女「せっかく高校入ったんだし、イケメンな彼氏の一人でも作りたいものよね」 (7)

友人「なるほど。じゃあ僕と付き合う?」

女「…………」

友人「…………」

女「いや、話聞いてた? イケメンな彼氏って言ったじゃない」

友人「自分で言うのもなんだけど、僕イケメンだと思うよ?」

女「いやいやいや、アンタ女じゃない」

友人「うん」

女「うんじゃなくて」

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友人「でもほら、中学入学した頃も同じようなの言ってたじゃん」

女「言ってたわね」

友人「で、三年間、誰からも声掛けられなかったじゃん。いつも尻込みして」

女「うぐ…………」

友人「いい加減友人として可哀想になってさ、そろそろ僕が貰ってあげようかなって」

女「むぅ……顔は良いと思うし、男の気配も匂わせてないし、一度くらい告白されると思ってたんだけどなぁ……」

友人「そういう姿勢が伝わってたんじゃない?」

女「マジかぁ」

友人「マジマジ」

女「むぅ……それじゃ、高校こそは尻込みせず自分からアタックしてみようかしら。一度くらい男性経験無いと女としてどうかと思うし」

友人「…………いやぁ、別に無理して付き合う必要もないんじゃない?」

女「何言ってんだか、そんな事言えるのはアンタが男女構わずモテるからでしょ。モテない奴の気持ちも考えなさいバカヤロー」

友人「…………こう見えて、目当ての人には見向きもされてないんだけどね、僕」

女「へー! それは興味深いわね!」

友人「君、誰かの失恋話には乗り気だな」

女「ふへへ、アンタもモテない組だったのね」

友人「…………」

女「ちょっと?」

友人「ああ、いや、こういう関係も意外と悪くないんじゃないかと思ってさ」

的な

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