【咲-saki-】ダヴァン「日本のおもちは本当にすばらしいデスね」 (27)

爽さん大将あるかも、ということで思いついてしまった
短いですがよろしくお願いします

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1375893296

-Bブロック準決勝 朝
-阿知賀 宿泊ホテル

晴絵「はーい、じゃあ朝のミーティングするよ」

灼「今日は試合ないけど、練習するの…」

穏乃「私、和の応援に行きたい!」

憧「応援ついでに決勝の相手の研究もできるしね」

晴絵「んー、じゃあ穏乃と憧は行ってきていいよ。ただし、相手の研究も怠ったらダメだからな」

穏乃「やったー! じゃあ準備して早く行こう、憧!」

憧「ちょっと待ちなって、シズ。それにハルエ、私たち2人だけってどういうこと?」

晴絵「玄はまだドラ復活してないからな。灼と宥には残ってもらって玄のドラ復活の儀式に付き合ってもらう」

玄「うう、私も和ちゃんの応援に行きたいのになぁ…」

宥「玄ちゃん、ドラが復活したら一緒に行こうね」

晴絵「そういうこと。復活し次第私たちも会場に向かうから、憧たちは先に行っててくれ」

憧「そういうことね、分かったわ」

穏乃「じゃあ玄さん、頑張ってください!」

玄「うん、頑張るよ」

晴絵「じゃあ朝食食べたら早速はじめるよ」

-臨海控え室

みさき『次鋒戦終了、臨海女子がわずかながらリードを広げました』

理沙『つよい!』プンスコ

みさき『そうですね。CMの後は中堅戦です、見所は?』

理沙『きよすみ!』プンスコ

みさき『はい、ではCMです』


智葉「…本当に野依プロはちゃんと日常生活を送れているのか不安になるな」

ネリー「私たちよりも日本語しゃべれないんじゃない?」

明華「次は中堅戦ですね。ネリーの出番ですよ」

ネリー「よっし、じゃあ稼いでくるねー」

ダヴァン「健闘を祈りマス」ズルズル

監督「本当にお前はおやつのようにラーメンを食うんだな…」

ダヴァン「試合前の腹ごなしに最適デス。日本のラーメンは本当に美味しいデス」

監督「なんでこんなにラーメンにはまってしまったんだ?」

智葉「うっかり私が屋台に連れて行ったのが間違いでした」

監督「いきなり屋台とかチャレンジャーだな」

智葉「いや、こいつがマニアックな日本の文化に触れたいとか言うので…」

ダヴァン「スシ、ニンジャ、ハラキリはメジャーすぎて面白くないと思ったのデス」

ネリー「え、私はハラキリ見たことないよ?」

明華「私もです」

智葉「安心しろ、私も無い」

ネリー「えー、智葉も無いの? じゃあ監督は?」

監督「ハラキリは無いな。クビキリならあるが」

明華「…ギロチンのことですか?」

智葉「話がややこしくなるから余計なことを教えないでください、監督」

監督「すまん、つい」

ハオ「ただいま戻りました」

明華「お疲れ様です」

ネリー「じゃあ行ってくるねー」

ダヴァン「行ってらっしゃい」ズルズル

-観戦室

穏乃「うーん、臨海が強いんだね」

憧「まあ清澄は後半の追い上げがすごいから、ここからでしょ」

穏乃「次は中堅戦、憧の相手は誰になるか、しっかり見ないとね」

憧「臨海も警戒だけど、中堅戦で頭ひとつ抜けてるのは姫松かな、やっぱり。この愛宕って人は千里山の江口セーラとは別の強さを持ってる人ね」

穏乃「そっかー。あ、パンフ見せて」グイ

憧「そ、そんなに体を近づけなくても見せてあげるってば」

穏乃「一緒に見ればいいじゃん」

憧「シズがそう言うなら…」//

穏乃「ねー、このサカルトヴェロってどこの国?」

憧「グルジアのことよ」

穏乃「???」

憧「んーっとね、トルコの北西にあるのよ」

穏乃「へー、そうなんだ。さっすが憧!」

憧「シズももっと勉強しなさい」

穏乃「えー、私が分からないことは憧が手取り足取り教えてくれるんでしょ?」

憧「てとり…、って何言ってるのよ!?」

穏乃「おかしなこと言った?」

憧「べ、別におかしくはないけど」

穏乃「あれ、憧、ケータイが震えてるよ?」

憧「あ、ほんと。玄からメールだ。ドラが復活したから今からそっちに行くね、だって」

穏乃「おお、思ったより早く復活したね!」

憧「ドラが復活しても、やっとチャンピオンに一矢報いれるかどうかってところだけどね…」

-会場内

みさき『中堅戦終了、清澄と姫松が追い上げを見せて、臨海女子に迫っております。有珠山は出遅れてしまったか?』

理沙『これから!』プンスコ

みさき『有珠山は特に副将から追い上げてここまで勝ち上がってきましたからね』

理沙『けいかい!』プンスコ

みさき『瑞原プロも警戒していましたからね、ここからの追い上げに注目しましょう。それではCMです』



晴絵「野依プロは相変わらずだなぁ…」アハハ

玄「あのアナウンサーさんも、よくあれで分かりますね」

晴絵「まあ、経験とか慣れとかなんだろうね」

晴絵(私も、瑞原プロの暗号みたいなメールもなんとなく分かるようになってしまってるしな)

灼「もうすぐ副将戦が始まるから急いだ方がい…」

宥「和ちゃんの試合が始まっちゃうね」

灼「まあ、私は面識ないけど…」

宥「私も見たことがあるくらいだけど…」

玄「とにかく急ごう!」

晴絵「あ、玄。あんまり先に行くなって」

ダヴァン「時間がないのでベビースターラーメンを買いに行ったらこんな時間、急がないト」タタタ

玄「え?」


ダーン


ダヴァン「あいたたた…」

玄「oh…」

晴絵「ほーらいわんこっちゃない、大丈夫か?」

宥「玄ちゃん、大丈夫?」

灼「…この人は、確か臨海の副将?」

玄「ソーリー。あとでお詫びはシマス。急ぎますので」タタタ

宥「え、玄ちゃん、どこに行くの??」

ダヴァン「おねーちゃん? 私はここにいるよ?」

晴絵「ん?」

灼「なんで突然玄の真似…?」

ダヴァン「真似じゃなくて、私は玄だよ?」

宥「…玄ちゃんなの?」

ダヴァン「おねーちゃんまで何言ってるの? 私は私だよ??」

晴絵「まさか…。入れ替わりってやつか??」

灼「そんなオカルトありえな…」

宥「玄ちゃん。じゃあお母さんの名前は?」

ダヴァン「露子」

晴絵「いや、でもそれくらいなら調べれば分かるかもしれない…」

灼「宥姉、もっと玄にしか分からない質問をして…」

宥「ええっと。じゃあ昨日お部屋に戻ってからしたことは?」

ダヴァン「おもちの洗いっこ」

宥「玄ちゃんだね」

晴絵「玄だな」

灼「二人ともそれで納得なんだ…」

みさき『副将戦が間もなく開始というところですが、なぜか阿知賀の松実選手が会場に入ろうとして止められています!』

理沙『わっかんねー!』プンスコ

みさき『万能な言葉ですね…。ではなく、いま係員に追い出されようとしています。臨海のダヴァン選手はどこに行ってしまったのでしょうか?』

理沙『まいご!』プンスコ

みさき『そんな、子供じゃないんですから。どうやら松実選手が、私がダヴァンだと言い張っているようです。これはどういうことでしょうか?』

理沙『ちゅうに!』プンスコ

みさき『…はい、ありがとうございました。いったんCMです』


晴絵「…まずいな」

ダヴァン「…なんで私があそこにいるの??」

灼「とにかく、今は玄があそこに行って打ってくるしかな…」

ダヴァン「えええええ」

宥「今は玄ちゃんの体に、臨海の副将さんがいるみたいだから、とにかくあの場に行って話をしないと」

-試合会場

玄「私がダヴァンデス。松実ではありまセン!!」

係員1「何を言っているんだ。君は決勝に出るんだろう、あまり馬鹿なことを言うと失格になるぞ」

玄「決勝に出るために今から打つのデス。早くどいてクダサイ」

係員1「ああもう、いったい何を言っているんだ。おい、臨海の控室に連絡はついたか?」

係員2「監督によると、すでに控室を出たそうですが」

玄「ですから私が臨海の副将のダヴァンだと」

和(玄さん、ですよね…。いったい何をしているんでしょうか)

絹恵(なんや、気でも狂ったんやろか…)

由暉子(…ちょっと面白そうですね)

晴絵「あー、すいませんうちの玄が」

和「あ、赤土先生!」

晴絵「あ、和。久しぶりだなー」

係員1「挨拶はどうでもいいんです、どういうことですか? 下手をすれば失格ですよ!」

ダヴァン「その、失礼しました」ペコ

係員2「あ、ダヴァン選手」

晴絵「いや、実はうちの松実宥のマフラーがなくなってしまいましてね。誰がいたずらしたのか木の枝にひかかってまして。背の高いダヴァンさんが取ってくれたんですよ」

宥「そ、そうなんです…」

晴絵「でもこのままじゃダヴァンさんが遅刻になってしまうって、玄のやつが時間を稼ぐって走って行ってしまいましてね。まさかこんな方法とは思わず、本当に申し訳ない」ペコ

灼「部長としても謝罪します…」ペコ

係員1「ま、まあとりあえず時間には間に合っていますから不問としますが、しっかり監督してくださいよ」

晴絵「いや、本当に申し訳ない…」

灼「玄、行こう」

玄「え、デスカラ私は」

宥「臨海の副将さん、今のあなたは松実玄なの」ボソッ

玄「…ハッ。そういえば私がどうして目の前に…」

ダヴァン「事情はみんなから聞いてください」

晴絵「じゃあ行くぞ。ではお騒がせしました」

-会場内

玄(ダヴァン)「まさかこんなことが…。なんというコトでしょう」

晴絵「大事な試合を前にこんなことになってしまうとは、申し訳ない」

玄(ダヴァン)「智葉や、みんなにはなんと伝えればいいのデショウカ…」

灼「臨海の控室に一緒に行けるなら、説明もするけど…」

宥「さすがに試合中に他校の選手が行くわけにもいかないし」

智葉「おい、お前たち!」

玄(ダヴァン)「智葉!」

智葉「いったいどういうつもりだ。事と次第によってはタダじゃすまなかったぞ」

玄(ダヴァン)「智葉、本当に申し訳ないデス」

智葉「…確か松実玄だったな。メグのファンなのか?」

宥「メグ?」

智葉「ああ、愛称では通じないか。メガンの愛称がメグなんだ。まあそんなことはどうでもいいが、とにかくいったいどういうつもりだ?」

玄(ダヴァン)「智葉、ですから私がメガン・ダヴァンデス」

智葉「面白くもない冗談を言うな。だったらお前の去年の準決勝の副将戦の相手は?」

玄(ダヴァン)「龍門渕高校の龍門渕透華デス」

晴絵「いや、それは普通に知っている情報だと思うぞ」

灼「もっと本人しか知らないようなプライベートな質問をしたほうがい…」

智葉「…、なら今朝お前が私と会場に来るときに食べていたのは何だ?」

玄(ダヴァン)「エースコックのくまモンの熊本とんこつラーメンだモン!デス」

智葉「…メグだな」

玄(ダヴァン)「分かってもらえて嬉しいデス、智葉!」

灼「あ、それで納得なんだ…」

智葉「はぁ、まったく。それでどうしてこうなって、どうすれば元に戻るんだ?」

宥「出合い頭に、玄ちゃんとメグさんがぶつかって、それで今に至ります」

智葉「呆れるくらいベタだな…」

晴絵「ベタな方法でいけば、もう一回ぶつかれば元に戻るかもしれないな」

智葉「それでも、この1半荘は大人しく見ているしかない、か…」

灼「玄にはあまり派手なことはしないように、とは言ったけど…」

智葉「まあいい。監督に報告してくる。途中の休憩時間に戻るか試そう」

晴絵「集合場所はここでいいかな?」

智葉「ああ。じゃあメグ、あまり迷惑かけるなよ」

玄(ダヴァン)「ロンオブモチ!」

晴絵「じゃあとりあえずそこのモニターで観戦しようか」

-試合会場

みさき『なにやら一悶着ありましたが、無事に試合が開始されるようです』

理沙『よかった!』プンスコ


ダヴァン(玄)(と、とにかくちょっとプラスくらいで無難に打たないと)

和「よろしくお願いします」ボィィン

絹恵「よろしゅうお願いします」バィィン

由暉子「よろしく、です」フワニュン

ダヴァン(玄)「」( ゚д゚) ・・・
 
ダヴァン(玄)「」(つд⊂)ゴシゴシ
 
和「どうかしましたか?」プユンプユン

絹恵「目にゴミでも入ったん?」タプンタプン

由暉子「とりあえず場決めの牌を引いてください」バインバイン

ダヴァン(玄)「」(;゚д゚) ・・・

ダヴァン(玄)「」(つд⊂)ゴシゴシゴシ

ダヴァン(玄)「」(;゚ Д゚) …!?


ダヴァン(玄)「FOOOOOOOOOOOOOOOOOOO!」


ダヴァン(玄)「ついに来たのです!! これこそまさにおもちパラダイス。昨日の先鋒戦は本当につらいつらい戦いだったのです(おもち的に)」

由暉子「先鋒戦?」

絹恵「ええから、はよ牌引いてや」

和「おもち?」

ダヴァン(玄)「い、いえなんでもないですよ。これは失礼をば」

ダヴァン(玄)(いけない、和ちゃんにおもちって言ったらばれちゃうよね。でも…)

和「まるで玄さんみたいなことを言う人ですね…。それとも、流行っているのでしょうか」プリーン

絹恵「よっしゃ、逆転したるからな」タプーン

由暉子「……逆転するのは、私です」ボヨーン

ダヴァン(玄)(ついニヤニヤしてしまう…。冷静に冷静に、ああでもこれほどのおもちを目の当たりにして冷静にだなんて無理な話なのです…)ニヤニヤ

由暉子(叫んだと思ったらニヤついたり。2回戦ではこんな人ではなかったはずですが…)

-臨海控室

みさき『ようやく副将戦が開始となります。見どころはどこでしょうか、野依プロ』

理沙『りんかい!』プンスコ

みさき『まあ確かに見どころというかいろいろ何だったんだという感じですが…』

理沙『ドラ爆!』プンスコ

みさき『おっと、ダヴァン選手配牌からドラ6。これはさらに引き離すチャンスです』



ネリー「うわぁ、すごいね」

明華「赤5萬だけ浮いてますけど、それを切っても十分手になりそうですね」

ハオ「珍しいですね、確かに高打点も見せますけど基本的には手役派のイメージなので」

監督「まったく、冷や冷やさせて…。でもこれで大丈夫そうだな」

智葉「戻った」

ネリー「智葉、おかえりー」

智葉「みんな、今から言うことを呆れずに聞いてほしい」

明華「…なんでしょう?」

智葉「今試合をしているのは、メグじゃなくて松実玄だ」

監督「智葉、お前がそこまでプレッシャーを感じていたとは。監督としてケアが行き届かなくてすまない」

ネリー「智葉、私悪いところがあったら直すから。あんまりベタベタしない方がいいの?」

ハオ「これは智葉さんなりのジョークですよ、きっと。私たちは腹を抱えて大笑いするべきなのでは?」

明華「いえ。これは、「からのー」と言ってさらにネタを引き出す流れでは?」

智葉「お前ら…」

ネリー「だって何を言ってるのか分からないんだもん!」

智葉「開始前に松実玄が「私がメガン・ダヴァンだ」と騒いでいたという連絡が来ていたな?」

明華「そうみたいですね…」

智葉「で、その松実玄の姿をした奴に、今朝食べたラーメンを聞いたらメーカーから品名まで一字一句間違えずに即答した」

監督「ダヴァンだな」

ネリー「メグだね」

ハオ「疑いようもありません」

明華「いえ。これは、「からのー」と言ってさらにネタを引き出す流れでは?」

智葉「なんでお前だけそのネタを引っ張る!?」

明華「みんなと同じことを言っても面白くないかと思いまして…」

智葉「とにかく。阿知賀の連中がいたから事情を聞いたら、松実玄とメグが出合い頭にぶつかってこうなったらしい」

監督「またベタだな…」

ネリー「じゃあもう一回ぶつかれば直るかもしれない?」

智葉「この一半荘が終わったら試すつもりだ」

明華「からのー?」

智葉「お前、そろそろ黙れ!」

-試合会場

ダヴァン(玄)(こんなことになっても、ドラはちゃんと集まってくれる。それに何より、このおもち祭り!)

由暉子「」トン

和「」ヒュッ

絹恵「」タン

ダヴァン(玄)(きっとドラの神様がいるのなら、ドラが戻ってきたことを祝福しているのに違いないのです)

ダヴァン(玄)「感謝します…。ツモ、ドラ8!」ダン

由暉子「なっ」プルン

和「……」ポヨン

絹恵「いきなりドラ爆とか…」プルルン

ダヴァン(玄)(ふおおおお、驚いておもちが揺れて揺れて揺れて揺れて…)

ダヴァン(玄)(はっ、思わず意識が遠のきそうになったのです。もっとおもちを堪能しないと。そのためにも次の親番では連荘しないと)グッ

-会場内

憧「ちょっと、せっかく席とっておいたのに観戦室から出てこいってどういうことよ」

宥「いろいろあって…」

穏乃「あ、玄さん。どうしたんですか、いきなり乱入して。和にそんなに会いたかったんですか?」

憧「そうよ、どういうつもりだったの玄。見てるこっちが恥ずかしくなったわよ」

玄(ダヴァン)「その、イロイロありまして」

晴絵「穏乃、憧、驚かないで聞いてくれよ。実はこの玄、中身は臨海の副将なんだ」

憧「…何言ってんの?」

穏乃「なるほど、そういうことだったんですか!」

憧「なんで納得できるのよ!?」

穏乃「だって雰囲気が玄さんじゃないっぽいし、なんとなく」

憧「単純でいいわね…」


みさき『臨海女子副将、ダヴァン選手いきなりのドラ8。すべてのドラを集めてのツモあがりでさらに他校を引き離します』

理沙『…また!』プンスコ

みさき『臨海女子の親番、ここでまたドラになった役牌の白を3つ重ねています』

理沙『すごい!』プンスコ


憧「……確かに、あそこにいるのは玄みたいね」

灼「なんか、玄だってばれそうな気がす……」

晴絵「大丈夫だろ、見た目はダヴァン本人だしな」

玄(ダヴァン)「自分にあんなにドラが集まっているのを見ると、なかなか壮観デスネ…」

宥「とにかく、一半荘終わるまではここで待ってるしかないね…」

-試合会場

ダヴァン(玄)(…重大なことに気が付いてしまった)


臨海  163800

姫松   93500
清澄   84200
有珠山  58500


ダヴァン(玄)(このまま私が上がっていたら、清澄が勝てるか微妙なことに…)

ダヴァン(玄)(和ちゃんと打ちたくてここまで来たのに、私がここで派手に上がったらダメなのです…)

ダヴァン(玄)(危なかった。冷静に考えよう)

ダヴァン(玄)(まず清澄が勝てるように上手いことアシストしないと。その上でもう一校、どこが勝ち上がるのがいいのか…)



【おもちチャート】(5段階評価なのです!)

○臨海
智葉:2 / ハオ:3 / ネリー:1 / ダヴァン:1 / 明華:3  = 平均2.0

○姫松
漫:7 / 由子:1 / 洋榎:1 / 絹恵:8 / 恭子:1  = 平均3.6

○有珠山
成香:1 / 誓子:2 / 揺杏:1 / 由暉子:8 / 爽:1  = 平均2.6

○清澄
優希:1 / まこ:1 / 久:1 / 和:9 / 咲:±0  = 平均2.4



ダヴァン(玄)(……清澄はもう負けていいんじゃないかな?)

ダヴァン(玄)(はっ、ダメダメ。おもちの楽園に思わず身をゆだねてしまいそうになるけど、和ちゃんと打ちたくて穏乃ちゃんたちは頑張ったんだから)

ダヴァン(玄)(とにかく、清澄や姫松からは上がったらダメ。有珠山ならいいけど)

和「」ヒョイ

ダヴァン(玄)(和ちゃん、それ当たってるけど、上がらないからね…)

由暉子「」タン

ダヴァン(玄)「あ、ロンです。白ドラ6。18000」

由暉子「な、山越し…」ブルルン

ダヴァン(玄)(つ、つい上がってしまったのです…)

ダヴァン(玄)(でも驚いたときに揺れるおもちはいいものだ)ジーン

-清澄控室

咲「臨海の人、和ちゃんから当たり牌が出たのに見逃しましたね」

久「国広さんから聞いたけど、去年臨海の副将は龍門渕さんを避けるようにして最下位を狙い撃ったって」

まこ「その再現ちゅうことか…」

優希「でもこのまま最下位を飛ばされたらウチの負けになっちゃうじぇ」

久「そこは和に期待するしかないわね…」

-試合会場

ダヴァン(玄)(っていうかそもそも上がったらダメなのに!)

ダヴァン(玄)(おもちを基準に考えるからダメなんだよ。ここは、清澄以外で誰が残ったら明日の決勝で戦いやすいか、それを考えよう)


○臨海

照・玄・優希・智葉

チャンピオン相手に辻垣内さんがうまく立ち回ってくれそう。あり


○有珠山

照・玄・優希・成香

…チャンピオンを止められるビジョンが見えないのです。なし


○姫松

照・玄・優希・漫

漫ちゃんのおもちおもちおもちおもちおもちおもちおもち



ダヴァン(玄)(どう考えても姫松一択!!)

ダヴァン(玄)(よーし、そうとなったら清澄と姫松を徹底的にサポートするよ)

和「ポン」

和「チー」

ダヴァン(玄)(和ちゃんが攻めてる。ここは差し込み!)トン

和「ロン、1300点です」

ダヴァン(玄)(安いよ和ちゃん!! もっと高く上がっていいんだよ!!)

絹恵「」パタン

絹恵(あかんかったか…)

-姫松控室


洋榎「あー、せっかく絹が国士やったのに差し込まれたかー」

漫「ドラをがめて攻めてくるかと思えば、あっさり差し込みまで…。手強いですね」

由子「このままだと2位狙いがやっとって感じなのよー」

郁乃「末原ちゃーん、どうしたん。そんな小難しい顔して?」

恭子「いえ。どうにも臨海の副将が今までとはスタイルが違うような気がして」

郁乃「んー、まあ確かにドラ爆はすごいけどなぁ」

恭子(そう、まるで阿知賀の松実玄のようや。副将戦の前に松実が乱入したのと何か関係があるんか?)

-試合会場

ダヴァン(玄)(なんでみんなの手が安いのかようやく分かったのです!)

ダヴァン(玄)(私がドラを集めてるから!)

ダヴァン(玄)(ネタが分かれば話早いのです。つまりドラを切ればみんなの手が高くなるよ)

ダヴァン(玄)(………)

ダヴァン(玄)(何考えてるの、ダメダメ。明日は決勝だっていうのにドラを切ったらまた復活の儀式をしないと…)

ダヴァン(玄)(っていうかそもそもこんな理由でドラを切ったら、また集まってくれるかどうか怪しいし…)

ダヴァン(玄)(とにかくこれでオーラス。先生たちにどうしたらいいか聞かないと…)

由暉子「ツモ、1000、2000」

由暉子(なんとか上がったけど、臨海の狙い撃ちでもう点棒が20000点近く。後半取り返さないと)


みさき『副将戦の前半が終了しました。ここまで臨海女子が大きくリードを広げる展開。有珠山はかなり追い込まれましたね』

理沙『きびしい!』プンスコ

みさき『ここから希望は見いだせるのか。それとも清澄と姫松の2位争いに終始してしまうのか…。それではCMです』

-会場内

ダヴァン(玄)「うう、このまま戻らないのかなぁ…」

晴絵「お疲れ。よし、さっそく儀式を行うぞ」

ダヴァン(玄)「先生、儀式って?」

灼「もう一回ぶつかれば、きっと直る…」

憧「そんな単純でいいのかしら…」

穏乃「大丈夫だって、きっとうまくいくよ」

宥「玄ちゃん、ふぁいとー」

智葉「時間がない、早くしよう」

玄(ダヴァン)「よし、デハ行きマス」ダダダ

ダヴァン(玄)「うう、本当に直るのかな…」ダダダ


ダーン


晴絵「どうだ!?」

玄「うーん」

ダヴァン「oh…」

穏乃「あ、なんか元に戻ったような気がする」

憧「ほんとに?」

宥「玄ちゃん、玄ちゃん…」

玄「あ、おねーちゃん」

宥「元に戻った?」

玄「うん、戻ったよ」

智葉「おい、メグ?」

ダヴァン「智葉、私は…」

智葉「戻ったのか?」

ダヴァン「そのようですね」

智葉「そうか。だが喜んでいる暇はない、はやく副将戦に行くんだ」

ダヴァン「その前に一ついいですか、智葉」

智葉「なんだ?」

モニュ

ダヴァン「ふむ、ナルホド」ワキワキ

智葉「ななな、おおお、お前っ。なんでいきなり人の胸を揉んだ!!」///

ダヴァン「智葉、何故試合になるとさらしを巻くのデスカ。智葉のおもちはこんなに素晴らしいのに、モッタイナイです!」

智葉「お前、戻ってないだろ!!」

ダヴァン「さらしを巻いているという悲しい現実をそう多くの人が知っているとでも?」

智葉「う、ぐっ。だが!」

玄「そうだ、穏乃ちゃん」

穏乃「はい、なんですか?」

玄「私、ラーメン食べたい!」

穏乃「おお、いいですねー、でもどうしたんですか急に?」

玄「だってせっかく東京に来たんだよ。ラーメン激戦区だよ、食べ歩かないと損だよ!」

穏乃「分かりました、玄さん。行きましょう!」

晴絵「……これは」

灼「人格は戻ったけど…」

憧「好みは戻らなかった、ってこと?」

宥「ラーメン好きの玄ちゃんも、あったかーい」

智葉「とにかくお前はとりあえず副将戦に行け!」

ダヴァン「そうでした。会場では3人の素晴らしいおもちが待っているのデス」

智葉「お前、揉むなよ、絶対に揉むなよ!」

ダヴァン「ふ、そこにおもちがある限り!」

智葉「それは揉む前振りだろ!! 問題になるから絶対に止めろ!!」




ダヴァン「日本のおもちは本当にすばらしいデスね」

玄「日本のラーメンは本当に美味しいよね」


カン!

以上です
お目汚し失礼しました

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom