女「この僕に>>2をさせる気かい?」男「まさか怖いとでも?」(17)

女「ぼ、僕が怖がるだなんて本気で思っているのかい?」

男「なかなか本心が言えない君を気遣わないといけないからねぇ」

女「へえ……いつの間にか随分と上からものを言うようになったじゃないか……」

男「おお。そこまで言うんだったら出来るんだろうな。>>2を」

女「や……やってやろうじゃん」

極道に殴り込み


男「『無謀な喧嘩を売ってごめんなさい』とたった一言謝るだけで済むというのに」

女「じょーだん。誰がお前みたいなやつに頭を下げるもんか」

男「その反抗的な態度、罰を与える側としては罪悪感を覚えなくて気持ちいいよ」

女「相変わらず気色の悪い趣味をしてるね」

男「君が吹っかけてきたんだから悪く言うのはよしてくれよ。また殺したくなる」

女「……場所。武器。連絡先、お前の」

男「はい、地図。あとの二つは知らない。ってか、要らないでしょ」

女「は? なんで?」


男「君への罰にならないから。1人でどうにかしてきてね」

女「罰って。だってこの案件は元々はお前が引き受けて――」

男「罰だから、ね?」

女「……帰ってきたら覚えとけよ」

男「不確定要素で話されてもねえ。未来の話だし」

女「帰ったらボコす」


――――――
――――
――

女「……ここ? この家? 門からご立派だこと」

女「でもこんなかあ。もっと広いお屋敷かと思ってたのに」

女「なーんか拍子抜け。期待との落差はおっきいよ?」

女「……もっかい地図見とこ。違ってたら謝らないといけないし」

女「この道があっちに行って、この標識がこれで、消火栓がアレ。……この木は何?」

女「よし。分かんない。違ったらごめん」


 『ちょいと嬢ちゃん、こんなとこで――』

女「ふっ――」

黒服「ぐふっ……お前なにを」

女「んー。なんかやっぱり合ってそう。せいっ」

黒服「ごっ……がっ、んぐぅ……」

女「そのままうずくまっていられたら見逃してあげる」

黒服「てっめ――」

女「はーい、残念」


――――――

――――――

『客間だ、客間! 廊下前で挟め!』

『なに逃がしてんだ! さっさと追え!』

『たかが女ひとりと舐めてかかんなよ!』

女「うーん。下っ端色の強い掛け声だこと」

短髪「お前、逃げ切れると思うなよ」

女「やめてよ。小物感に身震いしちゃうから」


短髪「コイツ……っ」

女「ナイフの握り方。柄の尻を垂直に握りのはナシね。やっ」

短髪「あ……」

女「こんな風に底を蹴り上げるだけでわりかし簡単にすっぽ抜けるよ」

短髪「……ひっ?!」

女「そんで相手から目を離さない。屈んで懐に入り込まれたら対処できないでしょ」

短髪「んぐっ!」

女「飛んでった武器なんて見つめてても帰って来やしないの。気持ちの切り替え、ね!」

短髪「が……んぶぅ……」


女「そこのスキンヘッド! 棒立ちしない! 今がチャンスだったでしょ!」
女「眼鏡! 銃を構えてるだけで相手が倒せるわけないじゃん! 撃てよ!」
女「あご髭! 刀を持ってるのになんで後方に居んのさ! 立ち位置考えろよ!」

女「あーもう、本当に期待外れ。これ終わったら全員に稽古つけてやっからな!」

眼鏡「好き勝手言いやがってっ」

女「仕方ないじゃん」

眼鏡「なっ! 早――」

女「弱いんだもん」


――――――
――――――

女「そう言えば、これって何をもって終わりになるの?」
女「……けっこう」

『あー……ぅー……』

『ああぁー……あー……』

『げほっげほっ……あ゛あ゛ぁー……』

女「倒したけど……」

女「……ねえ、どう思う?」


組長「も、もももう終わりでいいだろ。さすがに、な? な?」

女「根拠は?」

組長「この有様、見れば誰だってそう思うだろ。間違いなく」

女「そう。……跡取りは誰?」

組長「そこ、そこ、そいつ。壁際で転がってる――」

パァンッ


組長「……は?」

女「ん? 依頼だもん。殺さないと」

組長「よせ……やめろ……」

女「依頼だもん」

組長「撃つな……撃つなああああっ!」


パァンッ

一旦終わり
ここまでテンプラ展開

結局これって何が目的の襲撃だったの?
まったく考えてなかったけど依頼ってなによ?
>>16(安価の為のkskおk)

加速しちゃうぜ

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