池袋晶葉「天才の前進」 (15)

ガチャッ

晶葉「おはよう、P。どうしたんだ、急に呼び出して」


P「お、来たか晶葉。渡したい物があってな」


晶葉「渡したい物?」


P「ああ、今日はお前の誕生日だろ?プレゼントを用意してみたんだ」

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晶葉「プレゼントか……わざわざ用意してくれなくてもその気持ちだけで十分だったんだがな」


P「そう言うな、ほれ」


晶葉「ふふ、ありがとう……開けてみてもいいか?」


P「ああ、是非とも開けてくれ」

ガサゴソ

晶葉「ふむ…………これは、リボンか」


P「ああ、いつも髪を結んでるだろ?」


晶葉「意外と可愛らしいプレゼントだな」


P「ロボット関連も考えたんだが、俺はそこまで詳しくないから下手な物を渡すのもどうかと思ってな」


晶葉「君はときどき無駄に気を使うな」


P「仕事柄、気を使わないとやっていけないんでな」

晶葉「それもそうか……これ、着けてみてもいいか?」


P「もちろん、思ってたより興味を持ってくれたみたいで嬉しいよ」


晶葉「…………さて、どうだろうか」


P「うん、似合ってる似合ってる。いつもと違う雰囲気が出てていい感じだ」

晶葉「Pが私のために選んだものなのだろう?似合っているのは当然だ」フフン


P「それもそうだな……ところで、ちょっと外を散歩してみないか?」


晶葉「突然だな、特に断る理由はないがどうしたのだ?」


P「最近忙しくてあんまり話せてなかっただろ?ちょっと気分転換もしたかったから外の空気を吸いながら話ができたらなって思って」


晶葉「なるほどな。私も今は気分がいい、付き合ってやろう」


P「ははは、ありがとな」

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晶葉「この辺りは人が少ないな」


P「アイドルだし、あんまり人目につかない道を選んでるからな」


晶葉「なるほど、一応白衣を脱いで目立たないようにはしていたんだがな」


P「白衣だとなおさら目立つからと思っていたが、ちゃんと脱いできたんだな」

晶葉「さすがの私もその辺りの常識はあるさ、この時間を邪魔されたくはなかったしな」


P「そこら辺も成長してくれてるんだな、プロデューサーとして素直に感動だ」


晶葉「科学と一緒で、私も日々進歩しているのだ。アイドルとしても、人間としてもな」


P「……父性を感じる辺り、俺も年を取ったかな」

晶葉「それも人としての進歩だろう。そもそも君もまだ若いだろう」


P「そうだな、それでも俺より若い子の成長はいいものだよ。この仕事をやっててよかったって感じる瞬間の一つだ」


晶葉「私だって、この仕事をやっていてよかったと思う。アイドルをやる前の私では思いもつかないようなアイデアも浮かぶし、インスピレーションも湧く」


晶葉「なにより、Pに出逢えた。これは私の人生の中でも特に重要な出来事だろう」


P「そこまで言ってくれるか、ちょっと恥ずかしくなってくるな」

晶葉「私という天才の歩む道の一部になっているのだ、恥ずかしがることなんてないだろう。君と一緒にいると発明のネタに事欠かないし、何よりも発明することがさらに楽しくなる」


P「俺自身は発明とかロボとか、よくわからないんだけどな」


晶葉「それでも、だ……私が発明を見せれば素直に反応してくれる。アイデアを出せば一緒に話し合ってくれる。そして天才池袋晶葉としてではなく、『池袋晶葉』として私と向き合ってくれる」


晶葉「このリボンだって昔なら大した関心は示さなかっただろう……でも今はものすごく嬉しい。この散歩だって、わざわざ発明途中の物を放っておいてまでついてこなかった。これも、Pが私を進歩させてくれたお陰だ」

P「こっちだって、晶葉に会ってからはいろいろなことに驚かされてるし、楽しいよ」


晶葉「そう言ってもらえるとこちらも嬉しいな……そうか、お互い様ということだな」


P「そういうことだ」


晶葉「……そろそろ戻ろうか、話に集中していたが結構歩いただろう」

P「そういえば、ライラとか頼子には会ったか?」


晶葉「いや、まだ見てないな」


P「そうか、二人とも今日のことをあれこれ話していたからもしかしたら事務所にいるかもな」


晶葉「そうか、それならばなおさら早く戻らないとな」

P「そうだなそろそろ戻らないと休憩し過ぎだってちひろさんに怒られる」


晶葉「そうなったら、私も仕事を手伝うメカを貸してやろう」


P「ははは、期待しておくよ」


晶葉「ああ、期待しておけ……この天才、池袋晶葉にな!」

おわり

本日6/10は池袋晶葉ちゃんの誕生日でした、おめでとうございます。ロボットの日でもあるので覚えやすいと思いますのでぜひ覚えていってください

それでは駄文失礼いたしました


帰ったらライラさんとか頼子さんがクラッカー鳴らしてくれるってことか

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