以下おまけみたいなもん

キャラ崩壊注意
口調とかだいぶ違います

―――訓練終了―――

ネス「ふぅ…」

シャレット「ﾋﾋｰﾝ」ﾊﾟｶﾗｯﾊﾟｶﾗｯ

ネス「…」

ネス（今日もまた食われた）

ネス（一体何故なんだ？）

ネス（俺はシャレットに嫌われるようなことをしたのか？）

シャレット「ﾋﾋﾋｰﾝ」

ネス「っと、そうだな。早く馬小屋に戻るか」

ﾊﾟｶﾗｯﾊﾟｶﾗｯ

―――馬小屋―――

ネス「よっと…」

ｽﾀﾝ

シャレット「ﾋﾋｰﾝ」ｸﾝｯ

ネス「こらこら、落ち着けって…」

ｶﾞﾁﾝｯ！

ネス「ああああああああっぶねええ！」

シャレット「ﾋﾋ…ﾝ」

ネス（こいつ…頭を振り上げたのは勢いよく俺の髪の毛を毟り取って食べる為か…）

シャレット「ﾋﾋｰﾝ」ｶﾁｶﾁ

ネス（この馬…）

注意書きで進撃って書いておいたほうがよかったですね
MOTHERと思った方すみません

――どっかの草原――

ネス（俺が何をしたって言うんだ…）

ネス（日頃の訓練、壁外へ行く度に感じるストレス…）

ネス（そこに加えて髪の毛を食べられるだと！？）

ネス（ストレスフルだぞ…この生活）

ネス（どうして調査兵団に入団したんだっけ俺…）



エルヴィン「ネス！」

ネス「！　エルヴィン！」

エルヴィン「こんなとこにいたのかネス」

ネス「ああ…。広がる自然の中で心を癒してた」

エルヴィン「そうか」

ネス「で、何のようだ？」

エルヴィン「最近暴走シャレットを扱えていないと聞いた」

エルヴィン「それに、普段の態度から疲れが感じられるとも聞いた」

エルヴィン「何か悩みがあるのか？」

ネス「…」

ネス「悩み…そうだな…悩みがある」

エルヴィン「ほう。それは何だ？」

ネス「…いいのか？ お前には団長の仕事があるだろ？」

エルヴィン「かまわない。それに今は休憩だ。詰め込みすぎてもよくない」

エルヴィン「あと、ネスには次の壁外調査で役に立って貰わないと困る」

エルヴィン「もちろん、現在の新兵の教育にもな」

ネス「エルヴィン…」

エルヴィン「さあどうなんだ？　できる限り手を尽くしたい」

ネス「俺さ…次の壁外調査生き残ったらさ…」

エルヴィン「ああ」

ネス「『馬刺し屋ネスさん』を開店しようと思ってる」

エルヴィン「………！？」

ネス「手始めにシャレットを捌いて…」ｶﾁｬ

エルヴィン「ちょ、ちょっと待ってくれないか」

エルヴィン「それと、超硬質ブレードはだすな。危険だ」

ネス「…」ｽｯ

エルヴィン「大丈夫か？　本格的に休暇が必要か？」

ネス「何も要らない…いるのは髪の毛だ…」

エルヴィン「………え？」

ネス「あ……」

エルヴィン「…」

ネス「…」

ネス（言っちまった…）

ネス（ついポロッと…）

ネス（はは…疲れてんのかな？　俺…）

ネス（それにシャレットを捌くだなんて…冗談でも言っちゃいけねえ）

ネス（あいつは世界に一匹だけの大切な愛馬だからな）

エルヴィン「…」

エルヴィン「無理はしなくていい」

エルヴィン「それに、さっきの…」

ネス「ああ、そうだ」

エルヴィン「ネス？」

ネス「俺の髪の毛は駆逐されてんだよシャレットにな」

エルヴィン「…」

ネス「お前もわかるんだろ？」

エルヴィン「？」

ネス「俺の気持ちが…」

エルヴィン「…そうだな。調査兵団は死と隣合せ」

エルヴィン「市民にもよく思われていない」

エルヴィン「そこに髪の毛を食べられるなんて、まあ…」

エルヴィン「気の毒ではあるが…」

ネス「…うるせえ」

エルヴィン「え？」

ネス「なに遠まわしに言ってんだこのヅラ！」

エルヴィン「ネス！？」

ネス「はっきりと言えよ！」

ネス「噂になってんぞお前がヅラだってな！」

エルヴィン「落ち着けディータ・ネス！」

ネス「フルネームで呼ぶな！　このヅラ！」

エルヴィン「待て！　お前は非常に不可解な勘違いをしている！」

ネス「うるせえヅ…」

ネス「え？」

エルヴィン「まったく…いつから私はヅラになったんだ？」ﾌｧｻｧ

ネス「…………は？」

エルヴィン「私はヅラではない」

ネス「…嘘だろ？」

エルヴィン「もう一度言う。私はヅラではない」

ネス「…嘘だろ？」

エルヴィン「一体どこからこの噂が流れたのか…」

エルヴィン「私はヅラっぽく見えるのかもしれん」

エルヴィン「ただ、それっぽく見えるだけで、ヅラではない」

エルヴィン「わかったか？」

ネス「…エルヴィン」

ネス「団長の仕事って辛いもんな」

ネス「お前が認めたくないのはわかるが…」

エルヴィン「ネス？　私は正気だ」

ネス「いつから正気だと思っていた？」

エルヴィン「私はずっと正気だが？」

ネス「ははははは…」

エルヴィン「落ち着けネス」

ネス「はははは…」

エルヴィン「…水を持ってくる」




ネス「待てよエルヴィン」

ネス「ちょっと触らせろ」

エルヴィン「ネス？」

ネス「ヅラなんだろ？　そうだ、そうでなくちゃいけねえ」

エルヴィン「やめろ！！」

ネス「否定するってことはお前ヅラなんだろ！？」

エルヴィン「違う！　が、触ってはいけない！」

ネス「うるせえええええ！！」ｶﾞｼｯ

エルヴィン「やめるんだネス！」

ネス「そのヅラ、拝ませてもらおうじゃねえか！」ｸﾞｲｯ

ｷﾞﾁｯ

ネス「…」ｸﾞｲｯｸﾞｲｯ

ｷﾞﾁｯｷﾞﾁｯ

ネス「…」

エルヴィン「…」

ネス「貼り付けてる？」

エルヴィン「まさか。そんなことしたら頭皮がかぶれる」

ネス「じゃあどうしてこんなに？」ｸﾞｲｯ

エルヴィン「痛いから引っ張るのはよせ」

ネス「…」

エルヴィン「これでわかっただろう。ヅラではないと」

ネス「お前…」

エルヴィン「現実は厳しい…だが時には



ネス「植毛か？」

エルヴィン「………は？」

ネス「植毛だろ？これ」ｸﾞｲｯ

エルヴィン「いたたたた引っ張るな！」

ネス「痛いのか？」ｸﾞｲｸﾞｲ

エルヴィン「そうだ！　引っ張られたら痛いのは当然だ！」

ネス「植毛だろ？」ｸﾞｲｯ

エルヴィン「違うと何度言ったらわかるディータ・ネス！」

ネス「…」

エルヴィン「私はヅラでも植毛でもない」

エルヴィン「れっきとした私自信の髪の毛だ」ﾌｧｻｧ

ネス「何かの間違いだ…」ﾜﾅﾜﾅ

エルヴィン「第一、こんな中途半端に植毛するやつがどこにいる？」

>>30

○自身

×自信

ネス「この…」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

ネス「裏切りもんがああああぁぁぁぁぁぁ！！」

エルヴィン「ネス！　どこへ行く！？」

エルヴィン（だから触るなと言ったのだ…）

エルヴィン（この現実は受け止めづらいだろう）

エルヴィン（お前は私の髪の毛が本物だという事実をお前は知るべきではなかった）

エルヴィン（ヅラと思っていたやつがヅラではない）

エルヴィン（これで思い切ってヅラデビューもできなくなってしまっただろう）

エルヴィン（…ネスの心の奥底で）

エルヴィン（勝手に仲間意識を芽生えているのを摘みたくはなかった）

ネス「あああああああああああああああああ！！！」ﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞ

アルミン「ん…？」

ネス「ああああああああああああああ！！！！」ﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞ

アルミン「ネス班長！？」

ネス「あああああああああああああああああアルレルトオオオオオオオオオオオ！！！」ﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞ

アルミン「何だアレ！？　速すぎる！！」

ﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞ……

ネス「オオオオオオオオオオオオ…」ﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞ

ネス「ｵｵ…ｵｵｵ…」ﾄﾞﾄﾞﾄﾞ

ネス「…」ﾀｯﾀｯﾀ

ネス「はぁ…」ﾀｯﾀｯﾀ

ネス（…帰るか）

――翌日の馬小屋――

ネス「……」

シャレット「ﾋﾋｰｰﾝ」

ネス「シャレット…」

シャレット「ﾋﾋﾝ？」

ネス「俺はなんて ちんけなことで悩んでいたんだろうな？」

シャレット「ﾋﾋﾝ？」

ネス「…そうだよな。お前は俺の愛馬だ」

ネス「愛してるぜシャレット」

シャレット「ﾋﾋｰﾝ！」

ﾌﾞﾁﾌﾞﾁｨ

ネス「はははははははははははｈ

ﾑｼｬﾑｼｬ

ネス「……………は？」

シャレット（うめええええええ！）ﾑｼｬﾑｼｬ

ネス「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛！　！　！」