P「そもそも、なんで凛は島村が嫌なんだ？」

卯月(うぅ……凛ちゃんとは仲がいいつもりだったんだけど、嫌われてたんだ……)

凛「うーん、これはあくまで私個人の意見なんだけどさ」

P「あぁ」

卯月(こ、ここはこっそり嫌われてる理由を聞いちゃいましょう。そこを改善すれば、きっと凛ちゃんも私の事を好きになってくれるはずです)

凛「服のセンスがあんまりよくない……からかなぁ。ほら、私も一応女の子だしおしゃれには気を遣ってるんだよ」

卯月「」

卯月「私……センスよくなかったんだ……」ｶﾞｰﾝ

卯月「私だってアイドルだから、おしゃれしてたつもりだったんだけどなぁ……」

P「いやいや、それは凛の偏見ってもんだよ。確かにまぁ……微妙だったりするときもあるけど、割とセンスいいのだってあるぞ？」

卯月(プロデューサーさん……っ)

P「それに、俺が島村を好きな理由は」

卯月(好き⁉　え、プロデューサーさんが私を好き⁉　えへへ、どうしましょう///　私、子供は3人くらい欲しいです！　それで、丘の上に白い大きな家を建てておっきな犬を飼うんです！)

P「安い。これが一番の理由だな」

卯月「」

卯月(私って、安い女って見られてたの？　今まで私に優しくしてたのは、安くてちょろくて普通な女の子だったからですか？)

P「普段使いのなんてわざわざ高いの買わなくてもにっきゅっぱとかのやっすい奴でいいんだよ。その点では島村は最高だな」

卯月(高いとか安いとかってもしかして、そういうことなんでしょうか///　比奈ちゃんから借してくれたちょっとえっちな漫画にそういうのがあったし……)

卯月(プロデューサーさんも男性だから……その、そういう事に興味があるってのはわかるんだけど……そういう人だったんだ……)

卯月(というか、私がにっきゅっぱって流石に安すぎませんか⁉　いや、高ければいいというわけでもないんだけども！　プロデューサーさんにとって、私はそんなに安いって見られてたって事？)

P「それにな？　島村の良いところは他にもあるんだ」

凛「随分と熱弁するね」

P「そりゃあ、俺は普通に島村好きだからな」

卯月(うぅ、嬉しいはずなのに素直に喜べない……。それに、苗字で呼ばれてるから距離を感じるし)

P「あとは、あれだ。たまに、こっそりとコラボしてるところだな」

卯月(コラボ？　最近、そんな仕事したっけ？)

P「俺が知ってる奴で一番新しい奴だと……ガルパンの奴だな」

凛「あぁ、プロデューサーが前ハマってるって言ってたやつ？　確か、ガールズパンツとかそんな感じの」

卯月(女性もの下着とのコラボでしょうか？　そんなコラボしたことないんだけどなぁ)

P「ガールズ＆パンツァーな。その作品とコラボしてあんこうチームのTシャツとか売ってたんだよ。マジで何の告知もなくて、Twitterで画像が出回ってて初めて知ったくらいだしな」

凛「ふーん？」

P「なんだよ、あんまり興味なさそうだな」

凛「実際、興味ないしね。まぁ、プロデューサーがその作品が好きだって言うならそのTシャツを買ってペアルックにするのも吝かじゃないけど」

P「あー、どうだろう。今は置いてるのかなぁ。ネットで探せばあるかもしれないけど」

卯月(なんだか、話が下着の方に移っていきました。でも、さっきまでの話を聞いちゃってたからなんだか入りにくいなぁ……)

未央「やっほー、しまむー！　扉のところで何丸くなってんの？」

卯月「うわらば⁉　み、未央ちゃんびっくりさせないでください！」

未央「びっくりしたのはこっちだよー。アイドルがそんな秘孔突かれたみたいな悲鳴出すんだもん。で、どったの？」

卯月「じ、実はしましまうづうづで」

未央「なぬぅ！　ちゃんちゃんみおみおだとぉ⁉　おのれ、プロデューサーったら本人が居ないところでそんな陰口を！」

未央「ちょっと、プロデューサー！」ｶﾞﾁｬｯ

卯月「み、未央ちゃん！　私なら大丈夫だから！」ﾜﾀﾜﾀ

P「お、未央。おはよう、朝から元気だな。それに卯月もおはよう」

凛「おはよう、卯月、未央」

未央「おっはー！　って違う違う！　聞いたよ二人とも！　しまむーの居ないところで陰口叩いてたんだって⁉　そんな陰湿な事、未央さんは許しませんよ！」

P「へ？」

凛「は？」

P「俺達、卯月の悪口なんか言ってたか？」

凛「そんなのあり得るわけないでしょ。私の親友の悪口なんて絶対に言わないし」

未央「でも、しまむーは確かに聞いたって言ってるよ？　島村はないとかなんとか」

卯月「あうぅ……」

P「……あぁ！　違う違う！　服屋の方のしまむらの話だ！」

卯月「へぁ？」

凛「あぁ、そういう事……。卯月、プロデューサーの言うとおりだよ。私達は、服屋の方のしまむらの話をしてたの。プロデューサーが、服は全部しまむらで買ってるっていうから、アイドルのプロデューサーとしてそれはどうなのかなって話をね」

未央「と、いうことは」

卯月「私の勘違い……？」

P「せやな」

凛「卯月ったら勘違いしちゃって、かわいいね」ｸｽ

卯月「///」ｶｱｧｧｧｧ

P(可愛い)

凛(大天使)

未央(ウヅキエル降臨)

？「ちくわ大明神」

P「今の誰だよ」

卯月「私ったら勘違いして///　こうなったら、穴掘って埋まってますぅ……」

P「卯月、それはよその事務所のアイドルだ。彼女の専売特許を奪ってはいけない」

未央「しまむーの勘違いはおいといて……確かに、私達のプロデューサーともあろう人がしまむら御用達ってのはいただけないね」

P「凛にも行ったが、安くていいんだぞ？　最近は、割と普通にけっこうオシャンティーな服も売ってるし」

未央「オシャンティーって……よっし、決めた！　ねぇ、プロデューサー！」

P「ん？」

未央「今度のオフに、しまむーと一緒に服を買いに行ったら？　そこで、しまむーにおしゃれな服を選んでもらいなYO」

卯月「ほぁ⁉」

P「なんでそうなるんだ」

未央「勘違いとはいえ、一人の乙女の心をひどく傷つけたんだよ？　一緒に買い物に行くくらいしないと罰が当たるってものだよ」

P「そういうものなのか？」

未央「そういうものなのです。ね、しぶりん」

凛「そこで私に振るんだ……。でもまぁ、卯月を不安にさせちゃったのは事実だしね。償いの意味も込めて一緒に行ったら？」

P「俺は別に構わないが、肝心の卯月が何て言うか……」

卯月「わ、私も大丈夫でしゅ！　ふ、二日酔いな者ですがよろしくおねがいしましゅ！」

凛「卯月、それ色々間違ってるから」

未央「しぶりんしぶりん。顔が怖いよ。全力で寒中水泳をした金剛力士像みたいな顔してるよ」

P「まぁ、卯月が良いっていうなら……今度のオフはよろしく頼むぞ？」

卯月「はい！」

未央「しまむーの次は私ね！」

凛「あ？」

未央「だから、しぶりん顔が恐いてば！」

ﾜｲﾜｲｷｬｯｷｬ


ちひろ「……仕事しろよ」

おわ凛