ニコ（なんでこんな太っ…いやふっくらしてんの！？おかしはまあ…大我と一緒にいつもよりは食べるようにはなったけど…）

ニコ（仮面ライダークロニクルの時に死ぬほど戦ってたじゃん！？、むしろ痩せてるんじゃ…）

大我「晩飯できたぞ」ｺﾝｺﾝ

ニコ（大体おかしは大我と二人でいるからそのぶん必要で…だから…これは大我のせい…いや…それは…）

　ガチャ

大我「できたぞ」

ニコ「おわあ！」

大我「…何を驚いてやがる」

ニコ「ノックぐらいしろ！」ﾏｸﾗﾅｹﾞ

大我「ノックしたぞ！てめーこそ返事ぐらいしやがれ！」ﾎﾟｲ

ニコ「うっさい！この白髪ジジイ！」ﾌﾞﾝ

大我「なっ…」

ニコ「あっ…」ｼﾏｯﾀ

大我「」ｽﾞｰﾝ

ニコ「…えっと…その…」

大我「…覚めるから、なるべく早く来い」ﾊﾞﾀﾝ

ニコ「…やっちゃった…」

覚める→冷めるですね

　食卓

大我「」ﾊﾟｸﾊﾟｸ

ニコ「…」ｼﾞｰ

ニコ「…あのさ、ごめんって」

大我「いや…別にいいんだ…どうせ俺なんか…」ｳﾂﾑｷ

ニコ「また闇に落ちないでよ！」

大我「…俺は闇医者だ」ｽﾞｽﾞｰ

ニコ「もう誰もそう思ってないと思うけど？」

大我「そうか？」ﾎﾞﾘﾎﾞﾘ

ニコ「うん」

ニコ（むしろ光を取り戻すように髪が黒くなってるような…）

大我「まあそんなことはいいから、お前も食え」ｽｯ

ニコ「…いただきます」

大我「ああ」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

ニコ「…うん！美味しいね！」ﾊﾟｸﾊﾟｸ

大我「そりゃどーも」ﾌｯ

ニコ（大我の料理美味しいからつい食べ過ぎちゃうんだよね…ん？そうか！）

ニコ「ねえ大我？私のご飯、少し減らしてくれない？」

大我「あん？なんでだ」

ニコ「えっと…それはね…」

大我「…まさか、さっきのこと気にしてんのか？」

ニコ「いやぁ、違うよ？」ﾋﾟｭｰﾋﾟｭｰ

大我「食事中に口笛ふいてんじゃねえ」

ニコ「これはですね…そうそう！今日美味しいもの食べてきてさー！あんまりお腹すいてない？みたいな？」ｱｾｱｾ

大我「…俺の飯よりか？」

ニコ「うっ…ええと…」

大我「…わかった」ﾊｧ

ニコ「え？」

大我「ただし、手つけてるもんは残さず食え！いいな？」

ニコ「！…はーい」

大我「…」

　夜中

ニコ「なんかあんまり食べられなかった…」ﾎﾟﾝﾎﾟﾝ

　『…俺の飯よりもか？』

ニコ「悪いことしちゃったな…」

ニコ「ってそうじゃない！今、私の前に最大級の敵がいるんだった！」

　《体重計》ﾎﾞｰﾝ

ニコ「もし増えてたらどうしよう…いや！」

ニコ「私は運命と戦う！そして勝ってみせる！」

　ガタガタ

ニコ「これで良かったよね？」

ニコ「…」ｿｰｯ

ニコ「！！」

ニコ「体重…変わってない！」ｳﾋｮｰ

ニコ「やっぱり私ね！太ってるなんてわけないじゃん！大我のやつに明日文句言ってやる！」ｱﾊﾊﾊ

ニコ「ふぁ～…もう寝よ～、起きてたら大我がうるさいし」ｱｸﾋﾞ

ニコ「おやすみ～」ﾌﾟﾂﾝ

　ﾊﾟﾁｯ

大我「…」

大我「一応、体重計に細工しておいて良かったな」ｶﾁｬｶﾁｬ

大我「あいつ…やっぱり気にしてたんじゃねーか」ﾁﾗｯ

大我「…ニコと俺じゃ食う量も好みも違うし、やっぱり俺の飯が合わねーのか？」

大我「…少しは考えてやるか…大事な患者のために」ﾌｯ

大我「…おやすみ」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

ニコ「…」

　ｶﾞﾁｬ　ｷｲｲｲ　ﾊﾞﾀﾝ

ニコ（恥ずかしすぎでしょおおおお！！///)

　ﾁｭﾝﾁｭﾝ

ニコ「あんま眠れなかった…」

ニコ「おはよ～」ｶﾞﾁｬ

大我「よう、早かったな」ﾆｺ

ニコ「！！　そ、そう…？///」

大我「？」

大我「ほら、飯の用意手伝え」ｽｯ

ニコ「あっ…うん。…あれ？これって…」

大我「気づいたか？」

ニコ「ほぼ病院食じゃん…」ﾎﾞｰﾝ

大我「ああ。これが、お前のために考えた食事だ」ｷﾗｧ

ニコ「」

大我「これで毎日健康間違いなし！後は睡眠をたっぷりとって、ちゃんと運動したら…」ﾍﾟﾗﾍﾟﾗ

ニコ「このバカーーーー！」

大我「！？」

ニコ「なんで病院で病院食食べないといけないんだよ！」

大我「そんなこと言われても…」ｺﾝﾗﾝ

ニコ「私は大我の料理が食べたいの！大体病院食なんてまずいだけじゃん！」



永夢「聞き捨てならないなぁニコちゃん」ﾊﾞｧｰﾝ

ニコ「え、永夢！？」

ニコ「なんでここに…」

永夢「いや…大我さんから呼ばれて…」

大我「朝からわりいな」

永夢「いえ…それはそうとニコちゃん、病院食も栄養バランスを考えて作られてるんだよ？まずいだけ、なんてことないよ」

ニコ「そんなこと知ってるよ！でも今の私は大我の料理以外口にしたくないの！」ﾂｰﾝ

大我「え」

永夢「ニコちゃん…？」

ニコ「なんか変なこと言った！？」ﾌﾟﾝｽｶ

永夢「大我さん…」ﾆﾔﾆﾔ

大我「な、何にやけてんだてめえ！///」ｶﾞｼｯ

永夢「す、すいません！」

永夢「とりあえず食べてみてよ。今日の献立なら美味しいだろうし。僕なんてほぼ毎日食べてるよ？」

ニコ「たいがぁ…」ｳﾙｳﾙ

大我「…！まあ食ってみろ！身体に悪いことなんてねえから！」

ニコ「うん…」ﾊﾟｸ

ニコ「！」

永夢「…どう？」

ニコ「まずくは、ない…65点といったところね」ﾌﾝ

永夢「そっか…」ﾎｯ

大我（それでいいのかエグゼイド…）

　ｶﾗｯ

ニコ「ごちそうさまでした」ﾊﾍｰ

永夢（綺麗に食べてるなあ…育ちいいのかな？）

大我（俺の教育の賜物だ）

永夢（！？）

大我「どうだ？うまかったろ？」

ニコ「まあまあ…でも～三食これって言われるとちょっとね～」ﾁﾗｯ

永夢「ええ…」

ニコ「てか、私病人でもなんでもないし！病院食の必要がないしね」

永夢「え？そうなの？」

ニコ「え？じゃあなんのために来たの？」

永夢「てっきり入院したけど、病院食食べなくて困ってるのかと…」

ニコ「…そんなガキじゃねーよ！」ﾊﾞｺｯ

永夢「痛っ！！」

　ｶﾞﾗｯ

永夢「じゃ、僕はこれで」ﾍﾟｺｯ

大我「ああ。わざわざすまなかったな」

永夢「まあこれくらいはどうってこと…大我さん」

大我「なんだ？」

永夢「ニコちゃんのこと…大事にしてあげてくださいね」ﾆﾔﾆﾔ

大我「てめえええええ！」ｶﾞﾊﾞｧ

永夢「うわああああああ！」

　ｶﾞﾁｬ

ニコ「永夢、帰ったの？」

大我「ああ。…どうした？」

ニコ「…昨日は嘘ついてご飯食べなくてごめんなさい！」

大我「！！」

ニコ「私、やっぱり大我の料理が食べたい！」

大我「…そうか」

大我「毎日、俺の飯でもいいか？」

ニコ「うん！」

大我「好き嫌いせず残さず食うか？」

ニコ「…うん」

大我「だったら、お前がこれ以上太らないように俺も料理考えないとなぁ」ﾆﾔ

ニコ「なっ…てめー///」

大我「まずは、おかしの量を減らすところからだな」

ニコ「…うぅ～…」

大我「大丈夫。俺も頑張るさ、ニコ」ﾆｺﾘ

ニコ「うっ…がんばる」

ニコ「…ところで大我？私、どうやら運動不足みたいなんだけど…」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

大我「そうか？ちょっと待ってろ…」ｺﾞｿｺﾞｿ

ニコ「え！？」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

大我「ほら」ﾎﾟｲ

ニコ「…これ」ﾅﾜﾄﾋﾞ

大我「ま、これで頑張れ」

ニコ「…違うだろおおおお！」

大我「うおっ！」ﾋﾞｸｯ

ニコ「これはおかしいでしょ！」

大我「おかしいのはてめーだ！いいからそこで縄跳びしてろ！オロナミンC買ってきてやるから！」ﾀﾞｯ

ニコ「はあ！？待てやあ！！」ｶﾞｼｯ

大我「なに！？…と、おおっ！？」ｸﾞﾗｯ

ニコ「ちょっ…ええっ」ｸﾞﾗｯ

　ﾄﾞｽｰﾝ

　ｳﾏﾉﾘ

大我「いて…おいどけ！」

ニコ「…どかない！」

大我「ああ？」

ニコ「…単刀直入に言ってやる！大我！」

大我「なんだ！？」

ニコ「私と…そ、その…」ﾎﾞｿﾎﾞｿ

大我「あ！？聞こえねーよ！」ｲﾗｲﾗ

ニコ「だ…だからぁ…」ｶｧｧ

ニコ「あんたのガシャコンマグナムを…私の中にクリティカルファイアーしてよ！///」

大我「…は？」

ニコ「///」

大我「すまん…意味がわからん」

ニコ「あんたのやつを私の中にゲキトツロボッツしろっていってんの！」

大我「ますますわかんねーよ！」

ニコ「だったら力ずくで…」ｶﾞｻｺﾞｿ

大我「おい待て！やめろー！」ｼﾞﾀﾊﾞﾀ

ニコ「暴れんなよ…暴れんな」

　
　ンアッーーーー！

ニコ「ふう…」ｽｯｷﾘ

大我「」ｹﾞｿｯ

ニコ「…あんたのキメワザ、効いたよ///」

大我「」

ニコ「また遊ぼうね、大我…」

大我「…」ｺﾎﾝ

大我「Life is Beautiful」



　　　【TRUE END】