石原「さて…」

石原「これは、どういった状況だ？」

石原「大の大人が、わちゃわちゃと」

小畑「お前は…石原？」

石原「ええ、その通り」

石原「満州派こと、参謀本部作戦課長陸軍大佐石原莞爾です」

石原「どうかしましたか？小畑閣下」

小畑「貴様…」

石原「やや、永田局長からお呼ばれしたものですから…」

石原「なんでも、『皇軍』の皆さんが恐れ多くも大元帥陛下の喉元に刃物を突き付ける、と聞いては来ないわけにもいきませんし」

小畑「黙れ！」

石原「黙りますよ」

小畑「貴様は！貴様らこそ、陛下の膝下で…」

小畑「どうして！どうしてそんな事が言える！？」

小畑「俺に、理由を聞かせろ！」

石原「嫌だなあ、黙れって言ったじゃあないですか」

小畑「き、貴様…！」

石原「まあ、言わせてもらえば、冗談がきついですよ、小畑閣下」

石原「陛下の軍隊が陛下に銃口を向けるって、どこぞの三流小説家でもこんな話、書きませんよ」

石原「しかし…」

石原「局長も中々面白いことを考えてますな」

永田「あ、ああ…」

石原「こんな大掛かりな計画、よっぽどコネが無いと出来ませんよ」

石原「局長のことですから、どうせあちこちに唾をつけてるんでしょうが」

東條「石原！」

石原「なんですか、今度は」

東條「やれ、唾をつけるだの何だの、下品だ」

石原「あまりお上品な場所でも無いですが」

東條「そういうことを言ってるんじゃ無い！」

東條「小畑さんにも失礼な…」

石原「あなたは、永田さんについて行くんじゃなかったんですか？」

東條「それは、そうだが」

石原「いい気味じゃないですか」

石原「いがみ合っていた、小畑閣下がこんな醜態を晒している」

石原「東條さんなら、やった、やったと手を叩きそうですがね」

東條「この方は、元は永田局長の…」

東條「…そうでは、ないと」

石原「つまり、なんだってんですか」

？？？「まあまあ、喧嘩は止めて…」


誰が来た？

軍人以外で当時の人物

安価↓2

永田「あ…？」

東條「…？！」

石原「…は！？」



板垣「やあ、」

土肥原「…やや、どうも」


吉岡「ささ、こちらに」




溥儀「皆さんお揃いですね」

永田「や、あの、その、」


吉岡「…陛下は、お忍びで来られており…」


溥儀「なに、観光ですよ」


永田「…ははっ」

永田「(聞いてないよ…)」


東條「や、板垣さん、土肥原さん、実は…」


東條「かくかくしかじか」

土肥原「…え」

板垣「なんでそんな大事なことを…」


東條「関東軍の皆さんには、その…」


土肥原「ええ…」

板垣「危ないじゃないか…そもそも何故我々に伝えなかった？」


永田「いや…申し訳ない」

永田「迅速に、事態を…できれば関東軍の皆さんには…」

板垣「気持ちは分かるがな…」

遅くてすみません



板垣「それならば…」


永田「安価↓2にお連れしましょうか」


溥儀をどこへ連れて行く？

板垣「地獄？」

永田「ええ、美味い中華料理と酒がいただけ…」

土肥原「変な名前の店だな」

永田「ただ、個室はあるがそこまで高級じゃあ…」

吉岡「…うーん…」


溥儀「いいじゃないか」


溥儀「永田少将、そこは美味しいですか？」


永田「ええ…」


溥儀「決めた、そこへ行こう」

永田「それじゃあ…」

板垣「よし、そこへお連れしよう」

永田「宜しく」

土肥原「暫く、そこの料理屋の個室にいれば良いな？」

永田「うん、あの店は中心部からも大分離れてるから、巻き込まれることは無いだろう」

永田「…びっくりしたな…」


小畑「…」


永田「…小畑」


小畑「…俺は…」


永田「…」


コンマ30以下で小畑陸軍省行き


安価↓2

小畑「…とりあえず、ここに残る…」

永田「そうか…」

永田「ありがとう…」

小畑「…ただ勘違いしてもらっちゃ困る」

小畑「…俺は、彼らと心中する決心は変わっていない」

永田「…少なくとも、陸軍には貴様が…」

小畑「…」

小畑「…それじゃあ、少し休む」

小畑「…」

永田「すまん」

永田「一応護衛をつけさせてもらう」

小畑「…チッ」

小畑「…」

永田「…」

石原「終わりましたかな？」

永田「…ああ」

石原「それで、これからの動きは」

永田「うむ…」

永田「彼らの動きに関しては逐一、報告が入って来ている」

永田「恐らく、明日だろう」

石原「我々は、ここの隠れ家にということですな」

永田「とはいえ…」

石原「じゃあ、私は陸軍省へ」

永田「おいおい、ちょっと」.

石原「火消しは必要でしょう？」

永田「いや、危険じゃ…」

石原「私は、満洲派ですよ」

石原「くだらん軍閥なんかには縛られんのです」

永田「…」

石原「それでは」

永田「…私だって、軍閥なぞ知らん」

永田「何が統制派だ、馬鹿め…」

永田「…」



？？？「やや、ご招待、ありがとうございます」


？？？「どうしましたかな？」


安価↓2

当時の政治家でお願いします

永田「や、松岡さん…」

永田「満鉄総裁就任おめでとうございます」

松岡「ありがとう」

松岡「いやしかし、少し戻っただけなのにな…」

永田「申し訳ありません」

松岡「変な所で足止めを食うもんだから…」

松岡「ん？」

松岡「何だ、銃声か…？」

永田「おいおい、場所が割れていたのか？」

松岡「何だねそれは？私はここに呼ばれて…」

永田「ここじゃあいけません、とりあえず奥へ行きましょう」

松岡「え、何ですこれは…」

松岡「お、岡田首相に、た、高橋蔵相に…」

永田「ええ、大体の方は此方に…」

松岡「いや、待ってください」

松岡「まず、何が起きているのですか…」

松岡「いきなり、銃声がして」

高橋「松岡くん」

松岡「は、はい」

高橋「クーデターだよ」

松岡「」

松岡「は、え…」

松岡「うう…」

岡田「うん、君は確か…そうだったな」

岡田「怯えてちゃあいかんよ、君も日本男児であろう」

松岡「は、はい…」



「永田閣下…」


永田「うむ、ご苦労」

永田「先程の銃声は、向こう側の人間の斥候だったみたいですね」

岡田「威力偵察というやつか」

永田「はい、ですがどうにか帰ってくれたみたいです」

鈴木「そうか…良かった良かった」

鈴木「…」

鈴木「…安藤君は、どうなったかな」

高橋「？」

鈴木「や、何でも無い」

松岡「(冷静に考えろ松岡…)」

松岡「(ここには、間違いなくこの日本の頂点にいる人物が多くいる…)」

松岡「(満州だ、満州)」

松岡「(あの、壮大な実験場を任されたのだ)」

松岡「(実験場を動かすのには、カネが要る)」

松岡「(つまり…今は…)」

永田「…そろそろですか」

斎藤「もうすぐ、夜が明けるな」

永田「斎藤大臣は…」

斎藤「なに、一晩くらい寝なくても大丈夫さ」

斎藤「…」

斎藤「始まるか」

東條「し、失礼します！」

永田「…」

東條「う、動き始めました」

東條「ほ、歩兵第一連隊、歩兵第三連隊、そして…」

東條「近衛第三連隊…」

高橋「…」

高橋「…本当に近衛兵まで動く、か」

高橋「なんとまあ、皮肉なものだな」

～参謀本部～


石原「…」

石原「なんだ、これは」

石原「…」


歩哨「止まれ！」


石原「あ？」


歩哨「止まらんと撃つぞ！」


石原「止まれとは何だ貴様！此処を通せ！」

石原「おれは参謀本部の石原だぞ！」

石原「喧しい！」

石原「此処を通せ！」


少尉「どうか、どうかここはおやめください」

少尉「死線であります、この先は！」

少尉「今はおやめください！」

少尉「あなたは、此処で死んではいけない人です」

少尉「さもなくば…」


兵士「…」





石原「ちいっ…」