・7月13日は善子ちゃんの誕生日です
・よったん可愛いです♡
・よしりこです
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ー 7月13日 深夜 ー
善子「すぅ……すぅ……」zzz
『ヨハネ……』
善子「むにゃむにゃ……リリー……」zzz
『起きて……ヨハネ……』
善子「……んっ?」パチッ
善子「誰? ママ?」ゴシゴシ
『あっ、やっと起きてくれた♪』
善子「えっ!? 姿が見えないのに女の人の声が聞こえる!?」ビクッ
『ヨハネ、怖がらないで……ここは夢の中で、私は今あなたの心に直接呼びかけています』
善子「あ、あなたは誰?」
『私は……女神様です♪』
善子「女神様?」
『そう! びっくりした?』
善子「女神様って私みたいな声をしているのね?」
『ゴホッゴホッ……き、気のせいじゃないかな?』アセアセ
善子「そうかしら?」
『さてさて、それは置いといて……ヨハネ、今日はヨハネの誕生日だね! お誕生日おめでとう!』
善子「ありがとう、女神様」
『ヨハネは今年でいくつになったのかな?』
善子「16歳よ」
『そっか、私の[ピー]歳下か……おっきくなったねぇ……』シミジミ
善子「女神様って思っていたよりも若いのね」
『今回は善い子のヨハネの願いを叶えるために、次元を超えてやってきたんだよ♪』
善子「女神様が私のお願いを叶えてくれるの?」
『そうだよ! ヨハネの願いを叶えるためなら、頑張っちゃうよ!』フンス
『それで、ヨハネの願いは何かな? 遠慮せずに何でも言ってね!』
善子「そうね……」ウーン
善子「Aqoursのみんなと一緒にスクールアイドルをやっているから毎日が充実して楽しいし、リリーに告白してリリーと恋人同士になれたから毎日が幸せだし、私には仲の良い友達と大好きな恋人がいるから、他に欲しいものはないわ……」
『そっか、ヨハネは私に願いを叶えてもらわなくても幸せなんだね……ヨハネが幸せそうで私も嬉しいよ♪』
善子「あえて言うなら……今日はせっかくの誕生日なんだから、リリーにもっと甘えたいな///」モジモジ
『ヨハネはリリーのことが本当に大好きなんだね♪』ニヤニヤ
善子「うん///」テレッ
『その願い……私が叶えてあげよう!』バーン!
善子「本当!」パァー
『うん、任せて♪ 要はヨハネがリリーに甘えるためのきっかけがあればいいんだよね?』
『女神様がヨハネにとっておきの魔法をかけてあげる♡』
善子「魔法?」
『それじゃ、いくよ……』
善子「……」ゴクリ
ペシッ
善子「……何の音?」
『ごめん……さっきのは指パッチンに失敗したの///』テヘッ
善子「そ、そう……」
パチン!
『よしっ! これで今日は素敵な誕生日になること間違いなしだ!』
善子「……何も起きてないわよ?」キョトン
『ふふふ、それは目が覚めてからのお楽しみ♡』
『きっと、リリーも驚くと思うな♪』
善子「よくわからないけど……ありがとう、女神様!」
『どういたしまして♪』
『それでは、ヨハネ……素敵な誕生日を過ごしてね♪』
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ー 7月13日 朝 ー
梨子「ふんふーん♪」
雲一つない清々しい朝、軽快な日光を全身に浴びて、私は鼻歌を歌いながら沼津の町を歩いています。
手作りの誕生日ケーキとお泊りセットを持って、向かうはよっちゃんのお家……今日はよっちゃんのお誕生日で、二人でお祝いをして、そのまま、よっちゃんのお家にお泊りするつもりです。
今日はよっちゃんと何をして過ごそうかな……お互いにケーキを食べさせ合いっこしたいな……ふふふ、今から楽しみで思わず笑みがこぼれてしまいます。
そんなことを考えているうちに、よっちゃんのお家に着きました。
梨子「ふふっ、よっちゃんに早く会いたくて、ちょっと早く来ちゃった♪」
ピンポーン
梨子「よっちゃん、遊びに来たよ♪」
よっちゃんのことだから『リリー、いらっしゃい! 約束の時間よりも早く来るなんて、余程、このヨハネに早く会いたかったのね♪』とか言ってくれるんだろうなと思っていると……
ガチャ
よったん「あっ、りこたん!」
梨子「えっ!?」
よったん「りこたん、いらっしゃい!」ニコッ
玄関から出てきたのは、よっちゃんにそっくりな小さな女の子でした。
この子、よっちゃんにそっくりで可愛い……よっちゃんの小さかった頃もこんな感じだったのかな……。
あれ……よっちゃんに妹なんていたっけ?
梨子「えっと……よっちゃんの妹さんかな?」
よったん「りこたん、よったんはよったんだよ」
梨子「そっか、あなたはよっちゃんなのね……通りでよっちゃんにそっくりだと思った……って、ええっ!?」
よったん「ちょっと、りこたん……いえのまえでおおきなこえをださないで……」ビクッ
梨子「だ、だって……よっちゃん、何で小さくなってるの!?」アワアワ
よったん「うぅ……これにはわけがあって……」
梨子「昨日までは普通だったよね! 一晩で身体が小さくなるなんて、一体何があったの!?」アワアワ
私が目の前のよっちゃんの姿に混乱していると……
よったん「もう、りこたん! とりあえず、そんなところにいないで、よったんのおへやにいこう!」グイグイ
梨子「あっ、よっちゃん! そんなに腕を引っ張らないで」
玄関で慌てふためいている私を見かねたのか、小さなよっちゃんが私の腕を引っ張り、家に上げてくれました。
~ 善子の部屋 ~
梨子「なるほど……夢の中で出てきた女神様にお願いをして、目が覚めたら身体が縮んで子どもになっていたと……」
よったん「まさか、こんなことになるなんて……」
よっちゃんはよく不思議なことに巻き込まれることがあるので、私もこういう非日常的なことには慣れたものです……見た目は子ども、頭脳は大人……どっかの漫画の探偵さんみたい。
梨子「明日には元の姿に戻るんだよね?」
よったん「うん、きょうだけのはず」
梨子「そっか、とりあえず安心だね」
梨子「それにしても……」ジー
よったん「どうしたの、りこたん?」
ダキッ
よったん「わっ!?」
梨子「よっちゃん、可愛いすぎるよ♡」ギューッ
よったん「り、りこたん……くるしい///」ジタバタ
梨子「写真で小さい頃のよっちゃんを見たことがあったけど、本当に天使みたい! すごく可愛い♡」スリスリ
よったん「りこたん、すりすりやめて……はずかしいよ///」カー
梨子「あっ、ごめんね……可愛くてつい……///」
よったん「もう……///」
よっちゃんのあまりの可愛さに大胆な行動をとっちゃった……恥ずかしい……。
梨子「びっくりしちゃって、言うのが遅れちゃったけど、あらためまして……よっちゃん、お誕生日おめでとう!」ニコッ
よったん「ありがとう、りこたん」ニコッ
梨子「今日はよっちゃんがしてほしいこと、何でもしてあげるよ♪」
よったん「何でも?」
梨子「うん、何でも♪」
よったん「そ、それじゃ……りこたん……あの……///」モジモジ
梨子「なあに?」
よったん「ぎ、ぎゅってしてほしい……///」
梨子「うん、いいよ♪」ギュッ
よったん「あたまもなでなでして……///」
梨子「ふふっ、今日のよっちゃんは甘えたさんだね」ナデナデ
よったん「……こどもみたいにあまえたら……だめ?」ウワメヅカイ
梨子「ううん、好きなだけ私に甘えてもいいよ♡」キュン
よったん「うん!」ニコッ
グゥー
よったん「おなかすいちゃった……」
梨子「ふふっ、それじゃ手作りの誕生日ケーキがあるから、一緒に食べようか♪」
よったん「わーい♪」
梨子「はい、よっちゃん、あーん♪」
よったん「あーん♪」パクッ
よったん「おいしい♪」
梨子「ほら、よっちゃん……口のまわりが汚れているよ」フキフキ
よったん「んっ……」
梨子「はい、取れた」
よったん「よったんもりこたんにあーんしてあげるね!」
よったん「りこたん、あーん♪」
梨子「あーん♪」パクッ
よったん「りこたん、おいしい?」
梨子「うん、よっちゃんがあーんしてくれたからおいしいよ」ニコッ
よったん「えへへ♪」ニコニコ
その後も、私は小さくなったよっちゃんをいっぱい甘やかしてあげました。
たくさん頭を撫で撫でしてあげたり、ぎゅっと抱きしめてあげたり、一緒にお風呂に入ったり、楽しい時間はあっという間に過ぎていきました。
よったん「それでね……るびぃたんがね……」ウトウト
梨子「よっちゃん、眠いの?」
よったん「んー……まだ……だいじょうぶ……」ゴシゴシ
梨子「ほら、無理しないの」ヨイショ
梨子「良い子はもう寝る時間だよ。 よっちゃんもそろそろ寝ましょうね」ポンポン
よったん「うん……わかった……」
梨子「それじゃ、ベットに行こうか」
よったん「りこたんも……いっしょにねよう……」ギュッ
梨子「ふふっ、わかったわ」
~ 寝室 ~
よったん「りこたん……ぎゅーてしていい?」
梨子「うん、いいよ……おいで」
ギュッ
よったん「りこたん……いいにおいがする……」スンスン
梨子「んー……シャンプーの匂いかな?」
よったん「ううん……りこたんのにおい……このにおいすき……」
梨子「そっか……」ナデナデ
よったん「りこたん……きょうはありがとう……」
よったん「いっぱい、りこたんにあまえることができて、すごくたのしかった……」
梨子「私も今日は小さいよっちゃんと一緒に過ごせて、とても楽しかったよ……女神様にお礼を言っておかないとね……」
梨子「でも、わざわざ女神様にお願いなんかしなくても、私にちゃんと言ってくれれば、好きなだけ甘えさせてあげたのに……」
梨子「私達は付き合っているんだから、よっちゃんが甘えたい時は遠慮しないで、私に甘えていいんだからね」ナデナデ
よったん「うん……」ニコッ
よったん「おやすみ、りこたん……」ウトウト
梨子「うん……おやすみ、よっちゃん」チュッ
ー 次の日 ー
チュンチュン
善子「うーん……」ムクリ
善子「ふぁ……よく寝たわ……」ゴシゴシ
善子「あっ、身体が元に戻ってるわ!」
善子「昨日は目が覚めたら、身体が小さくなっていてびっくりしたけど、不思議な体験ができて楽しかったな……」
善子「女神様、私のお願いを叶えてくれてありがとう……素敵な誕生日だったわ」
梨子「すぅ…すぅ…」zzz
善子「ふふっ、リリーもありがとう……」チュッ
梨子「ふふふ、よったん……」zzz
おわり
ドラマパートのよったんが可愛かったので、よったんを可愛がる話を書きました。
最後に……善子ちゃん、お誕生日おめでとう!
閲覧ありがとうございました。
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