短編よしりこ
ザーザー
善子「堕天使ヨハネはこれぐらいの不幸はどうってことないけどね。まあ、梅雨の時期で降りやすいと分かってたけどあんまりよー!!どこか雨宿り出来る所は・・・ あっ、リリー!」
梨子「えっ!?よっちゃんってずぶ濡れ!?」
善子「リリー!一緒に傘入れて!」
梨子「ええっ!そんなに近寄ったらこっちも濡れちゃうよお」
善子「ごめん、リリー。でも、こんな時間に会うなんて奇遇ね。」
梨子「千歌ちゃん家で作曲の会議してたの」
善子「ふーん・・・」
善子(水も滴るリリー。なんか色っぽいわね・・・)
梨子「どうしたの、よっちゃん?」
善子「な、なんでもないわよ!」
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善子「とりあえず、バス停まで送ってくれない?」
梨子「うん、いいよ」
善子「ありがとう、リリー大好き!」ダキッ
梨子「もう、こっちまで濡れちゃうよ」
ブロロロ
車「うーっす」
バシャ!!
ビチャビチャ・・・
梨子「ねえ、田舎って車滅多に通らないじゃないんだっけ?」
善子「クックック、堕天使ヨハネの不幸の力で呼び寄せてしまったようね・・・」
梨子「もうなんなよ、もう!」
善子「私のせいじゃないわよー!」
結局、雨の中500mほど追いかけっこしました。
梨子「ハアハア・・・」
善子「ハアハア・・・」
梨子「家でお風呂入って帰る?」
善子「名案ね!早く行きましょう。」
梨子宅
シャー
善子「ふぅ・・・生き返るわあ・・・リリーと同じシャンプー使うのってなんか不思議な感じね・・・」
梨子「よっちゃん、着替えここに置いて置くから」
善子「ありがとうリリー!」
善子(なに内心ドキドキしてるのよ、私)
居間
善子「先にお風呂入って良かったの?リリー?」
梨子「よっちゃんが風邪引いて困るし、それじゃあ私入るね。制服が乾くまでリビングで適当にくつろいでて」
善子「分かったわ」
ドサッ
善子(この着替え、リリーの匂いがする)くんくん
善子(やばい、甘くて癖になりそう)
梨子母「善子ちゃん、大雨で大変だったでしょ?」
善子「はっ、ひゃっい!?」
梨子母「ホットミルクでも飲む?」
善子「は、はい。いただきます・・・」
ズズ・・・
善子(気まずい・・・)
梨子「ふぅ、気持ち良かった!」
善子(やば、お風呂上りのリリー。色っぽすぎない?)
梨子「ねえ、よっちゃん。髪乾かすの手伝ってくれない?」
善子「い、いいわよ!」
梨子「~♪」サーッ
善子(リリーの髪綺麗。同じシャンプー使ってるのに直接嗅いでみたい欲求に駆られてしましそう!)
梨子「ありがとう、よっちゃん。」
善子「う、うん。」
梨子「どうしたの?よっちゃん顔赤いよ?」
善子「な、なんでもないわよ!」
梨子「雨止まないわね・・・」
善子「そうね・・・」
梨子「暇だしてるてる坊主作ろうか?」
善子「まあ、制服乾くまでやることないしね。」
・・・
梨子「よっちゃんのてるてる坊主黒くない?」
善子「堕天使ヨハネの化身よ!黒いのは当然よ!リリーのは普通というか地味ね!」
梨子「はうっ!?」
善子「しょうがないからリリーの顔書いてあげるわ!」
梨子「もうっ、だったらよっちゃんのによっちゃんの顔書く!」
善子「よいしょっとこれで完璧ね!」
梨子「早く晴れるといいね・・・」
善子「うん・・・」
今はリリーとずっと一緒にこうしていたいから小さな嘘をつきました。お天道様は空気読んでくれて雨は降り続けてくれました。不幸な私に小さな幸せをありがとう。
おわり
梅雨ですね。梅雨の割に雨降らない、洗濯もの乾かないけど雨の雰囲気が好きな作者です。
公式でよしりこ供給されると思わなかった。よしりこマクロ経済学では需要と供給が追いついてないのが現実。
それじゃあ、気が向いたら書きますノシ
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