【よう実】綾小路「なあ軽井沢」軽井沢「うん」 (112)

※原作4.5巻以降読んだ人向け
※ラブコメではなくギャグです
※主人公の著しいキャラ崩壊あり

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1502901537

【承認欲求】



綾小路「なあ軽井沢」

軽井沢「うん」

綾小路「俺はお前のことを信用してる」

軽井沢「うん」

綾小路「堀北のことさえも信用していないなか、お前だけは信用に足る人物だと思っている」

軽井沢「うん」

綾小路「軽井沢になら話せる内容なんかもあるし、事実軽井沢だけにしか話していないようなことが沢山ある」

軽井沢「うん」

綾小路「俺達は運命共同体というわけだ」

軽井沢「…そうなの?共犯者的な心情なんですけど」

綾小路「そこでだ」

軽井沢「無視なわけ?別にいいけど」

綾小路「俺の身の上の話を聞いてもらいたい」

軽井沢「…なに急に。唐突な過去話でも始まるの?」

綾小路「シリアスな話じゃないから安心してくれ」

軽井沢「あっそ。ちょっと気になるんだけどね」

綾小路「まあそれは追々な」



綾小路「それで本題なんだが、最近承認欲求が半端じゃないんだ」

軽井沢「………はぁ?」

綾小路「承認欲求が半端じゃない」

軽井沢「別に聞こえなかったわけじゃないんですけど。急に何言い出してんの?」

綾小路「ほら、巷ではDクラスを影から操る黒幕探しなんかされてるらしいじゃないか」

軽井沢「そだね。龍園とかでしょ?あたしに被害ないようにしてよねホント」

綾小路「そうだ。その他にもAクラスは腹黒そうな少女とハゲ、Bクラスの女神とホモ、Cクラスなんか大規模にあぶり出しに躍起になってる」

軽井沢「あんたが周りの人をどう見てるかすごく参考になる紹介の仕方だよね」

綾小路「だが、若干一名を除いて一向に気づく気配がない」

軽井沢「それがあんたの狙いでしょ?問題なくない?…てか一人にはバレてるんだ」

綾小路「そう、問題ない。その一人はどうしようもないイレギュラーだとしてもまだ表立って動かないらしい。ここまでは順調に動いている」

軽井沢「なるほどね…。そのイレギュラーをなんとかしなくちゃって話しよね。んで、あたしに何させたいわけ?」

綾小路「イレギュラーの対処なんてどうでもいいんだよ。それよりも承認欲求の話しだ」

軽井沢「………あんたほんとさっきから何言ってるかわかんないんだけど?」






綾小路「みんなに『綾小路ってすごい!』って思われたいんだ」





軽井沢「………」







綾小路「今までは事なかれ主義とか言って目立たずやってきたわけだが」

綾小路「正直バカにされるの嫌になってきたんだ」

軽井沢「…まぁ、そりゃ普通の人ならそう思うでしょ。でも、いいわけ?勝つためにやってきたことでしょ?」

綾小路「あと、女の子にチヤホヤされたい。というか周りからチヤホヤされてるやつが羨ましい」

軽井沢「キモ」

綾小路「健全な男子高校生と言ってくれ」

軽井沢「あーやだやだ。あんたも結局そこらの男子生徒と変わんないってことね、はいはい」

綾小路「待ってくれ軽井沢。お前だけが頼りなんだ」

軽井沢「なにを頼りにするわけ?清隆がさっさとまわりにネタバレして終わりでしょ?じゃあね」

綾小路「命令だ」

軽井沢「…っ!まじ最悪」

軽井沢「じゃあなに?あたしが綾小路君って凄いんだよ〜キャハ!とか言えばいいわけ?」



綾小路「いや、そういうのは気持ち悪いからやめてくれ」

軽井沢「死ねば?」



綾小路「もちろん、俺のやってきたことを言いふらしたいのはあるんだ。だが、それをするわけにも行かないのもまた事実」

軽井沢「そーですねー」


綾小路「下手したら退学にさせられてしまうかもしれない」

軽井沢「は?退学?なんで?」

綾小路「こっちの事情だ。まぁ、そんなわけだからこそ軽井沢だけが頼りなんだ」

軽井沢「…はいはい、それでなにすればいいわけ?」





綾小路「俺の話相手になってくれ」


軽井沢「………」





綾小路「正確には、俺のしてきたことを語らせてくれないか」

軽井沢「…正直いままでの命令のなかで最上級に嫌なんだけど」

綾小路「どうしてだ?」

軽井沢「清隆は高円寺くんと2時間話してきて言われたらどう思う?」

綾小路「…絶対に嫌だ。なんであいつの興味ない自慢話を延々と聞いてなければいけないんだ」

軽井沢「あんたが私に言ったことはそういうことなんだけど」

綾小路「なるほど、たしかにそれは抵抗もするだろう。けど、お前しかいないんだ」



軽井沢「………別に堀北さんとか、佐倉さんとかでいいじゃん。他には洋介くんとか」

綾小路「軽井沢以外の人間なんか信じられない。はらわって話すのも一緒にいて気楽なのもお前だけだ、頼む」

軽井沢「…ふ、ふ〜ん。…まぁ?命令されたらどうしようもないし。あんたって友達いないからね〜、仕方ないからあたしが聞いてあげるっての」髪の毛クルクル

綾小路「助かる。それじゃこれから毎日22時からの日課にしよう」

軽井沢「はぁ!?毎日聞かされなきゃいけないわけ!?」

綾小路「安心しろ。毎日違う話をしてやるから」

軽井沢「別にそこを心配してるわけじゃないんですけど!」

綾小路「じゃあ分かった、お互いしたい話を日ごとに交代でするのはどうだ?」

綾小路「それならWinWinだろ」

軽井沢「…あんたが凄いやつなのかどうかわかんなくなってきたんだけど」

軽井沢(でも、普段なら終わらせられるような話でも続けてくれるってのはあり…かな)

軽井沢「じゃあ代わり番こね。明日はあたしがしたい話するから」

綾小路「了解だ。ちょっとワクワクしてきたな」

軽井沢「ねぇ。あんたのことバカの小路キモ隆って呼んでもいい?」

綾小路「じゃあさっそくなんだが、無人島の試験。あれについて語りたい!あれは自分でも上手い立ち回りだったと思う」

軽井沢「………はぁ。まぁこいつと話してるの意外と気楽だからいっか」

〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

こんな感じでちょっと壊れた綾小路と軽井沢のやりとりを淡々と垂れ流していきます
よう実SS増えろ


【名前の呼び方】



軽井沢「ねぇ清隆」

綾小路「ああ」

軽井沢「あたしとあんたの付き合いも長くなってきたじゃん?」

綾小路「ああ」

軽井沢「まぁ、堀北さんとかよりかは短いだろうけど、その分ぶっちゃけた話しとかもしてるし」

綾小路「ああ」

軽井沢「仲良い人とか、付き合い長くなってきたらあだ名つけたり、下の名前で呼んだりするよね」

綾小路「ああ」

軽井沢「あたしも洋介くんって呼んだり、清隆って呼ぶようになったし」

綾小路「そうだな」

軽井沢「んで、あんたはいつあたしのこと下の名前で呼んでくれるの?」

綾小路「なんで呼ばなきゃいけないんだ?」

軽井沢「ひっぱたかれたいの?話聞いてた?」

綾小路「聞いてた。けど、それがなんで軽井沢を名前で呼ぶことに繋がるんだ?」

軽井沢「…だから、あたしとあんたの関係って特殊だけどお互い信頼し合ってるわけでしょ?」

綾小路「自分でいってて恥ずかしくないか?それ」

軽井沢「ホント死ね」



綾小路「まぁでも確かにそうだな。波瑠加に啓晴、明人に愛里も下の名前で呼んでるしな」

軽井沢「は!?なにそれ初耳なんですけど!長谷川さんと佐倉…さん?なんでそっちが先に名前呼びなわけ!?」

綾小路「勉強会のときに仲良くなってな。フレンドリーに名前を呼びあうのがこのメンツで仲良く遊ぶ条件になった」

軽井沢「…ふ〜ん。根暗グループで傷の舐め合いしながらコソコソやってるわけね」

綾小路「根暗グループじゃなくてきよぽんグループだ!!」

軽井沢「ご、ごめん…。ってきよぽんグループってなに!?」

綾小路「オレを元に集まったメンツだからって波瑠加が命名した。チャットグループもその名前だぞ」

軽井沢「じゃあきよぽんってあんたの名前なわけ!?あははっ、だっさ!」ケラケラ

綾小路「確かに安直にあだ名+グループ、ってのはいまいちだよな」

軽井沢「あだ名がダサいって言ってるんですけど…。てかそのあだ名気に入ってんだ」ドンビキ

綾小路「よし、じゃあ軽井沢にもあだ名をつければいいんだな?」

軽井沢「はぁ!?いや、普通に下の名前でいいっての!」

綾小路「いや、それだとやっぱりインパクトに欠けるしな」

軽井沢「インパクトとか求めてないし…」

綾小路「そうだな…。カルビー…とか」

軽井沢「その名前で呼んだら明日からあんたの靴に画鋲仕込むから」

綾小路「…地味にやだなその嫌がらせ」


軽井沢「だったら普通に下の名前で呼んでよ。もしかしてあたしの下の名前知らないわけ?」

綾小路「軽井沢恵だろ?」

軽井沢「…知ってんじゃん」

綾小路「恵にゃんとかが良いってことか?」

軽井沢「や、だからあだ名とかじゃなくていいって…。てか言ってるあんたは恥ずかしくないわけ?」

綾小路「波瑠加に鍛えられたからな。フレンドリーに呼んだほうがいいんだろ?」

軽井沢「それは一部の人だけでしょ。長谷川さんみたくラフな感じの人が」

軽井沢「あんたがにゃんにゃんぽんぽん言ってたら怖いっての」

綾小路「今のにゃんにゃんって言ってたところ可愛かったぞ」

軽井沢「………うっさい。じゃなくて、あたしの名前呼び!」

綾小路「恵」

軽井沢「…うん。それでいい」

綾小路「恵」

軽井沢「…ん」

綾小路「恵」

軽井沢「…な、なに?」カァァ…













綾小路「恵にゃん」
















軽井沢「ぶっ飛ばされたいわけあんた!?」

綾小路「すまん、ちょっと調子にのった。画鋲だけはやめてくれ」

軽井沢「…ったく。てか、あんたのキャラ崩壊酷すぎじゃない?」

綾小路「軽井沢の前だけだこんなの」

軽井沢「……ふぅん、あっそ」

綾小路「どうした?恵。もしかして怒ったか?」

軽井沢「………やっぱ軽井沢でいい」

綾小路「なんだ急に、あんだけ要求出しといて」

軽井沢「やっぱまだ良いかなって。なんか恥ずいし…」

綾小路「そうか。よくわからないが、オレには名前を呼ぶというスキルがないらしいな」

軽井沢「や、別にそういうわけじゃないし」

綾小路「まずはあだ名から始めたほうがいいってことだな。それでいいか?カルビー」



プツッ

ツーッ、ツーッ、ツーッ



綾小路「あれ?もしもし?………明日謝ろう」




〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓



【天使と女神】

綾小路「なあ軽井沢」

軽井沢「うん」

綾小路「櫛田って誰にも優しいし、皆がやりたくないことまで率先して請け負うということで天使みたいな扱いだろ?」

軽井沢「うん」

綾小路「更に一ノ瀬だ。彼女も明るく元気で、友達のために全力を尽くす女神みたいなのもいるわけだ」

軽井沢「うん」

綾小路「天使と女神…どっちのほうが良いと思う?」

軽井沢「なにいってんのあんた。ちょっとキモいんだけど」



綾小路「いや、なに。男子高校生の話すような議題にしてみたわけだが」

軽井沢「あたし女子なんですけど?」

綾小路「まあそういうなって。こんな話他じゃ出来ないからな」

軽井沢「友達いないもんね、あんた」

綾小路「いや、友達くらいいる。いなくてもいいようなポジションにいるだけだ」

軽井沢「…それって友達っていえるの?」

綾小路「ともかくだ、あんなに可愛くて聖人のような櫛田にも裏の顔があったりする」

綾小路「何を隠そう、Dクラスの裏切り者にして堀北を退学に追い込もうとしてる存在こそが櫛田だ」

綾小路「天使の皮を被った悪魔だな」

軽井沢「え、なにそれ!初耳なんですけど!…なんか裏がある気はしてたけどさ」

綾小路「さすが人を良く観察してるだけはあるな」



綾小路「あの人の良さの裏側は凄まじいものがあってな」

綾小路「同じ中学だった堀北がその当時の櫛田が起こした事件を知ってるというだけで退学に追い込まれていた」

軽井沢「うわ、それまじ?」

綾小路「それを盗み聞きしてたオレも櫛田の裏側を知ったということで、退学に追い込む標的にされてしまったなんてことがあった」

軽井沢「あたしの知らないところでそんなことがあったなんてね〜」

軽井沢「……って!それを知らされたあたしまでやばいってことじゃないのそれ!?」

綾小路「まあそうなるな」

軽井沢「…っ最悪なんですけど!それで退学させられたらどう責任取ってくれるわけ!?」

綾小路「安心しろ。その時はオレも一緒に退学だ」

軽井沢「なんも安心できないんですけど…。それとも転校先であんたがあたしを守ってくれるわけ?」

綾小路「そうなったらな」

軽井沢「………ならいいけど」

綾小路「とはいえその件は一旦落ち着いたからしばらくは問題ない」

軽井沢「それを先に言ってよ」



綾小路「次に一ノ瀬だ。正直裏があるような気がしてならないとは思うが、意外とこれが純粋な善人だった」

軽井沢「へ〜そんな人ホントにいるの?またなんか裏があるとかじゃない?」

綾小路「そこはまだわからないのが本音だ。わからないイコール善人だ。まさに女神だな」

軽井沢「男子の一方的な妄想の押しつけみたいで気分悪いんですけど」

綾小路「一見、裏のない一ノ瀬のほうが好ましいと思われるが、その裏櫛田のようなのが逆にいいと言うパターンもある」

綾小路「結局はその人の好みだからな。軽井沢だったらどっちが良いと思う」

軽井沢「さぁ?あたし女子だし。ふたりとも苦手だし」

綾小路「それじゃあ話しが終わるだろ。議論するぞ」

軽井沢「あたしとしては終わってほしいんだけど…。逆に清隆はどっちがいいわけ?」

綾小路「オレか?…そうだな」

綾小路「櫛田は表面上は天使で可愛がりたくなる健気さを持ちつつ暗い一面を持っている
    そこを知ってるからこそ表の櫛田がより引き立って見える」

綾小路「一ノ瀬は正義感に溢れ、側に立つものとしてのこの上ない安心感があり、母性に溢れる
    告白された経験がないと言っていたが、周りが告白できない気持ちもわかる」

綾小路「正直どちらがいいなんてオレが判断するのはおこがましいんじゃないだろうか…」

軽井沢「あっそ」



綾小路「小悪魔的で彼女にするなら櫛田、全てにおいて支え共に生きてくれそうな嫁にしたいのが一ノ瀬」

綾小路「…悩ましいが、恋愛に向いてないオレは長期で付き合っていける一ノ瀬だろうか」

綾小路「軽井沢はどう判断する」

軽井沢「知らない」

綾小路「軽井沢はどう判断する?」

軽井沢「折れないし……裏がないほうが良いに決まってんじゃん。一ノ瀬さんも本心はどうか知んないけど」

綾小路「それも一つの嗜好だな」

軽井沢「あんたは一ノ瀬さんが好きなわけ?付き合いたいとか思ってんの?」

綾小路「そうは言ってない。そもそもオレが付き合えるとは到底思ってない」

軽井沢「付き合えるなら付き合いたいってことでしょ?アタックしてみれば?最近のあんたモテるみたいだしいけるかもよ」

綾小路「どこ情報だそれは。一度も告白されてないんだが。佐藤の件なら友達になろうって話だったしな」

軽井沢「その話もどうだか。結局可愛くて付き合えれば誰でもいいんでしょ?あーやだやだ男ってそんなやつばっかよね」

綾小路「本音をいうと別に恋愛とか興味強いわけじゃないし付き合いたいという気持ちも特に無い」

軽井沢「今までの流れで説得力ないってこと気づいてる?最初の議題思い返してみなさいよ」

綾小路「高校生っぽい会話がしてみたかっただけだ。悪かったな」

軽井沢「はいはい、さっさと誰かに告白でもしてくれば?佐倉さんとか絶対あんたのこと好きだし」

綾小路「愛里は気を許してるのがオレしかいないってだけだ。…なんか怒ってるか?女子とする話じゃなかったかもしれん、すまん」

軽井沢「別に?興味ないし。てかあんたが誰を好こうが関係ないし。約束さえ守ってくれればそれでいい」

綾小路「そうか。そういう意味で言えば付き合うとしたら軽井沢みたいなのが理想ではあるな」

軽井沢「…は、はぁ!?」

綾小路「利害の一致から来る信頼関係は安心できるだろ?この学校だったら疑心暗鬼になってまともに恋愛なんて出来なそうだしな」

軽井沢「………もう寝る」

綾小路「え?」

軽井沢「もう寝るから!おやすみ!」

綾小路「あ、おい…。また怒らせてしまったか」








〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓



【闇鍋】

軽井沢「ねぇ清隆」

綾小路「ああ」

軽井沢「最近寒くなってきたじゃない?」

綾小路「ああ」

軽井沢「季節ごとの美味しいゴハンってあるなかで冬はやっぱりあったかいものなわけよ」

綾小路「ああ」

軽井沢「みんなで箸突っついて健康的かつ美味しいものといったらやっぱ鍋じゃない?」

綾小路「そうだな」

軽井沢「闇鍋やってみたいんだよね」

綾小路「急に何言ってるんだ?頭でも打ったのか」

軽井沢「最近のあんたに言われたくないんだけど!」



軽井沢「ほら、清隆がなんか学生らしいことしたいっぽかったから議題考えてきたんじゃない」

綾小路「おお、なるほど。ということは闇鍋っていうのが学生のイベントにあるわけだな?」

軽井沢「は?あんた闇鍋知らないわけ?」

綾小路「知らない。普通の学生なら知ってるものなのか?」

軽井沢「いや、そういうわけじゃないけど…。まあリア充向けの催しではあるのかもね〜あたしもやったことはないから詳しくは知らないけど」

綾小路「それで、どういうイベントなんだ?」

軽井沢「イベントってほどのものじゃないけど…なんかいろいろ入ってる鍋?」

綾小路「鍋っていろいろ入ってるのが普通だろ?」

軽井沢「いや、じゃなくて。普通じゃ入れないようなのを各自一人づつ持ち込むわけよ」

綾小路「普通じゃ入れないもの?例えば、アイスクリームみたいな?」

軽井沢「うん、まあそれでもいいんじゃない?それを闇鍋やるメンツには教えずに持ち込むの」

綾小路「ほうほう」



軽井沢「で、真っ暗にして何が入ってるかわからない状態で、一人づつ鍋の中身を掬ってく」

軽井沢「箸で掴んだものは絶対に食べなければいけないって感じだったと思う」

綾小路「なるほどな…。誰が何を持ち込んでくるか、どのあたりに無難なのがあるか」

綾小路「具材を投入する時の配置から勝負は始まってるわけか、興味深い」

軽井沢「いや、そこまで考えなくてもいいんじゃない?」

綾小路「もしそれでお腹こわしたりしたらどうする」

軽井沢「知らないわよ…そんなヤバイものは入れないでしょ」

綾小路「てことはある程度限度は決まってるのか」

軽井沢「そこは当人たちと話し合って限度を決める的なとこもあるらしいよ。てか明確なルールとか無いと思うし」

綾小路「最後の一人まで生き残ったら勝ちなのか?」

軽井沢「え?いやー勝ちとか負けとかは聞いたことないけど、そうなんじゃない?」

綾小路「ルール決めから各々の戦略はスタートすることも考えられるってことだな…」

軽井沢「そんな重いもんじゃないでしょ!うわーとかぎゃーなんて騒ぎながら面白おかしくするためのものだし」

綾小路「やるなら勝つ」

軽井沢「…へー、そうですか。てかやる気なの?あんたが一緒にやるやついんの?」



綾小路「そういうノリが好きなやつで言えば池とか山内あたりだろう。あそこは女の子も来るってなったらなんでもやる」

軽井沢「あーたしかに。むしろあいつらが既に企画してそう」

綾小路「腹の探り合いを兼ねてという意味なら、葛城と一ノ瀬、神崎に堀北とやると面白いかもな」

軽井沢「あ、それは性格出るだろうし面白そう!一ノ瀬さんとか意外と天然にヤバイもの入れてきそうだし」

綾小路「これはちょっと企画するしか無いんじゃないだろうか。軽井沢頼んだぞ」

軽井沢「なんであたしが…誰呼ぶわけ?」

綾小路「情報戦になるだろうからな…やりがいのある人たち集めるのがベストだろ」

軽井沢「例えば?」

綾小路「堀北、龍園、一ノ瀬、葛城あたりだな」

軽井沢「絶対に嫌なんだけど」



綾小路「まあ楽しい場としてだったら、池達だろうか」

軽井沢「別にあたしあそこらへんと仲良く無いし」

綾小路「注文が多いな…。じゃあ逆に誰ならいい?」

軽井沢「別に一緒にやりたい人とかあんまいないしねぇ…洋介くんとか?」

綾小路「佐藤とか篠原あたりってことか」

軽井沢「………やっぱ止めとく」

綾小路「どうした?」

軽井沢「別にー?」

綾小路「まぁ正直仲良しこよしでやるイベント事だしな」

軽井沢「だね」

綾小路「じゃあ普通に鍋でも食べるか」

軽井沢「それでもいいけど、誰呼ぶの?」

綾小路「ん?誰も呼ばないが?」

軽井沢「…結局一人なわけね。いい加減友達もっとつくったら?」

綾小路「いや、軽井沢も来るだろ何言ってんだ」

軽井沢「は?二人で鍋つつくってこと?」



綾小路「それ以外にないだろ」

軽井沢「…まぁそれなら。じゃあ今度ね、楽しみにしてる」

綾小路「ああ。せっかくだしゲテモノも入れてみるか」

軽井沢「いらないっての。…なんかあんたに任せとくと怖いし、一緒に買物行くから」

綾小路「おお、青春っぽい。明日やろう」

軽井沢「あ、明日?早くない?もうちょっとあとでもいいっていうか…」

綾小路「いや、オレ暇だろ?」

軽井沢「知らないんだけど」

綾小路「じゃあよろしく。詳しいことは明日指示する」

軽井沢「え、いやちょっと」



プツッ

ツーッ、ツーッ、ツーッ



軽井沢「………切んなし!」





〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

ガハマが多数から嫌われる理由

ガハマの原作での所業

・犬のリードを離し事故の原因を作り八幡を大怪我させる
・犬を庇った八幡に一年間も直接お礼を言いに来ない
・御礼と称して木炭クッキーを渡すなど人の常識としてあり得ない事をやる
・面識が殆どない八幡に「ヒッキー」と失礼な渾名を付けてキモいなどの暴言を吐く
・事故の事がバレても謝るでもなく落ち込むだけ、終いには「馬鹿」と吐き捨てる自己中ぶり
・夏祭りの時も八幡が居た堪れなくなってるのにそれに気付かない
・文化祭の時もクラスの手伝いばかりで奉仕部は放置してたくせに雪乃を責め八幡に責任を背負わせる
・修学旅行の依頼の件で戸部の依頼を強引に押し切り厄介事を奉仕部に持ち込む
・アニメ2期の冒頭で事情を知っていてクラスの連中と一緒に八幡の事を笑っていた
・空気読めるとか説明されてる割にはクッキーや夏祭りの件の様に八幡を困らせてばかり
・加えて八幡と雪乃が進展するのを邪魔して自分の恋愛感情を八幡の気持ちも考えずに押し付けてばかり
・材木座の事も汚物の様に扱って、依頼も殆ど放置の無責任ぶり
・優しいと言ってもそれは自分が都合がいい時だけ、都合が悪くなれば相模から三浦に乗り換えたように手の平返して保身を優先する上っ面の偽善
・11巻で雪乃に弱みに付け込んで八幡への恋愛感情を封じる提案をする

ガハマ厨がなぜ立入禁止にされるのか

<ガハマ厨1>

「妄想」「根拠」「ガイジ」「電池君」「八幡は雪乃と友達になりたい」
これらのワードを連呼し、複数垢を使いで議論を押し流そうとするガハマ厨の中でも最凶のキチガイ。基本日本語が通じない上に
俺ガイル関連のあらゆるスレ、果ては知恵袋にまでその生息が確認されている
最大の特徴として議論で論破されると、「妄想」「根拠」などのワードを連呼し、
いざ根拠を提示しても「電池君」「ガイジ」などを壊れたradioのように連呼して煙に巻きスレを荒らし議論ができないようにする

<ガハマ厨2>(八幡アンチ?)

八幡の求める「本物」を徹底的に否定し、最終的には本物が手に入らない。八幡は変わるべきだと比企谷八幡の人間性を否定している
ガハマ厨に比べると人間の言語を理解できる知能を持つが八幡や作品のテーマである「本物」に否定的なアンチよりの連中
八幡の「人格」「本物」に対して否定的で俺ガイルという作品自体を曲解しており、作品のテーマ及び主人公に対して

「そんなものを求めていては成長できない」「八幡は本物を諦める、あるいは妥協すべき」

などと、八幡にとっては大きなお世話以外なにものでもない押し付けがましい感情論を振りかざし作品自体を否定しているような俺ガイルファンからすれば何故、俺ガイル読んでるかわからない迷惑以外の何物でもない連中
主な生息地は「HACHIMAN信者を見守るスレ」でpixivなどの二次創作サイトに度々凸している迷惑集団

>>25
お、見てくれてありがとうな
これからも頑張るわ



【占い】


綾小路「なあ軽井沢」

軽井沢「うん」パクッ

綾小路「夏に有名な占い師がケヤキモールに来ていただろ?」

軽井沢「うん」モグモグ

綾小路「正直占いなんて眉唾だし、信じてもいなかったんだがこれが意外と面白い」

軽井沢「うん」ゴクッ

綾小路「最近は四柱推命というものに目をつけてる」

軽井沢「それで?」

綾小路「ちょっと占ってみないか?」

軽井沢「いいんだけどさ、とりあえず鍋の中味さらえちゃってくれる?シメのうどん入れたいんですけど」

綾小路「あ、はい」



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

軽井沢「あーお腹いっぱい」

綾小路「やっぱ普通の鍋が一番だな。料理とか出来なくても一端のものが食べれる」

軽井沢「だね。てか一応言っとくけどあたし料理はそれなりには出来るからね?」

綾小路「嘘だろ」

軽井沢「うっさいムカつく。人に出せるものくらい作れるし」

綾小路「そのくらいオレだって出来る。チャーハンとかよく作るぞ」

軽井沢「チャーハンの素つかってるからでしょ?そういうのなしに作れるから」

綾小路「じゃあ今度作ってくれ」

軽井沢「…まぁそのくらい別にいいけど」

軽井沢「てかあんたって占いとか興味持つんだ」

綾小路「ちょっとな。統計学の延長線が占いと考えるとなかなかおもしろいぞ」

軽井沢「うっわ理系チック。実際当たるの?」

綾小路「軽井沢は占いはあんまり好きじゃないのか?」

軽井沢「人並みには好きだけどさ。基本的には良い内容だったら信じるとかそんな感じ」

綾小路「実際占いなんてそんなもんだよな」

軽井沢「んで?そのシチューなんちゃらがなに?」

綾小路「四柱推命は生年月日で決まる、生まれながらにしてその人の人生が決められてるみたいなもんだな」

軽井沢「ふーん。あんたの嫌いそうなジャンルじゃん」



綾小路「まあな。一般的に骨相が50%、手相が30%、四柱推命が30%の的中率らしい」

軽井沢「なんか微妙じゃない?」

綾小路「ただその3つを兼ね合わせてかつ、当人の分析を交えると的中率は80%を越えるそうだ」

軽井沢「へぇ〜すごいじゃん。はやく占ってよ」

綾小路「よし、さっそくやってみるか。今回やるのは光の色計算というものでな、その色でポテンシャルが決められてると言うやつだ」



赤:自由奔放、制御不能、枠組みを与えられると実力発揮
青:孤独体質、継続力の鬼、組織の頂点に立つと実力発揮
緑:平和主義、中立体質、優秀な人の元で実力発揮
黄:順風満帆、リーダー気質で人が集まりやすい、人を率いることで実力発揮



相性
赤&黄は良好
青&緑は良好
赤&緑はとても仲が悪いかとても良いかの2極化
青&黃はとても仲が悪いかとても良いかの2極化



赤から青が見える
青から緑が見える
緑から黄が見える
黄から赤が見える



綾小路「こんな感じだ」

軽井沢「へぇ〜。あんたは何色なの?」

綾小路「オレは黄色だな」

軽井沢「ふーん。なんか当たってるようで当たってないような」

綾小路「まあそんなもんだろう」



軽井沢「清隆って実力隠してるところあるからね。意外とリーダーとか向いてるんじゃない?」

綾小路「まあな」

軽井沢「うざっ」

綾小路「よし、さっそく軽井沢から占っていくか」ポチポチ

軽井沢(青じゃありませんように)

綾小路「お、赤だな。まあ妥当だな」

軽井沢「自分勝手って言われてる気分なんですけど」

綾小路「間違ってないだろ?自分の身を守るために仮面をかぶるくらいだ」

綾小路「表面的なもので言えば、黄か青なことはあるがこれは根本的なところの話だからな」

綾小路「それにどの色だろうが良し悪しはその人の振る舞い方で変わるからな」

軽井沢「ふーん。よくわかんないけど」

綾小路「とりあえず次いこう。誰が良いと思う?」

軽井沢「あたし的には堀北さんとか気になる」

綾小路「よし、調べてみるか。多分赤だろうけど」ポチポチ



綾小路「お、赤だな」

軽井沢「納得」

綾小路「食い気味の反応に悪意を感じるんだが」

軽井沢「だってねぇ…。今はまだいい感じにはなったけど、前の堀北さんって自分勝手というか一人よがりなとこあったじゃん?」

綾小路「それは間違いない。高円寺とかも赤っぽいよな」ポチポチ

綾小路「赤だ。さすが唯我独尊」

軽井沢「赤以外にないでしょあれは。洋介くんは黄色かな?」

綾小路「その気質な気はするな。…お、赤だ」ポチポチ

軽井沢「赤?せめて緑とかじゃないの?やっぱ占いってそんなもんよね〜」

綾小路「いや、これは根幹の部分での評価だからな。平田の奥底には赤の気質は隠れている」

軽井沢「どこらへんが?」

綾小路「人をまとめ、自分の過去のトラウマを払拭すべく利用するってのはなかなか自分勝手だろ?」

軽井沢「そう考えればそうだけどさ、別にいいことしてるんだしいいんじゃない?」

綾小路「何も問題はない。ただ平田の根本は人のためじゃなくて自分のためだってことだ」

軽井沢「ふーん。なんか根本的なものが生まれた時に決まってるってちょっと怖いかも」



綾小路「確かにな。そうなると一ノ瀬なんか気になるな。お、青か」ポチポチ

軽井沢「あー、それはわかる気がする。Bクラスのボスだしね」

軽井沢「でもイメージ的には黄色だよね」

綾小路「イメージ的にはな。これも根幹で考えると、勝利に対する執着心と現状からの足掻きを強く見られる」

綾小路「言葉の中ではみんなで楽しく成り上がっていこう、という考えに思えるがその実、彼女の考えにほんとうの意味でついていけるやつはいない」

綾小路「まさに孤独体質だ。胸の奥底では不安と寂しさがあるんじゃないだろうか」

軽井沢「そう言われれば確かに。能力高いとか知識豊富な人って同じレベルの人とじゃなきゃ話噛み合わないもんね」

綾小路「いいとこに目をつけたな。つまりはそういうことだ。神崎はおそらくそれに匹敵するのだろう」

綾小路「他クラスの堀北と仲良くしたいってのも自分と同じ思考で物事を見れるからだと思うしな」

軽井沢「なるほどね〜、ちょっと楽しくなってきた。次は誰にする?」

綾小路「ノッてきたな。次は3バカいってみよう」ポチポチ

軽井沢「全員赤でしょ」

綾小路「池が緑、山内が黃、須藤が青、だな」

軽井沢「はぁ!?どれもしっくりこないんですけど!」



綾小路「まあ待て。池に関しては概ね正解の色だ」

綾小路「緑っていうのは意外と場のコントロールに長けていて、不変を好む」

綾小路「あいつは普段はお調子者だが意外と空気が読めるし、今の環境を壊す要素に対しては割りと排他的だ」

軽井沢「あーなんか言われてみれば。清隆がちょっと有名人になったときから露骨に関わり合い減ったよね」

綾小路「…そうだな」

軽井沢「山内はどうなの?リーダーシップはったとこも見たこと無いし」

綾小路「あれは基本的には順風満帆だ。可もなく不可もなく、なんだかんだでその場その場を楽しんでいる」

綾小路「シレッと露骨な嘘をついてふざけるユニークなところは常に人が周りにいてこそだ」

綾小路「山内の場合は人を集めてるというか、自然と周りに人がいると言った感じだが」

軽井沢「あーなるほどね。それなら納得。でも須藤くんはさすがに違うでしょ。赤よ赤」

綾小路「最後に須藤だが、ボスとしては適任だろう」

軽井沢「えー絶対嫌なんだけど。あれについていかなきゃいけないわけ?」

綾小路「青っていうのは組織の頂点に立つといい、つまり頂点に立てる人材ではあるが」

綾小路「基本的には孤独体質故に、友人ができにくい。組織を作ることには不向きな人間だ」

軽井沢「え?それじゃあ組織作りとか絵空事じゃない?」

綾小路「そうだ。だからこそ周りを使うか、あるいは使われてそう築いていくしかない」



綾小路「例えば、人を集めることに適した黄色に組織形成は任せ、緑にそのサポートをしてもらう」

綾小路「表向き黄色が組織の頂点だが、その黄色の命運を左右するのが青の役割ってことだ」

軽井沢「うわ〜、そうきくとたしかにそうだわ。あの3人って意外といいチームワークなわけね」

綾小路「みたいだな。須藤に関しては堀北の影響もあっていい方向に変わってきているからボスになるのも遅くはないな」

軽井沢「ほぁ〜、結構奥が深いね。占いってのもバカにならないっていうか、これで的中率30%なわけ?」

綾小路「シンプルに占ったらな」

軽井沢「は?どういう意味?」

綾小路「光の色計算は結構当たるだろ?」

軽井沢「まあね、あなたの人生はこうなります!的な事言われたら胡散臭いけどこれは結構当たるんじゃないの?」

綾小路「なるほど。オレは占い師に向いてるのかもしれない」

軽井沢「ぷっ!あんたが凄いんじゃなくてそのシチューなんたらが凄いだけでしょ?」

綾小路「ちなみに今日やった占いの殆どが口から出まかせなんだがな」

軽井沢「はぁ!?あ、もしかしてあんたが作った占い方法なわけ?」

綾小路「いや、ちゃんと光の色計算というものを使って診断は出してる」



綾小路「ただ、占う人の分析と知識さえあればどんな結果が出ようともそうであると思うように仕向けることが可能ってだけだ」

綾小路「これをコールドリーディングという」

軽井沢「全然何言ってんのかわかんないだけど。つまりあたしは騙されたってわけ?」

綾小路「騙してない。説得力のある占いに仕向けただけだ」

軽井沢「……なんかよくわかんないけどムカつく」

綾小路「いやー占いについて調べてから一回やってみたかったからな。今日はありがとう。あと鍋うまかった」

軽井沢「すごい納得行かないっていうか、不完全燃焼!次はあたしが議題出すから」

綾小路「じゃあまた明日な」

軽井沢「今日が良い。ねぇ、敷布団とかないわけ?」

綾小路「ない」

軽井沢「じゃあオールね。明日休みだし良いでしょ?」

綾小路「えぇ…オレは満足したからもう寝たいんだが」

軽井沢「あたしは満足してないんですけど!それに休み前にオールって健全な学生っぽくない?」

綾小路「………確かに。噂には聞いていたがやったことないな」

軽井沢「でしょ?…あ、でもちょっとお風呂は入りたいかも」

綾小路「一旦部屋戻ってまた来ればいいさ。その間にコンビニでおやつを買ってくる」

軽井沢「お、気が利くじゃん♪じゃあまたあとでねー」ガチャ

綾小路「ああ。………もしかしたらオレは凄いリア充になってしまったんじゃないだろうか」





〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓



【冬のイベント】

軽井沢「ねぇ清隆」

綾小路「ああ」

軽井沢「日本ってイベントごとには事欠かないわけじゃん?」

綾小路「ああ」

軽井沢「季節ごとの楽しみがいろいろあったり」

綾小路「ああ」

軽井沢「今の時期で言えばクリスマスとか大晦日とかが一番近いよね」

綾小路「そうだな」

軽井沢「清隆はどう過ごすか決めてんの?」

綾小路「なあ軽井沢」

軽井沢「うん」

綾小路「オレをイジりに来てるだろ」

軽井沢「うん!」



綾小路「満面の笑みだな。だがその心配は杞憂だ」

軽井沢「は?なんで?予定あんの?」

綾小路「今は特にないが、そのうち誰かから誘ってもらえるんじゃないか?」

軽井沢「誘ってくれるやついんの?」

綾小路「きよぽんグループ」

軽井沢「あー、そういうこと。つまんない」

綾小路「残念だったな。オレにも友達は人並みにいるからな」

軽井沢「ボッチの群れが友達ってどうなわけ?実際連絡とか結構とりあってるの?」

綾小路「いや、全然。たまにグループチャットで話すくらいだな」

軽井沢「ふーん。どうでもいいけど」

綾小路「そういう軽井沢はどうなんだ、クリスマスの予定。平田と過ごすのか?」

軽井沢「それはないでしょ。付き合ってるの嘘だしね。てかなに?あたしの予定気になるわけ?」

綾小路「いや、別に」

軽井沢「じゃあ聞くなし」

綾小路「悪いな」




軽井沢「………」


綾小路「………」




軽井沢「やっぱこれじゃ話終わっちゃうから語ろうよ」

綾小路「賛成」



軽井沢「あたしは多分いつものメンツとどっか遊びに行くんじゃないかなー」

綾小路「そういうもんだよな。なにするか決まってんのか?」

軽井沢「それはその時の気分じゃない?いつもの遊びにクリスマス要素があるってだけだろうし」

綾小路「それはクリスマスっぽい過ごし方なんだろうか」

軽井沢「逆に気合い入れてなんかやるほうがダサいって。恋バナに熱が入るくらいじゃないかな」

綾小路「恋バナか…やってみたいな」

軽井沢「うぇっ、あんたがそんな話してるの違和感半端ないんだけど」

綾小路「学生っぽいだろ?」

軽井沢「まあそうなんだけどさ。イメージ沸かないっていうか」

綾小路「正直オレもまったく想像できない」

軽井沢「そいえば堀北さんとかはないわけ?」

綾小路「なにがだ?」

軽井沢「クリスマスに決まってんじゃん」



綾小路「いや、それが一番無いだろ。あいつほどイベントごとに興味のないやつはいない」

軽井沢「でもあんたが誘えば来るんじゃない?最近結構丸くなってるみたいだし」

綾小路「もれなく須藤や櫛田たちもセットでつきそうだな」

軽井沢「須藤くんと最近仲良いもんねー。このままじゃ須藤くんに取られちゃうね」

綾小路「オレ的には結構お似合いの二人だと思うから良いんじゃないか?」

軽井沢「やせ我慢?寂しいんじゃないのー?今まで清隆が唯一無二の友達だったわけだし」

綾小路「全然?」

軽井沢「……本気で一切の感情ありませんって感じ、堀北さんかわいそうになってきたんですけど」

綾小路「どうしてだ?」

軽井沢「いや、別になんでもない」

綾小路「あ、クラス全体でクリスマス会とかどうだ?」

軽井沢「えー、めんどくない?」

綾小路「多分平田なら開くんじゃないか?」

軽井沢「それはありえるわね。イブはみんなで過ごして親睦を深める的な?」

綾小路「だな」



綾小路「イブは全体で、クリスマスは恋人なり親しい友人と過ごせばーということなら寂しい人間はいなくなるだろう」

軽井沢「洋介くんそういうところの気遣いあるもんね」

綾小路「で、クリスマス当日はきよぽんグループと遊びに行くと。なんだろう、今年のクリスマスは凄い充実感がありそうだ」

軽井沢「よかったですねー」

綾小路「軽井沢はどう過ごすんだ?」

軽井沢「んー、もしクラス全体でイブ過ごすってなったらわざわざクリスマスを友達といなくてもね」

軽井沢「洋介くんと表上は付き合ってるわけだし、外に顔出さないほうがいいでしょ。引きこもりでもしてよっかな」

綾小路「かわいそうに…」

軽井沢「イラッとしたんですけど。あんたに同情されたくないし!」

綾小路「安心しろ軽井沢。夜ちゃんと日課の電話はいれるから」

軽井沢「イベント事の時ですらそれはやるのね…むしろ静かにさせてほしいんですけど」

軽井沢「ていうかその哀れんでる感じのムカつくんですけど。一人のほうが気楽だから」

綾小路「堀北みたいなことを言うんだな」

軽井沢「…うっさい」



綾小路「あ、深夜日が変わる前に花火しよう」

軽井沢「いやいや、時期違うし。そもそも売ってないでしょ」

綾小路「夏にやろうと思って買ったやつが未開封で残ってるから大丈夫だ」

軽井沢「………なんかいろいろ想像して悲しくなってきたわ」

軽井沢「別にそんな気を遣わなくてもいいから。あんたはきよぽんグループで楽しんできたら?」

綾小路「気を使ってるわけじゃない。どうせ晩飯食べたら解散だろうから、暇つぶしに付き合ってくれ」

軽井沢「なに?そんなにあたしと一緒に過ごしたいわけ?身の危険を感じるんですけどー」

綾小路「そうだな。嫌なら無理には誘わないが」

軽井沢「……別に嫌じゃないけど」

綾小路「ん?いいのか?」

軽井沢「いいよ、やろ。季節外れの花火。逆に面白そうだし」

綾小路「じゃあ決まりだな。ロケット花火なんてのもあるぞ。どんな感じなのか楽しみだな」

軽井沢「…用意周到なのに使わなかったって考えると本当胸が痛い」

綾小路「ちゃんと使うことになったぞ」

軽井沢「そうね。実際当日どうなるかわかんないけどね」

綾小路「え?なんでだ」

軽井沢「イブとクリスマスどう予定入るかわかんないし、天気もわかんないわけじゃん?」

綾小路「…そこは盲点だった」



軽井沢「ま、花火できなかったらさ、また鍋でも食べようよ」

綾小路「それは名案だな。ついでにケーキも用意しよう」

軽井沢「ガチじゃん。うける」

綾小路「友人とクリスマス祝うのなんて初めてだからな。正直待ちきれない」

軽井沢「子供か」

綾小路「なあ軽井沢」

軽井沢「なに?」

綾小路「いつも付き合わせて悪いな」

軽井沢「いったじゃん、別に嫌じゃないって。あたしもあんたと過ごしてるときが一番気楽だし」

綾小路「そうか」

軽井沢「そうよ」

綾小路「これからもよろしくな」

軽井沢「はいはい、戦略でも暇つぶしでも散々こき使ってどうぞ」

綾小路「ありがとう」

軽井沢「なに今日のあんた。素直すぎて怖いんですけど」



綾小路「ちゃんと感謝してるってことだ」

軽井沢「…あっそ。どういたしまして」




綾小路「………」


軽井沢「………」




軽井沢「あー、なんか眠くなってきた。寝るねー」

綾小路「ん?今日はオールじゃなかったのか?」

軽井沢「あんたは起きてていいから。おやすみ」

綾小路「おい、そこはオレのベッドなんだが」

軽井沢「床で寝れば?」

綾小路「寝るなら自分の部屋に戻ればいいだろ」

軽井沢「こんな時間に出てって誰かと鉢合わせしたらどう説明するわけ?」

綾小路「それはそうだが」

軽井沢「一応言っとくけど変なことしたらぶっ飛ばすから」

綾小路「残念だが、そんな度量は持ち合わせてない」

軽井沢「そ。じゃあおやすみー」

綾小路「………」





綾小路「やっぱり絨毯は買ったほうがいいな」






〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓



【夢か現か】


堀北「ねぇ綾小路くん」

綾小路「ああ」

堀北「私はあなたにAクラスに上がるための協力をお願いしたわよね」

綾小路「ああ」

堀北「それで私は、次に予想される特別試験について考察できるのでは、と思っていろいろ考えていたの」

綾小路「ああ」

堀北「それについて相談と対策についてを打ち合わせにあなたの部屋に赴いたのだけれど」

綾小路「なるほどな」

堀北「あなたは一体何をしているわけ?」

綾小路「オセロだが?」

軽井沢「堀北さんオセロ知らないの?あたしが説明してあげよっか!」

堀北「必要ないわ。そうではなくて」

軽井沢「どっちが多いかで勝敗を決めるわけ。わかった?」

堀北「説明は不要と言ったでしょう。それに今のでは全然伝わらないから、するならもっとちゃんと説明しなさい」

綾小路「まあこのボードゲームはだな…」

堀北「説明が不要というのは興味が無いという意味じゃなくて、知ってるから必要ないという意味よ。察してちょうだい」

軽井沢「それならそれを早く説明してよね。全然伝わらないからもっとちゃんと説明してくんない?」

堀北「ねぇ、綾小路くん。彼女こんなにウザイ子だったかしら」



綾小路「いつも通りだろ。軽井沢、あいつを怒らせると怖いからちゃんと謝りなさい」

軽井沢「めんご」

堀北「………私ちょっと疲れてるのかしら。何故かいつもとイメージが違って見えるというか聞こえるというか。あとでまた出直すわ」

綾小路「かもな。ゆっくり休んだほうが良いぞ」

軽井沢「今日休みだしねー」

堀北「一応これだけは確認しておきたいのだけれど、ここは綾小路くんの部屋よね」

綾小路「もちろんそうだが?」

堀北「それで、軽井沢さんは綾小路くんの部屋にお邪魔してるという認識でいいのよね?」

軽井沢「まあ、そうよ」

堀北「それで休日の昼間に二人して寝間着でオセロをやっていたと…」

綾小路「堀北…最近ちょっと思考レベルが上ったと思ったら、状況分析すらいちいち確認しなくちゃいけなくなったのか」

軽井沢「それ以外になにに見えたわけ?」

堀北「私がおかしいの?いつの間にあなた達はそんな関係になったわけ?あなた平田くんはいいのかしら?」

軽井沢「あたしが休日に誰と遊んでるかを報告しなきゃいけないわけ?清隆とはマブダチなんですけど」

綾小路「そうだぞ堀北。俺達はオセロをやっていた、ただそれだけのことだ」

堀北「え?あれ?…ごめんなさい、ちょっと寝ぼけてるのかもしれないわ。ちゃんと思考が回らないの」



綾小路「本当に大丈夫か?まるで堀北が記憶喪失したみたいな違和感を覚えるんだが」

堀北「記憶喪失?まさかそんなはずないでしょう」

綾小路「じゃあ俺達の関係性について言ってみろ」

堀北「関係性って…私と綾小路くんは協力関係で、どんな手を使ったのかは知らないけれど軽井沢さんと平田くんも協力
   してくれるようになったのよね?」

軽井沢「いつの話してるわけ?」

堀北「え?…え?」

軽井沢「あたしときよぽんは鈴音っち公認の愛人なわけじゃん?それとも今更やっぱなしとか言う系ですか?」

堀北「………ごめんない、今ツッコミどころが多すぎて思考がめちゃくちゃなのだけれど」

綾小路「やっぱ疲れてるんじゃないか?鈴ぴょん最近頑張りすぎにゃん」

堀北「す、鈴ぴょん?にゃん??綾小路くん、どうしたの?あなたそんなキャラだったかしら」

綾小路「おいおい、オレと鈴ぴょんは将来を誓いあった運命の赤い糸で結ばれたんだ…っぜ!」

堀北「初耳なのだけれど!というかさっきまで二人ともちゃんと名字で呼んでたじゃない、おかしいわ」

軽井沢「おかしいのは鈴にゃんじゃん」

堀北「また呼び方変わったわよね!?」

綾小路「まだ寝ぼけてるのか?しょうがない子だ、おはようのキスをして目覚めさせてやるか」

軽井沢「ひゅーひゅー!あっついねー!」

堀北「な、なに?ちょっと、近寄らないで!あなた達やっぱりおかしいわ!」

綾小路「何言ってんだこいつ」

軽井沢「しらね」

堀北「あなたたち一度病院行ったほうがいいわよ 。それともそれが本性なの?」



軽井沢「病院行ったほうがいいのは鈴音でしょ?キヨやっちゃって!」

綾小路「チェストォ!!」チョップ

堀北「痛っつ!!…あなた首を狙うなんて相当喧嘩売ってるわね。後悔させてあげるわ!」

綾小路「やっべ。気絶させて病院送りにするつもりがミスった」

軽井沢「なにやってんのよもー」

綾小路「まて、堀北。今のはちょっとしたジョークだ」

堀北「今更それが通用するとでも?」

綾小路「ジョークだってジョーク…次はちゃんと落とすから」

堀北「今のは手加減したという意味のジョーク!?」

軽井沢「あ、てかさホリッキー。そろそろご飯作ろつと思うんだけど何食べたい?」

堀北「そしてあなたは何故平然とそんな提案をしているの?あとホリッキーと呼んだら次はあなたを絞めるわ」

綾小路「よいっしょー!」チョップ

堀北「グフッ!……あ、やのこ…じ…く、ん。覚えてら…」ガクッ



綾小路「………」


軽井沢「………」




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


堀北「………ん、つぅ。ここは…?」

堀北「私の…部屋?今、時間は…もう夕方」

堀北「じゃない、綾小路くんの部屋にいってそれで…とても不可解な思いをした、のよね?」

堀北「まさか夢じゃあるまいし…でもあまり現実感はなかったような。いえ意識ははっきりとしてた」

堀北「とりあえず綾小路くんの部屋に向かうのが鮮血ね。じゃなくて先決ね」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



堀北「綾小路くん」

綾小路「堀北かどうした?」

堀北「どうしたじゃないわ。あなたにやられたことをやり返しに来たのよ。あと軽井沢さんにも」

綾小路「は?なんの話だ?…まあとりあえず部屋上がるか?」

堀北「え?そんなに簡単にあげていいの?」

綾小路「どうしたんだ堀北。いつもは我が物顔で入ってくるだろ」

堀北「そ、そうね…お邪魔するわ。というか別に我が物顔でお邪魔してた覚えはないわ」

堀北(もしかしてさっきのは本当に夢…?)

綾小路「それで、なんのようだ?特に今のところ特別試験があるとかクラス対抗のなにかがあるってわけでもないと思うが」

堀北「え、ええ。そう、そのことで色々考えてて、それを相談に来たのよ」

綾小路「ああ、そういうことか」

堀北「でも一つだけ確認させて。………さっきここに軽井沢さんがいたわよね?」

綾小路「は?どうして軽井沢が?というか堀北はオレの部屋に入ってたのか?」

堀北「昼に来た時に二人でオセロをやっていたでしょう」

綾小路「………すまん、全然話についていけないんだが」

堀北「え?」



綾小路「確かにオレはいつものように一人で部屋にいたわけだが、誰も来た覚えはないぞ?」

綾小路「正直、いつの間に堀北が部屋にいたのかと怖くなったくらいだ」

堀北「いえ、別に、あの。………ごめんなさいちょっと寝ぼけてたみたい」

綾小路「なんか怖い夢でも見たのか?」

堀北「怖い夢…といえば怖い夢かしらね」

綾小路「かわいいところもあるんだな。夢を見て怖くなるなんて」

堀北「………怖くなったと言った覚えはないわ」

綾小路「堀北でも夢はみるんだな」

堀北「あなた喧嘩を売ってるの?人並みかは知らないけれど、夢くらい見るわ」

綾小路「夢ってのは精神状態に比例したものを見るらしいからな。なんか悩み事でもあるんじゃないか?」

堀北「それにしてもすごいおかしな夢だったわ。それはいいの、忘れてちょうだい」

綾小路「まあたかが夢だからな、特に興味はない。ちょっと外に出るか」

堀北「どうして?」

綾小路「気分転換。今の状態で話す内容でもないんだろ」

堀北「……それもそうね。少し、歩きましょうか」




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



綾小路「ちょっとは落ち着いたか?」

堀北「ええ。例えあれが夢だとしてもあなたに首チョップをされた恨みをどう晴らそうかと考えているところよ」

綾小路「なんだその理不尽…。もしかして首が痛いのか?」

堀北「え?………そういえばちょっと痛い、やっぱり夢じゃなかったの?」

綾小路「いや、夢だろ。寝違えて首を痛めたのがそのまま夢に反映されたというのはありえない話じゃない」

綾小路「現実の身体の状態が夢に反映されることなんて間々あることだ。トイレに何度いってもまたしたくなるみたいな夢」

綾小路「実際に尿を足したわけじゃないからなんども夢の中で尿をたすみたいな経験あるだろ?」

堀北「ないわよ。汚い話をしないでちょうだい。あなたはもう少しデリカシーを磨いたほうが良いわね」

綾小路「それは悪いな、今後気を遣う。…お」

堀北「なに?」

平田「やあ、綾小路くんと堀北さん。二人もお出かけ?」

軽井沢「げっ…」

綾小路「ああ、ちょっとな。平田はデートか?」

平田「ははっ、そうなるのかな?」



軽井沢「ねー洋介くん行こ?せっかくのデートにこいつらと会うとかすごい萎えるんですけどー」

平田「そんなことを言うものじゃないよ、軽井沢さん。休日にクラスメートに会えるなんてそうそうないからね。むしろラッキーくらいさ」

軽井沢「……洋介くんがそう言うなら」

堀北「………」

綾小路「どうした堀北」

堀北「いえ、やっぱりさっきのは夢だったのねと再認識していたところよ」

綾小路「あぁその話か。そんなに変な夢だとちょっと興味あるな」

堀北「くだらない夢よ、なんの生産性もない。あんな夢を見た私自身にがっかりしてしまうくらいに」

綾小路「夢だしな」

軽井沢「ねぇ、そろそろ行こ!洋介くん」

平田「そうだね。それじゃあ僕らはこれで。また学校でいろいろ話そう」

綾小路「ああ、また学校で」

堀北「ええ、さようなら」

綾小路「それじゃ俺らも帰るか」

堀北「何を言ってるの?今後の打ち合わせについてまだ何も話してないわ」

綾小路「………やっぱりしなくちゃいけないのか」

堀北「当然でしょう。さては綾小路くん、私を外に連れ出したのは本題を避けるためなのかしら」ギロッ

綾小路「いやー、共にAクラス目指すためにじっくり作戦練るぞー」

堀北「その態度が図星ですと言い表してるようなものね。しっかりと協力してもらうから覚悟しなさい」

綾小路「………ああ」




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



綾小路「といった感じでミッションコンプリート」

軽井沢「あんなアホみたいな作戦でなんとかなったんだ…」

綾小路「アホな作戦とは心外だな。密会をバレたくないというから立てた即興にしてはなかなかだ」

軽井沢「即興にしても酷すぎでしょ」

綾小路「その即興によく対応したな。さすがオレの見込んだ通りの逸材だな」

軽井沢「…どうも。てか居留守でもよかったでしょ」

綾小路「それじゃあ意味が無いんだ。あいつを含め他数人はオレの部屋の合鍵をもってるからな」

軽井沢「え、まじで?何簡単に合鍵とか渡しちゃってるわけ?」

綾小路「須藤たちに勝手に作成されていた。ここをたまり場にしたかったらしい」

軽井沢「…そういうこと。あんたも大変ね。というか堀北さんならあんなアホな作戦たてなくてもよかったんじゃない?」

綾小路「どうしてだ?」

軽井沢「まあ変に勘ぐりされたくはないけどさ、作戦とかバレる心配も高かったじゃん?」

綾小路「そうだな。でもそのほうが面白いだろ」

軽井沢「あたしはあんたの遊びに付き合わされたわけ!?」



綾小路「漫画だとこういう時の誤魔化しかたが鉄板だったからな。最近そんな感じのを読んだ」

軽井沢「それであんな酷いキャラの子って印象ついたら最悪なんですけど。ていうか思い出すと自分が恥ずかしい」

綾小路「大丈夫だ、結果オーライって言葉があるだろ」

軽井沢「…今回はね。とりあえず今後はあんたの部屋は危険、ってことがわかったから来るのは止めとくね」

綾小路「そうしよう。毎回対応するのは面倒だしな。……あ、」

軽井沢「……?どうしたの?」




綾小路「そういえば堀北は合鍵持ってなかったな」


軽井沢「ちょっと!」




〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓



【イメージチェンジ】


綾小路「なあ軽井沢」

軽井沢「うん」

綾小路「高校や大学デビューってものがあるだろ?」

軽井沢「うん」

綾小路「今までの自分から心機一転イメージをガラッと変えて、学生生活を楽しむためにやるものだな」

軽井沢「うん」

綾小路「オレもイメチェンして学生生活をエンジョイしようと思う」

軽井沢「無理じゃない?やめときなよ」

綾小路「そんなに無理か?」

軽井沢「今更遅いっての。一度ついた印象を変えることがどれだけ難しいか…」

綾小路「おお、経験者は語る」



軽井沢「まずこれは自分自身の問題!相手に一番最初に与えた印象を、自分自身で塗り替えることが難しい!」

軽井沢「最初にクールな感じで話しちゃうとね?その人の前ではこれなんだって自分が意識しちゃうの」

軽井沢「だから後々ハイテンションにするとか無理で、あくまでもその人の前で、最初に見せた素顔が素になるっていうか」

綾小路「そういうものなのか」

軽井沢「これが第一の難関よね」

綾小路「まだあるのか」

軽井沢「今いる環境に対して唐突のイメチャンは、相手からしたらドン引きするぐらい気持ちが悪い」

綾小路「……なるほど」

軽井沢「印象変えたら私のこと良くしてくれるかも?と思って痛い目見たからね」

綾小路「今日は過去の地雷を自分で踏み抜いていくスタイルなんだな」

軽井沢「あんたと話してると、過去とかどうでも良くなってくるわ」

綾小路「強くなったな」



軽井沢「だから環境が変わったときしか、なんちゃらデビューとかはないわけ。わかる?」

綾小路「ということは、この学校にいる限りオレには青春は無理というわけか」

軽井沢「そういうことよ」

綾小路「じゃあ将来的にどういう風にイメチャンしたら良いか考えよう」

軽井沢「…なんでそんなにイメチャンにこだわるの」

綾小路「堀北が、誰あなたたち!みたいな反応を見せたので味をシメてしまった」

軽井沢「そういうことね」

綾小路「だから今日は、オレにどういうキャラが最適か、というシミュレーションをやっていきたいと思います」

軽井沢「すっごい疲れそうなんですけど」



綾小路「まず、皆から好かれる存在は平田のような人間性だと思う」

軽井沢「うん」

綾小路「オレがあんな感じになったらどうだろうか」

軽井沢「うーん…洋介くんみたいな感じって実際にどうなるんだろ」

綾小路「教室内というシチュエーションを想定して、実際にやってみよう」

軽井沢「え、なにそれやだよ。恥ずかしいじゃん」

綾小路「やあ、軽井沢さん。おはよう」

軽井沢「なんか始まってるし!」

綾小路「軽井沢さん、どうかしたかな?今日はやたらぎゃーぎゃー騒いでるけど、なにかいいことでもあったのかい?」

軽井沢「そしてなんかうざい!てかストップ!キモいから!」

綾小路「なんで止めるんだ。そんなにおかしかったか?」

軽井沢「あんたにあの爽やかスタイルは似合わないわ。第一印象のせいもあるかもだけど」

綾小路「そこを言われると全部キモいになりそうなんだが。初めまして、というシチュエーションにしよう」

軽井沢「うーん、まあ付き合ってあげるか…」



綾小路「平田がダメなら元気で明るい人気者キャラとかどうだろう。参考は櫛田だ」

軽井沢「とりあえずやってみたら?キモいけど、キモくないって思いながら頑張るから」

綾小路「………なぜかすごく申し訳ない気持ちと共に、胸が痛い」

軽井沢「理解したならやめようよ」

綾小路「あ、どうも初めまして!」

軽井沢「んで唐突に始まるわけね…。どーも初めまして」

綾小路「僕は綾小路清隆って言います。気軽にキヨポンって呼んでくれていいよ!よろしくね♪」

軽井沢「あ、はい。あたしは軽井沢恵です。普通に軽井沢って呼んでね」

綾小路「うんうん!恵ちゃんね!可愛い名前だなー羨ましい」

軽井沢「…どーも」

綾小路「もしかしてあんまり元気ないかな?あ、迷惑だった?」

軽井沢「ちょっとストップ!…あのさ、目が笑ってないからすっごい怖いんだけど。あとオカマっぽい」

綾小路「顔のことまで言ってしまったら元も子もないだろ」

軽井沢「違くて、あんた無感情で演るもんだから、発してる言葉と表情があってない」

綾小路「うーん。確かに表情とかは大事だよな。次はそこを改善していこう」

軽井沢「そうして」



綾小路「ついでに軽井沢もキャラチェンしよう。というかいつも学校で振る舞ってる感じで頼む」

軽井沢「なんであたしまで!」

綾小路「命令だ。じゃあオレは池をモデルにやってみよう。はい、スタート」

軽井沢「え、ま、まって!」

綾小路「おー!軽井沢じゃん奇遇だな!」

軽井沢「き、奇遇だね〜。綾小路くんは…なにしてるの?」

綾小路「オレか?オレは女の子の可愛い姿を眺めてたとこだ!」

軽井沢「きm…へ、へぇ〜。綾小路くんは本当に女の子が好きなのね」

綾小路「まあな!これがオレの生きてる意味っていうか、可愛いものを愛でることが存在意義的な?」

軽井沢「ちょっとまってストップ」

綾小路「結構いい感じじゃなかったか?表情に加え身振り手振りも加えたつもりだったんだが」

軽井沢「うん、それはいいんだけどさ。振る舞いはいいとして会話の中身が酷すぎなんですけど」

綾小路「池ってこんな感じじゃなかったか?」

軽井沢「池くんの雰囲気をモデルにするのは良いけど、中身はだめでしょ!絶対女子に嫌われるから」

綾小路「そうだな。参考にするのは表面だけで、中身まで真似たら意味ないよな」



軽井沢「わかったならおっけー。てか普通に明るかったらあんたかなりモテそう」

綾小路「おお、そうだったのか。今後はこのスタイルもありだな」

軽井沢「………っていうのは嘘だから」

綾小路「おい。危うく次の日からそのキャラで学校に通うところだったぞ」

軽井沢「急に行動力ありすぎでしょ…。この学校にいる間はやめときなよ?痛い目見るから」

綾小路「さすがに最初の軽井沢の話を聞いて、いきなりキャラを変えようとは思ってないから、そこは安心してくれ」

軽井沢「そっ」

綾小路「軽井沢から見た今のオレはどういうキャラだ?」

軽井沢「根暗、無感情、機械、腹黒」

綾小路「何一つとして褒められている気がしないな」

軽井沢「一切褒めてないから安心してよ」

綾小路「じゃあ仮にその印象だったとして、それの延長線上というか、上位互換みたいなキャラ作りはどうだろう」

軽井沢「さり気なく認めなかったでしょ今。でも、延長線上のキャラ作りってのはありかも」

綾小路「あ、こいつちょっといい方向に変わったな、というような印象だったら今からでも変えれそうだな」

軽井沢「確かにねー」

綾小路「このキャラの上位互換ってなんだ?」

軽井沢「クールキャラとかじゃない?オレ様ちっくというか、少女漫画に出てくるヒーロー役の」

綾小路「少女漫画を読んだことがないからわからないな。オレ様といえば、龍園みたいな感じか?」

軽井沢「あれはないでしょ。……あ、最初にあんたがあたしを脅してきた時みたいな」

軽井沢「あれに愛情と優しさ込めた感じがいいんじゃない?」



綾小路「なるほどな。キリッとした感じで、押し迫ればいいのか」

軽井沢「いや、押し迫る必要性はないけど」

綾小路「軽井沢」壁ドン

軽井沢「ひぅっ!な、なに…急に!?」

綾小路「………」ジー

軽井沢「ちょ、ちょっと、ホントなんなわけ!?」

綾小路「いつも頑張って強気に振る舞ってる様が、可愛いと思ってな」

軽井沢「は、はぁ?なに急に意味分かんないこと・・・」

綾小路「最近の態度について。少し立場を理解してないようだから、再認識させてやろうって話だ」

軽井沢「それは!…確かに、ちょっと言い過ぎてたことはあったかもしんない。ごめん、なさい」

綾小路「今更謝っても遅い」

軽井沢「な、なんでよ!ちゃんと謝ったでしょ!」

綾小路「その態度に反省の色が見えないな」アゴクイッ

軽井沢「んぅ!…ご、ごめ…やめ、て」

綾小路「やめてほしいのか?やめると思ってるのか?」

軽井沢「あやまるから、ちゃんと、だから…」

綾小路「言っただろ。もう、遅い」

軽井沢「な、んで…あ、たしは…普通に、清隆と…」




綾小路「いつまで続ければいいんだ?これ」パッ


軽井沢「あたしは!…って、はい?」





綾小路「こんな感じであってるのか?進めて良いのか不安になる」

軽井沢「………あ、うん。いいんじゃない?…え、あのさ、今のって演技だったの?素じゃなくて?」

綾小路「一応要望通りに演じてみたつもりだが、結構違和感のない自然体にできてたか?」

軽井沢「いや、うん……じゃない!全然ダメだから!強引に迫りすぎでしょ。もっと優しさありきの王子様…みたいなの出来ないわけ?」

綾小路「軽井沢でも意外とそういうのに夢を見るんだな」

軽井沢「うっさい!」

綾小路「優しさありきっていうのが調整難しい。一応優しくしたつもりだったんだが」

軽井沢「あたし以外にやったら、怖がられて終わりだっての普通」

綾小路「軽井沢はあんな感じのでも良かったということか?」

軽井沢「そ、そういうわけじゃないし。…言葉の綾的な?」

綾小路「それは使い方が違う気がするが…それにしてロールプレイも様になってきたな。なかなか迫真の演技力だ」

軽井沢「は?……あ、さっきの。あ、当たり前じゃん、誰だと思ってんの?」

綾小路「ギャル風乙女」

軽井沢「完全にバカにしてるでしょ!」

綾小路「さておき、キャラ性に難航してきたな。大分行き詰ってきた」

軽井沢「もう、目立つから止めたほうが良いんじゃない?平凡に平和でいるかいないかわからないくらいが、清隆に都合がいいんでしょ?」

綾小路「それもそうだな。ということは、平凡キャラの上位互換を模索するのが正解か。どうしたら良いと思う?」

軽井沢「もう、イメチェン終わり!!」






〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓



【将来の進路】




軽井沢「ねぇ清隆」

綾小路「ああ」

軽井沢「結構先の話にもなるけどさ、高校出たら皆進む先って違ってくるよね」

綾小路「ああ」

軽井沢「大学行く人もいれば、就職する人も出てくるだろうし」

綾小路「ああ」

軽井沢「清隆は将来のこととか考えたことある?」

綾小路「うーん、特に無いな。今を生きるので精一杯だ」

軽井沢「この学校じゃあねー。でも、いつか考えなきゃいけないものじゃん?」

綾小路「たしかにな。軽井沢はなんか考えてるのか?」

軽井沢「まぁ、あたしも特に考えてるわけじゃないけどさ。大学は行こうかなーくらい」

綾小路「大体の人がそんな感じだろう。須藤とかはバスケ方面行くだろうしな」

軽井沢「将来の夢みたいなのがある人ってちょっと羨ましい」

綾小路「まあな。その分苦労や苦悩も多いだろうが、充実感はありそうだ」



軽井沢「その点あたしらって、結構酷いよね」

綾小路「なんでだ?」

軽井沢「だってさ、あたしは誰かにくっついてそつなく生きていこう的な考えなわけじゃん?」

綾小路「それは酷いな」

軽井沢「うっさい。あんたはなんか考えあって生きてるわけ?」

綾小路「誰の目にも止まらず、至って平凡に生きていきたい」

軽井沢「寂しい人生ね。この学校出たら就職するの?」

綾小路「いや、オレも大学に行くと思うぞ。働いていたら、コキ使われて大変だろうしな。ギリギリまで楽していたい」

軽井沢「すっごい後ろ向きな理由なんですけど…」

綾小路「でもそうだな、先のことをちゃんと考えるいい機会かもしれない」

軽井沢「でしょ?やりたいこととか無いわけ?」

綾小路「例えば?」

軽井沢「んー、結婚とか」

綾小路「ベタだな」



軽井沢「それも一つの選択肢でしょ。あたしは人目にあんま出たくないし、養ってもらいたい」

綾小路「軽井沢なら、なんでもそつなくこなしてそうだけどな。アパレル店員なんて似合うんじゃないか?」

軽井沢「それはありね。ファションとか好きだし。接客とかはあんまりやりたくないけど」

綾小路「そう考えるとオレはなにもないな。似合いそうな職業とかあるか?」

軽井沢「工場でひたすらボタンをポチポチしてる作業員とか?」

綾小路「………確かに結構似合うかもしれない。なにも考えずに生きていくのは、割りと嫌いじゃないしな」

軽井沢「なんか本当にそうやって生きてそう。戦略家なんだから思い切って経営者にでもなってみたら?」

綾小路「オレにそんな度量も気力もないの知ってるだろ」

軽井沢「もしかしたら、考え方とか変わるかもしんないじゃん」

綾小路「絶対ないってことは無いだろうけどな。あんまり想像できない」

軽井沢「そう?割りとしっくりだと思うけど。堀北さんが社長で、あんたが社員的な」

綾小路「その立場は経営者と呼べるのか?」

軽井沢「知らないわよ。実際会社ってどういう仕組なのか知らないし。儲かったら養ってよ」

綾小路「その自分のために、他人に苦労を擦り付ける生き方嫌いじゃないぞ」



綾小路「オレとしては、できれば楽に好きなことやって生きていきたいところだ」

軽井沢「あんたにやってて楽しいとか、好きなことあるの?」

綾小路「ミュージシャンになるとか」

軽井沢「それは予想外。音楽とか好きだったっけ?」

綾小路「人並みに。といってもこだわりがあるわけじゃないな」

軽井沢「だめじゃん」

綾小路「まあ、就職に関しては大学生になったら考えるさ」

軽井沢「だね。とりあえずまだ遊んでたいし。清隆は文系と理系どっち行くの?」

綾小路「文系だな」

軽井沢「なんで?」

綾小路「大学生って遊んでるイメージが強いが、理系は全然そうでもないってのを何処かで聞いた」

軽井沢「あー。なるほどね」

綾小路「軽井沢はどうするんだ?文系だろうけど」

軽井沢「決めつけんなし。文系だけどさ」



綾小路「理由は?」

軽井沢「理系科目とか、何言ってるか全然わかんない。なんか気持ち悪くなるじゃん?」

綾小路「最後のはどうかと思うが、予想通りの答えで安心した」

軽井沢「むかっ。あのさ、清隆は大学行くとしたらどのくらいのレベル狙う?」

綾小路「偏差値的な話か?無難に45〜50辺りでいいかと思ってるぞ」

軽井沢「なんで?あんたって、実際は結構頭良いんでしょ?もっと上の大学とか狙わないの?」

綾小路「疲れそう」

軽井沢「理由雑すぎでしょ。……もし、気が変わっていいとこ目指そう、とかならないわけ?」

綾小路「んー、ないだろうな。至って平凡に生きていきたい」

軽井沢「あっそ。まあいいけど」

綾小路「なんでそんなに気になるんだ?」

軽井沢「特に理由はないわよ。出来るのにやらないのはなんでかなーくらい」

綾小路「そういうことか。強いて言えば、普通ってのに強い憧れがあるってだけだな」



軽井沢「ふ〜ん。じゃあもしかしたら、同じ大学に通ってたりしてね、あたしら」

綾小路「確かに。軽井沢は頑張る気無いのか?」

軽井沢「あると思ってるの?」

綾小路「全然」

軽井沢「それはそれでムカつく。もし、一緒の大学行ったら、今みたいになんか協力とかする?」

綾小路「協力?そうそうこの学校みたいなことにはならないと思ってるが」

軽井沢「あたしが清隆の友達とか、恋人になりそうな人たちを引っ張ってきて、あんたはいざって時にあたしを守ってくれるみたいな」

綾小路「おお、それは助かる。守るって言われても、何から守ればいいのかわからないが」

軽井沢「ほら、あたしって敵を作りやすいじゃん?」

綾小路「納得した。そうだな、同じ大学一緒になったらそうするか」

軽井沢「うん。よろしくね」

綾小路「それにしても、今日は至って普通の雑談だったな」

軽井沢「たまにはいいでしょ。てか、あんたが持ってくる話題が毎回おかしいんだって」



綾小路「そんなことないだろ。オレなりに楽しめる話題を持ってきたつもりだ」

軽井沢「そりゃ、楽しくはあったけどさ。キャラ崩壊酷くない?こういう普通の雑談が皆がやってることだからね?」

綾小路「そうだったのか…。それでよく話題が尽きないな」

軽井沢「ほんとあんたって、人間社会向いてないわ。宇宙人なの?」

綾小路「これでも一応人間のつもりだ」

軽井沢「どうでもいいけど。じゃあ今日はこれで終わろっか。またね」

綾小路「そうだな。また明日」

軽井沢「おやすみー」

綾小路「ああ」




綾小路「………大学生活か。友達出来るか心配だな」




〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

(ネタをください)


【コント?】




軽井沢「ねぇ清隆」

綾小路「ああ」

軽井沢「あんたとの関係はこれで終わりってことで、連絡先消したじゃん?」

綾小路「ああ」

軽井沢「おかげさまで連絡も取れず、清隆の部屋の前にまで来る羽目になったわけだけど」

綾小路「原作に合わせていくスタイル」

軽井沢「けどノリは変えないよね。てか早く入れてくれないと誰かに見つかるっての」

綾小路「そうだな」ガチャ

軽井沢「お邪魔します」

綾小路「それにしても、大変だったな」

軽井沢「全部あんたのせいだけどね。詳しくは最近発売した原作7巻を読んでね」



綾小路「だが、これ以降軽井沢が嫌な目に合う可能性もなくなって万々歳だ」

軽井沢「本当に思ってるの?」

綾小路「もちろん」

軽井沢「あたしのためじゃなくて、自分のためになるから?」

綾小路「もちろん」

軽井沢「そこは嘘でもあたしのためって言ってよ」

綾小路「軽井沢のために決まってるだろ」

軽井沢「引っ叩かれたいの?」

綾小路「なんという理不尽。けど、オレのなかで軽井沢の株が上がったのは本当だ」

軽井沢「どうも。あたしのなかでは清隆の株は大暴落を起こしてたけどね」

綾小路「お前それ本気で言ってんのか」

軽井沢「いや本気で言ってたら清隆と一緒にいないでしょ」




綾小路「へへへヘヘッ」
軽井沢「へへへヘヘッ」






綾小路「なんだかんだで軽井沢とはずっとコンビを組んでられそうで安心した」

軽井沢「今の流れでいくとお笑いコンビになるんですけど」

綾小路「違うのか?」

軽井沢「違うと思いたい。お笑いコンビって響き嫌じゃない?」

綾小路「全国のお笑い芸人に謝りなさい」

軽井沢「ゴメンネ」

綾小路「よし、じゃあ早速コンビ名とコンセプトについての打ち合わせをするか」

軽井沢「そんな予定は何一つ想定してなかったんだけど」

綾小路「今回はオレが話振る予定だったというのに、軽井沢が切り出したからな」

軽井沢「そこはあんたに原因あると思う」

綾小路「それでは本題に入ります」

軽井沢「当然の如くスルーよね」

綾小路「順序的にコンセプトを決めないとコンビ名は決められないと思う」

軽井沢「そうかもね」



綾小路「漫才、コント、一発芸とかいろいろあると思うが、軽井沢はなにがいいとかあるか?」

軽井沢「ちょっと待って」

綾小路「なんだ」

軽井沢「なんでお笑い方面にいってるわけ?他のコンセプトでいいじゃん」

綾小路「そうはいっても、他になにかあるか?」

軽井沢「んー。ラジオ的な?」

綾小路「地上波でやるのか」

軽井沢「そういう意味じゃなくて、ラジオ風な淡々とした雑談するみたいな意味で」

綾小路「確かにそう考えるとラジオっぽいのかもしれないな。ラジオ聴いたこと無いけど」

軽井沢「あたしも無いけどね」

綾小路「そうなるとコンビ名も決めやすいな。軽井沢TVとかか」

軽井沢「なんであたしにスポットライトあたってんの…」



綾小路「綾小路と軽井沢を合わせて、アヤカルラジオ」

軽井沢「可愛げは出てきたけど、なんとなく語感が嫌」

綾小路「強者にあやかることで平和を得ている」

軽井沢「完全にあたしのことバカにしてきてるでしょ。なんなの?あたしのこと嫌いなわけ?」

綾小路「嫌いだったら軽井沢と漫才やってないだろ」




軽井沢「へへへヘヘッ」
綾小路「へへへヘヘッ」




軽井沢「って違うから。漫才やってないから」

綾小路「さて、コンビ名も決まったことだし、次は商品化についてだな」

軽井沢「決まっちゃうんだ…。てか商品化ってなに」

綾小路「アヤカルラジオとして収録、気ままな高校生の会話音声として売りに出していこうと思う」

軽井沢「いや、なにそれ、恥ずかしいんですけど。誰も買わないし」

綾小路「そうか?」

軽井沢「あんたは買うわけ?例えば堀北さんと櫛田ちゃんが同じことしてたとしたら」

綾小路「ちょっと興味あるかもしれない」



軽井沢「…うん、あたしもそれはそれで興味あるかも。じゃあ、池くんと山内くんとか」

綾小路「どうでもいいな」

軽井沢「でしょ?そりゃ時の人であればウケるかもしれないけど、あたしもあんたも知名度皆無だし」

綾小路「軽井沢は悪い意味で知名度高いだろうけどな」

軽井沢「ちょっと胸が痛いから辞めて…。なんだかんだ今月はメンタルボロボロだし」

綾小路「でもいい意味でも知名度あるだろう」

軽井沢「今更慰めてもらってもねー。全然あるようにも思えないし」

綾小路「いっぱいあるぞ」

軽井沢「碌なこと言わなそうだけど、一応聞いてあげる」

綾小路「軽井沢の可愛げが自分に向けられた時にそいつは落ちる」

軽井沢「………どういうこと?」

綾小路「自分に関係ない状態であれば、ビッチが!となるが、その笑顔をいざ自分に向けられると、デュフフってなるだろ?」

綾小路「単純な男ほど引っ掛かりやすい。干支試験の時のAクラスのやつみたいにな」

軽井沢「絶対バカにしてる」



綾小路「そんなことない。中身はどうあれ、可愛いっていうのは良いポイントだろ?」

軽井沢「ありがと。言われなくてもあたしの中身は腐ってますよ。清隆に言われたくないけどね」

綾小路「かく言う恋愛経験に乏しいオレもころっと落ちる」

軽井沢「本気でいってんの?」

綾小路「大真面目だ。上目遣いでおねだりされたら、うっかり大量のPrを振り込むかもしれない」

軽井沢「………ねぇ、清隆。あたし、あなたになら、何されても…いいよ?」ウルウル



綾小路「急にどうした。気味が悪いぞ」

軽井沢「死ねば?」



綾小路「気に入らないか…。でも他にもいいところはある」

軽井沢「もう聞きたくないんだけど」

綾小路「アホガールに思えて実はキレ者とか」

軽井沢「清隆から見たあたしの外面の評価がムカつく。てか別にキレ者じゃないし、誰がそれを評価してくれるわけ?」

綾小路「評価しているやつは沢山いるぞ」

軽井沢「例えば?」

綾小路「オレとか龍園は軽井沢への評価は高いな」

軽井沢「清隆はともかく、龍園からの評価とかされたくないんだけど。もっとマシな人は?」

綾小路「もういないぞ?」

軽井沢「2人しかいないのに沢山いるとか言ったわけ!?」

綾小路「そこに気づけるところがキレ者の頭角現してるよな」

軽井沢「ウザ」



綾小路「まあなんだ、素の軽井沢や、そのポテンシャルを見抜けるやつなら、高評価受けること間違い無しだ」

軽井沢「んー。まあ、一応清隆なりに褒めてくれてると思うことにする。清隆自身は、その、あたしのことどう思ってるわけ?」

綾小路「自分の次に信用できる存在。そうそう現れるもんじゃないだろうな」

軽井沢「ふーん。それは悪い気はしないかも」

綾小路「そいつは良かった」

軽井沢「てかさ、そんだけ人と距離測ってたら、友達とか恋人出来なくない?」

綾小路「そんなこと無い。恋人は無理かもしれないが、友達なら沢山いる」

軽井沢「キヨポングループね。壊れないといいね」

綾小路「そうならないようにしてみせるさ」

軽井沢「意外。そうなったらそれまでとか言うと思ったのに」

綾小路「今のところあそこのメンツが一番気楽だからな」

軽井沢「あっそ。じゃあ恋人はどうすんの?一生独り身は無いと思うけど」

綾小路「満足の行く交友も作れないうちからそこを考えてもな。そのうちなんとかするだろ」



軽井沢「もし出来なかったらあたしが付き合ってあげよっか」

綾小路「頼んだ」

軽井沢「じゃあ、今あたしが清隆に告白したらどうする?」

綾小路「印鑑と判子とシャチハタを持ってくる」

軽井沢「ねぇ清隆」

綾小路「ああ」

軽井沢「好き」

綾小路「結婚しよう」




綾小路「エンダアアアアアアアアアアアアアアア」ボーヨミ
軽井沢「イヤァアアアアアアアアアアアアアアア」ボーヨミ




軽井沢「………」

綾小路「なに照れてるんだ」

軽井沢「寒すぎて恥ずかしくなった」



綾小路「毛布出そうか?」

軽井沢「そういう意味の寒いじゃないから」

綾小路「なるほど、その心は」

軽井沢「いや、そのフリはおかしいでしょ…。てかお腹すいた」

綾小路「確かになにも食べてなかったな」

軽井沢「清隆の台所借りていい?なんか適当に作ったげる」

綾小路「ああ、もちろん。なんか悪いな」

軽井沢「別にいいわよ。押しかけたのあたしだし」

綾小路「自然に会話を流したと見せかけて、さっきの照れ隠しもあるというパターン」

軽井沢「思ってもいうなし!じゃあちょっと借りるから」

綾小路「よろしく頼む」





軽井沢「ちょっと彼女っぽいかも………なんてね」




〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

7巻の軽井沢にやられて復活

ラブコメで書きてぇ…
誰か立てくださいお願いします

【軽井沢恵の独白】

冬休みが始まった。
翌日には学生が沸き立つ行事であるクリスマスイブ。

私に起きた前日の悲惨な出来事なんて、誰一人知る由もなく、お気楽に。
私自身もそんなことがなかったかのように、明日から今まで通りに過ごしていくんだと理解している。

自惚れかもしれないけど、ここ最近の出来事は、まるでドラマやアニメのヒロイン役のようだった。
いや、確実に自惚れなんだろう。

ヒーローであるはずの清隆が、舞台から降りてしまうのだから。
元々私の存在はエキストラでしかない。

けど、それは正しいこと。
何者でもない寄生虫のような私が、なんと厚かましいことだろうか。

青春なんていらない。
友達なんていらない。

これからも充実感もなにもない、ただただ傷つかずに生きて行くためにそつなく過ごす一般人。
そう自分自身で決めていた。

これでよかったのだ。
不安で埋め尽くされ、怖い目に合わされ、陥れられていた状況から開放されたんだから。

やべまちg

>>99

投稿ミス
なんでもないです

下からちゃんとしたの貼ります



【メインヒロイン】

軽井沢「ねぇ清隆」

綾小路「ああ」

軽井沢「アニメとか漫画って、大体ヒロインがいるじゃない?」

綾小路「ああ」

軽井沢「ちょっとした出会いから一緒に行動するようになって、話を盛り上げるスパイス的な存在よね」

綾小路「ああ」

軽井沢「あたしって結構ヒロイン力高いと思うんだけど、どう思う?」

綾小路「ヒロインは自分のヒロイン力が高いとか言わないと思う」

軽井沢「言わないで」

綾小路「………なんかすまん」ペコッ

軽井沢「や、やめてよ…本気であたしが痛い子みたいじゃん」

綾小路「違うのか?」

軽井沢「………認めます。けど話題に出しちゃったからこのまま話は進めます」

綾小路「さすが、メンタルが鍛えられてきたな」

軽井沢「おかげさまで」



綾小路「それで、なんの話だ?」

軽井沢「ヒロインっぽい人沢山いるから、あたしもヒロイン力高めようと思って」

綾小路「確かにな。高校生とは思えないキレ者揃いの上に、容姿まで揃ってレベル高いなんてな」

軽井沢「高校生とは思えない筆頭がなに言ってんだか」

綾小路「素朴な疑問なんだが」

軽井沢「なに?」

綾小路「なんで高めたいのかは知らないが、そもそもヒロイン力ってなんだ?」

軽井沢「あたしに聞かないでよ」

綾小路「……話を振ったやつが分からないでどう進めるんだ」

軽井沢「分からないから考えてどうしていくか話し合うんじゃないの?」

綾小路「それは一理ある」

軽井沢「で、清隆的には誰が一番ヒロインっぽいと思う?」

綾小路「そうだな……。最近博士にオススメを聞いて、いろいろアニメに手を出しているんだが」

軽井沢「ちょうどいいじゃん。参考になりそう」

綾小路「学園モノなんかで考えるなら、櫛田と一ノ瀬の二強だな」

軽井沢「ふーん。そう思う理由は?」

綾小路「学園のアイドルとかマドンナという印象がついてそうだから」



軽井沢「…確かに。実際1年の中じゃ知らない人いないしね。櫛田さんなんて全員友達なんじゃないの?」

綾小路「夏に聞いた話だと、2,3年も結構知り合いが多そうだった」

軽井沢「えぇ、マジ?…すごいけど、なんかそこまで行くとおかしいでしょ」

綾小路「入学したてに言っていた、全員と友達になるってのは本気だったのかと戦慄するな」

軽井沢「そういえば言ってたねー。あの時は頭お花畑の子だと思ってたけど」

綾小路「対して一ノ瀬も、生徒会に入ってるということで2,3年からの認知度は高いはずだしな」

軽井沢「あたし的には一ノ瀬さんのほうがヒロインっぽいかも」

綾小路「なんでだ?」

軽井沢「一方的に知られていて、声をかけられたらラッキーくらいの人って希少価値高くない?」

綾小路「言われてみれば、アニメに出てくるマドンナはそういうタイプだったな」

軽井沢「でしょ?」

綾小路「しかも、本人は男子から告白されたことないとまで言っていた」

軽井沢「いや、流石にそれは嘘でしょ。絶対モテるし、みんなほっとかないでしょ」

綾小路「逆に高嶺の花過ぎて告白しようという気にもさせないんじゃないか?」

軽井沢「あんまり信じられないけど、ホントだったら凄いよね」

綾小路「間違いなくメインヒロインポジションだな。櫛田とのダブルメインと言った感じで」



軽井沢「属性が似てるから若干立ち位置かぶってるような」

綾小路「一ノ瀬を常に優しいマドンナだとしたら、櫛田は怒らせると怖い幼馴染系というような差別化はできる」

軽井沢「なによ、幼馴染系って」

綾小路「印象的なものからある程度の属性分けがされているようだ」

軽井沢「いらない知識な気がする」

綾小路「サブヒロインとしては、坂柳と堀北だろうな」

軽井沢「なんで?堀北さんとかメインヒロインな気もするけど」

綾小路「そういう作品もあるけどな。ただ、常時ツンツンしてるやつはサブのポジションのほうが多い」

軽井沢「そういうもんなんだ」

綾小路「坂柳は圧倒的にサブヒロインポジションだな」

軽井沢「それはちょっとわかるかも。戦った後に惚れるタイプでしょ」

綾小路「だな。最初は主人公とかにいい印象をもってなくて、戦いを挑むも敗れ後からヒロインポジションに参入」

軽井沢「すっごい想像出来る」



綾小路「ああいうタイプは仮に一人ヒロインを選ばざるをえなくなっても、全く心が痛まない」

軽井沢「なんか悟ってる感あるしね。あわよくば私がみたいな感じだから傷つかなくて済むし」

綾小路「つまり卑怯者というわけだ」

軽井沢「ねぇ、なんか個人的な棘出てない?…坂柳さんとなにかあったわけ?」

綾小路「他にはAクラスの神室ってわかるか?」

軽井沢「絶対なんかあったでしょ。櫛田ちゃんほど交友広いわけじゃないからわからない」

綾小路「坂柳の護衛をしてるやつだ」

軽井沢「あー、ちょっと見たことあるかも」

綾小路「あれは、先祖代々受け継がれている神室流剣術みたいなスキルを持ってるキャラだ」

軽井沢「は?」

綾小路「あの手のキャラは家に剣術道場があって、その免許皆伝している武闘派と見せかけて少女趣味の乙女な立ち位置だ」

軽井沢「アニメの見すぎでしょ」

綾小路「ヒロイン入りしたら絶対人気出るぞ。けど報われない不憫な子ポジションであることに変わりはない」

軽井沢「清隆のアニメ知識って絶対偏ってる」

綾小路「そんなことないだろ。逆に軽井沢はどんなの見てるんだ?」



軽井沢「いや、あんまり見ないからわかんないけど、ジャンプとか少女漫画系を想像してた」

綾小路「なるほどな。博士から教えてもらったのがライトノベル系ばかりだったから、噛み合っていないのか」

軽井沢「参考にはなったけどね」

綾小路「それを経て軽井沢はどうするんだ?」

軽井沢「あたしにアニメのヒロインは無理」

綾小路「ちなみにラノベだと、軽井沢みたいのはヒロインにちょっかいかけて読者から嫌われるキャラだ」

軽井沢「畳み掛けんなし!」

綾小路「いや、1つ属性を忘れていた」

軽井沢「なにが?」

綾小路「強がって見せていたキャラが、実は過去のトラウマの反動で今を形成しているというパターンだ」



軽井沢「…今のあたしみたいな感じってこと?」

綾小路「ああ。どちらかと言うとサブヒロイン側だが、トラウマを拭ってあげるとメインヒロイン感が出る」

軽井沢「!」

綾小路「ギャップがかなり大きく響くのと、守ってあげたくなる衝動。そして健気感が出たりするともう最強だな」

軽井沢「そ、それで?」

綾小路「が、大抵そのキャラは報われないからこそ輝くのであって、結ばれたら意味が無いという、なんとも胸が痛い」

軽井沢「………………」

綾小路「どうしたんだ?」

軽井沢「もうやだ」

綾小路「?」

軽井沢「清隆のアホー!」バタン!

綾小路「あ、おい。久しぶりになにか怒らせたか…」




綾小路「…オレはやっぱり最後の報われないキャラが一番好きだな。博士と今度議論してくるか」




〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2017年11月02日 (木) 20:54:02   ID: eTGV44FI

7巻読んで久しぶりに見に来たら、更新されてて、ビックリした笑。軽井沢ssの中で一番気に入ってるわ( *˙ω˙*)و グッ!

2 :  SS好きの774さん   2017年11月07日 (火) 16:54:18   ID: BQEHU8SD

いつも見てます!
更新お待ちしてます!

3 :  SS好きの774さん   2017年12月08日 (金) 05:54:04   ID: p9AIFzcj

普通に面白い

4 :  SS好きの774さん   2018年09月12日 (水) 21:56:23   ID: it299yL1

すげーよかったよ...

5 :  SS好きの774さん   2018年11月26日 (月) 22:14:05   ID: HJkZwrpl

おもしろいです!!

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom