【ミリマス】美希「ハニーが構ってくれないの!!」 (48)


星井美希(以下、美希) 「むぅ……」

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伊吹翼(以下、翼) 「どうしたんですか、美希先輩?なんか怒ってます?」

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美希 「ハニーが最近、ミキに構ってくれないの……」ムスゥ

翼 「えー?でも、いっつも美希先輩、プロデューサーさんに声掛けに行きますよねー?」

美希 「最近は行けないの。いっつも他の子が一杯いて……」ショボン

翼 「あれ?そうなんですか?」

美希 「そうなの!ハニーもハニーで鼻の下伸ばしてるし……」

美希 「……もう、ミキ要らない子なのかな」シュン

翼 「落ち込んでる美希先輩もカワイーですよ!」


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美希 「なんか翼に言われても、あんまり嬉しくないの」シレッ

翼 「ひっどーい!ホントの事言ってるだけじゃないですか~!」

美希 「……アハッ、それでもちょっぴり元気でたの!ありがとね、翼!」

美希 「……じゃ、早速……」スッ

翼 「?美希先輩、何する気なんですか?」

美希 「ミキはいつもみたいにアタックしようとしてるだけだよ?待っててね、ハ――」

翼 「うーん、でもプロデューサーさんって美希先輩に飽きちゃったんじゃ――」

美希 「ど、どういう事なの翼!」ガシッ

翼 「あぅあうゆ揺らさないで下さぃいい」ブンブン


翼 「え、ええっとですね?美希先輩って、いっつもプロデューサーさんにグイグイいってるじゃないですか」

美希 「当然なの!」フンス

翼 「それで……プロデューサーさん、耐性がついちゃったんじゃないかなーって」オズオズ

美希 「…………」

翼 「美希先輩?」

美希 「うう……そういえば、最近ハニーの雪歩を見る目がやけに優しかった気がするの……」ウルッ

美希 「……よし、決めたの!翼、ちょっと手伝って!」

翼 「えー?じゃあ、一緒に今度何処か行ってくれますかー?」

美希 「上手くいったら、おにぎりでも、いちごババロアでも、キャラメルマキアートでも何でも奢ってやるの!」

翼 「本当ですかー?やったー!美希先輩太っ腹!」

美希 「……乙女に太っ腹は酷いの、翼」ガックリ


―――――

プルルルル

ミリP(以下、P) 「ん、あずささんから……」ピッ

P 「俺です。どうかしましたか?仕事先で何かトラブルでも?」

三浦あずさ(以下、あずさ) 『あ、あのぅ……また、道に迷ってしまって』シュン

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P 「……」チラッ

P 「時間はまだ余裕があるので大丈夫です……どこにいるかって分かりますか?」

あずさ 『ええと、待っていてくださいね……』チラリ



あずさ 『ええと、コンビニがあって……公園も見えます』

P 「はい、はい……」メモメモ

あずさ 『それに……あっ、さくらテレビも見えますね!』

P 「さくらテレビですか?っとなると……」

P 「……はい、場所の目安がつけられました。すぐに向かうので、そこでじっとしててくださいね!」

あずさ 『はい、お待ちしてます~』プツッ

P 「……さて。音無さん、少し出てきます!」バッ

音無小鳥(以下、小鳥) 「……私も、プロデューサーさんに迎えに来て欲しい……」ショボーン

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―――――

美希 「あずさ、ずるいの!」

翼 「迷子ですか~……どうします、美希先輩?」

美希 「参考にしたからにはカツヨウしなくちゃ損、なの!」

翼 「さっすが美希先輩です!」

―――――

P 「ふぅ……ただいまです」

小鳥 「おかえりなさーい……あずささん、どうでした?」

P 「はい、見当つけたところに居てくれたので、特に問題はなかったです」

小鳥 「それは良かったです!」

小鳥 「……どうやって探し当てたんですか?」



P 「昔からやってて、こういうのは慣れましたから」ポリポリ

小鳥 「流石、敏腕プロデューサーですね!」

P 「はは、ありがとうございます……」

P 「でも珍しいな……」

小鳥 「珍しいって、何が珍しいんですか?」

P 「あずささん、最近は道迷わないんですけど……今日は久しぶりの迷子でしたね」

小鳥 「……ん?何か嫌な予感がするピヨ」

小鳥 「すみません、それはどういう……?」

P 「え?ああ、昔は本当によくどっか行っちゃってて……探すのには手間取ってたんですけど」

P 「最近は、大体どこにいるのかすぐ分かるように教えてくれるんですよ」ハハハ



小鳥 「……それで?」

P 「まぁ、探す分の時間が空いたんで……少しお店に入って、お茶してから送ってきました」

小鳥 「……それ、デートですよね?」

P 「何言ってるんですか、デートなわけ」

小鳥 「デ・エ・ト!で・す・よ・ね!?」ギロッ

P 「もう!あずささんは本気で困ってたんですよ!?音無さん、疑いすぎです!」ピシャリ

小鳥 (プロデューサーさん、あっさりと騙される体質なのね……) 

P 「……ところで、美希は?今日、この後レッスンがあったと思うんですけど……」チラチラ

小鳥 「あ、美希ちゃんなら……」



prrrr

P 「ん、電話か?」ピッ

P 「はい、もしもし」

美希 『ハニー!』

P 『美希か?おい、今どこほっつき歩いてるんだ。もうすぐレッスンの時間だぞ」

美希 『そ、それが……道に迷っちゃったの』

P 「何?お前、レッスンだってのに外出しちゃったのか……」

P 「まぁいい、今何処にいるんだ?」

美希 『あのね……』

翼 『おいしースイーツのお店ですよ!』

P 「翼!?お前まで迷ったのか!」

翼 『えへへ~』


美希 『ご、ゴメンなさいなのハニー……ミキの事、探しに来てくれる?』ウルウル

P 「ああ、待ってろ!今すぐ駆けつける!」

美希 『!アハッ!ハニーはやっぱりハニーなの!じゃ、GPS送るね!』プツッ

P 「……はい?」

小鳥 「GPS……?」

P 「位置情報って事じゃないですかね……っと、なんかきた」

P 「…………」

小鳥 「どうかしたんですか、プロデューサーさん?」

P 「ああ、いや……この現在位置、事務所からすっごい近いなって」

小鳥 「……あっ」

P 「まったく、何考えてるんだ美希の奴……」

P 「すみません、また出てきます」ダッ

小鳥 「……今日は、私一人で仕事片づけちゃおうかしら?」シュン


―――――

P 「確かこのへん……だったか?」

美希 「あっ、ハニーなの!ハニー!」フリフリ

P 「おい美希!お前、人前でハニーはやめろって!」ダッダッダ

美希 「ご、ゴメンなさいなの……」シュン

翼 「プロデューサーさん、遅かったんですね?」

P 「翼も……なんでここに?お前も迷子になったのか?」

翼 「はい、迷子になっちゃいました~!」

P 「……の、割には随分と寛いでるな?」

翼 「そうですか……?あ、プロデューサーさんも欲しかったんですか~?」

P 「要らないよ、そんなパフェ……」

美希 「は……じゃなくて、プロデューサー!こっちに座って、なの!」ポンポン

P 「えっ、でもレッスンがさ……」

美希 「良いから!座って!」グイッ


P 「お、おう……?」

店員 「お待たせしました、ご注文のキャラメルマキアートといちごババロアになります」

美希 「ありがとうなの!」

美希 「さ、ハニー?」スッ

P 「……えっ?」

美希 「あーん、なの!」エッヘン

P 「……何がなんだかわからないし、ハニー呼びはよせって」

美希 「でも、あーんさせあってるならハニー呼びの方が自然だって思うな」シレッ

P 「そ、それはそうだが……なんでまた食べさせようとしてるんだ?」

美希 「ハニー、いちごババロア食べた事ないでしょ?いっつも、ミキにぜーんぶくれるし」

P 「まぁ、あんまり甘いのは食べないからな……」

美希 「……いっつも、春香のお菓子美味い美味い言いながら食べてるよね?」ジトー

P のワの


美希 「だから、今日はおすそわけなの!さ、ハニー?あーん」スッ

P 「仕方ないな……あむ」パクリ

美希 「どーお?」

P 「……あれ、意外といけるな」

美希 「むぅーっ!意外とって、ひど過ぎるの!」プクー

P 「ははは、ゴメンゴメン」

P 「……気に入ったから、もう一口貰えるか?」

美希 「!はいなの!」スッ

P 「ぱくっ……うん、美味い!」

美希 「えへへ……こうやってると、本当にコイビトみたいなの……」テレテレ


翼 ムー

P 「じゃあ、そろそろ……」

翼 「プロデューサーさん!私の事、無視しないでくださいよ~!」

P 「つ、翼!?」

翼 「私のパフェも……はい、あ~ん♪」

P 「つ、翼まで!」アセアセ

翼 「えー、美希先輩にはやったのに~!」

翼 「……だめぇ?」ウルウル

P 「……ダメじゃない」

翼 「やったー!じゃ、あ~ん!」

P 「……レッスン、間に合わないなこれ」


―――――

P 「ただいまです……」

小鳥 「おかえりなさーい……プロデューサーさん、遅かったですね?」

P 「まぁ、わがまま娘二人に付き合ってまして……」

小鳥 「……さ、律子さんに電話しないと」

P 「ちょっと待てピヨ助、いったい何を想像した?」

小鳥 「勿論えん」

P 「そんな単語事務所で言っていいわけないでしょ!?わきまえてください!」

小鳥 「じゃあ、なんで女の子二人とデートしてるんですかぁ!」

P 「……そりゃ、アイドルの息抜きに付き合うっていうか」

小鳥 「羨ましい……今度、私とも行ってくださいね!」

P 「はいはい……」


―――――

美希 ムー

翼 「み、美希せんぱーい」アワアワ

美希 「ハニーにあーんするのは美希の役目なのにー」プクー

翼 「ご、ごめんなさいぃ……」

美希 「……いいの、手伝ってもらってるし」

美希 「あそこのパフェ、美味しかった?」

翼 「はい!それはも~あまかったです!」キラキラ

美希 「それなら良かったの。じゃあ翼、もう少しだけ手伝ってくれる?」

美希 「ハニーに、もっと構ってもらいに行くのー!」

翼 「おー!」グッ


―――――

望月杏奈(以下、杏奈) 「あ……プロデューサー、さん……」ヒョコ

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P 「杏奈?どうした、休憩時間だろ?ゆっくり休んでて良いんだぞ、次の時間まで結構空いてるしな」

杏奈 「それが……これ、お願いしようと思って」スッ

P 「ゲームか?ああ、この前やってたやつだな」

P 「続きやるのか?」

杏奈 「うん……杏奈、この続き……一緒にやりたいなって、思ってたから……」

杏奈 「プロデューサー、さん……ダメ?」ジッ

P 「ああ、構わないぞ。アイドルのリフレッシュに付き合うのも業務って言えばいいし」




杏奈 「……大丈夫、なの?」

P 「ま、大丈夫じゃなくても押し通すさ」シレッ

小鳥 「杏奈ちゃーん、私も混ぜてー!」

杏奈 「こ、小鳥さん……」

P 「音無さん、杏奈が怯えてるじゃないですか」

小鳥 「怯えてるんですか!?ね、ねぇ杏奈ちゃん……ダメかなぁ?」

P 「一回り位したの女の子にこびぐぉおおッ!?」ビクッ

杏奈 「いい、よ……小鳥さん、頼りになるから……」

小鳥 「頼りになるお姉さんがいれば百人力ですよー!じゃ、早速行きましょうか!」


―――――

美希 「ゲーム?杏奈はホント、ゲームが好きなんだねー」

翼 「美希先輩はゲームとかやらないんですか?」

美希 「ミキの家には一応あるけど……あんまりやらないかな」

美希 「やってるうちに眠たくなってきちゃうの……あふぅ」

翼 「じゃ、じゃあどうします?やっぱり、参考にしないで直接……」

美希 「焦っちゃダメなの翼。人間、焦る時こそ落ち着けってミキの大好きなハニーが言ってたの」

翼 「そ、それはそうですけどー……」アセアセ

美希 「ゲーム……そうだ、アレがあったの!」ティン

翼 「美希先輩?」キョトン

美希 「翼、良く考えてみるの。ミキ達の強みってなんだと思う?」

翼 「えーっと……あっ、体つきが他の子より大人っぽいです!」ビシッ

美希 「正解なの!それを、アピールしていけば……!」メラメラ

美希 「翼、ちょっと待っててほしいの。ハニーが鼻の下伸ばしたら、トツゲキして構わないから!」

翼 「イェッサーです、美希先輩!」


―――――

杏奈 「……そこ」カチカチ

小鳥 「…………」カチカチ

P 「こえーよガチ勢……あっ」

P 「クソぅ……すみません、やられちゃいました」

小鳥 「仕方ないですよ、ここのボスも強いって噂ですし」

杏奈 「……じゃ、もう一度」スッ

P 「……っと、ダメだ杏奈。もう時間だな」

杏奈 「えっ……」ショボーン

P 「ま、時間が空いたらまた付き合うからさ。レッスン頑張ってきてくれよ」

杏奈 「……分かった。杏奈……頑張って、くるね」フリフリ

P 「おう、頑張れ!」


小鳥 「杏奈ちゃんも素直に誘ってくるようになりましたねえ」

P 「ええ……これなら、杏奈もリラックス出来るかな」

小鳥 「嬉しそうですね?」

P 「そりゃあもう。安心しました」

ガチャリ

翼 「プッロデューサーさ~ん」ピョコピョコ

P 「翼?お前、美希と一緒にレッスン行ったんじゃ」

翼 「それがー……」チラッ

P 「?」キョトン

美希 「翼―!お待たせなの!」

翼 「もー、遅いですよ!」プンプン

美希 「琴葉にも探すの手伝ってもらってたから……ごめんね?」


翼 「今度、買い物も一緒にいくって事なら許してあげます!」

美希 「モチロンなの、今度のオフね!」

翼 「やったー!」バンザーイ

P 「……あのな、美希?レッスンは?」

美希 「今からするの!でも、予定は自主レッスンだから……ハニーにもついてきて欲しいの!」

翼 「お願いしますよ、プロデューサーさーん」

P 「コラ、お前らあまり近くに……」タジ

美希 「……ダメ、なの?」ジッ

翼 「……ダメぇ?」ジッ

P 「……わ、分かった。行くよ」タジ

美希 「やったのー!善は急げ、なの!行くよ、ハニー!」ガシッ

P 「いや、そもそももっと早くからやれば良かったんじゃ」ズルズル

翼 「あっ、待ってくださいよ美希せんぱーい!」タッタッ

小鳥 「……仕事ぉ」ガックリ


―――――

美希 「はぁはぁ……着いたの!」

P 「ここか?もっと広いとこ使っていいって言っただろ?なんでまたここなんだ」

美希 「この部屋にしかなかったからなの……さ、ハニー!入って入って!」グイグイ

P 「なかった……?」トコトコ

ガチャリ

P 「…………」

翼 「わぁー!これの事だったんですね、美希先輩!」

美希 「ふっふーん、これならゲームでしょ?」

翼 「はい、完璧ですね!」

P 「……ツイスターゲーム?」

美希 「正解なのー!さ、ハニー?やるよ!」

P 「ちょっと待て、レッスンはどうした!?」

美希 「そんな小さい事、今は気にしなくても良いって思うな」ツーン


P 「いや、どうでもよくは……」

翼 「プロデューサーさーん……だめぇ?」ウルッ

P 「ダ・メ・だ!美希も早く……」

美希 「……はにぃ、ダメなの……?」ウルウル

P 「!?」ドキッ

P (い、いつの間にこんなに気弱な可愛さを……ッ!?) 

P 「…………」ゴクッ

P 「……仕方ないな」

美希 「!やったやったやったー!!」



美希 「じゃ、早速やるのハニー!翼、審判お願いね!」

翼 「はーい、任されちゃいました~!」

P 「っていっても、俺ツイスターゲームとか噂しか聞いたことないんだけど……」

美希 「大丈夫、ミキ達ちゃんと調べたの!ね、翼!」

翼 「はい、ちゃーんと私がルール覚えてますから!じゃあプロデューサーさん!まずは、裸足になって、向こうの丸をふんでくださ~い!真ん中の二つですよ!」

P 「丸?……ああ、黄色と青い奴?分かった」トコトコ

美希 「翼、ミキはどうすればいいの?」

翼 「美希先輩も裸足になって……こっち側の黄色と青の丸踏んでください!」

美希 「分かったの」スッ

翼 「じゃ、始めていきますからねーまずは……」


~~~~~

P 「……もう、限界なんだが」プルプル

美希 「つ、次はどうすればいいの翼……」ピクピク

翼 「えーっとですねー……プロデューサーさん、赤色に左手をおいてくださ~い!」

P 「赤!?くっそ、どういう体制になれば……」グイッ

美希 「は、ハニー……近いの」カァアア

P 「仕方ないだろ!……くっ」

美希 「は、ハニー……?」ジッ

P 「やめろ、見るな恥ずかしい!」カァアア

美希 「……はにーの顔、近いね」テレテレ


P 「そういう恥ずかしい事言うのやめろって……あ、やべっ」ガタッ

美希 「へっ?」キョトン

バタン ムニッ

P 「…………」

美希 「…………」

P 「……す、すまん。倒れちまった」

美希 「い、良いけど……手、離してほしいな……?」カァアア

P 「えっ?……あ、悪い!」バッ

美希 「べ、別にハニーだから良いの!」ブンブン

P 「そうは言ってもな……事故とはいえ、胸触っちゃったんだし」アセアセ

美希 「いいの!ちょ、ちょっと驚いただけだから……」

美希 「でも、ハニー?今度は、もっとムードがある時にしてほしいな!」


P 「わ、分かった!……あれ、分かって良いのか?」

美希 「約束だからね、ハニー!」ダキッ

P 「あ、コラ離せ!」

美希 「離さないのー!」ギュウウウ

翼 「…………」

ガチャリ

秋月律子(以下、律子) 「美希ー?おにぎりの差し入れよー?」

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P 「……えっ」ダラダラ




律子 「…………」チラッ

床に広げられたマット

抱きつかれてるプロデューサー

律子 「……何やってるんですか?」

P 「言い訳聞いてくれるんですか?」オズオズ

律子 「はい、納得するかは別ですけど」ニッコリ

P 「ジーザス……」

美希 「あ、あの律子……」プルプル

律子 「律子さん!」

美希 「り、律子、さん……あんまり、ハニーを怒らないであげてほしいな……?」

翼 「そ、そーですよ!」アセアセ


律子 「……二人とも、一緒に怒られる?」

翼 「遠慮しておきます!」ビシッ

美希 「……ハニーだけが怒られるなら」スッ

P (ダメだ、美希!ここは俺一人で怒られといてやるから!)ボソボソ

美希 (で、でもハニー!)ボソボソ

P (お前のプロデューサーを信じろって!)

美希 「…………」シュン

翼 「そ、それじゃ失礼しました~い、行きましょう先輩!」グイッ

美希 「あっ、ハニー……」ズルズル

P 「……さて」

律子 「まったく……プロデューサー殿は、いっつも美希に甘いんですね?」

P 「悪いか?」

律子 「あの子も先輩です。そろそろ、苦労させてもいい時期では?」

P 「違うね。あいつが俺のアイドルでいる限り、俺が盾になってやるのが俺の仕事だ」

律子 「……で?その仕事ほったらかして何してたんですかね?」ギロッ

P 「……す、すみませんでした」ガクブル


―――――

美希 「ハニー、大丈夫かな……」

翼 「だーいじょうぶですよ!律子さんが、本気でプロデューサーさんに怒ってるところ見た事ないですし!」

翼 「プロデューサーさんなら大丈夫ですって!」

美希 「……うん、そうだよね。ミキのハニーだもんね」コクリ

美希 「翼、今日はありがとうなの!おかげで、ハニーにいっぱい構ってもらえたの!」

翼 「お安い御用ですよ~!じゃ、早速約束の……」


最上静香(以下、静香) 「あ、翼!」

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翼 「うっ、し、静香ちゃん……」

静香 「こんな所で何してるのよ!今日は未来と私のレッスンが終わったら、三人で宿題するって言ってたでしょ!」





翼 「えぇー!でも、美希先輩とデートしたいー!」ジタバタ

静香 「文句言わないの!明日出さなきゃいけないんでしょ?」

翼 「うぅ……そ、それは先生にお願いするからぁ」ワタワタ

翼 「静香ちゃん……だめぇ?」ウルウル

静香 「ダ・メ!さ、行くわよ翼!」ガシッ

翼 「あー!し、静香ちゃん!服引っ張らないでってばー!」ズルズル

美希 「……ミキも宿題やらないといけなかったの」アセリ


―――――

小鳥 「疲れてきた……なんで今日は真面目にやらなきゃいけないの」シクシク

P 「で、出来ればいつも真面目にやってほしいモノですね……?」フラフラ

小鳥 「今日に限って言うなら、ダントツでプロデューサーさんの方がさぼってますから……」カタカタ

P 「返す言葉もないです……」グッタリ

小鳥 「結局、美希ちゃんに振り回されっぱなしだったんですね?」

P 「ええ、まぁ……」

小鳥 「昔に戻ったみたいでしたねえ……疲れませんでしたか?」

P 「ええ、それはもう。いつもよりグッスリと寝れそうですよ」ハハハ

ガタッ


P 「ん?今、部屋の外で物音が……」

小鳥 「なんでしょう……泥棒とか?」

P 「強盗でなければ何とかしますよっと……いや、違うな」

P 「すみません、音無さん。もう一回出てきます!」ダッ

小鳥 「えっ?ちょ、ちょっと!プロデューサーさーん!」

―――――

美希 (ハニー、やっぱり迷惑だったんだ……)ダッダッダ

美希 (もう、迷惑かけないって思ってたのに……ミキ、ダメな子なの)ショボン


P 「おーい、美希!」

美希 「あっ、プロデューサー……」

P 「どうした?いつもみたいに、ハニーって呼ばないのか?」ハハハ

美希 「でも、プロデューサーにいつまでも甘えてられないから……」

美希 「ミキ、もう先輩なんだよ?だから……」

P 「でも、だからってお前な……」

美希 「いいの!だって、プロデューサーは皆に必要なソンザイだから……」

美希 「ミキばっかりが一人占めしちゃいけないって、今日改めて思ったの」

美希 「だ、だから……」ポロポロ

P 「…………」



P 「バカッ!何考えてるんだよ美希!」


美希 「ひぅっ!」ビクッ

P 「約束したろ?お前と俺は、二人三脚でアイドルやってくって」

P 「それは別に後輩が来たって変わらないんだよ。だから美希、もっと甘えに来てくれていいんだ!」

美希 「で、でもハニー忙しそうだし……」シュン

美希 「今日だって……小鳥とやるお仕事ほっといたから律子、さんに怒られたんでしょ?」

P 「そんなもん怒らせとけばいい!」

美希 「!」

P 「何言ってるんだ、俺はお前のプロデューサーだぞ?お前の面倒見るのは、当然俺の仕事だ!」

美希 「……いいの?昔みたいに、ハニーに甘えていいの?」ウルウル

P 「ああ、思いっきり遠慮せずドーンと来い!」

美希 「!は、ハニーッ!!」ダキッ


美希 「ミキね、ミキ……皆にエンリョしてたのかもしれないの」

P 「おう」

美希 「だから……今日は、もーっと甘える事にするね!ハニー!」ギュウウウ

P 「まったく……普段からそれで良いんだって」ナデナデ

美希 「えへへ……やっぱり、こうしてると落ち着くの」ニヘラ

P 「よしよし……」ナデナデ


律子 「……で?」


P 「……律子。お前、帰ったんじゃ」

律子 「誰かさんのせいで仕事が終わらなかったそうなので?ヘルプとして入ったんですよ?」ニッコリ

P 「あ、あぅ……そ、そもそもあの書類って音無さんのやるもんなんじゃ」


律子 「それは否定はしませんが……何アイドルと逢引きしてるんですか」ギロッ

P 「あ、逢引きなんかじゃ」アセアセ

律子 「じゃあなんでアイドルと抱き合ってるんですか!」

美希 「……律子、さん!ハニーをあんまり責めないであげてほしいな!」キッ

律子 「美希もよ!今度は逃がさないから!」

美希 「あ、あぅ……」ショボン

P 「……今度は、二人三脚で怒られるか」ガックリ

美希 「フウフのキョウドウサギョウみたいで嬉しいのー……」ガックリ


―――――

小鳥 「はぁ……昨日は散々だったわ」ゲッソリ

小鳥 「でも、今日もプロデューサーさんは事務所だろうし……」

小鳥 「このチャンスに落とすのよ、小鳥!」

ガチャリ

小鳥 「おはようございまーす!」

P 「音無さん、おはようございます」

美希 「小鳥、おはようなのー!」キラッ

小鳥 「……はい?」

美希 「ハニー、ここの文字間違ってるの」ユビサシ

P 「あれ、ホントだ。お手柄だな、美希」ナデナデ

美希 「もー、照れちゃうの……」


小鳥 「……何やってるんですか?」

P 「ああ、美希に仕事手伝ってもらってるんですよ」

美希 「昨日、邪魔しちゃったから……罪滅ぼし、なの!」

小鳥 「でも、それなら膝の上に座る必要ないですよね?」ギロッ

美希 「ハニーとミキの、アイのキズナって奴なの……」ウットリ

P 「はいはい。さ、仕事しよう。こっちの方見てくれるか?」

美希 「はーい!お任せ下さいなのー」

小鳥 パクパク


トコトコ

天海春香(以下、春香) 「プッロデューサーさーん!おはようございま……」ピタッ

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美希 「あ、春香なの」

P 「おはよう春香。今日も元気いっぱいだな」

春香 「え?え??」のワの;

春香 「……美希、どういう事?」プルプル

美希 「見たまんまなの。ね、ハニー」

P 「ん?まぁ、見たまんまだろうけど」

春香 「そ、そんな……」プルプル




春香 「うわぁーん!プロデューサーさんのバカーッ!」ダッ

P 「は、春香ぁ!?」

小鳥 「こんな辛い職場やめてやるんだからー!」ダッ

P 「おいコラ!音無さんは仕事でしょ!」

小鳥 「聞こえないピヨーッ!」ダッダッダ

P 「……まったくあの人は」ハァ

美希 「……ミキ、邪魔?」ジッ

P 「全然。さ、始めよう。手伝ってくれるよな?」ニッコリ

美希 「うん!」


美希 「もう離さないからね、ハニー!」

おしまい

ということで今回の構って欲しいアイドルは終わりです
最近の更新が遅かったのは色々忙しくなってるせいです、申し訳ない……
では、またどこかで

早く俺にミリシタをやらせろ、美咲に俺は会いに行くんだ

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