謙遜をしてもしかたがないか。……ふふ、そうでしょう?」

菊代「いや実際、学生のころと比べてもほとんどダレていないのでは……見ていてほれぼれします。眼福眼福……」

しほ「ありがとう。でもね、このプロポーションを維持するのも年々辛くなってきているのよ。」

菊代「まぁ、どうしても、それはねぇ。というか、だからこそなおさら維持していることが立派です。本当に──学生のころと、何一つ変わらりませんねぇ……」

しほ「……そうか、そういえば、私が結婚していらい──なんだかんだで、貴方と裸を突き合わせる機会もなくなっていたわね」

菊代「ですねぇ……」

しほ「……。……もっと、ちょくちょく……こうして一緒に来ましょうか。」

菊代「あら、嬉しい」

しほ「温泉って、良いわ。」

菊代「そうですとも」

しほ「なんだか心がほぐれて──気持ちが若返るような気がする。」

菊代「心もお肌も若返っていますよ、美肌効果があるって、脱衣所の壁に説明が張ってありましたもの。なんという良いことづくめ!」

しほ「ふふ……ねぇ、菊代。ほら、ここを見て?」


 ……ぱしゃ、ぱしゃ……


菊代「はいはい、どこです? ……あ、これは──妊娠線とか、ほうれい線とかというやつですか」

しほ「そう。子どもたちを産んで、体系は何とか元に戻せたけれど……これだけは、どうしても消すことが出来なかったわ」

しほ「なんだか心がほぐれて──気持ちが若返るような気がする。」

菊代「心もお肌も若返っていますよ、美肌効果があるって、脱衣所の壁に説明が張ってありましたもの。なんという良いことづくめ!」

しほ「ふふ……ねぇ、菊代。ほら、ここを見て?」


 ……ぱしゃ、ぱしゃ……


菊代「はいはい、どこです? ……あ、これは──妊娠線とか、ほうれい線とかというやつですか」

しほ「そう。子どもたちを産んで、体系は何とか元に戻せたけれど……これだけは、どうしても消すことが出来なかったわ」

菊代「……いいじゃありませんか。しほさんがお母さんになった立派な証ですよ。消すことなんてありません」

しほ「そうね……そういう風にとらえたほうが、素敵かもしれないわね……」

菊代「そうですよ」

しほ「……。」

しほ「……ねぇ菊代、子どもと言えば──」

菊代「はい?」

しほ「貴方の言っていた、『子どもを産みたい』という話……なのだけれど」

菊代「……はい」

しほ「私は……」

菊代「……。」

しほ「──良い話だと、私は思う」

菊代「え……。……、そうでしょうか……」

しほ「? どういう意味? そうでしょうかって」

菊代「……。意外でした。私は、しほさんなら、きっぱり反対してくれるかと、思っていましたが」

しほ「……? ええと、よくわからないわ。私に、賛成をしてほしかったのではないの?」

菊代「……。」

菊代「……だって不安要素が多すぎますもの……」

しほ「不安要素?」

菊代「ほぼ間違いなく、高年齢出産ということになるだろうし、産んだ後の心配だって。子育てにあたっての体力的なこととか……。家の仕事の事とか……」

しほ「……。」

菊代「というか──そもそもからですよ、今の時点で相手さえいませんし。まずそこから始めなきゃいけないんですよ。これから男性と一から関係をきづいて──いくって……それを考えると、なんだかもう、気が遠くなってしまいます……」

しほ「……。」

菊代「──と、言うような事をですね、あれこれうだうだーっと考えていると……だんだんそうやって考えている時間が無駄に思えてきて、私は何やってるんだろうって自分に腹が立ってきて……」

しほ「まぁ、年をとればとるほど──見通しの悪い決断という物が、億劫になる」

菊代「そうなんです、本当に」

しほ「けれどね、菊代」

菊代「……なんでしょう」

菊代「40代前後の初産──近頃ではもう、そんなに珍しくは無いはず……医療だって進歩してる」

菊代「……。」

しほ「それに、産後の事についてなら──貴方は、それほど、心配しないでしょう?」

菊代「……というと?」

しほ「貴方は──井手上菊代は、我が西住家の女中で、何より私の──…………ええと、うまく、表現が見つからないけれど」

菊代「……大丈夫です、私には、わかりますので」

しほ「ありがとう」

しほ「とにかく──私は貴方に、外の者が聞いたら不公平だとねたむくらいの──援助をするわ」

菊代「……。」


しほ「肝心の結婚相手だって──今述べたのと同じで、大した問題ではないわね」

菊代「え……?」

しほ「お節介でなければ、私が貴方にふさわしい相手を見つけるわ。それくらいのツテはある。貴方の夫になるということを意味をきちんと理解している、意識の高い男性をつれてきます。自由恋愛を望むのなら、しかたがないけれど」

菊代「……。」

しほ「とにかく──貴方が、指示をくれれば、私は動く」

菊代「……。」

菊代「……じゃあ、私が『戦車前進っ』、って指示を出せば、しほさんは本気で……」

しほ「ええ、あなあの号令さえあればね。車長さん」

菊代「…………しほさん……」

しほ「貴方は、人生の盛りの時代を私に捧げてくれた。出来るだけの恩返しをすることは、私の義務よ。それに……あなたのご両親にも、申し訳がないし」

菊代「…………。」

菊代「しほさんの気持ち、とても嬉しいです。……でも、……」

しほ「でも?」

菊代「……自信が、ありません……」

しほ「自信……?」

菊代「……しほさんだから白状しますけど、私、今だに、生娘で……というか、まともに逢引したことさえ」

しほ「それもまた、私の責任ね」

菊代「だから、その、男性との会話にしろ、ほかのさまざまなことにせよ──ちゃんとうまく、やれるかどうかって……怖いです。笑われたら、恥ずかしい……」

しほ「……。」

菊代「自信はないのに、そういうプライドだけは年相応に無駄にあって……どうしても、気が引けてしまうんです……」

しほ「………………、ね、菊代、大丈夫よ、ほら、こうして──」

 ちゃぷちゃぷ…………ぎゅっ


菊代「へ…………き、きゃーーーーっ!?」


しほ「……っ!? ちょっと、そんな悲鳴をあげたら、宿の人が何だと思うでしょう」

菊代「し、しほさんが、急に抱きついてくるからでしょう!?」

しほ「私はただ、やってみれば案外いけるという事を示したくて」

菊代「いけるって、なんです」

しほ「だから──経験があろうがなかろうが、心も体も意外ときちんと反応してくれるだって、そういうことを言いたくて……」

菊代「は、はいぃ……?」

しほ「人間の身体はうまい具合にできてるものよ。初めてであろうが、誰かとこうやって抱き合えば、──その後どうしたらいいかだなんて、かってに体が動いてくれる──」

菊代「……。」

しほ「ほら、こうやって──」

 ちゃぷん……

しほ「……今度は、叫ばないでちょうだいね」

菊代「は、はぁ」


 ……ぎゅっ、…………ぎゅっ、ぎゅっ、



菊代「うー……え、えっと……」

しほ「こうして抱きしめられれば──どう? 自然と、身体が動いてくれるはず」

菊代「…………。……えと、やっぱり、……抱きしめ返してみたくなります、かね……」

しほ「でしょう? ……その感覚に、従えばいい。」

菊代「は……はい……」

ttp://livedoor.4.blogimg.jp/warota_a_lot/imgs/e/1/e197a46c.jpg

菊代さんかわいい

いいね!

菊代「…………ん……」

しほ「…………ふ……」

 ──ちゃぷ、ちゃぷ──

菊代「……。久々ですねぇ、こういうおフザケ」

しほ「……万が一にも、子供に見られてたまるものですか」

菊代「立派なお母さんですねぇ、……私にもなれるでしょうか」

しほ「私なんかよりも、ずっと良い母親になれるわ」

菊代「……。あ、ところで、一つ、聞いてもいいです?」

しほ「何?」

菊代「私とこうするのと、旦那様とこうするのと、どっちが──痛ったぁーーーい!!?」

しほ「その質問は、ダウト」

菊代「うぅ、乳首が取れるかと……」

しほ「初めての授乳もそれくらいに痛いわよ」

菊代「ほんとですかぁ……?」

しほ「とにかく、結婚と子供の事、よく考えておくように」

菊代「はぁい」

 ──────。





菊代「──よぉし決めましたよ。私……結婚をしますっ」

しほ「……え」

菊代「つきましては、全力でしほさんの力をお借りしようかと」

しほ「いや……、……待って、貴方……、ちょっと、待ちなさい」

菊代「え……。 ……もう、しほさんはいつもそうやってすぐ私に待ったをかけます……」

しほ「だって貴方……お風呂を上がって──まだ、1時間も経っていないでしょう」

菊代「はぁ」

しほ「もっと──落ち着いて考えなさい。もっと、慎重に結論を出すべきでしょう。非常識な……」

菊代「と、言われましても……これ以上、何を考えればよいのでしょう……」

しほ「何をって……」

菊代「しほさんが賛成して協力をしてくれるというなら、なら、後は──私が、決断をするだけじゃありませんか」

しほ「……それにしたって、貴方の一生を左右する問題でしょう」

菊代「もちろんそうですけれど、でも、考えてどうこうなる問題でもありませんし……。」


しほ「………………。」

しほ「……ハァ……。」

しほ「……もぅ、信じられない、貴方ときたら……せっかくのお料理の味が分からなくなるわね……」


菊代「勿体ない、こんなに美味しいお料理なのに」

しほ「……まったくだわ」

菊代「お鍋に御造りに朴葉牛に……ハァ幸せ。温泉に浸かって、こんな綺麗な和室でおいしい晩御飯を食べて……私は、自分の人生をしほさんにかけて正解だったと、心から思いますよ、うふふ」

しほ「それは結構だけれど。………………あぁ、思い出したわ、そういえばあの時も──」

菊代「?」

しほ「『私についてきてほしい』と──もう20年近くも前になるのね、あの時も──あなたの決断はバカみたいに早かった……あの時も、本当に、呆れたわ」

菊代「あぁ……私もよぉく覚えていますとも、大学の卒業式の、その後の夕暮れでしたねぇ」

しほ「そうだったわね。貴方は──すでに第一希望の就職先に内定していたのに、それなのに私は、それを蹴って西住の家に入ってくれと──貴方に無茶苦茶なお願いをした」

菊代「そうでしたねぇ」

しほ「結論がでるまで、最低でも一日──まぁ三日四日は当然かかるだろうと思っていた。そもそも断られてもしかたないと──なのに、貴方ときたら……」

菊代「いったん別れてそれぞれの帰路について──30分後くらいでしたか」

しほ「そう、さよならを言って……それから30分も経たないうちだった。私が家に向かって歩いていると──携帯に、貴方からの着信があって──」

菊代「たしか私、バス停からしほさんに電話をしたんですよ」

しほ「バス亭?」

菊代「そうです、家へ向かうバスに乗ろうとしてたんですよ。けど──、バスに乗る前に、しほさんに早く返事をしなきゃて──それでバスを見送って、バス亭から電話をしたんですよねぇ」

しほ「私はてっきり『そんな無茶苦茶な話があるか』と貴方に文句を言われると思っていたら──貴方ったら軽い口調で、『わかりました、西住のお家に就職しますー』……っと」

菊代「そんなに軽かったですか?」

しほ「軽かったわよ」

菊代「それはきっと、ウキウキしてたんですよ」

しほ「ウキウキですって? それこそ、貴方の一生を左右する問題だったのに」

菊代「だって、普通に就職をするのと──しほさんが家元に登りつめるその手伝いをするのと──私にとってどちらがやりがいある事なのか──それこそ、考えるまでもないじゃありませんか」

しほ「……。」

菊代「なので私、あの時は結構、焦っていたんですよ?」

しほ「焦っていた……?」

菊代「そうです、こんなワクワクする話に、どうしてすぐYESって返事しなかったんだろう! しほさんの気が変わってしまったらどうしよう! 急いで電話で返事をしなきゃーって、ね」

しほ「……貴方のその思い切りの速さに──まぁ、試合中も、何度か助けられたわね……」

菊代「それもこれも、しほさんが隊長だったからですよ? ……しほさんと一緒に、半か丁かで迷った時は──決断を求められたときは──とにかく、前に進む選択を必ずするって、決めていましたもの」

しほ「……。」

菊代「けれど言われてみれば──確かに私は、いろいろなタイミングで、自分の人生をしほさんにかけてきたんですねぇ……。もちろん『この人ならやるだろう』っていう打算の上でですけれど。実際ほら、、ほら、私は今こんなに幸せですもの、うふふ」

しほ「……。」




菊代「……。ですから……ね、しほさん」

しほ「……何」




菊代「結婚や子供の事……しほさんが賛成してくれて、──迷っていた私の背中を押してくれたこと……嬉しかったです、とても……」

しほ「……。」

菊代「というわけで──よい旦那様を、連れてきてくださいね、信じてますよ」



しほ「……。」

しほ「……。」



しほ「………………ふー…………」


しほ「……。」

しほ「……。」



しほ「……わかったわ。必ず、貴方にふさわしい婿を見つける」

菊代「……。……ありがとう、しほさん……」


しほ「……。」

菊代「……。」


菊代「……あ、できたら──なるべく若い殿方がいいですねぇ……」

しほ「……馬鹿」

菊代「駄目ですかねぇ?」

しほ「おばさんが贅沢を言うものじゃありません」

菊代「まぁヒドイ……さっきはできる限りの援助をすると、いってくださったのに」

しほ「……、まぁ……考慮はしておきます」

菊代「わぁい」

しほ「……ハァ……」

菊代「……さ、それではっ──あとはしほさんにお任せをするとして──さぁさぁ、せっかくのお鍋ももうずいぶん煮立ってしまっていますよ、食べましょう!」

しほ「そうよ。せめて──食事の後に話をしてくれればよかったのに」

菊代「仰る通りです、申し訳ないです。ただどうしても、決めたことはすぐにしほさんに伝えたくて……。さ……お椀を貸してください。お鍋をよそいますから」

しほ「あら、いいわよ、自分で……」

菊代「だめですよ、しほさんにそんな事させられませんよ、さぁさぁ」

しほ「もう……調子がいいのだから」


 ……かちゃ、かちゃ……


菊代「……。……んふふ」

しほ「……ちょっと、何をほくそ笑んでいるの、気持ちが悪い」

菊代「あ、失礼致しました……ただ……私って、尽くす性分が身に染みついてしまったのだなぁと」

しほ「……?」

菊代「近い将来──自分の旦那様のために、こうしてご飯をよそう日がくるのかなぁと……そんな事を想像していたら、女だてらに胸がときめいてしまいまして。うふふ」

しほ「……、あ、そ」



しほ「……。」



しほ「……………………。」




菊代「──ささ、しほさん、どうぞどうぞ」

しほ「……どうもありがとう」

しほ「……。」


 ……もぐもぐ……


しほ「……ねぇ、菊代」

菊代「はい?」

しほ「貴方……もうニ、三日、休暇になさい」

菊代「へ?」

しほ「当主である私の指示よ。文句は言わせない」

菊代「えと、ですが……どうして?」

しほ「明日は──鹿児島へ行くわよ。桜島が見たい」

菊代「鹿児島っ、それはまたずいぶん遠くまで……。でも、湯布院からでは、熊本を通りこして、九州の間反対じゃぁありませんか」

しほ「距離なんてどうでもいい」

菊代「は、はぁ」

しほ「……。……独身時代の貴方と、最後の旅行になるかもしれないもの。動くと決めたら──私は早いから」

菊代「……え……」



しほ「……」

菊代「……。」




菊代「……あのね、しほさん」

しほ「……。」

菊代「たとえ結婚をしても、私は西住家の女中ですよ。……産休はいただきますけれど」

しほ「……。」

菊代「それに──心配をしないでくださいな、例えお婿さんをいただいた後でも、ちゃんとしほさんのお椀にも──ご飯をよそってあげますもの……」

しほ「……っ……」

しほ「──お黙りっ。偉そうに──!」

菊代「あやぁごめんなさい、怒られてしまいましたぁ──」

しほ「もぅっ……」



 ──────────。















 ────────────────────。







 ──────────────。








 ────────。









 ──翌日──────




 ……ぴーっひょろろ~~~…………ぴ~~~ひょろろろろ~~~



 ──鹿児島市・城山公園──




菊代「まぁトンビが……あんなに空高く……にしても、桜島ってこんなに大きかったんですねぇ~……はぁ~、すごい……」



しほ「──ねぇ、ちょっと、菊代、菊代、ねぇ」

菊代「あ……はい、はい」

しほ「さっきから呼んでいるのに」

菊代「すみません、桜島にみとれてしまって……って……何をしてるんです? しほさん……?」

しほ「貴方も早くいらっしゃい」

菊代「なんですかこのほら穴は、……よい、しょっと……あらあら、なんだか、子供のころにあそんだ秘密基地みたい」

しほ「この洞穴はね──この城山にこもった西郷隆盛が夜な夜な塾生たちと軍議を交わした場所だそうよ」

菊代「あらまぁ本当に秘密基地だったのですね」

しほ「そういうこと……ふふふ」

菊代「なんだか……いつになく楽しそうですねぇしほさん」

しほ「だって……私と菊代がここでこうしているのを母が見たら──彼女はどんな顔をするのでしょうね」

菊代「……あー……先代は、西郷隆盛が大嫌いですからねぇ……」

しほ「熊本の年よりには西郷嫌いが多いのよ。……ふふ」

菊代「えっと……笑顔が黒いですよ、しほさん……」

しほ「小気味が良い」

菊代「……。……まほお嬢様とみほお嬢様が健やかに成長してくださって、菊代は本当にほっとしています」



しほ「……む……。」



しほ「……。」



しほ「……出る。興が覚めたわ」

菊代「はぁい」


 もぞもぞもぞ……


しほ「っ、……情けないわね、ちょっと中腰になっていただけなのに、もう腰が……」

菊代「あ痛たたた……さぁさぁ、しほさんも一緒に櫻島を眺めましょうよ。お天気もよくて、とても綺麗ですよ。」

しほ「ん……」

菊代「桜島も、海も、空も、街も──本当に、何もかも……」

しほ「……そうね……本当にね……」




 ……ぴ~~~~ひょろろろろ~~~~……

 ……サァァァァア(風の音)……




菊代「……。」

しほ「……。」


しほ「……ねぇ、菊代」

菊代「はい」

しほ「どちらが生まれるのかしらね──男の子か、女の子か」

菊代「ん……。……そうですねぇ。……しほさんは……どちらがいいです?」

しほ「私が答えてもしかたがないでしょう」

菊代「そうですが何となく、聞いてみたくて」

しほ「……。まぁ──女の子なら、ひとまず、戦車に乗せてみましょうか」

菊代「あはは、そうですね」

しほ「男のこなら──……よく、分からないわ。男の子は産んだことが無いし……」

菊代「なるほどなるほど」

しほ「それで貴方は──どっちがいいの?」

菊代「……そうですねぇ、私は──」


菊代「……。」



 ……ぴ~~~~ひょろろろろ~~~~……



菊代「……決めた」

しほ「え?」

菊代「女の子だったら──名前は『桜』にします!」

しほ「……は……。……。」



 ……ひょろろろろ~~~~……



しほ「……貴方ねぇ……」

菊代「いけませんか?」

しほ「だってそれって──あまりにも安直でしょう」

菊代「へ──いやいや……いやいやいや!!!」

しほ「……何よ」

菊代「だって……しほさんにはそれを言われたくありませんよぉ……」

しほ「なっ──貴方っ、そんな風に思っていたの?」

菊代「とんでもありません、お二人とも良いお名前だと思いますよ、ですがそれはそれ、しほさんに安直だと言われるのは──なんだか納得がいかないなぁ」

しほ「親の名前を与えるのは、古来からの武家の習わしでしょう」

菊代「……でもそれは、漢字の場合であって……」

しほ「しかたがないでしょう! 私は「し」「ほ」なのだから」

菊代「まぁ、まぁ、おっしゃる通りだと思いますよ。すみませんでした、つい……」

しほ「……なんだかショックだわ。貴方に、そんな風な批判をされるだなんて……」

菊代「批判だなんて、大げさなですよ……。

しほ「……。」

菊代「あ……そういえば、しほさん」

しほ「……なんなの」

菊代「やだ、睨まないでくださいよ。……もしもですよ、三人目の子供が生まれていたらその時は──名前、どうするつもりだったんですか?」

しほ「三人目、ね……。けれど、みほを生んで以来は──きちんと避妊をしているものね」

菊代「なるほど」

しほ「ただ、もしもs万が一のことがあった場合は──」

菊代「場合は……?」

しほ「……、常夫さんの名前を──もらったのかしらね……?」

菊代「──あ、なるほどぉ……その手がありましたか……」

しほ「あるいは三人目は──常夫さんに名前を任せても良いのかもね」

菊代「そっかぁ……私も、男の子が生まれたら──私の旦那様に、お願いしようかなぁ」

しほ「それもまた、良いでしょうね」

菊代「ですねぇ……」



 ……ぴ~~~~……ひょろ~~~…………

 ……さぁぁぁ…………さぁぁぁぁぁ……



菊代「………………。」


しほ「………………。」




菊代「……ね、しほさん」

しほ「ん……?」


菊代「しほさんも、一緒に三人目──産んでみません?」

しほ「……。……貴方って、本当にどうしようもない……」

菊代「いやいやだけどっ、考えてもみてくださいよ」

しほ「何を……」

菊代「私としほさんの子供が、一緒に同期で戦車道をやってくれたら──とっても素敵じゃありませんか?」

しほ「……む……。」

しほ「……。」

しほ「……だけど、一緒に戦車道をやるとは限らないでしょう。どこかの誰かみたいに、戦車道は嫌だと逃げ出すかもしれない」

菊代「まぁまぁよしんばそうであったとしても、きっと良いお友達にはなれますよぉ、ね、しほさん、ね……!?」

しほ「冗談もほどほどになさい。今更になってまた育児をする暇が、今の私にあるはずないでしょう」

菊代「大丈夫です! しほさんの赤ちゃんも、一緒に私が面倒をみますから!

しほ「なっ……」

菊代「……と、いうかですねぇ……まほお嬢様はみほお嬢さまだって、大半は私が──」

しほ「──おだまりっ、もうっ、いい加減になさいっ」

菊代「っ……、……残念ですねぇ、いい考えだと思うんですけれどねぇ……?」

しほ「まったく……」



菊代「……、……うーん……」

菊代「あ、じゃあ、しほさん──」

しほ「ハァ今度は何なの……」

菊代「万が一、桜島が今日中にそこそこの爆発したら──そしたら、しほさんも子供を産みましょ」

しほ「はぁ……?」

菊代「ね、それなら天命でしょう? ね? いいでしょう?」

しほ「不謹慎な……」

菊代「あぁ、まったく申し訳ないです。ですから、しほさんが赤ちゃんを産むくらいのことはしてお詫びをしないと、ね」

しほ「……どうしたもんかしらね、家の女中の頭がおかしくなってしまったわ」

菊代「だって、それぐらいのささやかなチャンスは、与えてくださいよぉ」

しほ「……まったく。…………。……爆発的噴火──、煙が高く高くあがるような……。まぁそこまでの噴火は、ここ何年かは無かったはず。……あぁまったく、不謹慎で鹿児島の人達に申し訳ない……」

菊代「了解!了解! 分の悪い欠けも嫌いじゃあありませんもの! さぁ、それじゃそろそろ次の場所へ行きましょう! ……ふふ、ドキドキするなぁ……やっぱり、旅にはこういうワクワクやドキドキが必要なんですよ」

しほ「もう……本当に、あなたって…………ふふ……」

菊代「……ふふ……しほさん……」

しほ「……往くわよ、バスに乗り遅れないうちに」

菊代「はい、しほさん──」







 ──────……ゴォォォォォォォン……──────






しほ「……ん?」

菊代「え……地鳴り……?」







 <……ざわざわざわ……





   <おおーーー、こいは、久々にデカかなぁぁ~~~!!


<こらぁ、まぁた島のほうじゃ灰がふっどぉ……ほんなこて、困っとぉ……







菊代「──え……」

しほ「──っ、菊代、……あれ……」

菊代「へ……え、ええっ…………!?」










       (⌒⌒)
        ii!i!i
       ノ~~~\
    ,,,,,,/ ^o^ \,,,,,,,,,,









しほ「……。」

菊代「……。」





しほ&菊代「「うそぉ……」」





~完~

ありがとうございました。

鹿児島の人達、ごめんなさい。

この二人のこんな関係性も良いよね、おつ

乙!

乙です。

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