モバP「『創作寿司:ナターリア』」 (20)

幸子「今日は同じ現場ですね!」

光「あぁ!よろしくな!」

美羽「よろしくね幸子ちゃん光ちゃん!ところで今日って食レポって聞いてるけどどんな所に……」

ガチャッ

幸子「……」

光「……」

美羽「……」



【創作寿司:ナターリア】



ナターリア「……」


ナターリア「イラッシャイ!!」

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幸子「……」
光「……」
美羽「……」

ナターリア「……」



幸子「……何してるんですかナターリアさん」

ナターリア「……ナターリア、スシに目覚めたんだナ」

美羽「それは知ってるけど…」

ナターリア「握るのにも目覚めたんだナ」

美羽「それは初耳だけど…」

光「なるほど!つまりこの店は夢が叶ったのか!良かったな!」ペカー

ナターリア「ウン!」ニコー



幸子「……なんだか嫌な予感が」

ナターリア「スシの店だから、スシ握れるゾ!」

光「すごいなぁナターリアは」

ナターリア「エヘヘー♪」テレテレ

幸子「ほんとに握れるんですか?」

ナターリア「ナンでも握るゾ!ナターリア、イッパイ修行したからナ!」

美羽「!!」

美羽「“ナン”握っちゃうんですか!?な~んちゃって……」

ナターリア「ヘイお待チ!」ターンッ


【ナン寿司】


美羽「!!?」

光「あるんだ……」
幸子「炭水化物の塊じゃないですか……」


美羽「そんな……折角思い付いた渾身のボケが……!」


ナターリア「どんな注文も逃さないんダ!」

幸子「どうでもいいですけど握るの早くないですか?」

モグモグ

美羽「うぅ……温かい焼きたてのナンと握りがあまくてお酢が濃い酢飯の味が絶妙にマッチしない……」モグモグ…

光「マッチしてないのか……」

ナターリア「“オノコシ”は許さないんだナ!」



光「……ところで修行って何処でしたんだ?」

幸子「お寿司の修行なんて普通何年もするものですよ?」

ナターリア「ホンカクエドマエスシ」

光「ホンカク……本格江戸前寿司!?」

幸子「無駄にスゴい……」

ナターリア「エッヘン♪」

光「すごいなナターリア!どんな修行だったんだ!?」

ナターリア「カタログ眺めて勉強したんゾ!!」

幸子「帰りましょう」

幸子「帰りましょう二人とも!すごく悪い予感がします!」

光「え?でもアタシまだ何も食べてないぞ」

幸子「チャレンジャーなんですかアナタは!?美羽さん!行きますよ!」

美羽「うぅ……酸っぱ生暖かい……」モグモグ

幸子「まだ食べてるんですか!?」

幸子「もうっ!早く出口に……」


ガララッ ピシャンッ ←出口


幸子「えっ!!? 出口が……」


ナターリア「……」

ナターリア「フフ……もう逃がさないんだナ……!」

幸子「な……ナターリアさん!?なんてことするんですか!?っていうか客を逃がさない飲食店が何処にあるんですか!」

ナターリア「リピーターは確保しないとナ!」

幸子「リピートさせる気ないじゃないですか!確保の意味も違いますし!!」

光「扉にシャッターが……秘密基地みたいだ……!」

幸子「ちょっとワクワクしないでください!これじゃあボク達逃げられませんよ!?」

ナターリア「フッフッフ……『イブクロを掴めばお客サンは逃げない』ってナ!」

美羽「気分悪い……もう食べたくない……」ウプッ

幸子「胃袋掴めてないじゃないですか!?」

ナターリア「実はナターリア、ずっとスシを握る番組ヤッテみたかっタんダ!」

美羽「……え?じゃあもうこれ撮影始まってる…?」

ナターリア「そしたらプロデューサーがナターリアにこの仕事用意してくれタ!」

幸子「あの人は馬鹿なんですか?」

光「あれ、じゃあそのプロデューサーは……?」



ナターリア「……」ポチッ


ガコンッ←床

カパッ

ウィーン…


ゴウンゴウン…



椅子に縛り付けられたP「」


ガシャァァァァン…


幸子「っ!?」
光「!!?」
美羽「!??」



「「「ぷ…プロデューサーーーっ!!!?」」」

光「P!どうした!?しっかりしろ!!返事をするんだ!」ユッサユッサ


P「」シーン…


美羽「プロデューサーさん!?プロデューサーさん!?一体何があったんですか!?」

ナターリア「スシを食べタんだゾ」

幸子「意味がわかりませんよ!何食べさせたらこうなるんですか!?」

ナターリア「スシだゾ」

幸子「そんなのもうお寿司じゃありませんよ!?」

ナターリア「P、途中までナターリアのスシオイシイ言ってイッパイ食べてくれてタンダ!」

美羽「えぇ……すごい……!」

光「美味しかったのか……」

ナターリア「……でも途中から起きテルのに寝ボスケサンし始めて、だんだん変なコト言うようになってナ……」

幸子「それ幻覚見てるじゃないですか!?」

光「ホントに寿司なのか!?」

ナターリア「今はお腹イッパイだからオヤスミしてるんだナ……」

P「」シーン…

幸子「白目剥いてるんですけど!?」

光「なんだ、ただの食べ過ぎか……」ホッ

幸子「いえ違うと思います」


P「」ピクッ…

P「うぅ……」

美羽「あっ!プロデューサーさん!良かった!目が覚めましたか!?」


P「…」

P「……!」ハッ

P「……」




P「……君達は……誰だ……?」




幸子「記憶が消えてるじゃないですか!?」

ナターリア「アレー?」

幸子「なんで寿司を食べるだけで記憶が消えるんですか!?」

ナターリア「オッカシーナー……?」

美羽(わ……私も食べちゃった……)ガクガク


光「P!しっかりしろ!アタシが誰だかわかるか!?」

P「うぅ……小学4年生……」

光「……」
幸子「光さん、どうどう」
美羽「見たこともない顔してるよ?」


P「ウゥ……何も思い出せない……君は……」

美羽「……?」

P「君の……君の名は?」

幸子「ひょっとして記憶あります?」

P「ダメだわからない……君は誰だ?」

ナターリア「フィアンセだゾ」

幸子「ちょっ カメラ止めて下さい!!!」

美羽「ジョークですよジョーク!今のブラジリアンジョークですから!!」

幸子「そうですよねナターリアさん!」

ナターリア「答えは髪のミソシルだゾ」

幸子「神のみぞ知るですよそれ!クレームしか来ませんよそんな味噌汁!ねぇ光さん!?」

光「……」

美羽「まだ見たことない顔してた……」



P「何か…何かを忘れてる…思い出さないと…」

幸子「ちょっと!しっかりして下さいPさん!カワイイボクを忘れるなんて絶対に許しませんよ!」

P「……!」ハッ

P「思い出さないといけないこと…そうだ……鞄……!鞄の中に何かが……」

美羽「鞄ですね!?」

幸子「ナターリアさん!Pさんの鞄持ってませんか!?」

ナターリア「ヘイお待チ!」ターンッ

幸子「寿司みたいに!この中に何かが……」

ゴソゴソ

幸子「あっ!何かありましたよ!」

美羽「ほんとだ!なんだろう……」




幸子&美羽「「……」」




「「DVD……?」」

リハビリで少しずつ書いてるSSです。少しずつ足していきます。今日はここで止まります。おやすみなさいですm(__)m

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