♪♪♪♪♪♪~
テレビから音楽が流れている。
「パパ、アイドルってすごいね!どうやったらひとを笑顔にできるの?」
「笑顔の呪文を唱えるんだ。【にっこにっこにー】って。この魔法は・・・・・
にこにしかない魔法なんだ。」
「にっこにっこにー!」
ポーズをつけて言っているにこはとても可愛らしかった。
「ママ、見てみてにっこにっこにー!」
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「あら、可愛いわね。私まで笑顔になっちゃう。」
「ほんとう?あのね、にこ、アイドルになるの!宇宙一のアイドル!そしたらみーんな笑顔になるでしょ!?」
にっこにっこにーを気に入ってくれてうれしく思った。
「それじゃあ、練習をしなくちゃだな。」
「うん!アイドルになれるならいくらでも練習する!」
何年かして・・・・・
ここあとこころが生まれた。
「ほら、見てみて。いくよ?にっこにっこにー!」
にこはちゃんとこころとここあの面倒を見てくれた。
にこが中学2年生の時虎太郎が生まれた。
それと同時に、俺が癌でしかも末期ということがわかった。
俺が癌ということを子供たち以外に知らせたはずだった・・・・・
それなのに 何故子供たちが?
「あなた、ごめんなさい。にこ達に話しました。」
「何故話した?」
「お父さん全然帰ってこないのなんで?って聞かれて・・・・・。耐え切れなくて・・・・・。」
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