凛「凛は知ってる」 (32)
凛は知っている。絵里ちゃんは頭が良くて物知りで頼りになる。
穂乃果「ん~ことりちゃんが持って来てくれたマカロン美味しいね?」
凛「うん。すっごく美味しいにゃ~」
にこ「やっぱり疲れた時は甘い物に限るわね」
凛「え?にこちゃん疲れる様な事したの?どうせ授業中寝てたんでしょ?」
にこ「起きてたわよ。あんた達と一緒にするんじゃないわよ」
穂乃果「穂乃果だって寝てないよ。午前中は…」
にこ「午後はどうなのよ…」
穂乃果「い、いやぁ。って言うかさマカロンってアレだよね?何なんだろうね?」
にこ「お菓子でしょ」
穂乃果「いや、そうじゃなくって。どこの国のお菓子でとかさ。どうやって作るのかとか」
にこ「いや…知らない」
穂乃果「でしょ?」
凛「そう言う時はあれだよ」
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穂乃果「そうだね。絵里ちゃん!」
絵里「え?何?」
にこ「聞いてなかったの?」
絵里「ご、ごめんなさい。何だったっけ?」
穂乃果「マカロンって何だか知ってる?」
絵里「お菓子でしょ?今食べてるじゃない」
凛「にこちゃんと同じ事言ってるにゃ」
穂乃果「そうじゃなくって。どこの国のお菓子なのかとかさ。昔はなかったじゃん」
絵里「あっ、なるほど」
穂乃果「知らない?」
絵里「マカロンって言うのは卵白と砂糖とアーモンドを使ってオーブンで焼きあげたお菓子で、直径数センチの半円形をしている物を言うのよ。フランスを代表する洋菓子ね」
穂乃果「へえ。やっぱり絵里ちゃんは物知りだね」
にこ「ま、まあ本当はにこも知ってるけど」
穂乃果「絶対に嘘だよね」
にこ「なっ…」
穂乃果「ねえねえ。じゃあさ、他にも前から気になってた事があるんだけどさ」
絵里「なあに?」
穂乃果「ホットケーキとパンケーキの違いって何なの?」
絵里「え?」
にこ「あ~確かに…そう言えば知らないわね」
穂乃果「そうなんだよ。いやぁ、絵里ちゃんなら知ってそうだもんね」
絵里「え、ええ…えっと…」
穂乃果「あれ?もしかして絵里ちゃんでも分からないかな?」
絵里「えっと……諸説は色々と…あるんだけど…パンケーキは…」
凛「………」
凛は知ってる。絵里ちゃんは頭が良くて物知りで頼りになるけど困るとGoogleに頼りがち。
絵里「で、パンケーキって言うのは…あ、あれ?ページが…」
にこ「なによ。Googleで調べてるじゃない」
絵里「あ、あれ?」
凛は知ってる。希ちゃんはスピリチュアルで飄々としていて掴み所がないって事を。
凛「でね?絵里ちゃんたらおかしいんだよ?」
花陽「へ、へえ~。意外だね」
真姫「絵里にそんな弱点があったなんて」
凛「でしょでしょ?」
真姫「そうね。あら?」
花陽「どうしたの?」
真姫「今そこの角を曲がって行ったの希じゃない?」
凛「本当?希ちゃ~ん」タッタッタッ
花陽「り、凛ちゃん。廊下を走っちゃダメだよぉ」
真姫「ケガするわよ」
凛「あれ?」
真姫「何?どうしたの?」
凛「希ちゃんいないよ?」
真姫「え?本当?」
凛「うん。いない」
真姫「見間違えたかしら?」
花陽「ピャア」
凛「かよちん?」
希「やっぱ花陽ちゃんはワシワシのしがいがあるなぁ」ヒョイ
凛「あっ!希ちゃん?どこから現れたにゃ~」
真姫「まるで生える様に現れるわね」
花陽「の、希ちゃん…」
希「んふふ~さぁて次は…」
真姫「ちょっと…やっ」
希「真姫ちゃんにワシワシや~」
真姫「い、いやぁ~」
希「あれ?真姫ちゃん成長した?」
真姫「し、知らないわよぉ~」
花陽「う、うぅ」
凛「た、大変にゃ。かよちんに続き真姫ちゃんまで。今助かるにゃ~。希ちゃんにワシワシ返しにゃ~」
希「ヒャア」
凛「ワシワシにゃ~」
希「だ、だめ。やめて凛ちゃん」
凛「え?」
凛は知ってる。希ちゃんはスピリチュアルで飄々としていて掴み所がないけど…実は物凄くピュア。
希「凛ちゃん…ごめん…許してぇ」
そうすると、標準語に戻る。
凛は知っている。穂乃果ちゃんは勉強が苦手だ。
海未「穂乃果っ!」
穂乃果「もう許してよぉ~。次からはちゃんと勉強するから」
海未「その台詞聞き飽きました。いまやあなたは生徒会長なんですよ?全校生徒のお手本となる身なのですよ?」
にこ「全校生徒が穂乃果をお手本にしたらこの学校は終わりね」
凛「全くだにゃ~」
真姫「二人も穂乃果の事言えないでしょ」
<ガハマ厨1>
「妄想」「根拠」「ガイジ」「電池君」「八幡は雪乃と友達になりたい」
これらのワードを連呼し、複数垢を使いで議論を押し流そうとするガハマ厨の中でも最凶のキチガイ。基本日本語が通じない上に
俺ガイル関連のあらゆるスレ、果ては知恵袋にまでその生息が確認されている
最大の特徴として議論で論破されると、「妄想」「根拠」などのワードを連呼し、
いざ根拠を提示しても「電池君」「ガイジ」などを壊れたradioのように連呼して煙に巻きスレを荒らし議論ができないようにする
<ガハマ厨2>(八幡アンチ?)
八幡の求める「本物」を徹底的に否定し最終的には本物が手に入らない。八幡は変わるべきだと比企谷八幡の人間性を否定している
ガハマ厨に比べると人間の言語を理解できる知能を持つが八幡や作品のテーマである「本物」に否定的なアンチよりの連中
八幡の「人格」「本物」に対して否定的で俺ガイルという作品自体を曲解しており、作品のテーマ及び主人公に対して
「そんなものを求めていては成長できない」「八幡は本物を諦める、あるいは妥協すべき」
などと、八幡にとっては大きなお世話以外なにものでもない押し付けがましい感情論を振りかざし作品自体を否定しているような俺ガイルファンからすれば何故、俺ガイル読んでるかわからない迷惑以外の何物でもない連中
主な生息地は「HACHIMAN信者を見守るスレ」でpixivなどの二次創作サイトに度々凸している迷惑集団
海未「だいたい生徒会長があんな点数を取るなんて聞いた事ありません」
穂乃果「いやぁ…あはは」
海未「いいですか?罰として今日は練習もありませんしこの問題集をやっておいて下さい」
穂乃果「え~嘘でしょう」
海未「当たり前です。あなたの場合今からコツコツとやっておかないと期末テストでまた酷い点数になりますよ」
穂乃果「そんなぁ」
海未「私は生徒会の仕事が残ってますからちゃんとやっておくのですよ?」
穂乃果「はい…」
凛「穂乃果ちゃん可哀想…」
真姫「まっ、自業自得ね」
穂乃果「ううっ…うっ…うっ」
にこ「え?穂乃果まさか泣いてるの?」
穂乃果「うっ…うふっ…ふふふふ。テストの答案が帰ってきた次の日、海未ちゃんがこの問題集を用意してるのを実は知っていてちゃんと用意してあるんだよね」
にこ「え?まさか、あんた…」
真姫「ズルする気じゃあ」
凛は知っている。穂乃果ちゃんは勉強は苦手だけど割と計算高い。
穂乃果「ふふふっ、問題集をこっそり見て範囲内を予習して来たんだよ」
にこ「え?」
真姫「は?」
穂乃果「ちゃんと勉強してきたからね。すぐに終わるよ。海未ちゃん驚くだろうなぁ~」
にこ「え?あんた…問題集を解くために予習して来たの?」
穂乃果「うん。そう言ってるじゃん」
凛「テストを受ける前にそれをしてればそもそも問題集なんかやらなくていいのにね?」
穂乃果「え?」
凛は知ってる。穂乃果ちゃんは割と計算高いけど…計算の仕方がそもそも間違っている。
海未「え?もう終わったんですか?」
穂乃果「うん」
海未「やれば出来るじゃないですか」
穂乃果「でしょ?」
海未「まあ…半分以上間違えてますけど…」
穂乃果「え?」
凛は知ってる。穂乃果ちゃんは勉強が苦手だ。
凛は知っている。真姫ちゃんは自分の気持ちと正反対の事を言ってしまう所がある。
希「やっぱり気持ちええなぁ」
凛「うん。凛も大好きにゃ~」
花陽「ふ、二人ともぉ」
凛「かよちんのほっぺたプニプニで可愛いにゃ~」
希「そうやなぁ。こんなん一人占めしてたなんて凛ちゃんバチがあたるよ~」
凛「でも…」
希「ん?」
凛「希ちゃんの頬っぺたも気持ちいいにゃ~」
希「あ~そうきたかぁ。ウチとした事が一本取られたなぁ」
凛「かよちんもやり返すチャンスにゃーー」
花陽「じゃ、じゃあ」
凛「ね?」
花陽「うん」
希「今度は凛ちゃんや」
凛「にゃ~」
希「凛ちゃんもなかなかやん」
凛「そう?」
希「真姫ちゃん!」
真姫「え?」
希「真姫ちゃんもそんな隅っこで一人でいないで皆んなと頬っぺた触り合いっこしたいやろ?」
真姫「べ、別に…」
凛「そんな事言って本当は混ざりたいに決まってるにゃ」
真姫「そんな事ないわよ」
希「あ~、凛ちゃん…それは逆効果やって…」
凛は知っている。真姫ちゃんは自分の気持ちと正反対の事を言ってしまう癖がある…けど、実は最初から割と本音を言っている…かよちんよりも小さな声で。
別の日~
ことり「プニプニ~」
凛「凛も大好きにゃ~」
花陽「ふ、二人ともぉ」
真姫「あっ、わ、私も触r ことり「花陽ちゃんの頬っぺたプニプニで気持ちいいよぉ~」
真姫「あっ…」
凛「あれ?真姫ちゃんも一緒にやる?」
真姫「べ、別に…」
凛は知ってる。真姫ちゃんはさいしょから割と本音を言ってるけど直ぐに素直じゃなくなる。
凛「え~じゃあ、真姫ちゃんの頬っぺたを~えいっ」
ことり「じゃあ、私も~」
真姫「ちょ、ちょっとぉ。やめなさいよぉ」
そう言う時は強制的に参加させる。
凛は知っている。海未ちゃんは物凄く真面目だし大和撫子って言われてる。
海未「さあ、今日はユニット毎に練習です」
凛「頑張るにゃー」
希「おっ!凛ちゃんやる気やねぇ」
海未「それは、いい事ですね。先ずはランニング15キロから始めましょう」
凛「え?15キロ?」
希「距離もそうやけどウチは先ずはって言葉の方が驚愕やわ…」
海未「大丈夫です。熱いハートがあればやれます」
凛「なんか知らないけど海未ちゃんのスイッチが入っちゃってるにゃ~」
凛は知っている。海未ちゃんは大和撫子なんかじゃなくてバリバリの体育会系だって事を…。
希「いやいや、海未ちゃん?ウチ等はアイドルなんよ?こんなに筋肉トレーニングばっかりやってムキムキになってしまったらどうするん?」
凛「そうだよ。筋肉ムキムキのアイドルなんて聞いた事ないよ?」
海未「そうやって、あなた達はサボろうと…」
希「仕方ない…凛ちゃん?ウチ等にそんなムキムキな筋肉は必要がないって事をここらで証明させとこうや」
凛「そうだね。海未ちゃん、覚悟だよ」
海未「ふっふっふっ、いいでしょう。二人掛りでかかってきなさい」
希「覚悟しいやぁ」
海未「ふっ、遅い」
凛「こっちもいるにゃ」
凛は知ってる。海未ちゃんは凄く真面目で大和撫子って言われてるけど割とノリがいい…からμ’sの中ではお笑い担当になりつつある。
ことり「海未ちゃん…随分ノリが良くなったね…」
穂乃果「いや…割と前からあんな感じだったと思うよ。ね?花陽ちゃん?」
花陽「え?わ、私?」
凛は知っている。ことりちゃんは趣味も可愛いらしいしふわふわしているし優しいし典型的な理想の女の子だ。
穂乃果「ん~美味しい。ことりちゃん美味しいよ」
ことり「本当?凛ちゃんも美味しい?」
凛「うん。さっすがことりちゃんにゃ~」
花陽「お空の下で食べるのもいいよね?」
ことり「そうなの。皆んなでお日様の下で食べようって作ってきたんだ」
穂乃果「美味しいよ。ん~何個でも食べれちゃうよ」
花陽「そうだよね。私も何個でも食べれちゃうよ」
ことり「でも、穂乃果ちゃん。あんまり食べ過ぎると海未ちゃんに怒られちゃうよ?あっ…」
穂乃果「大丈夫だよ。見つからなければ」
海未「お疲れ様です。見つからなければ…なんですか?」
穂乃果「いや…あの…ことりちゃん?あれ?ことりちゃん?」
凛「ことりちゃんなら絵里ちゃん達にも配りにいったにゃ」
海未「さあ、詳しい話を聞かせて貰いましょう」
凛は知ってる。ことりちゃんは優しいし理想の女の子だけど…意外としたたかだ。
凛は知っている。にこちゃんはアイドルに対する情熱は人一倍負けないって事を。
にこ「いい?凛、花陽。アイドルたるものいつ如何なる努力も怠ってわならない」
花陽「はい」
凛「わかったにゃ」
絵里「へ~それは勉強になるわぁ」
にこ「へ?絵里」
希「流石にこっちやなぁ」
にこ「の、希…」
花陽「にこちゃん?」
凛「もしかして…また悪い事したの?」
にこ「何にもしてないわよ」
凛「でも、凛には絵里ちゃんが怒ってる様に見えるにゃ」
絵里「いいえ、にこのいう通りよ」
にこ「でしょ?」
絵里「にこは何にもしていないわ」
にこ「ほらね?言ったでしょ」
絵里「だから怒ってるのよっ!!!!」
にこ「はあ?」
希「にこっち今日宿題忘れたやろ?さっき職員室で先生に聞いたんやけど」
にこ「だ、だから何よ?そんなのたまにはあるでしょ?」
絵里「たまにじゃないでしょ?あなた…常習犯らしいじゃない?」
にこ「げっ…えっと…にっこにっこ…」
希「にこっち?今はふざけるのはやめておこうか?」
にこ「くっ…」ダッ
絵里「逃げたっ!?」
凛は知っている。にこちゃんはアイドルに対する情熱は人一倍凄いけど他の事に対する情熱がイマイチ足りないって事を。
凛は知っている。かよちんは引っ込み思案で背も小さいし声も小さい女の子だって。
花陽「うぅ、私何かには無理だよぉ」
花陽「誰か助けてぇ~」
でも、凛は知っている。
花陽「わたし、小泉花陽といいます!1年生で、背も小さくて、声も小さくて。人見知りで、得意なものも何もないです。でも…でも、アイドルへの思いは誰にも負けないつもりです!だから、μ'sのメンバーにしてください!」
かよちんは引っ込み思案で背も小さいし声も小さいけど優しくて強い女の子だって事を凛は知っている。
凛は知っている。穂乃果ちゃんが居て、海未ちゃんが居て、ことりちゃんが居て、絵里ちゃんと希ちゃんとにこちゃんが居て、真姫ちゃんとかよちんがいるμ’sの事を凛は大好きだって事を凛は知っている。
完
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