モバP「事務所を飾りつけてみましょう」キュート編 (100)
・モバマスSS
・安価あり
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P「うちもアイドルの私物で事務所を飾ってみたら面白いかもしれませんね」
P「噂によれば他の部署では次々に高級品やら何やらが運ばれていったそうな。こだわりの一品を持ち寄ったのでしょうか?」
P「その点うちのキュートなアイドル達は、可愛らしい小物とかで事務所を埋め尽くしてくれるんだろうなあ――」
P「……と期待してみたりしましたが、さてさて。これは何でしょう、>>3?」
美穂
(物→アイドルの順で進行しますので今回は安価下で。説明不足で申し訳ないです)
P「こたつセット? 季節はむしろ扇風機を求めているこの時期に?」
P「ま、まあ今年は思ったより晴れずに涼しかったですしね。先を見越して早めに暖房器具を用意してくれたのでしょう」
P「ふむふむ、素晴らしい思いやりの精神ですね。これは一体誰が?」
P「……>>8、あなたでしたか」
※キュート属性アイドル限定
里奈
里奈「どぉ、癒しスペースお届けにあがりやしたーって感じ☆」
P「使うにはまだ早いですが、こたつは見ているだけで心もほっこりしてきますね」
里奈「でしょでしょ~? みんなで囲んでミカン食べたりしちゃおっ♪」
P「あー、いいですねえ。使うにはまだ早いですけど」
里奈「プロデューサーはミカン好き? 近くの八百屋さんで安くて美味しいミカン売ってくれるとこ知ってるんだ~☆」
P「こたつといえばミカンですよね、こたつを使うにはまだ早いですが」
里奈「ぢゃあ明日早速買ってくるぽよ♪ ……あれっ、何個買えば1人1つ食べられるっけ。とりあえず100個買っときゃよゆーよゆー……あ、お小遣い足りるかなぁ?」
P「100個は買い過ぎかと……経費で落とせるか一応相談してみますね。あとこたつはまだ使いませんからね?」
P「……もしかして、私が年中スーツなんて着てるから既に肌寒くなっていることに気付かなかったのでしょうか」
P「さすがにこたつはまだ早いと思うのですが……。それとも薄着の衣装が多かったりと女性陣に寒い思いをさせてしまっている……?」
P「そうとなれば、いつでも温まれるようにこたつセットの常備くらいしなくて何がプロデューサーか! 里奈さんの仲間を想う心遣いに感謝ですね」
P「こたつセットは大切にお預かりしましょう。……それはともかく、これは何でしょう? >>11?」
虎の敷物
P「虎の敷物……え、本物? そんなはずありませんよね、だとしたらものすごく貴重な物ですし……」
P「んー、見れば見るほど虎ですね。こんなにリアルだと年少の子達が怖がらないか少し心配になります」
P「……それにしてもワイルドな一品ですが、これを私物として持参してきたのはうちのアイドルなんですよねえ。なんだか意外な一面というか」
P「これは誰が持ってきたんですか? ……>>17?」
卯月
卯月「あのー、やっぱりダメでしたか?」
P「え? いやいや、決して駄目なんて言うつもりはありませんよ! 単純に意外だったものでつい、ところで卯月さんはどうしてこれを?」
卯月「私も最初は別なものを持ってこようとしてたんですが、そのぅ……」
P「? 言いにくいのであれば、無理には聞きませんが」
卯月「あー、そうじゃないんです! えっと、ただ、私が最初に選んだものを持ってきてたら、みんなが持ってきたものの中に埋もれちゃうかな、って。きっとプロデューサーさんに私が持ってきたものを気付いてもらえないんじゃないかって……思っちゃいまして」
P「それで目を引く物に選び直した、という訳ですか。……大丈夫ですよ。あなたがどんな物を持ってきていたとしても、私は卯月さんが何を持ってきてくれたのか、気になりますし、忘れたりしませんから」
卯月「プロデューサーさん……」
P「……ちなみに、もし卯月さんがその最初に選んだ物から変えずにいたら、何を持ってくるつもりだったんですか?」
卯月「あ、はい、>>24です!」
熊の毛皮の敷物
P「く、熊の毛皮の敷物、ですか」
卯月「はい! やっぱりそっちにしようかなぁ……今度交換してもいいですか?」
P「ええ、どうぞ。お好きなように……」
卯月「わかりました! ありがとうございます、プロデューサーさん!」
P(自分もまだまだ女の子の心の機微をわかっていないみたいですね……精進しよう)
P「なるほどなるほど。もしかしたら想像以上にカオスな空間へ様変わりしつつあるのかもしれません」
P「……それはそれで、アイドル達の新たな一面に触れることが出来て良い機会なのも確かですが」
P「鬼が出るか蛇が出るか、でもたまには子犬とか子猫でもいいんですよ」
P「さてと。これは……>>28?」
ワームホール
P「……? んん? 何か穴が空いている……穴?」
P「気になる……気になるけど迂闊に触れようとしてはいけないと本能が伝えてくるような、そんな危うさが……」
P「ただの穴ならいいのですが、ってよくないですねね。事務所に穴を空けちゃいけませんとも!」
P「とにかくこれが何なのか、どなたですか? え、>>30?」
法子
法子「ち、違うのプロデューサー! あたしはただ……」
P「落ち着いてください、法子さん。責めるつもりなどありませんから、まずはこれについて知っていることをお話していただけますか?」
法子「うん……えっとね、あたし何持ってこようか浮かばなかったから、とりあえずドーナツを持ってきたの」
P「ドーナツを? それだけならいつもと変わらない、ですよね」
法子「それでね、お腹も空いてきちゃったし1個だけ食べようと思って取り出したんだけど」
P「これもまた日常の1コマですね。それで?」
法子「あたし、気付いちゃったんだ。穴の空いたドーナツを、穴が空いたまま限界ギリギリまで食べていったらどうなるんだろう、って」
P「……ん?」
法子「外側を少しずつ少しずつ削るようにドーナツを食べてたの。そうしていく先に待っているのはやっぱり穴なのか、それとも――」
P「法子さ……いや、最後まで聞き届けましょう。それでどうなったのですか?」
法子「――わかんない。気が付いたらあたしの手には何もなくて、近くにこの穴があったの」
P「……………………」
法子「プロデューサー、顔色悪いよ? ドーナツ食べる?」
P「……ありがとうございます、ドーナツは特に変哲のない物のようですね。すみません、私の理解が追いつかないばかりに。しかしこれは……この超常現象? はどう対処すべきなのか……」
法子「……食べられるかな?」
P「やめましょう、恐らくこれはもうあなたの大好きな物とはもはや別な何かですから……。皆さんも、危険ですのでなるべく近づかないようお願いします……」
P「……さっきから頭を抱えてばかりいるような」
P「私にもっと柔軟性があればよかったのですが、しかしあんな物をどうすればいいかなんて誰に分かるというのでしょう?」
P「……いけないいけない。今回の持ち込み企画はもっと華やかな感じに進行するはずだったのですから、ひとまずは他の物にも目を向けて」
P「…………? 思わず目が留まってしまいました。これは>>36?」
業務用冷蔵庫
P「冷蔵庫、ですよね。しかもこの大きさとなれば業務用?」
P「これぐらいの大きさでなきゃ、というどなたかの意思表示なのでしょうか? 既に備わっている冷蔵庫ではこの人数に対して小さいかなとは思っていましたが」
P「先に言ってくださればこちらで何とか出来たのに……これいくらぐらいするんでしょう?」
P「これを持ってきた方は、え、>>38ですか?」
かな子
かな子「ご、ごめんなさい! こんなに大きなものを私、勝手に……」
P「えっ? あ、いや、責めたりなどしていませんよ? 個人で用意するのは大変だったろうなと思っただけで、お心遣いにむしろ感謝しておりますから」
かな子「……じゃあ、この冷蔵庫を事務所に置いておいても?」
P「勿論構いません。ありがたく使わせていただきます」
かな子「そう、ですか……よかった。あっ、早速なんですけど、よければ開けてみてくださいっ」
P「? どれどれ――おや、美味しそうなデザートがたくさんありますね。ちゃんと中も冷えてるようで。かな子さん、これは?」
かな子「この冷蔵庫ならちょっとした物でもみんなの分を作り置き出来ますから、せっかくなので作ってみました♪」
P「こちらが本命でしたか。ありがとうございます、では私は後ほど頂きますからみなさんはお先にどうぞ。――しかしこれだけの量を作るのは大変だったのでは?」
かな子「いいんです。作るのだって好きですし、私も『Pさんと一緒で』美味しそうに食べてもらえる時の表情を見るだけで幸せですから!」
P「そうですねえ、やはり手料理というものはそれだけで素晴らしいですし、女性が甘い物や美味しい物を食べている時の表情はとても画に……ひっ!?」
P(な、なんだか緊張感のようなものが事務所を駆け巡った、ような……?)
かな子「これからも差し入れを作って持ってきますね、Pさん♪ みなさんも自由に冷蔵庫使ってくださいっ」
P「あ、はい……楽しみにしてます……? さ、さっきのは気のせい、かな……?」
いろんな料理が絶え間なく冷蔵され、Pの食費が浮くのとアイドル達がカロリー計算に勤しむようになるのは少し先のお話...
P「甘い物を食べながら渋い顔をされている方がちらほら……何故だろう」
P「……え、私の好きな料理? 急に言われても……ってどうしてみなさんそんなに聞き耳を立てているのでしょう!?」
P「うーん、強いて言えば一人暮らしが長いので、誰かの手料理というだけで嬉しくなりますね」
P「何言ってるんだろう……恥ずかしくなってきました。私の事はいいんです、それより>>49、これは何ですか?」
スロットマシーン
P「スロットマシーン、ですよねこれ」
P「う、うーむ……ちょっとした暇潰しにはなるのでしょうが、アイドルがスロットを嗜むというのは大丈夫なのかな……?」
P「まあ、景品があるでもなく、お金が動く訳でもないなら試しに少しの間置いてみてもいい、ですかね、うん。賭け事に使われなければ情操教育にもそこまで悪くはないでしょう」
P「それにしてもこれを持ってきたのは……>>51、ですか?」
美穂
美穂「……あの、貰い物で恐縮なんですが、私の部屋に飾っていてももったいないのでここに置かせてください……」
P「貰い物? スロットマシーンを?」
美穂「覚えてます? 私の顔写真がどうしても欲しいってお仕事がありましたよね」
P「えーと、ありましたね。違和感は覚えましたが、お相手も大手さんでしたので無碍に出来ず……その時に何か?」
美穂「……このスロットで遊んでみると、あの時のお仕事の成果がわかりますので少し遊んでみてください」
P「? PRに使う予定だとは聞いてますが、どれどれ――回しますよ」
P(特に変わったところはないような……ん? 絵柄に見慣れないものが、何でしょうこれ……?)
P「……揃いませんでしたか、うん? これは……美穂さん? 美穂さんのお顔がリールの上に!?」
美穂「そうなんです……私がスロットの役になってるみたいで、どうして私なんでしょう……?」
P(スロットの、どうやら小役に美穂さんが抜擢されてしまっているようですね。それにしても何故美穂さんを? ――1リールのみでも確定で小役になるみたいですが、確かそれは本来チェリーの……チェリー……さくらんぼ…………)
P「あっ」
美穂「何かわかりましたか?」
P「……あー、いえ、きっと美穂さんの可愛らしいお姿を当たりやすい役に添えて、賭け事で殺伐とした世界に癒しを提供するような新しい試みなのではないでしょうか!」
美穂「そ、そうなんですかね? 可愛らしい……癒し? えへへ……」
P「きっとそんな美穂さんのおかげで大人気を博したからこそ、記念にそのスロットマシーンを台ごとまるまる気前よくプレゼントされたのでしょう! さすが美穂さんです!」
美穂「そんな、私何もしてませんよっ! う~、恥ずかしいなぁ……」モジモジ
P(さらにチェリーに…………いえいえ、この台のレビューをネットで探してみますか。……あ、かなり好評のようで。ふむふむ、これはもしかすると第二第三のアイドルスロットが生まれるかもしれませんね、美穂さんさえよろしければですが)
P「最初は何事かと思いましたが、スロットマシーンにこういう訳があったとは。いやはや分からないものですねえ」
P「となると、一見混沌としたこの空間にもまだまだ隠されたエピソードを含んだ物があるかもしれませんね」
P「……ないかもしれませんが。なくても全く構いませんが」
P「ということで、さっきから気にはなっていたこれをクローズアップしてみましょう。これは>>57ですね?」
棘の鞭
P「……痛そうですね。これを所持するのは合法なのでしょうか」
P「ま、まあそう見えて実は、何てこともありますし。もしかしたら鞭ではないのかもしれません」
P「……いや、鞭でした。トゲトゲのついた立派な鞭でした。危ないのであまり触らないようお願いします……」
P「飾るとしたらこれはどうしたものか……さてこれはどなたが? >>59?」
ままゆ
まゆ「やっと、まゆの愛の結晶に気付いてくれたんですねぇ……うふふ」
P「愛!? ええと、鞭だけに、ですか?」
まゆ「どうです? これでプロデューサーさんにもまゆの愛、伝わりましたか?」
P「そ、それはもう! ……痛いほど、はい」
まゆ「嬉しいです♪ 最近、他の子ばっかり見てるから……まゆのことなんて忘れちゃったのか心配だったんですよぉ」
P「私はまゆさんのことを忘れたりなんてしませんよ、確かに全員へ等しく目を配ることが難しくなってきましたが。忘れたりなんてしませんとも」
まゆ「……等しく、なんですね。これだけ想っていても、まゆのことだけを見てくれる時は、まだ……」 スッ
P「? まゆさん、どうしました? その鞭は危険ですので、そこに置いたままにして頂けると、まゆさん!?」
まゆ「こ、この鞭を持ってる間だけは、まゆ様……じゃなくて、まゆってお呼びくださいー!」ペチーン
P「ひぃっ!? まゆさ、ま、まゆ! 思いの外痛くなさそうな効果音に驚きましたが、それでも危ない物は危ないのでどうか落ち着いて!」
まゆ「っ! もう一回、まゆのことを呼んでくださいますか?」
P「……ま、まゆ? これでいいですか?」
まゆ「……………………はい、ちゃんと録れました♪ これでしばらくは我慢出来ます……わがままばかり言ってすみませんでした。でも、まゆのことはずっと見ていてくださいね?」
P「勿論ですとも! だからその鞭をこちらへ――ふぅ。なんとか流血沙汰だけは避けられましたか……不思議とあまり痛くなさそうな音がしましたが、念の為これは私が厳重にお預かりしますね」
まゆ「わかりましたぁ。それをまゆだと思ってプロデューサーさんが大切に持っていてくれるなら……うふっ♪」
P(トゲトゲだらけのまゆさん……刺々しいまゆさん? はあまり想像したくないですね……何かいい保管場所、考えておかなければ)
P「…………」
P(ハッ、ついぼーっとしてしまった。この鞭どうしようとか、少し疲れてきたかなとか、いろいろあり過ぎて頭が追い付いていない……?)
P「糖分は先ほど補給したばかり、まだ私にはやらねばならないことが……!」
P「……ところで、何故こんな所に>>64が?」
トラペゾヘドロン
P「小箱の中にわざわざ吊り下げられるようにして結晶体が保管されていますね。箱と中身を合わせて1つみたいな、謎の一体感があります」
P「どうにも禍々しさを感じずにはいられないのですが……見た目だけで判断してはいけませんよね」
P「はて、しかしこれは何なのでしょう? それともこういった小物? が若い女性の間で流行ったりしているのでしょうか」
P「そうだとしたら、アイドルプロデューサーとして是非私にご教授頂きたいところです。これはどなたが持ってきた物ですか? ……>>66?」
こずえ
こずえ「…………?」
P「可愛らしく首をかしげられても困るのですが……これをどちらで?」
こずえ「あのねー……えっと、どこだっけー……?」
P「覚えていないのですか? 気がついたら持っていた、と。ふむぅ、得体の知れない物とこずえさんの組み合わせは、謎が深まるばかりで何とも言えませんね」
こずえ「ぷろでゅーさーのおひざにすわればー……おもいだすかも……? ふわぁ……」
P「眠たそうですね……思い出してもらえたら良いのですが、そのまま眠ってしまわれるのであれば……」
こずえ「だめー……? おひざー……」
P「……くっ! あー、こずえさん。思い出すまでは起きていることを約束して頂けますか?」
こずえ「やくそくー……じゃあ、おひざすわっていーい……?」
P「ええ、どうぞ。となると私もどこかに座らなければなりませんね。とりあえずソファにしましょう、さあこちらへ」
こずえ「ふわぁ……えへへー……ぷろでゅーさーのおひざあったかいねー……」
P「こずえさん、思い出せそうですか? 皆さんの視線もありますので……主に私への冷たいものですが……出来れば早く思い出してくださいお願いします……!」
こずえ「すぅー……」
P「こずえさん!?」
こずえ「しんえんをのぞくときー、しんえんもまた……こちらをのぞいているのだー」
P「えっ」
こずえ「ずーっとみてるとねー、みたことないけしきがうかんでくるのー……。それにー……だれかがこずえのことみてるようなきがするのー……」
P「?? よくわかりませんが、ただの置物という訳ではないのかもしれませんか……。ありがとうございます、ではこのままこちらでゆっくりお休みください。……。あの、こずえさん、私にはまだやることが、膝から降りてくださると、だめ? いえだめじゃなくてですね……あの…………はぁ、少しだけですからね――」
P「――や、やっと起こさずに引きはがせた……」
P「針の筵とはああいう場面を言うのでしょうね……次からはいくら断りにくい瞳を向けられても自重しましょう」
P「それよりも、私が苦戦している間にまた何やら運ばれてきたようですが、危険な物や謎めいた物が来ていないことを願いたいものです」
P「たとえばこういう物なんかは――これは? >>72ですか?」
ファラリスの雄牛
P「牛型の……置物ですか? 金属で出来ているみたいですが」
P「ん? 中に空洞が、人が入れるくらいは空いてますね。遊具なのでしょうか?」
P「……何となく、これまでの流れからただの遊具という風には見れないですね……遊具であってほしいところです」
P「これを持ってきた方にお尋ねしましょう。これは一体何なのでしょうか――あなたでしたか、>>74」
時子様
(察しましたがキュート限定でお願いします)
自分用メモ兼まとめ
里奈→こたつセット
卯月→虎の敷物
法子→ワームホール
かな子→業務用冷蔵庫
美穂→スロットマシーン
まゆ→棘の鞭
こずえ→トラペゾヘドロン
清良→ファラリスの雄牛
キュートっぽいものが辛うじてこたつセットくらいしかないんですがそれは……(震え声)
清良「お気に召しませんでしたか?」
P「召すかどうかはこれが一体どういう物なのかを知ってから、になりますかね……」
清良「ふふ、知りたいですか?」
P「それはもう。今この場で聞いてもよろしいですか?」
清良「そうですね、その方が手っ取り早いかもしれません。ほとんどの子達には関係のない話にはなりますが……♪」
P「っ……で、ではご教授頂けますね?」
清良「えぇ、勿論。なるべくオブラートには包みますが、私、職業柄いかに人は苦痛を味わうのかについて多少は精通しておりまして」
P「…………」
清良「こういった物があれば、おいたが過ぎる子への戒めにもなるのではないかと」
P「戒め!? こ、これってその、そういう苦痛を味あわせてお仕置きする為の物、なのですか!?」
清良「お仕置きで済めば良いのですが。何なら体験してみます? プロデューサーさんもおいたをしないように」
P「めめめ、滅相もありません! 皆さんも決して清良さんの前では粗相のないよう、何とぞお願いします!」
清良「そんなに遠慮なさらなくても……ふふ♪」
P(天使のような悪魔の笑顔とはこの事でしょうか……ここまでさせてしまうほど彼女を追い詰めていた……? 医者の不養生ではありませんが、真っ先に心をケアして差し上げなければ……)
P(私はアイドル達のことを知っているつもりになっていただけだったのでしょうか)
P(よく分からない物から恐ろしい物まで、事務所が可愛らしい小物とかで埋まっている光景を夢見ていた自分が恥ずかしい……)
P「……いえ、見落としていただけかもしれませんよね。きっとこの空間のどこかにも癒しスポットは存在するはず」
P「この辺とかどうですか? ――これは、>>87?」
帽子掛け(うえきちゃん)
P「何やら鼻がムズムズするような、これは帽子掛け?」
P「変わったデザインですが、不思議と今はこういった物を求めていたのかもしれません……」
P「うん? 今動いたような、気のせいでしょうか? それとも私も疲れているのでしょうか」
P「うーむ……ちなみにこれはどなたが? >>89?」
桃華
桃華「わたくしの愛の結晶をPちゃm――コホン、事務所の皆様方に分けて差し上げようかと思いましたの」
P「愛の結晶ですか。という事は、これは観葉植物なのですね?」
桃華「? いいえ、違いましてよ。先程おっしゃった通り帽子掛けですわ」
P「え、そうなんですか? ……確かにこんなにしっかりと顔のような物がついた植物なんてありませんよね」
桃華「この何とも言えないお顔がチャームポイン、ックチュ、クチュンッ!」
P「大丈夫ですか桃華さ、ックシュ! ハックシュン!」
桃華「うぅ……ずっと見つめていると何故かくしゃみがしたくなりますの。どうしてでしょう?」
P「今もぞもぞ動いたような……見間違いでしょうか。帽子掛けが動くはずがックシュン!」
桃華「帽子を掛けてる間はそんな事も無くなるのですけれど。Pちゃま、何かありませんか?」
P「帽子……帽子、私は帽子なんて身に付けたりしませんから……どなたかお持ちの方はおりませんか? >>92、よろしいですか?」
都
都「フッフッフ、私の出番ですね! 遠慮なさらずこれをどうぞ!」
P「ハンチング帽……探偵好きの都さんらしい」
都「探偵好き、じゃなくて探偵そのものですよ! それにその面白おかしな帽子掛けに帽子を掛けるだけですよね? それくらいお安い御用ですとも!」
P「ありがとうございます。では――っと、こんな風に掛ければよいのでしょうか?」
都「思った通り、ますますシュールな物体になりましたよPさん!」
P「……あ、何となく鼻のムズムズが取れたような? それとも最初から気のせいで、見た目に惑わされていただけ、とか。都さんはどう思われますか?」
都「調査の依頼ですか!? ……他ならぬ相棒の頼みとあらば。この名探偵、安斎都がこの帽子掛けの全てを調べ上げてみせましょう!」
P「えっ、あの、そこまでは、ちょっと感想を尋ねてみただけなのですが、都さん?」
桃華「聞こえてないみたいですわね……。これを取り寄せたお店とか、わたくしの知る限りの事をお教えした方がよろしいでしょうか?」
P「そう、ですね。こうなった都さんを止めるのも難しいですし。都さんの満足がいくまで私は他の物にも目を通していましょうか」
P「都さんの調査が終わったら、一旦事務所を整理しましょうか」
P「……よく分からないものやどう飾ったものか悩ましい物も既にありますしね」
P(何とか事務所に平穏を取り戻さなくては……いや、しかしせっかく皆さんが持ち寄ってくださった物をぞんざいに扱う訳にも……)
P「…………ん? いつの間にこんな物が……これは>>95?」
隠しカメラ
P「カメラ……ですね。それもどうやら隠しカメラに適したタイプのように見えます」
P「事務所に設置するために、でしょうか? 警備は万全の体制を敷いているつもりですが、防犯意識が高いのですね」
P「それとも何か別な意図が? う、うーん……あまり考えたくはありませんが、皆さんなら大丈夫だと信じてますよ」
P「それはそれとしてこれはどなたが? >>99?」
みく
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