堕天使探偵ヨハネ (16)

ss書くのは初めてです
多分クオリティ低いと思いますが温かく見守って下さい

ここは沼津のとある所にある探偵事務所。
そこには今日も二人の女性がいた。

善子「ずら丸ひま~ 何か面白い事やって~」
花丸「いきなりそんなこと言われても困るずら」

この事務所の所長、津島善子と、その助手国木田花丸である。
二人は所謂幼馴染みで、出会ったのは幼稚園の頃だ。
一時期疎遠になっていたが高校で再会、二十歳になった現在は同じ大学に通いつつ探偵をしている。



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花丸「ところで善子ちゃん、前から思ってたんだけど堕天使探偵って何?」
善子「天界で罪を犯した私は下界で探偵をすることでその償いをしているのよ!」
花丸「聞いたおらが馬鹿だった」
善子「ちょっ、ひどくない?」

?「すいませーん」
花丸「ほら、善子ちゃんお客さんだよ」
善子「最近私の扱いが雑な気がする…」

ご指摘ありがとうございます

善子「いらっしゃい…って、ルビィじゃない」

やって来たのは善子と花丸の友人黒澤ルビィであった。
現在は善子と花丸とは別の大学に通っている。

ルビィ「久しぶり!善子ちゃん、花丸ちゃん」

花丸「ルビィちゃん久しぶりずら!」

善子「久しぶりね…我がリトルデーモン4号」

花丸「そういうのいいから」

ルビィ「あははっ。二人とも相変わらずだね。」

花丸「ルビィちゃん、うちに来たってことは何かの依頼?」

ルビィ「そうなんだ。実は昨日こんな手紙が届いて」

善子「ルビィって今一人暮らしだっけ?」

ルビィ「うん。お姉ちゃん説得するの大変だったけどね」

善子「あ~、想像つくわ。あのダイヤさんが簡単に許すとは思えないわ。筋金入りのシスコンだし。」

ルビィ「それで、届いた手紙がこれなんだけど…」

そう言ってルビィが出したのはごく普通の茶色い封筒であった。

花丸「失礼するね」

そう言って花丸は封筒から手紙を出した。
書かれていた内容は以下の通りである。

「X月X日の正午に下記の数字が示す場所に来い。
来なかった場合、黒澤ダイヤに危害を加える。

92 88 7 8 1 8 14」

善子「何これ、脅迫じゃない!」

花丸「ダイヤさんには言ったの?」

ルビィ「言ってない。言ったら仕事放置して飛んできそうだし。」

善子「っていうか日付明日じゃない!かなりまずいわよ…」

花丸「数字の意味分かった?善子ちゃん」

善子「さっぱりわかんない」

ルビィ「ルビィも考えてみたんだけど、全然解けなくて…」

善子「よし分かった!明日の正午までに、この数字の謎は私が解いてみせるわ!困っているリトルデーモンを助けるのはヨハネの役目よ!」

花丸「おらももちろん協力するよ。」

ルビィ「ありがとう、二人とも!」

ルビィ「ところで、ちょっと気になってたんだけど二人ってここで同居してるの?」

善子「ちっ、違うわよ!そりゃ、時々ずら丸が泊まっていくことはあるけど…」

花丸「善子ちゃん余計なこと言わなくていいから」

ルビィ「じゃあ、用事あるから帰るね。ルビィも数字の謎また考えてみるけど、解けたら連絡ちょうだい。」

善子「ルビィにおもいっきり宣言したのはいいけど、数字の意味が全然わかんない…」

花丸「気になるのは、92と88っていう大きい数字があることと、8が2回出てくることだよね。」

善子「なんでこんな暗号作ったのよ!ルビィを呼び出したいだけならわざわざ暗号にしなくたっていいじゃない!」

花丸「そうだよね…身代金を要求してる訳でもないし、この手紙の差出人の目的は何なんだろう?」

善子「犯人はルビィのファンとか?少なくともルビィのことを知ってる人なのは確実よね。」

花丸「あとダイヤさんのこともね。」

30分後…


花丸「善子ちゃん、解けた?」

善子「分からないわ… ヨハネは数学とか苦手なの!」

花丸「多分この暗号に数学は関係ないと思うんだけど。 式になってる訳でもないしね。」

善子「このままじゃ主人公のヨハネが目立てない…」

花丸「メタい発言はやめるずら」

善子「数字を何かに変換すればいいのかしら?でも何に?」

花丸「(無視されたずら)」

花丸「(でも必死に考えてる善子ちゃん、ちょっとかっこいいかも)」

善子「何じっと見てるの?ずら丸」

花丸「なっ、なんでもないよ!そうだ善子ちゃん、息抜きにカフェでも行かない?」

善子「そうね、推理のために糖分が必要だわ」

花丸「(危ない、つい見とれてしまった…)」

善子「チョコレートケーキ美味しかったわ~」

花丸「みかんケーキも美味しかったよ?」

善子「私はみかん嫌いなの」

花丸「美味しいのに…」

善子「別にいいでしょ、食べないと死ぬ訳じゃないんだし」

花丸「またそんなことを…」

善子「ずら丸って時々お母さんみたいなこと言うわよね」

善子「まあ、ずら丸ならいいお母さんになりそうだけどね。あっ、その前に結婚できないかも。食いしん坊だし。」

花丸「なっ…」

善子「なんで顔真っ赤なの?」

花丸「知らない!」

善子「えっ、ちょっとなんで不機嫌になって…きゃっ!」

女子高生「きゃっ!」

話していた善子は女子高生とぶつかってしまった。

善子「ごめんなさい、大丈夫?私の不注意で…」

地面には女子高生の手提げに入っていたノート等が散乱していた。

善子「人にぶつかっちゃうなんてほんとふこ…え?」

花丸「善子ちゃん?」

善子は女子高生のある荷物を見て固まっていた。

善子「そうか!あの暗号はそういうことだったのね!なんだ超単純じゃない!」

善子「ありがとう!あなたのおかげで暗号が解けたわ!」

女子高生「はぁ…」

突然礼を言われ、女子高生は明らかに困惑していた。

善子「こうしちゃいられない、早く事務所に戻るわよ!」

そう言って善子は駆け出してしまった。

花丸「すみません、善子ちゃんにはおらから言っておきますから。善子ちゃん、待ってよ~!」

女子高生「何だったんだろ、あの二人…」

花丸「善子ちゃん速すぎる…はあはあ…」

善子「この数字がこうなって次が…」

花丸「スマホ見ながら何かぶつぶつ言ってる…」

善子「出来たーっ!」

花丸「わあっ!?」

善子「解けたわ、やっと解けたわよずら丸~」ギューッ

花丸「わ、わかったから離して…」(善子ちゃんに抱きしめられてる~!?)

善子「あっ、ごめんつい勢いで…」

花丸「勢いで抱きつかないでよ…今更照れてるし
そ、それで、暗号の答えは?」

善子「これよ!」

花丸「!なるほど…善子ちゃんはここに行くの?」

善子「もちろん!リトルデーモン4号は私が守ってみせるわ!」

翌日 午前11時50分

ルビィ「よくあの暗号が解けたね、善子ちゃん。それで、どうしてあの数字がここを示すの?」

善子「あの数字は原子番号だったのよ。」

ルビィ「あっ!」

善子「最初の92は原子番号92番のウランで元素記号はU。同じように88はラジウムでRa、7は窒素でN、8は酸素でO、1は水素でH、14はケイ素でSi。こうやって数字を変換すると、URaNOHOSi…浦の星になるってわけ。」

花丸「善子ちゃんが女子高生の子とぶつかった時に見たのは化学の教科書だったんだね」

善子「周期表なんて覚えてないからスマホ見ながら解いてたのよ。」

ルビィ「そろそろ時間だね。」

花丸「今更だけどルビィちゃんが呼び出されたのにおら達いていいのかな?」

善子「一人で来いって手紙に書いてなかったからいいでしょ」

ルビィ「来た!って…え?誰?」

男「本物だ…本物のルビィちゃんだ…」

善子「ちょっと、ルビィに触ろうとしてんじゃないわよ!っていうかアンタ誰?」

男「善子ちゃんに花丸ちゃんまでいる…」

花丸「もしかして、aqoursのファンずら?」

善子「いや、aqoursやってたの大分昔なんですけど」

男「僕、aqoursのファンでルビィちゃん推しなんです。それで、ルビィちゃんに会いたくなっちゃって」

花丸「わざわざ暗号にしたのはどうして?」

男「噂で善子ちゃんと花丸ちゃんが探偵をしているって聞いたのでこうすれば会えるかな~と」

善子「まあ普通に会いたいって手紙もらっても怖くて行かなかったとは思うけど」

花丸「だからといって脅迫なんてだめずら!」

男「ごめんなさい…」

ルビィ「男さん、ルビィやaqoursのこと応援してくれてありがとう。」

男「えっ…」

ルビィ「脅迫はいけないけど、aqoursが終わって大分たつのに会いたいと思うぐらい応援してくれてるのはすごくうれしいです。」

善子「ルビィ…」

ルビィ「だからさ、二人とも男さんのこと許してあげよ?」

男「ありがとう…本当にごめんなさい!」

善子「まあ、反省してるみたいだし、ルビィに免じて警察には言わないであげるわ」

花丸「ルビィちゃん優しいずら。ところで、どうしてここを選んだの?」

善子「そりゃ、私達が通ってたからでしょ」

男「ここはファンにとって聖地です!」

善子「復活はや!」








その後

善子「はぁ、とんだ迷惑野郎だったわね。」

花丸「でもルビィちゃんやダイヤさんに何もなくて良かったずら」

善子「確かにね」

花丸「(それにしても、暗号の解説してる善子ちゃんかっこ良かったずら。)」

善子「ずら丸何ぼーっとしてんの?」ズイッ

花丸「よ、善子ちゃん近いっ!!」

善子「アンタ最近ぼーっとしてること多くない?大丈夫?」

花丸「(善子ちゃんのせいって言ってやりたいずら…)」

おしまい

ありがとうございました。
もしかしたら第2弾書くかも




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