アルミン「SSの印象だけで描かれた僕たち」 (75)

アルミン「おはよう、エレン」

エレン「あぁ、アルミン、今日も早いな」

アルミン「あぁ、なんだか今日は嫌な予感がして…朝からちょっとね」キリキリ

エレン「ふーん…あんま無理すんなよ。体を壊したら元も子もねぇからな」

アルミン「そうだね。気をつけるよ」


本編をあんまり読んでない、見てない俺が(ほぼ)進撃の巨人SSの印象のみで書きます。
キャラ崩壊、原作崩壊、ネタバレ注意。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1371482124

ライナー「お、ようエレン、アルミン。今日は早いじゃないか」

エレン「ライナーこそ。どうしたんだ?」

ライナー「いや…なんとなく早く起きないといけない気がしてな…」チラチラ

ライナー(というかなんだこの胸の高鳴りは!?エレンにドキドキしてる…だと!?)ウホッ

アルミン「なんだか既に胃が…」キリキリキリ

ミカサ「エレン、アルミン、こっち」

エレン「おお、ありがとミカサ」

アルミン「いつもありがとね」

ミカサ「エレンが今日みたいに早く起きることもある…ので、私が早起きして席をとっているのは当然」

アルミン(あれ?なんか口調が…)

アニ「…」スタスタ

ベルトルト「あ、アニおはよう」

アニ「ん、おはよう」

ライナー「今日も早起きだな」

アニ「ふん、どうだっていいでしょ」

アニ(エレンより早く起きたと思ったのに…)

アニ「チッ」ブン

ライナー「ブゴッ」

特に理由のない暴力がライナーを襲う!

ベルトルト「ラ、ライナー!」

ライナー(あ…ベルトルトが天使に…見える…)

ライナ「けっ…けっ」

ベルトルト「ライナー!?え、ごめんよく聞こえない!」

ライナー(結婚しよ)

ライナー「」ガクッ

ベルトルト「ライナー!」

アニ「うるさい」

コニー「おーよーエレン、今日は早いな」

エレン「あぁ、なんだか早く起きないといけない気がしてな」

アルミン「まぁ、ミカサやサシャ達よりは相変わらず遅かったけどね」ハハハ

サシャ「ガツガツムシャムシャ…あ!ライナーパァン食べないならいただきますね!ムシャムシャ」

ライナー「」チーン

ベルトル「ライナー…君のことは忘れないよ…」

アニ「朝から何やってるんだか…」

アニ(くぅ…ここからじゃエレンがよく見えない…!)

クリスタ「おはよー…ってライナー!?どうしたの!?」

ユミル「ぶっ!朝っぱらから床に白目むいて倒れてやがるっ!ぶっははは」

クリスタ「ユミルひどいよ!ライナー!?大丈夫!?」

ライナ「うっ…」テンシガ…

クリスタ「よかった!意識はある!?」

ライナー「あ、ああ…」

ユミル(嫁…)

ベルトル(天使…)

ライナー(結婚しよ…)

サシャ「ベルトルさんのパァンも頂いていいですよね!ムシャムシャ」

アニ(…どうやったらエレンに近づけるか…)ジー

サシャ「アニのパァンももらっていきますね」サッ

アニ(…やっぱりミカサが邪魔…)ジー

ライナー「ありがとうクリスタ。おかげで助かった」

クリスタ「い、いや、私は何もしてないよ…」

ベルト「いやいやクリスタが来たとたんライナーが元気になったんだよ?クリスタのおかげさ」

クリスタ「うぅ…」//

ベルトルト(困ってるクリスタも天使…)

ライナー(結婚しよ)

ユミル(クリスタマジ天使)

サシャ「ユミルのパァンもいただきますねムシャムシャ」

ジャン「あぁん?なんだ朝っぱらから騒がしいな」

マルコ「おや、みんな早いね」

アルミン「なんだろうね、みんな何かに引っ張られて朝早かったみたいなんだ」

マルコ「ふーん…アルミンも?」

アルミン「いや、僕は朝からちょっと胃の調子がわるくてね」

マルコ「大変なんだね」

アルミン「多分これからもっと大変になるけどね…」

マルコ「?」

アニ(…どうすれば行動に移れるだろうか…食事中はミカサが付いてるし…やっぱり訓練の時か…いやでも訓練中に何を話せと…)

サシャ「誰かのパァン余ってませんかねぇ…」

アニ(…いやいや、そこで詰まっちゃダメだ、なにかいいアイディアが…)

サシャ「パァンパァン…」

アニ(…きょ、きょうはいい天気…だね?)

アニ(いやいやいや、おかしいだろう…)

サシャ「パァンパァンパパァン…」

アニ(…?サシャがエレンの方に…)

サシャ「…エレン、そのパァン…食べますかね?」

エレン「はぁ?食べるに決まってるだろ」

サシャ「…あの…もしよろしければそのパァン…恵んでくれませんかね?」

エレン「あぁ?おまえ、自分のパンどうしたんだよ?」

サシャ「その…もう食べてしまって…」

エレン「ならそれで終わりだろ!人のをもらおうとするんじゃねぇ!」

サシャ「そ、そこをなんとか!」

エレン「だめだ!」

サシャ「…お願いしますよぉ…」ウワメヅカイ

エレン「…」

サシャ「…」ウルウル

エレン「…はぁ…」

エレン「わーったよ…ったく…今度借りは返せよ?」

サシャ「ふぁい!ほひほんへふ!」

アルミン(…なんだろう、エレンに女子が近づくだけで胃が…)キリキリ

アニ(…なるほどああいう近づき方があるのか…上目遣い…)

アニ(…だがいつ使うか…それが問題だな…)

アニ(…まぁいいや)

〜朝食後〜


キース「…というわけで今日も訓練にハゲめ!」

一同「はっ!」


アニ(…どうするか…エレンは今ベルトルトと組んでいる…)

ライナー「隙ありッ!」ビュッ

アニ(…タイミングを見計らって交換してもらうか…)

ライナー「!?な、しまっ…」

アニ(…まだかな)

ライナー「」ブクブク

クリスタ「ちょ、アニ!ライナーが!」

アニ「あ…」ヒョイ

ライナー「」ドサッ

ユミル「ぶっはww泡はいてやんのwww」

クリスタ「ユミル!ホントどうしたの今日は!?ライナーしっかりして!」ユッサユッサ


エレン「なんだか無効が騒がしな…」

ベルトルト「あぁ、またアニが何かやらかしてるね…」

エレン「にしてもベルトルトとの訓練はなかなかためになるな!身長差があるときの戦い方も学んでおくべきだろうしな」

ベルトルト「そうかな?うれしいかぎr…!?」ビクッ

ベルトルト(なんだこの寒気…一体…)ハッ

ミカサ「」ジー

ジャン「ジャンジャジャーン」ブクブク

ベルトルト(ミカサーッ!?てかジャーン!)

エレン「ん?どうしたんだベルトルト?」

ベルトルト「えっと…なんでもない…!?」

ベルトルト(今度はなんだ?!)キョロキョロ

アニ「」ジー

ライナー「ケッコンケッコンケコケケコ…」ブクブク

クリスタ「アニ!ライナー死んじゃうよ!」

ベルトルト(ライナーッ!)

ベルトルト「えっと…」

エレン「どうしたんだベルトルト?」

ベルトルト「あー…そうだ、ちょっと僕このあとライナーと組む約束してたんだった!」

エレン「えぇ!?じゃあ誰とやれって言うんだよ」

ベルトルト「えっと…あ、ほら、アニとか暇そうにしてるよ!」

エレン「アニか…そうだな!おーい!アニ!俺と組んでくれ!」

アニ「ッ!」ビクッ

ライナー「ケッケコッコンケケッコン」ガクッ

ミカサ「!」ダン

ジャン「ジジャッジジャジャ」ジャン

アルミン「!?急に胃がっ!」キリキリキリ

マルコ「ど、どうしたんだいアルミン」

アルミン「やばい…胃が…」

マルコ「そ、そんなにやばいんだったら医務室に行こう!」

アルミン「ご、ごめんよ」


ベルトルト(おそらくここでミカサと組ませたら後で僕がアニにひどい目に合わされる…それにライナーが死んでしまう!)

ベルトルト(エレンとアルミンには悪いが…僕はこの修羅場から引かせてもらうよ…)

ベルトルト「さて、訓練に戻ろうかライn…」

ライナー「ココッケコケコン」

ベルトルト「ライナァーッ!医務室に行こう!」ダダダ

エレン「じゃ、よろしく頼むぜ!アニ!」

アニ「…別に、適当にやるだけ」

アニ(つ、つい言ってしまったが…嫌われないだろうか…いやそもそもこいつに好きとか嫌いとかの感情はないんだろうな…)フウ…

アニ(にしても、さっきから何か視線を感じる…なんだろうか)


ミカサ「……………」ギリギリギリ

ジャン「ジ?ジャジャジ?ジャジャジジャーン!」ジャリジャリジャリ


エレン「おりゃっ!」ダッ

アニ「…」フイッ

エレン「おうっ」ゴシャ

アニ「ふう…」

エレン「なんのっ!」

アニ「…」サッ

エレン「あべしっ」ドサッ

アニ(可愛いなぁ…)


ミカサ「・・・・・・・・・・・・・・」ボキメキグチャ

ジャン「…」ブラーン

アルミン「っ!この感じ…また誰か一人…くっ!僕は見ていることしか…いや、見ることすらできないのかっ…」キリキリ

マルコ「どうしたのアルミン?そんなに胃がヤバイならちゃんとした医者呼んだほうがいい?」

アルミン「いや…大丈夫じゃないけど大丈夫だよ、マルコ。心配させてごめん」

マルコ「気にすんなよ、仲間だろ」

アルミン(みんながみんなこんだけフレンドリーならな…」

訓練終了

エレン「あークッソ一発も当てれなかった!」

アニ「…まだまだだね」

アニ(結局何の話もできなかった…エレンが真面目すぎて話しかける隙がない…」

ミカサ「…」ゴゴゴ

ジャン「ジャンジャン?ジャジャーン!」

コニー「お前大丈夫か?」

キース「では次はマンツーマンの訓練を行う!先程まで組んでいたペアと共に参加すること!」

アルミン(戻ってきてみたらこれだよ!どうしてさっきと同じ組み合わせなんだ…くっ…もう胃が…)キリキリ

アニ「ふん…足だけは引っ張らないでよね」

エレン「あたりめーだ」

ミカサ「…」ジー

ジャン「ジャンジャン?ジャージャンジャカジャン!」

コニー「お前じゃんけんしたいのか?」

ジャン「ジャンジャン!」ブンブン

コニー「ジャンの反応がいまいちよく理解できねぇのは俺が馬鹿だからじゃねぇよな?」

ジャン「ジャン!」


キース「今回の訓練はマンツーマンでの行動中に片方の立体起動が使えなくなった場合を想定して行う!」

キース「片方が立体起動を用いてもう片方を目標に連れて行き、そこにあるフラッグを回収、帰還せよ!」

キース「なお規定時間まで帰還できなかった場合は厳重な罰を加えるので覚悟して挑め!」

一同「ハッ!」


アニ「私より重いあなたが立体起動をつけるべきだ」

エレン「おう、それでどうやってお前を運べばいい?」

アニ「まかせる」

エレン「そうだな…」

アニ(おんぶか?お姫様抱っこか?いや、立体起動の仕組み上無理か)

エレン「よっこらせ」サッ

アニ「きゃっ」

エレン「?何か言ったか?」

アニ「な、なんでもない…」

アニ(急におんぶされるのもあれだな…)

ミカサ「メキメキ」

ジャン「ジャッカジャッカジャーン」ビクンビクン

コニー「悪いななんかおんぶしてもらって」

サシャ「体形状仕方がないですよ、ほらそろそろ行きますよ」

ユミル「しっかり捕まっておけよ?クリスタ」

クリスタ「うん、絶対一位取ろうね」

アルミン「ごめんね僕が貧弱なだけに…」

マルコ「どうってことないさ。その代わり指示を頼むよ」

キース「では位置について…」

一同ゴクッ

キース「よーい」

一同!?

キース「どん!」サッ

一同!?!?

キース「…もう始めっているが…そんな悠長にしていていいのか?」

一同!ブシュウウウ


キース「やっぱどんはだめだったか…」ショボーン

エレン「さて、目標だがどこにあるんだろうな?」

アニ「たぶんだけど目をつけてるところがある。そこ右」

エレン「!おうよ!」

アニ(カッコイイ…)


その少し後ろ


ジャン「ジャンジャカジャァーン」

ミカサ「…うるさい…」ボグッ

ジャン「…」ブラーン

ミカサ「…」ジー


コニー「目標物ってなんだろうな?」

サシャ「こういうときは缶に頼るのがいいんじゃないですか?」

コニー「じゃあいっせのせでどっちに行くか決めようぜ」

サシャ「いいですよ」

コニサシャ「いっせーのせ…」

コニサシャ「「あっちだ!」です!」ミギヒダリ

コニサシャ「…」

サシャ「間をとってまっすぐ行きましょうか」

コニー「そうだな」


マルコ「一箇所目は何もなかったね」

アルミン「でもそう候補地も多くないからね。きっとすぐ見つかるさ…それよりも…」チラッ

ミカサ「」ビュッ

ジャン「」ブラーン

アルミン(一瞬見えたけど…ジャン大丈夫かな…)

マルコ「そろそろ二つ目のとこつくよ」


アニ「そこ…ほら」

エレン「おお!すげぇ!一発で見つかるとか!」

アニ「ラッキーだっただけ」

エレン「でもアニのおかげだ!ありがとな!」

アニ「!」ドキッ

アニ(うっ…やっぱりエレンかっこかわいい…)ググッ


ミカサ「…まかれた…」

ジャン「…あれ?俺はどうしてこんなところに…」

ミカサ「…どうしたものか…」

ジャン「ミカサ、どうなってんのか教えてくれ。一体何が起こったんだ?」

ミカサ「お荷物は黙ってて」

ジャン「」

アルミン「あ、あったね、あれが目標…あれ、もう誰かいるみたいだ」

サシャ「あれ、アルミンとマルコじゃないですか。おふたりもこちらへ?」

アルミン「あぁ、あたりはつけてたけどまさか先を越されるなんてね」

コニー「野生の勘ってやつだよ」

サシャ「です」ドヤァ

マルミン「」イラッ


クリスタ「やった!旗ゲット!」

ユミル(天使)

ライナー(結婚しよ)

ベルトルト「ライナー…君がいなくなったら僕の影がますます薄くなってしまうじゃないか…!目を覚ましてくれ…」

ミカサ「とりあえずエレンを探しに行かないと…」

ジャン「あんな死に急ぎやろう探しに行かないで自分たちのやることやろうぜ?」

ミカサ「でもっ!あの女狐と一緒だと…心配…」

ジャン(俺としてはそっちのほうがいいが)

ジャン「だがそれのために課題を投げ捨てたら元も子もねぇぞ。今は課題に集中しよう」

ミカサ「…確かに課題が達成できなければエレンといる時間も少なくなる…ので、私はジャンに従おう」

ジャン「おう。とりあえず俺が立体起動を持とう。えっと目標だっけか?大体の位置はわかるから俺が飛んだほうが早いだろう」

ミカサ「…ん不本意だけどいまはあなたに任せる」

ジャン「おう」

ジャン(うっしゃ!ミカサに頼られてる!ここでいいとこ見せねぇとな)

ミカサ(エレン…女狐の誘惑に乗ってはだめ…)


エレン「あとは帰るだけだな!さっさと帰るぞ!ほら乗れ!」

アニ「う、うん…」

アニ(くっ、さっきは無理やり乗せられたが、自分から乗るのも…こう…あれだ)

アニ「よっ…と」

エレン「よし、しっかり捕まってろよ!」

アニ「うん」

アルミン「マルコ、僕たちももう戻ろう。早めに帰ったほうがいい気がする」

マルコ「?アルミンが言うんだからきっと何か理由があるんだろう。急ごうか」

コニー「俺らもすぐ変えるぞサシャ!」

サシャ「了解です!」ブシュウウ



キース「む、最初の組みが帰ってきたか…想定通りの時間だな」

クリスタ「クリスタ・レンズ訓練兵、及びユミル訓練兵、ただ今帰還しました!」

キース「ふむ、申し分ない結果だ。あとは宿舎に戻り休んでいろ」

クリスユミル「はっ」


アルミン「そろそろつくね」

マルコ「あれ、クリスタたちかな?先に戻られてたか」

コニー「なにぃ!?あいつらすげーな」

サシャ「…もらったぁ!」

マルコ「なっ?!」

アルミン「あっ!」

サシャ「私たちが先にゴールさせてもらいますよー!」

コニー「うぼぼぼぼ」

マルコ「な、なんてやつら!」

アルミン「ははは、まぁ順位じゃなくて時間で結果が出ることを祈ろうよ」


アニ「…あのさ、エレンはミカサのこと、どう思ってる?」

エレン「え?ミカサ?なんで?」

アニ「え、いや、その…いつもベタベタしてるから…」

エレン「あいつは…俺の家族、だな。ありきたりな答えだけどやっぱこうとしか言い様がない」

アニ「…その…彼女とかじゃ…ないのか?」

エレン「え、なんだって?」

アニ「…いや、なんでもない」ゲシゲシ

エレン「いてっ、おまっ、立体起動で飛んでる途中にどつくなよ!落ちちゃうだろ!」

アニ「うるさいすかぽんたん」

エレン「わっけわかんねぇよ!」

ジャン「よし、ポイント発見したぜ!」

ミカサ「…」

ジャン「よし、あとは旗を回収しておわりか?」

ミカサ「まって…エレンと女狐の匂いがする…しかもちょっと混ざっている…」

ジャン(どうしてそこまでわかんだ…)

ミカサ「エレンが危ない、ジャン、急いで」

ジャン「お、おうよ!」

ジャン(なんかうまく利用されてるだけな気がしなくもないな…」

エレン「あ、そろそろ付くぞ」

アニ「ん…」

アニ(ちょっと残念だな…今のうちに匂い嗅いでおこうかな…)クンクン

アニ「…!?」

アニ(なにこの寒気は!?…まさかっ)バッ

ミカサ「…」ジー

ジャン「ミカサ、あの…ちょっと…」

ミカサ「…」ジー

アニ(なっ、なんで!?さっきまでいなかったのに…)

エレン「あれ!?ジャン!?なんでお前こんなとこに!?」

ジャン「てめぇには負けられねぇってことだよっ!」ビュッ

エレン「なっ、はやっ…!」


キース「ふむ、ジャン・キルシュタイン訓練兵及びミカサ・アッカーマンとエレン・イェーガー訓練兵及びアニ・レオンハート到着、と」

キース「あとは夕食まで休憩だ、しっかり休んでおけ」

一同「はっ」

ジャン「やっぱお前は俺には勝てないじゃん?」

エレン「っ〜〜うるせぇ!」

ギャーギャー

アニ「元気なもんだね…」

ミカサ「…」ジー

アニ「なんだい?」

ミカサ「あなたからエレンの匂いがする。しかもぴったりと体をくっつけたぐらいの匂い」

アニ「…あんた、そう言うのやめたほうがいいよ」

ミカサ「私のエレンに手を出したら…削ぐ。これは警告。次はない」

アニ「はいはい、手なんか出しやしないよ」

アニ(くっ、やはりミカサが邪魔だ…どうすれば…)

サシャ「おや、ミカサとアニのパァンが余ってますね!いただきます!ムシャムシャ」

エレン「サシャは相変わらずよく食うな…」

サシャ「だって訓練を頑張った後ですよ!いっぱい食べないと!」

エレン「何かいいなそういうの!元気っていうかなんていうか」

ミカサアニ「!」

サシャ「おお!わかってくれますか!ではエレンのパァンも…」

エレン「それはだめだ」


ミカサ「…」ジッ

ジャン「…え、な」

ミカサ「…」パァンウバイトリムシャムシャ

ジャン「…え」ボーゼン

アニ「…」ボコバキッ

ライナー「」

べ「」

アニ「ムシャムシャ」ドヤァ

ミカサ「」イラッ

アルミン「…やっぱりなんだか今日は胃の調子が悪いな…胃薬でも飲むべきか…」

エレン(やっぱパンはうまいな)

次の日

エレン「おはよう、アルミン」

アルミン「あぁ、おはようエレン…」

エレン「なんか元気ないみたいだな…どうしたんだ?悩みがあるなら相談してくれよ!親友なんだから!」

アルミン「…いや大丈夫だよ、気にしないで」

アルミン(おそらく僕の胃の痛みはエレンが原因…根拠はないけれど、そんな気がする…)

アルミン(…となるとミカサも関係している可能性がある…そのミカサも昨日から様子がおかしい)

アルミン(エレンも心なしか、鈍感になっている気がする…一体何が起こっているんだ…)

エレン「ほら、アルミン、飯行くぞ」

アルミン「う、うん」

アルミン(なにか、大変なことが起こっているのかもしれない…)

ライナー「お、エレンと…ア、アルミン、じゃないか」

アルミン(?)

エレン「よう、ライナー。昨日は散々だったな」

ライナー「あぁ、なんとかクリスタのおかげで助かったよ」ハハハ

ライナー「にしてもホント、アニはおっそろしいやつだ。まったく…女かあいつ」

アニ「…」ゴゴゴ

アルエレ「「あっ」」


らいなー「ケッコケケケコ」

べ「ライナー!」

アルミン「なんだかどこかで見たことある光景…」

エレン「え?そうか?」

アルミン「!?」

アルミン(やっぱりおかしい、エレンの記憶力はここまで低くないはず…コニーじゃあるまいし」

コニー「ん?なんか呼ばれた気がするな」

サシャ「そうですか」ヒョイパク

コニー「あっー!てめぇ!俺のパン!」

サシャ「油断した人のパァンは私のものですよ。なので今のは油断していたコニーが悪いんです」フードヤァ

コニー「え、あれ?そうなのか?」

アルミン「!?」

アルミン(エレンだけじゃない!?コニーまでいつもと様子が違う!)

アルミン(それにサシャだって、何もあそこまで人のパンに執着するような人じゃなかったはず!)

アルミン「いったい…何が起こっているんだ…」

エレン「どうしたんだ?アルミン」

アルミン(だめだ、考えることを放棄するな!)

アルミン(だけどここにいたら巻き込まれる!なんとか逃げ出さないと…)

らいなー「ケッコロコロ」

アルミン「!べ…あれ?べ…べ!僕がらいなーを救護室に連れて行くから、べはゆっくり朝食をとってて!」

べ「で、でもアルミンは…」

アルミン「ちょっと食欲が無くて…」

サシャ「パァン?」

アルミン「!サ、サシャ、僕のパンはあげるよ!」

サシャ「パァン!」

アルミン「それじゃっ!」ダッ

らいなー「ケコココケン」

アルミン「さて、落ち着けアルミン・アルトレト」

アルミン(まず、明らかに様子がおかしいのがエレン、サシャ、コニー…はいつもどおりか…いや、あそこまでじゃなかっただろう)

アルミン(彼らの共通点…よく一緒に絡んでいること?それなら僕とミカサが異常じゃないということと矛盾する…)

アルミン(…いや、もしかして、僕もミカサもどこか異常なんじゃ…)ハッ

アルミン「胃痛!」

アルミン(昨日から唐突に襲ってきたこの胃痛、もしかしてこれが僕に起きた異常…?)

アルミン(…だとするとミカサは…昨日のミカサといえば…異常に静かだったかもしれない)

アルミン(…なんだ?昨日から…なのか?一体何が原因で…)

ライナー「…ううぅ…」

アルミン「!ライナー!目が覚めたのかい!」

ライナー「…」ウ…

アルミン「…?同下のライナー?」

ライナー「…」ウホ…

アルミン「ま…まさか…ライナーにも異常が…!?」

ライナー「結婚しよ」ウホッ

アルミン「」

アルミン(まさか…これは…)

ライナー「結婚しよ」ビュンッ

アルミン「うわあああっ!」ダッ

アルミン(なんだ!?ライナーの目が覚めたと思ったら突然襲ってきた!?)

アルミン(くっ!今は逃げるしかない!)


エレン「ライナー大丈夫かなぁ…」

ミカサ「…」トコトコ

エレン「あ、ミカサ、おはよう」

ミカサ「…おはようエレン」

ミカサ「…」キョロキョロ

エレン「どうしたんだ?ミカサ」

ミカサ「エレンは気にしなくていい。ご飯食べよう」

エレン「そうだな」パクパク


サシャ「スープも頂きです!」

コニー「あってめえ!」

サシャ「油断したコニーが悪いんですよ。さっきも言ったでしょう?」

コニー「え?あれ?あ、そうか。え?あぁ、うん?」

アルミン「だっだれか!助けて!」

一同「!」

ライナー「結婚しよ」ダッ

アルミン「ライナーがおかしいんだ!誰か止めて!」

アニ「…」スッ

ライナー「結婚しよ」

アニ「残念だけどそんなプロポーズでオーケーを出す輩なんて…」ダッ

アニ「いないと思うよ」ガキッ

ライナー「」

シーン

べ「え、な、何が起こったんだ!?説明してくれアルミン!」

アルミン「べ、落ち着いて。ライナーが目を覚ましたと思ったら僕に唐突に襲いかかってきたんだ」

アニ「コイツ、何か言ってなかったかい?」

アルミン「えっと…確か結婚しよと…」

アルミン「…うほって聞こえた」

ミーナ「!」ガタッ

アルミン「?どうしたのミーナ?」

ミーナ「い、いや、なんでもないよ!」

べ「ライナー…一体君はどうしてしまったんだ…」

アルミン(ところでさっきからべ…の名前が完全に思い出せない…これも異変の一つなのか!?)

アニ「とりあえずコイツどうする?」

エレン「じゃあ、俺が兵舎に連れて行こう。アルミンは教官に話を通しておいてくれないか」

アルミン「あ、うん」

エレン「ほら、行くぞアニ」

アニ「…え?」

エレン「ライナー連れてくんだよ。コイツ重いから一人じゃ辛いし」

アニ「…でもあたしじゃなくていいじゃないか」

エレン「なにいってんだ、お前が気絶させたんだから手伝えよ」

アニ「…はぁ、わかったよ」トボトボ


ミカサ「…」ジー

アルミン「うっ…胃痛が…」

アルミン(まてよ、この胃痛、何かがおかしいぞ)

アルミン(何か出来事が関係しているのかもしれない…ひどくなった時を考えると…エレンが関与しているときか?)

アルミン(確か今エレンはアニといっしょにライナーを運んでいるはず…)

アルミン「…まずいかもしれない、急ごう!」

マルコ「う、うん」

アルミン「あ、いたんだ」

マルコ「」

キース「なるほど…つまりライナー・ブラウン訓練兵は本日怪我及び精神異常のため訓練を休むと」

アルミン「ハッ」

キース「…精神に異常をきたしたものを兵士として残すことはできん。明後日までに元に戻らなければ開拓地送りだ。それまでにはどうにかしろ」

アルミン「…はっ」

キース「…下がっていい」

アルミン「では、失礼します」

キース「あ、あと個人的なことだが、このパンダのパジャマとうさぎのパジャマ、どっちのほうがいいと思う?私としてはパンダのほうがいいと思うのだが…」

アルミン「…は?」

キース「…いや、いい、下がれ」

マルコ「ぼ、ぼくはパンダでいいと思いますよ!」

アルキー「「あ、いたんだ」」

マルコ「」

アルミン(よし、まずはライナーを休ませることができる!)

アルミン(急がないと…エレンが危ないかも知れない!)


エレン「よっと…ふう、助かったぜアニ」

アニ「べつに、私のしたことの後始末をしただけ」

エレン「やっぱりアニはたよりになるな!」

アニ「…ふん」

エレン「そうだ、このあとの訓練一緒にやってもらえないか?ちょっと試してみたい技があってよ…」

アニ「別にいいけど」

エレン「サンキュ!ってかそろそろ戻らないと教官に絞られるぜ!急ごう!」

アニ「うん」

アニ(うっしゃぁー!これで話をするチャンスがまた来た!)


ミカサ「…」ジーゴゴゴ


アルミン「頼むよエレン…どうか最悪の事態にだけはならないでくれ」キリキリ

〜格闘訓練〜

エレン「ぐあっ」ドシャ

アニ「もっと重心を下げて、それだと相手にころばしてくださいって言ってるようなもんだよ」

エレン「うぅ…まだだ、もう一回!」

アニ「懲りないね…」ブンッ」

ギャードシャーイテテ…ダイジョブ?

ミカサ「…」ゴゴゴ

マルコ「あたしゃぁ、ここまでいろいろくろうしてきたよぉ…」ガクガク

アルミン「!?ミカサ!マルコが!マルコが死んじゃうよ!」

ミカサ「あ…私は一体…」

マルコ「ぶはっ…」チーン

アルミン「マルコー!」

アニ(なんだか騒がしいけれど…)

エレン「隙ありっ!」

アニ「あまいっ」ヒュッ

アニ(エレン可愛いなぁ…)

ユミル「なぁ、いいだろクリスタぁ、先っちょだけ、先っちょだけよ!」

クリスタ「や、やめてよユミル…」

アルミン(あれからよく見てみるとほかの人たちもおかしくなっていた)

アルミン(たとえばユミルなんかいつもよりクリスタにべったりだ。流石にあそこまでべったりだと気持ちが悪い)

アルミン(後目立つところといえば…)チラリ

エレン「ちょっ、ミカサ、お前俺に構いすぎだ!」

ミカサ「家族として当たり前」

エレン「こっぱずかしいからやめろよ!」

ジャン「だーっ!お前羨ましいんだよこのやろォ!」グイッ

エレン「やめろよ服が破けちゃうだろ!」

アルミン(ジャンもあんなすぐには突っかからないはずなのに…)

アルミン(それにエレンもそこまで強く引っ張られているわけでもないのに服が破れる心配をしている…)

アルミン(…このおかしな言動についてちょっと調べてみるか…)

アルミン(さて、整理しよう。まずみんながおかしな行動をしている原因…はわからない)

アルミン(だけど彼らがしているおかしな言動は以前一度だけ彼らがテンパって行ったこと)

アルミン(アニは確かに以前男らしい話し方をしたりエレンに好意を寄せている素振りも見せたことはある。あくまで客観的に見てだが)

アルミン(サシャが人のパンを盗んだり食料庫に忍び込んだりはしていたが、あそこまで頻繁にはしていなかったはず)

アルミン(ユミルも一度あっち系の発言のようなものもしていたが、本気ではなく冗談だったはず)

アルミン(ただ、別のパターンとして以前からあった悪いところが悪化している場合もある)

アルミン(たとえばコニーのお馬鹿さは確かに以前からだったけど、最近はひどすぎる。流石にあそこまでお馬鹿じゃなかったはず)

アルミン(エレンもそうだ、確かに以前から鈍感なところはあったものの、あそこまでじゃなかったはずなのに…)

アルミン(…そして何よりもミカサ、確かに口数は少ないけど静かすぎるし視線がその…怖すぎる)

アルミン(…そして僕は…あれ?僕の胃痛は何なんだ?これは以前なかったと思うが…僕が覚えていないだけか)

アルミン(…もし僕たちを客観的に、そして大きな出来事しか見ていない人物がいたら、その人からしたら僕たちはこういう人なのかもしれないな…ありえないけど)フッ

クリスタ「?どうしたのアルミン?」

アルミン「え!?僕の顔なんかついてる?」

クリスタ「いや、急に笑い出すから何かなって思って」

アルミン「あぁ、気にしないで、なんでもないから」

アルミン(女神…あれ、クリスタが女神にしか見えない…)

アルミン(…これも異変…なのかな?)

アルミン(…まてよ!もし僕たちのそういう印象が具現化しているというのならなんで僕たちの思考まで変わっているんだ!?)

アルミン(例えば誰かがクリスタを女神として認識したとしても誰一人としてそれを発言なんてしていない!)

アルミン(確かにサシャは神様とはいったが女神なんて言ってないはずだ)

アルミン(…僕たちの思想すら読める…そんな神みたいな存在がいるのであれば、話は別だけど…)

アルミン「…んーわからないな…」

ライナー「となりいいか」

アルミン「ん、ライナーじゃないか。めずらしいね」

ライナー「ちょっと…そのな。アルミンが気になって…」

アルミン「う、うん?」ゾク

アルミン(そういえばライナーに起こった異変…ホモになってしまったと思ったけど…もしや)

ライナー「その…今夜、時間あるか?」

アルミン「!いや、その…ちょっと調べ物があるから!ごめんライナー!」ガタッ

ライナー「あ、いや、いい、忙しいなら仕方ないな」


アルミン(ライナーがホモというのはどう考えてもおかしい!そんな兆候はなかったのに)スタスタ

アルミン(…僕の胃痛とライナーのホモ説は第三のパターン…なのか?)

アルミン「…わからないな…やっぱり…」パラパラ

アルミン「こんな文献に乗っているはずないか…」ハァ

マルコ「おやアルミン、どうしたのため息ついて」

アルミン「ん、いや調べ物がうまくいかなくてさ…」

アルミン(マルコは至って普通…もとから強い印象がないってのもあるからかな)

アルミン(…あれ?なんかマルコと同類の人が一人いたような…まぁいいや)

べ「…」


アルミン(異変についてはよくわからないが、とりあえず目の前の問題をどうにかしないと)

アルミン(ミカサはあのままだと黙って人を殺しちゃいそうだからどうにかして止めないとだ)

アルミン(エレンをダシになんとか正気に戻したいけど…くっ…胃痛が…)キリキリ

ミカサ「…」ジー

アルミン「み、ミカサ、探したよ」

ミカサ「…?」

アルミン「えっと…エレンに伝言伝えられててさ」

ミカサ「…嘘…」

アルミン「!?」

ミカサ「私はいつもエレンを見ていた。でもエレンとアルミンが最近接触した記憶はない」

アルミン「な…いや、宿舎にいるときに伝えられてさ…」

ミカサ「…アルミンが伝える必要はない。私はいつもエレンを見ている、のでエレンが直接伝えに来るべき」

アルミン「…エレンだって直接言いづらいことだってあるさ」

ミカサ「それでも私に直接伝えるべき」

アルミン「…」ゴクッ

アルミン(人殺しの目をしている…)

アルミン「ほら、男子たるもの…」

ミカサ「…」ギロリ

アルミン「!」

アルミン(まさか…僕にそんな眼差しを向けてくるなんて…)

アルミン「…わるかったよ、邪魔したね。じゃあね」

アルミン(だめだ、ミカサの説得は危険すぎる!)

アルミン「…となると、エレンとアニか…」

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