【SS】梨子「よっちゃん、お誕生日おめで…よっちゃん!?」よったん「りこたーん♪」 (26)


・7月13日は善子ちゃんの誕生日です

・よったん可愛いです♡

・よしりこです



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ー 7月13日 深夜 ー


善子「すぅ……すぅ……」zzz

『ヨハネ……』

善子「むにゃむにゃ……リリー……」zzz

『起きて……ヨハネ……』

善子「……んっ?」パチッ

善子「誰? ママ?」ゴシゴシ

『あっ、やっと起きてくれた♪』

善子「えっ!? 姿が見えないのに女の人の声が聞こえる!?」ビクッ

『ヨハネ、怖がらないで……ここは夢の中で、私は今あなたの心に直接呼びかけています』


善子「あ、あなたは誰?」

『私は……女神様です♪』

善子「女神様?」

『そう! びっくりした?』

善子「女神様って私みたいな声をしているのね?」

『ゴホッゴホッ……き、気のせいじゃないかな?』アセアセ

善子「そうかしら?」


『さてさて、それは置いといて……ヨハネ、今日はヨハネの誕生日だね! お誕生日おめでとう!』

善子「ありがとう、女神様」

『ヨハネは今年でいくつになったのかな?』

善子「16歳よ」

『そっか、私の[ピー]歳下か……おっきくなったねぇ……』シミジミ

善子「女神様って思っていたよりも若いのね」


『今回は善い子のヨハネの願いを叶えるために、次元を超えてやってきたんだよ♪』

善子「女神様が私のお願いを叶えてくれるの?」

『そうだよ! ヨハネの願いを叶えるためなら、頑張っちゃうよ!』フンス

『それで、ヨハネの願いは何かな? 遠慮せずに何でも言ってね!』

善子「そうね……」ウーン


善子「Aqoursのみんなと一緒にスクールアイドルをやっているから毎日が充実して楽しいし、リリーに告白してリリーと恋人同士になれたから毎日が幸せだし、私には仲の良い友達と大好きな恋人がいるから、他に欲しいものはないわ……」

『そっか、ヨハネは私に願いを叶えてもらわなくても幸せなんだね……ヨハネが幸せそうで私も嬉しいよ♪』

善子「あえて言うなら……今日はせっかくの誕生日なんだから、リリーにもっと甘えたいな///」モジモジ

『ヨハネはリリーのことが本当に大好きなんだね♪』ニヤニヤ

善子「うん///」テレッ


『その願い……私が叶えてあげよう!』バーン!

善子「本当!」パァー

『うん、任せて♪ 要はヨハネがリリーに甘えるためのきっかけがあればいいんだよね?』

『女神様がヨハネにとっておきの魔法をかけてあげる♡』

善子「魔法?」


『それじゃ、いくよ……』

善子「……」ゴクリ

ペシッ

善子「……何の音?」

『ごめん……さっきのは指パッチンに失敗したの///』テヘッ

善子「そ、そう……」


パチン!

『よしっ! これで今日は素敵な誕生日になること間違いなしだ!』

善子「……何も起きてないわよ?」キョトン

『ふふふ、それは目が覚めてからのお楽しみ♡』

『きっと、リリーも驚くと思うな♪』

善子「よくわからないけど……ありがとう、女神様!」

『どういたしまして♪』

『それでは、ヨハネ……素敵な誕生日を過ごしてね♪』

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ー 7月13日 朝 ー


梨子「ふんふーん♪」

雲一つない清々しい朝、軽快な日光を全身に浴びて、私は鼻歌を歌いながら沼津の町を歩いています。

手作りの誕生日ケーキとお泊りセットを持って、向かうはよっちゃんのお家……今日はよっちゃんのお誕生日で、二人でお祝いをして、そのまま、よっちゃんのお家にお泊りするつもりです。

今日はよっちゃんと何をして過ごそうかな……お互いにケーキを食べさせ合いっこしたいな……ふふふ、今から楽しみで思わず笑みがこぼれてしまいます。

そんなことを考えているうちに、よっちゃんのお家に着きました。


梨子「ふふっ、よっちゃんに早く会いたくて、ちょっと早く来ちゃった♪」

ピンポーン

梨子「よっちゃん、遊びに来たよ♪」

よっちゃんのことだから『リリー、いらっしゃい! 約束の時間よりも早く来るなんて、余程、このヨハネに早く会いたかったのね♪』とか言ってくれるんだろうなと思っていると……

ガチャ

よったん「あっ、りこたん!」

梨子「えっ!?」

よったん「りこたん、いらっしゃい!」ニコッ

玄関から出てきたのは、よっちゃんにそっくりな小さな女の子でした。


この子、よっちゃんにそっくりで可愛い……よっちゃんの小さかった頃もこんな感じだったのかな……。

あれ……よっちゃんに妹なんていたっけ?

梨子「えっと……よっちゃんの妹さんかな?」

よったん「りこたん、よったんはよったんだよ」

梨子「そっか、あなたはよっちゃんなのね……通りでよっちゃんにそっくりだと思った……って、ええっ!?」

よったん「ちょっと、りこたん……いえのまえでおおきなこえをださないで……」ビクッ

梨子「だ、だって……よっちゃん、何で小さくなってるの!?」アワアワ


よったん「うぅ……これにはわけがあって……」

梨子「昨日までは普通だったよね! 一晩で身体が小さくなるなんて、一体何があったの!?」アワアワ

私が目の前のよっちゃんの姿に混乱していると……

よったん「もう、りこたん! とりあえず、そんなところにいないで、よったんのおへやにいこう!」グイグイ

梨子「あっ、よっちゃん! そんなに腕を引っ張らないで」

玄関で慌てふためいている私を見かねたのか、小さなよっちゃんが私の腕を引っ張り、家に上げてくれました。


~ 善子の部屋 ~


梨子「なるほど……夢の中で出てきた女神様にお願いをして、目が覚めたら身体が縮んで子どもになっていたと……」

よったん「まさか、こんなことになるなんて……」

よっちゃんはよく不思議なことに巻き込まれることがあるので、私もこういう非日常的なことには慣れたものです……見た目は子ども、頭脳は大人……どっかの漫画の探偵さんみたい。

梨子「明日には元の姿に戻るんだよね?」

よったん「うん、きょうだけのはず」

梨子「そっか、とりあえず安心だね」


梨子「それにしても……」ジー

よったん「どうしたの、りこたん?」

ダキッ

よったん「わっ!?」

梨子「よっちゃん、可愛いすぎるよ♡」ギューッ

よったん「り、りこたん……くるしい///」ジタバタ

梨子「写真で小さい頃のよっちゃんを見たことがあったけど、本当に天使みたい! すごく可愛い♡」スリスリ

よったん「りこたん、すりすりやめて……はずかしいよ///」カー

梨子「あっ、ごめんね……可愛くてつい……///」

よったん「もう……///」

よっちゃんのあまりの可愛さに大胆な行動をとっちゃった……恥ずかしい……。


梨子「びっくりしちゃって、言うのが遅れちゃったけど、あらためまして……よっちゃん、お誕生日おめでとう!」ニコッ

よったん「ありがとう、りこたん」ニコッ

梨子「今日はよっちゃんがしてほしいこと、何でもしてあげるよ♪」

よったん「何でも?」

梨子「うん、何でも♪」


よったん「そ、それじゃ……りこたん……あの……///」モジモジ

梨子「なあに?」

よったん「ぎ、ぎゅってしてほしい……///」

梨子「うん、いいよ♪」ギュッ

よったん「あたまもなでなでして……///」

梨子「ふふっ、今日のよっちゃんは甘えたさんだね」ナデナデ

よったん「……こどもみたいにあまえたら……だめ?」ウワメヅカイ

梨子「ううん、好きなだけ私に甘えてもいいよ♡」キュン

よったん「うん!」ニコッ


グゥー

よったん「おなかすいちゃった……」

梨子「ふふっ、それじゃ手作りの誕生日ケーキがあるから、一緒に食べようか♪」

よったん「わーい♪」





梨子「はい、よっちゃん、あーん♪」

よったん「あーん♪」パクッ

よったん「おいしい♪」

梨子「ほら、よっちゃん……口のまわりが汚れているよ」フキフキ

よったん「んっ……」

梨子「はい、取れた」

よったん「よったんもりこたんにあーんしてあげるね!」

よったん「りこたん、あーん♪」

梨子「あーん♪」パクッ

よったん「りこたん、おいしい?」

梨子「うん、よっちゃんがあーんしてくれたからおいしいよ」ニコッ

よったん「えへへ♪」ニコニコ


その後も、私は小さくなったよっちゃんをいっぱい甘やかしてあげました。

たくさん頭を撫で撫でしてあげたり、ぎゅっと抱きしめてあげたり、一緒にお風呂に入ったり、楽しい時間はあっという間に過ぎていきました。


よったん「それでね……るびぃたんがね……」ウトウト

梨子「よっちゃん、眠いの?」

よったん「んー……まだ……だいじょうぶ……」ゴシゴシ

梨子「ほら、無理しないの」ヨイショ

梨子「良い子はもう寝る時間だよ。 よっちゃんもそろそろ寝ましょうね」ポンポン

よったん「うん……わかった……」

梨子「それじゃ、ベットに行こうか」

よったん「りこたんも……いっしょにねよう……」ギュッ

梨子「ふふっ、わかったわ」


~ 寝室 ~


よったん「りこたん……ぎゅーてしていい?」

梨子「うん、いいよ……おいで」

ギュッ

よったん「りこたん……いいにおいがする……」スンスン

梨子「んー……シャンプーの匂いかな?」

よったん「ううん……りこたんのにおい……このにおいすき……」

梨子「そっか……」ナデナデ


よったん「りこたん……きょうはありがとう……」

よったん「いっぱい、りこたんにあまえることができて、すごくたのしかった……」

梨子「私も今日は小さいよっちゃんと一緒に過ごせて、とても楽しかったよ……女神様にお礼を言っておかないとね……」

梨子「でも、わざわざ女神様にお願いなんかしなくても、私にちゃんと言ってくれれば、好きなだけ甘えさせてあげたのに……」

梨子「私達は付き合っているんだから、よっちゃんが甘えたい時は遠慮しないで、私に甘えていいんだからね」ナデナデ

よったん「うん……」ニコッ

よったん「おやすみ、りこたん……」ウトウト

梨子「うん……おやすみ、よっちゃん」チュッ


ー 次の日 ー


チュンチュン

善子「うーん……」ムクリ

善子「ふぁ……よく寝たわ……」ゴシゴシ

善子「あっ、身体が元に戻ってるわ!」

善子「昨日は目が覚めたら、身体が小さくなっていてびっくりしたけど、不思議な体験ができて楽しかったな……」

善子「女神様、私のお願いを叶えてくれてありがとう……素敵な誕生日だったわ」

梨子「すぅ…すぅ…」zzz

善子「ふふっ、リリーもありがとう……」チュッ

梨子「ふふふ、よったん……」zzz


おわり


ドラマパートのよったんが可愛かったので、よったんを可愛がる話を書きました。


最後に……善子ちゃん、お誕生日おめでとう!

閲覧ありがとうございました。

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