勇者「宿屋に入れねぇ」 (18)
二つ目の街
勇者「あー、疲れた・・・スライム狩り辛い」
戦士「スライムが夢に出そうだぜ!がはははは!!!」
僧侶「勇者様、街に着きましたがどうされますか?」
魔法使い「とりあえず休みましょうよ」
勇者「とりあえず宿屋行って疲れ癒すか!野宿は危険だしな!」
・・・・・・・・・・・・
宿屋前
看板(現在、改装中のためご利用できません)
勇者「ついてないなー、戦士!他の宿屋はどうだ?」
戦士「どこも改装中だな!がははははは!」
魔法使い「どうなってんのよー、私足が痛いんだけど!」
僧侶「とりあえず道具屋に行って薬草だけでも買い置きしておきましょう!」
勇者(なんでこんなにツいてないんだ)
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二つ目の街 夜
勇者「くそ!どこも泊まれねえ!民家も泊めてもらえねぇ!!!」
戦士「今夜はどっか近くの森で野宿でもするか!はっはっは!!!」
魔法使い「戦士!それ洒落にならない・・・」
僧侶「神様はきっと私達に試練を与えているのです!!!」
戦士「とりあえず行こうぜ!!スライム狩りじゃぁあああああ!!!」
勇者「出たよ、狂戦士・・・・」
魔法使い「戦士狩りでもしようかしら」
僧侶「平和に行きましょう魔法使いさん・・・」
・・・・・・・・
険しい森
勇者「おいどうなってんだ!街周辺の森 ホームレスで溢れかえってんぞ!?」
僧侶「あの街は貧富の差が激しいのかも知れませんね・・・」
戦士「魔物どもぉぉぉ!!おらぁああかかってこいやああああああ!寝てても戦えるぞおおおおおお!!!!」
魔法使い「戦士うるさい!眠れないじゃない!!!」
戦士「あぁ!?戦いが俺を呼んでいるんだよ!!!!」
魔法使い「私は眠りが私を呼んでいるのよ!!!!」
勇者「お前ら喧嘩はすんなよ・・・」
険しい森 朝
勇者「全然眠れなかった・・・」
僧侶「主に戦士さんのいびきが原因ですね・・」
戦士「どうしたああ!!!お前らぁ!!今朝もいい天気だぞ!!!がっはっはっは」
魔法使い「ねぇフレンドリーファイアーしていい?ちょっとだけだからさ?」
僧侶「神よ、戦士さんに神の裁きを・・・」
勇者「とりあえず二つ目の街に戻るぞ!!今日こそ寝るぞ!!!」
魔法使い&僧侶&勇者「おーーーーー!!!!」
戦士「スライムみっけぇええええ!!!ザシュ」
・・・・・・・・・・
二つ目の街
ドンドンドンッ
勇者「おいこらっ亭主!!でてこいや!泊まらせろや!!!」
ドンドンドンッ
勇者「俺が誰だか分かってんのか!!!勇者だぞおらぁあああああ!!!」
僧侶「勇者様!!!落ち着いてください!!!」
戦士「もしや!ここに魔物がいるのか!!!攻めるか!?」
魔法使い「狂戦士は黙っときなさい」
ギィィバタンッ
亭主「お客様、大変申し訳ございません。まだ改装中なのです」
勇者「あぁ!?金ならいくらでも払う!泊まらせてくれ頼む!!!」
魔法使い「私からもお願いするわ!お願い!!」
亭主「いくら勇者様といえど、泊まらせる事はできません・・・申し訳ございません」
勇者「なんでだよ!!!どんだけ大掛かりな改装してるんだよ!!!」
魔法使い「そうよそうよ!!!泊まらせなさいよ!!!」
僧侶「お二人とも!一般人に喧嘩売ってはいけませんよ!!!」
戦士「なんだ戦いか!?いくか!?やるか!?」
亭主「全部屋ぶっ壊されたんだよ!!!!」
勇者達「・・・え?」
亭主「朝起きたらお客様とお部屋が丸ごと全て消失してたんだよ!!!くそが!!!ガシッ」
亭主「今度、てめぇうちにちょっかいだしてきたらマジぶち殺すぞ?」
勇者「すみませんでしたああああああ!!!!行くぞお前ら!!!」
魔法使い「う、うん!!!」
僧侶「ご迷惑おかけしてすいませんでした!!!」
戦士「またな亭主!!!」
ザッザッザッザッ
森林
魔法使い「それで、どうするの?」
勇者「とりあえずこの近くに村があるらしいから、そこに向かおう」
僧侶「泊まらせて頂ければいいのですが、」
戦士「でたな!ワーウルフ!しねぇえええ!!!ザシュッ」
勇者は1レベル上がった
勇者「戦士が勝手にレベル上げしてくれるんだけど」
魔法使い「とりあえず、戦士は連れてあるいとけばいいわね」
僧侶「なんだか戦士さんが道具扱いされてるようで可哀想になります・・」
戦士「どしたぁ!?どんどん行くぞおおお!!!!ガハハ」
・・・・・・・・
森林近くの村
村人「すいません、我が村は今、全てが改装中でして・・・」
勇者「・・・・んぼらぁああああああああ!!!!」
魔法使い「勇者落ち着いて!!!」
勇者「こちとら戦士のいびきが呪いの装備みたいに耳から離れないんじゃわれぇええい!!!」
戦士「よせやい、照れるぜ!がっはっはっは!」
勇者「黙れ歩く経験値!!てめぇのおかげで強くなるけど眠れないんだよ!!!」
僧侶「悲しいけれど勇者様の仰っている事は正しいです・・」
魔法使い「と、とにかく村人さんも悪気があるわけじゃないんだしさ!」
勇者「ちくしょぉぉぉ眠りてぇえええええええ!!!」
勇者「鳥のせせらぎとカーテンの隙間から射す仄かな燦々とした太陽の光を浴びてぇええええええ!!!」
戦士「何いってるんだ?こいつは」
勇者「黙れバーサーカージャイアン!!!」
僧侶「とりあえず道具類だけ買ってきます!」
魔法使い「私も手伝うわ!」
タッタッタッ
勇者「くそ・・・こうなったらアレしかねぇな!」
戦士「お!?どした勇者!目が輝いてるぜ!!!」
勇者「戦士!俺は本気を出す!!!」
森林
ギコギコギコギコギコギコギコギコギコギコギコギコギコギコギコギコギコギコギコ
ギコギコギコギコギコギコギコギコギコギコギコギコギコギコギコギコギコギコギコ
ギコギコギコギコギコギコギコギコギコギコギコギコギコギコギコギコギコギコギコ
ギコギコギコギコギコギコギコギコギコギコギコギコギコギコギコギコギコギコギコ
ギコギコギコギコギコギコギコギコギコギコギコギコギコギコギコギコギコギコギコ
勇者「おらおらおらおらおらおらおらおらおら!!!!!」
バタタタタタタタタタタタタンッ
魔法使い「すごい・・・一回の攻撃で10本ぐらいの木が切れたわ!!!」
僧侶「勇者様、こんな特技があったなんて!」
戦士「流石勇者だ!!!!我がライバルよ!!!がはははは!!!」
勇者「こんな事もあろうかとノコギリ持っといて良かったぜ!!!」
勇者「魔法使い!僧侶!!お前らはテレポートで2つめの街から金具類買ってこい!!!」
魔法使い&僧侶「あいあいさー!!!ヒュンッ」
勇者「戦士!!お前は魔物狩りだ!!!」
戦士「任せろ相棒!!!近辺の魔物全て狩ってくるぜぇ!!!!!ヒャッハーッ!!!」
・・・・・・・・・・・
森林 夕方
勇者「へへ、ついに出来たぜ・・・」
魔法使い「匠も驚きのビフォーアフター」
僧侶「あの広大な緑が半径約5キロの範囲で失われ、田園と鉄の囲い!そして中心には豪邸が!!」
戦士「俺が魔物狩りしといたからしばらくは安全だぜ!!!」
勇者「こう見えて昔リフォームの勇者として番組に出てたんだ!」
魔法使い「さすが!伝説のノコギリ使い勇者だわ!!!!」
勇者「さっそく皆で入ろうぜ!!!」
魔法使い&戦士&僧侶「おーーー!!!」
ギィィバタンッ
勇者「っ!?なんだこれは・・・」
魔法使い「部屋の中が何もない?・・・」
僧侶「これは一体どうなってるんでしょうか・・魔物の仕業でしょうか?」
戦士「近辺の魔物は全て滅したぜ?」
勇者「これはもしかしたら、何かの呪いかもしれないな・・」
魔塔 最上階
闇使い「ひっひっひ・・・奴らのあの顔・・・たまらんなヒッヒヒ」
ギィィバタンッ
召使い「闇使い様、一体この呪いには何の意味があるのですか?」
闇使い「良い質問である召使よ!奴らは今不眠症になっている!」
闇使い「つまり!奴らはストレスを抱えている。したがってハゲる!!ピカーンッ」
召使い「もしや、全世界の生き物の頭をハゲさせるおつもりですか・・・」
闇使い「ワシの様なハゲは世界から忌嫌われておる。ゆえに全ての生命をハゲさせればハゲは神になるのだヒヒヒ」
召使い「闇使い様の呪いで既に魔族の長、魔王がハゲたとの情報が・・」
闇使い「ヒッヒヒ全てを無に帰すぞ・・・ヒヒヒヒ」
森林
勇者「く、くくく・・・くそがあああああああああああああああああああ!!!!」
勇者「んがあああああああああああああああああ!!!!!」
僧侶「勇者様!!!!どうか落ち着いてください!!!!」
魔法使い「鎮静魔法!!!ヒュンッ」
勇者「くそ・・・どうなってんだよ・・ちきしょう・・」
戦士「とりあえず寝るか?がっはっは」
勇者「お前は外で寝てくれ!!!せめて!!!頼むマジで!!!」
魔法使い「そうね・・・床で寝れるだけ幸せよね・・・」
戦士「友よ、裏切るのか?・・」
勇者「ブルータス上等」
戦士「んぼおぉぉぉぉぉ!!!!」
・・・・・・・・・・
戦士「んごぉぉぉぉぐがあああああ」
勇者「おい、家の中にまで音が入ってきてるんだが?」
僧侶「壁一枚挟むだけだと防音能力が乏しいのですね・・・」
魔法使い「あーもう!!!うるさい!!!!燃やそうかしら!!!」
僧侶「魔法使いさん!!喧嘩は良くありません!!!」
勇者「どうみても喧嘩のレベルじゃない発言な気もするんだが・・・」
森林 家
勇者「あんまり眠れなかった」
魔法使い「床で寝たせいで背中が痛い・・・」
僧侶「神様にお祈りしようと思ってもいびきがうるさくて集中できませんでした・・」
ギィイバタンッ
戦士「よう!!皆!!!元気か!!冒険いこうぜ!!!」
勇者「とりあえず戦士、お前はもうクビだ」
魔法使い&僧侶「異議なし」
戦士「んぼぉぉぉぉぉおおお!!!」
・・・・・・・・・・・・・
三番目の街 酒屋
キィィ・・・
マスター「おや?どうされました?浮かない顔されていますね?」
戦士「おぅ・・勇者パーティーからクビになっちまったんだ・・・」
マスター「ほぅ、どうしてですか?」
戦士「俺のいびきがうるさいんだとさ・・・クソッ」
マスター「人間、得意不得意はありますよ!さぁこれでも飲んで気分上げていきましょう!」
戦士「ゴクッ」
戦士「ふっ・・・いい酒だ」
マスター「そうでしょう?フフッ」
数時間後
戦士「んごぉぉぉぉぉぉぐがああああああ」
マスター「耳がぁああああああ!!!うるせえええええええ!!!!!」
戦士「ふんごぉぉぉぉぉふがああああああ」
マスター「無理だコレ無理だ店がつぶれるぅぅぅ!!!!!」
四番目の街
魔法使い「勇者ぁー疲れたぁああ」
勇者「うるせ、俺も疲れてるよ・・・」
僧侶「きっとこれも神様が与え下さった試練なのです・・トボトボ」
ポンポンッ
勇者「あぁ!?誰だおいこらわれぇい!」
召使い「お初にお目にかかります。召使いと申します」
勇者「何の用だ?つまらんかったら切るぞ?シャキンッ」
僧侶「勇者様、ほどほどに致しましょう」
魔法使い「ついに僧侶ちゃんが非暴力を詠わなくなったわね・・・」
召使い「今、全世界の人間が不眠症に陥っています」
召使い「原因は、私の主である闇使い様の呪いです」
勇者「お、おおおお、お前かぁああああああああ!!!!スカッ」
召使い「落ち着いてください!勇者よ!私が塔に連れてゆく!闇使いを倒してくれ!!!」
勇者「・・・?どういうつもりなんだ?罠か?」
魔法使い「どうして敵が私達に味方するのよ!?」
召使い「闇使い様の願いは全世界をハゲにする事なのです・・」
僧侶「宣教師ハゲタカの再来ですね・・・」
召使い「私の頭も最近、抜け毛が酷くなってきたのです」
勇者「とりあえず、あれか?お前の主倒せば眠れるのか?」
召使い「左様でございます」
勇者「魔法使い!!!戦士を呼び戻してこい!!!」
魔法使い「合点承知の助!!!」
僧侶「魔王を討伐しにいく訳じゃないのに、何故かこの高まる気持ち」
勇者「いくぞぉぉぉお前らぁああああああ!!!!」
魔塔 入り口
勇者「ここが魔塔か!準備はいいか?野郎ども!」
戦士「友よ!信じていたぞぉぉ!!俺に任せておけぇええい!ガハハ」
僧侶「今日ばかりは戦士さんに期待できますね!!!」
魔法使い「戦士ぃ!やっちゃって!!!!」
召使い「では参りましょうか」
戦士「その必要はないぜ・・・へへへ」
勇者「戦士・・?」
戦士「俺の力を全てを解き放つ時がきたな!ははははは」
ゴォォォォォォォォォオォx
魔法使い「すごい・・・この魔力・・・ただのジャイアンじゃなかったのね・・・」
僧侶「時空が曲がっていきます!!!!」
戦士「うぉぉおおおおおおおおおおおおお!!!!」
ギィイ
魔塔 1F
戦士「おおぉおれえええは戦士ぃぃぃ!!!きょぉぉぉせんしぃぃぃいいいいいいいいいい!!!!」
ガタガタガタガタガタ
・・・・・・・・
魔塔 最上階
ガチャンガチャンガチャンバタンッ
闇使い「なんだ!!!何が起こっている!?」
闇使い「塔が壊れる!!しぬぅぅ!!!!」
・・・・・・・・・
バリバリッガシャンッドカンッバリンッ
勇者「戦士ぃいいいいいいいいい!
召使い「なんという力だ・・・建物を崩壊させるとは・・」
魔法使い「戦士が・・・」
闇使い「やるではないか、人間よ・・・ガハッ」
こうして世界は救われた
五番目の街
勇者「いやー、にしても戦士!お前すごいな!!!」
戦士「俺の特技の一つさ・・・」
僧侶「とりあえず皆無事で良かったです!」
魔法使い「それで、これからどうするの?」
勇者「うーん・・・伝説の装備を集めに行くか!!!」
僧侶「そうですね!いよいよ冒険らしくなってきましたね!」
戦士「魔物狩りの始まりじゃぁああああああ!!!」
勇者「この紙やすりの出番かもしれないな・・・ふっ」
以下 勇者「伝説の剣が抜けねぇ」 - SSまとめ速報
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