春川「キーボを蜂の巣にしてしまった…」(紅鮭団時空) (70)

ダンガンロンパv3ネタバレがあるので気をつけてください。
一部キャラ崩壊が多少あります。

紅鮭団での話です。

作者はキーボが嫌いと言うわけではない。
作者の気がつかない矛盾があったらごめんなさい。
紅鮭団ですがあなたの押しキャラが殺害されてしまう可能性があるのでそこはご理解ください。

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超高校級の暗殺者の研究教室

春川「どうすんの……これ…………」

最原「知らないよ……」

僕たち二人は春川さんの研究教室で穴だらけになっているキーボ君を見ながら言った。

キーボは彼女のスナイパーライフルの的となり、壊されてしまったのだ。

春川「全く……最原がスナイパーを撃つ所が見たいっていうから……」

最原「別にキーボ君を撃って欲しいなんて一言も言ってないよ!というかなんで蜂の巣にしたの!?一発で十分だよ!」

春川「ターゲットが死ぬのを確認するまでやるのがプロだからね」

最原「あーもう、そういうプロ意識必要ないから!でも、僕には関係ないからどうでもいいかな」

僕はただ見ていただけだ。器物破損罪で春川さんが捕まろうが少し心を痛めるだけ。明日も美味しい飯を食べられるって話だ。

春川「ちょっと待ちなよ。私は最原の指示で撃ったんだよ。だから責任の所在は全て最原だよ」

最原「ちがいまーす。実行犯である春川さんでーす。これだけは譲れませーん」

春川「ハァ?…………まあ、いいよ。私の責任って言うなら……」

春川「目撃者である最原を殺す」カチャ

そう言って、彼女は僕にライフルを向けた。いつもの『殺されたいの?』とは違うのをすぐに悟った。

最原「ごめん!ごめんなさい!嘘です!だから命だけは!」

春川「全く……最初からそう言えばいいんだよ」

最原(クソッ!こんな暗殺者なんかに声かけるんじゃなかったよ!こっちは仲良くなったって思ってたのに!もう少しで命奪われるところだったよ)

最原(……でもこのまま春川さんが器物破損の実行犯になっても、僕に責任がないとは言い切れないかも……)

最原「……よし。春川さん、この事件を二人でもみ消そう」



隠し部屋

??「ちょっと待ってよ……何でコロシアイが始まっているの?」

??「これはみんなが仲良くするための紅鮭団なんだよ……こんなの想定外だよ」

??「まあ、視聴者のウケが良いみたいだしこのまま見てるか……」

再び超高校級の暗殺者の研究教室

春川「どうゆうこと?」

最原「幸い、僕たち二人以外では目撃者がいない。キーボ君の死体を上手く始末できれば、器物破損で訴えられることも、損害賠償も請求されない」

春川「なるほどね。わかった。私も少しだけ悪い部分もあるから協力するよ」

最原(春川さんがほぼ悪いでしょ、これは)

最原「よし、なら協力者を探そう」

春川「なんで?私たち二人で隠蔽した方が裏切られない確立が低いからいいんじゃないの?」

最原「それはそうだけど、二人でやるのはやっぱりきついから優秀な協力者を探そう。この学園生活の運営にさえバレなきゃいいんだから」

春川「わかった。ならまずは協力者探しからだね」


こうして僕たち二人は協力者を学園から探し出すことにした。

最原「イ カ れ た 協 力 者 紹 介 す る ぜ !」


入間「大天才の俺様がキーボを隠し通してやるぜ!」

科学の天才、入間美兎。キーボの体について詳しいから役に立つだろう。

彼女には外でデートする為に必要なことだと言って誘い込んだ。



アンジー「新しいイケニエがあるって本当ー?」

神の為にイケニエを求める!夜長アンジー!彼女の器用さはどこかで役に立つだろう。

彼女にはアンジーさんの島に安全に行くために必要なことだと言って誘い込んだ。

ちなみに入間さんとの話とは競合していない。デートに行くとは言ってないし、島に行くとも言ってないからね。


東条「どんな依頼でも完璧にこなすわ。滅私奉公よ!」

どんな依頼でも完璧にこなす!東条斬美!彼女を味方にしたのは大きい。

春川さんが連れてきた。依頼したらなんでもしてくれるメイドの鏡だろう。



夢野「んあーどうしてウチが……」

面倒くさがりだがロボット差別はピカイチ!夢野秘密子!キーボに対しての遠慮がない所が強みだ。

お願いしたらなんとかなった。


最原「以上四人が僕たちの協力者だ。みんなで協力していこう」

春川「6/15も仲間に出来るなんてこれは上手くいくね」

最原「本当は百田君も仲間に入れたかったけど、春川さんは嫌なんだよね?」

春川「うん。百田に知られるのだけは嫌。死んでも嫌」

最原(春川は百田君に惚れているからな。無理もないか)

最原「わかった。よし、それじゃあこの六人でキーボ君の遺体を隠す方法を話しあおう!」

入間「それなら俺様にいい考えがあるぜ!」

入間「ズバリ!キーボの遺体をバラバラの粉々にすることだ!」

最原「そんなオーバーキル的なことするのはちょっと……」

春川「……いや、いい考えだよ」

最原「春川さん!?」

春川「こういう殺害の隠蔽で一番のハードルは死体の処理だからね。入間の意見に賛成だよ」

最原(やっぱり暗殺者だから血も涙もないんだな)

最原「わかった。なら、入間さんの案を採用しよう!」



超高校級の発明家の研究教室

入間「よし!それじゃあキーボの遺体をこのキーボ削り器に入れてくれ!」

東条「わかったわ」

入間さんの研究教室にあったキーボ削り器にキーボ君を放り込むと入間さんはミキサーを動かし始めた。

ガリガリガリガリガリガリ!

最原(なんだろう……今頃凄い罪悪感が……)

キーボ君の遺体はカキ氷機のように削られ、あっという間に粉々になった。

最原(もう後戻りは出来ないぞ。これで見つかったらサイコパスな犯人になってしまう。春川さんが)

東条「改めて見てみると……こうすれば誰が見てもキーボ君とは思わないし、隠し易くもなるわね」

春川「それじゃあ、この粉々になったキーボ、便宜上キーボ粉をみんなに分配するね」

春川さんはキーボ粉を6人に分配した。ちなみに主犯扱いになっている僕と春川さんが多めに配られた。

最原「よし!それじゃあ各自これらのキーボ粉を適当な場所に隠してきて!」

入間「よし!俺様にまかせとけ!」

アンジー「もっちもちーアンジーと神様が手伝っちゃうよー」

東条「それは依頼として受け取るわね!」

夢野「んあーメンドイがやるかの」


こうして僕たちはキーボ粉を隠すために散らばった。

最原の個室


最原「さて……このキーボ粉を何処に隠そうかな」

最原「とりあえず、流せる限りトイレに流すかなw」

僕はトイレに詰まらない程度に流した。

最原「残りのキーボ粉は歩きながら考えるかな」

僕はキーボ粉をビンに全て詰めて外を出歩くことにした。





最原(うーん、外に埋めるだけでも別にいいのか……しかし、芸がないしな……)

星「よお、最原じゃねーか」

最原「あっ星君!」

最原(星君はあんな見た目で殺人者なんだよな……悪い人ではないけど少し怖い)

星「そんなもの持って何してんだ?」

最原(キーボ君のことは黙っておこう)

最原「いや、ちょっと散歩をね。これはちょっとしたおまじないみたいなものなんだ」

星「おまじないか……まあ、言いたくないなら別に言わなくてもいいんだけどよ」

最原(流石星君……するどいな)

最原「ばれちゃったか……実はこのビンには小指が詰めてあるのでした!なんかヤクザみたいに」

星「なんだそりゃ?どう見たって粉じゃねーか。お前さんもそんな冗談を言うんだな」

最原(キーボ君の小指成分が500gくらい入っているから一概に嘘とは言えないけどね)

最原(こうして嘘か本当か微妙なところを言えば怪しまれないだろ)

最原「ははは、それじゃあ僕はもう行くね。また今度遊ぼうね」

星「おう。お前さんがよければいつでも付き合ってやるぜ」

図書室

最原(ここらへんにばら撒いておくのもいいな。学内は植物だらけだし)

最原(それか推理小説でも読んで隠す場所の参考にでもするかな)

天海「あれ?最原君じゃないっすか」

最原(天海君。人当たりも良くて、僕にも気安く話しかけてくるいい人だけど、たまに何を考えているか分からない。注意しないと)

最原「天海君!図書室で何やっているの?」

天海「世界の風景が映っている写真を見ていたっす。なかなか面白くてね、つい読みふけちゃったっすね」

天海「最原くんも本でも読みに来たんですか?」

最原「いや、なんとなくで来たんだけど僕も何か読んで見ようかな」

最原(天海君とは妹を探してもらう依頼をされている。その見返りとしてかわいかった妹を紹介してもらう予定だ)

最原(仲良くしておいて損はないし、このまますぐ出て行くのも違和感あるしね)

天海「そうなんっすか。それよりそのビンはなんすか?」

最原「ああ、これね。カブトムシでも入れて飼おうかと思っただけだよ」

天海「はは、ゴン太君が喜びそうな話っすね」

最原「うん。ゴン太君が虫を飼っているのを見たら僕もやりたくなってね。よし、それじゃあ僕は何か冒険物を本でも読もうかな」

天海「あれ?今度は俺に影響されたんっすか?」

最原「そうみたい。僕って影響されやすいなぁ」

天海「いや、そうやって人の趣味を楽しそうに聞いてくれるのは良い所だと俺は思うっす」

最原「ありがとう」

僕は一冊の本を手に取りそれを読み始めた。
内容は偶然宝の地図を手に入れた少年が冒険を始める話だった。

最原「!これだ!」

天海「どうしたんすか?」

最原「ごめん天海君!僕、少し思いついたことあるからちょっと出かけてくる!」

そして僕はカジノエリアへと向かった。


カジノ前

最原「さっき読んだ本には少年は海岸で拾ったボトルメールの中に宝の地図が入っていた。つまり!」

僕は思いっきり、キーボ粉が入ったビンをカジノエリアにある湖に向かって投げた。

最原「こうすればいつしかキーボ粉は海に行き、そして海外に行き、世界の誰かが拾ってくれるかも」

そしてキーボ君の魂は世界へとひろがるのだ……

ぱしゃん!

キーボ粉は水面へと落ちた。

スー

そして水底へと消えた。

最原「あれ?思ったより重たかったかな?……まあいいか、春川さん達と合流しよう」

超高校級の暗殺者の研究教室

春川「来たね。最原」

最原「うん。キーボ粉の処分は完了したよ。そっちはどう?」

春川「私たちも全員完了したよ」

入間「俺様はドゴーンを使ってキーボ粉を空高く飛ばしてやったぜ!」

最原(ドゴーンってなんだろう?話を聞く限りだと空飛ぶラジコンみたいなものかな?)

最原(とにかくそれを使って物理的に天に召したってことか。幸せ物だな、キーボは)

アンジー「アンジーはね、蝋に固めてあげたよー。にごっているから分かりにくいからね」

最原(なるほど、それなら自然に研究教室に置けるし、アンジーさん以外触らないしね)

最原「すごいよ!二人とも!流石だね」

入間「だろ!俺様は凄いんだぜ!」

アンジー「にゃははーやっぱりアンジーの神様はすごいよねー」

最原(適度に褒めれば二人とも悪い気はしないだろう)

東条「私はキーボ粉溶かしたあと、金型にいれ砲丸のようにしたわ。そしてそれを倉庫にある砲丸入れに混ぜておいたわ」

最原「なるほど、砲丸の数を覚えている人もいないし、見分けがつく人がいなければ完璧な作戦だね。さすが東条さん」

東条「ふふっありがとう。」

夢野「ウチは普通に外に埋めたわい、そのほうが一番楽だし確実じゃろ」

最原「確かにそうだけど芸がないじゃん……」

夢野「まあ、そういうと思って一部はウチの部屋にある観葉植物の鉢植えに混ぜてあるわい。これはウチの魔法で考えたんじゃ」

最原「なーんだ。やっぱり夢野さんもそういう隠し方したのか。僕は水に沈めたり、トイレに流したけど春川さんはどうしたの?」

春川「私のは秘密。誰にも言いたくないの」

最原(僕たちの事信用してないのかな?なんだか腹立つな)

最原「そう。言いたくないなら、しょうがないか。それじゃあ、あとは知らぬ存ぜぬを皆で貫こうね」

入間「おう!」

アンジー「りょうかーい」

東条「わかったわ」

夢野「やれやれ、やっと終わったのかの」

こうして僕たちは春川さんの研究教室を後にした。

宿舎に戻る途中、入間さんが話しかけてきた。

入間「これで俺様は最原と外でデートできるんだよな?」

ここで肯定すると僕は入間さんとデートする約束になってしまう。
あくまでも肯定していいのは僕が入間さんとデート出来ることだけだ。主語に注意しないと。


最原「ありがとう、入間さん。これで僕は外に出てからも安心して過ごせるよ」

入間「っ!まあな!また困ったことがあればいつでも俺様を頼れよ!」

僕は嘘をついて入間さんが傷つかないように嘘をつかないように気をつけた。

アンジー「おーい、終一ー!何はなしているのー?」

最原「あっ!ゴメン入間さん、ちょっとアンジーさんのところに行ってくる」

入間「おう!イってきな!」

僕は入間さんと別れてアンジーさんのもとへ向かった。

アンジー「美兎と何話してたのー?」

最原「別に、とりとめもない話だよ」

アンジー「そうなんだーそれよりーこれで終一は何の気兼ねもなくアンジーの島に行くことが出来るよねー」

最原「もちろんだよ!ありがとう!アンジーさん!」

アンジー「お礼なんかいいよー未来のお婿さんを救うのはもっちもちーだからねー」

アンジー「神様が言っているから一応言っておくけど……」

アンジー「裏切ったら、6……末代まで呪うからね」

最原「そんなことするはずないじゃないか!」

最原(多分、呪いなんてない。だから大丈夫なはずだ。多分)

アンジー「一応言ってみただけだよーそれじゃあーねー」

最原(僕にとって二人はもったいないから……高望みしないで僕は赤松さんを選ぶよ)

最原(そして僕は赤松さんの家に行って、ピアノの連弾をするんだ)

最原(ゆくゆくは赤松さんの胸の連弾も……)

最原の個室

最原「ふう、やっと平穏が訪れるよ……」

ピンポーン

最原「ん?誰だろ?赤松さんかな?」

春川「最原。ちょっと話があるんだけど?」

最原(なんだ、春川さんか)

最原「春川さんか、いいよ。中に入って」

僕は春川さんを中へ招き入れた。

春川「ありがとう。それで話なんだけど、アンタ百田にキーボのこと話してないよね?」

最原「え?話してないけど……百田くんと何かあった?」

春川「別に……ちょっと気になっただけだから。話はそれだけ。それじゃあね」

それだけ言って春川さんは部屋を出た。

最原(なんだったんだろう?そんなに百田君のことが気になるなら告白でもなんでもすればいいのに……)

最原「まあ、いいや。今日はもうゆっくりしよう」

最原「いや待て……春川さんが捕まったときのテレビインタビューの練習をしないと……」


最原「ええ……春川さんは保育士と聞いていたので事件を聞いてショックです……」


最原「なんか違うな……」


最原「はい!春川さんは常日頃から『殺されたいの?』という脅しをかけて皆を脅していました。遂にやっ

たか……という感じです」


最原「これだな……後は……」


最原「でもキーボ君も法廷で彼女に会えて満足していると思いますよ。」

最原「彼は『次に会うのは法廷ですからね!』と言ってましたのでw」


最原「よし!こんなものだろう」

次の日


最原「んーよく寝れたよ。おっと、雀の涙ほどだがおこづかいのカジノコインを回収しないと……」

机の上に置いてあったコインをポケットに入れ、食堂へと向かった。


食堂

食堂にはキーボ君以外の全ての生徒がいた。

赤松「おはよう!最原君!」

最原「おはよう、赤松さん!今日もいい天気だね」

赤松「そうだね。それより、今日は用事ある?ないなら、また連弾しない?」

最原「いいね。やろうやろう。最近、ピアノが楽しくって仕方がないんだ」

赤松「そうなんだ。でも、まだまだピアノの楽しさを知ってもらうよ!」

最原「うん!お願い、赤松さん!」

モノクマ「悪いけどそれは遠慮してもらおうかな」

最原「チッ、なんの用だよモノクマ!予定より早くここから出してくれる気にでもなったの?」

赤松「そんなわけないないと思うよ。最原君」

王馬「それでーなんの用なの?」

モノクマ「なんかね、この学園で事件があったからちょっと犯人を捜したくてね」

最原「事件?それってどんな事件なの?」

天海「この学園生活にストレスが溜まって、誰か何かやらかしたんすかね?」

茶柱「どんな事件であれ犯人は男死に決まっています!」

百田「そんな決め付けは良くねーぞ」

ゴン太「悪いことした人はごめんなさいだよ」

王馬「ゴン太、それで済む問題じゃないかもよ」

真宮寺「それじゃあ、早くその事件って奴教えて貰えないかナ?」

モノクマ「まあ、そんな大層なことでもないんだけどね」

モノクマ「今、その食堂にいない人がいるよね?」

アンジー「あれれーそういえばキーボがいないねー」

入間「ほ、本当だ!キーボがいないぞ!」

夢野「気づかんかったわ」

東条「朝はいつも来ていたけど今日は来ていないわね。何でかしら?」

王馬「俺は気がついていたけどキー坊に何かあったの?」

最原「まさかキーボ君が悪いことをしたの?」

最原(彼は粉々になっているんだった。上手くとぼけとかないと)

春川「そうか。それで罰を受けているんだね」

赤松「え?そうなの?」

ゴン太「キーボ君かわいそうに……」

モノクマ「違うよ!あのねキーボ君が何者かの手によって壊されちゃったんだ!」

最原「嘘!キーボ君が死んじゃったの?」

赤松「嘘でしょ?」

春川「一体だれがそんなことしたの?」

王馬「実は春川ちゃんがやったんじゃないの?暗殺者なんだし!」

春川「………………」

最原(正解してるし)

モノクマ「とにかくそんな悪いことする人には責任とってもらうよ!」

真宮寺「っていってもどうやって犯人を捜すっていうのさ」

星「というか、実際本当に壊されたのか?故障とかはありえないのか?」

百田「それに本当に俺たちの中に犯人はいるのかよ!」

モノクマ「うん。間違いないよ!キーボくんにはカメラが付いていたんだけどいきなり映らなくなっちゃったんだ!」

最原「え!ってことはそれ見たら犯人わかっちゃうんじゃ!?」

モノクマ「いやーそれが壊される前の5時間の録画した映像が回収できなくてね。犯人がわからないんだ」

モノクマ(まあ実際はリアルタイムで映像が送られるからわかるんだけど、この方が面白いからね)

最原「なんだ……それは残念だね」

最原(ラッキー!)

モノクマ「とにかく!犯人を皆で見つけて欲しいんだ!」

最原「よし!本当にこの中に犯人がいるか分からないけど犯行時刻からアリバイで特定していこう」

東条「その必要はないわ!」

星「どういうことだ?」

天海「なにか心あたりでもあるんすか?」

東条「犯人は最原君よ!」

一瞬何を言われたのかわからなかった。裏切られたのか、僕は。

赤松「え?東条さんどういうこと?最原君がそんなことするわけないよ!」

最原「そうだよ!僕はやってないよ!」

春川「待ちなって。まずは東条の話を聞くべきだよ。……話を聞かせなよ、東条」

東条「私は見たのよ。キーボ君を粉々に砕く最原君をね!」

最原(ちょっと待て、協力してもらった僕が言うのもなんだけど削り器に放り込んだのは東条さんじゃないか)

東条「私はそれを止めることが出来なかった。仕返しされるかもしれないし、何より信じたくなかった……」

そう言いながら東条さんは泣いた。迫真の演技だ。完璧メイドは敵になると怖いんだな。

春川「東条……」

そんな東条さんに春川さんが近づく。

最原(おい……なんとかしてくれ春川さん……)

春川「よく言ってくれたね……ありがとう」

最原(なんでなんだよ!そんな僕に犯行をなすりつけるような……)

その時、春川さんは僕のほうを向き、かすかにだがはっきりと

春川 「」ニヤリ

笑った。

不覚だがそのとき初めて気がついた。自分が裏切られたことに。

東条さんを春川さんが連れてきた時点でこの可能性を考えるべきだった。

彼女は最初からこうするつもりだったんだ。

真宮寺「信じられないよ。まさか最原くんがそんなことするなんてね」

百田「俺もだ……」

茶柱「でも最原さんは男死ですし……可能性は否定できません」

王馬「なーんか嘘っぽいんだよね。東条さんの話が。俺には同情を引くために泣いているようにしか見えないよ。にしししし」

東条「信じられなくても仕方ないと思うわ。でも、本当のことなの」

アンジー「アンジーはね、斬美の言うこと信じられないなーやっぱりー証拠がないとねー」

最原(アンジーさんナイス!)

最原「そうだよ!それに僕の力じゃ粉々になんて出来ないよ!」

ゴン太「確かにゴン太の力でも粉々にするのは難しいから最原くんには無理だと思う」

星「確かにな。ロボットを粉々にするなんてそんな面倒なことを……」

東条「道具を使ったならどう?入間さんの研究教室にある機械を使って粉々にしたの」

東条「でしょ?入間さん。あなたの研究教室を実際に見るより、あなたに聞いたほうが早いわ」

入間「グッ……」

最原(やばいぞ……この状況じゃ入間さんは嘘をついてもばれるから嘘をつけない。そして東条さんには狙いがある)

入間「ああ……確かにあるぞ!だが俺様はそんなもん使った覚えはないな」

東条「なら使われた形跡があるか調べましょう。形跡があるなら私の証言に信憑性が増すわ」

入間「いいぜ!一応言っとくけど、俺様は使った覚えはないから関係ないからな!」

最原(入間さんを僕を犯人に仕立て上げる仲間にするつもりなんだ!)

春川「ちょっと待って!そういえば私、昨日最原の部屋に行ったんだ」

白銀「それがどうかしたの?」

春川「その時、粉っぽい物が入ったビンを見つけたよ。それがキーボじゃないの?粉々って言っていたし」

赤松「嘘でしょ?そんなの信じられないよ!」

春川「実際に探して貰えばわかるよ。探してもいいよね?最原」

最原(どういうことだ?昨日全てのキーボ粉は処分したと言ったのに……まさか!)



***************

ピンポーン

最原「ん?誰だろ?赤松さんかな?」

春川「最原。ちょっと話があるんだけど?」

最原(なんだ、春川さんか)

最原「春川さんか、いいよ。中に入って」

僕は春川さんを中へ招き入れた。

春川「ありがとう。それで話なんだけど、アンタ百田にキーボのこと話してないよね?」

最原「え?話してないけど……百田くんと何かあった?」

春川「別に……ちょっと気になっただけだから。話はそれだけ。それじゃあね」

***************



最原(あの時、まさか仕込まれたか!?)

星「そういえば俺もそんなものを持っているのを見たぜ。小指が詰めてあるとか冗談言われて、誤魔化されたがな……」

天海「自分も見たっす。そのときは虫を飼うとか説明されたっすけど……まさかね」

最原(こうなるとアンジーさんも夢野さんも……)

夢野「……そういえばウチも昨日、最原が来て観葉植物をいじり始めたのう。良い肥料が手に入ったとか言いながら」

最原(クソッ!こうなると夢野さんも協力したことを知られたくないからあっち側につく!)

アンジー「……」

最原(アンジーさん……何も言わないのか?)

アンジー「アンジーは最後まで終一を信じるかなー」

最原(嘘だろ……まだ僕の方につくというのか……正直裏切っても仕方ない場面と言うのに……)

最原(やはり……アンジーさんは神様だったのか!)

白銀「まあ、一度調べてみようよ!入間さんの研究教室に形跡があって、最原君の部屋に粉があることをね」

白銀「本当にあったら最原君はサイコパスの基地○イになるけどねw」

白銀「キーボ壊して粉々にした挙句、キーボ君の小指が入っているとかw肥料だとかwまともな神経してたらありえないよw」

白銀「キチガイ君ww私に近づかないでねww同じ人間に見られたくないからww」

最原(なんだろう……今一番殴りたいのは春川さんじゃなくて白銀さんなんだが……第三者だからか?)

春川「決まりだね。それじゃあ調べに行こう」


そして、僕たちは入間さんの研究教室、僕の個室を調べた。

予想通り、痕跡は残っていたし、個室からもビンが見つかり、磁石に付くことから鉄製の粉ということは証明された。

あとから思ったが、入間さんが粉々にするのを提案したとき春川さんは賛同した。

これはキーボの身体に残った弾痕を消すためだったのではと。

全ては仕組まれていたんだ。流石は暗殺者。人に泥を被せるのは一流だ。

春川「これだけ、証拠が出揃っているけど何か反論はある?最原」

赤松「最原君……」

アンジー「もしかしてー事故っちゃったとかー?それとも何か大事な理由があったからー?」

アンジーさんは逃げ道を作ってくれているのかな?でも、それを使って言い訳するのはやめることにしよう。

赤松さんとアンジーさんに負い目をせず、向き合う為にも。大半は赤松さんに向き合う為にも。

最原「そうだよ……僕がキーボ君を壊しちゃったんだ」

最原(別に認めても良いや。ちょっとだけ僕が悪いし。騙されたのはムカつくけど)

春川「やっと、認めたね」

赤松「そんな!一体どうして?」

百田「信じられないぜ」

アンジー「神様にはわかる!終一は何も悪くないって……」

入間「……クソッ!どうしてこんなことに……」

天海「それで……どうしてこんなことしたんすか?」

最原「それはね……」

最原(あれ……?認めたのは良いけど、理由は考えてないや。まあ、適当でいいか)

最原「キーボ君がプレス機の上で気持ちよさそうに横になっていたから、ビックリさせようとして……降ボタンを押したんだ……」

最原「安全装置があるから大丈夫だと思って、緊急停止スイッチに手をかけなかったんだ。」

最原「そしたら、生体センサーが反応しなくって……そのままペシャンコに……」

白銀「ブフォwwそれ本当?」

最原「うん。せめてキーボ君に意識があれば……コロコロ転がって脱出できただろうね……」

最原「そのあと、正直に言いたかったんだけど怖くて……僕は隠蔽したんだ。入間さんの機械を使って追い討ちをかけてまで……」

赤松「……最原君は馬鹿だよ……私に……皆に相談してくれれば……」

アンジー「神様も……アンジーも馬鹿だと思うよ。終一は……」

最原「ごめんね…………」

東条「そうだったの……話を聞く限りだと最原君に悪気はなかったのね……」

東条「モノクマ……彼を許してやれないかしら?」

最原(どういうこどだ?裏切ったくせに僕を庇うような……)

最原(そうか!春川さんが依頼したであろう、僕に罪を擦り付ける依頼は完了したから僕を庇い始めたのか)

最原(なんだか納得がいかない気もするが許してもらえればそれで……)

春川「何言っているの?多分故意にやったんだよ。最原には命をもって償ってもらうべきだよ」

最原(………………)


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春川「ターゲットが死ぬのを確認するまでやるのがプロだからね」

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最原(本当に僕だけが友達だと思ってたんだ。彼女は感情がない悪魔だよ……)

ゴン太「違うよ!最原くんはそんなことしないよ!間違えちゃったんだよ!」

入間「お、俺様もそう思うぜ!だから許してやってもいいんじゃないか?」

天海「だけど、キーボを粉々にして持ち歩いていたんすよ」

茶柱「しかも夢野さんに罪をなすりつけようと肥料と偽って観葉植物にいれたんですよ!」

夢野「……別に、ウチは気にしてないぞ。」

星「俺が言うのもなんだが随分と狂った行動しているからな」

王馬「俺はどっちでもいいよ!どっちも面白そうだから!」

白銀「私もwww」

真宮寺「ククク……僕もどっちでもいいかナ。ああ……この閉鎖された空間でみんなで話し合って裁くなんてなかなかナイ経験だヨ」

最原「もういいよ……」

赤松「最原君……?」

最原「僕がやったのは間違いないんだし、ちゃんと罰は受けるよ……」

百田「終一…………よし!それなら俺も罰を受けるぜ!!」

春川「はぁ?何言ってんの?百田は」

百田「だって助手の責任は俺の責任でもあるからな!一緒に罰を受けるぜ!」

百田「それにロボットにも法律が適用されるとはかぎらねーからな!」

春川「でも、日本の法律で一緒に責任をとる方法はないよ」

百田「そこはこの宇宙に轟く百田解斗に任せろ!」

春川「無理なものは無理だって。ほら、最原。切腹用にナイフもってきたからこれで責任とって」

最原(え?本当に殺す気なの?この暗殺者は?)

赤松「春川さん準備よすぎだよ」

春川「キーボだってあの世で最原を恨んでいるんだから。ほら早く…………」

??「そんなことありません!」

最原「!!??」










僕は驚いた。

いや…………その場にいた全員が驚いていたと思う。

だってそこにいたのは…………

紛れもなく…………彼だったのだから!

キーボ「僕は最原君を恨んでなんかいませんよ!」

春川「嘘!?なんで?」

最原「キーボ君生きていたの?」

百田「なんだ!もしかして幽霊か!?」

夢野「ロボの幽霊とかありえんじゃろ」

王馬「魔法のほうがありえないけどね!」

夢野「んあー!魔法はあるわい!」

茶柱「しかしなぜでしょう?女子達の証言によると最原さんに壊されたはずじゃ?」

星「まあ、生きててよかったじゃねーか」

ゴン太「ほんとうにそうだね!」

真宮寺「奇跡の復活……ククク……ロボットでも生き返ることあるんだネ」

白銀「人間が生き返るような言い方だけど、人間は生き返らないから……」

天海「これはいったいどういうことなんすか?モノクマ」

モノクマ「うぷぷ。バックアップだよ」

アンジー「バックアップ?なーにそれー?」

赤松「キーボ君のデータを保存してあったってこと?」

モノクマ「そうです!リアルタイムで保存されています!そして、予備の身体にデータを移したんだ。というか学園の管理者だから当たり前でしょ?」

茶柱「だったらなんでこんな話し合いを……」

最原「なんだそうだったのか……」

春川(非常に不味い…………これは不味いよ……)

春川(このままだと……)

************

最原「はーい!残念でしたwwそれじゃあキーボさん真犯人言っちゃってくださいよ!」

役立たず「はい!犯人は春川さんです!」

赤松「なんだってー!最原君じゃなかったんだーわーい」

東条「ごめんなさい。春川さん……」

王馬「いやーハルマキちゃんは犯人を押し付けるなんて最低だね!」

真宮寺「ありえないヨ」

百田「本当だな!こんなの俺の恋人……いや、弟子にもいらねー」

百田「じゃあな!ハルマ……春川!」スタスタ

ハルマキ「百田ー!」

************

春川(こうなるに決まっている……あの最原なら喜んで告発するはずだ)

春川(それだけは嫌!せっかく人を好きになったのに!嫌われるなんて!)

春川(その為ならなんだってする……最原だって裏切るつもりだったのに……)

春川(どうしてこうなったの……?)

最原「…………」

赤松「キーボ君!本当に最原君を恨んでないの?」

キーボ「はい!もちろんですよ!だって……」

最原「キーボ君!あの時はプレスしちゃってゴメン!悪気はなくても僕のせいだよ」

最原(全く……素直に相談してくれればこんなことせずに済んだのに……これだから暗殺者は……)

最原(友だちだと思っているなら心開いて相談しろよ。僕は君を友達だと思っているのに……)

最原(だから……)

最原(この嘘を真実に!)

王馬「最原ちゃん、なーんか様子おかしくない?何か隠している感じがするよ!」

天海「もしかしてこの事件の真相が他にあるんすか?」

最原「そんなことないよ。僕がキーボ君をプレスしたのは本当だよ。ね?キーボ君」

最原(頼む……察してくれ。王馬君に突っ込まれると僕でもきつい……)

キーボ「…………え?そんなわけないでしょう?」

最原(やはり人の心を読むのはロボットには無理か)

百田「やっぱり終一はやってなかったんだな!じゃあ、真犯人がいるんだな!」

茶柱「きっと男死でしょうけど教えてください!」

春川「ちょっと……やめ……」

キーボ「プレスしたのは僕自身ですよ!」

最原(え?)

王馬「ふーん。どういうことなの、キー坊?自分でやるとか人間には理解できないんだけど?」

キーボ「はい!プレス機に行った僕は、プレス機にある生体センサーの反応があるか確かめたかったんです。僕は機械に人間扱いされるかどうか……」

キーボ「でも、自分では降ボタンを押せません!なので最原君に頼んで押してもらったんですが……」

東条「話から察すると反応しなかったのね」

キーボ「はい!それで僕はぺしゃんこになってしまったんです!」

王馬「へー、最原ちゃんは緊急停止ボタンを押してあげなかったの?」

キーボ「そうですよ!なんで押してくれなかったんですか!」

最原「ええっ!だって……」

キーボ「そうですよね。最後まで僕が人間だと信じたかったんですよね!僕こそ、潰されそうになったら避けるとか言いながら避けれずすいません」

星「その話が本当だとすると、降ボタンを押させたのはキーボ自身だから自分で潰したってことになるのか……」

天海「でもなんで最原くんは入間さんの研究教室に行ってさらに粉々にしたんすか?」

ゴン太「確かにそんなことする必要はないよね?」

キーボ「それは……」

最原「それはキーボ君が生体反応センサーに反応しなかったことを皆に知られたくなかったんだよ」

東条「なるほど……それで痕跡を跡形もなく消し去るために粉々にしたのね……」

キーボ「……はい。やはり、最原くんは僕の秘密を守るためにそんなことしてくれてたんですね」

王馬「……なるほど。それなら納得だね!俺勘違いしちゃうところだったよー」

キーボ「そうです!だから、最原さんを攻める必要はないんですよ」

白銀「モノクマももしかして最初から全て知ってたとか?」

モノクマ「さあね。さ、ちょっとした余興もお終い!それじゃあ引き続き10日まで楽しんでねー」

そう言いながらモノクマは消えた。

最原(モノクマが真実を言うかと思ったけど、心配無用だったか)

春川「どうして?」

最原「ん?」

春川「どうしてそんなことを……」

最原(人がせっかく嘘ついたのにまだ信じられないのか)

最原「……当たり前だろ……だってキーボ(春川さん)は友達だからね!」

春川「……フフ、意味分からない」

こうしてキーボ蜂の巣事件は無事に終わった。

白銀「ちなみにキーボ君。キーボ君っていくらかかるの?」

キーボ「1兆1037億ぐらいだと思います」

最原「ちょっと待って!それこんなに高いの?」

春川「この役立たずが?」

キーボ「ちょっとロボット差別ですよ!」

キーボ「……ちなみに裁判沙汰にはなりませんがこのお金は最原さんに払ってもらいます」

最原「え?」

東条「完全に自己破産ルートね」

百田「それはちょっと高すぎるな」

最原(ちょっとじゃないよ……国家予算レベルだよ)

アンジー「にゃははははーアンジーはそんなの気にしないよー」

キーボ「そうですね。だってロボットジョーk……」

最原「え?」

アンジー「自己破産してー、無一文になってもーアンジーのところにくれば養ってあげるから問題ないねー」

赤松「!?」

入間「!?」

最原「そ、そうなの?はは……」

最原(なんだか嫌な予感がする……)

赤松「私も別に自己破産して無一文になっても養ってあげるよ!」

赤松「というか、一緒に頑張って暮らしていこうね!最原君!」

入間「ちょっと待て、バカ松と褐色肌!最原は俺様とデートの約束をするくらい仲が良いんだぞ!オマエらに養ってもらう必要はないんだ!」

アンジー「えーそんなの嘘だよーアンジーはしゅういちと一緒に島で暮らす約束したんだよー」

赤松「え?私だって家に来てもらう約束を……」

最原(ヤバイ、キーボ君が最後にとんでもないことを……)

キーボ「みなさーん、嘘なんですが……」

赤松「最原君!……どういうことかな?」

最原「今はそんなことより……キーボ君の話を……」

アンジー「そんなことー?あんなロボットのことなんてどうでもいいよー」

入間「ちゃんと説明しろ!……まさか俺様を裏切ったりしないよな……」

赤松「ちゃんと説明して……」

最原(こういうときは友達である春川さんに……)

春川「自業自得でしょ」ニコ

最原(やっぱ、暗殺者は信用ならないな)

最原「わかった!ちゃんと説明するから……」

アンジー「そうなのー早くねー」

入間「ほらっ!早く説明しろ!」

赤松「私、最原君を信じているから……」

最原「僕には好きな人がいるんだ。でもその人以外にも好意を寄せられちゃって……断れなくて……」

最原「でも……いまはっきりさせます!」

アンジー「……」

入間「……」

赤松「……」






最原「春川さんは!百田君のことが好きです!」

春川「え?」

百田「はあ?ハルマキが?」

最原「そして僕は最初から赤松さん一筋だよ!」

そして僕はその場の3人と暗殺者から全速力で逃げた。

その後、僕は春川さんに殺されそうになり、入間さん、アンジーさんに謝罪をする日々が続いた。

春川さんはふっきれて百田君にいつも付き添うようになった。

入間さんとアンジーさんは一つの案として僕の身体3等分を要求したが全力で断り、

デート10日、島一週間の滞在で折り合いがついた。

赤松さんが僕の心臓の音が好きだから心臓部分が欲しいって発言にはビビった。


学園を出た後は、毎週、赤松さんの家で連弾をしている。胸の連弾も近いだろう。

しかし、天海君の妹の捜索と僕が妹を紹介してもらおうとしていたことがバレ、また揉めた。



あと、キーボ君ともちょくちょく合っている。

最原「だからキーボ粉と馬鹿にしたのではなく、キーボ子という女子のような扱いを……」

キーボ「気持ち悪いです!はい!ロボット差別です!これで3度目……」

最原「殺されたいか!」ポチ!

キーボ「」ブゥゥン

最原「やれやれ、またイラついて電源ボタン押しちゃったよ」ポチ

キーボ「あれ?ちょっと!なにまた電源ボタン押しているんですか!」

最原「ごめんごめん。春川さんの口癖と百田君の言う前に行動するのが移っちゃって……」

キーボ「全く……ちょっと腹黒いのかデレているのかはっきりさせてくださいよ!」

最原「え?」

キーボ「だって、春川さんの面倒を百田君の次くらいに見ている……」

最原「フッ!」ポチ

キーボ「」ブゥゥン


こんな日々が続く。

これが happy end なのかな。

???

最原「やれやれ、キーボ君に付き合っていたら赤松さんの家に行くのに遅れたよ……」

白銀「最原くん!」

最原「あれ?白銀さん?どうした……」

白銀「えい!」ピカー

最原「」バタッ!

白銀「記憶改変ライト最強www」

白銀「やっぱり内なる声……視聴者の求めるものは紅鮭団じゃなくてコロシアイだったね!」

白銀「思わぬキーボ君の殺害で良い収穫だったよ!」

白銀「さあ、最原君!みんなが学園でまってるよ!」


そして僕はもう一度学園に行くことになった。記憶はないんだけど……

今度は恐ろしい学園生活を送るハメになるとは思いもしなかった。


終わり

これで終わりです。
ギャグ少なくてすいません。
最原の心境の変化も急激ではないように気をつけましたが、いきなり変わっていると思ったら自分の力不足です。
キーボ嫌いな方はキーボ出してすみません。
久しぶりに書いたので口調違っていたらすいません。

次は赤松視点の一章を書く予定ですが、話が出来上がるのはだいぶ先になると思います。

最後にレスしてくれた方ありがとうございます。
それではHTML依頼してきます。

赤松はどうやってキーボを壊す気なんだ...(歓喜)

訂正

>>26 誤 最原「はい!春川さんは常日頃から『殺されたいの?』という脅しをかけて皆を脅していました。遂にやったか……という感じです」

   正 最原「はい!春川さんは常日頃から『殺されたいの?』という言葉で皆を脅していました。遂にやったか……という感じです」

>>48 誤 キーボ「……ちなみに裁判沙汰にはなりませんがこのお金は最原さんに払ってもらいます」

   正 キーボ「……ちなみに裁判沙汰にはなりませんがこのお金は最原君に払ってもらいます」



>>61
期待させてすいませんが、1章の主人公は赤松さんなので赤松さん視点になるだけで、赤松さんがキーボを壊すかどうかは決めていません。

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2023年10月23日 (月) 12:25:15   ID: S:GHftuF

ギャグテイストでキーボ復活してくれて嬉しかったのに結局コロシアイするんだ…
どいつもこいつもしれっとキーボ殺して隠蔽しようとして結果的に学園出て最原がキーボ粉身に着けてありがとうオチで済ますサイコパス作者だから仕方ないか…

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