元勇者「さっき魔王倒して帰ったけど」 (19)
元勇者(以後勇者)「1人で魔王どころか黒幕倒して姫様連れ戻したで」
勇者「んで役目終わりや!って神様にいろいろ力とか取り上げられたで」
勇者「もう少ししたらママンとパパンと妹君がいるおうちかえるけど、ちょっと都で元仲間とイチャイチャして遊ぶで!」
的なの
行動決定はバカの一つ覚えでコンマになるがスマンな
あと指摘とかあったら初心者故どんどんいってクレメンス
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分かったで
地の文多めになるかも、基本的に自己解釈多めなのでどんどんつっこみドーゾ
コンマ判定は>> とか普通に決めていくのであしからず
異世界から~とかはありません。
では始めます
俺は勇者だ。
何いってんだこいつ、って思われるかもしれないけどはっきり言っておく。
神に選ばれ、我が国を守り、魔物を倒し、そして悪の魔王の制圧を止めたんだから、名乗ってもいいだろう。
元々は平民で、平凡な林業を主にした農家の子供だったんだ。
しかし、王国で有名ななんかへんな婆の予言でさ。
「君は勇者だ!」
この一言で決定。はい。
そのあと、村の家族や友達に別れを告げる間もなく、あれよあれよと中央の都市につれていかれ。
教育という名の様々な洗礼を受け。
はいやっと魔王討伐だ。というとき、魔王が卑劣にも人間界に攻め入ることが多々あった。
他にも
東に魔物がもたらした疫病があれば、仲間とともに病魔をぶん殴り治しにいき
西に疲れた他国の勇者がいればいって看病しつつ問題をぶん殴り
南に呪いでいまにも衰退しそうな国があればいって、怖がらなくていい、と安心させた後元凶をぶん殴り墓穴にうめてやって
北に人同士での争いがあればつまらないからやめろと喧嘩両成敗と両方ぶん殴り解決して
色々回っていった後、目的の時は近いだかなんだかいって、王国の城まで魔王自ら攻め入ってきて、お姫様をさらって行った。
俺は姫を返してもらい、魔王を張り倒すために魔界にいく方法を探し、ついに1人魔界の地にたどり着く。
魔王とその仲間との争い。1人での厳しい戦い。その末、ついに魔王を倒すことができた。
が、なにか違和感を感じた俺は、魔界でであった奴らと一時協定を結んだ魔王と共に、黒幕、堕神について突き止めた。
魔王と勇者、いや、元魔王と元勇者が手を組み、現地の仲間をつれて、世界をすくったのだった。
そして今、いくつかの死闘の末隠居することになった元魔王の力を受け継いだ魔姫の力で、俺と姫は
人間界と魔界をつなぐほこらの中にとばされた。
勇者「・・・帰って、これた・・・のかな?」
あたりを見回す。これは俺が魔界に来る前にみた光景だ。
人間界に戻れた!
勇者「・・・ははは・・・。やった・・・」
勇者「やったぞおお!」
姫「・・・勇者様、あまり声を荒げると、魔物がよってきてしまいます・・・」
勇者「あ・・・。ひ、姫様、申し訳ございません!」
後ろから聞こえた声に対し、直立、片足軸に180度回れ右、膝をつく。・・・いくら疲れても、何故かスムーズに素早い動きができる、体に馴染む動作。
姫「いえ、お気持ちは分かります。私も、気が緩んで今にも倒れてしまいそうですから」
勇者「だ、大丈夫ですか!?」
姫「ええ。大丈夫ですわ」ニコ
ちら、と顔色を伺うと、姫の顔は消耗しきっており、すぐにでも倒れそうな感じである。が、あのおぞましい環境からの解放感と安堵からか、微笑んでいる。
さぞ、向こうで堕神のせいで、口にするのも思い出すのも嫌になるほどの思いをされたのか。
・・・・・・容姿は15という年齢にして、似合わない素晴らしい発達をとげている。
幼さを残しつつ絶世の美女である母の気圧される程の美貌の片鱗を見せつつあるその姿。
心身ともに疲れ果てている姿でも絵になってしまうのが、姫様らしい。とても不謹慎だが、そう思ってしまう程の気品もあるのだろうか。
柄にもなく変なことを考えてしまう。こう、戦いの中で抑圧された思いが弾け出してきたのか。
不敬だ、すぐ思考を切り替えなければ・・・!
勇者「た、ただいま転移の魔法を・・・」
姫「・・・貴方は、見てる限り、私なんかよりも、精神的なものではもっと疲弊されてます。今まともに魔法は使用できないでしょう」
ああ、この状況でも、俺のことを案じてくれるなんて、なんてお方だ・・・!
姫「・・・それに、もうちょっとお話していても、バチはあたりませんよね」ボソリ
これ以上姫様を煩わせることはしてはいけない。
そう思い自らの剣を探す。剣の柄を握り、魔術を展開・・・。
と思ったとき、腰が非常に軽いことに気付く。
自らの服装を見る。
向こうでアラクネ族からもらった特殊繊維の服のみだった。
勇者「あれ!?勇者の剣!?あ、盾も!?いや、鎧も!?」
血の気がひいていった。俺は杖や剣などの媒体がなければ、魔術の行使ができない。
不安になり、数少ない丸腰でも使える光の魔法を唱える。
使えた。が、すごく弱い。
勇者「しゅ、祝福も・・・か!?」
・・・もちろん、農民の俺に貴族の偉い方々のように血なんていいものではないので、魔法を使えるわけがない。
これでも、反吐を吐いてでも短期間で習得できたこと自体、稀である。
姫「・・・」
あばばば・・・。姫がこちらをじーっと見つめている。ああ、あああまずいまずい。
ここいらの魔物の強さは、尋常じゃない。とうてい、今使える魔翌力で、さらに丸腰は無理だ。
勇者「姫!申し訳ありません!」
姫「・・・フフ。貴方、本当に焦ると、すぐ地がでてしまいますね。これから名を残す勇者たるもの、それではいけませんわ」
あ。
姫「・・・私も先程から、「信号」を送っています。おそらく、まもなく使いがくるはずです。魔姫様にもらった魔翌力が有り余って仕方が無かったので」
俺がおろおろしている間に、姫は王族の血と先祖からの祝福を受けたもののみが使える特殊な魔法のひとつである、遠方との通信を行っていたようだ。
さすが、あの堕神相手に窮地に陥ってなお啖呵を切った精神力。
「姫様!勇者様!」
・・・まもなく、というより、最初からそこにいたかと思うほど素早い迎えだった。
そして、彼女も、聞き覚えのある声だった。
勇者「魔法使い!」
魔法使い「申し訳ございません!お迎えにあがるのが少々遅くなりました!お怪我はありませんか!?」
姫「落ち着いて下さい。大丈夫ですよ」
魔法使い「・・・姫様。勇者様。よくお帰りになられました。大変うれしくおもいます」
魔法使いが、涙ぐむ。
そして、戦時中は常に張り詰めていたあの時の声色ではなく、以前の上品で丁寧な佇まいとおっとりとした声としゃべり方を聞くと、本当にあの長く続いた戦いが終わったと実感が湧いてきた。
姫「・・・勇者様、あまり声を荒げると、魔物がよってきてしまいます・・・」
勇者「ア。ヒ、ヒメサマ。モウシワケ、ゴザイマセン」
ウィーンガシャンウィンガシャンウィーン
後ろから聞こえた声に対し、直立、片足軸に180度回れ右、膝をつく。・・・いくら疲れても、何故かスムーズに素早い動きができる、体に馴染む動作。
魔法使い「・・・勇者様。私、何か粗相でも・・・」
勇者「え?・・・あ、いや、気にしないで。ただ、懐かしさを感じてただけ」
無意識に笑っていたのか。おかしな勇者様ですね、と魔法使いもつられて微笑んだ。
姫「・・・こうやってここにいても、何もはじまりませんね。まずはお母様の所へ、城へ戻りましょうか。勇者様。ご気分が優れないうちは無理なさらずに申しつけてくださいね」
魔法使い「一応、簡単にお水などはお持ちしておりますよ」
勇者(ふむ。どうしよう)
コンマ00~49 ちょっと疲れが残っているが、すぐにでもいこう。
50~99 ・・・申し訳ない、少し休ませてくれ
判定>>11
コンマ判定ズレ・・・・・・
姫「・・・貴方。きちんと油はさしておきなさい」
>>13
えい
勇者(疲れが残っているとはいえ、いけないほどでもない。姫様も心配ですし、王女様にも早く無事な姿を見てもらわねば)
勇者「いえ、姫の安全を確保することが第一です。それに、魔法使いがいるならば、とても安心できますから」
姫「そう。では、転移をお願いします」
魔法使いが空に魔方陣を描きながら、詠唱を始める。
魔法使い「---」
最後の短い一言と共に、魔法が展開。すぐさま、俺の視界がゆがみ、感覚が溶け始め、そして真っ暗闇に放り出された。
視界が戻る。
目の前には大きな菜園や木々があった。
ここは我が国の城の中庭。
中庭に大きな魔方陣を展開し、簡単に城に戻れるようにしてある。
さらにこの中庭は空間の拡張をして・・・なんて小難しいことを聞いたことがあるが、学者でもなんでもない自分はわからないことだしどうでもいいこと。
魔法使い「大丈夫でしょうか?少し倦怠感があるかもしれませんが」
姫「ええ、大丈夫よ」
魔法使い「王座の間で皆様がお待ちでしょうから。すぐにでもいきましょう」
魔法使いと姫様の後に続き廊下を歩く。姫様の足は震えている。
・・・限界が近いのだろう。
それでも、ふらつかないように踏ん張っていた。
魔法使い「それでは、私はここで失礼します」
王座の間の扉の前で魔法使いが立ち止まる。
そして魔法使いが手を叩く。すると、扉がゆっくりと開いていく。
いつも見る、ずっと変わりが無い王座の間では、国の重鎮と、王女様がいた。
王女「・・・!」
扉を開けた時、王女様の目は大きく開かれ、俺と姫様を凝視していた。
王女「・・・帰って、これたのですね」
姫「お母様・・・!」
姫様は公的な集まりであるにもかかわらず、王女様のもとへ走っていった。
姫「お母様・・・!」
・・・母の胸に飛び込み、ただ泣きじゃくる彼女の姿は、年相応のものであった。
・・・彼女はさらわれてから暗い牢屋に閉じ込められながらもずっと正気を保ち、さらに魔王、堕神をも恐れぬ精神力を見せつけた。
感情をせき止められる精神力がある。
しかし、ここでその歯止めも、決壊した。
・・・ふと、周りの目を見る。
皆、王女様と姫様の再開を見て涙ぐむものや、目を伏せるものがほとんどだ。
・・・しかし数人。こちらを見る目が腫れ物をみる様な目である。
「勇者様」
ふと後ろから、声をかけられる。それに振り向こうとし。
「死んで下さい」
咄嗟に前方に逃げる。
瞬間、たっていた場所に鋭い剣筋が通る。
即座に肉体強化の魔法で両腕を補強しながら後ろを向く。
直後、目の前に剣を上段から振り下ろしている騎士がいた。
騎士は兜と鎧をみにつけてなお素早い動きを繰り出す。鍛えた兵士であっても、その剣筋を見破ることなく首と胴体が切り離されているだろう。
中々にいい剣だと思える。しかし、まだまだ荒削りのそれであった。
俺は体を半歩ナナメに動かし剣を避け、さらに相手の足を払う。相手が身動きできなくなったところを、騎士の頭を掴み、思い切り地面にたたきつける。
ドシン、と鈍い音が響く。そのまま騎士は首から上がおかしな方向に曲がったあと、動かなくなった。
スレタイコンマ本気で忘れてました
あとご指摘ありがとうございます。
スレ立て直します・・・
html化依頼してきます
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