お友達 (7)


ヒトナリ君は人見知りでしたが、たった一人だけお友達がいました。

タカヒト君という同い年の男の子です。

二人はいつも一緒。何処に行くにも手を繋いで歩くほど仲良し。

ヒトナリ君の母親はそんな二人を見ていつも微笑んでいました。

ある夏の日。

二人が川に水遊びに行った時のこと、ヒトナリ君は足を滑らせ流されてしまいました。

助けようとしたタカヒト君も一緒に流されてしまいました。

ヒトナリ君は助かりましたが、タカヒト君が見付かることはありませんでした。

ヒトナリ君は明くる日も明くる日も探しに行きましたが、タカヒト君を見付けることは出来ませんでした。

悲しみに暮れるヒトナリ君でしたが、ある日突然タカヒト君はお母さんに連れられて帰って来ました。

ヒトナリ君は大喜びしましたが、一つ気になることがあったのでお母さんに訊ねました。

タカヒト君をどこで見付けたの、と。

お母さんは困ったように微笑んで、警察の人が見付けてくれたのよと言いました。

二人は今日も一緒です。


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1502631045

終わり。依頼出してきます。

ありきたりな話ですが読んでくれ方ありがとうございました

人なり君と人形ヒトカタの話です。

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom