「全力で甘えるシリーズ」の卯月編です。シリーズものではありますが、続編ではないので前作を読んでいなくともまったく問題ありません。Pがアイドルとイチャコラしてもらうだけの話ですが、よろしければお付き合いを。
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(以下、過去作品)
未央「私がプロデューサーに全力で甘える日?」
未央「私がプロデューサーに全力で甘える日?」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/i/read/news4ssnip/1501033738/)
凛「私がプロデューサーに全力で甘える日?」
凛「私がプロデューサーに全力で甘える日?」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/i/read/news4ssnip/1502323068/)
いつものように柚を貼っておきま柚ぅぅ!! 可愛いぞ!!
https://i.imgur.com/TRytgfq.png
書き始めます。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1503193139
(事務所)
未央「と言うわけで! 明日はしまむーがプロデューサーに甘える日になりました!」
未央「パチパチパチパチ~♪」
凛「おめでとう。卯月」
卯月「うぇぇ!? いきなり、何ですか!?」
未央「言葉の通りだよ。しまむー」
凛「普段頑張ってる卯月が頑張らなくてもいいようになる日だよ。卯月」
未央「その通りだよ。しまむー」
凛「プロデューサーにもたれかかる日だよ。卯月」
卯月「あ、あの…いきなり『名前呼びの波状攻撃』はやめてもらえませんか…」
未央「可愛いぜ! しまむー!」
凛「可愛いよ。卯月」
卯月「も~! 2人して何なんですか~!」
卯月「そ、それより、プロデューサーさんに甘えろなんて…そんな急に言われても」
凛「予想はしてたけど、やっぱり戸惑うよね。卯月は」
未央「だね。しまむーだもの」
卯月「凛ちゃん。未央ちゃん。さっきからニヤニヤして困りますよ~…」
凛「ごめんごめん」
凛「まったく、未央。さっきからひどいよ」
未央「待ってしぶりん。変わり身が早すぎて衝撃的だよ」
未央「裏切りが常套手段の『戦国時代』の武将でももうちょっと躊躇うよ。裏切りを即決しすぎだよ」
凛「いまはアイドル戦国時代だからさ。のし上がれる時にのし上がらないとね」
未央「ええ…今までしぶりんはそんな泥臭い目線で世界を見ていたのかい…?」
凛「友人はみな蹴落とすべき敵。友人と書いて【ふみだい】と読む」
未央「淡々と戦慄させるようなことを言わないでよ。恐ろしいよ」
凛「冗談」
卯月「2人して何の話をしているんですか…」
未央「ああっ! ごめん! しまむー!」
凛「『卯月がプロデューサーに全力で甘える』って話だったね」
卯月「やっぱり甘えるんですね…」
未央「と、言うわけで! しぶりんと私で『しまむー計画』を立ててきました!」
凛「計画と書いて【プラン】と読む」
未央「その言い回し気に入ったの?」
凛「カッコイイでしょ」
未央「あ。うん。はい」
卯月「不安しかないですけど…どういう計画【プラン】なんですか?」
未央「しまむー。しぶりんと同じ言い方をしなくてもいいよ?」
凛「…♪」
未央「しぶりん。ずいぶんと嬉しそうにニマニマしているね。真似されたのが嬉しいのかい?」
凛「嬉しい」
未央「素直でよろしい。後でダークイルミネイトのお二人と交流を深めてください」
凛「あの2人との交流【New World -新たなる世界の協奏曲-】か。楽しみだね」
未央「その痛々しい言葉は、どうやって発音していてるのさ…」
卯月「凛ちゃん…カッコいいです♪」(キラキラ)
未央「しーまむぅー。目をキラキラさせないでー。そっちの世界に行かないでー。私を不安にさせないでおくれよー」
凛「話を戻すね」
卯月「お願いします」
未央「脱線しても本筋に戻してくれるのはしぶりんのいいところだね」
凛「数少ない取り柄だね」
未央「いや、取り柄はたくさんあるよ? 反応に困るから、急に自虐的にならないでよ」
卯月「あの。また置いてきぼりになりますか…?」
凛「本当にごめん。つい」
未央「反省します。しぶりんにもさせます」
凛「します」
卯月「い、いえ。そんなに気にはしてませんからっ」
未央「まあ、しまむー。計画って言っても大したものじゃないから安心してよ」
凛「未央の時みたいに『密着ブレスレット』も用意しておいたんだけど…」
未央「私が即却下しました」
注: 『密着ブレスレット』
過去に凛が晶葉に頼んで作ってもらったブレスレット。Pに密着していないと『恥ずかしい録音音声』が大音量で流れるもの。以前、未央に装着してPとの密着デートを強制させた。
詳しくは以下の過去作で。
未央「私がプロデューサーに全力で甘える日?」
未央「私がプロデューサーに全力で甘える日?」 - SSまとめ速報
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卯月「そういえば、あの時の未央ちゃん…可愛かったですね♪」
凛「可愛かったね」
未央「ちょいちょい! いまその話持ってくる!?」
凛「晶葉に頼んでデートの様子撮影してあったんだけど見る?」
卯月「見ます、見ます♪」
未央「す、ストォップ!///」
キャッ、キャッ♪
ウワァァァン///
未央「ごほん。えー、では。会議を再開します」
卯月「私が言うのもなんですけど…脱線に次ぐ脱線で、何の話かわからなくなってきましたね」
未央「ごめんよ」
卯月「いえ。話がこんがらがってしまったようなので今日はこの辺でお開きにしましょう。話はまた後日でーーー」
ガシッ!
ガシッ!
凛「逃がさないよ?」(にこり)
未央「しまむー? 駄目だよ?」(にこり)
卯月「あぅ。両腕を掴まれました…」
凛「いつの間にか逃走【ナチュラル・エスケープ】を覚えたんだね」
未央「悪い子ですなぁ」
卯月「ひーん」
凛「ま。強制すると卯月は逆にぎこちなくなっちゃうだろうからね」
未央「うん。素直にプロデューサーとデートしてもらうことになりました」
卯月「うぇっ!?」
未央「こちら。デートの内容を記した紙となっております。お納めくださいませ」
ペラッ…
卯月「でっ、デートだなんてそんな!」
凛「気構えなくていいよ。無難かつ2人が楽しめるようにセットしたからさ」
凛「軽い気持ちで遊びに行ってくるだけでいいんじゃない?」
未央「それには同意するけど、ちょいちょいしぶりんは『未央の家』って入れようとしてたよね?」
凛「気のせい」
未央「そっか。でも、ちょいちょいしぶりんは『奈緒の家』って入れようとしてたよね?」
凛「デートの箸休めに」
未央「そっちは否定しないんだね」
凛「奈緒の反応が見たくて」
未央「『意図的な巻き添え事故』だね…かみやんが泣くよ…」
だいぶ間隔が空きましたが再開していきます
これだけ経ったのにまだ柚に声は付かないぜちくしょう
(次の日)
卯月「(というわけで送り出されましたけど……)」
卯月「(なんだか。受け身になっちゃってますね)」
卯月「(2人の気遣いは嬉しいけど……流されちゃっていいのかなぁ?)」
スタスタスタ…
P「おーい。卯月。おはよう」
卯月「わぁ。プロデューサーさん♪ おはようございます♪」(にっこり)
P「今日も笑顔が眩しいなぁ」
卯月「えへへ♪ じゃあ、どこへ行き……」
ハッ
卯月「(そうだ。凛ちゃんたちが今日のデートプランを書いた紙を渡してくれたはず……)」
卯月「(中身は……)」
ガサゴソ
凛《駅集合の後は好きな場所に行ってね》
凛《候補を書いておいたよ》
卯月「(さすが凛ちゃん……これで場所に迷うことは……)」
卯月「(……な……い?)」
《メモ》
・遊園地の後にホテル
・モールで買い物した後にホテル
・釣り堀でゆっくりした後にホテル
・ホテルに先に行った後ホテル
・etc…
卯月「……」
ビリッ…ビリッ…ビリッ……
P「どうしたんだ卯月?」
卯月「何でもないですよ」(にこり)
P「?」
卯月「(もぉぉぉぉっ!! 凛ちゃんは私に何をさせたいんですか……っ!!!)」
卯月「(選択肢がたくさんあるようで、『やましいこと』の一択しかないプランじゃないですか……!!!)」
P「行く場所決めてないなら俺が行き先決めてもいいか。行きたい場所があるんだ」
卯月「は、はい。行きたい場所とは?」
P「ついてからのお楽しみ」
テクテクテク…
P「ほら。あそこのクレープ屋だよ。最近出来たんだ」
卯月「わぁ……すごく美味しそうですね♪」
P「並ぼう。おごるよ」
卯月「えぇっ!? そ、そんな悪いですよ」
P「卯月。今日くらい甘えてきなさいな。久しぶりのオフだろ」
卯月「……」
未央《甘えてきなさい!》
凛《甘えてきなよ》
卯月「……そうですね。ありがとうございます♪」
P「何食べようか」
卯月「じゃあ、私はあれがいいです♪」
P「おー、なかなか通好みのチョイス。俺はどれにしようかなー」
キャッキャッ♪
卯月「(やっぱりプロデューサーさんといるのは楽しいな♪)」
Prrrr!
P「おっと電話だ……ごめん卯月。ちょっと出てくるよ」
卯月「わかりました。では、ここで待ってますね♪」
P「うん」
スタスタスタ……
卯月「……」
トテトテトテ……
凛「わー。卯月ー。こんなところで会うなんて偶然だねー」(棒)
卯月「……」
卯月「あっちの方でプロデューサーさんを待つことにしましょう♪」
凛「待って!」
卯月「どちら様ですか?」
凛「やめて。卯月。その『初めて会う人に向けるような微笑み』はやめて。話を聞いて」
卯月「凛ちゃん。あのメモについて何か言うべきことがありますよね?」
凛「そ、その……あれはちょっとだけ悪ノリが過ぎたというか……」
卯月「……」
凛「……ご、ごめんなさい。テヘペロ☆」
卯月「なるほど。さようならですね」
凛「待って! お願いだから!」
凛「いまの『テヘペロ』はテンパって思わず出ちゃっただけだから!」
ガシッ
卯月「離してください。重いです」
凛「離さない。重くない」
卯月「凛ちゃん。嫌いになりますよ?」
グサッ
凛「そっ! そんな……殺生な……!」
卯月「自業自得です」(ぷくー)
凛「う、卯月ぃ……」(オロオロ)
ひょこ
未央「しまむー。余りにもしぶりんが可哀想になってきたからちょっとだけ話を聞いてあげてよ」
卯月「未央ちゃんもいたんですね」
未央「ごめんよ。実はこっそりつけてたんだよね」
卯月「それはいいですけど。手紙の件は怒ってます」(ぷくー)
未央「その点についてはしぶりんをよく反省させます。私の監督不届きでした。ごめんなさい」
卯月「……」
凛「ごめんなさい。許してください……」
未央「(うんうん。きちんと謝ることは大切だよね)」
凛「未央もこうして反省していますので……どうか……」
未央「しぶりんや。しぶりんや。キミはどういう立場で物を言っているのかな? 反省の色がまったく見えないのは気のせいかな?」
凛「ものすごく反省してる。卯月。許して。嫌わないで」
ガッシーン
未央「そんな必死にしまむーの腰にすがりつかなくても……」
凛「ヘルプミー」
卯月「……」
凛「卯月愛してる。見捨てないで」
卯月「……///」
未央「しまむー。そんな言葉に惑わされないで。?を染めないで。まんま『ダメ男』だよ。その子は」
卯月「可愛くてつい」
凛「卯月ぃ~!」
(少しして)
卯月「というか2人とも。どうして付いてきているんですか」
凛「つい」
未央「つい」
卯月「もう」
凛「大丈夫。デートの邪魔はしないから」
卯月「できれば何もしないで欲しかったです」
未央「大丈夫。しまむーがプロデューサーとイチャコラ出来るように影ながらサポートするから」
凛「うん。卯月のために全力を尽くすよ。ところでホテルの部屋取ってあるけど、鍵いる?」
卯月「いりません。プロデューサーさんがそろそろ戻ってくるので2人とも隠れてください」
凛「がーん」
未央「オッケー。ほら行くよしぶりん」
凛「……」
こそっ……スッ
休憩しまむー
未央のセリフで一部「?」になってる部分は「ほお」の漢字が入ります。ほっぺたですね。なぜか変換できない謎
スタスタスタ……
P「ごめんよ。遅くなって」
卯月「いえ。それじゃあ行きましょう♪ 近くに気になる小物屋さんがあったので付き合ってくれませんか」
P「もちろん。OKだよ」
卯月「わぁ。嬉しいです♪」
P「卯月に似合うものがあるといいな」
卯月「……よかったら。プロデューサーさんが選んでくれませんか?」
P「ん? 俺のセンスでいいの?」
卯月「はい。選んでほしいんです♪」
P「卯月がそれでいいなら」
卯月「えへへ♪ ありがとうございます♪」
(建物の陰)
未央「むむ。なにやらいい雰囲気ですなぁ」
凛「はしゃぐ卯月も可愛いね」
未央「まったく同感です」
凛「手を出しちゃダメだよ?」
未央「しぶりんは私のことをなんだと思ってるの?」
凛「敵【ともだち】」
未央「漢字が不穏だよ」
凛「20世紀少年【ともだち】」
未央「微妙に古いネタを持ってこないで」
凛「レズビアン【ともだち】」
未央「もう一切関係ないね。そして大きな誤解だよ」
凛「レズビアン【正直、未央も好みのタイプ】」
未央「おや。何やら目が怖いよ。しぶりん?」
凛「……じゅるり」
未央「まさかの私がターゲット。怖い。やめて。ホント怖い。目が怖い」
凛「ふざけてないで追いかけるよ」
未央「どの口が言っているのかな」
(小洒落たお店)
ラッシャイマセー
P「このネックレスなんかどう? はい。付けてみて」
卯月「わ……♪ 素敵ですけど、私には大人っぽすぎませんか?」
P「似合ってるよ。可愛い」
卯月「もぉ……♪」
P「可愛い。可愛い。最高に可愛い」
卯月「そ、そんなに手放しで褒めないでください」
P「可愛いんだもの」
卯月「……恥ずかしいですよ」
P「可愛い!」
卯月「えへへ……///」
P「次はあれ試してみようか。絶対似合う」
卯月「はい♪」
(店外)
アリガトウゴザイマシター
卯月「買ってもらっちゃって、すみません。プロデューサーさん」
P「卯月。ずいぶん欲しそうにしてたからな」
卯月「……そんなにわかりやすかったですか?」
P「うん。丸わかりだったよ」
卯月「うぅっ……」
P「はっはっは」
卯月「でも……ありがとうございます♪」
P「どういたしまして」
P「さ、次行こう。次」
卯月「はい♪」
卯月「……」
卯月「あの……プロデューサーさん」
P「うん?」
卯月「……手を繋いでもいいですか?」
スッ
P「……」
P「もちろん」
ぎゅっ
卯月「……♪」
P「さあ行こう」
凛「きぃぃ」
未央「しぶりんはどっちに嫉妬してるの?」
凛「正直、どっちの立場にもなりたい」
未央「そっか」
凛「私。両方いけるから」
未央「そんな告白欲しくなかったなー」
凛「卯月なら抱ける」
未央「はいはい」
凛「心配しないで。未央も抱けるよ」
未央「途端に心配になってきたよ」
凛「どこかホテルで休もうか?」
未央「待って。ナチュラルに誘わないで」
未央「というか、絡めとるように『恋人つなぎ』で手を握ってこないで」
(しばらくして)
卯月「えへへ」
P「はっはっは」
未央「(ただの『幸せなカップル』だね)」
凛「嫉妬する」
(夕方)
卯月「わ。もう暗くなってきちゃいましたね……」
P「楽しい時間が過ぎるのは早いな」
卯月「あっという間ですね」
P「少し早いけどご飯でも行こうか。レストラン予約してあるんだ」
卯月「はい……♪」
ぎゅっ
卯月「(幸せです……♪)」
ジャラッ……
卯月「……あれ? 鞄の中に何か……」
ガサゴソ……スッ
【ホテルの鍵】
卯月「……」
P「どした?」
卯月「い、い、いえ。な、な、なんでもありませんよ」
P「うん?」
卯月「(り、凛ちゃん……っ!! 何をしてくれてるんですか!!)」
P「……なんか顔色が悪いな。大丈夫?」
スッ
卯月「ちょ、き、急に近づかれちゃうと」
卯月「あ」
ガサッ……チャリン……
P「ん? 何か落としたぞ?」
卯月「拾わないでくださっ……!」
ヒョイ
P「ええと、なになに……ホテルのか……ぎ?」
卯月「……」
P「……」
卯月「……誤解なんです」
P「……お、おう」
卯月「違うんですっ! これは誤解なんです!!」
P「キニシテナイヨ」
卯月「プロデューサーさんっっ!!! 違うんですって~っ!!!」
イヤァァァァッ……///
(レストラン)
オマタセシマシター
P「ありがとうございます」
店員「こちらメイン肉料理、子羊のナンカスゴソウナ・ローストでございます」
P「ほう。なんか凄そうだ」
卯月「美味しそうですね♪」
P「では、いただこう」
スッ……カチャカチャ……
パクッ
P「うむ。デリシャス」
スッ……カチャカチャ……
パクッ
卯月「~っ♪」
P「美味しいかい?」
卯月「すごく美味しいです♪」
P「(本当にいい笑顔だな)」
パクッ……
卯月「♪」
(近くのテーブル)
未央「ほほう。これはなかなか」
もぐもぐ……
未央「美味しいー♪」
凛「……」
未央「おや。どうしたの? しぶりん?」
凛「メリー……こんな姿になっちゃって……」(ポロポロ)
未央「え。なに。この子羊、知ってるの?」
凛「……知らない」(ぐずっ)
未央「……」
凛「『友達がご飯になっちゃった』的なシチュエーションを妄想してたんだ……」
未央「楽しいかい?」
凛「あんまり」
未央「冷めないうちに食べようか」
凛「そうだね」
もぐもぐ
凛「絶品」
休憩します
次の更新で書き終わる予定です
(店外)
P「満腹、満腹」
卯月「ですね♪」
P「さて」
卯月「……」
P「……」
卯月「……」
P「……」
卯月「……」
P「その……卯月」
卯月「は、はい?」
P「もう遅いし、どこかで休んでいかないか?」
卯月「……」
卯月「あの……だったらちょうど……ホテルの鍵があるんですけど……よかったら使います……か?」
P「……」
卯月「……」
P「……行こうか」
卯月「……///」
ぎゅっ
卯月「(わ……肩を抱かれて……///)」
未央「しぶりん。しぶりん。あれはちょっとまずくないかい?」
凛「何が?」
未央「何がってあれが。プロデューサーとしまむー。情事に発展しかけてるよ。スキャンダルだよ」
凛「ふーん」
未央「ふーんじゃないよ。大変だよ」
凛「未央。私が素直にやらしい展開にさせると思ってるの?」
未央「思ってる。微塵も疑ってない」
凛「ひどい」
未央「普段の自分の行動を呪うんだね」
凛「まあ、でも見守っててよ。大丈夫だから」
未央「?」
P「(ホテルの鍵に書いてあった建物は……この辺にあるはず……と)」
P「(あれかな)」
卯月「……///」
【ホテル・ムーンサイド】
P「よし……チェックイン……と」
P「……ん?」
フレデリカ「いらっしゃいませ……ホテルムーンサイドへようこそ」
奏「真心をこめてサービスをするわ」
P「……」
卯月「……」
フレデリカ「おや。お客様。いかがなさいましたか?」
P「ちょっと頭痛が」
奏「あら大変。どうしたのかしら?」
P「……どうしたもこうしたも。どうしてキミたちがいるんだ」
フレデリカ「ふんふんふふーん♪ ホテルにはスタッフがいるのは当然だよね~♪」
奏「当然ね」
P「そうじゃない。俺が言いたいのはそうじゃないんだ」
奏「ここ。うちの事務所の系列のホテルよ」
P「なんだと」
グイッ
奏「それより……あなた卯月ちゃんを連れてきてナニをするつもりだったのかしら?」
P「ちょっと待って。奏。話せばわかる」
奏「ええ。話は別室でじっくりと聞くわ」(にっこり)
奏「『みんな』も待ってるもの」
P「みんなって誰だ。待ってくれ。怖い。襟を掴んで引きずらないでくれ」
奏「覚悟しなさい」
P「待ってくれ!」
ウワァァァッ……!!
ズリズリズリ……
卯月「……」
フレデリカ「さ♪ 卯月ちゃんは予約していた部屋にご案内しまーす♪」
卯月「は、はあ」
(卯月の鍵の部屋)
ガチャ
凛「お疲れ様【闇に飲まれよ!】」
未央「お疲れ様ー。しまむー」
卯月「凛ちゃん! それに未央ちゃん!」
凛「というわけで、あの鍵はこの部屋の鍵でした」
未央「あはは……なんかごめん」
卯月「い、いえ」
凛「プロデューサーに卯月を簡単には抱かせないよ」
卯月「だ、抱かれるなんてそんなこと考えてませんから!///」
未央「しまむー。しぶりんの肩は持ちたくないけど今回は言い逃れできないよ。完全に2人きりでチェックインしようとしてたじゃない」
卯月「……あぅ」
凛「私たち。デートは許したけどその先は許してないからね」
未央「ホテルの鍵を渡したのはどこの誰だい?」
凛「さあ」
未央「清々しいほどのすっとぼけぶりだね」
卯月「あの。ところでプロデューサーさんは?」
凛「別室」
未央「またいつか会えるといいね」
卯月「未央ちゃん。言い回しが不穏すぎます」
未央「大丈夫。死ぬことは流石にないと思うから。多分。おそらく」
卯月「えぇ……」
凛「それより卯月。今日は楽しめた?」
未央「プロデューサーと2人きりで楽しめた?」
卯月「……」
卯月「……もぉ。2人ともニヤニヤして」
卯月「もちろんです。楽しかったに決まってるじゃないですか♪」
卯月「凛ちゃん。未央ちゃん。ありがとうございます♪」
未央「えへへ♪」
凛「ふふふ」
卯月「(プロデューサーさんにも改めてお礼を言わなければいけませんね♪)」
(別室)
美優「……」(ゴゴゴゴゴ)
まゆ「……」(ゴゴゴゴゴ)
奏「……」(ゴゴゴゴゴ)
留美「……」(ゴゴゴゴゴ)
P「あ、あの。みなさん。そんなに険しい表情を浮かべてると、素敵な顔が台無しですよ」
P「ちょっと。そんなジリジリ近づかないで」
P「ベッドに縛り付けないで」
P「服を脱がさないで」
P「タンマ。タンマ。いまならまだ引き返せる」
P「ちょーーー」
ア゛ぁぁぁぁぁっ!!!!!
終わり
以上です
お読みいただきありがとうございました
そろそろ柚に声が付くと言い始めてしばらく経った気がします。しんげき二期までには付くとは思うのですが早く聴きたいぞ柚!!!!! 可愛いぞ柚っ!!
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