ごちうさのSSになりますが、オリジナルキャラが登場します。
チノ「・・・・・」ドキドキ
ココア「チノちゃん、緊張してるけど、どうしたの?」
チノ「・・・・・・」ドキドキ
リゼ「やれやれ、上の空みたいだな・・・。」
チノ「ハッ!? すみません、何か用でしたか、ココアさん?」
ココア「むぅー。お姉ちゃんの話を聞かない悪い妹には、もふもふのお仕置きだー!」バッ!
チノ「!?」ビクッ
リゼ「おいおい、もふもふのお仕置きって、もふもふされた時点だとお仕置きにならないじゃないかっ?」
ココア「もふもふー♪」
チノ「ココアさんっ、は、離れてくださいっ///!?」
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リゼ「それで、どうして緊張してたんだ、チノは?」
チノ「あっ、はい。実は・・・・」カクカクシカジカ
ココア・リゼ「「マスターがお見合いっー!!??」」
チノ「そうです。昨日はバーが定休日でしたが、何やら騒がしかったので、様子を見に行ったら、父がおしゃれをしてまして・・・」
リゼ(おしゃれというか、あのままが一番だと私は思うが・・・)
チノ「父に訳を問いただした所、なんと知り合いの方から「お見合い」の話が来ているという話を聞きました。ちなみに場所は遠方だそうなので、父は朝早く出掛けました!」
ココア「そうなんだ。あっ、それで、朝はチノちゃんのお父さんを見かけなかったんだね!」
リゼ(いやいや、なぜ今、納得するんだ!? 朝から見てないなら、普通はすぐに気付くべきだろっ!!)
チノ「父もきっと内心では緊張してます。ですから、私もつい、(お見合いの結果が気になって)緊張してしまいました・・・。上の空になっていた事は、本当に申し訳ありませんでした!」ペコッ
ココア「うぅん、いいんだよ、チノちゃん。そんな事があれば、誰だって緊張はするはずだよ!」
リゼ「そうだな。それに、今はお客が一人もいないことだしな。」
チノ「ありがとうございます・・・」
ココア「それで、チノちゃん、一つ聞いていいかな?」
リゼ「あっ、私も気になる事があるが、聞いてもいいか、チノ?」
チノ「えぇ、どうぞ」
ココア「じゃあ、私から先に。チノちゃんのお父さんのお相手ってどんな人なの?」
チノ「一応、それも父から聞きましたが、確か・・・旦那さんを亡くされた方だとか」
リゼ(未亡人って奴だな)
ココア「へぇ、じゃあ、連れ子とかいるのかなっ? ハッ、もしかして、妹みたいな子とかいたりしてっ!? あぁっっーーー//// そしたら、チノちゃんのお父さんとその相手の人が一緒になれば、チノちゃんだけじゃなくて、その子も私の妹にっ!!//////」
チノ「むぅー、それはありませんよ! 相手の方は確か、子供がいないと聞きましたので!」
リゼ(まったくココアは相変わらずだな・・・)
リゼ「あっ、今度は私だな。一つに気になったが、あの毛玉はどこに行ったんだ? チノ、いつもお前の頭に乗っているはずなのに、今日は乗っていないし、まったく見かけてもいないが??」
ココア「あーー、そういえば、ティッピーも見なかったね、朝!?」
リゼ(おい、それも気付け!? いつもチノを見ているお前が、いつもチノの頭に乗っているティッピーの存在を見逃すわけないはずだっー!!)
チノ「ティッピーも父と一緒に出掛けました。」
リゼ「どうしてだ? 毛玉には関係ないだろ、お見合いは?」
チノ「・・・・父が一人だと不安だと言うので、同行者としてティッピーを無理矢理連れていったんです。(本当は、相手がどんな人なのかを自分の目で見極めたいと、自分から同行を申し出て父についていった・・・なんて言えませんしね)」
ココア「そうなんだね。ありがとう、納得したよー♪」ニコッ
リゼ「いやいや、私はまだ納得してないぞ!? そもそも、どうしてチノと(居候の)ココアも連れていかなかっただ、おやじさんは! 私は、それが今、気になるんだ!!」
ココア「リゼちゃん、居候のって、付け足しはなにっ!?」
チノ「父も、私ともちろん、ココアさんも連れていこうとしましたよ。けど、私は理由はあって断りました。
リゼ「どうしてなんだ?」
チノ「簡単な話です。今日は、ラビットハウスの営業日だからです!」
リゼ「営業日だから、同行を断るって・・・普通にラビットハウスを休みにすればいいだろ、そこは!」
チノ「父も同じことを言いましたが、バリスタを目指す私は、一分一秒でもお客様にコーヒーを提供する義務があるんです。ましてや、喫茶店の跡継ぎなら、緊急の時やどうしようもない時以外は、店を休みにはせず、家業に心血を注ぐことこそが、肯定だと考えた上で断るという結論を出したんですよ!」
ココア「私には難しいけど、チノちゃんカッコいいよっ!!」
リゼ(うーん。正論か、それとも・・・。)
ココア「ちなみに私の同行を断ったのって?」
チノ「もちろん、店の為です。ココアさんはラビットハウスの店員なんですから、どうしようもない時や外せない用事がある以外は、休みを許可しないので」
ココア「成る程!」
チノ「ちなみに、父にさっきの事を話すと、父は私を心配しつつもココアさんとリゼさんがいるし、大丈夫だろうと言ってました」
リゼ「・・・・・。まぁ、チノがやる気なら、しょうがないか。」
チノ「納得していただけましたか?」
リゼ「あぁ!」
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