美穂菜帆蘭子「闇ん飲ませっ!」 (19)

こちら、アイドルマスターシンデレラガールズの二次創作SS(台本形式)になります

今回のお話は、先日の5thLIVETOUR SSA公演2日目にて、小日向美穂役の声優さんが最後にされていた挨拶を受けて(勝手に)書いたものです

美穂ちゃんPの方、蘭子ちゃんPの方、熊本県ゆかりのPの方に読んでいただければ幸いです

それでは、どうぞ!

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1503150787

8月14日、事務所

小日向美穂「ただいま帰りましたっ!」

神崎蘭子「舞踏会からの帰還よ!(ただいまでーす!)

モバP「ただいまーっと」

海老原菜帆「3人とも、おかえりなさい~、ライブお疲れ様でした~」

美穂「菜帆ちゃん、ありがとう!」

菜帆「見てましたけど、とっても素晴らしかったですよ~!みんな、とってもキラキラしてました~」

蘭子「うむ、正にガラスの靴達の宴よな!(みんながシンデレラでしたよね!)

美穂「そうでした!最後の挨拶でも言いましたけど、いつか熊本出身の3人で、一緒に歌いましょうね!」

蘭子「我らが故郷の為、歌と舞を捧げようぞ!」

菜帆「うふふ、誘ってくれてありがとうございます~。でも、2人に比べると私はライブの経験が少ないですから~」

美穂「大丈夫です!私も最初は不安でしたから、その気持ちはわかります。でも、ううん、だからこそ、私たちが支えてあげるんです!ねっ、蘭子ちゃん?」

蘭子「うんっ!みんながいるから、勇気が湧いてくるの!」

美穂「そうなんです!だから、菜帆さんさえ出たいって言ってくれたなら、きっと……!」

蘭子「謂うなれば是は、魔王と朱の姫より届けられし舞踏会への招待状よ!母性と誘惑の双翼よ、汝に求められるは唯其の封を開ける意思のみ!(菜帆さん、私たちと一緒に舞台に立ちたいって、思ってくれますか?)」

菜帆「美穂ちゃん、蘭子ちゃん……。そうですね~、2人にここまで言ってもらってちゃ、不安がってなんていられません~」

蘭子「じゃあ……!」

菜帆「はい~、私も3人でライブに出たいです~!そのためにできることならなんだってやりますよ~」

美穂「やったぁ!その言葉が聞けて、私とっても嬉しいです!」

蘭子「うむ!我ら火の国の乙女が勢揃いすれば、会場を紅蓮の業火で包み込むなど造作もないことよ!(3人でなら、絶対すっごい盛り上げられます!)」

美穂「そうだよね!さあ、あとはプロデューサーさん!」

蘭子「我が友よ!」

P「……ああ、3人の覚悟はよくわかったよ、俺も全力でサポートしよう」

蘭子「それでこそ、『瞳』の理解者よ!(さすがです!)」

P「すぐライブに、とはいかないだろうが、近いうちに必ず何か3人での仕事を持ってくるから、待っててくれ」

菜帆「Pさん、ありがとうございます~」

美穂「よろしくお願いしますねっ!」

数日後

美穂「プロデューサーさん、私達3人にお話ってことは、もしかして……?」

P「ああ、こないだの約束がちゃんと果たせそうだ」

菜帆「と、いうことは~?」

P「3人での仕事を取ってきたぞ!内容としては簡単にいえば熊本県の観光アピールだ」

蘭子「アピール……ですか?」

P「うん、何をアピールするかは3人で決めていいことになってる。1人1つずつ観光名所なり名産品なりを紹介してくれってことだな」


菜帆「話す内容も、自分で考えることになりますね~」

P「そうなるな。そしてこれは3人のアピールでもあるんだ」

美穂「そうなんですか?」

P「3人を熊本代表としてステージに立たせるには、まず3人とも熊本出身だってことを知らしめないといけないからな。これをそのための第一歩にするつもりだ」

菜帆「そうですね~、シンデレラの熊本アイドルといえば、美穂ちゃんと蘭子ちゃん!っていう方も多いですから~」

美穂「菜帆ちゃんも私達の大切な仲間です!って、ちゃんとアピールしなきゃですね!」

蘭子「うむ!我等が三重奏の調べ、万人の耳に届けてみせようぞ!(みんなに知ってもらいましょうね!)」

P「っとそうだ、撮影自体は事務所内のスタジオで行うからな。うちの事務所の公式アカウントから不定期にアイドル同士の雑談だったりインタビューだったりを上げてる動画ふがあるだろ?あのシリーズに載せる形になる」

菜帆「わかりました~」

P「熊本県の観光連盟様からも許可は頂いてるし、宣伝もしてくれるはずだ。期待に応えられるよう頑張ろうな」

美穂菜帆蘭子「「「はい!」」」

数日後、動画サイト上

美穂「せーのっ」

美穂菜帆蘭子「「「みなさん、こんにちは!」」」

美穂「動画を見に来てくれてありがとうございます、熊本県出身の小日向美穂です!」

蘭子「今宵の宴も、歓喜の渦に包まれるわ。火の国より出づる、神崎蘭子よ!(ぜひ楽しんで見ていってください、熊本県出身の神崎蘭子です!)」

菜帆「のんびりとお付き合いください~、熊本県出身の海老原菜帆です~」

美穂「このメンバーでこうやって撮られるのって、新鮮ですね」

菜帆「そうですね~、私がお二人とお仕事をご一緒したことがないので~」

美穂「普段だと結構お話ししたりするんですけどねっ」

蘭子「うむ。大空に羽ばたく中、遠き彼方の記憶を共に分かち合える同胞は貴重な存在となり得るわ(出身が一緒だと、お話が弾みますよね)」

美穂「そんな私たちがお届けする、今回の話題はこちら!じゃじゃんっ、ずばり『熊本の良いところ紹介!』」

菜帆「冒頭でも挨拶しました通り、私たち3人の出身地が熊本ということで、それぞれが熊本についてのPRを行いますよ~」

蘭子「一番槍の誉れを受けしは朱の姫よ!(では早速美穂ちゃんから、どうぞ!)」

美穂「はい!私がみなさんに紹介したいのはこちら、『萌の里』です!」

蘭子「眼下に広がるは紅と桃の大海よ!(すっごくきれいな景色ですよね!)

美穂「そうなんです!こちら、萌の里は阿蘇山の麓にありまして、秋はコスモス畑がとっても見事な景色を見せてくれるんです!」

菜帆「とってもきれいなお写真です~。蘭子ちゃんの言う通り、まるでお花の海みたいですよね~」

美穂「実は私、この場所には昔何度も足を運んでたんですけど、アイドルになってから時々この景色を思い出すことがあるんです」

菜帆「といいますと~?」

美穂「私がライブに出て歌うとき、いつも皆さんがピンク色を振ってくださるじゃないですか。その時にステージの上から見えるピンクの景色を最初に見たとき、あのコスモス畑みたいでとっても綺麗だなって思ったんです」

菜帆「そうだったんですか~」

美穂「はい!だから、私たちがステージから見ているのと同じくらい素敵な景色を、是非皆さんにも見てほしいと思うんです!」

蘭子「うむ!かの地に於いては芽吹きの時にも、火の国の象徴たる紅蓮の祭典があるの。其方も先の大海に劣らぬ魔力を放っているわ!(3月には、阿蘇山の野焼きもあります。そっちもとてもきれいなんですよ!)」

美穂「そうなんです!野焼きっていうのは、草原を人の手で管理するために行われているものなんです。景観を綺麗に保つためというのもありますけど、牛さんやお馬さんのご飯にもなるんです」

菜帆「私たちが自然と共に生きていくためにも、必要なことなんですね~」

美穂「はいっ!さて、今までお話しした通り、萌の里は春に来ても秋に来ても楽しめるんです。もちろん、両方見に来ていただければ2倍楽しめると思います!以上、萌の里の紹介でした!」

菜帆「次は蘭子ちゃんですね~」

蘭子「我が光を持って照らし出さんとするは、火の国が誇る黄金の城塞よ!(私が紹介するのは、熊本城です!)」

菜帆「黄金、ですか~?」

蘭子「うむ!かの城は「銀杏城」の渾名をも冠されているわ(銀杏が綺麗だから、そう呼んでもいいかなあって)」

菜帆「そういうことですか~、蘭子ちゃんらしくていいと思いますよ~」

蘭子「感謝するわ!」

美穂「熊本城自体は、県外の方にも知られてますよねっ」

蘭子「うむ。それ故、今宵は秘められし神秘のヴェールを紐解くことにするわ(なので、今日はあまり知られていなさそうな部分からお話ししたいと思います)」

美穂「さっきの銀杏の話とかもその一つですねっ」

蘭子「その黄金の大樹は、城を築きし主が手ずから植えたとされているわ。しかし、大いなる災の折、大樹も共に倒れてしまったの……(イチョウの樹は、築城主の加藤清正が植えたものと言われてるんです。でも、天守閣が燃えた火事の時に、一緒に焼けちゃって……)」

菜帆「そうだったんですね~」

蘭子「しかし!死して尚大樹の魂は受け継がれ、彼の地を見守り続けているわ!(今、天守閣前の広場に生えているイチョウは、焼け跡から新しく生えてきたものなんです!)」

美穂「世代を超える思い、素敵です!」

蘭子「そして、かの城には日ノ本で最も有名な剣士も訪れているわ!唯一無二の最強剣術も、同じく彼の地で編み出されたの!(晩年の宮本武蔵も熊本城で過ごしていたんですよ!彼の『二天一流兵法』が作られたのも熊本県なんです!)」

美穂「色んなお話が出てきますねっ」

蘭子「暴き切れなかったヴェールは幾重にも重なっているわ。之より先は、自らの目と耳で確かめることね!(お話しきれなかった熊本城の魅力はまだまだたくさんあります。ぜひ実際に熊本城に遊びに来てください!)」

美穂「次は菜帆ちゃんの番、なんですが……」

蘭子「席次の隙間は主の訪れを待ちわびているわ(休憩時間が終わっても、戻ってこないですー!)」

菜帆「皆さん、お待たせしました~」

蘭子「菜帆さん!んもー、遅いです!」

菜帆「すみません~、これを準備してたら遅くなっちゃいまして~」

美穂「わあ、お茶とお菓子を用意してくれたんですねっ」

菜帆「はい~、私から紹介させてもらうのはこちら、陣太鼓ですよ~。求肥を小豆で包んだものですね~。ささ、お二人もどうぞ♪」

美穂蘭子「「いただきます」」

菜帆「食べるときは、付属の紙ナイフで包装ごと食べやすい大きさにカットするのがおすすめですよ~」

美穂「はむっ……うん、おいしいです♪」

蘭子「柔らかな甘美が我が身を包むわ(甘くてもちもちしてますっ♪」)」

菜帆「では私も……んん~、程よい甘さと柔らかい食べ応え、何度食べてもおいしいですね~♪」

美穂「この甘さだと、やっぱりお茶が合いますよね」

菜帆「そう思って、一緒に淹れてきたんです~」

蘭子「母の愛たる白き翼の顕れよな(菜帆さん、さすがですね)」

菜帆「うふふ、ありがとうございます~。ちなみに、このお茶も熊本のお茶なんですよ~」

美穂「お茶の栽培も盛んですよね」

菜帆「県内の茶畑は日本で4番目の広さがあるんですよ~。特にこの煎茶は、熊本県だけで日本全国の75%を作っているんです~」

蘭子「異なる味覚によって奏でられる調和は、まさに極上の調べよ(陣太鼓の甘さと煎茶の苦さが合わさってとってもいい感じです♪)

菜帆「くまもと茶と陣太鼓は相性がとってもいいので、食べすぎにだけは注意ですよ~」

美穂「ほんとだ、いつの間にか食べ終わっちゃってます!」

蘭子「恐れるべきは堕落の誘い、というわけね……(き、気をつけなきゃっ)」

菜帆「そんな、ちょっぴり危ないほどにおいしい陣太鼓とくまもと茶を、どうぞよろしくお願いします~」

美穂「さて、3人がそれぞれの紹介を終えたところで、そろそろお別れのお時間となります」

菜帆「この動画で、皆さんが少しでも熊本と、熊本出身の私たちに興味を持っていただけたら嬉しいです~」

蘭子「各々自らの魂を以って、語り得ぬ神秘に触れんことを願うわ(ぜひ、みなさんご自身でも、熊本の魅力を体験してみてください!)」

美穂「それでは、今日はこの辺で……」

菜帆「あ、ちょっと待ってください~」

美穂「菜帆さん?」

菜帆「最後の挨拶なんですけど、以前2人がやっていたあれのを私もやってみたくて~。いいですか~?」

美穂「あれですか、やりましょう!」

蘭子「うむ、心得た!」

美穂「では改めて、ここまでのご視聴ありがとうございました!小日向美穂と」

蘭子「神崎蘭子と!」

菜帆「海老原菜帆でした~」

美穂「せーのっ」

美穂菜帆蘭子「闇ん飲ませっ!!!(お疲れ様でした!!!)」

以上になります、ここまで読んでくださりありがとうございました

このSSを読んでくださった方が、美穂ちゃんと蘭子ちゃん、そして菜帆ちゃんの3人が熊本代表としてライブのステージに立てるよう応援していただけるのであれば、こんなに嬉しいことはありません

どんな形でも構いません、各々のプロデュースを、どうかよろしくお願いいたします。

ありがとうございました!


とりあえずはこの三人が登場するガチャとかにお布施したらいいのかな? それくらいなら。

>>18
ありがとうございます!そうしていただけるととってもありがたいです。無理のない範囲で大丈夫ですので!

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