第1話『田舎のれんちょん』
■宮内家の庭
夏海「どしたの? れんちょん?」
れんげ「なっつんにウチの新しい特技見せるのん」
れんげ「コオオオオオオオオオーッ!!」ゴオオ
夏海「音は出てるけど、それ口笛じゃないじゃん……」
れんげ「コオオオオオオオオオーッ!!」ゴオオ
夏海「だからそれ口笛じゃないって……」
バチ バギ バギ バリ
夏海「って何か出た!!」
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オープニング曲『こだまことだま』
歌:ディアボロ
な、『何回も』…繰り返す……!
そ…そのたび……涙する…ッ!
オ、オレは何回死ぬんだ!?
次はど……どこから……
い…いつ「襲って」くるんだ!?
オレは…!
オレはッ!!
れんげ「うずくまっておじさんお腹痛いのん?」
オレのそばに近寄るなああーーーーーーッ
今日のボス:具のエサにされて死亡
第2話『ゲームの達人』
■数時間後 宮内家
一穂「れんちょん居る?」ガラ
ひかげ「あーーん! スト様が死んだ!」ワーン
一穂「……何してるの?」
れんげ「ひか姉と『ストレイツォファイターⅡ』で対戦してたのん」
一穂「それより、夏海見てない?」
れんげ「なっつんなら、夕方まで一緒に遊んでたん」
一穂「そっか。実は……さっき雪子さんから電話があって…まだ家に帰って来てないらしいんだよねー……」
れんげ「なっつんまだ家に帰ってないのん!?」
ひかげ「えっ、もう夜なのに?」
れんげ「……ウチ探して来るん!」ダッ
一穂「ちょっと、れんちょん!?」
■同時刻 村の山
夏海「あー、どうしよう……」ハー
夏海「帰る途中、近道しようとして服汚しちゃった……」ドロッ
夏海「これ、帰ったら絶体アルマゲドンだよなー」
夏海「……もうちょっとゆっくり帰ろ…」
ガラッ ボロ ボロ
夏海「うわっ! びっくりしたー」
夏海「……なんだ、岩が崩れただけか」
夏海「あれ? この岩の後ろ、洞穴になってる」
夏海「うーん……。よし、ちょっとこの中でゆっくり休憩してから帰ることにしよう」
第3話『柱の男』
■村の山の洞窟内
夏海「思ったより広いなー」
夏海「これ洞穴だと思ってたけど、どちらかと言えば洞窟だな」
夏海「あ、ここが一番奥かな?」
柱の男「」ドドド
夏海「うわっ! 何これ!? 大広間になってて……」
夏海「人の…顔? 仮面みたいな物がたくさんあって」
夏海「その中央の石柱に人間の彫刻みたいな物が……」
柱の男「」ドドド
夏海「なんか…気味が悪いなぁ……」
夏海「身の毛のよだつような恐怖の疼きって感じが……」
夏海「……あれ? 横に壁画が描いてある」ジー
柱の男「」バゴン
夏海「うわーっ!!! 何!?」クルッ
柱の男「…」ババババ
夏海「ひィィッ!! ちょ、彫刻が動いた…!」
コウモリ「」バサバサ
柱の男「…」グギョン
夏海「とっ、飛んでいたコウモリが、あれに触れた瞬間に一体化して取り込まれた!!」ドドド
柱の男「……もう少しエネルギーのある物が欲しい…」ボソ
夏海「しゃッ…喋ったァ!! 兄ちゃんでもまだ喋らせてもらえてないのに!!」ゴゴゴゴゴゴ
柱の男「……そこの人間」ドッ ドッ
夏海「げぇっ…! こっち来たッ!! に、逃げろッ!」
ド シ ャ ーー ン
夏海「わっ!」ビクッ
岩「」ドスン
夏海「た…助かった……」
夏海「天井が崩れて岩の下敷きになってくれた……」
柱の男「」ズッ
柱の男「…」ギギギギ
夏海「嘘!? 岩の下から這い上がって来たッ!?」
柱の男「…」シュゴゴ
夏海「うわッ!! ふ…吹っ飛んだあいつの指が! 再生していくッ!!」
柱の男「…」ダッ ダッ
夏海「こんな化け物が外に出たら……この村どころか世界中が大変な事になるよ……ッ!!」ドドド
夏海「で、でも…だからといってあんな奴、ウチじゃあ、どうすることも出来ない!!」ドドド
柱の男「…」ゴゴゴ
夏海「ま、まずいッ! 追い付かれる…ッ!!」クッ
■洞窟の入り口付近
れんげ「なっつんの声がするのん! なっつん、そこにいるのんな?!」
夏海「れんちょんッ!! 早く逃げて!!」
れんげ「どうしたんな?」
夏海「後ろに怪物がッ!!」
柱の男「…」ゴゴゴ
れんげ「あれのことなのん!?」
夏海「れんちょん危ないよッ! 早く逃げてッ!!」
第4話『れんちょんvs. 究極生物』
柱の男「…」ゴゴゴ
れんげ「…」スゥッ
柱の男「…」ゴゴゴ
れんげ「にゃんぱすー」
夏海「れんちょん何してるの?!」
れんげ「ひょっとしたら良いやつかも知れないのん。最初から悪いやつって決めつけるのはよくないのん」
れんげ「にゃんぱすー」
れんげ「ウチ、れんげっていうのん、あんたのお名前はなんていうのん?」
柱の男「…」
れんげ「もしかして、名前が無いんな? だったらウチが、名付け親(ゴッドマザー)になるん」
れんげ「あんたの名前は『天の守護神』という意味の『アブラクサス』にするのん」
れんげ「アブラクサスさん。さあ、ご一緒に……。さん……しーー」
れんげ「にゃんぱすー」
アブラクサス(柱の男)「…」
アブラクサス「うっとおしい………ぞ……」
アブラクサス「この…原始人…が………」グギャン
『リブス・ブレード(露骨な肋骨)』
れんげ「なんですとお!!」メギャ
(『天の守護神』―サンタナ(バンド)のセカンドシングル。今回、後の展開の都合上サンタナが出せないので、オリキャラになってしまうが、サンタナの代用程度の軽いキャラと考えてほしい。サンタナ亜種、サンタナ色違い)
夏海「ああッ!! れ……れんちょんが……」
夏海「れんちょんがッ吸収されちゃうッ!!」
夏海「れんちょんッ! 早く逃げてッ!!」
れんげ「無理なのん……! 動けないん…」
アブラクサス「…」ズズズ
れんげ「うう………」
れんげ「うっ……うう………」
コオオ
波紋の呼吸
宮内れんげは何故この『呼吸』をしたのか、彼女自身理解できなかった
無意識だった、『波紋』が『柱の男』に吸いつくように勝手に動いたと感じた
しかし、宮内れんげの肉体は知っていた
生き抜こうとするれんげの肉体が動かしたのだ
れんげの生命の大車輪が、れんげに波紋の呼吸をさせたのだ
れんげ「…」コオオオオオオオオオオ
バチ バチ バリ バチ
アブラクサス「ぐッ…!!」ドシャン
夏海「れんちょん!? 大丈夫!?」
れんげ「よく分からないけど、助かったのん」
夏海「いや、この動き……こいつはまだ生きているよ!! すぐに体が再生する……ッ!!」
れんげ「なっつん! この化け物の弱点は無いのん?!」
夏海「それが分かっていたら苦労は……」
夏海「……いや! 壁画だッ!! 洞窟壁画に書いてあった! 言葉は理解できなかったけど、あの絵から考えてみると……」
夏海「そうだ、あの絵! 太陽だッ!! こいつは太陽に弱いんだッ!!」
夏海「れんちょんの生み出した呼吸法はきっと、太陽と同じエネルギーだったんだッ!! だから、こいつに効いたんだッ!」
れんげ「太陽なん!? 今は夜だから太陽は出てないん!」
夏海「くっ………」
夏海「………………こうなったらウチがどうにかする」ゴゴゴ
れんげ「どうするのん?」
夏海「まずはこいつを縄で縛って外まで運んで!!」
■村の山の洞窟前
アブラクサス「」ゴロッ
れんげ「この後はどうするんな?! 朝まで待つなら長すぎるん!! こいつが再生してしまうのんッ!!」
夏海「確か、こっちにあるはず……!」ガサガサ
アブラクサス「いいかげんにするんだな、この原始人がァ……………」ゴギャン
メキ メキ メキ
れんげ「なっつん! 危ないんッ!! 後ろからとびかかって来てるのん!」
アブラクサス「…」ズズズ
夏海「ぐッ……ッ」グググ
れんげ「なっつんッ!!」
夏海「………いや、これでいい!! 見つけたよッ!!」ザッ
れんげ「こ、これは…『トラック』なん?」
夏海「高木さんちのじいさんは、この時期は木こりをやっているから、ここにトラックを置きっぱなしにしている」
夏海「そして、高木さんのじいさんは喫煙者! だから煙草を吸うために、トラックの中にはいつも予備の『ライター』が入っている!」ゴゴゴ
れんげ「まさか……なっつん……?!」ドドド
夏海「ふふふ……。どんな生き物でも、体に命令を送る脳が潰れたら動けなくなる……!!」ゴゴゴ
夏海「こいつの頭をガソリンに突っ込んだまま直接点火させて爆発させるッ!!」ゴゴゴゴゴゴ
れんげ「そんなことをしたら……なっつんまで……!!」ドドドドドド
夏海「れんちょん! ウチはこれでも誇り高きこの村の住民!」ゴゴゴゴゴゴ
夏海「故郷のためなら足の二本や腕の二本かんたんにくれてやるわーーーッ!!」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
れんげ「なっつんッ!! そんなことやめるのんッ!!」
夏海「れんちょん……最後に一つだけ、頼んでもいいかな………?」
夏海「この先、何かあったら……、ウチの代わりに………こまちゃんやほたるん、村の皆を守って……。ウチの代わりに……皆を……」
カチャ ゴオオオッ
れんげ「なっつんッ!! 待つのんッ!!」バッ
夏海「さらばだよ、れんちょん」スッ
ド グ オ オ ア ッ
れんげ「な……なっつん…………ッ!」
シュウウウウ
れんげ「………………はっ!」
アブラクサス「グッ……あの女、ただの人間だと思って油断しておったが………中々やるではないか……」ゴゴゴ
れんげ「アブラクサス……ッ!!」ドドドド
アブラクサス「最も……不死身の俺を……消し飛ばすには……爆発の威力が足りなかったがな………」
アブラクサス「だが……傷が深いッ…………早くこの傷を回復しなければ………ッ!」バアッ
れんげ「そうはさせないん!!」シュバッ
アブラクサス「『波紋』使いの小娘…!」
れんげ「ウチがなっつんの意思を受け継ぐんッ!!」ゴゴゴゴゴゴ
アブラクサス「クソ…!! これを喰らえッ!!」
『ミート・インベイド(憎き肉片)』
れんげ「お、重いのんッ!!」グググ
アブラクサス「このまま『波紋』の呼吸が乱れたお前を吸収してその血を、肉体を回復するエネルギーに使ってやるッ!!」ゴゴゴゴゴゴ
れんげ「………ふふっ!」
グシュ
アブラクサス「何ィッ!! ぐおおおおおお」ビリリ
れんげ「甘いのんな!! あの程度のひっつきじゃあ、ウチの因縁の敵…『オオモミ』と比べれば生ぬるいん!!」コオオオオオオ
れんげ「そして、目から脳へ『呼吸のエネルギー』を流すのん!! あんたはなっつんが与えてくれたダメージが残っているから、ウチの『呼吸のエネルギー』を受けて耐えきることはできないん!!」コオオオオオオ
アブラクサス「うっ!!」バチバチ
れんげ「…」
れんげ「最後に聞きたいことがあるのん。さっきから言っている『波紋』って何なのん……? アブラクサスさんは何者なのん……?」
アブラクサス「くっ……」バリリイッ
アブラクサス「………そうだな……人間とは言え…私を倒したのだ………『託す価値』はあるかもしれん……」
アブラクサス「…………いいだろう、最期に…お前に伝えたい事がある……」
アブラクサス「俺の仲間………『闇の一族』は同胞の二人によって滅ぼされた……」
アブラクサス「そいつらの名は………カーズとエシディシッ!!」バーン
れんげ「カーズ……エシディシ……なん…?」
アブラクサス「子供だった俺は…母に逃がされて……一人……密かに……生き残る事ができた」
アブラクサス「それから俺は……『一族』の仇を討つために……カーズとエシディシを探していた……」ゴゴゴ
アブラクサス「どのみち貴様ら人間も……奴らを殺さねば………『滅びる』ことになるだろう……」ゴゴゴゴゴゴ
れんげ「…」
アブラクサス「波紋は……貴様が使っている…呼吸法によって生み出される……太陽のエネルギーだ………」シュウ
アブラクサス「貴様のような原始人に頼むのは癪だが……俺の代わりに……エシディシと……カーズを倒してくれ……」シュウウ
アブラクサス「…………ッ!」シュウウウウ
ブ ワ ァ ァ ァ ァ ァ
れんげ「…」
れんげ「……なっつんとアブラクサス」
れんげ「二人の心、確かに受けとったのん!!」グッ
第5話『田舎から来た波紋戦士』
■数日後 宮内家
れんげ(……とは言ったものの、カーズさんとエシディシさんはどこを探せば見つかるのん?)
一穂「れんちょん、ちょっといい?」
れんげ「姉々どうしたのん?」
一穂「よく分かんないんだけどさー。何か、どこかの財団の人が来てて、れんちょんにローマまで来てほしいって言っててねー」
れんげ「ローマなん!? 沖縄より遠いん?!」
一穂「私もさすがに怪しいと思って、いろいろ調べて見たんだけど、どーも詐欺とかじゃなくて、本当らしいんだよねー」
一穂「確か……最近この辺で調査をしていた…」
一穂「あー、思い出した。スピードワゴン財団ってところだ」
■さらに数日後 ローマのホテル
???「てめえ! ざけんじゃあねーぜッ! このホテルはインク入りスパゲティーを食わせようってんのかァ。ああ~ん!?」
れんげ「姉々! このうどん、お汁がないのん!!」
一穂「それはうどんじゃなくてスパゲティーだよー」
???「最近このホテルも格が落ちたな…イナカ者が増えたようだ」
れんげ「…」
れんげ「……姉々……」
一穂「ん?」
れんげ「もしかしてウチ……田舎にすんでるのん?」
れんげ「このなめらかかつコシのある麺にはさすがのウチも気後れしてしまいます。チョルン」チョルチョル
ビシィッ バッシーッ ドドドーッ
れんげ「!? あの二人、波紋を使ったん!?」ガタッ
店員「シーザーツェペリ様、スピードワゴンという方から電話がはいっております」
シーザー「ママミーヤ、わかった今行くよ」
ジョセフ「なっ! なにィ~ッ。あのスケコマシイタ公が、おれたちの会いに来たツェッペリだとォ!!」
■ローマ 噴水前
れんげ「ジョジョー、シーザー、にゃんぱすー!」
シーザー「スピードワゴンさんこの際だ…はっきり言おう」
シーザー「彼の波紋を試してみてガッカリしたよ! その兄ちゃんの波紋は弱すぎるッ!」
シーザー「そこの娘に至っては、数日前まで波紋のことすら何一つ知らなかったというではないか!」
シーザー「二人とも柱の男を倒したと聞いたが、柱の男たちにはきっとまぐれで勝ったにすぎなかったのだろう!」
シーザー「俺はこんなヤツらと組むのはごめんだぜッ!」バン
スピードワゴン「シーザー! それはジョジョも、れんげも、波紋が訓練されていないから……」
ジョセフ「へへへ、じいさん、もう遅いぜ! この野郎、きっちりとブチのめしてやるッ!」
シーザー「無理だね! お前らの波紋では、この女の子にさえ勝てやせん」
ジョセフ「ならばてめーは、この鳩にさえ勝てやしねえぜ!」
れんげ「ならばジョジョもシーザーも二人とも、ウチの『具』にさえ勝てやしないのん!」
シーザー「…」チュ
ジョセフ「なッ……!」ギリギリ
女「…」ガッバァ
ジョセフ「うっ! こ……これは! この娘をキスの波紋で……ッ!」グググ
れんげ「これってウチも巻き添えなん!?」ギギギ
シーザー「もう一度言う! お前らは『その娘にさえ勝てん』とな……」
シーザー「奥義! 波紋シャボンランチャー!」ブワワワワ
シーザー「喰らってイナカへ帰りな!」ブワオーッ
れんげ「やっぱり田舎!!」バーーン
ジョセフ「オゴッ!!」ゲシャッ
シーザー「お前らの波紋では俺のシャボンバリアーは割れん!」
ジョセフ「てめーは『シニョリーナ、波紋の魔術をといてやる』と言う」
シーザー「どれ、シニョリーナ、波紋の魔術をといてやるよ……」
シーザー「ハッ…!」
鳩「…」バチバチ
シーザー「ムォッ!!」ガバッ
ジョセフ「さっき首を絞められたとき、女の子の口の中に波紋をくらわせた小鳩をいれておいたのだ!」
ジョセフ「もう一度キスして波紋を解くとよんでいたんでなあ、このスケコマシ!」
ジョセフ「もう一度言うぜ、てめーは『鳩にさえかてない』のさ!」バーーン!
れんげ「ジョジョすごいのん!」
スピードワゴン「やれやれ……」
れんげ「ウチはスピードワゴンの口の中に波紋をくらわせた『具』を仕込んでいたけど出番無かったのんな」
スピードワゴン「オオオオエエエェェェーーーッ!!」ゲホゲホ
■8時間以上後 夜10時すぎ ローマの遺跡
ジョセフ「おい、軍隊が警備しているんだろォ? どこにいるんだ!」
マルク「お…おかしい。ここにいるはずの見張り番がいないッ!?」
れんげ「こんなところに何か落ちてるのん」グニョリン
マルク「こ…これは! 人間の皮だ!! 全滅しているぞォ! ま…まさかッ……。うわーーっ!」ダッ
ジョセフ「待て! そっちにいくんじゃあねぇ、何か潜んでいるぞ!」
シーザー「目覚めているッ!! 逃げろッ! マルクッーーッ!!」
ワムウ「…」トン
マルク「うおあ……」ザムウー
シーザー「マルクーーッ!!」
第6話『ヒーローの資格』
シーザー「くらえ! 必殺ゥ シャボンランチャー!!」バババ
ワムウ「……ふん!」スパッ
スピードワゴン「シャボンランチャーが敗れた! こいつらと波紋は! 2000年前に出会っている!」
カーズ「行くぞ、エイジャの赤石を求めに」
シーザー「待ちやがれ! 逃げる気かッ!」
ジョセフ「そろそろ見せてやるぜ、考えに考えた俺だけのできたてホヤホヤの必殺技をな!」
ジョセフ「名付けて、『波紋クラッカーボレー』!!」バアアアアッ
ワムウ「フフフハハハ。面白くなってきた…。だから1分間……。1分だ……1分間だけお前にこのワムウと戦う時間をやろう」ゴゴゴ
カーズ「ワムウ、外で待っているぞ」スゥッ
エシディシ「うむ」スゥッ
エシディシ「さて、人間世界の変化ぶりを見学すると言ったが、まずはどこへ行くか……」
れんげ「待つのんッ!」バッ
カーズ「ん……?」
れんげ「やっと見つけたのんな……! おまえ達がアブラクサスさんの仲間の闇の一族を滅ぼした、エシディシとカースなんなッ!」ゴゴゴ
カーズ「『カーズ』だ!」
エシディシ「ほう、お前も波紋使いのようだが、人間の中でもまだガキのようだなぁ」
エシディシ「よかろう、ワムウが来るまでの暇潰しにお前と遊んでやるとしよう……」ドドド
れんげ「なっつんと約束したのん。ウチがこの世界を、村の皆を守るのんッ!!」ゴゴゴ
れんげ(…とは言っても、今の訓練されていないウチの波紋でまともに戦っても、こいつらには傷一つ付けられないのん……)
れんげ(こんな時こそ、ウチの大好きなヒーロー『グレートマン』の戦いを思い出すのん……)ゴゴゴ
れんげ(『グレートマン』はいつもいろんな怪獣と戦っているのん……)ゴゴゴ
れんげ(その戦いの中にはグレートマンが強い怪獣を倒すための力、『ヒーローの資格』があるはずなん……)ゴゴゴゴゴゴ
れんげ(『ヒーローの資格』……グレートマンの戦いを参考にして、勝利をつかむのんッ!)シュッ
■アニメ『グレートマン』
グレートマン「グレートでスよこいつはぁ~~っ」
ギター怪人アキラ「小指一本でおまえの腕をフッ飛ばすと予告しよう!」キュウイイイイイイイン
グレートマン「ドラァ」ベキン
ギター怪人アキラ「ぎゃあああああああああっ!」
■回想終わり
れんげ「エシディシさんはウチに小指1本でも勝てるのん?」
エシディシ「当たり前よ! 人間の子供ごとき、小指1本で十分だ!」
れんげ「どらぁ!」コオオオオ バリリイッ
エシディシ「あ ァ ァ ァ ん ま り だ ァ ァ ア ァ 俺 の 指 が ア ア ァ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ァ」 H E E E E Y Y
Y Y
■30秒後
エシディシ「『怪焔王』の流法!!」ババババ
れんげ「んなー!?」ドジュウ
エシディシ「当たり所を外したか……致命傷にはならなかったようだが、どっちにしろすぐには動けまい…」
エシディシ「おっ、あそこにいるのはワムウともう一人の波紋使いか…」
ジョセフ「でももっとも………この俺が強くならないうちに殺してしまったほうがあんたにとっていいよねー……」
ワムウ「きっさまあ~~ッ!!」
エシディシ「ワムウ、そっちの戦いももう終わったか?」
ワムウ「エシディシ様………私はこの波紋使いをえらく気に入りました」
ワムウ「……ジョジョとやら、俺は敢えてお前の口車にのってやるぞッ!」
ワムウ「いいだろう! 1ヶ月で強くなると言うのなら1ヶ月だけ命をくれてやろうではないか!」
ジョセフ(やった、助かるぜ)
ワムウ「ただし、お前が逃げたままでおれんように儀式を施す!」
ワムウ「名付けて『死のウエディング・リング』」ズボォ
ジョセフ(げッ!!)
エシディシ「俺との戦いは無いだろうが、このエシディシからもプレゼントだ」ドスッ
ジョセフ(ご丁寧に2個も埋めやがって……2個じゃあ重婚罪じゃあねーか……! クソったれ!)
エシディシ「カーズ、お前も埋め込むか?」
カーズ「下らん………」ゴゴゴ
カーズ「我らの第一目的はエイジャの赤石のパワーを手に入れること…」ゴゴゴ
カーズ「それを忘れるなよ……ふたりとも!」ゴゴゴゴ
れんげ「うっ……」
エシディシ「ワムウよ! 俺はお前ほど、戦闘に誇りを持っている訳ではないが、さっきこの娘から喰らった波紋には腹が立ったッ!」ドドドドド
エシディシ「この娘にも『結婚指輪(ウエディング・リング)』を埋め込むぞッ!」ズボォ
ワムウ「分かりました、エシディシ様」ドスッ
カーズ「ならば俺も埋め込ておこう」グニィ
ワムウ・エシディシ「…」
第7話『波紋教師 ダガシヤ』
■2日後 れんげ達の村 駄菓子屋前
れんげ「何で日本に帰ってきたのん?」
一穂「スピードワゴンさんが言ってた話によると、ジョセフさんやシーザーさんに比べて、れんちょんはまだ幼いから、二人とは別メニューの特訓にした方がいいってことになったんだよー」
れんげ「でも、ウチの村で誰が波紋の練習を教えてくれるん?」
楓「私だッ!」バーン
れんげ「駄菓子屋、波紋使えるん!?」
楓「あぁ、正確に言えば、私が教えるのは日本や中国に伝わる仙道だが、波紋も同じ物らしいからな」
楓「おっと! いいか、れんげッ! もう今日からはいつもの私じゃあないぞッ!!」ゴゴゴ
楓「ひと月で一人前の実力になるには『死の覚悟』が必要だ!」ゴゴゴゴゴゴ
楓「わたしはれんげの命を助けるために『波紋法』を教える訳ではない」ゴゴゴゴゴゴ
楓「ヤツらを倒す戦士を作るために教える!」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
れんげ「分かりましたなのんッ! 気合い入れますん!」
■数十分後
れんげ「コオオオオオオオ」ビシッ
楓「あ、れ…れんげ! だ、大丈夫か……!? そ、そうだッ、もう今日の練習は終わりに……!」アワアワ
れんげ「駄菓子屋、ちょっとうるさいのん!!」
第8話『深く罠をはれ!』
■二十数日後
れんげ「エイジャの赤石……なん?」
楓「あぁ、カーズ達は太陽を克服するために、その中でもスーパーエイジャと呼ばれる赤石を探している」
楓「そして、スーパーエイジャはジョジョ達の師匠、リサリサが守っているんだ」
楓「これで私から教えられることは全てだ。これから、最終試練を行う」ゴゴゴゴ
れんげ「はいぃっ!」ビシッ
楓「いくぞっ! れんげ! 私と戦って、見事たおしてみろッ!!」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
■10秒後
れんげ「のすッ!!」ズバッ
楓「」バタリ
■その日の夜 うさぎ小屋
れんげ「波紋の訓練が終わって、明日からジョジョやシーザーと合流するのんな」
れんげ「柱の人たちを倒すまでは村に帰ってこれないのん。だから、うさぎさんや小鳥さんにご飯をたくさん置いておくのんな」
れんげ「じゃあ、ウチはそろそろ帰……」
れんげ「はっ!」ゴゴゴ
ワムウ「この近くに『波紋使い』がいると聞いたが……そいつは『赤石を持っている波紋使い』だろうか……?」ドドド
れんげ(あいつは、確か………えしでぃんとカースの部下の人なのん……!)
ワムウ「あと数日で決闘の日……。ふふ…ジョジョとやらがどれだけ強くなっているか楽しみだ……」
れんげ(まだウチが近くにいることには気付いてないみたいなのんな…)
れんげ(でも、赤石を持った波紋使いを探しているって言ってたのん……)
れんげ(駄菓子屋は赤石を持っていないけど、駄菓子屋の所に赤石を探しに行くかもしれないん……)
れんげ(ここでウチがこいつを倒さないと、駄菓子屋が危ないん!)ゴゴゴ
れんげ(でも、ジョジョが言ってたのん、こいつは『神砂嵐』って技で巨大な竜巻を作って何でも蹴散らすのん)ゴゴゴ
れんげ(こいつを倒すには『神砂嵐』を……腕を封じなければいけないのんッ!!)ゴゴゴゴゴゴ
れんげ(何かいい作戦を考えないといけないのんな……)ゴゴゴゴゴゴ
ワムウ「もう少し北の方を探してみるか」
ワムウ「……む?」
ワムウ「これはトウモロコシか」
ワムウ「………はッ……何だ、これはッ!!」ドドド
ワムウ「なぜトウモロコシがこんなに沢山落ちてるのだ………!」ドドドド
ワムウ「こっちにも…こっちにも…」ドドドド
ワムウ「こっちの道に続いている……!」
ワムウ「この不自然なトウモロコシの並び! まさかッ! 『スーパーエイジャ』の力によるものかッ!? この先にあるというのかッ!!」ドドドドドド
ワムウ「この小屋の中に続いていくぞ……」ドドドドドド
ワムウ「この小屋に、カーズ様の求めるスーパーエイジャが?!」ドドドドドド
れんげ「『ザ・もろこしづりー』!!」ドバッ
ワムウ「ハッ! まさか! これは罠……」
ワムウ「SYYYYHHHHAAAAHH!!」バチバチ バチバチ
ワムウ「貴様ッ……!! 不意討ちとは卑怯なッ……!!」バチバチ バチバチ
れんげ「勝てばよかろうなのんんんんんッ!!」ズッ
ワムウ「ハァ…… ハァ……」
れんげ「やったのん! これで、再生するまではもう腕が使えないのん!」
ワムウ「こ…こうなったら、明りをなくして『風』だけを………」
とうおるるるるるるるるるるるるるるるるるるん
ワムウ「はい、ワムウです」
電話(カーズ)「ワムウか、人間の文化も少しは進歩しているようだな。この『すまふぉ』という物は2000年前には無かったなぁ。まぁ、そんなことはどうでもよいのだ」
電話(カーズ)「エシディシがエイジャの赤石の在りかを突き止めた! すぐにスイスへ戻って来いッ!!」
ワムウ「なんとエシディシ様が! 分かりました、私も今目の前にいる先日の波紋使いの娘との闘いが終わったらすぐに向かいます」
電話(カーズ)「波紋使いの一人など、後でよい。我々の目的を忘れるな、すぐに戻って来い」
ワムウ「し…しかし……ッ! 闘いの途中で背を向けるなど……」
電話(カーズ)「ワムウッ!!」
ワムウ「……………………………………………」
ワムウ「……………………………………………」
ワムウ「………………………分かりました」
れんげ「待つのんッ!!」
ワムウ「貴様ッ!! 次会ったときはこのワムウが必ず! 貴様と闘って決着をつけるッ!!」バッ
れんげ「惜しかったのん、うさぎ小屋の隣の井戸の中に逃げられたん……」
■次の日の昼(日本時刻) 駄菓子屋前
れんげ「と言うことが昨日あったのん」
楓「ああ、私の所にも今朝リサリサから連絡が来た、エシディシは倒せたようだが、赤石は奪われて、カーズの元へ輸送されているらしい」
楓「まずは、リサリサ達と合流。そして、すぐにスイスへ向かうぞッ!!」
■夕方(イタリア時刻) スイス国境付近のロッジ
れんげ「りさりん、メッシーナ兄にい、にゃんぱすー」
リサリサ「り…りさりん………?」
メッシーナ「にぃぃゃぁぁぁんぱあぁぁぁすうううううううぅぅぅぅぅぅぅぅッ!!」シュバッ
シーザー「こら! れんげ、リサリサ先生をそんなに気安く呼ぶんじゃあないッ!」
ジョセフ「まあまあ、いいじゃあねーかよシーザー。子どもなんだから大目に見てやれって。れんげ、これはエシディシから取った、れんげの分の解毒剤だ」スッ
楓「電車に追いついて、何とか赤石を取り返せましたね」
リサリサ「えぇ。今日はこのロッジで休んで、明日このスーパーエイジャの郵送されるはずだった住所に向かいましょう」
具「ギュアアーーッ!!」ゴゴゴ
れんげ「にょぱぱ!? 皆すぐに今いる場所から離れるのん!」ゴゴゴ
ザ ギ イ イ ィ ィ ィ
メッシーナ「!!」ブワアァァァァ
シーザー「何ィ!」
ジョセフ「メ、メッシーナ師範代がうめき声ひとつたてずに死んでしまったッ!!」ドドド
楓「危なかった。壁や暖炉から身を避けていなかったら、私たちもメッシーナのように…」ドドド
メッシーナ(いや…まだ死んでねーよ……)ピクピク
カーズ「ぬう……。ひい…ふう…5つ、6人と一匹…。だが、その狸が邪魔をするとは…」ゴゴゴゴゴゴ
れんげ「あ…あんたは……! カースなんッ!!」ドドド
カーズ「『カーズ』だ!」
リサリサ「早い! たった数時間のあいだにヴェネチアでエシディシが死んだことを知り、そして、赤石を私たちが取り返したことを知り、ここに奪いに来るとはッ!」
カーズ「…」ズオオオオ
ジョセフ(お…おれをにらんでやがる。こ…こいつ、おれがエシディシを倒したことを知ってやがるんだ。憎んでやがるんだ)ズゴゴゴ
カーズ「JOJO……れんげ……、赤石を取り戻したら、まずはきさまら二人を始末する」ゴゴゴ
カーズ「日本から帰還中のワムウがおまえらと戦いたがっていたが、エシディシが倒され、ワムウの神砂嵐を封じたとあっては、そんな波紋使いどもをほうってはおけぬ!」ゴゴゴゴゴゴ
シーザー「まずいッ! 赤石が入ってる鞄には俺たちよりもカーズの方が近い!!」ドドド
カーズ「この鞄の中に! 何千年も求め続けたスーパーエイジャが……!!」ズバッ
れんげ「そうはさせないん!」バッ
楓「れんげッ!!」
カーズ「そこを退かぬなら、いいだろう…」ゴゴゴゴゴゴ
カ シ ィ イ イ ーーーー ン
カーズ「真っ二つに切断するかッ!」ギャルルルルル
ジョセフ「れ、れんげッ!!」
れんげ(カースの腕の剣(サーベル)! 波紋を一点集中しても、あの剣を受け止めることはできないのん……。人間の体じゃあ、触れたとたん真っぷたつにされるのん……)
れんげ(でも、ウチは赤石をカースに渡す訳にもいかないのん……)ゴゴゴ
れんげ(アブラクサスさんの意志を無駄にしない為にも……)ゴゴゴ
れんげ(皆を守る為に犠牲になった、『なっつん』の為にも……)ゴゴゴゴゴゴ
カーズ「フン!!」グオオオオオオオオ
れんげ「来るのんッ! カース!!」コオオオオオオォ
ジ ャ キ ーー ン
カーズ「ぬう!?」
れんげ「だ、誰なのん!?」ドドド
カーズ「こ…これはッ!」ゴゴゴゴゴゴ
ズババ スパァ!
?「…」カシィィィン
カーズ「機械…!」ドドドド
?「何とか間に合った……」ガシン
れんげ「そ…その声……もしかして………」ドドドドドド
コシガヤナッツン「れんちょん……ウチがいない間、皆を守ってくれてありがとう…」ドォーーン!
れんげ「なっつん!!」
第9話『コシガヤナッツンの逆襲』
れんげ「や、山で木端微塵に四股欠損したはずのなっつんがウチの目の前にいるのん!!」ドドド
ナッツン「れんちょん………。地獄から舞い戻ったよ!」ガギギギギ
楓「そういえば! 越谷卓の医学や科学にはとんでもない技術が隠されていて、コミケにそなえているというが……。それで体が助かったのか! 夏海!」
ナッツン「おい、駄菓子屋! こんな体になったウチを気の毒だなんておもうなよ」
ナッツン「ウチの体はァァアアアアアアア───ッ!!
我が『越谷兄妹』の最高知能の結晶であり誇りであるゥゥゥ!!
つまりすべての村人を越えたのだァアアアアアアアアアアアア!!
くらえ! カーズ
一分間に600発の鉄甲弾を発射可能!
30mmの鉄板を貫通できる重機関砲だ!!
一発一発の弾丸がおまえの体をけずりとるのだ!!」バァァァァァ
ジョセフ「胴体も機械なのか!」
ド バ バ バ バ バ バ
ガ ガ ガ ガ ガ ガ
ド ド ド ド ド ド
カーズ「MMMMWOOOOOOOOーッ!!」
カーズ「なにがなんでも赤石を手に入れる!!」
カーズ「我が流法は『光』」ブウウゥゥン
カーズ「輝彩滑刀の流法!!」ドグシャアア
ナッツン「バ…バカな!」ガシャン
カーズ「越谷卓がなんだというのだ! やつは青っちょろいガキ…文化祭の時も番犬のような存在」
カーズ「セリフの量も我らとは比較にならん!!」
カーズ「どれ…赤石をもらおうか………」ガシッ
カーズ「『エイジャの赤石』! この時をまって4…いや、5000年! ついに目のあたりにするぞ!」ドドドド
ナッツン「カーズ…。きさま…ウチを完全にやっつけたと思うなよ…」ガシッ
ナッツン「ウチの兄ちゃんの科学力はァァァァァァァアアア 世界一ィィィイイイイ」ギャン
カーズ「むっ!」
ナッツン「紫外線照射装置作動!」シュバァーッ
カーズ「WONUUUUUUUU!」ボッ
楓「コミケってそんなにヤバい所なのか?」
れんげ「都会って恐いのんな」
第10話『死の崖へつっ走れ 』
リサリサ「ああ、赤石が!」
赤石「」ツツツーーッ
ジョセフ「おい、雪面をすべっていくぜ!」
カーズ「…」バッ
シーザー「ジョジョ! はやくひろいにいけ! おまえが一番赤石に近い! カーズよりも先に追いつけ!」
ジョセフ「お、おう!」ダッ
ジョセフ「カーズの…この走りのスピードは! 赤石をキャッチしてそのまま崖下に飛び降りるつもりだ!」ドドド
ナッツン「もう追いつかれた! ジョジョは崖っぷちでのブレーキを考えて走っている!! しかしカーズは考えない!!」ドドド
カーズ(ジョジョは俺が赤石に掴もうとする瞬間に波紋の蹴りを放つつもりだろう)
カーズ(それならば、その蹴りを避けつつ、足を赤石のペンダントの鎖にひっかけて手に入れる!)
カーズ(最悪、失敗しても足から剣を出してジョジョを崖下に引っ張り落とせば……)
れんげ「具!! いくのん!!」
れんげ「『具に伝わる波紋疾走』なん!」
具「ギュアアーーッ!!」バチバチ
カーズ「ウヌウウウウウウウウウウ !!?」バリバリ
ナッツン「狸は雑食! 基本的に肉は既に死体になっている物を食べるが、時には小動物を狩りすることもある! さらに狸は冬眠をしないから、木の実の少ない冬の狩り、つまり、雪上での動きは人間よりも慣れているッ! 崖っぷちで止まっても、十分なスピードが出るッ!!」
シーザー「カーズが崖下に落ちたぞ!」
楓「ジョジョ! 赤石は無事か!?」
ジョセフ「ああ、この通りよ!」ズッ
リサリサ「波紋をくらったとはいえ、狸を経由した波紋の強さでは、まだカーズは生きているでしょう。明日、やつらの本拠地と思われる、スイスのサンモリッツへ向かいます」
れんげ「そういえば、何か忘れてる気がするのん」
メッシーナ師範代――原作より早めに離脱
メッシーナ師範代の出番は、今回はここまで
第11話『シーザー孤独の青春 』
■翌日 スイスのサンモリッツ
ジョセフ「ここが噂に名高いスイスのサンモリッツか」
リサリサ「あの建物の住所が、赤石が郵送されるはずだったあて先の住所と同じ!」
シーザー「まちがいなく、カーズはあそこで日が没するのと…。そして何よりワムウの来るのを待っている」
楓「そういえば、夏海はどうしたんだ?」
れんげ「兄にいが来て、なっつんを回収してたのん、今は修理中なん。兄にいがスピードワゴンさんに協力をお願いしてたから、すぐに戻ってくるらしいのん」
シーザー「いってくれたな! ジョジョォォォ!!」グオ ドギ
ジョセフ「こ…このッ!」ドガ バギ
リサリサ「やめなさい! こんな時に仲間ゲンカなどを!!」
れんげ「はっ! ど、どうしたのん!?」
楓「何があったんですか!?」
リサリサ「昼間の今、敵地に乗り込むべきかどうかで意見が分かれてしまったのです」
れんげ「二人ともやめるのん!」バッ
リサリサ「シーザー! やはり危険だわ! 夜にカーズを迎え撃つことにします。命令です、シーザー!!」
シーザー「先生、すみません。おれの血統の問題なのです」バアアアア
れんげ「…」
れんげ「ウチ、シーザーを止めてくるのん!」ダッ
楓「おい! れんげ、待て!!」
■カーズの要塞前
れんげ「追いついたのん! シーザー、一人で行くのは危ないのん。そのうち、なっつん達も来るからそれまで待つのん!」
シーザー「近づくな! れんげ!」
シーザー「扉入口を中心に何かがひそんでいる」
ザッ
れんげ「今の足跡!!」
シーザー「気をつけろ! 跳躍したんだ! 空中から攻撃してくるぞ!」
ギャン
れんげ「お……お前は!?」
ワムウ「…」シュゴオォォォ
シーザー「ワムウ!!」ドドド
れんげ「さとうきび!!」ドドド
ズン!
ひょいん
ブワ!
シーザー「れんげ!! 大丈夫か!?」ドザ
れんげ「危なかったのん…ウチはまだ背が低かったからギリギリで横へ避けれたのん……」
シーザー「ワムウが太陽の下に出てくるなんて…どういうことだ!! 透明に見えるのと関係があるのか?」
シーザー「…そうか! 風の流法で水蒸気をスーツにして太陽光線を屈折させているんだ!」
シーザー「だが、今俺たちへの攻撃を外した後にドアのそばへ戻って離れないことを考えると…それはほんの数十秒の短い間だけに違いない!」
れんげ「言葉が難しいのん。でも、つまり、さとうきびを外に誘き寄せてそのまま数十秒以上太陽の光に当てないといけないのんな!」
シーザー「いや…逆だ! 俺はホテル内で勝利する作戦がある!! ヤツは日の当たらないホテル内ではスーツを解除するだろう! むしろ、建物の中に入れるんだ!!」
れんげ「違うのん! ウチは2日前にさとうきびと戦った時、両手をふさいで『神砂嵐』を封じた時に、『明りをなくして風だけを…』とかなんとか色々言ってたのん!」
れんげ「つまり、ウチが思うに……さとうきびはまだ『神砂嵐を超える最終奥義』を持っているのん!」
シーザー「何だとッ!? それは本当か!?」
れんげ「シーザー! ウチはシーザーに3つお願いしたいことがあるのん」
シーザー「何だ? 言うなら早く言え、まだワムウはいるんだ」
れんげ「1つ目なん、ウチがさとうきびの動きを封じて日光にさらす為に、ワムウの攻撃を引き付けておいてほしいのん」
シーザー「いいだろう……俺には新しい技がある。俺に任せろ…!」
れんげ「2つ目なん、もっと自分の命を大切にするん」
シーザー「……? ……そんな悠長なことは言ってられん、俺はツェペリ家の男だ! 死ぬのは恐くない!」
れんげ「……」
れんげ「……ウチには…」
れんげ「……ウチには…ほのかちんっていう友達がいるのん」
れんげ「ほのかちんは夏休みに一緒に遊んだのん」
れんげ「一緒に村のいろんな所に行ってキャメラで写真を撮ったのん!」
シーザー「…」
れんげ「……でもある日、ほのかちんのお父さんのお仕事の用事で急に帰ってしまったのん」
れんげ「………さよならも言えなかったのん」
シーザー「………」
れんげ「ほのかちんは生きているから、今でもお手紙を送れるし、またいつか会うこともできるのん」
れんげ「……でも……シーザーが無茶して死んでしまったら………お手紙も送れないし、会うこともできなくなるのん……」
れんげ「特にジョジョや、りさりんは絶対悲しむのん……」
シーザー「………………」
れんげ「今のシーザーは気が焦っているのん、少し落ちついてほしいのん……」
シーザー「……そうか……すまない」
れんげ「最後の3つ目なん」
シーザー「ああ、なんだ?」
れんげ「シーザーは最初にウチと会った時に、ウチのことをイナカ者と言ってバカにしてたのん」
シーザー「その事か……すまなかった、謝る」
れんげ「違うのん」
シーザー「えっ…?」
れんげ「確かに、ウチはイナカ者なん。でも……ウチは田舎に住んでて良かったと思っているのん!」
れんげ「ウチの村は自然がいっぱいなん! 動物さんもお花もたくさんあるのん!」
れんげ「駄菓子屋、なっつん、ほたるん、こまちゃん、姉々、このみ姉も兄にいもいるん!」
れんげ「ウチは田舎のあの村が大好きなのん!!」
れんげ「………だから、この戦いが終わったら…シーザーもウチらの村に遊びに来るん! きっと、シーザーにもイナカの良さが分かるのん!!」
シーザー「……はっ! れ、れんげ……ッ!」ゴゴゴ
れんげ「その通りなん。この戦い、シーザーもジョジョも誰も死なずに終わらせるのんッ!!」ズバァァ
ワムウ「ジョジョはいないらしいな…。きさまらはシャボン玉を使うシーザーとこのワムウの神砂嵐を封じた宮内れんげ……。いいだろ!! まずこのワムウに殺される資格はあるッ!」
ワムウ「れんげ!! この前きさまが封じた両腕が時を経て再生してしまったこと、その時の戦いを放棄してしまったことの分のハンデだ! 二人同時にかかって来いッ!!」ゴォッ
シーザー「ヌウウ、なめんじゃあねぇ!」ギラ
れんげ「シーザー!」
シーザー「安心しろ! 風をつっきるシャボンもあるッ……。『シャボン・カッター』ッ!!」ババオオオ
ワムウ「SYYYYHHHHAAAAHH!!」シバッシバッ
ワムウ「この波紋使いめッ! 予想以上に成長しておる!」グザッ
シーザー「おおっーと。ホテルの中へ逃がしはせん!『シャボンカッターグライディン』!」シュビーッ
ワムウ「ううっ!!」ドガッガズッ
シーザー「体勢がくずれたところを『波紋蹴り』で攻撃してやる!!」
しかし!ワムウは…
ワムウ「SYYYYHAAAA」ドオォォン
逆におもいっきりのけぞったッ!
ワムウ(のけぞりながらシーザーに攻撃し、そしてその反動を利用し方向を逆転させ、壁をぶちぬいてホテルの中へ……。風のプロテクターを解けば、他の技を使え……)スゥゥゥゥ
れんげ「さとうきびがのけぞって脚を出したのん! 今なんッ!」ゴゴゴ
ワムウ「……はッ!」ドドド
れんげ「新しい技を持っているのはシーザーだけじゃあ無いのんッ!」ゴゴゴ
れんげ「ウチはさっき、このホテルに来る途中の道で……」ゴゴゴゴゴゴ
れんげ「『伝説の[幸運(ラック)と勇気(プラック)の剣]拾ったん』ッ!!」シュバァッ
ジ ャ キ ーー ン
ワムウ「SYYYYHAAAAAAAAAHHHHHHHHH!!」
シーザー「やったぞッ! ワムウの脚を切断したッ!!」クアッ
ワムウ「な、なんということだ、このワムウ……! だが、このワムウ…敵を楽に勝たせる趣味はない…」ズァ
ワムウ「秘技!『神砂……」ギュルルル
れんげ「くっ……脚は切断できましたが、ウチにはこの剣は重いのん! もう一度これを振り上げるには、間に合わないのんッ!」グググ
シーザー「安心しな、れんげ! まわりをよく見ろッ!!」
ブ ワ ン ワ ワ ワ ワ
ワムウ「ヌ…!?」ドドド
シーザー「さっきの『シャボン・カッター』はそのまますでに……『シャボン・レンズ』となって滞空していたぜ!」
シーザー「本来は外の日光をホテル内へもっていく作戦だったが、外でも元の太陽光線を何倍にも反射させて、強い紫外線を浴びせられるッ! そして、これだけの太陽光を浴びれば、そろそろ長く外に出ていて、『風のプロテクター』にも限界が来るだろうッ!!」
ワムウ「SYYYHHHAAAAAAHHHHHH!!」バチバチ
シ ャ ゴ ーーーーー
シーザー「脚が無くなり風のプロテクターも尽き、もう動けまい! まっ黒に感光しろ! ワムウ!」
第13話『真の格闘者』
第14話『風に帰る戦士』
ワムウ「こ……このワムウが敗れるとは……」シュゥゥゥ
れんげ「勝てたのはシーザーのおかげなのん」
シーザー「いや……俺一人だったら勝ててなかった。ワムウ、あんたが最強の戦士だ」
ワムウ「それは違う、このワムウにとって強者だけが真理! 勝者だけが正義であり友情…」シュー
れんげ「…」
シーザー「…」
ワムウ「れんげよ…これが解毒剤だ……。ジョジョのやつにも……渡してやってくれ……。最後に…あいつと拳を…交えられなかったのが……心残りでは……あるがな………」シューシュー
ワムウ「さら……ば…だ…!!」
ヒ ュ オ オ ーー ッ
ヒ ュ ウ ウ ーー ゥ
シーザー「……ワムウ」
ワムウは風になった――
れんげ「分かったのん。風になって…いつでも、ウチらのことを見守っててほしいのん……っ」フルフル
れんげ「さとうきび……ッ!!」クッ
第12話『100対2のかけひき』
シーザー「くっ……ッ!」ズキン
れんげ「シーザー!」
シーザー「だ…大丈夫だ……」ハァハァ
れんげ「そういえば、ウチがさとうきびの脚を切った時に蹴りは防げたけど、脚はそのままシーザーに飛んでいったのん! そこを怪我しているのんな!?」
れんげ「それに、さっきの戦いで、波紋の呼吸が乱れているのん」
シーザー「大丈夫だ……ッ!! 今はまだカーズにワムウの死は伝わっていないはずだ! 今がカーズを倒す絶好のチャンス……!」ハァハァ
れんげ「確かにそうなん。でも、さっきのウチとの約束を思い出すん!」
シーザー「くっ……」ハァハァ
ジョセフ「はッ! シーザー! れんげ! 大丈夫か!?」
楓「れんげッ!!」
リサリサ「こ…この様子……何があったのですか」
れんげ「ちょうどいいところに来たのん!」
リサリサ「そう……つまり、残るはカーズ一人ね」
ジョセフ「……分かった。そういうことなら、俺が行くぜッ!」
楓「何ッ!?」
ジョセフ「今カーズを叩くのがベストなら、俺が先行して、先に罠や伏兵を探っておく」
ジョセフ「リサリサ先生と駄菓子屋の波紋なら、シーザーをすぐに回復できるはずだ、回復が終わってから、後から追いついてくれればいい」
楓「なるほど、いい考えかもな……」
れんげ「なら、ウチはジョジョについていくのん!」
リサリサ「楓さん、早速取りかかりましょう!」
■数十分後 ホテル内
鋼線のベック「OHHHHH NOOOOOーー ! ズラァーーッ!!」シューシュー
■さらに数分後 カーズの部屋
カーズ「………来たか」
ジョセフ「ここか…?」ギイイィィィィ
れんげ「あれはカース!」ドドド
カーズ「だから『カーズ』だッ!!」グワッ
カーズ「………まぁいい。まさか、あのワムウが倒されるとは」ゴゴゴ
ジョセフ「なッ…! こいつ、何故ワムウの死を知っている!?」
カーズ「ヤツらをおまえら全員で始末せよーーッ!!」フォォォ
吸血鬼A「号令がかかったぞ!」
吸血鬼達「オオオオオオオオオオオオオオン!」バッ
ジョセフ「こいつらは吸血鬼かッ!!」
吸血鬼B「そう! お前達は100対2よ!」
吸血鬼C「いくらワムウ様を倒せても、これだけの数の我々を倒すことができるかッ?」
ジョセフ「てめーらァ! どきやがれッ!」ズガッ
れんげ「お~せわしましょ~吸血鬼さん~♪」コオオオオ
吸血鬼D「WRYYYYYYYYYY !!」ゴゴゴゴゴゴ
れんげ「お~せわしましょ~ゾンビさん~♪」コオオオオ
吸血鬼D「……」
れんげ「きれーにけずくろいいたしましょ~♪」コオオオオ
吸血鬼D「……おい、こいつ何を言っているんだ?」
れんげ「そうして……『まとめてダイナマイッの波紋疾走』!」バチバチバチバチ
吸血鬼達「WRYYYYYYYYYY!!」ボッロロオ
カーズ「ヌゥッ!?」
カーズ「……なるほど、波紋を貯めて広範囲へ攻撃したのか。だが、まだまだたくさん吸血鬼はいるぞぉ?」
れんげ「ちっちっち! 甘いのんな! ウチが前方に飛んだのはそれだけじゃあないのん」
吸血鬼E「はッ……!! これは……『糸』ッ!!」ゴゴゴゴゴゴ
ジョセフ「かかったな! さっきのれんげのジャンプで、糸の『結界』が完成したのよォーん!」
バチ バチ バチ
吸血鬼達「WRYYYYYYYYYY!!」
れんげ「もう吸血鬼は全て倒したのんな!」
カーズ「ク…。100対2から1対2か……」ドドド
第15話『JOJOとれんちょんを結ぶ絆』
シーザー「いや、違うぜッ!」バッ
楓「れんげッ!! 大丈夫か!?」ダッ
リサリサ「ジョジョ、れんげ、よく持ちこたえました」スゥ
具「キュウウン」ザッ
ジョセフ「やっと来たな!」
れんげ「これで1対6なん!」
カーズ「ヌゥ……ッ!」
ナッツン「違ァァァァァう!!」キュイイイン
ナッツン「ウチの体はァァァアアアア、修理は完了ォォォォォォ!」バアァ
ナッツン「おのれカーズッ!! この越谷夏海と、スグル親衛隊が相手だァァァァァアアアア!!」ギャァーン
卓「…」バーン
このみ「なっちゃん……スグル親衛隊ってネーミングはちょっと………」
雪子「えーっと……紫外線出すボタンはどれだったかしら…? 最近の機械は難しいわね…」
一穂「あー、確かここですよ」
戦闘隊「我らSPW財団特別科学戦闘隊もいるぞッ!」ドッワーッ
スピードワゴンとスモーキー「ジョジョ!」
ジョセフ「スピードワゴンのじいさん! そしてスモーキー!」
れんげ「みんな!」
カーズ「ヌゥッ!? い…1対100ゥ……ッ!!」ギリッ
れんげ「観念するのん! カースッ!!」
カーズ「『カーズ』だッ!! いい加減覚えろッ!!」
吸血鬼Z「カーズ様、今連れて参りました」ビシッ
カーズ「何ッ!」クルッ
シーザー「ふん、吸血鬼が一人増えただけ! 『2対100』でしかないッ!」
カーズ「ふふ、『3対100』だ……ッ!」グイッ
ひかげ「お…おーい! 助けて下さいッ!」ズサー
れんげ「ひか姉!!」ドドドドドド
リサリサ「ここにきて人質を使うとは!」
ジョジョ「どこまでも腐りきってやがるッ!」ウオオ
カーズ「そうだ人質だ……ただし、お前達へのではないッ!」ゴゴゴゴゴゴ
楓「何……!?」
カーズ「こいつ、ひかげは魔王の娘と交友を持っている!」ゴゴゴゴ
このみ「そ、そうなの!?」
ひかげ「え…そ…そうだけど……」
れんげ「何で今まで黙ってたん! 東京の話なんかすごくどうでもいいのんッ!!」
ひかげ「ちょ、東京の話は重要だろッ!?」
カーズ「このカーズが欲しがったのは『赤石』自体ではない、スーパーエイジャが持つそのパワー!」ゴゴゴ
カーズ「赤石が手に入れられないのなら、他のエネルギーを探すまでよ」ゴゴゴ
シ ュ イ イ イ ン
カーズ「よし、来たぞッ! 赤石と並行して探していたもう1つのパワー! 魔界に伝わる、この『青石』ッ! 言うなれば、二つ目のスーパーエイジャ!!」ゴゴゴゴゴゴ
カーズ「こいつを人質にしただけで、こうも簡単に転送してくるとは……魔界の悪魔は知能が低いようだなぁ、こいつの価値が分かっていないとは、簡単に入手できたッ!」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
第16話『超生物の誕生!!』
カーズ「お前はご苦労だった」ガシッ
吸血鬼Z「へっ……?」
バリリィン
スモーキー「カーズが吸血鬼を外に投げて窓を割ったッ!!」ドドドド
スピードワゴン「いかん! 太陽光がホテル内にッ!」ドドドド
カーズ(青石&石仮面)「うおぉぉぉぉぉッ!」ギ ャ ク オ オ オ オ
ナッツン「しまったァァアアアッ!!」
楓「あっ…… ああああッ!!!」
カーズ「…」グウウウン
青石と石仮面「…」ボロ ボロ ボロ
究極カーズ「…」バ ア ア ア ン ッ!!!
楓「あ……『究極の生命体(アルティミット・シイング)カーズ』の誕生だッーーっ!!」キュ イ イ イ ン
[完全生物とはッ! ]
ひとつ 無敵なり!
ふたつ 決して老いたりせず!
みっつ 決して死ぬことはない!
よっつ あらゆる生物の能力を兼ね備え
しかも その能力を上回る!
そして その形はギリシアの彫刻のように美しさを基本形とする。
ナッツン「カーズが……石仮面を被っているなんて…青石をはめちまっているなんて…!!」
シーザー「クッ! シャボン・カッター!!」ボボボ
究極カーズ「ふんッ!」バシッ
リサリサ「そんなッ! もうあいつに波紋は効かないッ!!」
楓「それじゃあ、どうやってあいつを倒せばいいんですか!?」
究極カーズ「フフ…フフフフ。フハハハハハハ!
骨格:様々な生物の形へ変形・構成可能。
握力:900kg/cm2
ジャンプ力:18m
視力:天体望遠鏡並
聴力:蝙蝠もクジラも全てを聞き分けられる。
触角:熱や空気の動きを探知できる。
知能:IQ400
筋肉:短時間で修復、短時間で変身可能。
好物:吸血鬼と化した人間。(飲まず食わずでも1年は生活可能)
睡眠:必要なし。
SEX:必要なし。
生物としての目的:自分の思うがままの世界を創造してゆくこと。
これが太陽を克服した究極生命体よッ!!」ドドド
スピードワゴン「や…やつは無敵になった! 弱点はもうヤツにはない! 不老不死! 不死身! 誰も倒せない!」ゴゴゴゴ
シーザー「くっ……俺のシャボンが全く効かないッ!」
れんげ「いったい、どうすればいいのん」
ジョセフ「皆、とにかく逃げろッ!!」
究極カーズ「貴様ら3人の波紋使いは! ワムウやエシディシの復讐であり、このカーズの新しい誕生祝いッ! 今殺さなくてはならないッ!」ブワサッ
究極カーズ「ジョジョ、シーザー、れんげよ! この究極生命体に敵う者など一人もいないのだ!」
「…」
究極カーズ「…」
究極カーズ「…………ヌゥ!?」クルッ
ひかげ「!? き、きさま………何者だ!! いつからそこにいるッ!」ビシッ
???「…」ゴゴゴ
ジョセフ「な……なんだぁ? あいつは…?」
れんげ「み…見るん! 何か被っているん」
???「…」ゴゴゴ
シーザー「あ、あれは……」
楓「…………パ…パンツ?」
ジョセフ「うえぇ……なんだあいつ!? パンツなんて被ってやがる!」
究極カーズ「……フッ」
究極カーズ「フハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ
ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ」
究極カーズ「どんなやつが来たのかと思ったが、ただの気の狂ったキチガイではないか……下らぬ」
れんげ「!!……いや、違うん!」ドドド
ナッツン「はっ! あの姿! まさか……ッ!!」ドドドドドド
最終話『レズとなった女』
ド ド ド ド ド ド
我われは、この少女を知っている!
いや! この黒髪と彼女が作る人形を知っている!
ド ド ド ド ド ド
ホ??「『究極の生命体(アルティミット・シイング)』と言っても所詮はただの生物」ゴゴゴゴゴゴ
ホタ?「だから、どんな生物の能力を手に入れたところで、生物としての肉体の限界がある」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
バァァァァァァ…………
狂病ホタル「私のセンパイへの愛には勝てませんよッ!!」キ ュ イ イ イ イ イ ン ッ
ナッツン「く……『狂病の百合愛(クレイジーサイコ・レズ)ホタル』の誕生だァッーーっ!?」ドーーン!
[人物]狂病百合愛ホタル
[戦闘スタイル]狂病百合愛(クレイジーサイコ・レズ)
[狂病百合とはッ!]
ひとつ 百合なり!
ふたつ 決して老いたりせず
みっつ 決して死ぬことはない!
よっつ あらゆる小鞠の能力を兼ね備え
しかも その能力を上回る!
そして その人形は越谷小鞠を基本形とする。
[能力]
骨格:様々なこまぐるみを変形・構成可能。
握力:どんな物でも「ぱにぃ」出来る
ジャンプ力:あの山を1つ越えたぐらい
視力:100km先の小鞠を見つけることができる。
聴力:小鞠とその他を全てを聞き分けられる。
触角:小鞠の動きを探知できる。
知能:小鞠に関する全ての情報を持つ。
筋肉:短時間で修復、短時間でふたなりにも変身可能。
好物:越谷小鞠。
睡眠:平均8時間
SEX:必要なし。頂点に立つカプは常にひと組!
レズSEX:必要あり!
生物としての目的:蛍の思うがままの小鞠を調教してゆくこと。
[狂病百合愛への進化方法]
小鞠のパンツを被り、小鞠の赤石(意味深)を手に入れ、さらに、小鞠の処女膜の血を浴びることで進化。小鞠センパイの初めての相手はこの蛍だッ!
越谷小鞠――再起不能
狂病ホタル「あの男を殺せばいいんですね……? 義妹先輩!」
ナッツン「ぎ、義妹…? う、うん」
究極カーズ「何ィ? このカーズを殺すだと? このカスがッ! できるものならやってみ…」
こまぐるみ146号「こまッ」バシッ
究極カーズ「ぐぅぅおおおぉぉぉぉぉ」パニィ
究極カーズ「ばッ、バカなッ!? 究極生命体が痛みを感じるはずないッ!!」
究極カーズ「輝彩滑刀の流法!!」フ ゙ ウ ウ ウ ウ ン
狂病ホタル「小鞠人形の流法」コ マ ッ !
究極カーズ「ぎぃゃゃゃぁぁぁぁぁああ!」パニィ
究極カーズ「ちょ、調子に乗るなよォォ…人間の分際でェェ!」
究極カーズ「は、波紋疾走ッ!!!」 コ オ オ オ オ オ オ オ オ…
こまぐるみ3256号「こまッ」バシッ
究極カーズ「RRRRRRRYYYEEEEEEEE!!」パニィ
究極カーズ「俺は…… 俺は太陽を克服し、波紋の呼吸法も手に入れた究極の生物なんだぞ……ッ!! こんな小娘一人などに…………ッ!!」
狂病ホタル「『波紋』? 『呼吸法』ですか? フーフー吹くなら……」
狂病ホタル「『ほたこま』のためにファンファーレでも吹いてるのが似合っていますよッ!」ト ゙ ハ ゙ ー ン
究極カーズ「このカーズがッ! 究極生命体がッ! こんな小娘一人に………ッ!!」
狂病ホタル「さて… 次にあなたは『ほたこま最高!』と言う!」バンッ
究極カーズ「…」
狂病ホタル「…」
究極カーズ「…は?」
狂病ホタル「『ほたこま最高!』と言うッ!!」ドドド…
究極カーズ「ほッ、ほたこま最高ゥッ!!」ビクッ
狂病ホタル「わぁ! 話の分かる方で良かったです! これでカーズさんも百合男子ですね!」パァァァ
究極カーズ「は…はい……」
狂病ホタル「それなら、百合男子のカーズさんはもう分かってますよね…? 百合の世界に一番いらないものは何でしょうか?」
究極カーズ「は?」
狂病ホタル「答えは……あなたですよ…柱の『男』です」シ ュ ッ
こまぐるみ82574号「こまああぁぁッ!」キ ゙ ャ ャ ャ ー ン
究極カーズ「えっ…」
パ ニ ィ ィ ィ ィ ィ ィ
ジョセフ「…」
シーザー「…」
リサリサ「…」
楓「…」
具「キュウウン」
スピードワゴン「…」
スモーキー「…」
このみ「…」
卓「…」
雪子「…」
一穂「…」
ひかげ「…」
れんげ「ほたるん! ありがとうなん!」
狂病ホタル「友達なんだから、助け合うのは当然だよー」ア、コレゲドクザイネ
ナッツン「そ、そうだねー……」
狂病ホタル「はい! 義妹先輩!」パァァ
狂病ホタル「……ということで、近い内に小鞠センパイのことで、私と越谷家の間で何か問題が起きても、友達、兼義理の姉妹ということで私に協力して下さいね…」ボソッ
ナッツン「えっ…問題って!? ど、どういうこと!?」
狂病ホタル「あっ、どうやら気絶していた小鞠センパイが目覚めたみたいなので、家に帰りますね」ピコーン
ナッツン「ちょ、ほたるん!?」
れんげ「ついに、やったのんな…」
れんげ「なっつんッ!! ウチら、『あの村の皆』を守れたのんなっ!!」パァァ
ナッツン「へっ…!? あ……ああー! う、うん、そ、そ、ソウダネー!!」アセアセ
■一条家
狂病ホタル「センパーイ、ただいまー」ガチャ
小鞠「んー! んー!」ム カ ゙ム カ ゙
狂病ホタル「待ってて下さい、今話せるようにしますね!」ハ ゙ リ ハ ゙ リ
小鞠「ぷはっ! ほ…ほたる……もうやめて……」ガクガク
狂病ホタル「えい!」バッ
小鞠(赤石&石仮面)「ウリイイイイイイイイイイイイィィィィッ!!」ギ ャ ク オ オ オ オ
狂病ホタル「鞄の中にあった赤石とカーズが作った石仮面をどさくさに紛れてこっそり持って来ちゃいました」
狂病ホタル「えへへへ~~♪ これでセンパイと私は永遠に一緒ですよ~~♪」
究極コマリ「な…何これ?」
狂病ホタル「さぁ、センパイ! 『ウィンウィン』の時間ですよ~~♪ センパイの新しい誕生祝いです!」グイン!
ドスゥ
究極コマリ「んあっ…! ///」ビクッ
ウィン ウィン
究極コマリ「ひいぃ! ///」ビクッ
ウィン ウィン
究極コマリ「ああっ~!! ///////」ビクッ ビクッ
狂病ホタル「恐ろしいッ… 私は恐ろしいです! なにが恐ろしいかってセンパイ! ふたなりの交尾が痛くないんです、快感に変わっていますーッ!!」ウィンウィン ウィンウィン
究極コマリ「あっ、あァァァんまりだァァアァ~~~~~~っ////////////」ビクッビクッビクッ!
―小鞠は―
2度と越谷家へは戻れなかった…。
こまぐるみと性奴隷の中間の生命体となり、永遠に蛍に犯されるのだ。
そして死にたいと思っても死ねないので
―そのうち小鞠は考えるのをやめた。
今回はここまで
第2部完!
ジョジョの奇妙な冒険公式アプリ配信中ゥゥゥウウウッ!!
このアプリは、コインが溜まっている分だけ、ジョジョの1部ファントムブラッドから8部ジョジョリオンまで、無料で読めちまうんだ!
のんのんびよりの新作アニメも現在制作中ゥゥゥウウウッ!!
もしかして前ごちうさ×ジョジョ書いた人かな
ご閲覧ありがとうございます。
前回の、のんのんびよりとジョジョ4部のクロスを見ていただいた方もありがとうございます。
次回は、のんのんびよりとジョジョ6部のクロスにする予定ですが、部が部なので、シリアスやbadendになる可能性もあります。読んでいただける場合は『覚悟』をしていて下さい(悪い出来事の未来も知る事は「絶望」だと思うだろうが逆だッ!「覚悟」があるから幸福なんだ!「覚悟」は「絶望」を吹き飛ばすからだッ!)
>>98
ごめん違う
私には純粋でまともなssが書けないので、誰かのんのんびよりssを提供してくれッ!! スチュワーデスがファースト・クラスの客に酒とキャビアをサービスするようにな……
ほたこまの純愛百合ssだと最高にディ・モールトいいんだがなあ
あ、以上
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