妹「おち◯ち◯が、生えました」 (186)
妹「…」
兄「…」
妹「おち◯こでたりもしたけれど、私は元気です」
兄「…」
妹「トンネルのむこうは、ち◯こでした」
兄「…」
妹「…」
妹「ふた◯りだってがんばってるんだよォ」
兄「ブッフォ!!」ビチャ
妹「はい勝ちー!私の勝ちー!」
兄「くっそ!ぽんぽこは卑怯だぞ!」ゲラゲラ
妹「で、どうしよ」ボロン
兄「しらん」
妹「これって大きいの?小さいの?」ボロン
兄「俺のよりでっかい」
妹「マジで!?」
兄「うん…」
妹「ね、ね。比べっこしよーよ」ボロン
兄「勘弁してくれ」
妹「良い機会だしさ!使い方教えてよ!」
兄「スマホじゃねーんだぞ!」
妹「ほらほらほらほら」ボロンボロン
兄「やめろ!こっちくんな!」
妹「みろよみろよ」ボロンボロン
妹「これで立ちションできる!」
兄「そだね…」
妹「チャックで挟んでアオオー!って言える!」
兄「そだね…」
妹「皮に毛をまきこんでアオオー!って言える!!」
兄「詳しいね…」
妹「ヒャッホーウ!!」ボロンボロン
兄「嬉しそうだね…」
妹「しにたい」
兄「…」
妹「どうしよ、ほんと」グス
兄「いつからだ?」
妹「さっき。昼寝してて起きたら生えてた」グスグスボロンボロン
兄「とりあえずしまってくれ…」
妹「うん…」ゴソ
妹「アオオーッ!!!!」
兄「!?!?!?」
妹「痛い痛い痛い!!!」
兄「挟んだのか!?大丈夫か!?」
妹「痛いよ~!!」ビ-
兄「見せてみろ!!」
妹「ママー!!」
ドタバタ
ワ-ワ-
妹「もーやだ!もーやだ!」
妹「もおおおおやだああああああ!!!!」
兄「血とかは出てないな、軽傷だぞ」
兄「慣れるまでジーパンはやめとけ」
妹「スカート履きたくないいいい!!」
兄「制服はスカートだろ」
妹「最悪!!最悪!!」
妹「ち◯こ最悪!!」ボロンボロン
兄「しまえって…」
妹「病院行った方がいいよね?」グス
兄「今日は日曜だしなぁ」
妹「お母さん帰ってきたら相談する」グス
兄「そうしよう」
妹「…おしっこってどうやるの?」
兄「どうって…」
妹「教えて」ボロン
兄「しまえ!」
〈トイレ〉
兄「まあ、座るだろ」
妹「やだ。立ってしたい」
兄「なんでだよ!」
妹「せっかくだし」ボロン
兄「お前楽しんでるだろ!」
妹「はあ!?そんなわけないじゃん!!」
妹「こんな気持ち悪いものが生えてますのよ!?」
妹「失礼しちゃいますわ!!」ボロンボロン
兄「何キャラだよ…」
妹「やってみると簡単だったねっ!」
兄「ソウデスネ...」
妹「狙った所に出せると楽しいねっ!」
兄「ソウデスネ...」
妹「終わった後、ピッピッて振るのも楽しいねっ!」
兄「チョットカカッタケドネ...」
妹「すっきり爽快!気分さっぱり!!」
妹「しのう」
兄「待て待て待て」
妹「なにこれ!なんなの!?」
妹「意味わかんない!!」
兄「…」
妹「なんで私にこんなのが生えなきゃいけないのよ!!」ボロン
兄「しまって下さい…」
妹「なによ!!」
妹「それしか言えないの!?」
兄「…」
妹「ばか!!役立たず!!」グス
兄「いや俺にいわれても…」
妹「どうすんのよ!これ!!」
妹「何とかしてよっ!!」グス
兄「…」
妹「役立たず!!短小!!童貞!!」
兄「…」
妹「この、ばか兄貴っ!!」グス
兄「…」
兄「…ごめんな、何もできなくて」シュン
妹「…」ボッキ-ン
兄「おい」
妹「ちがうの」
兄「…」
妹「兄貴の、シュンとしてる姿がね、その」
兄「…」
妹「かわいいとか、前から思っててね、それで」
兄「…」
妹「ついつい、ね、その、ギャーッて言っちゃったっていうか」
兄「…」
妹「…ヘンタイじゃないよ?」
兄「お前なぁ」
妹「ごめん!ごめんね!」
妹「許して!」
兄「ふざけなよマジで」
妹「ぅ…」
兄「マジで傷ついたからな、俺」
妹「ごめんなさい…」
兄「言われた人の気持ちとか考えたことあんのか?」
妹「…」
兄「何ともならないからって、俺に八つ当たりして」
兄「それでボッキとか…ヘンタイかよ」チッ
妹「…」ボッキ-ン
兄「節操なしか!」
妹「怒ってる所もよかった」ボッキ-ン
兄「なに、なんなの?お前」
兄「妖怪?」
妹「責任とってよね?///」ボッキ-ン
兄「しんでくれ」
妹「兄貴ぃ~何とかしてよぉ」
妹「このままじゃ収まんねぇよぉ」
兄「は?」
妹「兄貴のもってるエロ本みたいにやってよぉ」ニヤニヤ
兄「なっ!」
兄「何勝手に読んでんだ!」
妹「あれ。あの話がよかった」
兄「…どれ?」
妹「体育倉庫で後輩とやるやつ」
兄「あー…」
妹「ラブラブな感じが超よかった」
兄「うん」
妹「兄貴ってさー」
兄「うん?」
妹「ロリコン?」
兄「ちがう!!」
妹「あの本の女の子みんな小さいじゃん」
兄「ソウダッケ...」
妹「しかも胸もちっちゃいし」
兄「ソウダッケ...」
妹「ランドセルとかもあるし」
兄「…」
妹「ヘンタイかな?」
兄「…」
妹「この、ロリコン兄貴」
兄「…」
兄「…ぅ」グス
妹「はーいボッキッキー」ボッキ-ン
兄「しねよホント」
妹「助けて!やだ!もうやだぁ!!」
兄「俺じゃどうにも…」
妹「オ◯ニーってどうやるの!?」
兄「え…」
妹「だってこのままじゃ何にもできないもん!!」ボッキ-ン
兄「お、落ち着け」
妹「教えて!!」ボッキ-ン
兄「あ、あのな」
妹「シコシコのやり方!教えて!!」
兄「お前絶対知ってるだろ」
妹「知らないマジで知らない」
兄「うそつけ!」
妹「知らないってば!」
妹「ジョジョだよ!?私!」
兄「処女?」
妹「…そう///」
兄(かんだのな)
妹「お願いっ!苦しいの」ボッキ-ン
妹「…」グス
兄「…」コホン
兄「まず、オカズを用意します」
妹「!」
妹「オカズ?」
兄「妹さんは、どんなものに性的興奮を抱きますか?」
妹「えーと…」
妹「兄貴」
兄「私以外でお願いします」
妹「最近ライアン・ゴズリングがカッコいいと思った」
兄「ではそれでいきましょう」
兄「ライアンさんの画像を用意して下さい」
妹「もってない」
兄「テキトーに画像検索でもしなさい」
妹「ん…」
妹「ライアン・レイノルズが出てきた」
兄「デッドプールですか」
兄「それでいきましょう」
妹「無理」
兄「…」
妹「…」
兄「…他に性的興奮を抱くものは?」
妹「あ、ジョン・ボーナムのドラム!」
兄「それでいきましょう!」
妹「ブートCD持ってくる!」タタタ
~♪
妹「ああ…最高」
兄「ここの、ギターとユニゾンする所がな…」
妹「そうそう!!」
~♪
妹「ああ^~」
兄「ああ^~」
兄「最近軽音はどう?」
妹「つまんない、好きな曲できないし」
妹「兄貴とスタジオで合わせてる方が、ずっと楽しい」コテン
兄「よしよし」ナデナデ
妹「ん…」
妹「なんか眠くなってきちゃった…」
兄「疲れたろ。ちょっと寝とけ」
妹「うん…」ウトウト
兄(かわいそうに)
今日はおしり
〈学校〉
妹(次の日起きたらち◯こは消えていた)
妹(なんだったんだろう)
妹(兄貴は朝早くから仕事でいなかった)
妹(ラインだけ送っとくか)
友「妹ちゃーん」
妹「ん?なに?」
友「今日練習終わったらクラスの男子がカラオケ行こーって」
妹「えー…」
友「行こーよー」
妹「まあ考えとく…」
友「妹ちゃん美声なんだから!モテるって」
妹「そーかいな」
妹(どうでもいい…早くドラム叩きたい)
妹(勝手にバディ・リッチ練習したる)
〈放課後〉
友「2人で練習するのも飽きてきたねー」
妹「まーねー」
スタタタタタタ
ドドタン!ドタン!
ズタタタタタタ!!!
友「よくそんな手が回るなあ…」
妹「ん?なんか言った?」ピタ
友「んーん。なんでもない!」
友「あのね、妹ちゃん。この曲なーんだ?」
~♪
妹「あっ!」
~♪
友「」ニヤッ
妹「セブン・ネイション・アーミー!!」
友「妹ちゃんやりたがってたでしょ?!」
友「これなら2人でできるね!」
妹「うおおおおおおお!!!!」
ダン!ダン!ダン!ダン!
~♪
妹(ああ…超気持ちいい)
~♪
妹(あ、なんか出そう)
~♪
妹(出そう?)
ドピュ
妹「」
妹「アギャアアアアア!!!!」
友「妹ちゃん!?どうしたの!?」
妹「なんでもナッスィン!!」ダッ
友「あっ!ちょっと…」
友「…」
友「?なんかイカ臭い…」クンクン
〈トイレ〉
妹(なんで!?どーして!?)
妹(消えたんじゃないの!?)
フキフキ
妹(うええ…最悪。ねっとりしてる)
妹(パンツが…)
妹(どうしよう…)
トントン!
友「妹ちゃーん?」
妹「!」
妹「友…」
友「やっぱりここにいた!大丈夫!?」
妹「うん…」
友「もしかして、きちゃった?」
妹「!そ、そう!」
友「妹ちゃん今日だっけ~?」
妹「…うん」
友「ふーん、まぁいいや。教室の子に借りてくるね!」
タタタ
妹「…」
〈妹宅〉
兄「ただいま~」
妹「あっ!兄貴おかえり!」
兄「おう、よかったなち◯こ消えて」
妹「助けて」ボロン
兄「消えてねーじゃん!!」
母「どーしたの?」ヒョイ
妹「!」
兄「あっ母さん見てくれよこの…」
妹「ちぇい!!」ボッ
兄「エ゛ンッ!!」キ-ン
母「!?」
妹「な、なんでもない!」
兄「ぐああああっ!!」
兄「俺の金◯がああああッ!!」
妹「ほ、ほら!行くよ兄貴!勉強教えてくれるんでしよ!?」
兄「タイムリーエラー!!タイムリーエラー!!」
〈兄の部屋〉
兄「お前…ふざけんなマジで」ヒョコヒョコ
妹「ごめんね、何かとっさに」
兄「何で母さんに内緒なんだ?」
妹「…だって、お母さんこんなの見たら倒れちゃうよ」ボロン
兄「しまえ…」
妹「今日セーシまで出た」
兄「はあ!?」
兄「学校でか!?」
妹「うん」
兄「お前…」ヒキ
妹「ちっちがうの!!」
妹「わざとじゃないよ!!何か急に出たの!!」
兄「そんなわけないだろ!」
妹「うそじゃないもん!!」グス
兄「!」
妹「ドラム叩いてたら急に…」グスグス
妹「うそじゃないもぉん…」
兄「わかった。悪かったよ」
兄「怖かっただろ…」
妹「うえ~ん兄貴ぃ…」グス
兄「よしよし」ギュ
妹(ぐへへ…)
兄「なんか当たってるんだけど」
妹「さーせん」ボッキ-ン
兄「とりあえず整理しようか」
妹「あい」
兄「昨日昼寝して起きたら生えてたって言ったよな」
妹「あい」
兄「その前はなんともなかったか?」
妹「うん…」
妹「あ」
兄「なんだ?」
妹「変な夢みたかも…」
兄「どんな夢だ?」
妹「覚えてないよ…でも」
妹「悲しい夢だったと思う」
兄「…」
妹「そっから放課後ドラム叩くまで生えてなかった」
兄「なんでだろうな」
妹「しるか!」プンプン
兄「きれんなよ」
また明日
〈朝〉
妹「おはよ~…」
兄「おはよー」
母「おはよう。早くご飯食べて」
父「…」モグモグ
妹「あ゛ーだりー…」フラフラ
兄「行儀悪いぞ」
母「お行儀悪いわよ」
妹「兄貴、仕事は?」
兄「今日は遅番だ」
妹「いいなぁーまだ寝れるじゃん」
母「妹ちゃん、学校遅れるわよ」
妹「へいへい」モグモグ
母「学校はどう?」
妹「どうって…普通だよ」
母「そう…」
妹「行ってきまーっす。買い取りマーックス」
兄「お前学校でもそんななの?」
妹「うっさいな」
母「妹ちゃん…気を付けてね」
妹「はいはい」
兄(今ってち◯こ生えてるのか?)コソ
妹(生えてる生えてる)コソコソ
母「え?」
妹「何でもナッスィン!!」
妹(わかったことがある)
妹(ち◯こは兄貴から離れると消える)
妹(でもこの間はドラム叩いてたら生えてきたんだよな)
妹(ち◯こ、兄貴、ドラム)
妹(この3つに共通するものは…)
妹(…)
妹(ダメだわからん)
友「妹ちゃんっ!」ダキ
妹「おーおはよー」
友「今日練習の日だねー」スリスリ
妹「やめんか暑苦しー」
友「…」クンクン
妹「?」
友「今日はイカ臭くないね…」ボソ
妹「え?」
友「んーん!何でもない!」
友「ねぇ、妹ちゃん彼氏とかいないよね?」
妹「いないいない。知ってるでしよ」
友「今度合コンしよーって言ってるんだけどー」
妹「あんた…好きだねぇそういうの」
友「妹ちゃんと行きたいなぁ」
妹「やーだー」
友「行こーよー!!」スリスリ
妹「暑い!!」
〈放課後〉
友「あっ見て見て妹ちゃん!」
妹「んー?」
友「男子がのぞきに来てる!!」
妹「は?」
ゾロゾロ...
妹「何しとんじゃあいつら」
友「妹ちゃん見に来たんだよー!」
< オ-イ! ナンカヤレヨ-
< ワンオクヤレ! ワンオク!
妹「うっせーな…」
友「妹ちゃん!」
妹「ん?」
友「この曲なーんだ!?」
ガガーガガーガッ!ガッ!ガッ!!
妹「!!!」
妹「Whole Lotta Love!!!」
妹「うおおおおおお!!!」
ズダダダダダダダ!!!
友「」ニヤッ
< ウオ-!
< カッケエエエエ!!!
~♪
妹(あ、出よる)
ドピュ
妹「うぅ…」ガク
友「妹ちゃん!?」タッ
妹「友、ごめん…」
友「大丈夫!?保健室行こう!」
妹「むり…人に見られないようにして」
友「え!?」
< ナンダ-?
<ドウシタ-!! ツヅケロ!!
友「うっせーぞクソ共!散れ!散れ!」シッシッ
友「みんな行ったよ!どうしたのー?」
妹「はは。あんたキャラ変わってたよ…」
友「妹ちゃんの為なら何でもするよー!」
妹「…ありがと」ハァ
友「…」
妹「?」
友「…」クンクンクンクンクンクン
妹「!?」
友「イカ臭い」
妹「…」
友「イカ臭い」クンクン
妹「あの…」
友「イカ臭い」
妹「…」
友「セーシ臭い」
妹「!?」
友「どーいうことー?」
妹「いや、あの」
友「何で妹ちゃんからセーシのにおいがするの?」
妹「はは、知ってるんだセーシのにおい…」
友「ごまかさないで」
妹「…」
友「妹ちゃん彼氏いるんだ」
妹「え?」
友「練習始まるまでどっかでセックスしてたんだね?」
妹「は!?何言ってんの…」
友「避妊せずにやったね?中出しされたんだよね?」
妹「…」
友「今になって垂れてきたんだよね?」
友「いっぱい中に出されたから、垂れてきたんだよね?」
妹「…」
友「乱暴にされたから具合悪くなったんだよね?」
友「妹ちゃんは私と練習あるからって断ってたのに…無理矢理やられて嫌な思いをしたんだよね?」
友「彼氏って誰?さっき見にきてたやつの中にいる?」
友「私、ぶっとばしてきていいよね?」
妹「ちょ、ちょっと待てちょっと待て!!」
友「…」
妹「誤解誤解!私に彼氏いません!」
友「…」
妹「イカ臭いのは、えーと…」
友「…」ジト
妹「~~ッ!!」
妹「これなの!!」バッ
ボロン
友「」
妹「…///」
妹「あ、あはは」
友「」
妹「ごめんね。気持ちわるいよね」サッ
友「」
妹「最近ね。生えてきた」
妹「って言っても信じてもらえないだろうけど」
友「」
妹「友?」
友「かわいいおち◯ち◯だねー!!」
妹「えぇ…」
友「見せて見せて!!」バッ
妹「おう、見ろよ見ろよ」ボロン
友「ヒュ~!!」
妹「ちなみにドラムから離れると消える」
友「どーなってるの!?」
妹「わからん」
友「妹ちゃん!アレやって!アレ!」
妹「アレ?」
友「クレヨンしんちゃんの…」
妹「あー!!」
妹「ぞ~うさん♪ぞ~うさん♪」フリフリ
友「あっはははははははは!!!」
妹「ぞ~うさん♪ぞ~うさん♪」フリフリ
友「私も私も!!」ゴソゴソ
友「ケツだけ星人~♪」フリフリ
妹「ギャハハハハハハハハハハ!!」
友「ぷりぷり~♪ぷりぷり~♪」デケデケデケ
妹「ヒーヒー!!お腹痛い!!」
〈帰り道〉
友「あー面白かったねー」
妹「おもしろくねーよ!最悪だよ!」
友「そーお?」
妹「あ、今ち◯こ消えたっぽい」
友「便利だねー」
妹「どこがだ。かぎりなく不便じゃ」
友「…」
友「あの、さー」
友「私ね、何とも思ってないからね」
妹「ん?」
友「おち◯ち◯生えてても、妹ちゃんは妹ちゃんだから」
妹「友…」
友「むしろ彼氏とかじゃなくて安心したー」
妹「まあ、いつも気にかけてくれてるけどさ」
友「…」
妹「彼氏とか作るつもりないからさ、私」
友「そういう意味で言ったんじゃないんだなー」
妹「え?」
友「んーん!何でもない」
友「私ね、妹ちゃんのこと好きだよ」
妹「サンキューなマジで」グス
友「…」
妹「友情ってすばらしいな…」ズビビ
友「…」
友「とりあえず今度合コン行こー!!」
妹「嫌だってば!」
アハハ...
キャ-キャ-
また明日~
〈兄の部屋〉
兄「えっ!友ちゃんにち◯この事言ったのか!?」
妹「うん」
兄「おいおい…大丈夫かよ」
妹「でも引かないでくれたよ。やっぱ良いやつだわー」
兄「さよか…」
兄(どうなるかね…)
妹「兄貴と会ったり、ドラム叩いてたら生えるんだけどさ」
兄「うん」
妹「逆に兄貴に覚えはない?」
兄「と、いうと?」
妹「妹にち◯こ生やしちゃうよーなことしたとか…」
兄「あるわけねーだろ!!なに、俺は魔法使いかなんか!?」
妹「妹に犯されてみたい!!よし、ち◯こ生やしちゃおう!!みたいな」
兄「ねーよ!!」
妹「ねーの!?」
妹「ちなみにね」スス
兄「?」
妹「兄貴といてもえっちな気持ちになるよ?」ピトッ
兄「…なんで」
妹「なんでだろーね?」スリ
兄「…」
妹「兄貴のおち◯ち◯が見たいなー」
兄「断る」
妹「私も見せるからさ」ボロン
兄「しまえ!」
妹「兄貴が好きなんだよ?私」
妹「気づいてた?」
兄「…」
妹「大好き」
兄「ごめんな…」
妹「…」
兄「俺には、無理だ」
妹「わかってるよ」
母「妹ちゃん?」ヒョイ
妹「んー?」
母「なにやってるの?」
妹「兄貴とラブラブしてる!」
兄「おいやめろ」
母「そう…ご飯できてるわよ」
妹「はーい」
父「…」モグモグ
母「…」
妹「兄貴マヨネーズとってー」モグモグ
兄「自分でとれ」
妹「優しくないなぁ。シスコンのくせに」
兄「ちゃうわ」
妹「シスコンでロリコン」
兄「うっせー下ネタ女」
妹「はあ~!?」
父「妹」
妹「なに?」
父「話がある」
父「いつまでオママゴトしてるつもりだ」
母「ちょっとお父さん…」
妹「は?」
父「お前ももう高校生だ。これから進路のことも考えなくちゃならん」
妹「はいはーい」
父「きいてんのか?」
妹「勉強はちゃんとやってるじゃん。ドラム始めた時の約束は守ってるよ?」
兄「まー俺の時より成績いいからなぁ」
妹「でしょ?」
父「…」ハァ
妹「なによ」
父「俺は、お前が心配なんだ」
妹「…」
母「妹ちゃん、あのね…」
妹「なに?」
母「…」
妹「なによ?言いたいことがあるなら言ったら!?」
兄「こら、母さんになんて言い方するんだ」
妹「兄貴は黙ってて!!」
母「…ぅ」ポロ
妹「!」
父「妹、母さんに謝りなさい」
妹「う、うるさいうるさい!!」
妹「ごちそうさま!!」ガタ
兄「…」
母「…」グス
父「母さん…」
兄「なんとかしなきゃな」
私は、塔を見上げて立ち止まった。
塔の上には、釣り合いの取れないほど大きな貯水タンクがコンクリートの厚い壁に包まれて不安定にのっている。
それがなんだか、男性器を彷彿とさせるフォルムで、私は可笑しくなってクスクスと笑い始めた。
じっと見上げているうちに、青い空の中でそれが揺れ始めるような気がした。
いつの間にか陽が傾き、広場の真ん中を塔の影が突き抜けて走る。
何気なくその影にそって眼をすべらせると、広場の外れのちょうど塔の頭の影の部分に、人だかりがあった。
なんとなく気になって、私はその人だかりに近づいてみた。
その静まりかえった群衆に、磁気のような力を感じて、思い切って人垣をくぐってみた。
そこには赤ん坊がいた。
しわと、脂肪滓だらけの、ちっぽけな赤い顔をした赤ん坊。
眼は貝がらのようにかたくつむられ、鼻孔にはゴム管をさしこまれ、桃色の口腔をのぞかせて、声のない叫びをあげている。
誰の赤ちゃんなの?
私は、周囲を見回してたずねてみた。
群衆は関心を示さない。冷ややかに身じろぎ一つもしない。
ただ、地面に広げられた大きな布の中心の小さな赤ん坊を見つめ、不気味なほど静まりかえっている。
私はふいに、涙が溢れ落ちるのを感じた。
赤ん坊の傍に跪くと、布でくるんでゆっくりと立ち上がった。
大丈夫だよ。
私がママになってあげる。
私はキッと周囲の人でなしどもを見回した。
他人どもの共通の世界で、人間一般の為のただひとつの時間が進行し、世界中の人間が同じひとつの運命と感じる悪しき習慣が形作られようとしている。
でも、この子は違う。
この子は私のものだ。
妹「はっ!?」ガバ
チュンチュン...
妹「…」
妹「変な夢」
兄「どんな夢だ?」
妹「えーとね…」
妹「…忘れた」
妹「うおお!」ボッキ-ン
兄「朝勃ちですな」
妹「アサダーチ。トモダーチ」
兄「サイテー」
妹「遅刻するぅ!!」ドタドタ
母「妹ちゃん!もうすぐバス来ちゃう!」
妹「うおおおお!!!」ドタバタ
妹「いってきまーす!!」
兄「いってらー」
父「妹!」
妹「!なにー!?」
父「今日はまっすぐ帰ってこい。大事な話がある」
妹「はいはーい!」ドタドタ
兄「あんまりキツイこというなよ」
父「…」
〈学校〉
友「妹ちゃーん!」ガバチョ
妹「ぐふっ」ドス
友「今日放課後楽器屋行こー!?」
妹「あー…」
妹「ごめん、今日はパス」
友「えーなんでー?」
妹「家で用事あんの!」
友「ぶー」
「な、なぁ」
妹「?なに?」
「この間、ドラム叩いてたろ」
妹「うん」
友「…」
「超カッコよかった!シビれたわ」
妹「マジ?ありがとー」
「俺ロックとか好きなんだけどさ、なんかおすすめのバンドある?」
妹「んー。そーだなー…」
友「…」
「今度借りてみるわ!」
妹「おー」
友「…」
妹「♪」
友「なんか機嫌いいねー…」
妹「ロック人口が増えるのはいいことだ」
友「…なにおすすめしたの?」
妹「え?オアシス…」
友「レディオヘッド聴かせて鬱にしようよー」
妹「こら」
友「ねー妹ちゃん」
妹「んー?」
友(今って、おち◯ち◯生えてる?)コソ
妹「…生えてない」
友(家では?生えてるの?)コソ
妹「…兄貴がいたら」ボソ
友「え?」
妹「生えてるよ」
友「どんな時に生えるの?」
妹「…さあ」
友「あのさ」
友(えっちな気持ちになる時に生えてこない?)コソ
妹「!」
妹「なんでわかるの?」
友「…」ニヤア
友「だったらいいなと思ったんだー」ボソ
妹「へ?」
友「なんとなくそう思っただけー」
妹「そうかよ」
〈家〉
妹「ただいまー」
母「おかえり」
妹「兄貴は?まだ仕事?」
母「…うん」
妹「父さん…も仕事か」
妹「あーお腹すいたー!」
母「妹ちゃん、あのね…」
妹「なにー?」
母「お父さんがね、今日お話すると思うけど…」
妹「うん」
母「お父さん、どんなキツイことでも妹ちゃんのためを思って言うの」
母「それはわかってあげて」
妹「…」
母「お父さんもお母さんも、妹ちゃんのことが大事なだけなのよ?」
妹「…そう」
妹(なんだよ…私がワルモノみたいじゃん)
妹(あーむかつく!ドラム叩きたい!!)
兄「妹」
妹「え?兄貴?」
兄「俺の部屋で話そう」
妹「仕事じゃなかったの?」
兄「…」
妹「あ!やめたんだ!ニートだ!」
兄「ちげーよ!」
〈兄の部屋〉
兄「あのな」
妹「ち◯こ見せてくれんの?」
兄「見せません」
妹「そんな!ひどい!」ボロン
兄「ひどくない!ちっともひどくない!」
兄「しまえ!」
妹「かわいそうじゃん!兄貴のこと考えてパンパンだよう!」ボロン
兄「かわいそうじゃない!ちっともかわいそうじゃない!」
兄「そのグロテスクな奴に意思はない!」
兄「いいからしまいなさい!」
妹「やだ!息できないじゃん!」ボロン
兄「息してねーよ!」
兄「しまえっつーの!話があるっつーの!」
妹「はいはい…」ゴソ
妹「アオオーーーッ!!!!」
兄「どーしたー!?」
妹「毛が挟まったああああああ!!」
兄「ああああああああああ!!!!」
兄「もおおおおやだあああああああ!!!!!」
兄「もおおおおおおおおおおおおおやだあああああああああああああああ!!!!!!」
兄「やってられっか!!」
妹「おちつけよ」
兄「あのな!俺、消えるから!」
妹「は?」
兄「もーお前の面倒見きれないの!しんどいの!」
妹「ちょ、ちょっと待ってよ!」
兄「待たん!マタンコーサッポー!」
妹「兄貴がいないとっ…」
兄「俺がいなきゃ!?なに!?」
兄「お前、このままでいいと思ってんのか!?」
妹「…いいよ!このままで!」
兄「いいわけないだろうが!」
妹「…っ!」
兄「父さんや母さんにも心配かけて!」
妹「それは、だって…」
兄「俺が消えりゃち◯こも消えるだろ」
妹「困るよそんなの…」
妹「行かないでよ、兄貴ぃ…」グス
兄「…」
兄「…ごめんな、何もできなくて」
妹「グシュ...ヒン...」
兄「よしよし」
ナデナデ
妹「また会える?」グス
兄「しらん」
妹「そこはさぁ…会えるって言ってほしいなぁ…」
兄「ドラムもそこそこにな」
兄「またち◯こ生えるぞ」
妹「うん…」
母「妹ちゃん…」
妹「…」
母「どうしたの…?」
妹「ん、大丈夫。たぶん」グシ
母「…お父さん、帰ってきたわよ」
妹「ん」
父「…妹」
妹「うん」
父「そこに座りなさい」
妹「うん」
ガタ
父「あのな…」
妹「もう、オママゴトはしないよ?」
父「え…?」
妹「もう兄貴とはしゃべらないって決めた」
母「妹ちゃん…!」
父「…」
妹「ごめんね、心配かけて」
妹「明日から…明日からちゃんとするから」
父「そうか…」
母「妹ちゃん!」ギュ
妹「ぐえ」
父「…」フゥ
母「ふええ~ん」グスグス
妹「もー大げさなんだからー」
妹「大丈夫だよ」
妹「兄貴がいなくたって…」
妹「大丈夫」
妹「たぶん、大丈夫」
妹「大丈夫、大丈夫、大丈夫…」
妹「…」
また明日ー
〈数週間後〉
妹「…」ボ-
友「妹ちゃん!」
妹「…なに?」
友「今日も練習来ない…?」
妹「うん、ちょっと」
友「そっか」
友「ほんとにドラムやめちゃうの?」
妹「うん、たぶん」
妹(しつこいな…)
友「そう…」
妹「ごめんな」
友「んーん!大丈夫!」
友「今日友ちゃんは放課後合コンなのだー!」
妹「あんたこの間もそう言ってなかったっけ?」
友「やーなかなか良い人がいないぜよー」
友「妹ちゃんも行こーよー!」スリスリ
妹「行かねーっての!」
妹(あれからドラムには一切さわってない)
妹(兄貴のことを思い出すからだ)
妹(元々、ギターを弾いていた兄貴と一緒にスタジオに行きたいが為に始めたドラムだった)
妹(ち◯こが生えるかもしれない事への恐怖感と、もう会えない兄貴に対する後ろめたさみたいなものがあるから)
妹(私はもうドラムを叩けない)
妹(私は前に進まなきゃいけない)
妹(もう、オママゴトをする子供のままではいられない)
妹(大丈夫、大丈夫だよ。私は)
妹(たぶん…)
〈放課後〉
妹「…」トボトボ
「よう」
妹「!」
「今日ドラム叩かねーのか?」
妹(うざ)
妹「うん、もうやめたから」
「マジで?もったいねー」
妹「そうかよ」
「あいつ、今日も一人でギター弾いてるぜ」
妹「え…」
「なんかつまんなさそーだけどな」
妹「…」
「叩いてやれよー、ドラム」
妹「うっさい!」ダッ
「…なにキレてんだよ」
〈軽音部室前〉
妹「はぁ…はぁ…」タッタッ
妹「…」コソッ
~♪
妹「ほんとだ…友…」
~♪
妹(合コン行くんじゃないのかよ)
~♪
妹(あれ、この曲)
~♪
妹「天国への階段…」
妹(資本主義社会への警鐘、麻薬賛美、ベトナム戦争批判、悪魔崇拝…)
妹(歌詞の解釈には色々あるけれど)
妹(友の、透き通った無垢な少女のような声で歌われると)
妹(それは誰かの為の鎮魂歌のようにきこえた)
妹(誰かの為…誰の為?)
妹(兄貴の為?)
妹(友、兄貴の為に歌ってくれてるの?)
唐突に私は涙を流し始めた。
友の歌う詩の、黄金に執着するあまり天界に向かう階段さえも買おうとする女。
無い物ねだりの、哀れな女のイメージが、私の感情を一挙に単純化し方向づけていた。
私は、センチメンタルでぐちゃぐちゃの自分が許容され正当化されるのを感じ、自分の涙に甘い味すら感じ始めていた。
私はもう兄貴に会えない。
私の兄貴はもうギターを弾けない。
私と一緒に弾いてくれない。
私は涙を流し続けた。
~♪
ガラッ
友「!」
妹「続けて」
友「…」コク
妹「…」スッ
妹(ああ、やっぱ落ち着くなぁ。ドラムセットに座ると)
タタン!トン! タタトン!
~♪
友「If there's a bustle in your hedgerow♪」
友「Don't be alarmed now♪」
兄『お前さ、ドラムやったら?』
兄『手小さいからギター弾くのしんどいだろ』
友「It's just a spring clean for the May Queen♪」
兄『上手くなったなぁ。中学でそれだけ叩けたらプロになれんじゃね?』
兄『俺とバンドやりたい?もうちょっとお前が上手くなったらな!」
兄『俺はもはやプロだかんな!』
妹「…」
~♪
友「Yes, there are two paths you can go by but in the long run♪」
友「There's still time to change the road you're on♪」
兄『まず、オカズを用意します』
兄『妹さんは、どんなものに性的興奮を抱きますか?』
兄『ああ^~』
友「Ooh It makes me wonder♪」
妹「…」クスッ
気がつくと、私は射精していた。
妹(ぐううっ!)ガク
友「妹ちゃん!」タッ
妹「ごめん、友。ギターソロだったのに」
友「いーよそんなのー!大丈夫?」
妹「うん…」
友「…」ギュ
妹「!」
友「おかえりー」クンクン
妹「ただいま…」
妹「…ぅ」ポロ
友「!!!」
友「どーしたのー!?」
友「ポンポン!?ポンポン痛いの!?」
友「さすってあげるよー!!」
サスサスサスサス...
妹「こらっ!やめ、やめろっ!」ジタバタ
友「…」クンクンクンクン
妹「あの、あのね」
友「うん?」
妹「兄貴だった」
友「へ?」
妹「このち◯こ、兄貴のち◯こだ」ニコ
友「ええー!!」
妹「今ね、なんとなくわかっちゃった」
妹「俺よりでっかいだなんて…うそつき」
友「お兄さんって、たしか…」
妹「うん」
妹「でもね、兄貴はすぐ近くにいたよ」
妹「そばにいてくれてた」
友「…」
妹「気づかなくて、ごめんね」
妹「私オママゴトに夢中で」
友「お兄さんが好きだったんだねー…」
妹「うん、大好き」
妹「今でも好き」
友「…」
妹「…」ハァ
友「会いたい?」
妹「え?」
友「お兄さんに、会いたいー?」
妹「会いたい…」
友「…」
妹「兄貴に会いたいよぅ…」グス
友「…」
妹「もっと兄貴とあそびたかった」
妹「もっと一緒に音楽したかった!」
友「…」
妹「ちゃんと好きって、言いたかったよぅ…」ポロポロ
友「妹ちゃん…」
友「お兄さんに会わせてあげようか?」
妹「えっ」
友「あのね」
友「私がお兄さんを産んであげるよー」
妹「は?」
友「お兄さんに会いたいんだよね?」ズイ
妹「う、うん」
友「私が新しいお兄さんを産んであげるよー!」
妹「え、あの、意味が…」
友「そのおち◯ち◯、お兄さんのおち◯ち◯なんでしょ?」
友「そのおち◯ち◯で私を犯してー?」
友「私が孕んであげるから、お兄さんの精子で新しい妹ちゃんのお兄さんを産んであげるよー?」
友「いっぱい出してね?今日私安全日じゃないし」
友「ドラムセットの近くならおち◯ち◯生えてくるんでしょー?」
友「それに、私がちゃんと妹ちゃんをえっちな気持ちにしてあげるよー!」
妹「ちょ、ちょっと待って!」
妹「おかしい!おかしいって!」
友「おかしくなんかないよー!」ズイ
妹「近い近い!!」
友「あは。まだセーシの匂いするねー」クンクン
妹「兄貴には会いたいけど、けどっ…」
友「私、妹ちゃんのためなら何でもするよー…?」
妹「うう…っ」
友「お兄さんに好きって言いたいんだよね?」
妹「…」コク
友「私とセックスすれば、それが叶うんだよー?」
妹「…!!」
友「…」
妹「なんで、友はそこまでしてくれんの…?」
友「…」
友「妹ちゃんが好きだからだよー」ニタア
また明日~
私は妹ちゃんを押し倒した。
そのまま腕立て伏せの状態から、片手を妹ちゃんの頭の後ろに回す。片方の手は背中に巻きつける。
妹ちゃんの口に、唇を押し付けた。
唇を合わせたのは、儀礼的な意味よりも少しでも恐怖を和らげてあげる為だった。
その行為が、私の方の箍を外した。
初めて彼女を見た時、この身を支配した衝動…抗えないあの波濤が今また沸き起こり、心臓から手足の末端まで行き渡る。
異変を悟ってか、彼女が私の中で震える。
固く閉ざされた彼女の唇を、舌で無理矢理割って突き入れた。
ぴちゃ。
そんな音がきこえたような気がした。
あは。こんにちは、妹ちゃん。
舌で彼女の歯の裏をなぞっていく。ぬめぬめと温かく濡れ、でこぼこした上顎の肉を抉るように愛撫する。
唇を吸う。
肉と肉の狭間に沸く液体をすする。
両腕の中の妹ちゃんの身体が、羞恥の為火照るのを感じた。
そのまま捕らえた舌を、私の口の中まで引き込む。
舌まで吸い込まれ、彼女は混乱した。
私は口内に入った自分のものではない柔肉を、ひたすらに吸い立てた。
私の背中に回された妹ちゃんの手が、弱々しくそこを掴む。
許して欲しいの?妹ちゃん。
だーめー。
私は舌の裏側…繊細に出来ているその場所を、自分の舌先でねとりとこすり上げた。
妹ちゃんの肌がその刹那、熱病に等しい温度を宿した。全ては私の手で無理矢理呼び起こされたもの。
陰惨な喜びに、心が踊るのを感じた。
長い時間をかけて口内を味わった後、ようやく唇を離す。
唾液の名残りが糸を引いて、橋を架けた。それを舌先で舐めとる。
荒く、大きく息をつく妹ちゃん。その瞳は、まだ、どこか別の世界を彷徨っていた。
セックスの経験がない妹ちゃんには、ちょっと過剰だったかな?
え?なんで知ってるかって?
ひみつー
首筋に口を付けて、汗を吸ってあげる。
そのまま皮膚を、肉を吸って痕跡を残す。
真っ白な肌に手を這わせ、そう大きくもない胸の膨らみにたどり着く。そこを掌で包み込んで、軽く弄んだ。
超すべすべ。うらやましいなー
桃色の尖端を指の腹でなでる。妹ちゃんが声を押し殺して震えてるのを感じた。
ねえ、気持ちいいー?
あ、そう。
ふーん。
嫌悪感を露わにする妹ちゃんにはお構いなしに、私は彼女の制服のスカートをめくり下着をずり下ろした。
お会いするのは二回目かなー?
こんにちは、お兄さん。
妹ちゃんが何かうるさく言ってるけど、気にしない。
私は、お兄さんを唾液で湿らせた口の中に含んだ。
舌と歯を使って愛撫する。
ぷりぷりした亀頭を唇でゆっくりと味わう。血管にそって舐め上げる。鈴口は舌先で軽く触れる。
ひもひいいー?おひーひゃん。
…。
…妹ちゃん。しねはひどくないー?
妹ちゃん、そんなえっちな顔で言われても説得力ないよー?
ほんとはもっとして欲しいんだよね?
だって、おち◯ち◯生えてるもの。
妹ちゃんがえっちな気持ちにならないと生えてこないんでしょー?
…なんでえっちな気持ちになってるの?
お兄さんのこと、考えてるからー?
あは。
またおっきくなったねー。
お兄さんにまた会える事想像して、おっきくしてるのー?
お兄さん、お兄さん、お兄さん。
あはは。
すっごいピクピクしてるー。
かわいい、妹ちゃん。
あはははははははははは。
とりあえず>>1のかいた他のを教えてほしい
雁首から裏筋にそって鈴口へ、ゆっくりと舌を這わせる。
口をすぼめ、口腔の内側全体を密着させつつ、尖端を何度も何度も舐め回す。
横笛を吹くように幹を咥え、両手で亀頭と睾丸を愛撫しつつ唇を上下させる。
喉を広げ、雁首の奥まで深々と呑み込む。
ぷは。
えへ。挿れたいなぁー
いいでしょ?妹ちゃん。
妹ちゃんがほしいの。
お兄さんじゃなくて、妹ちゃんが。
初めて見たときから。
教室で初めて会ったときから、妹ちゃんがほしかった。
ほしいほしいほしいほしいほしいほしいほしいほしいほしいほしいほしいほしいほしいほしいほしいほしいほしい。
妹ちゃんがほしい。
◆
兄貴の部分を口で蹂躙され、冷たい感覚が背筋を走る。
戦慄く身体を制御するのは、不可能だった。
親友に犯されている。
その事実に、嫌悪感と針を飲むような呵責の悲しみが私を襲う。
友を、優しい友をこんな風にしてしまったのは、他ならぬ私なのか?
ごめん、ごめんね、友。
ごめんなさい。
友が衣服を解いた。
無防備な姿で、私の上に跨ろうとする。
やめて。
反射的に制止するも、返答はない。
もはや私の声が聞こえているのも疑わしかった。
肉と肉が、わずかに触れ合う。
微妙な交渉が性感を煽る。
とちらの発とも知れない粘液が、間隙に糸を引く。
友の体から力が抜け、体重が落ちてきた。
肉の尖塔が秘洞にめり込み、引っかかって、一気に奥へと侵入する。
あぁ、兄貴が。私の兄貴が。
食べられちゃった。
◇
ゾクゾクと背筋を駆け上る、肉が満たされる悦び。
愛する人の、熱く猛々しいものに、最奥を犯される感覚。
子供の頃に肉体に刻み込まれ、それ以来ずうっと空っぽのまま疼き続けていた暗く淫らな空隙を、それは一気に満たし、そしてまったく別のものに作りかえていく。
えへへ。入っちゃったー
どう?あったかい?
久しぶりだからさー私もー
すごい。あいつらとは違う。
妹ちゃんとこうやって繋がってるだけで、私は幸せだよー。
あは。そうだったねー。
おち◯ち◯はお兄さんのだったっけー。
…関係ないよ。
私は今、『妹ちゃんと』セックスしてるの。
余計な事言わないでくれる?
妹ちゃん、動くよー?
あは。すごい。気持ちいい。
すごいすごいすごい!!
あははははははははは。
気持ちいい?妹ちゃんも気持ちいい?
あはははははははははははははははははははははははははははははは。
…やん。やわらかくなってきちゃったー
なんで?
私、ヘタ?
やめて。そんな顔しないで。
私を見捨てた、あいつらと同じ顔をしないで。
えっちな気持ちが足りない?
おち◯ち◯、消えちゃうの?
…
いい事思いついちゃったー
妹ちゃん、ドラムセットに座って?
大丈夫、だいじょーぶ
私にまかせて?私が全部してあげるー
そうそう、そのまま…
ほら、妹ちゃんの大好きなドラムだよー
叩いてたらえっちな気持ちになっちゃうドラムだよー
えへへ。また、挿れちゃうね?
えへへへへへへへへへへへへへ
すごいすごい!
んっ、さっきよりもっ、おっきい!
バスドラッ!バスドラ踏んでッ!?
妹ちゃん!ドラムッ、叩いてっ
ねっねっ!?叩いてっ!?
あはははははははははは!!
すっごい!すごい!すごい!
私っ!わたしもっ、ギター、弾くねっ!?
さっきの、んっ、天国への、階段のっ!
ギターソロッ!弾くからねっ!?
~♪
あはは!あははははは!!
楽しいねっ!妹ちゃんっ!
セックスって!!音楽って!!
楽しいねっ!?
ロックンローーーーール!!
あははははははははははははははははははははははははははははははははははは!!!!!!!!
◆
そして私は射精した。
友の中に、兄貴の分身を解き放った。
妹「…」
友「And she's buying a stairway to heaven...♪」
妹「…」
友「気持ちよかった、ねー」
妹「…」
友「好きだよ。妹ちゃん」チュ
妹「嫌い」
友「…」
妹「あんたなんか、大っ嫌い」
友「そっかー」
妹「…」
友「あはは。フラれちゃった、私」
妹「…」
友「でも、安心してね?」
友「お兄さんはちゃんと産んであげる」
妹「…」
友「妹ちゃんに、ちゃんと会わせてあげるねー」
それから友とは会っていない。
学校をやめたらしい。
実の父親と兄にレイプされ、妊娠したという噂が流れてきた。
もう、私にはどうでもいい。
一度だけ友からラインがきた。
ちゃんとあの時受精していたらしい。
十月十日たって、出産したら連絡するとだけ書いてあった。
それから私は、無味乾燥な日々を過ごした。
〈一年後〉
友「お久しぶりー」
妹「…」
友「お久しブリトニー」
妹「…」
友「髪伸びたねー」
妹「…うん」
友「もうドラムは叩いてないの?」
妹「うん」
妹「今、どこに住んでるの?」
友「んー?どこだっていいじゃん」
妹「…あんたが、家で虐待受けてたって噂が」
友「あは。そんなの真にうけてんのー?」
妹「ほんとなの?」
友「…どっちだっていいよー」
妹「あんた、だってあの時」
友「私はねー」
友「妹ちゃんに愛してほしかったの」
友「それだけだよー」
友「初めてクラスで一緒になってさー」
友「席がとなりで、初めて喋ったときにすぐわかったよー」
友「『ああ、この子は私と一緒だ』って」
友「何か大切なものを奪われて、世間を憎んでる」
妹「…」
友「日常生活的な静謐と、秩序の感覚」
友「それが身に染み付いて、他人どもと一緒になっていくのに耐えられないでしょー?」
妹「もう、どうだっていいよ…」
友「そうだねー」
妹「…」ギュ
友「!」
妹「ごめんね、あの時嫌いだなんて言って」
友「いいよーそんなのー」
友「私が悪いんだからー…」
妹「…」
友「私が、間違えたんだよね…?」
妹「友は、愛し方がわからなかっただけだよ」
友「…」
妹「あんたは、何も悪くない」
友「っ!ごめん、ごめんね…」
友「妹ちゃん…ごめんなさい…」
妹「うん…うん」
友「お兄さんに、会わせてあげるねっ」
妹「ほんとう?」
友「うんっ」
友「すっごくかわいいんだから!」
友「ほらー!」
友「妹ちゃんによく似てるねー」
私は、友の腕に守られた兄貴の顔を覗き込んだ。
兄貴は真っ赤な顔をしていたが、呼吸をしているのかどうか判然としなかった。
窒息しかけているような印象。
私は恐慌にとらわれて、兄貴を揺りたてた。
瞬間、兄貴は私の指にかみつきそうに口腔をいっぱいに開いて、信じがたいほどの大声で泣き喚きはじめた。
ほんの一センチほどの糸切れのように硬く閉じた眼はまったく乾かせたまま、小刻みに震えながら、果てしなく泣きたてた。
友「妹ちゃんはもう大丈夫だねー」ボソ
妹「え?」
友「んーん!何でもない」
友「妹ちゃん、もうすっかりお母さんの顔だねー!」
私は、抱いている兄貴の瞳に自分の顔をうつしてみた。
新しく生まれ変わった兄貴の眼の鏡は、澄みわたった深いにび色をして私をうつしだしたが、それはあまりにも繊細で、私は自分の顔を確かめることができなかった。
家に帰ったらまず鏡をみよう。
そう私は思った。
おわりです。
ありがとうございました。
色々謎と言うかよくわかんないところあったなぁ…
途中の夢の部分は?
未来の妹を暗示していたってこと?
最後までマジキチなのかシリアスなのか分からなかったww
最初から一気読みしなおして考察するか
乙
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