鷺沢文香「愛と妄執のファムファタル」 (25)
アイドルマスターシンデレラガールズの鷺沢文香のR18SSです。
「痴人の愛」という小説があります。
いわゆる耽美派の小説のなかでも最も有名な作品のひとつで、簡単にあらすじを要約すると、「自ら見出して育てようとした美少女に、逆に支配されるようになる男性の話」です。
作品の冒頭、主人公は「あまり世間に類例がないだろうと思われる私たち夫婦の間柄」「恐らくは読者諸君にとっても、きっと何かの参考資料になるに違いない」などと言っています。
私のような内向的な人間が、あのような魔性の魅力に満ち溢れたファムファタルの生き様を参考にするなど、到底不可能だと思ってはいたのですが。
不可能だからと言って心惹かれないわけでもありません。
実際、お気に入りの小説の一つです。
一度、私を担当してくれているプロデューサーさんにお貸ししたこともあります。
「ところどころ感情移入しがたい場面もあったが、ストーリーラインの上では、身につまされることもあった」とのことでした。
女の私とは注目する点が当然異なっていて、2つの視点から小説の内容について語り合うのは大変興味深く、また私の読解力を高めてくれるものでもありました。
聞けば確かに、アイドルのプロデューサーをしている人にとって見れば、地味で目立たなかった女を見つけ出して育てるのは、本業であり本望であることでしょう。
私、アイドル鷺沢文香も、そうやって見つけてもらったものの一人です。
彼に声をかけてもらうまで、私は自分の魅力や女性性について全く意識を向けてきませんでした。
ひたすら自分の好きな本を読みふけり、外へ出ることも少なかった私ですが。
プロデューサーさんの献身的な仕事ぶりのおかげで、近頃人気が出てきているようです。
そんなある日。
大学の廊下を歩いていた時、空き教室の中から話し声が聞こえてきました。
立ち聞きするつもりはなかったのですが、話題がなんと私のことだったので、つい聞き耳を立ててしまいました。
男子学生が数人集まって、話しているのはアイドル鷺沢文香のこと。
いわく、「エロい」「やりたい」「声かけてみろよ」「俺らじゃ相手にされねえよ、ほとんどしゃべらんし」「どうせ業界の、俳優なりエライさんなりが手ぇつけてんだろ」「清純そうなのはフリだけか、芸能人ってのはこれだから」、その他もろもろ。
ほとんど会話したこともない相手に、よくここまで言えるものです。
感心してしまうくらいですが、それ以上に私の心は揺らぎました。
一人ならぬ男性から、女として、性欲のはけ口として見られていると改めて自覚すると、それまでに感じたことのない衝撃があったのです。
確かに、アイドルとして水着や、露出度の高い衣装を着ることはしばしばありましたが。
どちらかというとそういうのはもっと、こう……健康的な人の領分だと思っていました。
普通の女の子なら、たとえアイドルでなくとも、同世代の人間との付き合いの中で女性として見られることに慣れていくものなのでしょう。
しかし私にはそういった経験が全く欠けていて、この年になってやっと、こんな唐突で下世話な形で理解させられてしまったのです。
心臓が高鳴って、気づかれないようそっとその場を立ち去るのも一苦労でした。
よくよく考えてみれば、私はもうアイドルなんですから。
あんな風に扱われるのも、ある意味では当然でしょうね。
私の同僚の中には、自ら煽り立てるような言動を取る方もいらっしゃいます。
自分の良い所、美点をアピールするのが私より上手い人はいくらでもいます。
実際、アイドル鷺沢文香を売り出すにあたって、私が貢献できていることはあまり多くありません。
ほとんどの部分で担当のプロデューサーさんに頼りきりで……
と、いうことは、世間の人が私を欲望の対象として見ているのは、プロデューサーさんの想定通りということでしょうか。
だとしたら当然、プロデューサーさんも、私をそういった……いわば、女性、女として見る視点は持ち合わせているはずで。
そこまで考えて、首筋の毛が逆立ちました。
書店のカウンターで本ばかり読んでいた私に声をかけて、全然縁がないと思っていた世界に連れ出してくれて、見たこともないものをたくさん見せてくれたプロデューサーさん。
彼も、私のことを女として見ているのでしょうか。
職業が職業ですし、普段のやり取りでそういった邪な感情を見せることは全く無いのですが。
あの穏やかな表情の下に獣じみた欲望が隠されているとしたら。
だとしたら私は。
まさか直接聞くわけにもいきませんし、確かめようもないのですが。
もう頭の中はそのことでいっぱいで……他のことも手につかなくなりそう。
大学を出てそのまま事務所へ向かって、本を読もうとしてみてもなかなか集中できません。
しばらく待っていると、プロデューサーさんが外回りから帰ってきました。
今日、私はオフのはずなので、事務所で顔を合わすとは思っていなかったのでしょう。
少し驚いている彼に、相談を持ち掛けます。
特に急ぎの用もなかったらしく、お茶を淹れてくれました。
机を挟んで向かい合って、今日のことを何とか言葉にしてみようとするのですが、どうにもとりとめのない感じです。
文章を読み解くのは好きで、得意でもあると思っていたのですが、それでも、自分の考えを言葉にするというのは簡単ではありません。
ぽつぽつと言葉を紡ぐ私を急かそうともせずに傾聴してくれるのが嬉しいですね。
何とか言いたいことを言い終えると、少し困ったような顔つきながらも、プロデューサーさんが答えてくれました。
「文香は、それで嫌な気分になったか?」
いいえ、嫌というほどでは。
しかし、自分自身をそのように捉えたことがなかったので、その、戸惑いが。
「そうか。プロデューサーという立場でこういうことを言うのは、もしかしたら責任逃れみたいに聞こえるかもしれないが。
不愉快なことがあるなら、いつでも言ってくれていい」
いえ、本当に、大丈夫です。
むしろ……今日のことがあって、プロデューサーさんに話を聞いてもらえて、自分の中でなにか得心ががいったといいますか。
水着姿を撮ってもらったりする時、ほかの人が感じていないような恥ずかしさがあったり、何か悪いことをしているような感じがあったのですが、その理由が分かった気がします。
自分が既にそういう、性欲を向けられる存在だということを正しく認識できていなかったせいで、仕事と心との間に齟齬が生まれていたのでしょうね。
気が楽になりました。
ありがとうございます。相談に乗っていただいて。
「ならいいんだが。
でも、その男子学生とやらには、一応気を付けておいたほうがいいか。
分かってるとは思うが、誘われてからって迂闊について行ったり、二人きりになったりしてはいけない。
不用意に距離を縮めたりスキンシップ取ったりするのもよくない。今更だろうけれど」
はい、それはもう、心得ています。
……プロデューサーさんは私よりもずっと年上で、きっと、こういう相談を受けたことも過去にあるのでしょう。
私の話をしっかりと聞いて受容する姿勢を見せてくれる彼には、余裕すら感じられます。
頼もしいと思える一方で、どこか、焦燥感のような……
言葉にしにくい、このトゲトゲしい感情は、嫉妬でしょうか。
今までにもこうして女性を落ち着かせて、言うことを聞かせてきたんですか?
なんて、ちょっと理不尽すぎますね、こんな言い方は。
仕事なんですから。
でもそんな職業人でも、人間である以上は少なからず欲望があるはずです。
特に私の場合、オーディション組でも養成所上がりでもない、たまたまプロデューサーさんの目に留まったというだけでアイドルにしてもらえたケースですから。
他にもそういう娘はよくいるらしいとはいえ、私という存在が彼の美意識にかなうものだったという可能性は、それなりにあるはずです。
アイドルとしてスカウトされた以上、商品として見る目も勿論あったはずですが、人間、必ずしも仕事と自分とを完全に切り分けられるものでもないと思いますからね。
そう考えるとプロデューサーというのもなかなか因果な職業です。
自分のものにしてはいけないものを探し求めて磨き上げなければならないなんて。
……改めて考えてみると、彼の視線の中にも、あの男子学生たちに似たものが僅かに混じっているような気がしてきます。
あくまで保護者的な態度をとろうとしている彼が、心の奥底に欲望を隠しているとしたら。
その想像は、思っていたほど嫌悪を催させるものでもなく、むしろ好奇心を煽られます。
この場で追及するのは無理でしょうが、いつかは。
表面上はすっきりした、落ち着いたような表情を作りながらも、私は自分の中でプロデューサーさんへの執着が深まっていくのを認識していました。
そんな、悶々としたものを抱えながらもアイドルを続けていた、ある日。
それまでの活躍が認められた私は、ある大きなイベントに出ることができました。
ステージに立って歌を歌う、大変ではありましたが、次へとつながる実りある体験でした。
仕事が終わって片付けや撤収作業なんかも済んで、私とプロデューサーさんはホテルへ引き上げました。
もちろん部屋は別々ですが、折悪く空室が少なく、同じフロアに部屋を取らざるを得ないとのこと。
本当なら別々の階にしておきたかったということでしょう。
何故?
私とプロデューサーさんの部屋が近いと不都合なことがあると?
いったいどんな不都合があるのでしょう。
夜、家や職場や学校から遠く離れた見知らぬ土地で、私たち二人のほかに知り合いなんて一人もいないこんなホテルで。
私の近くにいたら何か、してはいけないことをしてしまいそうな、起こってはいけないことが起きそうな。
そんな予感でもあるのでしょうか。
恐らくプロデューサーさんは、職業上の規範にのっとって行動しているというだけなのでしょう。
ですが、ステージで感じた熱がまだ引いていないせいで想いはどんどん駆け巡って。
一人でいるのも、もどかしくて。
つい彼の部屋を訪れてしまいました。
コンコンとノックして、出迎えてくれた彼に入室を乞います。
さすがにちょっと戸惑い気味のようですが、まだ一人になりたくない、というと渋々入れてもらえました。
思った通り、自制心が緩み気味のようです。
こういう、イベント最終日の夜に彼がこっそりお酒を飲むのは、前から知っていましたからね。
何の変哲もないビジネスホテルですが、それでもホテルはホテルです。
すすめられた椅子に気づかないフリをして、ベッドに腰かけます。
一人用の部屋とはいえ、なかなか大きな、それこそ二人でも寝転がれそうなベッド。
半袖のブラウス一枚、薄着で来たはずなのになんだか暑いですね。
どことなく部屋の湿度が増しているような、ふとした発言でも意味深な響きを伴いそうな、そんな雰囲気。
プロデューサーさんは私を部屋に帰らせようとしますけれど、ここで何もしないで帰るくらいならそもそも来ません。
後ろに体重をかけて、そっと手招き。
手を引いてみると案外あっさり隣に来てくれました。
アルコールの匂いが強くて、結構たくさん飲んでしまっていたようです。
今までずっと忙しかったですし、なにより、まさか私が夜中に男の部屋に一人で訪ねてくるなんて思ってなかったでしょうしね。
普段、事務所で会うときはたいていスーツなので、こうしてちょっとゆったりしたシャツを着た彼の姿も新鮮。
余計な脂肪がついていない、筋肉と腱と骨で形作られた腕。
どんな感触がするのか気になって、つい触れてしまいます。
やめろ、軽々しくこんなことするな、そう言われるのは心外ですね。
思い付きでこんなことする女だと思うのですか、私が。
言い返してしまうと、改めて自分が緊張しているのに気づきます。
男性経験も無いのにこんな、誘惑みたいなことして、ふしだらでしょうか。
しかし彼の指導のおかげで私は随分アイドルとして、女性として磨かれたと思いますし。
頑張って演技したりアイドルらしく媚態を見せたりするたびに褒めてもらえましたし。
彼の望む私に、今、なれていると思いたいところなのですが。
彼も知っての通り、私は人づきあいがあまりうまくありません。
こんな風に近くに寄っていけるのも、プロデューサーさんだけです。
そんな私に、その、べたべたされるのは……やはり、迷惑でしょうか。
「迷惑なわけない」、その返答が欲しかったんです。
嬉しいと思ってもらえるのなら、私も嬉しいです。
こうして男の人と二人きりになると、他では味わえないような気分になってしまいますね。
これもアイドルの楽しさと同じく、プロデューサーさんに教えてもらったこと、と言っていいでしょうか。
プロデューサーさんはどうですか。
二人きりでいて、何か……他人には言えないような気分に、なったりしますか?
私はもうとっくに……こんなこと、他の誰にも……
緊張と興奮とで、ちょっと行き過ぎている自覚はありますが止まれません。
普通の人ならもっと慎重に事を進めるのでしょうが、そんなノウハウもありませんしね。
でも、言葉を紡ぐのはこれが限界です。
決定的なことを口にしてしまったら、それでかえって壊れてしまいそうなこの雰囲気。
自分から求める方法なんて分かりません。
私は精一杯の、アイドル活動を通じて身に着けた自分なりのやり方で訴えるだけです。
プロデューサーさんの顔はかなり強張っていて、いよいよ戻れないところまで来ているようです。
ここからどうしたらいいのか、何をしたらいいのか、まるで思いつきません。
未熟な演技力なんて頼れません。
ただ熱に浮かされて荒く呼吸していると、肩を掴まれました。
肉に指が食い込んで、つい顔を歪めてしまいます。
はっと離れかけた彼の手を取って、手のひらをそっと撫でて、指を絡ませる。
指というのは人体の中でも特に敏感な箇所の一つで、こうして触れさせているだけでもゾクゾクしてきます。
熱や想いが伝わり合っているようなのは、思い込みでしょうか。
絞り出すように必死の思いで、ただ一言「いいですよ」とだけ呟くと。
とうとう一線を越えた私を、彼が押し倒しました。
誰に対しても人当たりのいいプロデューサーさんが目を見開いて、獣のような凶相。
男性の腕力でベッドに押さえつけられて、どこへも逃げられません。
いざというときに怖気づいて逃げてしまわないように自分で準備したこの状況が、しっかりと私を捕らえてくれています。
ふうふうと短い呼吸、やや虚ろな瞳、私に触れる手が震えています。
興奮してくれているんですね、今までずっと我慢してくれていたのでしょうか。
立派なプロデューサーですね。
やっぱり、彼も私をこんな風に自分のものにしたいと思ってくれていたんですね。
アイドル鷺沢文香に欲望をぶつけたくて、でも耐えていたんでしょうか。
頑張って我慢してる男の人は愛しいし、欲に屈する姿は可愛らしい。
この人になら何をされてもいいって、心から思えます。
ブラウスの裾を引き上げられてブラのフロントホックを外されると、胸がこぼれ出ます。
大きいばかりで役にも立たない、重いだけのものだと思っていましたが。
夢中で指を食い込ませてくる姿を見ると、育って良かったなと思えます。
むに、むにっと揉みしだかれて、おっぱいがジンジンします。
指の間で乳首を挟まれ潰されると、びくっと反応してしまいます。
スカートに手を突っ込まれてパンツまで引きはがされても、全く抵抗できません。
脚を開かされて、身体を割り入れられて、下半身を見せつけられます。
いつの間にか裸になっていた彼のそれは、大きい……のでしょうか。
比較対象を知らないので分かりませんが、これが今から私の中に入るんですよね。
ごくっ、と唾を飲み込む音。
そのまましていいものか、躊躇っている様子。
愛されて大事にされている実感は少々場違いな感じ。
左腕を持ち上げて彼の頬、首筋を撫でさすってみると、私以上に熱く火照っています。
指先に伝わる脈も速くて、力強くて、その情欲に私もアテられてしまいそう。
言葉なんて要りません、そっと唇を開くだけで十分。
それで、プロデューサーさんは私に覆いかぶさってきてくれました。
興奮し過ぎて感覚が分からなくなっていたのですが、お互いに触れあっていた時間は思っていた以上に長かったようで、一人でする時よりもずっと濡れています。
それでもやはり破瓜というのは痛みと血を伴うもので、下唇を噛んで耐えるしかありません。
まさかこんなところで止められるわけにはいきません。
ずぶ、ずぶぶっと内部に侵入してくる剛直。
深呼吸をしていると、少しずつ痛みが和らいでいきます。
出血も思っていたほどではありません。
ダンスなどで激しく運動しているせいでしょうか。
苦手なことでも頑張って取り組んだ甲斐があった……なら良いのですが。
奥の方まで届かせた後、それでもプロデューサーさんにはまだ少し逡巡があるようです。
ゆっくりと腰を引きかけている彼に教えてあげましょう。
今日は、偶然なんですけど……いわゆる、安全日、です。
本を読んで調べたので、確かだと思います。
これを言ってしまうと、最初から全部計算ずくだったみたいで恥ずかしいのですが。
彼の瞳がどろりと濁ったあたり、効果は覿面だったようです。
じゃあ、いいんだな、とだけ呟いて。
私の太ももを掴んで持ち上げて、本格的に腰を使い始めてくれました。
未だに肉を裂かれる痛みは残っていますし、出血も止まってはいません。
それでも、私のことを見つけ出して導いてきてくれた年上の男性が私の肉体に夢中になっている光景というのは、最高に良いですね。
求められている感覚は想像していたよりもずっと甘美で、ハマってしまいそうです。
下半身の肉が立てるパンパンという音がいかにも下品で、欲に溺れる私たちにぴったり。
文香、文香、と名前を呼ばれながら犯されていると、この世に二人だけになったかのよう。
内側から無理やりに押し広げられる苦痛も、耐えがたいというほどではありません。
後でしっかりお返ししてもらえるはずですしね。
体を揺らされるたびにおっぱいもたぷんたぷんして、煽られた彼がますます奮い立つ。
ちょっと大きすぎ、柔らかすぎな感もありますが、気に入ってもらえて幸せです。
強く揉まれて乳首をいじられるのも気持ちいい。
愛液が漏れ出ているのは、異物を入れられた時の防御反射のはずですが、こうしているとまるでレイプされて感じている淫乱のようですね。
自分で自分を貶める妄想に焚き付けられてしまいます。
だんだん彼のピストンが速くなって、奥深くまでぐいっと突き挿して、動きが止まりました。
緩んだ表情を見れば、今の私でも分かります。
射精したのですね、私の中に。
気持ちよさそうにびくんびくんして、精液を注いでいるんですね。
それを思えば股の焼けつくような痛みすら心地いい。
絶頂している彼は下から見上げていても明らかに無防備で、私に屈服しているようにすら見えます。
お互いに落ち着くまで、しばらく繋がったままでいました。
数時間後。
アルコールが抜けて正気に返ったプロデューサーさんは私に土下座しようとしました。
ですが、今回のことは私から仕掛けたのであって、プロデューサーさんに責任はありません。
誘惑に屈したというのは、責められてしかるべきことかもしれませんが。
これでも私は大学生ですし、きっと大丈夫ですよ。
ただ、責任は取ってくださいね。
今夜のこと、無かったことにしたいなんて……それは絶対に許しませんからね。
ぐ、と言葉に詰まるプロデューサーさん。
責任という言葉について思いを巡らせているのでしょうね。
血と精液の混ざった薄桃色の粘液を股から垂れ流しながら、私は彼の心を縛りつけていったのです。
それ以来、私たちは何度となく体を重ねました。
痛みと出血があったのは最初だけで、お互いどんどんハマり込んでしまいました。
きっと相性が良かったのでしょうね。
二回目にしたのは、イベントを終えた次の週。
事務所で本を読み耽っているといつの間にか夜になっていて、プロデューサーさんと二人きりになってしまっていて。
それで、なんだか気まずそうにしている彼のところへ寄っていって、「もう痛みもかなり引いてきたので、遠慮していただかなくても大丈夫ですよ」と申し出てみたら、そのままベッドのある部屋に連れ込まれてしまいました。
私の初めてを奪った時にはあんなに後ろめたそうにしていたのに、二回目になるとこんなに積極的で、避妊具まで用意しているなんて。
すっかり夢中になってもらえたようで嬉しかったです。
濡れぬ先こそ露をも厭え、というやつでしょうか。誘った甲斐がありました。
そうして二人でこっそり空き時間を作って愛し合うようになって、私の立ち居振る舞いも少しずつ変わってきたようです。
アイドル鷺沢文香としてカメラを向けられていても、最近では「色気が出てきた」「魅力的になってきた」ともっぱらの評判ですし。
結果的にはいいことずくめだったわけです。
今日の仕事は屋内プールで、水着になってグラビア撮影。
肌を大きく露出する、こんな仕事も、どんな風にこなすべきか身についてきています。
セクシーだとか可愛いだとか言ってもらえる、即ちプロデューサーさんにそう思ってもらえる、となれば意欲も沸いて来ようというものです。
撮影の邪魔にならないよう、プロデューサーさんは私やカメラマンさんから少し距離を取っています。
よそ見をするわけにはいきませんが、ここで取ってもらった写真は事前チェックのために必ずプロデューサーさんも目にするはずです。
レンズの向こうに彼を感じながら、扇情的なポーズなんか取ってみます。
水着姿というのは、こうしてみると隠している面積が下着姿とほとんど変わりませんね。
当然のように撮ってもらっていますが、今の私は、実は相当危ない恰好をしているのかもしれません。
単に着る側と見る側の意識が違うだけで、野外で着るための服になるか、親しい相手にしか見せない卑猥でプライベートな格好になるか決まるのだとしたら、不思議ですね。
プロデューサーさんは私の裸も下着姿も見たことがありますから、こうして水着になっていても色々と思い出してしまったりするんじゃないでしょうか。
ただ単に胸を寄せるのと、愛しい男の生殖器を谷間に挟んだときのことを思い出しながら寄せるのとでは、同じポーズでも当然雰囲気が変わりますよね。
宣伝を兼ねて、飲み物を飲むシーンも撮ってもらいます。
ごくっごくっと喉の動きを強調してみせると、もっと粘っこくて匂いの強いものを飲んだときのフラッシュバック。
プロデューサーさんを煽るつもりで、私が興奮してしまいます。
独りで熱くなるなんて寂しい。
しっかり見ていて欲しい、私を感じて求めて欲しい、そういう想いが今、グラビアアイドル鷺沢文香を成り立たせています。
まあ、独りで、と言うのは杞憂ですけれどね。実際、今この瞬間も、こちらに粘ついた視線を向けてきていますし。
不審に思われないよう自然さを装っているようですが、見てはいけないというわけでもないのにここまでするのは却って変に思われそうです。
打ち合わせがあるでしょうに、私の方ばかり見ていてもいいのでしょうか。
水着姿を一通り撮り終えた後、薄手の白いシャツを着て、プールの水を浴びます。
こうすると布地に水着の色が透けて、一層いかがわしい感じになります。
彼からの視線も一層熱くなって、もっと見てほしいくらい。
右腕で胸を持ち上げて、谷間や膨らみを強調して見せます。
こうして濡れ透けさせているとますます下着っぽいですね。
裸を見せた回数も、もう数えきれないくらいなのに。
こうして半端に隠れている方がそそるんですね。男の人のこと、だんだん私にも理解できてきましたよ。
……そうして、今日の撮影も終始順調に済みました。
終了後、手早く着替えてプロデューサーさんと合流。
シャツとパーカー、短いジャージをあわせた、レッスン帰りのようなラフな格好。
私の少し前を歩くプロデューサーは未だ無言。
隠しきれない欲情の息遣い。
熱くなっているのは私も同じ。
駐車場まであと少し、階段の下。
人気の無い場所で、指を絡めて耳元に息を吹き付けると、理性の崩れる音。
壁際に追い詰められて、男性の厚い胸板が押し付けられて、散々見せつけたおっぱいがむにゅっと変形します。
そのまま声を上げる余裕もなく強引にキス。
されるばかりではありません、彼の唇を逆に覆うようにこちらからもキスしてあげます。
情動をぶつけあい互いの口を貪り合うような激しい口づけ。
狭い階段室に唾の音が響きます。
服の上からおっぱいを揉まれて、乳首が布地に浮いてしまいます。
どうせすぐに脱ぐつもりでしたからね、下着もつけていません。
シャツ越しのおっぱいを乱暴に揉み解されて、唾液もたっぷり飲まされて、腰がガクガクしてしまいます。
自分から下半身を押し付ける、浅まし過ぎるおねだり。
シャツの裾から手を入れられて乳首とその周りを弄り回され、じっとりとした汗が噴き出てきます。
視線を下げるだけで胸元、男性の太くてごつごつしていて長い指が蠢いているのが見えて、もっともっと蹂躙されたくなります。
胸を虐められて、パンツの中にも手を突っ込まれてお尻を触られて、股がぐちゃぐちゃになっていきます。
声を出したくてもお互いの唇が絡み合っていてどうしようもなくて、身体の奥の衝動を吐き出すことすらできません。
彼の背中に腕を回して必死にしがみついて、大穴に堕ちていくような感覚の中、抗いようも無く絶頂させられました。
涙がこぼれて腹筋が痙攣しているのもしっかり見られて、それでもキスもおっぱい揉むのもやめてくれません。
パンツの中の骨ばった手に下半身を擦り付けて、イってる途中なのにこんな、自慰のような。
まだまだいくらでも上り詰められそうですが、不意に上の方から足音が。
誰か、降りてくるのでしょうか。
この先にあるのは駐車場。
このままでは鉢合わせしてしまいます。
私たちは慌てて離れ、プロデューサーさんの車へ向かいました。
駐車場へたどり着き、周囲に人がいないことを確認。
追いかけてくる人は誰もいないようだったので、一安心といったところでしょうか。
プロデューサーさんはそのまま車を出して事務所へ戻るつもりのようですが、許しません。
あそこまでされてお預けなんて、そんなの耐えられません、狂ってしまいます。
後部座席のドアを開け、身を滑り込ませ、運転席に向かいかけるプロデューサーさんの手を引きます。
明らかに周りを気にしていて、乗り気じゃありません。
そんなに私を抱くのがイヤなのですか?
私はもうこんなに燃え上がっていて、あなたが欲しくてたまらないのに。
外面なんて捨てて私だけを見てはくれないんですか。
……「痴人の愛」では、当初は従順で清純だったはずの少女がその貪欲な性を露わにして、男を圧倒します。
男は最初抗いますが、すぐに少女なしではいられないことに気づき、全面的に屈服します。
プロデューサーさんは、そうじゃないんですか。
私が欲しくてたまらなくって、私のために全て捧げてくれるそんな人に、なってはくれないのですか。
座席のシートを倒すと、二人くらいなら動けそうなスペースができます。
手を離しかけて、握り返そうとしてくるのを躱して、前腕から肘の方までそっとなぞってあげます。
シャツ越しにジットリした汗の感触。
白い長袖の下に、あのいかにも男らしい体毛が生えてるんですよね。
見ようによってはちょっとむさ苦しいんですが、野性的なのも好みです。
ずるずると、まるで引きずり込まれるようにプロデューサーさんが車内に入ってきます。
私の身体を抱いて、シートに腰掛けて、ズボンを下ろした時にはもう完全に準備できています。
私も、邪魔な服は全部脱ぎ捨ててしまって、素っ裸。
後部の窓には濃い目のスモークが貼ってありますが、それでもこんな、車の中なんてほとんど外みたいなものです。
にもかかわらず、服を脱いで無防備になって、どうしてこんなに昂るのでしょう。
誰かに見つかったら、私もプロデューサーさんも破滅してしまうというのに。
いえ、でも、それはそれで心が踊りますね。
読書以外にしたいことなんて無かった私に色々な可能性を見せてくれた男性と一緒に滅びる、すなわち、最後まで一緒に居られる、というのは。
プロデューサーさんの方も、さっきまで躊躇いがちだったのが嘘のように、私に興奮してくれていますし。
座ったままの彼の膝を跨ぎ、向かい合って抱き合います。
限界まで広げても余り余裕がない車内のスペースで繋がりあうには、二人でくっつきあうような体位が最適ですよね。
膝立ちになってお互いの肩、背中に腕を回して、まずはキス。
さっきの続き、もっと激しいものを。
彼の口の中に舌を突っ込んで、唇の裏から歯茎、前歯の裏面までじっくり味わいます。
人間の口唇粘膜には当然味なんて無いはずですが、こうして相手の口を覆うようにキスしていると頭の中が蕩けてきて、甘く濁った感覚に支配されそう。
息の続く限りいつまでもこうしていたいくらいでしたが。
腰をゆっくり落としてプロデューサーさんのおちんちんを挿入させてあげると、それだけでまたイってしまいました。
ん、ぐっ、と呼吸と意識が途切れて、またすぐに戻りますが、膣を内部から押し広げられているせいでまたすぐ追い詰められます。
廊下で愛撫されていたせいで身体の準備は十分過ぎるほど整っていて、そこへこの太くて硬いのを入れられて。
もう、キスを楽しむ余裕なんてありません。
目の前の彼に必死にしがみついて、なんとか深呼吸しようとするのですが、腰が勝手に動いてしまいます。
大きく出し入れするスペースは無いので、ぐりぐり回して押し付けるような、がっついた感のある動きになってしまいます。
積極的になってしまって、恥ずかしい、みっともない、とは思うんですが、そんな私も好きですよね?
長さ、サイズがちょうどいいせいでしょうか、小刻みで不規則な動きでも高いカリが内側を引っ掻いてくれて、奥の方から濁った汁がダラダラ漏れてきます。
私の背中に回った彼の手は優しくて、背骨をそっと愛撫されると、おちんちんの凶悪さとのギャップで視界がチカチカします。
向かい合って見つめ合うこともできないで、私はただ彼の肩、首筋に食いつきます。
本当に噛み付いてしまいそうなのを必死に堪えて、でもプロデューサーさんは下から腰を突き上げて私の子宮口を無理やり開かせようとしてくるんです。
下腹部が蕩けて緩んで、ゆっくりと雄に屈服していく感覚。
強く収縮した膣肉が竿に絡みついて、剛直の震えまで伝わってきそう。
表情は見せていませんが、荒い呼吸と押し殺した呻き声は彼の耳に直接降り掛かっています。
イきたくて、さんざんイかされて、まだまだ満足できない最低の淫乱女。
息継ぎのために上げると、リアウインドウに朧げな反射。
私の、セックスに溺れて緩みきった、セックス以外に何の取り柄もない雌の顔でした。
はっきり見えたわけではありませんが、自分の顔ぐらいわかります。
今の私がこんなにトロけた顔、心底から性行為を楽しんでる顔をしているなんて。
もし見られたら、きっと軽蔑……いえ、興奮してもらえる、でしょうか。
口元が緩んで舌がはみ出て、目の焦点は合わず、涙をポロポロこぼす、乱れきった顔。
つい先程までカメラの前で必死に表情を整えていた私の、これが本性です。
甘イキを繰り返しながら頭を持ち上げ、この崩れきった淫蕩な顔を見てもらいます。
目を合わせると、私を抱く手に力が籠もりました。
もうそろそろ、プロデューサーさんも限界でしょう。
最後はやっぱりキスしながらが良いです。
それだけ言って、目を見開いたまま唇を合わせます。
彼の瞳に映る私の顔、彼に創ってもらった表情、魅力的だと思ってもらえるでしょうか。
きっと大丈夫ですよね、なんといってもわたしのおまんこのなかでおちんちんヒクヒクしていまにもせーえきなかだししちゃいそうだし。
ほら、はやく、ちょうだい、ナカに。
イきっぱなしの私の下で、プロデューサーさんが動きを止めています。
呼吸が長く深くなって私を掻き抱く腕は乱暴で、ああ、彼が私の身体で気持ちよくなってるんだなというのがはっきり感じ取れます。
自分の中に相手の一部が入ってきて、びくびく蠢いて子種を残していく。
この名状し難い感覚には慣れられません……慣れたくなんかないですけれどね。
口元が緩んでしまって、唾液が垂れ流されて、もうキスすらできません。
彼の頬に舌を這わせて、私のよりも少し脂っぽい皮膚に唾をなすりつけます。
まだナカのおちんちんは硬いままで、おまんこもキュっと食いついて精液こぼさないように締まっていますから、ずっと気持ちいいのが終わらない。
淫らな熱に浮かされて、私は愛しい人の顔面を舐め続けていました。
それ以降も、変わらずにずっと仲良くできていたら良かったのですが。
なかなか世の中思い通りには行きません。
私のような見るからに非社交的な人間がプロデューサーさんにだけは懐いていつでも一緒にいる、という状況が怪しまれているようなのです。
私はそれほど気にしていないのですが、プロデューサーさんはかなり警戒していて、最近よそよそしいです。
距離を置いた方がいい、なんて言われても承服できるわけがありません。
今日も私は、一応人目を気にしながらもプロデューサーさんの元へ。
お側に寄ろうとしてみても、随分そっけない。
ふふ、でもこちらにも考えがありますからね。
今の私を放っておいていいんですか?
そこまで言うとようやく、私がブラを着けていないことに気づいてくれました。
薄手のシャツに長袖カーディガンを合わせただけの格好ですから、ちょっと走っただけで重いものが揺れて疲れてしまいそう。
そんな私をこのまま外へ放り出したりは、まさかしませんよね。
腕にそっと抱きついてみると、振り払いもせずに休憩室へ引っ張っていってくれます。
ああ、やっぱり。
実際に身体を重ねるのと同じくらい、私のお願いに彼が屈してくれる、この瞬間が好きです。
鍵がかかってベッドがある、おあつらえ向きの部屋。
カーテンも締め切って薄暗い中、互いの体温だけを感じ合います。
今日はレッスンがあったんですけれど、あんまり上手にできなかったんです。
もともと運動が得意な方ではないのですが、それでもやっぱり怒られるのは悲しいです。
慰めてくれませんか?
……私は、未成年とは言えもう大学生で、自分の失敗や感情は自分で処理すべきなのでしょう。
実際、少し前まではできていたと思うんです。
でも、今ではもう無理。
彼に縋って甘えて嫌なこと全部忘れさせてもらわないと、自分で自分を制御することすら不可能です。
もうそろそろ日も暮れる時間、事務所にいる人も減っていくでしょうし、このまま、いいですか。
私はもう、少しも我慢ができません、胸が疼いて火照って……鎮めてくれないんですか。
それとも外へ連れ出して、私の痴態を大勢の人に見せつけたいと?
それならそれで構いませんよ、淫乱過ぎてブラも着けられない変態アイドル鷺沢文香……なんて、ふふ。
私の鼓動の高鳴りは彼にも十分に伝わっているはず。
なにせ普段と比べて布一枚分近いわけですからね。
まだ太陽が沈みきらない時刻、職場でアイドルを犯すことに葛藤しているのが手に取るようにわかります。
今まで散々手を出しておいて、まだそんなことにこだわるなんて。
でも、そうやって躊躇する人をグラつかせて狂わせるのもいいですね。
かつての私なら想像もしなかったような、悪女めいた考えが次々湧いて出てきます。
私も、随分と変えられてしまったものですね。
変えられたのではなく、隠されていただけかもしれませんが……どちらでも大差ありませんか。
もう、私たちは戻れないんですからね。
他の人が近くにいるかもしれないのに欲望を抑えられない、そんなケモノじみた存在なんですから。
私たち、そう、プロデューサーさんだってケモノです。
今はなんとか取り繕っているようですが、ちょっと唆せば、きっとすぐに。
私は背伸びして、彼の耳元に口を近づけ、彼だけに聞こえる声で囁きました。
してくれないのなら、他所へ行きますよ。
今の私の相手をしてくれる男性は、探せばそれなりにいそうですからね。
ナオミのようにたくさん男を侍らせて、とっかえひっかえして。
いいんですか。
言い終わるより早く、プロデューサーさんが私の腕を掴みました。
血走った眼、強張った表情。
ほら、やっぱり。
私のことが好きで、欲しくって、我慢できないんですよね。
やっぱり私に夢中なんですよね。
プロデューサーさんはもう私には逆らえないんです。
私の身体にはね。
ベルトを緩めてズボンも下着も脱がせてあげて、代わりに私の服も脱がせてもらいます。
体を捻っただけでゆさゆさ揺れる胸に熱い視線を感じます。
今日はこれを使ってみましょうか。
ぱいずり、とかいうやつです。
腕を使っておっぱいを下から持ち上げて強調してあげると、一発で落ちました。
ベッドに座ってもらって、さっきからまじまじ見ているこの胸で挟んであげましょう。
谷間でしっかりと迎え入れて、竿の根本からしっかりと包み込みます。
汗ばんでしっとりした肌がおちんちんに張り付きます。
顔を近づけてみても臭いは殆どありませんね。
毎日使っているからでしょうか。
鼻先が触れただけで透明なのが漏れてきて、なんだかおかしいです。
まだ全然動いてもいないのに、気持ちよくなってくれているなんて。
こうやって……胸を、左右交互に動かして、コスってあげたら、どうなってしまうんでしょうか。
なんて、決まっています。
我慢できなくなって、濃厚な精液をたくさん吐き出すんです。
想像するだけでも涎が垂れてしまいますね。
しかし、私は不器用なものですから、パイズリ一つとってもなかなかスムーズには行きません。
ずり、ずりっとおっぱいを擦りつけていくのですが、サイズが大きすぎて片手では支えにくいのです。
手から零れそうになって、慌てて掴み直して、こんなことをしてたら私が先に気持ちよくなってしまいそう。
上半身ごとくっついて、体ごと動かしてみるとどうでしょうか。
唾を垂らして滑りを良くしてみると、なかなか良い感じです。
ぐいぐいと上半身をつかって胸を擦りつけます。
強めに圧迫すると硬い竿や大きめのカリが肉に食い込むような感触。
より深く挟み込んで、私の鼓動が伝わるように。
余裕あるサイズで包み込んで擦ると、胸骨にぴったり当てられないのが少し寂しいくらい。
どんどん勃起して反り返っていこうとする竿をぎゅっと捕まえておくと、それだけでびくんびくんします。
柔らかい胸の肉に覆われて、少し動くだけでもフニっとする。
谷間の深くまで迎え入れて心臓のすぐ上で抱きしめると裏筋をおっぱいで撫でるようになって、これもなかなか良さそう。
あまり派手に動くことはできなかったのですが、十分気持ちよくできているようです。
もっと唾をかけてみましょうか。
唾液でベタベタして汚く光るおちんちんは、なんだか愛らしいですね。
完全に私のものになってしまったようで、見ているとイジメたくなります。
唾をかけられて悦ぶ変態さんは、しっかり躾けてあげないと。
大切な部分がおっぱいに包み込まれて見えなくなって、肉の中でぐちゅぐちゅされているというのは、男の人にとってどんな気分なのでしょうね。
ズリズリし続けていると胸元から赤黒い先端が飛び出てきて、こちらもなんだか膨らんでいるような。
もうそろそろ限界なのでしょうか。
舌先で尿道口をつついてみると先走りが溢れてきます。
薄くて変な味ですが、あえて口に含んであげるととても恥ずかしそうな顔を見せてもらえるので、積極的に飲みます。
じゅるるっと舌で唾をなすりつけながら先端を愛撫して、竿の方はおっぱいで抱きしめる。
女らしさの象徴をつかって男性を追い詰めるというのは、独特な背徳感がありますね。
ものすごく逸脱したことをしているような錯覚。
どうせならもっと深く堕ちていきたいところです。
亀頭をまるごと咥え、唇でカリをじゅるじゅる味わい、裏筋もさきっぽも舐めて賞味。
胸の中の竿も刺激に反応して震えています。
いいですよ、我慢なんてさせませんから。
このまま、どうぞ。
上目遣いの視線を絡ませて、じゅるるるっと尿道を吸引。
きゅーっと強くおっぱいを押し付けて、そのままズリズリっと扱いてあげると、もう、すぐ。
口の中に暖かい粘液が大量に溢れました。
しっかりと口を締めて精液を受け止めようとしたのですが、射精の勢いが強すぎて少し漏れてしまいました。
唇の端から垂れ落ちるザーメンはもったいないですが、今は口の中にある分が一番大切です。
彼の顔をしっかりと見据えながら、舌の上に精液を注がせ、絶頂が収まるまで待ちます。
しばらくすると出したいだけ出したおちんちんが大人しくなるので、咥えたまま口の中の精液を弄びます。
ちょうど嗽をするときのように、左右の頬を膨らませて口内を精液で汚していきます。
ぶくぶく、ぐちゅぐちゅっと下品な音を聞いてもらいたい。
射精したばかりの男性器を口の中に収めて、出したて精液を浴びせかけて悦ぶ、こんな私はやはり変態ですね。
もちろん、それをされておちんちんピクッとさせるプロデューサーさんも同じですけれど。
ぶっくぶっく、じゅるじゅるっと殊更に音を立てて嗽したせいで、また精液が口から漏れてしまいます。
ぱたたっ、と重そうな音がするのは、やはり濃厚な証。
私の唾も混じって薄まっているはずなんですけれど、それでもこんなに粘っこいなんて、素敵です。
しっかりお口の中で遊んだ後は、もちろん飲んであげないと。
一気に飲み込むと窒息してしまいそうなので、小分けにして、何回も。
ごく、ごくっ……ん、ぐっ。
ふう、ふう……ん、ごく、こくっ……
嚥下して首の筋肉が動く度に、プロデューサーさんが反応してくれます。
搾りたて精液を胃まで送るのを魅せつけてあげると、こうして喜んでくれるんです。
ヌルヌルしていて変な味で、美味しく飲めるものではありませんが、こうすることでお互い興奮できるならやらない理由がありませんね。
ごくごく飲んでいるうちに口元から胸にも精液がダラダラ垂れて、谷間にベットリとした汚れを残します。
ん、ふっ……っ、う……!
ん、っごくっ、んっ、うぅ……っ!
鼻で呼吸しながら飲み干していくと、吸い込んだ空気まで精液臭くなってしまいます。
構わずに飲み続けて、終える頃には既におちんちんがすっかり勃起していました。
口の中にたっぷり射精して萎えかけていたのに、その精液を飲んだだけでまた復活するなんて。
これではいつまでたっても終わりませんね。
でも口ばかりではいけません、もっと深く繋がり合わないと。
射精直後の男性というのは脆いもので、私でも押し倒すことができます。
ベッドの上で彼を仰向けにして、膝立ちになって腰を跨ぎます。
今日は私が上になります。プロデューサーさんはさしずめ……馬ですね。
私に乗っかられて、ふふ、ハイハイドウドウ、なんて。
すると、すっかり流されていたはずのプロデューサーさんが急にうろたえだしました。
文香、今日は確か危険日じゃなかったのか。
以前から、スケジュール調整のために月経周期をお伝えしてはいました。
そこからざっと計算したのでしょうか。
確かにその通りなのですが、危険日という言葉はなんだか気に入りませんね。
まるでプロデューサーさんが私を愛してくれていないみたいではありませんか?
まあ、細かい言葉遣いなんてどうでもいいですよね。
あなたは私のものなんですから、私が欲しい時に味わうんです。
こちらに伸ばしてくる手を取って指と指とを絡みつかせて、一気に腰を落としました。
車の中でした時よりも体重をかけて挿入できたせいか、より深くまで差し込まれたような感じがします。
ずぷっ、ずるるっ、と愛液が漏れて二人の会陰を汚しています。
もっといっぱい汚し合って、お互いの匂いをつけ合いましょうね。
竿を全部飲み込むと、ちょうど一番いい所に先端が当たってお腹の奥がジクジクします。
身体を前傾させて、腰を前後に動かすと、奥の方にカリが擦れて気持ちいいです。
ぐいぐいと欲望任せに動いて、首筋や頬から汗が流れ落ちます。
雫が彼の口の中に落ちて、ああ、もう、最高です。
精液をたっぷり搾ったばかりのおっぱいが重そうに揺れます。
これで興奮するんですよね、だったらいっぱい見て、おちんちん硬くして下さい。
覆いかぶさるような体勢になって腰を打ち付けると、深く挿入される度に奥から粘液がゴポっと漏れてきます。
身体の動きに合わせておっぱいもたぷんたぷんと大きく揺れ、彼の視線を釘付けにします。
もっと、もっと見て、あなただけの私ですから。
胸にもお尻にもむっちりとした肉が着いていて、筋肉はあまり多くなくて、日光を浴びずに生きてきたから肌が生白くて。
我ながら不健康というか、不健全な身体ですけれども、そういうのが好きなんでしょう?
ふふ。この体以外、抱かせてあげませんからね……精液は全部私に下さいね。
私がこんなになったのは全部あなたのせいなんですから。
プロデューサーさんに見つけてもらわなかったら、私は今でも独り家の中にこもっていて、自分が本当はどんな女なのかすら知らないでいたはずなんです。
お尻の肉がぱしんぱしんと音を立てます。
こうして彼に跨って腰をカクカクさせているとまるで私のほうがレイプしているようです。
瞳を濁らせて私に溺れてくれるプロデューサーさんが愛しい。
両手を取っておっぱいを揉ませてあげると、もう無我夢中。
ぐっちゅぐっちゅと淫蜜を垂れ流しながら騎乗位していると、奥が気持ちよすぎてこんなの一生やめられません。
プロデューサーさんもそうですよね、あなたが見つけ出して、育てて、こんな淫乱になるまで……
もとい、淫乱になっても、ずっと世話してきた女ですから。
私以外の女なんか目に入りませんよね、ふふ、返事は要りませんよ、分かっていますから。
胸を揉みほぐしながら指先を這わせ、脇や腹の方まで撫でてくれると、優しい刺激でますます昂ってしまいます。
恍惚の中、胸もおまんこも気持ちよくしてもらえて、もうほとんどずっとイキっぱなし。
子宮が降りてくるというのはこういう感覚なのでしょうか。
だらしなく開いた子宮口が亀頭に吸い付いて精液を啜りとろうとしている、そんな幻視。
二人の汗が蒸気になって漂う密室。
脇から垂れる汗もなんだか粘ついていて、お互いに興奮を煽り合っているよう。
こんなに汗だくになってしまったら、帰る前にシャワーを浴びないといけません。
きっとその時も、二人一緒にシャワー室に入って、あの狭い中でくっつき合って、また汗まみれ体液まみれになってしまうのでしょうね。
やってる最中なのにもう次のことを考える私は、意地汚いでしょうか。
衝動的に食い散らすような腰使いで、一刻も早く中出しさせたい。
めりっ、と一際深く食い込んだ衝撃で身体が弓なりになってしまいます。
膣奥のややお腹寄り部分に竿が思い切り擦りつけられて、息ができなくなります。
一瞬、視界が白くなって、体が勝手に動いているのを他人事のように感じます。
そろそろ限界が近そうですが、プロデューサーさんはまだ耐えています。
膣内に射精したくないんでしょうか。
やめろ、だなんて、そんな命令を聞くわけがありませんよね。
私は、このままずっと続けていてもいいんですよ。
プロデューサーさんと私のはとても相性が良いですから、出し入れしているだけでもたくさんイけそうですし。
でも、止めるのは無しです。
我慢するのは構いませんけど、いつまでも耐えられるものなんでしょうか?
なんだかんだ言いながらも本気で押しのけようとはしないあたり、やはり私のプロデューサーさんですね。
健気に射精を堪えて我慢汁を垂れ流す愛しい竿が、私を何回でも気持ちよくしてくれます。
見下ろす彼の表情も虚ろに崩れていって、曇った瞳に私以外何も写っていないのを見ると、それだけで下腹部が悦びます。
腰を前後に振り立てる動きは少し乱暴かもしれませんが、私が上になって搾り取ってあげるのですから、このくらいでも構いませんよね。
プロデューサーさんの吐息が弱まり、抗うような筋肉の硬直が解けて、お尻の下で彼の屈服を感じ取ります。
同時に、自分でも分かるくらい膣肉が強く締まって、咥え込んだ竿を思い切り刺激して、腰を振って肉筒で無理やり扱いて。
低い呻き声とともに、お尻の下の身体が硬直して、中出しさせた喜びとともにトびました。
体の内側から掻き回されるような凄まじい快感の中、喘ぎ声を抑えきれません。
お、お”、おお”っ、という獣じみた叫び。
歯を食いしばって耐えようとしても耐えられません。
脇や胸から汗が垂れ落ちて、部屋が獣臭に満ちていきます。
どくどくと注がれる精液に子宮が歓んでいます。
零さないように肉が吸い付いて、もっともっと欲しいと言わんばかり。
脊髄から脳まで快感に浸されて、中毒にさせられて、イってもイっても収まりません。
シーツを染みだらけにして、せっかくの中出しザーメンが漏れないように下半身をくっつけたまま、私は忘我の境地に在りました。
呼吸しただけでも腹筋が動いて、子宮と膣に溜まった精液が揺れて、性感帯を擽られる。
媚肉は狂って蠢いて射精したばかりの男性器を萎えさせないように責め苛む。
終わりの見えない絶頂の渦に飲み込まれ、ただただ翻弄されるほかどうしようもない私達。
まだ正気に戻れてもいないのに、また腰が反射的に動き出し始めています。
精液が出なくなるまで、きっとこれは続くのでしょう。
もはや私には止められません。
プロデューサーさんには、朝が来るまで私のお尻の下で悶えていてもらいましょう。
そう諦めて、私は欲望に身を任せ、理性も倫理も何もかもを捨ててしまいました。
それ以来。
彼はすっかり私を受け入れ、私を拒絶することは一度もありません。
人前でくっつかないようには、今のところは我慢できているのですが、それもいつまで保つか分かりません。
ぴったり寄り添って、顔を近づけて、キスする直前くらいまで接近して、それから「ふっ」と口に向かって息を吹きかけるんです。
これをすると、焦らされたかたちのプロデューサーさんの自制心がグラッとくるのを、肌で感じ取れます。
焦らされてるのはこちらも同じなので、あまり余裕は見せられないのですけれどね。
お互いに、どうにも我慢弱くなってしまいましたね。
お似合いと思ってもらえればいいのですが。
胸がジンジンと疼き、男の指を求めています。
この調子だと、母乳が出るようになるのも遠くはありませんね。
そうなっても、きっと責任は取ってもらいます。
あなたは私のものなんですからね。
夕刻、陰りゆく事務所の中、私は彼にしなだれかかり、誘惑し、またしても背信行為を重ねさせます。
まだ外は明るいというのに、ブラインドも降ろさずに私を壁際に追い詰めて後ろからレイプしようとするプロデューサーさん。
震える瞼や蠢く指先には狂気の影があり、そんな彼を愛しく思う私もまた正気ではないのでしょう。
もうすぐ、私は20歳になります。
以上です。
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません