ジン「バンドをやるぞ」ウォッカ「バ、バンドですかい・・・?」 (30)

ジン「そうだ、バンドだ」

ウォッカ「なんでまた急に?」

ウォッカ「次の任務と関係があるんですか?」

ジン「ない」

ウォッカ「じゃあ、なんで・・・?」

ジン「うるせぇ俺がやるっつったらやるんだ死にてぇのか」

ウォッカ「す、すいやせん・・・」

ウォッカ「それで、どんな音楽をやるんですかい?」

ジン「どんな音楽・・・?」

ウォッカ「ほ、ほら・・・ロックとかジャズとかあるじゃないですか」

ジン「あぁ、それならもう決まっている」

ウォッカ「?」

ジン「オーケストラだ」

ウォッカ「オ、オケッ・・・」

光彦「そうはさせません!」

ジン「・・・?」

ウォッカ「誰だ貴様!!?」

光彦「光彦ですよ!」

ウォッカ「知らねぇな!!」

ジン「み、光彦・・・」

光彦「目を冷ましてください父さん!!」

ウォッカ「え!?」

光彦「オーケストラはバンドじゃありません!!」

ジン「・・・っ!!」

光彦「わかっているはずです貴方には・・・」

ウォッカ「兄貴・・・?」

光彦「サックスマスターのジン・・・その筋で知らない人はいません」

ウォッカ「兄貴・・・音楽やってたんですかい・・・」

ジン「し、知らねぇ・・・」ガクガクガク

光彦「父さん!!」

ジン「俺を父さんと呼ぶなぁぁぁ!!」

パァン...

光彦「父・・・さん・・・?」

ウォッカ「あ、兄貴・・・?」

ジン「・・・」

コナン「痛すぎワロタwww」

光彦「コナン君!?」

コナン「イテテ、心臓直撃だぜこれ」

ウォッカ「心臓ぶち抜かれて生きてやがる・・・」

ジン「何者だ貴様」

コナン「・・・江戸川コナン、ピアニストさ」

ジン「ピアニスト・・・だと?」

コナン「あんた、あのサックスマスターなんだってな」

コナン「合わせてみねぇか?」

ジン「お、俺はサックスを辞めたんだ・・・」

ベンベンベベーン

ジン「!!」

ジン「光彦・・・お前・・・」

光彦「いつか、父さんとセッションしたくて、練習してたんです」

ジン「光彦・・・」

光彦「父さん、これ」

ジン「これは俺のサックス・・・」

コナン「ドラムは呼んである。腕のいいやつだ」

博士「久しぶりじゃから上手くできるか心配じゃの」

ジン「・・・やろう」

光彦「父さん!」

コナン「ヘヘッ」

博士「そうこなくてはな!!」

ジン「ウォッカ!」

ウォッカ「え?」

ジン「歌って・・・くれるな?」

ウォッカ「(えぇぇぇぇぇぇ・・・)」

コナン「」ポロンポロンテンテンティータランタラン

光彦「」ベンベンベベーン ベンベンベベーン

博士「」ツッツッチーッタカパカタカタカトコドコドコチーン

ジン「」ポパー パポー
プィー! パッパラパラパラポバー

ウォッカ「god knows Every Little rubber...」フンフンフーン






コナン「・・・こんなに気持ちよかったのははじめてだ」

光彦「僕達、狙えますよ」

博士「・・・世界か、だいぶ近いようじゃの!」

ジン「お、お前ら・・・」

ジン「ついてきてくれるのか・・・?」

ウォッカ「・・・」

ウォッカ「ま、まぁ兄貴が目指すっていうなら」

ウォッカ「俺はどこまでもついていきやす」

ジン「すまないな、ウォッカ」

博士「これこれ、お主らに時間があってもワシに時間がない」

博士「まずはバンド名じゃ!」

コナン「さっき演奏していて、いいのが思い付いた」

光彦「なんですか、コナン君?」

コナン「俺達はロック」

コナン「ジャズnanoに六句だ・・・」

ジン「なるほど、俺たちにふさわしい」

光彦「ジャズなのにロックという意味が込められてるんですね」

ウォッカ「い、いやそれは・・・」

博士「」(享年53)

コナン「博士が死んだため、俺たちジャズnanoに六句は解散」

コナン「結果として、幻のジャズバンドとして歴史に名を残すことになった」

灰原「博士・・・」

コナン「元気だせよ、灰原」

コナン「博士は、天寿を全うしたんだ・・・」

灰原「えぇ・・・」

ジン「博士・・・」

ジン「あんたがくれた情熱は、忘れない」

ジン「これからも、あんたを目指していきたいと思う」

ジン「ありがとう、博士・・・」

ウォッカ「ふぅ、これでジンの兄貴はもとに戻ってくれるはずだ」

ウォッカ「シェリーが酔っぱらったときに作ってくれた人を老衰させる薬」

ウォッカ「見事な効き目だ」

ウォッカ「兄貴・・・帰ってきてくれるよな?」

光彦「聞きましたよ」

ウォッカ「!?」

光彦「聞きましたよ、ウォッカさん」

ウォッカ「ぼ、ぼっちゃん・・・」

ウォッカ「ち、違うんです!これは・・・」

光彦「あなっ━━━━━━━・・・」

ドサッ

ウォッカ「(すまねぇ、キャンティ)」



キャンティ「ガキ相手になにしてんだか・・・」





ジン「なんだ?」

コナン「どうしたジン?」

ジン「血の・・・血の臭いだ」

コナン「血・・・?」

ジン「こっちだ!!」

コナン「おいっ!ジン!!」

灰原「く、工藤くん・・・?」

コナン「わりぃ灰原!先に帰ってうな重食っててくれ!!」

元太「」ピク

灰原「ちょっと工藤くん!?」

灰原「なんなのよもう・・・」

ジン「み、光彦・・・」

コナン「これは・・・」

ジン「光彦ぉ!!」

光彦「」

ジン「光彦!目を冷ませ!!光彦!!」

光彦「父・・・さん・・・?」

ジン「光彦!!」

光彦「父さん・・・」

光彦「また・・・父さんのサックス・・・」

光彦「聞きたかった・・・な・・・」ガクッ

ジン「う、嘘だ・・・」

ジン「光彦・・・目を開けろ光彦!!」

ジン「うああぁぁぁぁ!!!!!」

コナン「ジン・・・」

コナン「一体・・・誰がこんなっ・・・!!!」

ジン「」ポパー パポー

ジン「」パッパラパラパラポバーバーボー...

パチパチパチパチ





コナン「兄弟、ウォッカは始末した」

ジン「・・・すまねぇ、兄弟」

コナン「気にすんな兄弟」

コナン「決めたじゃねぇか」

コナン「お前は表でサックス」

コナン「そして俺が・・・」

ジン「兄弟・・・」

ジン「兄弟にも、やりたいことがあったんだろう?」

コナン「古い話さ・・・」

ジン「でもこれで、光彦を殺した奴ら全員を始末できたな」

ジン「これからは二人で、音楽にどっぷりハマるのも」

コナン「・・・そのことなんだがな兄弟」

ジン「?」

コナン「俺、自首しようと思ってるんだ」

ジン「・・・兄弟?」

ジン「な、何をいってるんだ!?」

ジン「そんなことをしたら兄弟は・・・」

コナン「わかってる。でも償いたいんだ・・・」

コナン「マゾだから」

ジン「兄弟・・・!!」ヒックエグ・・

ジン「兄弟は捕まった」

ジン「公然猥褻・・・」

ジン「あまりにもあっという間だった」

ジン「俺はまた、一人だ」

ジン「教えてくれ兄弟・・・」

ジン「俺はこれから・・・どうしたら・・・」



━━━━━━グサッ━━━━━━





ジン「な・・・なんでぇ・・・」

ジン「なんでテメェが・・・」ドサッ

蘭「ウォッカの仇よ、ジン・・・」

ジン「き、キャンティ・・・」

蘭「その名はもう捨てたわ」

蘭「ジン、組織を裏切り」

蘭「仲間まで殺したその罪」

蘭「地獄で償いなさい」

ジン「」ハァハァ



ジン「俺は・・・死ぬのか・・・」

ジン「・・・兄弟・・・助けて・・・」

ジン「助けて・・・・・・くれ・・・・・・」

ジン「助けてくれ・・・」

ジン「ウォッ・・・」




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