石原「実は私……結婚します！」


声豚たち「えぇぇぇぇぇぇぇーーーーーーーーー！？」


ｻﾞﾜｻﾞﾜ……

声豚A「はっ、きゃりさんいきなり何言ってんの！？」

声豚B「ちょ、冗談だろww」


小倉「きゃりさん、えっ、ちょ……冗談はやめてよ！」

石原「冗談じゃなんの！ 私、本当に結婚するの」


ｻﾞﾜｻﾞﾜ……

声豚A「おい、嘘だろ……」

声豚B「いやいやいやwww えっ、マジで……？」

石原「私は、声優としてお芝居をしたりゆいかおりの活動でこうして多くのファンの方の前に立たせて頂いたり、たくさんの人と関わらさせて頂きました。そこで人との繋がりや出逢いは大切なんだなと改めて思いました」

小倉「え、きゃりさん……」

石原「私はファンの皆さんも、そして横に立つ小倉唯ちゃんも本当に大好きです。でも、私にはそれ以上に、本当に好きだなと思える人と出逢えることができました」

小倉「…………」

石原「この場をお借りして、大好きなファンの皆さんとそれから苦楽を共にした小倉唯ちゃんに直接私の口からお伝えしようと思い、ご報告させて頂きます」


石原「私、石原夏織は____この度結婚することになりましたーーーー！！」


ｴｪｪｪｪｪｪｪｪｰｰｰｰｰｰｰｰ！？


声豚A「おい、いきなり結婚発表ってどういうことだよ！？」

声豚B「そうだそうだ、ふざけんなぁーーーー！！」


小倉「うわ、ファンの人たちが騒ぎ出してる！ 皆さん落ち着いてください！！」

石原「当然の発表で申し訳ないです！ でも、大切なことなのでこの場をお借りして私の口から言いたいと思って時間を頂きました」


ﾜｲﾜｲﾜｲ……ｻﾞﾜｻﾞﾜ…


石原「そして、それに伴いもう一つお知らせがあります」

小倉「え、まだあるの！？」

石原「私の結婚に伴い、ゆいかおりは今後活動休止とさせて頂きます！」


声豚たち「ｴｪｪｪｪｪｪｪｪｰｰｰｰ！？」


小倉「ちょ、え、えぇぇーー！？」


声豚A「どういうことだよ、ふざけんなぁぁーーーー！？」

声豚B「勝手すぎんだろそんなの、金返せーーーー！！」


小倉「わわっ、ファンの人たちが暴れ出してるよ！」

石原「ですが、ゆいかおりは永遠に不滅です。これからも私たち二人をよろしくお願いします！」

ﾌﾞｩｩｩｩｰｰｰｰ！！


声豚A「ふざけんじゃねぇぞーーーー！！」

声豚B「お前らに今までいくら貢いだと思ってんだーーーーッ！？」


小倉「皆さん落ち着いてください！ わわっ、ステージに向かってゴミ投げないでください！」



アナウンス『本日の公演は全て終了となります。どなた様もお忘れ物のないように気をつけてお帰りください』

小倉「えっ、これで終わり！？」


声豚A「金返せーーーー！！」

声豚B「素直に射精だぁーーーー！！」

公演終わりの楽屋にて____、


小倉「ちょっときゃりさん、どういうこと！？」

石原「ごめんね唯ちゃん、報告するのが遅くなって……」

小倉「報告が遅れたとかそんな問題じゃないよ！ どうして結婚することを誰にも言わないでステージでするの！？ 私も、ファンの人たちもみんな混乱しちゃったじゃん！」

石原「本当にごめんね……」

小倉「しかもきゃりさんの結婚でゆいかおりの活動が休止になるって、私初耳だよ！ あまりにも身勝手過ぎるよ！！」

石原「それも、本当にごめん」

小倉「きゃりさん……。きゃりさんが本当に好きになった相手なら私も結婚するのに背中を押してあげたいよ。でも、どうして事前に言わないでステージで言うの！？ そのおかげでファンの人たち暴れ出して、とんでもないことになっちゃったじゃん！！」

石原「ごめん…………」

小倉「きゃりさん！ きゃりさんにとってゆいかおりはそんなに軽いものだったの！？ ずっとふたりで頑張って来たのに、身勝手な都合で終わらせるものだったの！？」

石原「…………そうなのかも、ね」

小倉「！？」



( ‘д‘⊂彡☆))Д´) ﾊﾟｰﾝ




石原「！？」


小倉「…………………ばかっ」

石原「唯ちゃん……」

小倉「きゃりさんのばか、ばかばかばか！！ きゃりさんなんか大嫌い、結婚でもなんでもして声優も辞めちゃえーーーー！！」


ﾀﾀﾀﾀﾀﾀﾀﾀｯ……



石原「…………唯ちゃん」

石原「ごめんね……唯ちゃん……」

こうして、ゆいかおりは活動休止どころか解散を発表した。
石原夏織は知り合った一般男性と結婚を発表し、同時に声優業引退を発表した。

アイドル色の強いゆいかおりにとってどちらかが当然結婚を発表すること自体が声優のアイドル化が進む昨今の業界内に大打撃を与えるのは不可避だったのだ。



そして数ヶ月後____、


石原「はぁ……」


石原夏織は都内のバーで一人でお酒を飲んでいた。


石原「あれからもう数ヶ月経つのか……」



時の流れの速さを感じる石原夏織であったが、その数ヶ月の間で声優界では様々なことが起こったのである。

まず、小倉唯は日本にもういない。
小倉唯はアイドル声優を辞め、本格的にお芝居の勉強をしたいと海外へ留学した。もちろんあの日以降、石原夏織とは顔を合わせていない。

変わったのはゆいかおりだけではない。

まず、声優が過剰なまでにアイドル化やアーティスト化することに疑問を感じていた声豚たちが有名声優事務所の前で連日デモ活動を行うようになったのである。
『結婚を理由に所属するグループや声優業そのものをやめるくらいなら、声優は完全に声豚たちの欲求を満たす"性優(せいゆう)になるべきだ"というのが彼らの主張である。

ある声豚は藤田茜や豊田萌絵にヌードになるように要求したり、またある声豚は佐倉綾音にAVデビューをするよう声をあげたり、さらに上坂すみれに射精すると宣言する声豚まで現れたのである。

その結果、声優としてのあり方やこうした悪質な声豚たちの存在に嫌気を感じたアイドル声優たちは一斉に引退を表明したのである。
藤田茜も豊田萌絵も佐倉綾音も上坂すみれも、他の有名なアイドル声優ももう声優ではない。
こうした行きすぎた声豚たちの活動に業界側も対応を追われ、ついには逮捕者まで出る始末。声優界は疲弊の末廃れ、今や日本のアニメ産業は世界からも蔑んだ目で見られるまでに落ちていった。

こうした事が災いしオタクへの偏見は強まり、これを国全体で対応しなければならないと判断した日本政府は秋葉原の完全封鎖を決定した。
今やアニメや漫画や声優などの話題をすること自体がタブーとされ、声豚を含めオタクとされる者の人権を停止することを可能とした法案まで提出される始末である。


石原「この国はすっかり変わっちゃったな……私のせいなのかな」


石原夏織はというと、様々なことはあれど新婚生活そのものは順調である。
旦那となった男性との仲も今のところ良好である。

石原「そろそろ帰ろうかな……」

そして帰宅後____、


石原「ただいま」

旦那「おかえり、遅かったね」

石原「うん、バーで一人で飲んでて。あれ、何してるの？」

旦那「パソコンだよ。ちょっと今度の会議で使うプレゼン用の資料をチェックしてたのさ」

石原「そうなんだ。あっ、お風呂まだでしょ？ 沸かしてくるね」

ﾀﾀﾀﾀｯ……


旦那「……………はぁ」

旦那「ぶっちゃけ、石原夏織飽きたわwww」

石原「石原夏織のブログと事務所に本人宛てで毎日セクハラコメント書きまくって精神を疲弊させて判断能力がつかなくなったところをうまくゲットしたんだけど、やっぱりもっと色気のある女がいいわぁ～～……ん？ なんだこのネットの記事？」


【朗報 種田梨沙さん近日復帰へ！】


旦那「マジで！？ 種さん復帰するんだ……よし」


ｶﾀｶﾀｶﾀｶﾀ……


旦那「これでよし！」



【種田さん、好きです！ 種田さんに種付けしたいです！ 素直に射精です！！】



旦那「ぐへへへへ…………」





終わり

>>1です。

僕の書いた過去作です。

上坂すみれ「ツイッター更新しよう」
上坂すみれ「ツイッター更新しよう」 - SSまとめ速報
(https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1497595669/)

小倉唯の肛門「うーん……」
小倉唯の肛門「うーん……」 - SSまとめ速報
(https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1495929075/)

>>13
肛門の衝撃
あれくらい飛ばしてくれてもええんやで