野崎「今日は真由の誕生日だ」 (7)

御子柴「へー。 でもあいつの事だからもらうのもめんどくさがりそうだな」

野崎「いや、その逆だ」

御子柴「は?」

野崎「あいつは玉の輿タイプだからな……貰える物はなんでも貰おうとするだろう」

御子柴「あー……そういやそういうやつだったな」

御子柴「つーことは……」

真由「いりません」

御子柴「いたのかよ!?」

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野崎「真由、いらないとはどういうことだ?」

真由「……」

野崎「成る程、お返しがめんどくさいのか」

御子柴(話してねーのによく分かるな……)

真由「特に実琴さんはフィギュアとか要求してきそうで……」

御子柴「お、俺がかぁ!!?」

野崎「大丈夫だ真由、御子柴には何もあげなくていい」

御子柴「はぁ!? どういうことだよ野崎!!?」









マミコ『ひどいよ……どうして……どうして私だけ……』










野崎(いい絵になる)グッ

御子柴「なんだよそのガッツポーズ!!?」

野崎「大丈夫だ真由、俺は誕生日プレゼントは要求しない」

真由「……」

御子柴「野崎、お前は真由に何あげるんだよ?」

野崎「そうだな……やっぱりお前には……」









野崎『本』

真由『めんどくさい』

野崎『DVD』

真由『めんどくさい』

野崎『旅行券』

真由『めんどくさい』











野崎「何もあげない……というのが俺へのプレゼントだ」

御子柴「……お前仮にも兄貴だろ」

野崎「そうだ、夢子からお前への誕生日プレゼントを預かってるんだった」

真由「!!?」

御子柴「な、なんでそんな驚いてるんだよ? 嬉しいのか?」

真由「……」

野崎「真由はいつも夢子のプレゼントを受け取らない」

御子柴「……まさかお返しか」

野崎「ああ、それが怖くてプレゼントは毎年もらわないようにしてるんだ」

野崎「特にあいつは執着心が凄いからな」

真由「……」

野崎「今年のプレゼントは……」

真由「……」

野崎「柔道の観戦試合のチケットだ」

真由「!!!?」

野崎「しかし夢子も考えたな」

御子柴「まさか……柔道馬鹿のこいつなら受け取るって考えたのか?」

野崎「そうだろうな」

真由「……」ウズウズ

御子柴「おい真由……お前はどうするんだ」

ガシッ

御子柴「!!!」

真由「……」

野崎「チケットをもらったという事は……ちゃんと夢子にお返しをするという事だな?」

真由「……」コクリ

御子柴「けど真由……何をあげるんだよ?」

真由「……」ポンッ

御子柴「? なんだよ、野崎の肩を叩いて」

野崎「分かった、任せてくれ」

御子柴「は?」

夢子の誕生日当日

『夢子ちゃんへ 夢野咲子』

夢子「うわーーーーー!!! 私の名前入りだーーーー!!!」

真由「……」

夢子「ありがとう真由くん!! 今までもらった誕生日プレゼントの中で一番嬉しいよ!!!」

真由「……」

夢子「いつか夢野先生に会いたいなぁ……」

真由「……」

真由「……」←言うのが面倒くさい

終わり

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