注意書き
・艦隊これくしょんの二次創作コンマSSです
・シリアスです
・轟沈艦が多数出る予定です
・大破撤退すれば沈まない等の便利仕様はない模様
・というかコンマ表がこれです
01~10:鎮守府正面を解放前に死亡
11~20:鎮守府海域解放作戦中に死亡
21~30:南西諸島海域解放作戦中に死亡
31~40:北方海域解放作戦中に死亡
41~50:西方海域解放作戦中に死亡
51~60:南方海域解放作戦中に死亡
61~70:中部海域解放作戦中に死亡
71~80:生存するも後遺症に苦しむ(71ほど植物状態)
81~90:社会復帰し艦娘以外の生活を得ている
91~98:鎮守府に残り海の安全を護っている
99:ケッコンしていた(死別)
00:ケッコンしている(生存)
・一通りコンマが揃ったら戦記物開始です
・後は察してください
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吹雪『はじめまして、吹雪です。よろしくお願いいたします!』
叢雲『あんたが司令官ね。ま、せいぜい頑張りなさい!』
漣『ご主人さま。こう書いてさざなみと読みます』
電『電です。どうか、よろしくお願いいたします』
五月雨『五月雨っていいます! よろしくお願いします』
提督「……!」
提督(ああ、そうか)
提督(今日はあの戦いが終わってちょうど1年)
提督(それで、夢に見たのか)
提督(私の鎮守府の初期艦)
提督(あの5人の並びを見る事は、もうないんだろうか……)
現状のコンマ
↓1 吹雪
↓2 叢雲
↓3 漣
↓4 電
↓5 五月雨
吹雪:71 植物状態
叢雲:90 社会復帰し艦娘以外の生活を得ている
漣:82 社会復帰し艦娘以外の生活を得ている
電:49 西方海域解放作戦中に死亡
五月雨:50 西方海域解放作戦中に死亡
叢雲「なーに景気の悪い顔してるのよ!」
提督「叢雲……!」
叢雲「まったく、人類の制海権を取り戻した功労者も私がいないダメなの?」
提督「はは、すまん。相変わらず叢雲には世話をかけるな」
叢雲「はあ……ようやく頼りない上司から解放されて良かったわ」
漣「その割には、1周年だからと鎮守府に来たようですが?」
叢雲「な、漣!」
漣「私と同じという事で。お久しぶりです、ご主人様」
提督「漣も……元気そうで良かった、良かった……」
漣「あーあーもっと笑ってくださいご主人様、二人ともちゃんと足はついてますから」
昨日吹雪が大勝利したssの人?
叢雲「……アンタの顔を見てると、あと3人も浮かんでくるわ」
漣「ご主人様と6人で初めた鎮守府でしたね」
提督「そうだ……」
叢雲「吹雪にも会わせなさいよ、今でも宿舎にいるんでしょう?」
提督「ああ、いる……間違いなくいるよ」
漣「どひゃああ、精密機器がたくさん!」
叢雲「もはや大病院ね」
提督「大本営からそれだけの援助を受けたからな、大部分を改装に突っ込んださ」
漣「やはり、まだ戻れない子たちも……」
提督「……ああ」
吹雪「……」
叢雲「アンタも、いつまで寝てるのよ」
漣「……」
叢雲「どっちかというと寝坊を諫める役でしょう、この私にわざわざさせないでくれる?」
吹雪「……」
叢雲「起きなさいよ……起きてよ、吹雪……」
>>18
どの作品の事かはわかりませんが、別人だと思います
前作の吹雪は勉強会の姫でしたね
提督(……吹雪はあの戦いが終わってから、一度も意識を取り戻していない)
提督(何人もの医者に来てもらったが、回復する確率は――)
提督(ああ、それに吹雪の姉妹たちは)
↓1 白雪
↓2 初雪
↓3 深雪
↓4 磯波
↓5 浦波
白雪:78 生存するも後遺症に苦しむ
初雪:59 南方海域解放作戦中に死亡
深雪:31 北方海域解放作戦中に死亡
磯波:90 社会復帰し艦娘以外の生活を得ている
浦波:92 鎮守府に残り海の安全を護っている
白雪「お疲れ様です。お茶でもいかがで……あっ」
浦波「叢雲姉さん!」
叢雲「白雪、浦波!」
浦波「元気そうで何よりです、お仕事の方はどうですか?」
叢雲「上手くやれてるわ。磯波の手紙も預かって来てるから読みなさい」
浦波「わあ!」
叢雲「アンタは飽きずに艦娘なのね」
白雪「浦波ちゃんはすごいですよ、今日も船団護衛を……あ」カタカタ
浦波「し、白雪姉さんしっかり!」
提督「白雪、お茶をありがとう。後は私がするから休んでいなさい」
白雪「すみません、すみません」ポロポロ
叢雲「……ごめんなさい、白雪はずっとこうなの?」
浦波「最近はかなりマシになってきてるんですよ、ここでのお手伝いができるくらいには」
漣「みんな大変ですよねぇ……メシマズです」
提督「漣、平気かい?」
漣「ええもちろん、ご主人様の漣はいつでも笑顔ですよ」
提督(……しかし、漣の姉妹は)
↓1 綾波
↓2 敷波
↓3 朧
↓4 曙
↓5 潮
綾波:37 北方海域解放作戦中に死亡
敷波:19 鎮守府海域解放作戦中に死亡
朧:21 南西諸島海域解放作戦中に死亡
曙:17 鎮守府海域解放作戦中に死亡
潮:97 鎮守府に残り海の安全を護っている
提督(漣の、姉妹は……)
潮「漣ちゃん!」
漣「……うっしー!」
潮「来てくれたんだ、嬉しい!」
漣「!」ブルッ
提督「……あー、すまない。私は用事を思い出した」
漣「あっれご主人様、ここは姉妹愛ktkrって観賞していかないんですか?」
提督「はは、また後でそうさせてもらおうかな。一度失礼するよ」
漣「……参ったなあ、強がってるの、わかったかなあ」グスッ
潮「漣ちゃん」ウルッ
漣「ごめん、ね。うっしーを一人に、して、でも、も、漣は……!」
潮「いいの! 生きてくれてるだけで潮は嬉しくて、ふ、ええええっ!」
漣「なんでうっしーの方が泣くのさぁ、ううっ」
潮「漣ちゃんが、強がるから……代わりに泣くんだもん……ううっ」
提督(……特型だけでも、これだけの犠牲を出してしまった)
提督(だが、私を無能だと謗る者はいない)
提督(叢雲も言っていたな。制海権を取り戻した功労者だと)
提督(どうして、誇れるだろうな……)
↓1 暁
↓2 響
↓3 雷
雷『元気ないわねーそんなんじゃ駄目よぉ!』
提督「いか、ずち?」
雷『もーっと私に頼っていいのよ!』
雷『司令官、雷、もっともーっと応援してあげるね! わっしょい!』
雷『この雷様が、頑張って大漁旗作ったんだから! あ、電にも手伝ってもらったわ』
雷『じゃーん!雷の手作りチョコを用意したわ! 司令官、よーく味わって食べるのよ?はいっ!』
雷『司令官、私が――』
提督「ああ、ああ……」スッ
フッ
提督「……」
提督(……いかんな、幻覚を見ていて良い立場じゃない)
提督(明日からも、これからも船団護衛の日々は続くんだ)
提督(そうしないと電にも――)
提督(ここに「いた」雷にも、申し訳が立たないな)
提督(さあ、響の食事を用意しないと)
提督(今日が目覚めている日なのか確認してから、だが)
提督(暁も私を信頼して、任せてくれているのだから)
提督(……そうだ、皆が信頼してくれていたんだ)
提督(だが私は、護る事が――)
↓1 睦月
↓2 如月
↓3 弥生
↓4 卯月
↓5 皐月
↓6 水無月
↓7 文月
↓8 長月
↓9 菊月
↓10 三日月
↓11 望月
睦月:78 生存するも後遺症に苦しむ
如月:76 生存するも後遺症に苦しむ
弥生:57 南方海域解放作戦中に死亡
卯月:12 鎮守府海域解放作戦中に死亡
皐月:72 生存するも後遺症に苦しむ
水無月:64 中部海域解放作戦中に死亡
文月:12 鎮守府海域解放作戦中に死亡
長月:23 南西諸島海域解放作戦中に死亡
菊月:81 社会復帰し艦娘以外の生活を得ている
三日月:77 生存するも後遺症に苦しむ
望月:05 鎮守府正面を解放前に死亡
響「……」
提督(ああ、今日は意識のない日か)
皐月「――」
提督(……そして皐月は、意識「だけが」ある)
皐月「――」
提督「ああ皐月、二人の様子を見に来たんだ」
響「……」
提督「身体の向きを変えさせてくれ、シーツも取り替えよう」
皐月「――」
提督「……もしかして気にしているのか?」
皐月「――」
提督「ああ、最近はもう目の動きでわかるようになったさ」
提督「でも大丈夫だ、あれだけ世話になった二人なんだ。これくらいのお礼はさせてくれ」
響「……」
提督「大丈夫だから大丈夫だから……」
如月「司令官、今朝は如月がお世話していたの。やる事は少なかったでしょう?」
提督「ああ、ありがとう」
如月「……昔みたいに、頭を撫でてくれないの?」
提督「あ、ああ」
如月「気を遣ってくれたんでしょうけれど、意識されるとかえって傷つくわ」
提督「すまないな、如月は強く生きているのに」
如月「いいの、あんなに泣いて司令官を心配させたのは本当だし」
如月「このウィッグ、どう? 今まででは一番付け心地がいいの」
提督「よく似合っているよ」
如月「でも髪や肌、これ以上は戻らないって……ごめんなさい、触わってても面白くないかしら」
提督「そんな事はないさ」
睦月「それでね、菊月ちゃんからお手紙が」
三日月「本当? 読ませて――」
如月「いけない、二人が来るから行かなきゃ」
提督「それは……」
如月「如月が火だるまになった所、トラウマみたいだから。二人を泣かせるの、嫌だもの」
睦月「およ? 提督、ご用事ですか?」
提督「用事は済んだ所だよ、何か良い事があったのかい?」
三日月「はい、お手紙をもらったんです! 後でみんなで読みます!」
提督「ああ、それはいい」
三日月「……本当は三人で読みたいのに、私。私のせいで」
睦月「三日月ちゃんのせいじゃないよ! 絶対、絶対……」
提督「大丈夫、わかってくれているさ。私が保障するから」
提督(生き残った子たちの中にも、苦しんでいる者が多い)
提督(彼女たちのケアも、私の仕事だ)
提督(……いや。仕事などと言いたくはないな)
提督(私を信じて戦ってくれた仲間たちに、唯一できる事なんだから)
↓1 初春
↓2 子日
↓3 若葉
↓4 初霜
初春:70 中部海域解放作戦中に死亡
子日:19 鎮守府海域解放作戦中に死亡
若葉:85 社会復帰し艦娘以外の生活を得ている
初霜:71 植物状態
提督「……?」
若葉「若葉だ」
提督「おお、来てくれたのか。見違えたな」
若葉「そうだ、新たな生活を始めたからな」
提督「他にも集まってくれた子がいる、会って行くと良い」
若葉「……先に初霜に」
提督「ああ、そうだったな。部屋は移していない、会いに行こう」
初霜「……」
若葉「お前は変わらず、要注意だ」
初霜「……」
若葉「目覚める瞬間を、待っているのだがな」
初霜「……」
若葉「いい、また来る。帰ればまた来られる、のだったな」
初霜「……」
若葉「…………こうしている間にも、事態は動いているのにな」
初霜「……」
若葉「しばらくは、動く気にもなれんよ」
提督(親しい子に引き合わせたら、退散)
提督(……せっかく来てくれたというのに、これしかできないのは辛いな)
提督(時間があるなら、食事くらい振る舞って行きたい所だが)
提督(何人分、か。数えるのも怖いな)
↓1 白露
↓2 時雨
↓3 村雨
↓4 夕立
↓5 春雨
↓6 海風
↓7 山風
↓8 江風
↓9 涼風
白露:82 社会復帰し艦娘以外の生活を得ている
時雨:81 社会復帰し艦娘以外の生活を得ている
村雨:64 中部海域解放作戦中に死亡
夕立:34 北方海域解放作戦中に死亡
春雨:29 南西諸島海域解放作戦中に死亡
海風:94 鎮守府に残り海の安全を護っている
山風:13 鎮守府海域解放作戦中に死亡
江風:57 南方海域解放作戦中に死亡
涼風:18 鎮守府海域解放作戦中に死亡
海風「提督、郵便物が来ています。はい、海風がお持ちいたしました」
提督「ありがとう、海風。白露と時雨のものがあるね」
海風「あ、補給ありがとうございます。後で読ませて頂いても?」
提督「そう言わず真っ先に読んでくれ」
海風「そ、そうでした……ついこちらから出す物と同じ扱いを」
提督「外に姉がいる、というのはまだ慣れないか」
海風「お恥ずかしいです、ふふ……」
海風「……ああ。綺麗な絵ハガキが一杯」
提督(海以外の物を選んでいるな。艦娘だから見飽きていると考えたか、それとも)
海風「提督、ありがとうございます。助かりました」
提督「私は何もしていないさ」
海風「いいえ。二人の名前から、間違って目を反らしていたら……」
提督(…………ああ)
提督(海風は、健気に私の下で働き続けてくれている……が)
提督(姉妹の大半を失っている)
提督(姉妹艦、と聞くと思わず身構えてしまうほどだ)
提督(せめて新たな絆を作れるように、助けないと)
↓1 朝潮
↓2 大潮
↓3 満潮
↓4 荒潮
↓5 朝雲
↓6 山雲
↓7 霰
↓8 霞
朝潮:65 中部海域解放作戦中に死亡
大潮:08 鎮守府正面を解放前に死亡
満潮:57 南方海域解放作戦中に死亡
荒潮:67 中部海域解放作戦中に死亡
朝雲:67 中部海域解放作戦中に死亡
山雲:87 社会復帰し艦娘以外の生活を得ている
霰:50 西方海域解放作戦中に死亡
霞:01 鎮守府正面を解放前に死亡
提督(……山雲からの手紙はない、か)
提督(勝利までもう少し、という所で朝雲を失った事を思い出したくないんだろう)
提督(それどころか、あの子の姉妹艦は一人も)
提督(それとなく人を遣って、少なくとも表面上は立ち直っているのは知っている)
提督(社会参加もできているらしいが、さて)
提督(これからも、人伝でも話を聞いておきたいものだ)
提督(はは、言葉だけ聞かれるとストーカー扱いをされかねんか)
提督(はは……は)
↓1 陽炎
↓2 不知火
↓3 黒潮
↓4 親潮
↓5 初風
↓6 雪風
↓7 天津風
↓8 時津風
陽炎:75 生存するも後遺症に苦しむ
不知火:02 鎮守府正面を解放前に死亡
黒潮:21 南西諸島海域解放作戦中に死亡
親潮:82 社会復帰し艦娘以外の生活を得ている
初風:86 社会復帰し艦娘以外の生活を得ている
雪風:34 北方海域解放作戦中に死亡
天津風:07 鎮守府正面を解放前に死亡
時津風:16 鎮守府海域解放作戦中に死亡
陽炎「やっと会えた! 司令っ どこにいたのよ、探したんだから!」
提督「すまない陽炎、手紙の仕分けをしていて。親潮と初風から来ていたよ」
陽炎「さーんきゅっ やっと寄越したのね、今まで一度も連絡もなしに」
提督「……まったくだ、もっと連絡するように言っておこうか」
陽炎「いいのいいの、出してくれたから。黒潮と雪風からはないの?」
提督「…………ああ」
陽炎「まったくもう、あんなに人懐こい二人からももらえないなんて傷ついちゃう!」
提督「届いたら、必ず知らせるさ」
陽炎「絶対よ。不知火たちの分まで、私たちがつよーい絆を持っておかなくちゃ!」
提督「その通りだな」
陽炎「ところで司令、今まで何をしていたの? 朝からずっと探したんだから!」
提督「すまないな、手紙の仕分けをしていて」
提督(高速修復材は万能ではない)
提督(如月が自慢の髪を失ったように、陽炎は大切な妹たちの記憶を失った)
提督(陽炎の時間は、頭部に重傷を負ったあの日のまま止まっている)
提督(説明しても駄目だろう、もう短期的な記憶しか残せないのだから)
提督(――どうして。どうして大切にしていた物、ばかりを)
↓1 浦風
↓2 磯風
↓3 浜風
↓4 谷風
↓5 野分
↓6 嵐
↓7 萩風
↓8 舞風
↓9 秋雲
浦風:65 中部海域解放作戦中に死亡
磯風:52 南方海域解放作戦中に死亡
浜風:68 中部海域解放作戦中に死亡
谷風:85 社会復帰し艦娘以外の生活を得ている
野分:93 鎮守府に残り海の安全を護っている
嵐:11 鎮守府海域解放作戦中に死亡
萩風:92 鎮守府に残り海の安全を護っている
舞風:74 生存するも後遺症に苦しむ
秋雲:50 西方海域解放作戦中に死亡
キュラキュラキュラ
提督「……舞風か」
舞風「こーんにーちはー! あれー、元気ないぞう?」
提督「いや何、手紙の仕分けをしているうちに懐かしい気持ちになって」
野分「あの……私たちにももしかして?」
提督「ああ、谷風から来ている。親潮と初風からもあったが、陽炎に渡して」
萩風「ありがとうございます。開けていい?」
提督「もちろんさ」
野分「待ってて、陽炎姉さんとも合流しよう」
提督「それがいい、姉妹みんなで読んでくれ」
萩風「じゃあ押しますね、舞風」
舞風「よぉ~し、出発進行ー!」
キュラキュラキュラ
提督(……強いな、三人とも)
提督(嵐がすぐそこで見ているから、か)
提督(そうだ、戦勝記念日なんだ。墓碑もいつも以上に磨いておかないと)
提督(ありがとう嵐、大切な事を思い出させてくれた)
提督(陽炎は三人に任せておけば大丈夫だろう)
提督(……ああ。こんなにも、名前を増やしてしまったな)
↓1 夕雲
↓2 巻雲
↓3 風雲
↓4 長波
↓5 高波
↓6 藤波
↓7 沖波
↓8 朝霜
↓9 早霜
↓10 清霜
夕雲:75 生存するも後遺症に苦しむ
巻雲:62 中部海域解放作戦中に死亡
風雲:88 社会復帰し艦娘以外の生活を得ている
長波:06 鎮守府正面を解放前に死亡
高波:56 南方海域解放作戦中に死亡
藤波:66 中部海域解放作戦中に死亡
沖波:43 西方海域解放作戦中に死亡
朝霜:86 社会復帰し艦娘以外の生活を得ている
早霜:95 鎮守府に残り海の安全を護っている
清霜:39 北方海域解放作戦中に死亡
提督(おや……もう半分ほど綺麗に)
早霜「司令官? 磨きにきてくれるなんて優しいのね」
提督「早霜、それに夕雲も。ありがとう」
早霜「こんな私にお褒めの言葉を? 相変わらずいい人ね、ふふ……」
夕雲「夕雲は、雑巾を絞るくらいしかできていないけれど」
早霜「それで十分助かっていますよ」
夕雲「ごめんなさい、こうなってからは甘やかしてもらってばかり」
早霜「いいんです、早霜が見ています。今は夕雲姉さんの目です」
提督「私も手伝わせてくれ。夕雲の洗ってくれた布で」
夕雲「……うふふっ ありがとう、させて頂くわ」
早霜「全員を『構って』くれるなんて優しいのね」
提督「それくらいしないと罰が当たるさ。二人は終わったら風雲と朝霜からの手紙でも読んでくれ」
早霜「はい。一字一句見て、読みますからね」
夕雲「本当に……ありがとう」
提督(夕雲も、白杖にはだいぶ慣れてきたようだな)
提督(だが早霜が付き添ってくれるなら、それに越した事はない)
提督(風雲たちも、よく訪ねてはくれるが……)
提督(妹たちを中々甘やかせないのは、やはり辛いんだろうな)
↓1 秋月
↓2 照月
↓3 初月
↓4 島風
これで戦艦とか正規空母が近海で沈みまくってたらどんだけ弱かったんだということに…いや敵が強すぎたのか?
秋月:71 植物状態
照月:62 中部海域解放作戦中に死亡
初月:83 社会復帰し艦娘以外の生活を得ている
島風:04 鎮守府正面を解放前に死亡
提督「初月じゃないか、来てくれたのか!」
初月「お前か。なんだ、寂しいのか?」
提督「はは、そうだな。鎮守府を出た子も多くて寂しいよ」
初月「……」
提督「初月?」
初月「最後まで僕が守ろうと、着任したてなら言えのにな」
提督「守ってくれたさ。私は今こうして生きている、初月に守られた仲間も多く残っている」
初月「……」
提督(……と慰めても届かないのかもしれないが。それでも言わなければならないさ)
初月「そんな顔をして心配するな。秋月姉さんにお前を任せてもらえない」
提督「会っていくかい、部屋はそのままだ」
初月「そうさせてもらうよ」
提督「他にも来ている子たちがいる、ゆっくりして行ってくれ」
提督(……すまないな。みんな、本当にすまない)
鎮守府正面を解放前に死亡
霞(01)、不知火(02)、島風(04)、望月(05)、長波(06)、天津風(07)、大潮(08)
鎮守府海域解放作戦中に死亡
嵐(11)、卯月(12)、文月(12)、山風(13)、時津風(16)、曙(17)、涼風(18)、敷波(19)、子日(19)
南西諸島海域解放作戦中に死亡
朧(21)、黒潮(21)、長月(23)、春雨(29)
北方海域解放作戦中に死亡
深雪(31)、夕立(34)、雪風(34)、綾波(37)、清霜(39)
西方海域解放作戦中に死亡
沖波(43)、電(49)、五月雨(50)、霰(50)、秋雲(50)
南方海域解放作戦中に死亡
磯風(52)、高波(56)、弥生(57)、江風(57)、満潮(57)、初雪(59)
中部海域解放作戦中に死亡
巻雲(62)、照月(62)、水無月(64)、村雨(64)、朝潮(65)、浦風(65)、藤波(66)、荒潮(67)、朝雲(67)、浜風(68)、初春(70)
生存するも後遺症に苦しむ
吹雪(植物状態)、響(寝たきり)、皐月(意識だけはある)、初霜(植物状態)、秋月(植物状態)
如月(火傷痕)、陽炎(記憶障害)、舞風(車椅子)、夕雲(失明)
白雪(トラウマ)、睦月(トラウマ)、三日月(トラウマ)
社会復帰し艦娘以外の生活を得ている
叢雲、磯波、漣、暁、菊月、若葉、白露、時雨、山雲、親潮、初風、谷風、風雲、朝霜、初月
鎮守府に残り海の安全を護っている
浦波、潮、海風、野分、萩風、早霜
ケッコンしていた(死別)
雷
ケッコンしている(生存)
駆逐艦のリザルトが揃った所で、今日は区切りとさせてください
ごめんなさい、神風型はとある事情でコンマには未登場です
戦記物パートには開始後のコンマ次第で登場しますが……
海外艦も戦記物パートで必要が生じた時にコンマをお願いすると思います
よろしくお願いします
なお、>>169で言及されている敵の強さについてですが多く沈んだ海域は自動的に激戦として扱う予定です
例えば正面海域ですらこれだけ沈んでいるので、オルモック湾以上の事が起きたんじゃないかと……
まだ数は少なくても、夕立と綾波と雪風が沈んでいる北方海域等も激戦だったと思われます
というか、既にスムーズに解放された海域なんて1つもなくなっているので
次は火曜の夜から、軽巡洋艦以降をやって行きます
その時もご協力を願います
おやすみなさい
こんばんは、再開します
まずは巡洋艦たちのコンマから
コンマは>>1と変わらず、この通りです
今後も艦種補正、史実補正を入れる予定は一切ありません
01~10:鎮守府正面を解放前に死亡
11~20:鎮守府海域解放作戦中に死亡
21~30:南西諸島海域解放作戦中に死亡
31~40:北方海域解放作戦中に死亡
41~50:西方海域解放作戦中に死亡
51~60:南方海域解放作戦中に死亡
61~70:中部海域解放作戦中に死亡
71~80:生存するも後遺症に苦しむ(71ほど植物状態)
81~90:社会復帰し艦娘以外の生活を得ている
91~98:鎮守府に残り海の安全を護っている
99:ケッコンしていた(死別)
00:ケッコンしている(生存)
>>171
提督(これだけ、沈めてしまった)
提督(全員が生きて揃えばどんなに賑やかだっただろう)
提督(……軽巡娘たちは、嬉しい悲鳴を上げていたろうな)
提督(皆、熱心に訓練をしてくれた。遠征隊を率いてくれた)
↓1 天龍
↓2 龍田
天龍:58 南方海域解放作戦中に死亡
龍田:76 生存するも後遺症に苦しむ
コンコンッ
龍田「ひぃぃぁあ!?」
提督「すまない、驚かせた……私だ」
龍田「て、提督……怖がらせないでよぉ……」
提督「すまない、食事を持って来たんだ」
龍田「お食事……ああ、ああ……」ボロボロ
提督「龍田!」
龍田「そう、今日もまた生きられ、ううっ」
提督「安心しなさい、私たちは勝利したんだ。だから恐れる物など――」
龍田「勝利って何よおおおおおおお!?」ガシッ
提督「んぐ!」
龍田「天龍ちゃんがいないのに、何が勝ちなのよおおお!」ギリギリギリッ
提督「~~~~~~!」
龍田「……ぁっ」パッ
提督「ッ! ゲホッ ハッ ハッ」
龍田「ぁぁ、ごめ、なさ、ごめん……さ……」ボロボロ
提督「謝る事はない。すまない、私が悪かった。悪かったんだ……」
提督(龍田もまた、陽炎と同じく頭部に重傷を負った)
提督(そして記憶を失う代わりに、人格を歪められた)
提督(脳損傷とPTSDが複雑に絡み合った結果が……あの彼女だ)
提督(専属の医師の元治療を続けているが、回復の望みは――)
↓1 球磨
↓2 多摩
↓3 北上
↓4 大井
↓5 木曾
球磨:12 鎮守府海域解放作戦中に死亡
多摩:89 社会復帰し艦娘以外の生活を得ている
北上:75 生存するも後遺症に苦しむ
大井:73 生存するも後遺症に苦しむ
木曾:25 南西諸島海域解放作戦中に死亡
大井「提督、良い所に! 北上さんが部屋を出たまま戻らなくて!」
提督「心配は要らない、ちょうど鉢合わせして連れて来たんだ」
大井「ああ、良かった……!」
北上「……ねえ、この人だれ? 私は何をして」
大井「北上さん、私は大井よ。あなたの最愛の妹!」
北上「えっと……」
大井「私のために着替えを取りに行くって飛び出して、迷っていたのよ」
北上「そうだったんだ……ごめんね、『大井』」
大井「いいえ、とっても嬉しかったの! 北上さんが私のためにって!」
北上「う、うん……ねえこの男の人は?」
提督「二人の、まあ、上司だな。多摩からの手紙があったんで持ってきたんだ」
大井「そう、二人で読ませてもらうわ」
提督「ああ……ゆっくりしていてくれ」
パタンッ
大井「北上さん、北上さん!」
北上「……私のこと?」
大井「そう。ごめんなさいね、私は身体が動かないの。手紙を広げて読ませてくれない?」
北上「いいよ……でも多摩って?」
大井「私たちのお姉さんよ、北上さんの事も必ず手紙に出て来るわ」
北上「わかったよ、ええと……」
大井「大井よ、あなたの大切な妹よ」
北上「じゃあ読むね、大井」
大井「ええ、ありがとう北上さん」
北上「それにしても……ごめんね、私って何も覚えてない」
大井「いいのよ、私が全部話すから。動けない分、私の方がお世話になってるくらいよ」
北上「うん、任せて……えー……」
大井「手紙を読むの、二人で読みましょう?」
北上「そうだったそうだった」
大井「ふふ、こうして二人で補い合うって素敵ね」
北上「ん~?」
大井「北上さん、言ってくれたのよ。大井っちと組めば最強だよねって」
北上「そう……だったっけ」
大井「ええ、二人でいれば何も怖くないんだから」
提督(……補い合う、か)
提督(首から下が動かなくなった大井と、五体満足だが記憶力を一切なくした北上)
提督(確かに、無事な要素だけを組み合わせたら一人の健常者になれるだろう)
提督(だが、これはあまりにも……あまりにも残酷じゃないか……)
↓1 長良
↓2 五十鈴
↓3 名取
↓4 由良
↓5 鬼怒
↓6 阿武隈
長良:51 南方海域解放作戦中に死亡
五十鈴:50 西方海域解放作戦中に死亡
名取:89 社会復帰し艦娘以外の生活を得ている
由良:16 鎮守府海域解放作戦中に死亡
鬼怒:53 南方海域解放作戦中に死亡
阿武隈:97 鎮守府に残り海の安全を護っている
名取「そんな事になってるなんて。なのに私は……ごめんなさい」
阿武隈「いいの。あたし的には、生きてくれてるだけで!」
名取「あの……あっ ありがとう」
阿武隈「あたしの、たった一人のお姉ちゃんだもん」
名取「……ッ」
阿武隈「意外と楽しくやれてるよ。北上さんも苦手どころか守ってあげたくなっちゃったし」
名取「でも、でも」
阿武隈「ほんとに、いいの。守りたい誰かが残ってくれただけで、それで……」
提督「…………偉いぞ、よしよし」
阿武隈「わぁぁ~、前髪はだめですってばあ!」
名取「はっ!? て、提督! すみません、伺う前に会えてつい」
提督「良いさ。せっかくだから皆に会って行ってくれ」
名取「はいっ」
提督「訪ねてくれて、ありがとう」
阿武隈「あ゛ー! やっぱり崩れてるぅぅ!」
提督「あーすまない、その前にセットを手伝ってやってくれ。私はこれで」
阿武隈「提督ーーーーー!」
名取「……これは、気合いを入れろっていうことですよね」
阿武隈「わかるけど、わかるけどぉ」
提督(すまんな。だが、おかげでとても助けられているよ)
提督(残った水雷戦隊が笑顔でいられるのは、阿武隈の力も大きい)
提督(旗艦の中でも、駆逐艦たちの飴役だったからな)
提督(……鞭役を務めてくれた、三人は)
↓1 川内
↓2 神通
↓3 那珂
ま さ か の
またやらかした、逝ってきます……
膣内ちゃん大勝利はめずらしい!
那珂「お嫁さんを鞭役だなんて、傷ついちゃうぞ☆」
提督「口に出ていたか?」
那珂「提督の考えてる事なんて、那珂ちゃんにはお見通しだよ」
提督「ははは、敵わないな」
那珂「今日は戦勝記念日だもんね。みんなの事を振り返ってたんでしょう?」
提督「……はは、本当に。その通りだよ」
那珂「でもぉ、落ち込んじゃったらダメだよ? 戦ったみんなも泣いちゃうぞ☆」
提督「ああ、大丈夫だ」
那珂「本当?」ズイッ
那珂「キャーッ アイドルが路チューしちゃった、大スキャンダル!」
提督「さすがに夫なら問題ないんじゃないかな……」スッ
那珂「え、え。何? スキャンダルおかわりしちゃうの?」
提督「那珂は」
那珂「あーっ その先はダメダメ! 那珂ちゃんは、いつだって明るい艦隊のアイドルなんだから!」
提督「……」
那珂「提督と、二人きりの舞台裏があれば大丈夫だから。ね?」
提督「ああ」
提督(……そして私が笑えるのは彼女のおかげ、というわけだ)
提督(艦隊のアイドル、か。間違いなくその通りだ)
提督(彼女はずっとこうして私を、艦隊の皆を励ましてくれた)
提督(例え、姉二人を失っても――)
↓1 阿武隈
↓2 能代
↓3 矢矧
↓4 酒匂
よく見たら阿賀野じゃなくて阿武隈になってる
阿賀野:96 鎮守府に残り海の安全を護っている
能代:55 南方海域解放作戦中に死亡
矢矧:47 西方海域解放作戦中に死亡
酒匂:61 中部海域解放作戦中に死亡
阿賀野「見ぃちゃった、見ぃちゃった」
提督「やあ、早速見つけられたか」
阿賀野「もう、こっちは朝からその那珂さんにどれだけシゴかれたか」
提督「望む所だろう?」
阿賀野「うわぁ、容赦な~い」
阿賀野「でも、その通り。もう後を継げるの、阿賀野しかいなくなっちゃったもん」
提督「……」
阿賀野「最新鋭軽巡としてね、色々託してもらうんだから」
提督「頼むよ、次代の旗艦殿」
阿賀野「能代や酒匂、矢矧にだって負けないからね」
提督「ああ」
阿賀野「みんな見ててくれるかな……阿賀野、生きてるよ」
阿賀野「矢矧に怒られないように頑張るからね」
提督(駆逐艦の皆に比べると、現役を続けてくれている軽巡洋艦は多いな)
提督(多い……それでも、これだけだ)
提督(那珂、阿武隈、阿賀野を頼むぞ)
提督(そして――)
↓1 夕張
↓2 大淀
夕張:27 南西諸島海域解放作戦中に死亡
大淀:32 北方海域解放作戦中に死亡
提督(そして、任務の管理と工廠の助手もいい加減に専任を見つけなくては)
提督(二人とも、もういない)
提督(いない、のだから)
↓1 香取
↓2 鹿島
香取:86 社会復帰し艦娘以外の生活を得ている
鹿島:06 鎮守府正面を解放前に死亡
提督「香取からは……」
┌――――――――――――――――――――――――――――
|お久しぶりです、提督。
|
|新たな職場でも良くして頂き、少しずつ教職にも慣れて参りました。
|
|お求めの人材は全国の至る所で不足し、すぐには紹介できませんが
|
|色々と優しく指導し、必ず次々代を育ててご紹介致します。
|
|繋ぎの人材も欠かさず配置するよう請願しています。
|
|心配しないでくださいね
|
|……
提督「相変わらず達筆だな。そうか、新たな道を歩んでくれているか」
提督「本当に、良かった……」
↓1 古鷹
↓2 加古
↓3 青葉
↓4 衣笠
古鷹:03 鎮守府正面を解放前に死亡
加古:54 南方海域解放作戦中に死亡
青葉:40 北方海域解放作戦中に死亡
衣笠:60 南方海域解放作戦中に死亡
提督(……路上で那珂と口付けをして、手紙を読んでと)
提督(昔なら、スクープだと騒がれたのだろうな)
提督(多少困惑させられたのは事実だが――)
提督(今となっては、ないと寂しいよ)
提督(青葉は、もういない)
提督(古鷹も)
提督(加古も)
提督(衣笠も)
提督(皆、もういない)
↓1 妙高
↓2 那智
↓3 足柄
↓4 羽黒
妙高:63 中部海域解放作戦中に死亡
那智:78 生存するも後遺症に苦しむ
足柄:94 鎮守府に残り海の安全を護っている
羽黒:28 南西諸島海域解放作戦中に死亡
那智「」ガタガタガタ
那智「――ええい!」バリーンッ
那智「うっ この酒気は」
足柄「那智姉さん!」
那智「……はっ 足柄」
足柄「ああ、この酒瓶は」
那智「何という体たらくだ、ほとんど無意識のうちに持ち出してしまうとは」
足柄「でも飲まないように落としたんでしょう、偉いわ」
那智「だが、匂いを嗅いだ途端にダメだ!」
足柄「姉さん」
那智「這いつくばって舐めようとしたんだ、私は! なんてザマだ!」
足柄「大丈夫、大丈夫よ。今せずに済んだじゃない」
那智「ぐう、ううっ 那智戦隊の旗艦ともあろうものが……!」
足柄「大丈夫。姉さんはそういう病気なの、でもこれだけ頑張って治療を受けてるの。だから大丈夫」
那智「ぐっ おおお、おお……二人に顔向けできん……!」
足柄「妙高姉さんだって羽黒だって、きっとわかってくれているから。ね?」
提督(……間宮さんに詫びて来ないとな)
提督(どうやら私は、戦勝記念にと持ち出した酒瓶を一本紛失したらしい)
提督(ああ、そうだとも。私は何も見なかった)
提督(武人那智は、今でも足柄と共に戦っているんだ)
↓1 高雄
↓2 愛宕
↓3 摩耶
↓4 鳥海
高雄:33 北方海域解放作戦中に死亡
愛宕:74 生存するも後遺症に苦しむ
摩耶:80 生存するも後遺症に苦しむ
鳥海:60 南方海域解放作戦中に死亡
愛宕「あら、それでお酒はなくなっちゃったのね」
提督「私とした事が、うっかりしていたよ。愛宕も好きな銘柄だったのに」
愛宕「いいわ。私はもう、飲めないから」
提督「……今日も食欲は出ないか」
愛宕「ええ、ごめんなさいね。いつも作ってくれているのに」
摩耶「姉貴!」
愛宕「まあまあ摩耶、どうして泣いてるの?」
摩耶「もう見ちゃいられねえよ。何か食ってくれよぉ」
愛宕「……ええ、こんなにやせ細っちゃって。骨まで浮き出して。髪もボロボロで」
摩耶「ひっ うう、うっ」
愛宕「ごめんなさいね、心配かけちゃってるわね」
摩耶「あ、あたし、また美味いもの探してくるからさ。料理だって練習してるからぁ」
愛宕「私のために? ありがとう……でも、ごめんね……本当に」
提督「摩耶、もうそれくらいで」
摩耶「なあ提督、姉貴を見捨てないでくれよ。頼むよぉ」グスッ
提督「当たり前だ。共に戦い抜いた仲間を誰一人として見捨てるものか」
摩耶「うわぁぁ、ぁぁぁ」
提督(負傷による嚥下障害と、心因性の中枢性摂食異常症)
提督(それが愛宕に下された診断だ)
提督(食欲がほぼなくなり、ごく稀に食べようとしても飲みこむ事すら苦労する)
提督(そして摩耶は五体満足だが、ああしてすっかり退行してしまった)
提督(あれだけ勝ち気だったというのに今や泣き虫の女の子だ)
提督(高雄や鳥海、そして仲間たちの死で精神をやられてしまった……)
↓1 利根
↓2 筑摩
利根:18 鎮守府海域解放作戦中に死亡
筑摩:41 西方海域解放作戦中に死亡
提督(利根……いてくれたら、もう少し上手く慰めてくれたのか?)
提督(筑摩なら、そつなく支えてくれただろうか)
提督(二人とも今の私を見て、何を想っているんだろうな)
提督(ああ、そうだ。答えはない……)
提督(もうあの無邪気な笑い声も)
提督(落ち着いた響きも)
提督(もう二度と、聞けないのだから)
↓1 最上
↓2 三隅
↓3 鈴谷
↓4 熊野
最上:92 鎮守府に残り海の安全を護っている
三隅:78 生存するも後遺症に苦しむ
鈴谷:95 鎮守府に残り海の安全を護っている
熊野:89 社会復帰し艦娘以外の生活を得ている
最上「提督、ちょっと動かないでね」
提督「ん……ああ、皆」
最上「ほら、帽子はこうした方がかっこいいよ」
三隅「ごきげんよう、提督」
鈴谷「チーッス! 辛気臭い顔しないでよ、戦勝記念日じゃん?」
提督「すまん、そんな顔になっていたか」
鈴谷「ひどかったよ、明るく明るく!」
最上「まあまあ、ボクたちはそれだけ恵まれているから」
鈴谷「全員生き残ったからねえ。なのに熊野は一般企業に行っちゃって、薄情者ー!」
最上「ふふ、また一緒に出撃したかっ――」
提督「んっ んっ」
三隅「……」
最上「く、くまりんこ。違うよ、無理に戦えって意味じゃないからね?」
鈴谷「そうそう! 鈴谷たちに任せてゆっくりしてるじゃん?」
三隅「ありがとう、そのお言葉で十分です。また……また三隅も戦えたら」
提督(やはり、三隅の心の傷はまだ塞がっていないか……)
提督(だが、最上と鈴谷が言ってくれた通りだ。やれる者がやれば良い)
提督(艤装に触れただけで手が震えるほど弱った者を前線に出すほど、疲弊してはいないさ)
提督(もう、あの時とは違うのだから)
↓1 千歳
↓2 千代田
↓3 秋津州
↓4 瑞穂
三隈(みくま)じゃなくて三隅(みすみ)になってる件
>>344
本当だ、大変失礼しました
みくまで変換すると三隅になるんですよね
そして三隈が出て来ない……
みくま
ミクマ
三隅
三熊
御熊
これがうちの全候補ですね……
辞書登録しておきました
千歳:92 鎮守府に残り海の安全を護っている
千代田:68 中部海域解放作戦中に死亡
秋津州:08 鎮守府正面を解放前に死亡
瑞穂:46 西方海域解放作戦中に死亡
千歳「提督ぅ、何かお飲みになりますか?」
提督「どうした急に」
千歳「鈴谷さんに言われたばかりなのに、また真顔になっていましたよ?」
提督「いかんな、失礼した」
千歳「いいえ。私も笑えるようになるまで、随分お世話をかけましたから」
提督「……そうだな、寮からは離れた所で」
千歳「ええ、那智さんにお見せするわけにはいきませんから」
提督「皆にも苦労をかけるが、どうか協力してほしい」
千歳「もちろんですよ、こうして生き残った艦隊の仲間じゃないですか」
提督「ああ、これからも頼む」
千歳「しっかりしていないと、千代田に怒られちゃいますしね」
提督「――そうだな、私も叱られないうちに笑うとしよう」
提督(替えの利かなくなった千歳は、今でも水上機母艦として働いてもらっている)
提督(本人の生存性を考えれば空母に改装したいのだが……)
提督(その分、運用に細心の注意を払うしかないのが現実だ)
提督(何かあろうものなら、それこそ千代田が化けて出て来るに違いない)
提督(秋津州も、瑞穂も見ているだろうか……)
↓1 鳳翔
↓2 龍驤
↓3 飛鷹
↓4 隼鷹
↓5 祥鳳
↓6 瑞鳳
↓7 大鷹
鳳翔:54 南方海域解放作戦中に死亡
龍驤:74 生存するも後遺症に苦しむ
飛鷹:87 社会復帰し艦娘以外の生活を得ている
隼鷹:30 南西諸島海域解放作戦中に死亡
祥鳳:42 西方海域解放作戦中に死亡
瑞鳳:71 植物状態
大鷹:94 鎮守府に残り海の安全を護っている
大鷹「いらっしゃい」
提督「軽い物を頼むよ、二人分」
千歳「板についてきましたねえ、大鷹さんの女将姿」
大鷹「私も元は誰かをもてなす身でしたから。鳳翔さんにはまだまだ及びませんが」
提督「きっと褒めてくれているさ」
龍驤「――」
提督「龍驤も手伝ってくれていたか」
龍驤「……」ドンッ
千歳「ええ、お任せしますよ」
龍驤「……」ドンッ ドンッ
千歳「ええと?」
提督「……胸を叩いているな」
千歳「ああ、私ではやりにくい事ですね」
龍驤「!」ビシィ!
大鷹「ふふ……」
提督(飛鷹が夢を叶えて豪華客船で働く一方、大鷹は鎮守府に残ってくれた)
提督(空母としての仕事はもちろん、この居酒屋鳳翔を継ぐために)
提督(だが、卵焼きだけは頑なに作ろうとしない)
提督(……そうだ、それは瑞鳳が起きてからだ)
提督(また君の卵焼きが食べたいよ、瑞鳳)
↓1 赤城
↓2 加賀
↓3 蒼龍
↓4 飛龍
↓5 翔鶴
↓6 瑞鶴
赤城:09 鎮守府正面を解放前に死亡
加賀:91 鎮守府に残り海の安全を護っている
蒼龍:95 鎮守府に残り海の安全を護っている
飛龍:68 中部海域解放作戦中に死亡
翔鶴:52 南方海域解放作戦中に死亡
瑞鶴:59 南方海域解放作戦中に死亡
蒼龍「おお、集まってる集まってる!」
加賀「皆考える事は同じなのね」
飛鷹「お久しぶりです、提督」
提督「ああ、飛鷹も来てくれたのか。ここもすっかり空母の憩いの場だな」
飛鷹「正門から一航戦のお二人に護衛して頂いて、とても心強かったですよ」
蒼龍「い、未だに慣れないな……私が一航戦なんて」
加賀「私と戦隊を組めるのは、もうあなたしかいないもの。当然の事よ」
大鷹「何になさいます?」
蒼龍「私たちも軽食セット!」
加賀「……こんな時、焼き鳥を頼む阿呆がいないのは楽ね」
提督「加賀」
加賀「本当に阿呆よ……一航戦の名を、継ぐんじゃなかったのかしらね……」
提督(こうして憎まれ口を叩けるようになっただけ、元気になったと言うべきだろうな)
提督(赤城を失い、心の穴を埋めるように五航戦を鍛えていたんだ)
提督(南方で二人とも沈んだ時の嘆きようは……)
提督(蒼龍もよく立ち直ってくれた、あの最終決戦から)
↓1 大鳳
↓2 雲龍
↓3 天城
↓4 葛城
大鳳:70 中部海域解放作戦中に死亡
雲龍:01 鎮守府正面を解放前に死亡
天城:96 鎮守府に残り海の安全を護っている
葛城:57 南方海域解放作戦中に死亡
天城「えーっと、私が最後ですか?」
龍驤「……」コトッ
天城「ありがとうございます、龍驤さん」
千歳「本当に、勢揃いしましたね」
大鷹「せっかくです、後で瑞鳳さんにも顔を見せに行きましょう?」
提督「そうしてくれ、きっと喜ぶ」
飛鷹「目が覚めたら新生一航戦と二航戦って自己紹介して、驚かせてみます?」
蒼龍「やっぱり慣れないなあ」
加賀「提督は?」
提督「もちろん行くさ、だが部屋での集合としてくれ。まだやる事がある」
提督(そう、大型艦さえ鎮守府を解放する前から沈んで行った)
提督(深海棲艦に容赦など、一切なかったさ)
提督(あの丈夫な戦艦の皆でさえ)
提督(ああ……)
↓1 金剛
↓2 比叡
↓3 榛名
↓4 霧島
金剛:55 南方海域解放作戦中に死亡
比叡:05 鎮守府正面を解放前に死亡
榛名:63 中部海域解放作戦中に死亡
霧島:02 鎮守府正面を解放前に死亡
提督(金剛姉妹は、四人揃っての茶会を楽しんでもらう事すら一度もできなかったな)
提督(比叡、霧島。君たちのおかげで鎮守府はこうして皆の家となったよ)
提督(金剛も、榛名も。二人でよく戦線を支えてくれた)
提督(本当に……よく……)
提督(いかんな、ここで暗い顔をしてはまた誰かに見つかる)
提督(だが、懐かしいよ)
提督(金剛の賑やかさが)
提督(比叡の明るさが)
提督(榛名の健気さが)
提督(霧島の強さが)
↓1 扶桑
↓2 山城
↓3 伊勢
↓4 日向
扶桑:61 中部海域解放作戦中に死亡
山城:91 鎮守府に残り海の安全を護っている
伊勢:82 社会復帰し艦娘以外の生活を得ている
日向:74 生存するも後遺症に苦しむ
提督「どうした? ああ、荷物が」
伊勢「ごめんなさい、ちらかしちゃって」
山城「提督も手伝って。ああ、不幸だわ」
日向「すまない、皆……まさか貸す手が物理的に残らんとはな」
伊勢「気にしないの、私に任せて」
提督「伊勢も、後は任せてくれ。久しぶりに訪ねてもらったんだ」
伊勢「まあまあ」
山城「……私は?」
提督「引き続き頼むよ、戦隊長殿」
山城「不幸だわ」
日向「ふむ。私は不幸とは思わんが、不便極まりないな」
提督「介助者が足りないなら、いつでも言ってくれ」
日向「いいや、それは十分用意してもらっているさ」
日向「だが、わが手で瑞雲に触れる事は――もうできないからな」
提督(唯一現役の山城が、ああして不平を言いつつも戦ってくれるのは頼もしい限りだ)
提督(……何か言い含めてくれたのかい、扶桑)
提督(山城は不幸だと呟く事がぐっと多くなったが)
提督(君の名を直接出して嘆く事だけは、一度もしていないよ)
↓1 長門
↓2 陸奥
↓3 大和
↓4 武蔵
長門:77 生存するも後遺症に苦しむ
陸奥:03 鎮守府正面を解放前に死亡
大和:88 社会復帰し艦娘以外の生活を得ている
武蔵:77 生存するも後遺症に苦しむ
武蔵「この武蔵も手伝おう、指揮官ばかり床に手を突かせるわけにはいかん」
提督「すまないな、頼む」
長門「……それにしても提督、山城はいつまで戦隊長なのだ」
提督「ん?」
長門「私たちも必ずトラウマを乗り越える、と誓ってはいるが現状ではこの様だ」
武蔵「我らに気を遣って艦隊旗艦の席を空けているなら、山城に失礼だ」
提督「いいや、山城自身が固辞してな。扶桑戦隊の長でいたいと」
武蔵「それは……」
提督「二人とも、決して焦らないでくれ。その代わり、いつまでも待っている」
長門「……待っていてくれ、必ずや連合艦隊旗艦として復活して見せるさ。必ず」
武蔵「フッ こちらが先んじたなら譲ってもらうぜ。先輩殿」
提督「ああ……頼もしいよ」
提督「そうだ、武蔵。君にも手紙が来ていたんだった」
武蔵「大和からか。あれほど否定していたホテルに就職するとは笑えるぜ」
長門「もう、あの砲は大和にとっては重いのだろう」
武蔵「私は諦めないぜ。まだまだ未練がある」
長門「私だってそうさ。出撃できぬまま――はもう飽きた」
提督「二人とも……」
長門「心配するな。戦いの中で沈むつもりもない。せっかく勝ったのだからな」
武蔵「まずは砲を手に持つ所からだ」
↓1 伊168
↓2 伊8
↓3 伊13
↓4 伊14
↓5 伊19
↓6 伊26
↓7 伊58
↓8 伊401
伊168:75 生存するも後遺症に苦しむ
伊8:22 南西諸島海域解放作戦中に死亡
伊13:87 社会復帰し艦娘以外の生活を得ている
伊14:33 北方海域解放作戦中に死亡
伊19:03 鎮守府正面を解放前に死亡
伊26:95 鎮守府に残り海の安全を護っている
伊58:81 社会復帰し艦娘以外の生活を得ている
伊401:94 鎮守府に残り海の安全を護っている
伊168「それで後回しに……司令官、イムヤたちのこと嫌いになったの?」
提督「まさか。ただ数が多いからな、どうしても遅くなる子は遅くなるんだ」
伊26「ねえねえねえ! ニムたちにはお手紙ないの!?」
提督「もちろんあるよ、ほら」
伊401「あぁー、ヒトミちゃんもゴーヤちゃんもなつかしい!」
伊168「ほんと……ああ、この映りこんでるの」
伊26「なになになに、どうかしたの?」
伊168「昔縫ってあげた五人囃子の。まだ持っててくれたんだ」
提督「!」
伊168「……ごめんね、新生五人囃子として縫えたら良かったけど」
伊26「いやいやいや! それならニムに縫い方教えて!」
伊401「いいわぁー、みんなでお裁縫しましょう!」
提督「二人とも……」
伊168「……ありがと。実演できないのは悪いけど、みっちり教えるね」
提督(両腕を失った日向とはまた違い、イムヤは指だけがない)
提督(スマートフォンも、縫い針ももう持てない)
提督(それでも残った潜水艦たちのまとめ役でいてくれる。本当に頭が上がらない)
提督(……何とか、報いられたな)
↓1 大鯨
↓2 速吸
↓3 神威
↓4 明石
那珂「提督、遅いよー!」
提督「おっと!?」
那珂「ほらほら、大鯨ちゃんもやる。両手に花だよ!」
大鯨「て・い・と・く、失礼しますね?」
提督「あまり白昼堂々とやる事では……」
大鯨「その、元気がないと聞きまして」
那珂「でもちょっとは表情も明るくなったかな? 那ァ珂ちゃんごきげェん!」
提督「……あ、ああ。だがまず工廠に行かせてくれないか」
大鯨「明石さんにご用ですか」
提督「鎮守府を見て回って、必要だと感じた物がいくつかあってな」
那珂「明石ちゃん、もう出撃しなくなっちゃったんだよね。完全に技術者って感じでぇー」
提督「それが普通なんだ」
明石「はい、体位を自動で変更できるベッドはテストを重ねています」
提督「安全性が確保できたら知らせて欲しい、それまでは手分けしてやるさ」
明石「事故があってはいけませんからね」
提督「音声ガイドの方は?」
明石「ばっちりですよ、これで夕雲さんも迷いません」
提督「助かるよ」
明石「舞風さんの車椅子も改良して、日向さんの義手もそろそろ試作できたら……」
提督「苦労をかけるね」
明石「いいえ、本業を存分にやらせてもらっていますよ!」
提督「これからも頼むよ」
明石「はい!」
那珂「どう思う、大鯨ちゃん?」
大鯨「背中を預け合う戦友って感じですね」
那珂「まったく、こんなに可愛いお嫁さんが二人もいるのに」
提督「そこの2名、聞こえているぞ」
大鯨「て・い・と・く。それでもう、いらした方は集まりましたよ」
提督「ああ、そうだったな。私も行こう」
那珂「司会進行は那珂ちゃんに任せてね!」
提督「ああ、酒は抜きだが・……皆で祝おう。記念日を」
提督(そう、皆で……)
提督(見てくれているか?)
提督(私たちは、今もこの海を護っている)
提督(皆で取り戻したこの平和を、これからも護り続けるからな――)
鎮守府正面を解放前に死亡
霞(01)、雲龍(01)、不知火(02)、霧島(02)、古鷹(03)、陸奥(03)、伊19(03)、島風(04)、望月(05)、比叡(05)、長波(06)、鹿島(06)、天津風(07)、大潮(08)、秋津州(08)、赤城(09)
鎮守府海域解放作戦中に死亡
嵐(11)、卯月(12)、文月(12)、球磨(12)、山風(13)、時津風(16)、由良(16)、曙(17)、涼風(18)、利根(18)、敷波(19)、子日(19)、速吸(20)
南西諸島海域解放作戦中に死亡
朧(21)、黒潮(21)、伊8(22)、長月(23)、川内(24)、木曾(25)、夕張(27)、羽黒(28)、春雨(29)、隼鷹(30)
北方海域解放作戦中に死亡
深雪(31)、大淀(32)、高雄(33)、伊14(33)、夕立(34)、雪風(34)、綾波(37)、清霜(39)、青葉(40)
西方海域解放作戦中に死亡
筑摩(41)、祥鳳(42)、沖波(43)、瑞穂(46)、矢矧(47)、電(49)、五月雨(50)、霰(50)、秋雲(50)、五十鈴(50)
南方海域解放作戦中に死亡
長良(51)、磯風(52)、翔鶴(52)、鬼怒(53)、神通(54)、加古(54)、鳳翔(54)、能代(55)、金剛(55)、高波(56)、弥生(57)、江風(57)、満潮(57)、葛城(57)、天龍(58)、初雪(59)、瑞鶴(59)、衣笠(60)、鳥海(60)
中部海域解放作戦中に死亡
酒匂(61)、扶桑(61)、巻雲(62)、照月(62)、妙高(63)、榛名(63)、水無月(64)、村雨(64)、朝潮(65)、浦風(65)、藤波(66)、荒潮(67)、朝雲(67)、神威(67)、浜風(68)、千代田(68)、飛龍(68)、初春(70)、大鳳(70)
生存するも後遺症に苦しむ
吹雪(植物状態)、初霜(植物状態)、秋月(植物状態)、瑞鳳(植物状態)、皐月(意識だけはある)、大井(寝たきり)、響(寝たきり)
如月(火傷痕)、陽炎(記憶障害)、舞風(車椅子)、夕雲(失明)、龍田(精神障害)、北上(記憶障害)、愛宕(摂食障害)、龍驤(声帯欠損)、日向(両腕欠損)、伊168(指欠損)
白雪(トラウマ)、睦月(トラウマ)、三日月(トラウマ)、那智(アルコール依存症)、摩耶(退行)、三隈(トラウマ)、長門(トラウマ)、武蔵(トラウマ)
社会復帰し艦娘以外の生活を得ている
叢雲、磯波、漣、暁、菊月、若葉、白露、時雨、山雲、親潮、初風、谷風、風雲、朝霜、初月、多摩、名取、香取、熊野、飛鷹、伊勢、大和、伊58、伊13、明石
鎮守府に残り海の安全を護っている
浦波、潮、海風、野分、萩風、早霜、阿武隈、阿賀野、足柄、最上、鈴谷、千歳、大鷹、加賀、蒼龍、天城、山城、伊401、伊26
ケッコンしていた(死別)
雷
ケッコンしている(生存)
那珂、大鯨
戦艦が一人も鎮守府に残ってなかったんだっけか
今平和なら問題ないんだろうけど
皆さんご協力ありがとうございました、本編開始前のコンマは出揃いました……出揃ったよね?
陸軍艦、神風型、海防艦、海外艦以外で抜けている艦娘がいたらご指摘願います
他力本願ですみません……いや自分でもチェックはしているのですが
で、ご指摘の通り予想以上に正面海域解放前に主力艦が沈んだので
プロットを練り直すため、戦記物パートは木曜日開始とさせてください
こうなるだけの戦いとそれが起こった理由をしっかり考えたいので
まあ、予想が当たっても外れても怒らないで頂けると幸いです
ご協力ありがとうございました、おやすみなさい
>>509
現役の艦はこうですね、これが鎮守府の全現有戦力です
駆逐:浦波、潮、海風、野分、萩風、早霜
軽巡:阿武隈、那珂、阿賀野
重巡:足柄
航巡:最上、鈴谷
水母:千歳
軽空:千歳、大鷹
正空:加賀、蒼龍、天城
航戦:山城
潜母:大鯨
潜水:伊401、伊26
今度こそおやすみなさい
おはようございます
プロットを練っていてふと一言
鎮守府正面を解放前に死亡……………16人(16~17人)
鎮守府海域解放作戦中に死亡…………13人(16~17人)
南西諸島海域解放作戦中に死亡………10人(16~17人)
北方海域解放作戦中に死亡……………9人(16~17人)
西方海域解放作戦中に死亡……………10人(16~17人)
南方海域解放作戦中に死亡……………19人(16~17人)
中部海域解放作戦中に死亡……………19人(16~17人)
ケッコンカッコカリ(死別)…………………1人(1~2人)
計97人
生存するも後遺症に苦しむ………………25人(16~17人)
社会復帰し艦娘以外の生活を得ている…25人(16~17人)
鎮守府に残り海の安全を護っている……19人(15~16人)
ケッコンカッコカリ(生存)…………………2人(1~2人)
計71人
生存率42%(29%)
健康率27%(19%)
コンマ通りだった場合(括弧内)と比べるとこの艦隊はかなり頑張ったと思う
それだけです
こんばんは、引き続きプロットのために弄った数字を置きに
確率 生存率29% 健康率19% 現役率9%
全体 生存率42% 健康率27% 現役率12.5%
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駆逐 生存率40% 健康率26% 現役率7%
軽巡 生存率37.5% 健康率25% 現役率12.5% ※練巡含む
重巡 生存率44% 健康率22% 現役率17% ※航巡含む
水母 生存率25% 健康率25% 現役率25%
軽空 生存率57% 健康率29% 現役率14%
正空 生存率30% 健康率30% 現役率30%
戦艦 生存率50% 健康率25% 現役率8%
潜水 生存率62.5% 健康率50% 現役率25%
補給 生存率0%
他 明石:生存(引退) 大鯨:生存(現役)
艦娘たちのこれからは、戦記物を書き終わって余力があれば書かせてください
余力を残さないくらい書きたいとも思っていますが
ではまた明日
こんにちは
長らくお待たせしました、ようやく本編を開始できます
予想通りになっているかはご覧になって頂いてから……で
ここからは長い長いお話になりますが、よろしくお願いします
舞ってた!
では始めます、よろしくお願いします
>>576
舞風はもう……
―――――
―――
―
漣「楽しい宴会でしたね……」
叢雲「その台詞、なんでか響きが悪いわ」
漣「まあまあ。実際に楽しかったですよ、ご主人さま」
提督「ああ、皆が集ってくれたおかげだよ」
大鯨「お料理もあれだけ食べて頂けて、よかった」
那珂「那珂ちゃんライブが一番盛り上がったね!」
白露「一番!?」ガタッ
潮「ひゃっ し、白露ちゃんいつの間に……!?」
阿武隈「あははは、盛り上がっているうちに後から来た子もたくさんいたよね」
菊月「ああ、こういう場も悪くない」
時雨「こんなに大人数が集まるの、戦いが終わって初めてだよね」
阿賀野「あはー、みんな久しぶり!」
足柄「こんなに集まってると、あの頃を思い出すわ」
加賀「そうね……気分が高揚して、寝付けない」
提督「……それなら、皆で語っていくかい?」
初月「戦いの事を?」
提督「そう、辛く苦しかった日々の事だ。聞きたくもない者もいるだろう」
提督「だから一室に籠って、静かに……な」
最上「……ごめん、ボクはパスしていいかな。くまりんこに付いててあげたいから」
鈴谷「鈴谷は聞かせてもらうじゃん。話したい事もあるし」
長門「我々も、交ぜてくれないか」
千歳「長門さん、那智さん! 平気なんですか?」
那智「いつか越えねばならん壁だ……足柄には手間をかけるが」
足柄「いいのよ姉さん、一緒に吐き出しましょう?」
提督「決まり、か。よし……談話室を一つ丸ごとだ。途中での入室・退室も自由とする」
大鯨「お茶をお持ちしますね」
提督「……」
叢雲「……」
那珂「……」
阿武隈「……」
阿賀野「……」
大鯨「……」
伊168「……」
菊月「……」
若葉「……」
時雨「……」
萩風「……」
初月「……」
那智「……」
足柄「……」
鈴谷「……」
千歳「……」
加賀「……」
蒼龍「……」
長門「……」
漣「……あれ、これが俗に言う誰から歌うか決められない現象です?」
叢雲「あんたほんっと好き放題ね!?」
提督「はは、まあそうやって漣には何度も助けられたさ」
伊168「決められないよね。色んな事があり過ぎて」
提督「それなら、時系列に沿ってという事にしよう」
漣「そうなると、トップバッターは当然漣たちですね」
叢雲「この鎮守府が正式に開設される前の事、語れるのは私たちだけだからね」
漣「……そう、"4人"だけ」
叢雲「もう一人はいつまで寝坊してるんだか」
大鯨「ぜひ、聞かせてください。私たちが鎮守府に来る前の事」
加賀「赤城さんの戦いぶりも、よろしく」
提督「一人も漏れなく語らせてもらうさ――どうして漏れようか」
提督「私がまだ、司令官だった頃の話さ」
―
―――
―――――
吹雪『はじめまして、吹雪です。よろしくお願いします!』
叢雲『あんたが司令官ね。ま、せいぜい頑張りなさい!』
アンタの第一印象ね? 両脇のお嫁さんには悪いけれど、頼りなさそうだと思ったわ。
どんな司令官だろうと忠誠を誓いそうな敬礼をしている吹雪の横では、言わなかったけれど。
落ち着いた老提督の横に並んだんだから余計そう、指揮官は不安を顔に出す物じゃないわ。
漣『ご主人さま。こう書いてさざなみと読みます』
電『電です。どうか、よろしくお願いいたします』
五月雨『五月雨っていいます! よろしくお願いします』
そうは言っても、あれから始まるのは四国九州をも取り囲んだ深海棲艦との戦いなんですから。
そんな中でも自ら司令官に手を挙げたご主人さまktkr! 漣は心から尊敬していましたよ!
これは何をしてでもお守りしなきゃと心に決めていました、健気系ヒロイン誕生ですね!
――あんたねえ。
霞『霞よ。ガンガン行くわよ、ついてらっしゃい!』
大潮「駆逐艦、大潮です~!」
望月『んぁ? ……ぁあ、望月でーす』
じゃあ、その心から尊敬するご主人さまがいきなり駆逐隊3つを預けられても平然としていたの?
――えー、まあ。
不知火『不知火です。ご指導ご鞭撻、よろしくです』
長波『夕雲型駆逐艦4番艦、長波サマだよ!』
天津風「いい風来てる? 次世代型駆逐艦のプロトタイプ、 私、天津風の出番ね」
島風「駆逐艦島風です。スピードなら誰にも負け……みんな自己紹介おっそーい!」
ああ、人材が削りに削られ経験以上の大役を回されるなんて可哀想なご主人さま。
健気系ヒロインの漣は守りたい気持ちを一層強くし、パワーアップイベントktkr!
――はいはい。
――あれれ、那珂ちゃんの旦那さまが言いたい放題言われてるよ?
はは……何一つ否定できないな。あの頃の私は、不安で一杯だったさ。
人類は突如現れた謎のバケモノに太平洋を奪われた後、敗北の連続。
各国の海軍や海上自衛隊は壊滅し、残ったのが我々という状況ではね。
鹿島の助けがなければ、プレッシャーで押し潰されていたかもしれない。
――て・い・と・く? その助けについてちょっと詳しく。
鹿島『うふふっ お任せください』
勘繰るような事じゃない、前身の鎮守府にいた練習巡洋艦だ。
私の水雷戦術の基礎はほぼ彼女に教わったと言っていい。
老提督からは砲撃戦を……二人がかりで私を鍛えてくださった。
――あんたの場合、霞の薫陶を忘れちゃいけないんじゃないの?
その通りだな、技術よりもまずは精神だった。
霞『用があるなら目を見て言いなさいな!』
叢雲に言われた通り、指揮官としての心構えがまだまだ育っていなかった。私は。
それを叱咤してくれたのが霞だったよ。思い返せば怒鳴られなかった日の方が少ないな。
皆よくやってくれているが、今でも思ってしまうんだ。霞が生き残ってくれていたらとは。
――鹿島さんも生きてくれていたら、同人誌で鎮守府の財政に貢献を……!
――あんた、元旗艦をどんな目で見てたのよ。
―――――
―――
―
漣「あの柔和な笑顔とスタイルで、絶対に有明の女王になれたと漣は思うんです!」
叢雲「そこは力説する所じゃないでしょう!?」
阿賀野「ふ、二人ともー。話が脱線してるよう」
阿武隈「あたし的にはOKですよ、楽しい鎮守府だったんだなって思えて」
大鯨「ええ、提督のお顔を見ていればわかりますよ。少し妬けちゃいました」
提督「そんな顔をしていたかい?」
那智「ああ……貴様の帰る場所と、思えたのだろう?」
提督「そうだな、帰る場所。帰る家。あるいは学童のような気持ちになれる場だった」
那珂「……提督ー、大丈夫? 那珂ちゃん歌う?」
提督「大丈夫さ、ありがとう」
―
―――
―――――
吹雪『望月ちゃん、あと1周だよ!』
望月『うぁー、マジだりぃ……』
叢雲『五月雨もしっかりなさいな!』
五月雨『はぁ、はぁ……頑張ります!』
ま、12人を自由に編成しなさいって言われてからは見直したわ。
あんたが全員を事をよく見て、物を考えてるのはわかったから。
私は望月と五月雨の尻を叩く役を仰せつかる事になったけれどね。
吹雪が庶務を片付けてくれるから、遠慮なくひっぱたいてやったわよ。
――でも、なんだかんだへばった二人には優しかったんですよコレが。
ちょ、その話は!
望月『うぁー、死ぬ……し……塩飴?』
叢雲『これっ、そこに落ちてたわよっ!』
五月雨『うわぁ、わざわざ買ってきてくれたんですか!?』
叢雲『あ"っ、私が買ってきたもんじゃないからっ!あんたのじゃないのっ?』
五月雨『え、私たちのでもありませんよ? じゃあもらっちゃだめなんじゃ……』
吹雪『あ、はは……私のでもないよ。ならもうみんなで食べちゃおう?』
叢雲『はやく、食べなさいよ!』
望月『あ~いい、もらう』
――叢雲さんやっさしー!
あんたねえ、覚えときなさいよ!?
電『はわわわわ、びっくりしたのです』
霞『それくらいで怖がらない! シャキッとする!』
漣『まあまあそれくらいに、テンション上げてきましょうよ』
大潮『そうそうその感じ!アゲアゲで行きましょ!』
その点、漣は楽をさせてもらいましたよ。リーダーとムードメーカーといい子が一緒。
ご主人さまの言う通りですよ……すーみんに任せておけば何も怖い物はない。
――あの霞をそう呼べるなら、元から怖いものなしなんじゃないの。
いえいえ、そこは積み重ねた絆という奴で
霞『作戦中の呼称は正規のもので、混乱するじゃないの!』
――叱られている所もよく耳にしたけれど?
はっはっは、作戦中だけですよ作戦中。それ以外は笑って許してくれましたとも。
それに、漣より怒られた回数が少ないのはでんでんとおーしーだけでしたよ?
――つまりあんたがトップなんじゃない。笑い方も呆れ笑いだった気がするけど。
漣『漣式、散水弾清掃術ー!』
大潮『いっきまっすよぉ~!』
電『はわわわわわっ』
ビシャッ
霞『……つまらないわ』
漣『(・×・)』
在りし日の美しき思い出です。
――そうね、ピカピカに磨かされて特別綺麗だったわ、あの日の床。
――じ、自由な艦隊ですね。あたし、その時にいても指示に従ってもらえそうにない。
締める時はきっちり締めてくれたさ。それに、あの明るさには救われたよ。
省人化を進めなければ艦隊が成り立たなくなるほど多くの軍人が海に消えた。
最後に残ったのは一人で一隻分の火力を有する少女たちと聞いたのだからね。
この世の終わりだと思った。皆の愛嬌がなければ絶望していたかもしれない。
長波『秋刀魚漁ってマジ? え、艦隊で支援にでんの? マジでっ?! いやぁー仕方ない、仕方ないなぁー!』
天津風『しっかたないわね、私がサポートしてあげるわ。探照灯と探針儀よね? ふんっ、バッチリよ!』
島風『おっそーい! 焼くだけでなんでこんなに時間がかかるの!』
不知火『中火にして表面だけ焦げるのを防ぐんです。不知火に落ち度でも?』
老提督は、言ってくださった――ここに居る皆を家族だと思ってほしいと。
例え明日死ねと命じる事になるとしても、常に妹や娘のように慈しみなさいと。
それが結局、人と艦の信頼関係に繋がるのだから。勝利に繋がるのだからと。
不知火『あむっ ん……まあまあ、まあまあですね……悪くないと思います』
天津風「あら、いい焼き加減じゃない。私、少しだけなら頂いてもいいわよ? 少しだけなら」
島風『なくなるのはやーい!?』
長波『向こうで比叡達がどんちゃん騒ぎやってるぞ、奴らなんかすげーなー』
叢雲も、漣も、吹雪も……あの12人は全て。
私の娘だと思って、接していたよ。
今でもその気持ちに一片の偽りもなかったと、断言できる。
提督「そして私は、そんな彼女たちに命じたんだ」
提督「死んで来い……と」
.
ひとくぎり
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