男『俺の幼馴染は声が出せない』 (35)
男「………z」ウトウト
幼馴染「…………」ススーッ
ゴスッ
男「ってぇ!!!」ガバッ
幼馴染「!!」ビクッ
男「幼馴染!!起こすのはいいけど本の角はやめろって言った、ろ……」キョロキョロ
クラスメイト1「」キーン
クラスメイト2「うるせえ!」
クラスメイト3「漫才にしても声デカ過ぎだろ!」
男「わ、悪いみんな!!」
「いいよー気にすんなー」 「大丈夫ーびっくりしただけー」 「リア充爆発しろー」
男「おい三番目ぇ!」
ゲラゲラゲラ
ザワザワ……………
男「ったく…」
幼馴染「」チョコンッ
男「あぁ、そうだ。なんか用だったのか?」
幼馴染「!」スラスラスラ
『英語の先生が放課後職員室に、だって』
男「あー………授業寝過ぎたか……」
キーンコーンカーンコーン
男「お、もうそんな時間か。幼馴染も席に戻れよ」
幼馴染「」コクリ
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男(俺の幼馴染は声が出せない)
男(小さい頃に色々あったから)
男(だけど、あんまり関係ない。だって俺は耳が聴こえづらいしな)
男(まあ、声が出せないからって暴力的な手段に出るのは勘弁して欲しいけどな……)
英語先生「おい、男」
男「うぇっ!?」
英語先生「つぅっ」キーン
男「あ、すんません・・・」
英語先生「ちゃんと話を聞いとけばかもん」
男「えーと、進路の話でしたっけ?」
英語先生「そうだ。お前だけまだ出してないからな」
男「マジすか……幼馴染にまで差を付けられてる………」
英語先生「幼馴染はなかなか面白い進路希望だったな」
男「へぇ、そうなんですか?」
英語先生「ああ。気になるなら自分で聞いてみろ」
男「そうします。あ、自分の進路希望は明日には出せると思うんで」
英語先生「そうか。なら明日の朝のHRだな」
男「はい、お願いします」
ガララッ
英語先生「………叶うかは別として、本当に面白い進路だ」
ペラッ
''幼馴染''
''進路希望''
''小説家''
続きは明日の夜か何かに
終わりは漠然と決まってますがはっきりはしてないのでダラダラ進めていきたいと思います
超期待!
耳が聴こえにくい=適切な音量が判断できないから声が大きくなってしまう、んだっけ
投下しますー
ピシャッ
男「………」スタスタ
男(進路っつってもなぁ)スタスタ
男(この田舎じゃあ農家になるか役所勤めか)スタスタ
幼馴染「………!」タタタッ
男(幼馴染はやっぱ実家の酒屋継ぐのかねぇ)スタスタスタ
幼馴染「………」クイクイ
男「!」クルッ
幼馴染「」スラスラ
『先生との話は終わったの?』
男「」スラスラ
『終わったよ』
幼馴染「!」パァッ
『なら、一緒に帰ろう?』
男「」コクリ
幼馴染「♪」ニコニコ
~畦道~
男「」テクテク
幼馴染「」テクテク
農家「おぉ、男に幼馴染!帰り道デートかー!」
男「!?」ブンブン
幼馴染「!!」カァッ
農家「照れるな照れるなー!はっはっはー!」
男「照れてねーし!!!!!!!」
幼馴染「!!」キーン
男「あ、悪い………」
幼馴染「」フルフル
『大丈夫だよ』
男「本当に?」
幼馴染「」ニコッ
男「………そっか」ニコ
農家「なーに見つめ合ってイチャイチャしてんだー!こっち来てちょっと手伝えー!」
男「あんたにゃ息子がいるでしょーが!もう帰ってきてるんだろ!?」
農家「あいつは今必死こいて牛の世話してるわ!」
男「手が足りないの自分のせいじゃねえか!………ったく」
幼馴染「」クイクイ
男「ん?あぁ、手伝いに行くよ。幼馴染は先帰っときな」
幼馴染「」ムスッ
『私も手伝う』
男「いや、いいよ。制服汚れたら困るだろうし」
幼馴染「」ムスーッ
『今日体育あったの忘れてるの?』
男「あぁ、そっか」
男「なら、さっさと終わらせようぜ」
~学校、職員室~
ガララッ
???「失礼します」
英語先生「あぁ、君が3年生次から転入する女さんだね?」
女「はい、よろしくお願いします」ニコッ
英語先生「じゃあこの書類に印鑑と~」
英語先生「来年度からよろしくね」
女「はい、よろしくお願いします」ペコッ
ガララッ
ピシャッ
女「…………」
「…………馬鹿みたい」
少ないですがここまでで。
少しだけ舞台設定
・田舎の高校
・男達は2年生
・小、中、高と概ね同じメンバー
・なので男や幼馴染に対してかなりわかっている
・めっちゃ仲いい
って感じですね。
男や幼馴染の細かい設定は明日の夜の投下の後に置いて行きたいと思います
ハッピーエンドが良いなあ
ハァァァァァァァァァァァァァア………………YO
男「…………」ヘトヘト
幼馴染「」グッタリ
農家「おう、二人ともありがとうよ!疲れただろうし家で飯食って帰れや!」
男「………ワカッタ」ボソッ
幼馴染「」コクリ
農家「なんだぁお前ら!元気がねぇぞ!?」
男「誰のせいだよ………」ピクピク
農家「知らないな!」ガハハ
・
・
・
・
・
農家「じゃあかみさんに準備してもらって来るからよ、今のうちに連絡したりしとけ」
男「あいよ」
幼馴染「」スラスラ
『わかりました』
男「ふぅ、久々にあんなこき使われた・・・」スマホイジリ
幼馴染「」コクコク
『明日絶対筋肉痛になっちゃう……』
男「ま、友の母さんの飯はめちゃめちゃ美味しいしそれを考えたら全然おっけーだな」
幼馴染「」ニコッ
『うん!』
ガララッ
友「………」フラフラ
男「!?」ビクッ
幼馴染「!!」ドキッ
友「おぉ、男に幼馴染か………」ユラリ
友「お前らもこき使われたのか……?」ユラユラ
男「お、おう。それよりお前大丈夫か?」
友「辛い」パタッ
男「と、友ぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」
幼馴染「!!」
ガララッ
農家「うるせえっ!連絡はちゃんとしたのか!?」
男「あ、すんません。連絡はちゃんとしておきました」
幼馴染「」スラスラ
『私もしました』
友「俺はする必要ないな」ムクッ
農家「お、帰ってたのか。仕事はちゃんと終わらせてきたか?」
友「ん、一応な」
農家「ならよし。もうすぐで飯だからな」
農家「それじゃ、いただきます」
男友農家嫁「いただきます」
幼馴染『いただきます』
幼馴染『あ、この煮物すごく味が染みてて美味しいです』
農家嫁「本当?良かった。後でレシピ教えてあげるからね」
幼馴染『ありがとうございます!』
農家嫁「いいのよ。だって………」コソコソ
農家嫁「男君に美味しいもの食べさせてあげたいでしょ?」コソコソ
幼馴染「!?」カァッ
農家嫁「他のレシピも教えてあげるからね」コソコソ
幼馴染「」カオマッカ
男「何話してんだろな?」
友「あーはいはいごちそうさまごちそうさま」
男「まだいつもの3分の1も食ってないぞ?」
友「そういう事じゃねえ」
ワイワイ
カチャカチャ
農家「ごちそうさまでした」
男友農家嫁「ごちそうさまでした」
幼馴染『ごちそうさまでした』
農家「そういやぁな」
友「ん?」
農家「○?の爺さんが住んでたとこあるだろ。亡くなってから空き家になってたとこ」
男「あぁ、あそこ」
農家「あそこに引っ越してくる家族が居るんだってよ」
幼馴染「」
『こんな田舎に珍しいですね』
農家「なんでも嫁さんが酷い喘息持ちらしくてな。田舎で療養を勧められたらしい」
男「なるほど」
農家「んで、お前ら三人と同じくらいの娘さんがいるんだとよ」
友「可愛いの?」ガタッ
農家「知るか。まぁ転校してくるらしいからな。仲良くやれよ」
男「うーい」
幼馴染「」コクリ
友「可愛いのか可愛くないのか、それが問題だ」
またこんだけかよ!とか言われそうですがここまでです
最後に男たちの説明を
男
・高校2年生。
・突発性難聴によりかなり耳が聴こえにくいため補聴器を使っている。
・そのため驚いた時や怒った時のボリューム調整が出来ない
・高校の中ではリーダーシップを発揮し、クラスの中心的な人物
女
・高校2年生。
・小さい時にあったとある事のトラウマから声が出せない。
・学校ではマスコット的な扱い。
・小さい、可愛い、大人しいの三点セットで高校の誰からも好かれている。
友
・高校2年生。
・可愛い女の子が大好きでちょっと正直なだけの普通な男子。
・クラスでは盛り上げ役と言う名のいじられ役。
農家さん達は男の親が出てきた時にまとめて紹介します・・・
ではまた明日の夜に
投下しますー
男「」フリフリ
『じゃ、また明日な』
幼馴染「」フリフリ
『うん、また明日』
カララララッ
幼馴染「」スタスタ
幼母「おかえりなさい。農家さんから話は聞いてるから先にお風呂はいっちゃいなさい」
幼馴染「」コクコク
幼母「よろしい」
幼馴染「!」ハッ
『その前に報告だけしていい?』
幼母「………そうね、いいわよ」
幼馴染「」コクリ
幼馴染「」スーッ
遺影『………』
幼馴染「」パラッ
『ただいまお兄ちゃん。今日は友くんの家の畑仕事を手伝ってきてとても疲れたけど、美味しいご飯をご馳走してくれて充実した一日でした』
幼馴染「………」
『男は今日も先生に呼び出されて何か話していました。小さい頃から何も変わってません』
幼馴染「」カァッ
『でも、ふとした時に心配してくれたりするので変わらず優しくて、とても嬉しくなります』
幼馴染「」ニコニコ
『そんな一日でした。また明日も報告するね』
幼馴染「」パタンッ
幼母「終わった?」
幼馴染「」コクリ
幼母「そう。ならお風呂に入っちゃってね」ニコッ
幼馴染「」ニコッ
『はーい!』
ガラガラガラッ
男「たでーまー」
父「おう、おかえり」
男「あれ、母さんは?」
父「幼馴染ちゃんのお父さん、農家さん夫妻と居酒屋だ」
男「あー、あのうわばみ三人が揃って行っちゃったかぁ……女友達、ご愁傷さま………」ナムナム
父「ははは………」
男「んで父さんは呑めないからぼっち、と」
父「やかましい。風呂湧いてるからさっさと入ってかい」
男「うーい」
ピシャッ
父「………あれも大きくなったなぁ。あえて聞かんかったが送ったから遅くなったんだろうし」
父「変わったこともあったが変わってない事を喜べるのは父さん嬉しいぞ………」シミジミ
男「父さん、タオル母さんの分も出しとく?」
父「ぬおっ!?」ビクッ
男「何びっくりしてんだよ………」
父「す、すまんすまん。出しといてやってくれ」
男「ういうい」
男「あ、そうだ」
父「ん?」
男「風呂上がったらちょっと話あるから」
父「わかった。まあとりあえずゆっくり入って来なさい」
男「ん………」
親の設定落として終わります
父
・役所勤め。
・かなりおおらかで男が難聴になってからも変わらず接している
・お酒が呑めない
母
・役所勤め。
・かなり言いたい事を素直に言うストレートなタイプ。
・うわばみ。
・好き勝手言う相手は選んでいる、らしい
幼母
・商店経営。
・どんな時でもどっしり構えたおかん体質。
幼父
・商店経営。
・ヘタレだけど言う時は言うタイプ。
・ちょっと、いやかなり抜けている
農家
・農家兼酪農家。
・我が道を行く、を地でやっている人。
・でも皆からの支持は厚いので地域のまとめ役的存在。
農家嫁
・農家兼酪農家。
・料理がとても上手く男が喜ぶコツを知っている。
・地域の子供はみんな私の娘と言い、誰とも同じように接する。
いつも量が少なくてすみません。
集中力があまり持たないので短期間に纏めた物を添削するとこれくらいになってしまうんです・・・
投下しますー
男「ふぅ……」ガララッ
父「おぉ、上がったか」
男「ん」
父「で、話って?」
男「いやー、進路についてなんだけどさ。3年にむけて1回集めるらしいんだけど」
父「ふむ?」
男「特にやりたい事とかないからさー」
父「あぁ、なるほどな………」
父「まぁ、俺からは特に何も無いよ」
男「え?」
父「やりたいことがあるなら金は出せるだけ出してやる。やりたい事をやればいい」
男「………ありがとう」
父「まあ、そんなに出せんけどな!」ハハハ
男「わかってるよ」
父「それだけか?」
男「うん、ありがとう父さん」
男「自分がやりたい事、探してみる」
女「……」イライラ
女父「これからはここで暮らす事になるけど、母さん、体は大丈夫?」
女母「うん、空気もいいしすごく心地いいわ」
女父「そうか、良かった」
女父「女も、こっちの学校で上手くやれたらいいな」
女「っ……はい」ギリッ
女父(………)
女母「さ、いつまでも外に居ないで家に入りましょう?少し寒いわ」
女父「うん、そうだね」
女「」コクリ
風引いたみたいで頭がぼーっとしてきたので今日はここで切ります……
明日の夜は少し量を増やしてお届けしたいと思いますー
このSSまとめへのコメント
良さげなss見つけたと思ったら序盤終わってもねえじゃん